2011年07月24日

野田スクリーン(6790)2011年株主総会レポート2

2011年7月22日(金)10時から、愛知県小牧市の名鉄小牧駅ビル3階 小牧コミュニティホールで開催された野田スクリーン(6790)の第27回定時株主総会に出席しました。
野田スクリーン(6790)2011年株主総会レポート2では、次項有 野田スクリーン(6790)2011年株主総会レポート1に続いて、後半の質疑応答中心にまとめています。
野田スクリーン2011年株主総会

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが会場での質問者番号を表しています
(6-3)自社株の活用策について質問があったが、いつまでも資金を寝かしておくこともないと思う。1株当たり利益も増えるので自社株は消却して欲しい。
→貴重なご意見とさせて頂く。自社株については市場環境や株価推移を見ながら、長期的事業計画を鑑みて検討していく。
注記)これは自社株買いについて想定問答ではないでしょうか?自社株買いを求める質問なら上記の回答も理解できますが、2人続けて2度と市場に出さないように消却を求めているのに、見当外れな回答に感じてしまいます。財務内容もしっかりしているんですから、継続して市場から自社株買いを行いながら、消却していって欲しいものです。
(7-4)電力逼迫への対応は?海外展開が必要になるのか?
→電力不足は今後も続くと考えており、節電に取り組んでいる。海外には中国に拠点を持っているが、国内生産を海外に移していく予定はない。
(8-2)先ほど化学材料事業について、顧客の認定作業が遅れているだけだという回答だったが、それならば中期計画が1年程度遅れているというイメージでよいのか?
→海外との競争で顧客が取れない部分もある。認定作業には半年から1年近くかかるので、化学材料事業は今期も赤字を見込んでいる。
注記)計画を大きく下回っている要因には、認定作業が遅れているだけではなくて、当初予定ほどには顧客を取れていない部分もあるようです。市場環境の変化により仕事そのものがなくなった部分もありそうです。質問を重ねるたびに徐々に事実が明らかになってくるというのは、あまりいい印象を与えませんね。

以上で質疑応答は終了となりました。回答を聞いていると、想定問答を中心に安全運転に徹している感じで、堀尾貞夫社長の想いとか自信はあまり伝わってきませんでした。やはり自らの言葉で株主に語りかけないと伝わらないと思います。
続いて議案の審議となりました。4件の議案を1件ずつ説明して審議・採決していく形式でした。
 第2号議案 定款一部変更の件 小縣英明前社長を処遇するため会長職を新設
(1-1)会長職を設けると屋上屋を架すことになり、会長と社長の力関係が複雑になって社内が混乱するのではないか?
→野田スクリーンは執行役員制度を採っており、業務は執行役員が責任を持って行うので問題ない。取締役は業務の執行状況をチェックする役割であり問題ない。
(2-1)売上が減少し業績が低迷しているのに、会長職を設ける必要性が理解できない。
→売上とは別次元の問題。会社の執行状況をチェックする役割であり売上とは関係ない。
注記)またしても理解に苦しむ回答ですね。社長を退任したから会長で処遇という時代でもないと思いますし、さらには業績の低迷も続いています。業績低迷の責任もあるのではないでしょうか?そのような意図からの質問だと思いますが、会長職を設けるのは業績とは関係ないというそっけない回答では満足できません。責任を感じるなら取締役を退いてもいいですし、高所から見てもらうということで相談役などの役職で処遇する方法もあると思います。小縣英明前社長を定款変更をしてまで会長として処遇しなければならないことを見ても、社長と会長の力関係を心配する声が出るのは最もだと思いますね。
野田スクリーンは取締役の平均年齢も高いですし、会長職を設けるより若手の役員を抜擢する方が大事なのではないかと感じます。
(3-2)会長職を設けることで今期の報酬額はどうなるのか?
→役員報酬総額には上限を設けている。役員人数も変わらないので報酬も変わらないと考えている。

その他の議案には質問もなく、すべて無事可決され株主総会は終了となりました。
10分ほどの休憩を挟んで会社説明会となりました。
説明会の前には、説明会資料と麦茶かミネラルウォーターのペットボトルが用意されていました。
説明会には執行役員を兼務している取締役と執行役員が出席し、堀尾貞夫社長から今期の計画と野田スクリーンの事業内容について説明がありました。
主力のプリント配線板加工事業は、海外生産も増えていて日本国内の市場は徐々に減少していくので、他社にはできない真空印刷技術をはじめとした高付加価値可能の取り込みや、新技術・新工法に取り組んでいく。
化学材料事業については、電子機器・部品の市場は今後も拡大していき、他社と差別化するために個別材料に対する需要は今後も増えていく。製品開発サイクルを短縮し、フレキシブル基板向け絶縁材料の拡販に取り組んでいく。野田スクリーンは柔らか系の化学材料に強い。山梨工場の開設に伴い償却負担や運営経費が増加している。
研究開発中のテーマとしては、薄膜コンデンサの開発に取り組んでいる。ターゲットはテレビや携帯電話などの高周波領域で、各社が開発にしのぎを削っている。薄膜コンデンサは軽薄短小により、処理速度の高速化が図れる。他社が開発中の真空蒸着方式とは異なり、野田スクリーン独自の成膜技術で他社との差別化を図っている。2011年は基本特性・信頼性の評価と改善に取り組み、2013年の事業化に向けて開発を進めていく。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)野田スクリーンのライバルはどこか?
→プリント配線板加工事業はライバルはいない。メーカーの内製化がライバル。化学材料事業は大手化学会社などがライバルになるが、野田スクリーンは直接競合しない小ロットのカスタム品で勝負している。
(2-2)中期計画の見直しが必要ではないか?
→1年後に見直す予定だったが、先を見通しにくい環境になったので見直しを中断している。来年初めか3月頃には発表したい。本来中期計画は毎年見直す必要があるが、東日本大震災などで先行きが不透明になっており、見直すのが難しいと感じている。
(3-3)株主総会の中で2番目に質問した人が、手持ちキャッシュほどにしか評価されていない現状の株価について会社側の見解を質していたが、十分な回答が無かった。株価の低迷は大きな問題なので、もっとしっかりと説明して欲しい。
→十分な回答ができるか分からないが...現状の株価には不満だが、業績や日本経済の現状を考えるとなかなか上がってこないのかなとも感じる。日本のプリント配線板市場は1兆円を割っているが、その反面海外にはないピュアな材料が日本にはたくさんある。プリント配線板は海外生産が進むと思うが、材料系は少し遅れると思うので材料系に力を入れていく。薄膜コンデンサについてはもう少し時間がかかるので、今のタイミングで株価を意識して何か発表するということは難しい。期待してもう少しお待ちいただきたい。当面は材料系の事業を拡大していくことで業績を伸ばしていきたい。
海外展開も進めていくので情報収集を行っている。日本で開発・生産しながらも海外にアンテナを張り、海外売上を伸ばしていく。
IR活動ももう少し強化していく必要があると思っている。

(4-1)株価が低迷しているので売ろうかなと思っていたが、社長の話を聞くと期待できるのかなとも感じる。もっと野田スクリーンの知名度を上げる必要がある。海外展開について説明があったが、インドへの展開はどうか?
→インドはまだ視野に入っていない。中国、マレーシア、タイなど中心に製品を納入している。まずは東南アジアから開拓していく。
(5-1)野田スクリーンは作るのは得意かもしれないが、営業が手薄なのではないか?
→(井元賢治取締役 営業本部長)野田スクリーンは代理店販売が基本で、中国・台湾・タイ・マレーシアでは代理店販売を行っている。ファイン化学材料は現地調達できないので現地生産は難しい。営業人員も少ないので代理店経由で営業していく。インドは大手商社などがタイ経由で手掛けているが、まだ規模がそれほどでもない。
(6-1)代理店経由ではダイレクトより歯がゆいのではないか?
→(井元)代理店には現地の情報量も多いし、各国の代理店の営業マンの数を合計すると、野田スクリーンの営業よりはるかに多いので、その分より多くの情報が集まってくる。
(7-2)関連する質問だが、顧客の要望に沿ったカスタム品で勝負するのであれば、顧客と一緒になった開発が必要であり、代理店経由で本当に必要な情報が集まってくるのか?
→メーカー、代理店、野田スクリーンの3者で秘密保持契約を結んで開発しており、代理店経由でも問題ない。
(8-3)中国で新幹線特許を出願するなど特許が国際的に問題になっているが、野田スクリーンの特許戦略は?
→(小川裕誉執行役員)野田スクリーンには現場から生まれてきた泥臭い特許が多いが、内容を精査して重要なものは出願している。海外でも国を選んで出願しており、国内外で50数件の特許がある。もう一方の戦略として、技術の野田スクリーンなので社員の貢献に対する報酬についても、やる気の向上につながるような、心の通うような野田スクリーンらしい制度を検討している。

以上で質問は出尽くし、質疑応答は終了となりました。
説明会の質疑応答では、事務局などももちろんいないので(笑)メモなどはなく、堀尾貞夫社長をはじめ各役員の方々が自らの言葉で回答していました。この方が人となりなども感じられて良いですよね!一部には少し物足りない回答もありましたが、株主総会とは印象も変わって安心しました。
化学材料事業が軌道に乗り、薄膜コンデンサの開発も計画通りに進むといいですね!
来年の株主総会ではさらに期待できる良い報告があることを楽しみにしていまするんるん
 ブログランキングに参加しています 次項有 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ
 トップ3を目指しています!クリック応援よろしくお願いします
ひらめき
posted by Zaimax at 22:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック