2017年07月02日

昭和ホールディングス2017年株主総会レポート

昭和ホールディングスの株主総会に参加しました
昨年に続いて2回目の参加になります。前回は株主総会のみの開催で、質疑応答は労働組合の質問というかクレームとヤジが延々と続きました^_^; 一般の質問は2〜3人だったと思います。
今年は開催1週間前に、株主総会後に事業説明会を開催することが決まり、とても楽しみに感じるとともに残念にも感じていました。昨年末のウェッジホールディングスの株主総会でも事業説明会が開催され、事業の現状と今後について説明があり、とても参考になりました。
田代さんが社長だった頃は株主総会後に事業説明会がありましたが、いつの間にか無くなっていたので、2015年の総会で来年はぜひ事業説明会を開催してください!と此下社長にお願いしました。それが早速実現したことも嬉しかったですね。
今回昭和ホールディングスでも同様の説明会が開催されることになり、年2回は事業の現状と今後について確認することができるので、この点ではとても楽しみにしていました。

一方で今年はJトラストの株主総会も6月28日10時から開催されており、昭和ホールディングスと重なってしまいました。昨年は日にちが1日ずれていたので両社の株主総会に参加することができ、両社からグループリースの事業の現状と今後について聞くことができました。
直接の関係はないですが重ならない様に日程調整して頂くか、昭和ホールディングスもウェッジの様に午後からの開催だとありがたいですね。

前置きが長くなりましたが、今年は会場もウェッジと同じ東京シティエアターミナルのT-CATホールで開催されました。今年も此下会長は欠席、戸谷雅美社外取締役も欠席でした。

2017年6月27日(火)の株価 151円(東証2部 5103)100株単位 3月決算
配当、株主優待ともなし
昭和ホールディングス
過去5年間の株価を見ると上昇傾向ですが、ボラティリティが年々大きくなっています。成長に対する期待と不安が激しく交錯している感じでしょうか?
 昭和ホールディングスのホームページ
 昭和ホールディングスのヤフー株価情報

2017年6月28日(水)東京都中央区 水天宮駅直結の東京シティエアターミナルT-CATホール
スケジュール
10:00〜10:31 事業報告 女性ナレーションが読上げ
10:31〜10:34 西村克己監査等委員から監査報告
10:34〜10:40 議案説明
10:40〜11:56 質疑応答 質問者8人 計14件 76分
11:56〜11:58 議案採決
12:17〜13:40 事業説明会

今年もテーブル席だったので、メモを取るのに便利でした。
昨年は出席者が20人ほどで、その大部分を労組関係者が占めていました。
今年は50人くらいは参加していたと思います。労組の方々の参加人数はそれほど変わらないでしょうから、普通の株主の割合が高まっています。
ヤフー掲示板でも質問集を作るなど盛り上がっていたので、今年は一般の質問も増えるんだろうな〜と楽しみにしていましたが、今年も質問者の多くが労組や会社関係者という感じでした。ネット上の元気の良さを株主総会でも発揮してほしいですね!質疑応答が充実しないと会社について理解が深まらないと思うので、事業に対する質問者が少ないのはとても残念です。

質問者は議長の指名を受けて、会場中央に用意されたマイクまで行って質問します。質疑応答は1問1答形式で行うので、複数の質問がある場合でも1つ質問する度に席に戻る様にと説明がありました。
以下質疑応答の内容をまとめてみます。労組関係者の質問はかなり省略しています。
あくまで私が聞き取った内容であり、正確性は保証できませんので参考程度でよろしくお願いします。
ブログ内容の転載などはお断りしています

(1-1)ストックオプションの議案が出ているが、行使してもしなくても良いSOより役員が株を保有することが大事だと思う。社員持ち株会はないのか?
→(此下CEO)社員持ち株会、役員持ち株会ともにある。特に役員持ち株会は活発に自社株を購入している。私の持ち株も昨年の22万株から30万株に増えている。昭和HDに来て以降、役員持ち株会でここまで買い増しをしてきた。
株主とリスク・リターンともに共有するという考え方で株式を保有している
(2-2)(労組)社会保険料の不払い問題はまだ解決していない!社員から問い合わせがあった時にすぐに調査していれば、ここまで被害額が膨らむことはなかった。わざと調査を遅らせて、社員から集めた社会保険料を利益にしているのではないか!時効が来るのを待っていたとしか思えない!
→(此下CEO)調査に時間が掛かり過ぎているのは大変申し訳ない。
社会保険料のうち、年金には時効がないので社員の皆さんに申請するように案内している。約7割の方々には手続して頂いた。約5千万円のうち3,200万円の年金保険料については、時間が掛かっているが返還手続きが進んでいる。
残りの健康保険料については、担当官庁との確認に時間が掛かり、ここまで長引いてしまったが、昨日子会社で預かり金となっているものを返還することが決まった。
(3-2)2012年に確認依頼のメールをしてからこんなに時間が掛かったのは職務怠慢だ!みたいな意見
(4-3)バランスシートの資産除去債務は何か?柏の工場売却に絡むものだと思うが、土地の鑑定方法はどうなっているのか?
→(庄司CFO)土地を借りてその上に自社保有で工場を持っている。土地を返却する時には工場を取り壊して更地にして返却する必要があるので、更地にする費用を見積もって資産除去債務として計上している。
(5-3)工場用地の土壌汚染用の費用を見積もっているのではないか?5億円の見積り方法は?
→(此下CEO)土壌汚染対策ではない。建築士の免許を持っている人に更地にする費用を見積もってもらい計上している。工場が続く限りこの費用が発生することはないが、保守的に計上している。
(6-3)金融事業が拡大しているが、貸出先の回収は大丈夫なのか?転換社債の金額が大きいが誰が引き受けているのか?
→(此下CEO)バイクローンや農機具ローン、SMEローン等が多い。顧客は20万人以上いて、6ヵ国で事業展開している。どの国にもリスクがあるが、私は日本に居ることが一番のリスクだと思うが(笑)
多国展開でリスク分散を図っている。不良債権比率は現状で4%程度であり、35〜40%の金利を頂いているので、不良債権はコントロールの範囲内に収まっている。
転換社債は主に日本の上場企業Jトラストが引き受けている。もう1社はアメリカのクリエイション社であり、マイクロファイナンス企業中心に投資している会社です。
(7-4)グループリースのインドネシア事業について、今期末の融資残高目標200億円、来期末は500億円と高い目標を掲げている。インドネシアのポテンシャルは大きいと思うが、現状のクボタの農機具だけでは成長スピードに限界があると思う。Jトラストの藤澤社長は、小口の住宅ローンや中古バイク担保融資など新商品を投入していくと説明しているが、今後の融資拡大戦略を教えてほしい。新車バイク販売店にPOSを設置したようだが、この位置付けも教えてほしい。
→(此下CEO)(インドネシア事業の資本関係などの説明は省略)
ご指摘の目標金額は我々が掲げたものではなくJトラストさんが発表したものなので、我々がコメントするものではない。ただインドネシア事業は順調に拡大していると考えているし、ポテンシャルの大きさも実感している。人口も多いし、競合のビジネスモデルと比べてもGLは競争力が高いと考えている。株価が大きく下落したこの状況でも、掲示板を見ると当社に興味を持ってくれる人が多くて感謝している。戦略をすべて開示しろ!という意見もあるが、手の内をすべて見せてしまうのは営業戦略上問題がある。
インドネシア事業はJトラストとパートナーを組んでいるが、貸出先を審査したり回収するなどのオペレーションをGLが担当し、Jトラストは現地通貨ルピアの資金調達面を担当している。金利のうち12%まではJトラスト側が取り、残りをGLが取る契約になっている。貸出金利が40%ならGL側は28%の取り分となる。
POSが少ないという指摘もあるが、バイクの販売店と比べると農機具の販売店は圧倒的に少ない。これはカンボジアなども同じで、バイクと比べるとクボタのPOSは圧倒的に少ない。後で事業説明会でも説明することになるが、3月の新規契約実績は100台を達成しており、これはカンボジアやラオスのクボタの農機具を扱っている国の記録を抜いて最高の実績であり、事業開始間もないインドネシアでGL史上最高の月間農機具契約実績を達成している。季節変動はあるものの年末には150台位の新規契約まで伸ばせると見込んでいる。
グループローンもミャンマーのBGMMのノウハウを活かして、インドネシアでも展開を始めた。まだ始めて数ヵ月だが順調に拡大しており、今年末には3万人くらいの顧客数になると見込んでいる。
オートバイローンについては、インドネシアの都市部は非常に競争が厳しく、タイより貸出金利が低いので参入しない予定だったが、GLがビジネスを展開する田舎に行くと競合が全くいないことが分かったので、テストケースとして1店舗POSを設置した。
ビジネスなので固定観念を持たずに、現地・現場の状況に応じて柔軟に展開していく。
まだインドネシア事業を始めて1年も経っていないので慎重に事業展開を進めているが、農機具ではカンボジアを上回る実績をあげており、順調に推移していると考えている。

(8-4)SMEローンについては色々と問題を指摘され、前倒し返済が進むなど今後売上の減少が懸念される。一方でミャンマーでは現地のAMKグループと組んで事業展開を進めており、多くの小売店を持っているのでSMEローンの可能性も高いと思う。ミャンマーでのSMEローンの展開について教えてほしい。
→(此下CEO)SMEローンについては様々な報道がなされたが、EYは無限定適正意見を表明しており、不良債権ではなく優良債権であると認定していることを申し上げておく。先々週までアメリカの投資家回りをしてきたが、SMEローンについて誤解している投資家も多かったので、株主総会の場でも問題ない債権であることを確認しておきたい。
前倒し返済という事だが、ローンにはそれぞれ満期があり、契約に則って徐々に返済が進んでいくと考えている。(今までは返済期限にロールオーバーしていたけど、前倒し返済ではなくロールオーバーしないという意味なんでしょうか?)
ミャンマーでのSMEローンの可能性についてですが、現状オートバイローンとグループローンが想定以上に伸びており、とても忙しい状況になっている。
ミャンマーでのSMEローンは、より進化した形で実現したいと考えている。ITを活用するので展開スピードは早くなるし、ITで小売店が困っていることを解決することができる。ミャンマーでも小売店の資金ニーズは高いと考えている。
それでも現状はバイクローンとグループローンが非常に伸びているので、まずはこちらに注力する。今年はミャンマーが驚くような実績をあげてくれるのではないかと期待している。

(9-4)今年の初めに20ヵ国展開の目標を発表しているが、半年が経過しても新規進出国の発表がない。カオフンの一連の報道への対応に追われ、新たな戦略に取り組む事が出来なかったのか?あるいはカオフンの報道で新規進出国でファイナンス免許が下りにくくなるなど事業上の影響が出ているのか?それとも新規進出国に送り込む人財が不足して展開が遅れているのか?20ヵ国展開の現状について教えてほしい。
→(此下CEO)20ヵ国展開は年頭の意気込みとして発表したものだが、我々は展開国数を重視しているわけではなく、いかに利益を最大化するか?を考えて事業展開を進めている。
先ほどから説明している様に、今年に入ってからインドネシアとミャンマーの事業が非常に好調に推移しており、まずはこれらの事業をしっかりと拡大させることが重要だという結論になった
カオフンの報道で株価は大きく下がったが、株価が下がったからと言ってGLのビジネスに影響はない。
私はGLでIRを担当しているが、カオフンへの対応や投資家向け対応は私が一手に引き受けるので、他の皆さんはビジネスだけに集中してくださいと伝えている。実際ビジネスは順調に推移している。ビジネスパートナーとの関係にも影響はない。
ライセンスが取り難くなっているのでは?との指摘だが、そのようなことはないと思う。実際にライセンスの申請をしていないので、難しくなっているのかどうかは分からないが(笑)
M&Aについても、今年は10社買うぞ!と目標を決めて買う様なものではない。良い案件があれば買うし、無ければ買わない。今までもその方針で経営してきたし、これからも変わらない。M&Aすることが目的ではない。
(10-5)柏工場の土地の売却について聞きたい。もの作りの基本である工場の土地を売却するとは無能としか言いようがない。取引先も心配している。社員や取引先はIR資料など読む暇はないので、土地の売却を知らない人も多いので、現状では影響が無いだけだと思う。土地の売却を知っている取引先は、供給不安を感じて他の供給先を探す動きも出ている。事業借地権が切れる18年後はどうなるのか?若い社員も不安を感じている。
→(此下CEO)無能と言われてしまい大変残念だ。ここ数年で38億円の売上高が大きく伸びているのに、それでも無能と言われて身が引き締まる思いだ。土地を保有していないとモノづくりができないとは思わない。そして18年後にどうなっているかを予測することはできない。土地を持っていれば安心、持っていなければ不安という感情論を語られても議論のしようがない。保有した方が良いのか、賃貸した方が良いのかは経営判断として考える問題。
10年前に私が来た時は、2年くらいで何もかも持ち逃げして居なくなると言われたが、今期で10期目を迎えた。皆さんの期待を裏切ってしまい本当に申し訳ない(笑)
昭和ゴムは70年代くらいからずっと赤字が続いてきた。これは非効率な工場運営や慣行が蔓延していて、経営者にも大きな問題があったと思う。昭和ゴムに来てすぐにリーマンショックが発生し、これはリハビリに時間がかかるなと覚悟した。必ず立て直そうと今までも取り組んできたし、これからも取り組んでいく。
30年近く赤字だった会社を連結では黒字化するまでに立て直すことができた。
これでも無能と言われるならしょうがない。
(11-6)第1号議案について意見を述べたい。
まずは戸谷雅美社外取締役はノジマのインサイダー取引で金融庁から31万円の課徴金を課されている。弁護士なのに違法行為をするのは大きな問題ではないか?1ヵ月間の業務停止命令も出されている。
此下益司氏も個人としては過去最高の41億円の課徴金が金融庁から課されている。企業業績への影響も気になるが、この2名は自ら辞任すべきではないか?
→ご意見という事なので、貴重なご意見として承らせていただく。
(12-7)柏工場の特高設備の更新について以前からお願いしているが一向に更新されない。いつ故障してもおかしくない状況であり、早急に対処する必要があると思う。
→(此下CEO)子会社で判断する問題だと思う。この場で議論する問題ではないと思う。
一般論として、壊れて操業停止になる様であれば早く直せばいいと思う。
(11時53分となり、あと質問は2人でお願いしたいとの発言)
(13-8)APFグループとの関係について、過去増資を繰り返して持株比率上がってきたが、資金需要の状況や今後の持ち株比率についてどのように考えているのか?
→(此下CEO)現状では増資などはまったく考えていない。
(14-7)これは意見ですが、ストックオプションで社員の士気を高めるという事だが、此下経営になってから6年間定期昇給がまったくない。ストックオプションより定期昇給で社員に報いるべきではないか?(そうだ!そうだ!)

以上で質疑応答は終了となり、その後に事業説明会が開催されました。
質疑応答の中でもインドネシア事業などについて後ほど説明すると言っていたので、昨年末のウェッジの様に此下CEOのプレゼンから始まると思っていました。ところがいきなり質疑応答から行うことになり、事前に多くの質問を受けていたので、事前質問に回答してからプレゼンがあり、会場からの質疑応答という流れだろうと思いました。しかし事前質問に回答後は、会場から質問があれば答えますという感じで、プレゼンは行われませんでした。
事前質問が多すぎてプレゼンまで行うと時間が無くなるからという説明でした。
とはいえ事業説明会なんですからまずは今後の展開について説明があり、その内容について質疑応答で議論を深めるというのが適切な流れだと思います。
わざわざ会場まで足を運んだ株主が後回しにされて、厳しい言い方をすればネット上でまとめられた株主であるかも定かではない人たちの質問が優先され、プレゼンの時間、会場質問の時間が短くなったのは少し残念でした。
今後は事前質問の内容も織り込みながら事業の現状と今後について説明し、その後会場からの質疑応答、時間があれば残りの事前質問に回答、時間が足りなくなったら回答をホームページに掲載という流れがスムーズなのではないでしょうか?あくまで私見ですが。
事業説明会の様子は動画で公開されています。クリックすると動画が再生されます!
 2017年6月28日昭和HD事業説明会動画

インドネシアの新車オートバイローンの展開については、インドネシアはホンダは直営でディーラー展開をしており、ホンダと独占契約を結ぶのではなく、タイの様に新車バイク販売店を1店、1店開拓してPOSを設置していく考えの様です。独占契約ではないので、ホンダ以外にもヤマハやカワサキなどの販売店にもPOSを設置できますし、タイ方式で田舎を攻めていくようです。
クボタの農機具だけではポテンシャルは大きいものの成長スピードがゆっくりだったので、今後バイクローンも徐々に拡大する方向なのは期待できそうです。
一方でインドネシアの融資残高目標については、Jトラストが発表したものの此下CEOも控えめな目標をありがとうございます!とジョークを飛ばしていたという経緯もあるので、もう少し実現可能性について説明があっても良かったかなと思います。
実際に経営陣が現地を見て、現場の状況に応じて柔軟に戦略を変更することは大事だと思いますし、そこがグループリースの良さだと思うので、合理的であれば目標を見直したり、戦略を変更することは当然だと思いますが、可能な範囲で説明する機会があればいいなと思います。

アメリカでの投資家向け説明会で使用するため、プレゼン資料もタイのプレスカンファレンスより内容が充実しているそうなので、ホームページに掲載されるのを楽しみにしています。
資料を見るだけでも参考になるとは思いますが、経営者のプレゼンが一番聞きたかったというのが正直な気持ちです。
ぜひ次回以降は検討してほしいと思います。
少し厳しい意見になってしまいましたが、株価が低迷する中で事業説明会を初開催したことは高く評価していますし、今後も続けてほしいと思います。
エスクリなどのように、業績・株価が堅調な時は事業説明会も開催して株主に夢を語りながら、業績が低迷しだすと事業説明会を止めてしまう最も悪いパターンの会社もある中で、厳しい時ほど株主に向き合って現状と今後について丁寧に語る姿勢はとても評価できると思います。

今回はヤフー掲示板で質問を集めるという新たな試みも行われ、関係者の努力は評価したいと思いますが、上記した通り本来の事業説明会の形が崩れてしまう様な、大量の質問を送るというのは戦略ミスだったんじゃないかと思います。初めての試みなのでしょうがない部分もありますが、時間は有限なのでより重要な問題に絞り込み、6〜7問くらいに集約した方が良いと思います。
質問を考えた人達は以前から関連会社の株主で、事業内容についてよく理解している人達が中心だと思いますが、それでもこれだけ大量の質問が集まったのには少し驚きました。それだけ興味関心が高いのか、不安に感じている株主が多いのか、気になるところです。
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2015年06月12日

あみやき亭2015年株主総会レポート

2015年6月10日(水)11時から、愛知県春日井市のホテル勝川2階 さくらで開催されたあみやき亭の第20回定時株主総会に参加しました。
あみやき亭は中部、関東中心に、焼肉や焼き鳥の美濃路を展開している会社で、最近はM&Aで店舗網・ブランドを広げています。あみやき亭の株主総会に参加するのは毎年の恒例行事です。

2015年6月10日(水)の株価 4,870円(東証1部 2753)100株単位 3月決算
PER 15.7倍、PBR 2.1倍、配当利回り 1.23%、株主資本比率 79.2%
監査費用 2,200万円(売上比0.08%) あずさ監査法人
役員報酬 取締役6名1.11億(社内平均 2,180万円) 監査役3名1,100万円
株主優待 3月末の100株以上の株主に株数に応じて千円のお食事券贈呈
 株主優待について詳しくは → あみやき亭株主優待ページ


   あみやき亭(2753)のホームページ
   あみやき亭(2753)のヤフー株価情報
あみやき亭

スケジュール
11:00〜11:17
 11:03〜11:05 監査報告 山田修三常勤監査役
 11:05〜11:16 事業報告 佐藤啓介社長が招集通知を読上げ
11:17〜12:15 質疑応答 質問者11人 計22件 58分
12:15〜12:21 議案の審議 質問なし、拍手方式ですべて可決

お土産 お食事券2千円分 先渡し
飲み物サービス コーヒー、紅茶、ウーロン茶、オレンジジュース
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、今年もお土産がありましたし、質問にも出尽くすまで丁寧に答えていたと思います。株主の出席しやすさを考慮して毎年早い時期に開催しているのも評価できます。これらを総合的に判断し、あみやき亭の2015年株主総会格付けは、 『C+』 としました。
   議決権を有する株主数     6,842名、その議決権数  68,485個
   議決権返送&出席株主数    2,041名、その議決権数  61,825個(90.3%)

今年も梅雨入りしているとは思えない様な良い天気で、自転車で行きましたが朝から暑かったです。冷たい飲み物が用意されていてありがたいですね。
佐藤社長以下役員全員が、株主総会会場入り口で株主をお出迎えしているのも例年通りです。
質問は1回につき2問までですが、再質問ができるので回答に不満な株主が何回も質問していました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)昨年も言ったが内部留保金の状況と活用策は?
→内部留保は110.31億円あるが、関東を中心とした出店やM&Aなどの成長投資に使っていく。
(2-1)優待券の使用実績は?
→5月末時点で74.4%が使われている。金額では2,767.1万円分の利用があった。
(3-1)儲かっているのに内部留保を溜め込むばかりで株主への感謝が感じられない!(激怒w)
20周年を迎えるのに記念配だけだ。前に勤めていた会社では株主に記念品も贈っていた。もっと株主に還元してほしい(拍手)
→私は株主の皆さまに感謝しているつもりですので、誤解しないで頂きたい。内部留保の活用方法は課題と捉えている。
株主の一番の期待は成長だと考えており、成長に伴う株価の上昇を期待していると思う。最近地震や自然災害も増えているが、店舗展開エリアも広がっており被害に遭う可能性もある。何があっても会社が生き残っていくことも大事であり、内部留保も大切。活用方法については任せてほしい(拍手)
注記)毎年このようなやり取りが繰り返されています。以前と比べると配当も増えてきましたが、配当性向は20%弱なのでもっと株主還元しろ!という気持ちも分かりますが、あみやき亭は内部留保を溜め込むことが大好きな会社ということはそろそろ理解してもいいんじゃないでしょうか?内部留保なんか関係ないぜ!みたいな会社もあるので、不満な株主はあみやき亭を見限ってそういった会社に乗り換えればいいと思います。あるいは50%以上買い占めて経営陣を総入れ替えするかですね(笑)
(4-2)私が言いたいことを質問してくれたが関連して、内部留保はほとんど現金で保有していてほとんど利息を生んでいない。内部留保の1/3でもいいので、もっと利回りの高い運用に回して利息で配当を増やしたらどうか?
→私の経営哲学として運用はしない!というのが基本的な考え。現金が多いので金融商品の勧誘はたくさん来るが、大事な内部留保で損失を出すわけにはいかない。運用商品には手を出さないのが経営哲学なのでご理解頂きたい。
(5-2)今期は記念配もあるし増配していることは分かるが、配当性向が低いのでもっと上げてほしい。
→配当性向が低いことは十分認識している。今後の成長投資とのバランスを考えて現状の水準になっている。成長を続けることで増配していきたい。
(6-2)毎年同じ質問をしなければいけないので、どこまで内部留保を確保したら大幅増配に踏み出すのか、目標金額を示してほしい。
→確実に成長を続けていく中で判断していくものであり、内部留保は目標を決めるようなものではないと考えている。
(7-3)前期実績で、売上の伸びに比べて純利益の伸びが大きいのはなぜか?
→前期はアクトグループをM&Aしたが、以前買収したスエヒロも含めて累積赤字がある会社であり、子会社化したことで法人税負担が軽減された。
(8-3)各事業の利益率は?
→経常利益ベースで、焼肉12%、焼鳥5%、その他8%。焼肉の比重が高いので全体では11%になる。
(9-4)今後の出店戦略を教えて欲しい
→FCは考えていないので、今後も直営出店を続けていく。中部と関東でドミナント出店をしていくのが基本戦略。焼肉は関東中心に出店していく。アクトグループの店舗は新宿、池袋、渋谷などの都心に立地しており、今後も都心部に出店していく。
焼肉は中部エリアでは出店余地が少なくなっているので、新業態のしゃぶしゃぶやほるたん屋などを出店していく。
焼き鳥は名古屋市の中心部が空白地帯になっているので、美濃路の出店余地は大きい。
(10-4)長期保有株主への優待は考えていないのか?
→長期優遇策については社内で検討していきたい。
注記)株主優待については1/3以下に大幅に改悪した過去もありますし、株価や業績と比べて魅力が低下していますので、ぜひ長期保有株主への上乗せを検討してほしいですね!
(11-5)TPPや円安などの影響はどうなのか?
→あみやき亭は国産牛を使っているが、輸入牛肉の関税が30ポイントほど下がると国産牛も値下がりする可能性もある。一方で畜産農家が減っており、輸入牛肉が増えることで国内の肉牛がさらに減るのではないかと心配している。TPPの内容もまだ不明確であり、現状ではどのような影響があるのか不透明な状況。
円安については、網や割りばしなどの仕入コストが上がるのでマイナスの影響となる。ただ中部エリアは輸出関連企業も多いので、景気が良くなることで売上の向上も期待でき、中長期的にはプラスに働くと考えている。
(12-5)外国人観光客が増加しインバウンドが注目されているが、何か対応しているのか?
→都心の店舗、特にアクトグループの新宿店などは外国人のお客様が増えている。ただ都心の店舗が少ないので全体売上からみるとインバウンド需要は小さい。あみやき亭のメインは郊外出店であり、郊外は外国人客は少ない。外国語のメニューを用意するなど準備は進めていく。
(13-6)5月に春日井店に消防車が来ていたが何があったのか?
→ぼやが発生し、皆さんに迷惑をおかけした。排気ダクトに火が入り、空気を遮断するダンパーが作動したものの隙間があり、完全に火が消えなかった。すぐにお客さんを避難誘導し消火したので、火事ではなくダクト内のぼや。他店でもダンパーに隙間がないかチェックしている。
(14-6)アルバイトがSNSなどに投稿する対策は?
→頭の痛い問題だが、教育を徹底するしかない。
(15-7)関東から来たが、お土産の金券は全店で使えるのか?
→全店で使える。店舗には金券の使用方法を徹底しておく。
(16-7)株主優待を年2回にしてほしい。外食企業は年2回が多い。
→貴重なご意見として伺っておく。(やる気なさそうな感じ^_^;)
(17-8)M&Aの考え方について
→関東中心に外食店舗のM&Aを進めていくが、銀行融資には時間がかかりすぐには借りられない。良いM&A案件は即決する必要があり、手元キャッシュが大事になる。良い案件ほど競合も増えるのでスピードが大事になる。アクトグループのM&Aもオーナー同士で決めた。
(18-8)2020年に東京でオリンピックが開催されるが、オリンピックまで株を持っていても大丈夫か?
→株価の先行きは私には分からない(笑)オリンピックが決まり東京も盛り上がってきているので、東京の店舗はチャンスが大きいと思う。関東出店やM&Aにも積極的に取り組んでいく。
(19-9)物語コーポレーションなどの焼肉食べ放題店とは競合するのか?
→食べ放題がブームになっており、あみやき亭でも関東や静岡で食べ放題の焼肉店を16店ほど展開している。金額を気にせず食べたい客層には食べ放題店が合っている。あみやき亭は国産牛を使って1,980円から食べ放題メニューを提供しており、他社との競争優位性があると思っている。愛知県には豊橋にしかない。
 焼肉食べ放題→国産牛焼肉食べ放題 感激どんどん
(20-9)株価が高いので分割してほしい。今の株価ではNISAで買えない。
→インサイダー情報になるので答えられない(分割についての考え方くらい説明してもいいと思います)
(21-10)ホルモン専門店で出している脂付き牛ホルモンをメニューに加えてほしい。
→ホルモンは牛の小腸部分だが、脂付きで納品される。そのまま提供するのが一番利益率が高いが、一般的には脂が多すぎて敬遠されるので、適度に脂を落として提供している。新業態のほるたん屋では脂の多い状態で提供しているので、ぜひほるたん屋に行ってみてほしい。
あみやき亭などの無煙ロースターで脂の多いホルモンを焼くと、焼肉以上に脂が落ちて火災のリスクも高まるので、あみやき亭でメニューに加えるのは難しい。
(22-11)(女性)セントラルキッチンのフェンスが邪魔で、見通しが悪くて危ないので撤去してほしい。
→状況を確認してすぐに対応します。

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
質問にも丁寧に答えていましたし、受け答えの様子を見ていても好感を感じました。
株主還元よりもまずは成長!と強調していましたが、今期の計画は売上で+8.6%、純利益で+3.2%と物足りない成長率です。成長重視ならせめて15〜20%くらいの成長を続けてほしいものです。
株主優待もかなり寂しくなってしまったので、長期保有株主への上乗せなどぜひ検討してほしいですね。
来年の株主総会も楽しみにしています。
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2013年07月12日

ダイオーズ2013年株主総会レポート

2013年6月20日(木)14時から、東京都北区王子の北とぴあ さくらホールで開催されたダイオーズの第45回定時株主総会に参加しました。
ダイオーズは日本と米国で、オフィス向けに特化してコーヒー、お茶、フロアマットなどの環境衛生用品を提供している会社です。ダイオーズの株主総会に参加するのは2011年以降3年連続です。
 ダイオーズ2011年株主総会レポート 2012年総会レポートはまだ完成していなかった^_^;

2013年6月20日(木)の株価 675円(東証1部 4653)100株単位 3月決算
PER 10.4倍、PBR 1.10倍、配当利回り 2.22%、株主資本比率 81.5%
監査費用 3,000万円(売上比0.19%、営業利益比2.32%) 三優監査法人
役員報酬 取締役4名0.95億(社内平均 3,133万円) 監査役5名500万円
株主優待 9月末の300株以上の株主に株数に応じてレギュラーコーヒーセット贈呈
 株主優待について詳しくは → ダイオーズ株主優待ページ


   ダイオーズ(4653)のホームページ
   ダイオーズ(4653)のヤフー株価情報
ダイオーズ株主総会2013
東証上場以来の株価推移を見ると、500円前後で横ばいの時期が続きましたが、アベノミクス相場に乗り?700円越えまで上昇しています。業績の伸びとともに株価も上がってほしいですね!
スケジュール
14:00〜14:16
 14:00〜14:01 役員の自己紹介からスタート
 14:03〜14:05 監査報告 高田不二彦常勤監査役
 14:05〜14:16 事業報告 パワーポイントを使って大久保真一社長が説明
14:16〜14:19 議案説明
 第1号議案 定款一部変更の件 事業目的に新規事業を追加
 第2号議案 取締役4名選任の件 3名全員任期満了に伴い再任、佐藤雅敏監査役を選任
 第3号議案 監査役1名選任の件 佐藤雅敏監査役辞任に伴い深山小十郎公認会計士を選任
 第4号議案 補欠監査役1名選任の件 員数を欠く場合に備えて松岡天平氏を再任
14:20〜15:00 質疑応答 質問者10人 計15件 40分
15:00〜15:02 議案の採決 拍手方式ですべて可決
ダイオーズ株主総会2013
お土産 コーヒー200杯分 後日郵送
飲み物サービス コーヒーサービス
経営戦略説明会 事業報告の中で説明


注目の株主総会格付けですが、お土産は後日郵送してくれると言うありがたい配慮もあり、質問にも丁寧に答えていたと思います。株主の出席しやすさを考慮して午後から開催しているのも評価できます。これらを総合的に判断し、ダイオーズの2013年株主総会格付けは、 『B−』 としました。
   議決権を有する株主数     5,148名、その議決権数  134,188個
   議決権返送&出席株主数    1,682名、その議決権数  103,120個(76.8%)
ダイオーズ株主総会2013
ダイオーズの株主総会は、今年も北とぴあで開催されました。
6月は株主総会が集中していますが、ダイオーズは14時からの開催で参加しやすくてとてもありがたいですね!
2011年の株主総会は新橋のヤクルトホールから株主が溢れていて、昨年から北とぴあに変更になりましたが、今年は2階席もかなり満杯に近くて毎年出席者数が増え続けています。それだけ株主に人気の会社ということですね!
ロビーではアイスコーヒーのサービスがありました。
会場正面にはスクリーンがあり、株主総会前にはダイオーズ商品が登場したドラマや映画のワンシーンが上映されていました。ダイオーズと言う名前が出てこないのは残念ですね。
大久保社長の株主総会開会宣言に続き、各役員が自己紹介してから株主総会は始まりました。バンダイナムコもも同様の取り組みを行っていますが、役員は株主から経営を委任されているのであり、まず株主に挨拶してから総会を始めるのはとても良いことだと思います。
パワーポイントを使っての大久保真一社長の事業報告もとても分かりやすいですね。今期の計画についても説明しており、とても良いと思います。説明を聞いていると大久保社長の人柄の良さを実感できるので、ダイオーズには安心して投資できるな〜と毎年感じますアメリカでもシェアNo1に向けて頑張ってほしいですね!
議案上程に続き質疑応答となりました。
最初はあまり手が挙がらず、大久保社長が何でも聞いてくださいね〜と会場に呼びかけていましたが、何人か質問してからは次々と手が挙がるようになりました。担当取締役も含めてバランスよく回答していました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)コーヒー豆の相場が下がっており、ダイオーズにとってはプラスだと思うが影響はどうか?
→(大久保洋 専務取締役Daiohs USA COO)アメリカの主力事業はコーヒーであり、生産にリンクして仕入れている部分については2期連続して下がっている。スターバックスなどのブランド品も扱っているが、こちらは原価が上がると値上げされるが、生豆相場が下がっても値下げされない(苦笑)
→(萩原守 取締役国内事業担当)65%くらいまで相場は下がっているが、一方で円安になっていて国内では相殺されている。円安を理由にした値上げは難しいが、生豆が下がっているので相殺できている。
大久保社長米国事業の粗利が伸びているのは生豆相場が下がっている影響が大きい。
(2-2)中国事業についての説明がないが現状どうなっているのか?
中国は非常に難しい。オフィスコーヒー事業を行っており千葉工場から輸出していたが、放射能の問題で千葉からの輸出が禁止されて、関西のロースター業者から輸出してもらい対応している。機材の輸出も厳しくて事業展開が難しい状況。
(3-3)グローバルにビジネス展開しているが、ガバナンス体制はどうなっているのか?
→(大久保洋 専務取締役Daiohs USA COO)日本とアメリカを行ったり来たりしながら意見調整を行っている。オフィスコーヒー事業はアメリカのほうが先輩なので、現地の経営者とディスカッションしながら事業を進めている。
大久保社長)アメリカに常駐はしていない。5〜6年前は私が行ったり来たりしていたが、アメリカの事業はできる限り現地に任せて、われわれはサポートしている。
(4-3)株主総会を土日に開催してほしい。
→このホールは1,200人入る会場だが、今日も千人位に来ていただいており満席に近い。土日に開催するとさらに出席者が増えて会場を探すのも大変なのでご勘弁願いたい。
注記)株主数が5千人ほどなのに千人も出席しているとは凄い出席率です。最近株主総会への出席者が増えてきたものの、それでも出席率は普通2〜3%程度です。ダイオーズは午後から開催していますし、それだけ出席しやすいと評価できると思います。土日に開催する会社も増えてきて重なってしまうケースも増えてきているので、ダイオーズにはこのまま午後開催を続けてほしいと思っています。
(5-4)佐藤監査役が1年で辞任するのはいかがなものか?ガバナンスが利いていないのではないか?ということや感想のようなことを長々と述べていました。
→佐藤監査役は監査役を辞任し、社外取締役に就任してもらう。
(6-4)反社会勢力との決別についての記述がない。
→(稲垣執行役員)反社会勢力は徹底的に排除している。
注記)なんか思いつきの質問と言う感じでした。株主総会は株主や役職員の貴重な時間を使って開催しているので、自分の感想を長々と述べるのは勘弁してほしいですね。そういったことは会社にお手紙を出せばいいと思います(笑)もう少し実のある質疑応答を期待したいですね。
(7-5)事業報告の中で説明のあった管理チェックツールとは何か?
→(萩原守 取締役国内事業担当)営業のノウハウに関わることなので詳細は勘弁してほしい。米国事業のやり方を日本に取り入れたものです。以前はあまり記録に残していなかったという欠点があり、改善を行っている。
大久保社長)米国事業はうまくいっており、次々と新しいアイデアも出てきている。これらを学んで日本でも活かしている。
(8-6)為替感応度を教えてほしい。
→(稲垣執行役員1$=95円で設定しているが、1円円安になると営業利益で700万円、経常利益で1,100万円プラスになる。
(9-6)カバーオールジャパンのフランチャイズはどうなっているのか?
→日本での事業展開の権利を持っており、私が会長を行っている。
   カバーオールジャパン ホームページ
(10-7)大阪から来たが関西ではダイオーズの知名度が低いように感じる。ドラマに登場してもダイオーズと分からないので、CMを行ったほうがいいのでは?
→(萩原取締役売上の7割弱が関東圏になっており、マットやモップなどの環境衛生事業も行っていて目立っている。関西ではオフィスコーヒー事業のみで知名度もまだ低いので、環境事業も全国展開を進めていきたい。
(11-7)水事業は家庭向けはやらないのか?
→(萩原取締役)まずは事業所向けに特化してNo1を目指している。ここはブレずにやっていく。
→ダイオーズはBtoBに専念している。震災後安全な水を求める動きが強まりBtoCが伸びているが、BtoBに特化している。事業所を対象とし、定期的に訪問しながらニーズを把握し深堀していく戦略なので、ご理解いただきたい。
(12-8)役員の持ち株状況について聞きたい。佐藤監査役は取締役になるのに株を持っていない。役員持ち株会はないのか?
→役員になると自社株の売買は難しい。佐藤監査役には決算発表後に買ってもらったので、今は株主になっている。
(13-9)(女性)本社の入っているビルが建替えになると思うが、本社はどうするのか?
→世界貿易センタービルは日本で2番目に古いビルで取り壊しの予定だが、隣に新しいビルを先に建ててツインビルにするので、新しくできるビルに移転する。
(14-9)株主優待で色んなコーヒーを楽しめるのは嬉しいが、安かろう悪かろうにならないようにしてほしい。
→株主優待は新商品中心にお贈りするようにしているので、今後も楽しみにしてほしい。
(15-10)現預金が多すぎるのではないか?どう活用していくのか?
→(稲垣執行役員)M&Aなどで有効活用していく。
大久保社長)店舗などがあると資金が寝てしまうが、ダイオーズは工場などをほとんど持っていないので、お金を使うのは販促が中心になる。キャッシュは残るので積極的にM&Aしていきたい。日本国内はオフィス向けのサービスの幅を広げるM&A、米国では全国展開を進めるためにM&Aを行っていく。

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
質問にも丁寧に答えていましたし、受け答えの様子を見ていても好感を感じました。
今後も強い部分に特化して、シェアを上げていってほしいですね!
来年の株主総会も楽しみにしています。
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2013年07月11日

三井物産2013年株主総会レポート

2013年6月21日(金)10時から、東京都港区品川のグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで開催された三井物産の第94回定時株主総会に出席しました。
三井物産はグローバルに事業展開を行っている大手商社で、資源・エネルギー関連に強みを持った会社です。三井物産の株主総会に参加するのは初めてです。

2013年6月21日(金)の株価 1,237円(東証1部 8031)100株単位 3月決算
PER 6.1倍、PBR 0.71倍、配当利回り 4.12%、株主資本比率 30.8%
監査費用 18.16億円(1.02億減、売上比0.02%、営業利益比0.71%) 監査法人トーマツ
役員報酬 取締役11名9.65億(平均 8,773万) 監査役2名1.13億(平均 5,650万)社外役員除く
株主優待 なし

   三井物産(8031)のホームページ
   三井物産(8031)のヤフー株価情報
三井物産株主総会2013
過去10年間の株価推移を見ると、2007年までは資源価格高騰の追い風を受け、3千円を超えるまで上昇しましたが、リーマンショック後には資源価格も大きく下落し株価も往って来いになりました。その後は1,000円から1,500円の間のボックス圏で推移しています。株価指標的には割安感が強いですが、市況に左右される業種は先行きが見通しにくいですね。
スケジュール
10:00〜10:24 槍田松瑩取締役会長が議長
 10:02〜10:05 監査報告 三浦悟常勤監査役
 10:05〜10:16 事業報告 映像による事業報告
 10:16〜10:25 飯島彰己社長から対処すべき課題と今期の計画についてパワポを使って説明
10:25〜10:30 議案の上程(説明)
 第1号議案 剰余金処分の件 12円減配の年間43円 配当性向25.5%
 第2号議案 取締役13名選任の件 13名全員任期満了に伴い全員再任
 第3号議案 監査役1名選任の件 財務省出身の渡辺裕泰氏任期満了に伴い再任
10:30〜11:29 質疑応答 質問者14人 計15件 約59分 +α
11:29〜11:30 議案の採決 拍手方式ですべて可決
三井物産株主総会2013
お土産 ふかひれ濃縮スープ、わかめなど気仙沼特産のセット 先渡し
飲み物サービス 遅れて参加したので不明
経営戦略説明会 事業報告の中で詳しく説明


注目の株主総会格付けですが、質問時間も比較的長く取っており、お土産があるのも嬉しいですね。準集中日の10時開催で、他社と重なり参加しにくいのは改善して欲しいですね。これらを総合的に判断し、三井物産の2013年株主総会格付けは、 『C』 としました。
   議決権を有する株主数    216,173名、その議決権数  18,237,603個
   議決権返送&出席株主数    67,176名、その議決権数  13,141,412個(72.1%)

三井物産の株主総会は、今年はホテルオークラから場所が変更になり、品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催されました。出席者が増えてオークラでは収容できなくなったのでしょうか?
2012年も三井物産の株主総会に行きましたが、準集中日の10時開始なので他社と重なり、株主総会には参加しませんでした。今年も多くの会社と重なりましたが、午後からも品川で株主総会があったので、今年は三井物産の株主総会に出席しました。と言っても他社を回ってから来たのですでに質疑応答が始まっていました。
会場内には多数の椅子が並べられていましたが、後方にはまだ使用していないスペースもあり、当分はこの会場で対応できそうな感じでした。
正面左右に大きなスクリーンが設置され、会場中ほど左右にもスクリーンが用意されていました。
2013年の株主総会お土産は、震災被災地の気仙沼の海産加工品のセットでした。
三井物産株主総会2013
ちなみに2012年のお土産は、タリーズコーヒーのコーヒー豆2袋とハリオのカフェオールドリッパー
三井物産が管理しているコーヒー農園の豆を使ったコーヒーでした。
住友商事はお土産なしですし、三菱商事も2012年は間伐材を使ったコースターだったようです。伊藤忠は分かりませんが、大手商社の中では三井物産のお土産がダントツに素敵ですね!

本題から外れました(笑)
事業報告の様子は三井物産のホームページで公開されています。
 三井物産 株主総会情報ホームページ
質疑応答については、飯島社長中心に回答し、一部担当取締役が回答するという感じでした。
遅れて参加したので、最初の方の質問は網羅できていません。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)連結決算と単体決算の売上の違いについて?(質問内容は不明)
→連結決算は米国基準で作成しており、単体決算は日本基準で作成している。米国基準には売上高という概念がなく収益と呼んでいる。単に三井物産を経由したものではなく、三井物産がリスクを取ったり責任を負っている売上を収益と呼んでいる。このように若干概念が違うので、連結と単体では差が出ている。
(2-2)三井物産に株主提案権を行使し、招集通知にも議案を載せるように要求したが掲載を拒否された。
提案したのはスペインでの太陽熱発電プロジェクトにおける社会的責任について、自己株式の取得について、株主還元についての3点で適法なものなのに、株主の権利行使を不当に扱った。
→(田中浩一 代表取締役CCOチーフ・コンプライアンス・オフィサー)確かに株主総会前に3点の株主提案を頂いたが、そのうちの2点は取締役や代表取締役が判断する内容であり、株主総会で決議する内容ではなかった。自社株買いの提案については、法令上必要となる株主総会決議事項の一部が欠けていたことから適法な議案とならず、専門家にも相談した結果議案として取り上げることはできないという結論になった。株主還元についての考え方は、先ほど社長から説明した通りであり、ご理解頂きたい。
(3-2)スペインでの太陽熱発電プロジェクトで、現地でのパートナー企業の親会社であるFCCが与党金庫番への賄賂を認めた。金庫番は賄賂をスイスの銀行に隠そうとして摘発された。スペインの国民は困窮しているのに不正献金などとんでもない!三井物産は不正防止を国連でも宣言しているのであり、スペインの事業からは手を引くべきではないか?
→(安部慎太郎 代表取締役プロジェクト本部担当)発電事業をコア事業と定め、世界中で色々なプロジェクトに取り組んでいる。環境に比較的優しい再生可能エネルギー分野にも重点的に取り組んでいる。質問のプロジェクトは、2010年12月にスペインの大手建設会社FCCの子会社FCCエナジーが太陽熱発電という新しい発電を行うということで、パートナーを組んでこの案件に参画した。2012年10月に無事完成し、現在も順調に発電している。FCCグループの不正献金について質問があったが、グループ会社のFCCコンストラクションの元社長が不正献金したのではないか?ということで捜査が入っていることはメディアの報道で認識している。現状ではそれ以上の情報はなく、今後も推移を注視していく。
(4-3)三井物産は収益性が低下して学生の就職人気ランキングも低い。株価も低迷しているが対策は?
→ご指摘の通り株価は若干低いと感じており、現状の株価水準にはまったく満足していないが、株価は市場が決めるもの。収益性を向上させていくことと、その基盤となる財務体質の強化を図ること、内部統制についてもしっかりと機能させていくことなどを通じて、企業価値を高めていきたい。現在アベノミクスで輸出株は好調に推移しているが、それと比べると三井物産の株価は若干低迷しているので、経営陣一丸となり努力していきたい。貴重なご意見ありがとうございました。
(5-4)ライバルの三菱商事と比較すると、シェールガス対応が遅れているのではないか?経営陣の認識をお聞きしたい。
→(川嶋文信 代表取締役エネルギー本部担当)まったく遅れていない。アメリカのシェールガスについては住友商事が最初に権益を取り、三井物産が2件目でマーシュラスという権益を取っている。オペレーターがアナダルコというアメリカの会社で、日量1,500万トン位を生産しており、そのうちの13%くらいの権益を持っているので、240MMCfdに相当する。ただ残念なことに価格が低迷しており、一時は2ドルを下回っていたが、現状は4ドルまで戻している。将来は貴重な収益源になると確信している。
他にテキサス州にイーグルフォードという鉱区も持っており、ガスのみならず液体も産出している。ガスは少ないが全体で8万バレルほどであり、10%ほどの権益を持っている。参画当初から利益が出ている。
シェールガスを使って化学品を作ったり、キャメロンからLNGにして日本に輸出することなどを計画している。商社の中では比較的前を走っていると認識している
(6-5)前期の配当は12円減配だが当初計画はどうなっていたのか?今期配当は51円の計画だが、これは最低限の保証額なのか?業績で変動するのか?
→中期計画では配当性向25%、連結純利益4千億円を計画していたので、配当も55円を予定していた。結果として配当は43円となった。中期計画2年目の目標は純利益3,700億円であり、これを達成すれば51円の配当となる。計画を達成できるように頑張っていく。
(7-6)先ほど社長から、今期の投資は金属を大きく減らし、エネルギーも若干減らすと説明があったが、市況の問題もあると思うが、今後どの分野に力を入れていくのか?
→三井物産は資源・エネルギーへの依存度が高く、2011年度86%、2012年度91%、今期の計画では78%となっている。バランスの取れた収益構造を維持することが望ましいと考えており、強い部門はさらに伸ばし、そうでない部門は補強・強化していく。今期の投資は資源・エネルギー分野へ4,500億円、その他の分野へ5,500億円を計画している。過去7年間で4.7兆円の投資を行ってきたが、そのうち2.5兆円が資源・エネルギー以外への投資で55%を占めている。非資源分野は強いと思っていないので、この分野への投資も手を緩めずに行っていく。
(8-7)対処すべき課題を注視しているが、資源価格の先行きなど色々リスク要因も考えられるが、投資にブレーキをかけるようなリスク管理の仕組みはどうなっているのか?
→世界経済は順調に回復を続けていると考えているが、中国が高度成長から安定成長に移行するなど、今後資源の爆発的な需要の伸びは見込みにくい。今期の投資計画は1兆円と大きいが、環境変化に応じてしっかりとブレーキが踏めるような体制にしている。個別案件審議会、ポートフォリオ委員会、経営会議、取締役会で大型の投資案件を審査しており、現在も過去も環境変化に応じて柔軟に計画を見直している。
さらに4月からは商品分野ごとに業務部を復活させ、フィナンシャルマネジメント部を3部作り、営業支援ユニットとして投資案件のさらなる良質化を図るための組織変更も行っている。
また、過去の投資について進捗をチェックするモニターも新たに強化している。
関所はたくさん設けており、積極的に投資を行い将来の成長ドライバーをたくさん作っていきたい。
今期の資源への投資は過去に投資した権益への追加投資が主であり、今期でピークアウトするので来期以降は資源への投資はかなり減る見込み。過去3期はフリーキャッシュフローが赤字だったが、来期からの新中期計画からは、フリーキャッシュフローの黒字化を目指した体制にして行こうと考えている。
(9-8)昨年の株主総会から日経平均は47%上昇しているのに三井物産は5%上昇でかなり下回っている。商社は全般に人気がないが、伊藤忠は49%上昇している。2007年には3千円を付けており、ここまでは無理でもせめて2千円は早期に回復して欲しい(会場から拍手)
→株価については大変ご心配をおかけし申し訳ない。先ほども説明したが、現状は輸出関連の株価が好調な半面、中国の先行き不安から鉄鉱石・石炭の価格が下落している。資源分野を得意とする三井物産には逆風が吹いている。一方エネルギー価格は安定しており、鉄鉱石についても当社の保有している鉱山はコスト競争力が高い。競争力の低い所から操業を停止していくので、鉄鉱石価格もしかるべき価格に戻っていくと考えている。
株価は企業価値を表しており、市場からの評価でもあるので、適正な評価を頂けるように努力していかなければならない。他社の株価については言及を控えるが、他社と比べると資源への依存が高いこと、ROEが低いことなどが市場からの評価が低い要因かなと考えている。企業価値を上げるには将来の成長ドライバーとなる案件をしっかりと推進していくこと、健全な財務体質の維持向上、そして内部管理体制を整備して企業価値向上に取り組んでいきたい。
三井物産株主総会2013
注記)過去1年の株価を比較してみました。青が三井物産、赤が伊藤忠商事です。2013年1月中頃までは3本ともパラレルな動きでしたが、1月終わり頃から三井物産が遅れ始め、5月までのアベノミクスに完全に乗り遅れました。でも下がる時だけは同じように下げ、さらに反発は弱い(泣)ということで、株主が愚痴りたいのも分かりますね^_^;
(10-9)資源価格の低迷が業績・株価の低迷につながっていると思うのに、今日の日経1面に伊藤忠と組んでまた鉄鉱石の権益を取得するという記事が出ていた。中国も鉄鋼生産を減産しており、日本でも高炉を止めているなかで、さらに稼動している鉱山の権益を取得するので、すぐに鉄鉱石が入ってきてしまう。今までの社長の説明と矛盾しているのではないか?
→(川嶋文信 代表取締役エネルギー本部担当)今日の9時に適時開示したが、日経に先に載った。今回の投資案件はBHPビリトン、三井物産(権益7%)、伊藤忠商事(権益8%)の3者で周囲の3つの鉱山を同時開発しているが、ジンブルバー鉱山だけはBHPが100%権益を持っていた。鉄道などの共通設備をどう課金するのか調整が難しく、従来より他の2つの鉱山と同様に7%程度の権益割合にして欲しいとずっと交渉してきたが、やっとまとまった。今年の投資計画の中に入っている。
鉄鉱石価格は乱高下しており、2011年度上期は170$だったが2012年度には133$になり、今上期も131$位まで落ちている。供給は2012年から3,500万トン増える見込みであり、来年にかけてさらに13,500万トンほど増える。中国の成長率が3%に低下しても4,000万トンの需要が増える見込みであり、既存の鉱山からの産出が減っていくことを考えると、将来的にも需給はタイトな状況が続くと考えている。
3社の外資企業と組んで鉄鉱石の開発を行っているが、3つとも価格競争力の高い山であり、鉄鉱石需要が減ってもこの3つのJVは自信を持って利益貢献してくれると言える。
→(飯島社長)中国に爆発的な需要はないと説明したが、補足すると2013年1〜4月の中国の粗鋼生産は年間7.85億トンベースで走っているが、昨年は7.1億トンだったのですでに7千万トンも増えている。鋼材価格が低迷しているので鉄鉱石価格に反映されてこないが、中国は依然として粗鋼生産を増やしている。世界の粗鋼生産は約15億トンであり、世界人口が増えていく中で生活水準も向上し、ますますインフラ整備は必要になり、今後も粗鋼生産は伸びていく。2020年には粗鋼生産量が20億トンになると言われている。掘った分は埋蔵量が減っていくので、資源のない日本としては埋蔵量を補充・増やしていくことが使命だと考えており、競争力のある資源については積極的に取りにいこうと考えている。
(11-10)(女性)被災地支援は良いことだと思うので今後も続けてほしい。原発ビジネスへの取り組みはどうなっているのか?
→(安部慎太郎 代表取締役)被災地支援の一例として、松島に太陽光発電を供給した。地域の実情に応じて支援を続けていく。
世界中で電力事業をしているが、火力発電が中心になっており、石炭、ガス、一部ディーゼル発電となっている。環境に優しい再生可能エネルギーも増やしていこうと力を入れている。三井物産が自前で原子力発電所を持つ考えは今後もない。
(12-11)三井物産は資源に強い会社として期待しているのに、社長の発言は資源について言い訳めいた発言が多い。資源関連の投資残高に対してどの程度の利益が上がっているのか?多くの利益が出ていて、強いルートも持っているなら、マスコミの論調に惑わされずもっと資源に特化して強くしていけばいいのではないか?
→(岡田譲治 代表取締役CFO)正確な数字はないが、全体の3〜4割が資源分野への投資。それに対する過去の利益の数字は手元にない。
→(飯島社長)7年間で4.7兆円投資したが非資源分野で1.5兆円投資。今期非資源分野で約1千億円の純利益を計画している。およそ半分くらいが過去7年間の投資からあがってきた利益になっている。
(13-12)シェールガス開発で環境問題になっているが、アメリカの環境保護団体からの訴訟リスクは?
→(川嶋文信 代表取締役)比較的新しい技術開発であり、地下水の汚染懸念が出ている。シェールガス層は2,500〜3,000mの地下深くであり、地下水はせいぜい数百mなので深度が違う。過去にはケーシング(井戸)の精度が低くて、ガスが漏れて地下水に入ったことが何件かあったが、今はきちんとしたオペレーターが注意しながら操業しているので、大きな問題はない。ただ環境問題には厳しい所であり、オペレーターと緊密に話し合いながら事業を進めていきたい。
 11時21分となり、議長からあと2人にして欲しいとの発言
(14-13)株主還元についての説明は株主に施しをするような説明だ。会社は株主のものでありおかしいのではないか。会社の資産は株主のものだ。三井物産は内部留保が2.4兆円もあり多すぎるので、もっと有効活用して欲しい。自社株を買ったり活用して欲しい。配当性向25%は低い。JTは40%を目指しているので、三井物産も40%を目指してほしい。会社は株主のものであり、もっと配当性向を高めてほしい。社外役員はもっとしっかりと会社を監視して欲しい(拍手)
→大変貴重なご意見ありがとうございます。今期は中期計画の最終年であり、今期も25%を下限とさせて頂きたい。自社株買いも株主還元策の選択肢の一つだが、将来に向けての投資、FCFの水準、ROEなど様々な要因を検討して株主還元を行っていく。
注記)こういった質問もよく出ますが、40%の配当性向が希望なら三井物産は売ってJTに乗り換えればいいのにと思います。JTの方が配当利回りはずっと低いんですけどね(笑) 会社によって株主還元についての考え方は様々であり、成長に伴う株価上昇を重視する会社もあれば、配当性向を高める会社もあります。すべての会社が高い配当性向にこだわる必要もないわけですし、会社はすべて株主のものという考えもちょっと極端だと思いますね。役職員を始め様々なステークホルダーが頑張ってくれている結果利益が上がり、配当も可能になるわけで、もう少し感謝が必要だと感じます。
(15-14)アベノミクスの3本目の矢は民間投資に期待しているが、三井物産も投資の多い会社だが海外中心だ。三井物産としてどのように対応していくのか?
→商社は海外事業中心というイメージだが、日本経済の産業構造の転換に貢献していきたい。2011年6月に国内ビジネス推進室も作り、様々な事業機会を追及している。農業、教育、エネルギー、観光など新ビジネスの発掘を進めている。アベノミクスについて1本目、2本目の矢は放たれているが、3本目の成長戦略については農業・医療などもう少し規制改革に取り組んでほしかったが、秋の第二弾に期待している。
ブラジルでマルチグレインという会社で農業にチャレンジしているが、日本の農業も6次産業化が言われているが、我々は9次産業化できると考えている
医療についてはマレーシア、シンガポールで取り組んでいるが、まだ日本では株式会社が医療には参入できない。これら海外での知見を日本でも活かして、産業構造の転換に貢献していきたい

以上で質疑応答は終了となりました。
飯島社長中心に丁寧に答えていたと思います。投資が成果を生み、株価も上がると良いですね!
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2013年07月04日

バンダイナムコホールディングス2013年株主総会レポート

2013年6月24日(月)10時から、東京都品川区品川のグランドプリンスホテル新高輪 飛天で開催されたバンダイナムコホールディングスの第8回定時株主総会に出席しました。
バンダイナムコはプリキュアやパックマンなどのキャラクターグッズやおもちゃ、ゲームソフトなどを開発販売している会社です。バンダイナムコホールディングスの株主総会には会社設立以来参加しているので、今年で8回目です。
 2012年バンダイナムコ株主総会レポート
2013年6月24日(月)の株価 1,536円(東証1部 7832)100株単位 3月決算
PER 13.0倍、PBR 1.37倍、配当利回り 1.56%、株主資本比率 66.0%
監査費用 2.28億円 前年比600万円増(売上比0.05%、営業利益比0.47%) あずさ監査法人
役員報酬 取締役8名4.06億(実質4名平均 8,975万円、前年比1,755万円増)監査役4名0.67億
報酬総額1億円以上の役員3名
 石川祝男社長1.61億、上野和典バンダイ社長1.77億、橘正裕ナムコ社長1.30億
株主優待 3月末の株主に対し株数に応じてこども商品券などを贈呈
 株主優待について詳しくは → バンダイナムコ株主優待ページ


   バンダイナムコホールディングス(7832)のホームページ
   バンダイナムコホールディングス(7832)のヤフー株価情報
バンダイナムコホールディングス株主総会2013
過去5年間の株価推移を見ると、1,000円前後での推移が続いています。2012年秋頃からはアベノミクス相場に乗り、2,000円近くまで上昇しましたが、その後は調整の動きとなっています。上場来高値の更新を目指して、まずは中期計画を着実に実行してほしいですね!
スケジュール
10:00〜10:21
 10:02〜10:03 役員紹介
 10:05〜10:07 監査報告 本間浩一郎常勤監査役
 10:07〜10:18 映像による事業報告 今年のナレーションは藤原歩さん
 10:18〜10:23 石川祝男社長から中期計画の進捗状況について説明
10:24〜11:23 質疑応答 質問者19人 計19件 59分
11:23〜11:52 議案の審議 質問者6人 計6件
 第1号議案 剰余金処分の件 19円増配で年間45円 配当性向30.5%
 第2号議案 取締役9名選任の件 9名全員任期満了に伴い全員再任
バンダイナムコホールディングス株主総会2013
お土産 プリキュアグッズ 保冷バッグ、入浴剤、シャンプー 花やしきフリーパスポート 後渡し
飲み物サービス コーヒー、オレンジジュースなどのサービス
経営戦略説明会 事業報告の中で詳しく説明


注目の株主総会格付けですが、お土産も用意され、集中日を外して開催していることは評価できます。質問時間もしっかり取っていますし、参加して楽しい株主総会です。一方で品川は不便ですし、駅から会場までが遠いのも少しマイナスです。お土産が花やしきパスポートになったのもショック!です。これらを総合的に判断し、バンダイナムコの2013年株主総会格付けは、昨年と同様 『C+』 としました。
今年は1段階格上げしようと思っていただけに残念です。
   議決権を有する株主数    39,422名、その議決権数  2,192,270個
   議決権返送            10,220名、その議決権数  1,762,209個(80.4%)
   議決権返送&出席株主数   11,659名、その議決権数  1,826,346個(83.3%)
バンダイナムコホールディングス株主総会2013
バンダイナムコホールディングスの株主総会は、今年も品川のグランドプリンス新高輪で開催されました。
品川駅からの上り坂を夏に歩くのは疲れますね(笑)もう少し便利な場所で開催してもらえるとありがたいんですが^_^; 館内に入ると冷えたおしぼりが用意されているなどの配慮はありがたいです。
バンダイナムコの株主総会では、例年出席票がナンジャタウンのフリーパスポートになっていて楽しみ だったんですが、今年は浅草の花やしきのフリーパスポート になっていました。他に、クレーンゲームの無料券が2枚付いています。こちらの期限は9月30日までです。
ナンジャタウンは無くなってしまったのか!と心配しましたが、現在改装中で7月11日(木)にリニューアルオープンするようです。フリーパスポートの使用期限は12月31日までなので、ナンジャタウンが来週リニューアルオープンするならナンジャタウンでも使えるようにしてくれたらいいのに!と感じますね。
毎年楽しみにしていただけに残念です。
バンダイナムコの株主総会お土産は、ガンダムのプラモデルや戦隊もののフィギュアなど男の子向けのものが多かったですが、今年はプリキュア誕生10周年ということでお土産もプリキュアグッズでした。
バンダイナムコホールディングス株主総会2013
イベント会場でも等身大のプリキュアが展示されているなど、大きく取り上げられていました。
他にはパックマンや太鼓の達人などが展示されていました。
例年株主総会後のイベントは大混雑なので、私はお土産を頂いて帰りました。
家族連れでも楽しめた昔のナムコの株主総会が懐かしいですね!

会場内には多数の椅子が並べられ、正面左右に大型スクリーンという例年通りのレイアウトでした。今年も多くの株主が参加していました。質問用のスタンドマイクが8本ほど設置されていました。
案内によると株主総会会場内でのつぶやきは固くお断りするそうで、バンナムの株主総会始まったー!とつぶやくのはだめらしいです(笑)そんなこと禁止しなくてもいいのにと思います。
正面左側スクリーンの上部に株主監視用カメラが設置されていたので、株主総会中にスマホなどで不用意に呟くと係員が飛んでくるのかもしれません(笑)
石川祝男社長の株主総会開会宣言に続き、役員一人ずつ株主に挨拶してから株主総会が始まりました。株主から1年間の経営を任されているわけですから、まず株主に自己紹介するというのはとても良いことだと思います。他社でもこのくらいは標準にして欲しいですね。担当職務や1年間の簡単な成果なども報告があればもっと良いと思います。
監査役の須藤修氏は弁護士業務のため欠席すると案内がありました。
事業報告は映像で行われ、毎年声優さんがナレーションを担当しています。今年は藤原歩さんと出ていましたがどんな人なんでしょうか?ネットでググってみてもよく分かりませんでした。私の見間違いかな?
続いて進行中の中期計画について、石川祝男社長からスクリーンを使いながら説明がありました。
例年通りですが、これも良い取り組みだと思います。
続いて質疑応答となりました。
質問の機会は報告事項に関する質疑応答と議案に関する質疑応答の2回に分かれていますが、質問内容はどちらも大差ない感じなので、まとめてしまっても良いのではないか?と感じました。最近の株主総会では報告事項に続いて議案を上程し、まとめて質問を受ける形式が主流になっています。
多くの株主から質問を受けるため、1人1問と制限がありました。
議案の説明では、第2号議案 取締役9名選任の件で、取締役候補1人づつ自己紹介と取締役として今期取り組むことについて説明があり、とても素晴らしいと感じました。株主としては取締役候補の方々の決意表明を聞いてから選任に賛成したいと思うので、これも他社も見習うべきだと思います。
他社でも決意表明をお願いしますが、抱負を述べてくれる会社もあれば、時間がないのでと逃げられたり、最悪の会社ではシダックスの様に懇親会の時間もありますので!と懇親会を人質にとって拒否するような会社もあります。こういった所からも会社側の株主に対する姿勢がうかがい知れるので、株主総会に出席するのは価値あることだと思います。
バンダイナムコだけにコアというかオタクな質問も多く出て、付いていけませんでした(笑)
間違いがあったらすみません^_^;

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)今期の計画は減収減益になっているが、バンダイナムコの実力からすればもっと業績が伸ばせると思う。保守的な計画過ぎるのではないか?
→先ほども説明したが今期は種まきの年であり、もちろん前期の実績を超えたいと思っているが、今後の成長のために先行投資に力を入れる。主な投資は、パックマンなどに15億円、ネットワークへの投資に5億円、ネットワーク関連の研究開発に10億円、スタジオへの投資に5億円など30〜40億円の投資を行い、将来の成長につなげたい。
(2-2)ナムコも覆面調査をしているが、調査員はネットで募集したような素人が多くて、調査方法も不自然だ。調査結果はどう活用しているのか?精度の低い調査結果を人事評価に使うのは問題ではないか?
→再度調査会社に確認するが、素人調査員ということはないと思う。
→(橘正裕ナムコ社長)覆面調査結果は人事評価には反映していない。依頼している調査会社は2年前から新たに使い始めた調査会社で、大手流通業などでも活用されていると紹介された。普段のアミューズメント施設の状況を把握するために利用している。イオンなど自社で覆面調査している結果も入手できるので、他社と比較して自社のレベルも把握できる。
(3-3)ナンジャタウンでのアトラクションがあまり良くない。昔のナムコの大型筐体を入れたらどうか?
→夏にナンジャタウンをリニューアルオープンするし、ジャンプワールドもオープンするので、今後テーマパークSBUの事業にも力を入れていく。
(4-4)電王戦(将棋ソフトとプロ棋士の5番勝負)のスポンサーになったらどうか?ニコニコ動画で中継されているが、視聴者も多くターゲット層も重なっていると思う。
→貴重なご意見として検討させて頂く。
(5-5)前期は増収増益だが、コンテンツ事業以外は減収減益になっている。強い事業を伸ばしていくのも必要だが、ドルアーガやゼビウスなどの昔のコンテンツももっと活用して欲しい。
→前期は過去最高益となったが、すべてのSBU(戦略ビジネスユニット バンダイナムコの事業単位)で計画を達成して、本当の意味での最高益を達成したい。
→(大下聡取締役コンテンツ担当)世の中がネットワーク化しつつあり、その波にうまく乗って業績を伸ばすことができた。まだまだ初期段階と考えており、昔のコンテンツも活用してさらに伸ばしていきたい。
(6-6)いろいろ聞きたいことがあるがどうすればいいのか?→のちほど懇親会に役員の参加するので聞いてください。
マンガ・アニメなど源流部門への展開についてどう考えているのか?
→仰る通りでコンテンツ、強いIP(Intellectual Property知的財産)をいかに生み出していくか?獲得していくか?が重要。早い段階から参画して育成していきたい。
→(上野和典バンダイ社長 トイホビー担当)出版社やメディアと良好な関係を築けている。次に来そうなIPなどについて、ご協力いただける環境になっているので、さらに関係を深めていきたい

まだまだ質疑応答は続きます。続きについては、バンダイナムコホールディングス2013年株主総会レポート2にまとめます。
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2013年07月02日

日本航空2013年株主総会レポート1

2013年6月19日(水)10時から、東京都千代田区九段下の日本武道館で開催された日本航空JALの第64期定時株主総会に参加しました。
日本航空は日本を代表する航空会社です。日本航空の株主総会に参加するのは初めてです。

2013年6月19日(水)の株価 5,140円(東証1部 9201)100株単位 3月決算
PER 7.9倍、PBR 1.65倍、配当利回り 2.53%、株主資本比率 46.4%
監査費用 2.05億円(売上比0.02%、営業利益比0.10%) あずさ監査法人
役員報酬 取締役8名1.72億(社内取平均 3,040万) 監査役6名0.63億
株主優待 3月、9月末の株主に対し株数に応じて株主割引券を贈呈
 株主優待について詳しくは → 日本航空株主優待ページ


   日本航空(9201)のホームページ
   日本航空(9201)のヤフー株価情報
日本航空株主総会2013
再上場以来の株価推移を見ると、上場当初は横ばいの時期もあったものの基本的には順調に上昇しています。大型の再上場ですし、前回の上場廃止で損をした個人株主も多数いると思うので、なかなか上がりにくいんだろうな〜と思っていましたが、株主優待も含めてやはり人気があるようです。
スケジュール
10:01〜10:48
   株主総会開始宣言と同時にH氏が動議提出で騒ぎだし、与党総会屋?と乱戦に!?
 10:06〜10:08 監査報告 田口久雄常勤監査役
 10:08〜10:39 事業報告 映像使用 女性ナレーションで召集通知を読上げ
 10:39〜10:48 植木義晴社長が対処すべき課題を読上げ
10:39〜10:52 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 190円 配当性向20.1%
 第2号議案 定款一部変更の件 株主名簿への記載を拒否された外国人等にも配当できるように変更
 第3号議案 取締役7名選任の件 稲盛和夫氏辞任、6名任期満了で再任 大川順子執行役員新任
10:52〜12:17 質疑応答 質問者15人 計28件 85分
12:17〜12:18 議案の採決 拍手方式ですべて可決
12:18〜12:19 新任取締役紹介 名前とよろしくのみ
お土産 なし
飲み物サービス 紙パックのお茶
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、集中日を外して早めに開催しているのは評価できますし、質問時間を長く取っているのも良いですね。一方でお土産もなく、総会屋っぽい人が騒ぐなど昔ながらの株主総会という感じもしました。これらを総合的に判断し、日本航空の2013年株主総会格付けは、 『D+』 としました。
   議決権を有する株主数     99,091名、その議決権数  1,704,367個
   議決権返送&出席株主数    36,264名、その議決権数  1,235,175個(72.5%)
日本航空株主総会2013
日本航空の株主総会は日本武道館で行われました。日本航空は2010年に経営破綻したので、2009年6月以来4年ぶりの一般株主を迎えての株主総会になりましたが、1,627人の株主が参加しました。
九段下のメトロ駅を出ると、日航倒産時に解雇された方々が歩道の両側に並び、通りすぎる株主にビラを配りながら、会社側の不当解雇を訴えていました。両側に並んでいるので通り抜けにくく、せめて片側だけにして欲しいものです。高給の余剰人員を多数抱えていて、会社運営が非効率だったことも倒産の一因であり、リストラは避けられないと思います。経営破たんで多くの株主にも迷惑をかけているのに、その株主に不当解雇を訴えるというのも複雑な感じですね。
日本航空は経営破たんし、新生日本航空として再上場したわけですが、それでも労働組合がまだ6つもあり、一部組合はストライキを予定していたそうです。破綻してもまだゴネれば国や誰かがなんとかしてくれるだろう!という甘えが残っているような気がしてしまいますね。

武道館前には多くの受付が設置されており、個人株主向け、法人株主向けに分かれていました。受付ではキレた老人が騒いでいるなど、すでにキナ臭い感じです(笑)
昔ながらの会社の株主総会は、今でもこんなものなんでしょうか?
受付を通過すると荷物検査があり、ペットボトルは没収され、100ml以上の液体は機内、ではなく会場内に持ち込めません(笑) というのは嘘です^_^;
そこまでは厳しくないですが、ザックの中身を開けて荷物チェックするなど通常の株主総会では考えられないような厳しいチェック体制です。ANAもこんなに厳しいチェックを行っているのでしょうか?あるいは日本航空の株主には特に危ない人が多いのでしょうか?(笑)

会場内には椅子席が多数用意されており、係員が前方からびっしりと埋めるように誘導していました。とても狭くて居心地が悪かったですが、2階席はほとんど座っている人が居なかったので、質問をしないのであれば2階席でゆっくり見学する方が良かったと思いました。
会場正面左右に大きなスクリーンが設置され、JALの歴史を紹介する映像が流されていました。
役員席と株主席の間には、役員を危険な株主から守るため、グリーンバリケードが設置されていました。
会場入り口で紙パックのお茶が配られていましたが、ペットボトルを強硬に拒否するのは、役員席に投げつけられるのを恐れているのでしょうか?(笑)バリケードだけでは心許ないのかもしれませんね^_^;
日本航空株主総会2013
お茶の配布スペースの横では、JALの新しいエコノミーシートが設置されていました。別の場所にはビジネスクラスのシートも用意されていたので、タダだし座ってみればよかった(笑)

植木義晴社長が株主総会の開会宣言をするとすぐに、あちこちの総会で議長を解任しまくっているH氏が最前列から立ち上がり、またもや動議提出!と騒ぎ始めました。すぐに係員に取り囲まれるところまでは他社の株主総会と同じですが、日本航空の株主総会らしかったのは、すぐに与党総会屋?が対抗して「とっとと帰れ!」などと応戦し始めたことです。
H氏は帰れ!という怒号など無視して、動議を提出するのでマイクを渡せ!と議長席の方ににじり寄っていきます。今回は議長解任を要求しているのではなくて、監査役に最高裁判事出身者がいるのはおかしい!と叫んでいました。
ここまでの騒動は想定通りの出来事なのか、植木社長は落ち着いた対応でマイクを持ってくるように指示し、H氏はマイクを渡されると急におとなしくなって、「マイクも持ってきてくれたし、動議の提出は止める」と言い残し、スタスタと帰っていきました。これはまた意外な展開ですね。
この対応に収まらないのが与党総会屋?です!
動議を出さないなら騒ぐなボケ!」みたいな感じで毒づいていましたが、植木社長がお静かに!と呼びかけると、素直に「はい!」と返事をして自分の席に座りました。社長の言うことには素直に従うあたりが与党総会屋っぽい感じです。それにしても迫力のあるやり取りでした。こういった攻防が見られる株主総会もあまりないですね。
以上、日本航空株主総会で見かけた リアル 株主総会事件簿 でした^_^;

冒頭から大荒れの展開でしたが、その後は映像による事業報告、植木社長が読み上げただけの対処すべき課題、議案の説明と続き、質疑応答となりました。
多くの株主に質問してもらうため、質問は1人2問程度で、簡潔にまとめて3分以内で発言するように案内がありました。3分を過ぎるとマイクのスイッチを切られるらしい!というのは嘘ですw
多くの質問が出ましたが、バッテリートラブルで運航を停止していましたが、6月に運航を再開したボーイング787についての質問が多く出ていました。いま航空会社を取り巻く問題で影響が大きいのはLCCの勢力拡大だと思いましたが、LCCに関する質問はまったく出ませんでした。全日空はLCCにも積極的に取り組んでいますが、天下のJALにはLCCなんて関係ないっ!ということなんでしょうか?

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(1-1)ボーイング787の問題は、まだ完全に原因が究明できていないと思うが、現状はどうなっているのか?
→(権藤信武喜執行役員 安全推進本部副本部長)原因究明までは行きついていないが、大体の所までは追及が進んでいる。ボーイングがスペシャルチームを組んで究明にあたっている。発表されたボーイングの対策案は問題を網羅しており、787の運転再開に問題はない。再開後も問題は発生していない。
→(植木義晴社長)1月16日に787の運航をすべて止めた。翌日FAAなどが飛行停止を命令したが、その前に安全性を重視して運航を止めている。運航再開にあたっても関係当局の承認に加えて、自社でも十分にチェックしている。
(2-1)社員の解雇があって労働争議になっている。安全を支えるのはベテラン社員だと思うので早期に問題を解決して欲しい(パラパラと拍手)
→(日岡裕之執行役員 総務本部長更生計画においては人員削減が必須であり、あらゆる策を講じたが人員が過剰であり、やむを得ず整理解雇を行った。訴訟の今後については法廷で争っており、この場では差し控えさせていただく。会社を立て直すためには1.3万人の人員削減を行わなければならなかった。我々の想いは二度と同じことを繰り返さないことであり、ご迷惑をかけることのないよう株主の皆様のご期待に応えていきたい(拍手多数)
→(社長)ベテランの技術はきちんと引き継がれているので安心して頂きたい。
(3-2)787の問題について、メディアでは安全性に疑問を提示している。大体究明されたでは困る。
→(佐藤信博専務取締役 整備本部長)大体という表現をしてしまい申し訳ない。ボーイング社とも協議するとともに、バッテリーの専門家を集めて問題点を洗い出し、改修策を策定した。JALから提案した対策もすべて織り込まれている。現状想定されているバッテリーの問題については、対応が取られていると判断し運航を再開した。
(4-3)787の問題もそうだが、機種調達がボーイングに集中していることも問題ではないか?アメリカでもエアバス社の航空機採用が増えており、JALでもエアバスの採用検討が必要ではないか?
→(乘田俊明執行役員 経営企画本部長)機種選定は経営の根幹をなすものと理解している。特定のメーカー・機種にこだわることなく検討している。安全性、トータルコスト、機体の更新時期などをもとに機材選定を行っている。
(5-4)日本航空は一度倒産したのに、社長からお詫びの言葉一つもないのはおかしいのではないか!事前に質問書を提出した。最後の株主総会開催時点で倒産することは分かっていたのではないか?JALは6ヵ月後に潰れますのでお早めに避難ください、と呼びかけるべきではないか?
→経営破たんとなってしまい、過去の株主様、債権者の皆様にご迷惑をおかけした。お蔭様で再建することができた。社員も必死の努力を続けてくれており、二度と潰れない会社にしていきたい。
2009年6月の株主総会時は、JALの名古屋に出向していた。厳しい状況にあることは認識していたが、年明けに会社更生法の申請になるとは認識していなかった。
(6-4)社員は同じ家族と言いながら組合がいくつもあるのはおかしい!破綻した会社がストライキを予定していたそうだが、早く解決して欲しい。
→(清水新一郎執行役員 人財本部長組合は6つある。一部の組合がストライキを行い、ご迷惑をおかけし申し訳ない。会社破綻後、労働条件を大きく見直しており、どのように中期計画を実現していくか労使間でも話し合っている。広く社会の皆様に信頼される会社になるように、労使間でも話し合っていく。
注記)経営破たんしたのにまだ労働組合が6つもあって、ストライキを行っているとは信じられませんね!社員の意識は以前と変わっていないのではないでしょうか?
倒産してしまったらストライキや組合活動どころではない はずなのに...

まだまだ質問は続きます。後半の様子は日本航空2013年株主総会レポート2にまとめます。
   日本航空2013年株主総会レポート2 作成中
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2013年06月30日

ディーブイエックス2013年株主総会レポート

2013年6月25日(火)10時から、東京都千代田区丸の内の三菱ビルコンファレンススクエア エムプラス10階グランドで開催されたディーブイエックスの第27期定時株主総会に参加しました。
ディーブイエックスは虚血事業や不整脈事業など循環器疾病分野の医療機器販売会社です。ディーブイエックスの株主総会に参加するのは初めてです。

2013年6月25日(火)の株価 1,610円(JASDAQ 3079)100株単位 3月決算
PER 13.2倍、PBR 2.56倍、配当利回り 1.61%、株主資本比率 35.4%
監査費用 2,670万円(売上比0.12%、営業利益比2.38%) 新日本監査法人
役員報酬 取締役6名1.21億(平均 2,014万) 監査役4名0.25億
株主優待 3月末の株主に対し、1,000円分のクオカードを贈呈
 株主優待について詳しくは → ヤフーファイナンス ディーブイエックス株主優待ページ


   ディーブイエックス(3079)のホームページ
   ディーブイエックス(3079)のヤフー株価情報
ディーブイエックス株主総会2013
上場以来の株価推移を見ると、横ばいの時期もあるものの基本的には順調に上昇しています。これだけ綺麗に上昇していても株価に不満を感じる株主がいるんですから、上場企業の経営者も大変ですね!
スケジュール
10:01〜10:20 事業報告 若林誠社長が召集通知を読上げ
10:20〜10:22 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 25円 前年据え置き 配当性向20.6%
 第2号議案 取締役1名選任の件 医療機器販売会社を渡り歩いてきた千葉茂副社長を増員
10:22〜10:59 質疑応答 質問者4人 計16件 37分
10:59〜11:00 議案の採決 拍手方式ですべて可決

飲み物サービス ミネラルウォーターのペットボトル
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、準集中日の10時開始で他社と重なり参加しにくいですね。質問への回答も煮え切らない感じでした。慎重な社長なのだと思いますが、年に1回しかない株主総会であり、もう少し株主に語りかけてもいいのにと感じました。東京駅近くの会場は便利だと思います。これらを総合的に判断し、ディーブイエックスの2013年株主総会格付けは、 『D+』 としました。

ディーブイエックスの株主総会は三菱ビルコンファレンススクエアで行われました。
今日6月25日(火)は株主総会の準集中日であり、私も何社か回ってきたので10分ほど遅刻となりました。受付をしたものの出席票がもらえず、遅刻した人は質問できないのかと思いました(笑)
今月の株主総会では、出席票が足りなくなり名前だけで質問していた会社もあるなど、出席者数が激増しています。大幅に増えている方々は経営陣をチェックするために来ているのか、お土産をチェックしに来ているだけなのかは分かりません(笑)
会場内にはテーブル席で(4テーブル×2席)×7のレイアウトで56人分の席が用意されていました。
正面にスクリーンが設置され、中ほど左右にも小さめのスクリーンがありました。
数年前にもディーブイエックスの株主総会を覗いたことがありますが、その時は前方に人体模型が置いてあったように記憶しています。今年はありませんでした。
徐々にクールビズ総会も過去のものになりつつありますが、室内は少し寒く感じました。
到着時には若林誠社長が事業報告を行っていました。
続いて議案説明があり、質疑応答となりました。質問は1回に1問と説明がありましたが、そんなに質問も出ないのに制限する必要があるのかな〜と思っていましたが、意外に多くの質問が出ました。毎年厳しい質問をしている株主がいるようです^_^;
回答はほとんど若林社長が行いましたが、慎重な回答が多くて議論が深まらず、少し物足りなく感じました。医療機器販売会社ということもあり、大きなことは言わずに地道に成長させてきたということなのでしょうね。
それにしてももう少し踏み込んで回答してくれてもいいのにな〜と感じました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(1-1)虚血事業と不整脈事業それぞれの競合会社と、ディーブイエックスの強みを教えてほしい。
→不整脈事業は代理店で直接顧客に販売している。他社との差別化ポイントは専門知識の高さであり、先生方からも評価頂いている。医療機関が必要とする医療機器を提供できるよう、先生方と一緒に問題解決に取り組んできたことが評価されている。虚血事業も先生方のニーズから始まった事業です。以前は手動で造影剤を入れていたが、造影剤を機械で打つことで使用量を30%減らすことができた。造影剤は肝臓で分解されるので、使用量が減れば患者の負担を大きく下げられる。
他社には代理店だけやっている会社もあるが、DVxは卸売りも行っている。両方の機能を持ちながら顧客の近くでビジネスを行っている。
(2-2)まずは好業績を実現した経営陣や社員の方々に株主を代表してお礼申し上げる。
勝手に代表されても困るぞ!俺は満足してないぞ!とのブーイングが^_^; 確かに勝手に代表されても困りますが、わざわざチャチャを入れることもないと思いますが)
医師をしているが、ペースメーカーは7〜8年ごとに交換が必要で患者負担が重い。先輩の先生がアブレーション治療を行っているが、今後不整脈の治療がアブレーションに変わっていくと、ペースメーカーが不要になり売上が減っていくのではないか?
→不整脈には、脈拍数が遅い徐脈性不整脈(じょみゃくせい)と脈拍数が早い頻脈性不整脈(ひんみゃくせい)の2種類ある。ペースメーカーは脈の遅い人に使用して、心不全や心停止をカバーする機械です。カテーテルアブレーションは、逆に脈拍数の早い頻脈性不整脈の治療に使う。アブレーション治療が伸びているのは、心臓が勝手に興奮してしまう頻脈性不整脈の患者が増えているためで、日本に100万人以上いると言われている。血栓が通常の6倍くらいできてしまう。エベレストに登った三浦雄一郎さんも治療してから登った。
アブレーション治療は完治できるが、治療できる施設が少なくてまだ4万人ほどしか治療ができず、技術的にも難しいので、アブレーション治療ができる先生も少ない。
(3-2)エキシマレーザー治療が保険適用になったそうだが、保険適用されると単価が下がってしまうので、利益が出にくくなり決して良いことではないと個人的には感じている。利益が減ってしまうことで新たな医療機器の開発にお金が回らなくなってしまう。アメリカでは金のある人は高額治療でも行うので、新しい機器や技術がすぐに取り入れられている。
→エキシマレーザー治療は、コレステロールをレーザーで溶かす治療法で、新しい提案であり、保険適用で普及スピードが高まっている。
(4-3)いつも株価を上げて頂いてありがとうございます。これは私個人の意見です(笑)(先ほど勝手に代表するな!と野次っていた人)
円安で為替差損が出ているが、数年前の円高の時になぜ為替差益が出ないのか?と質問したら、あまり為替の影響は受けないという回答だったが、円安の時だけ差損を計上するのはおかしい。こんな状況では来年はもっと大きな差損が出るのではないか?
→(魚住洋二取締役 経理財務部長)前期の株主総会で為替の質問について回答したのは私です。前回の回答は影響がないという回答ではなく、売上原価と営業外損益に分かれて出てくると説明している。円高になると円ベースの仕入れ値が下がるので、売上原価が減少し粗利益が増える。逆に円安になれば粗利益は減ることになる。営業外損益に為替差損も出る可能性がある。現状は97円台半ばだが、社内レートと実際の決済レートの差が為替差損として営業外に出てくる可能性がある。営業外に出ないものは売上原価の上昇という形で表れてくる。(まとめていてもよく分かりませんでした。期末時点の買掛金や外貨建て資産などについての評価損益が営業外に出てくるのでは?どちらにしろ円安になれば仕入価格は上がるので利益を圧迫することになります)
(5-3)為替は成り行き任せなのか?
→(魚住洋二)為替予約や通貨オプションなどを織り交ぜながら為替ヘッジを行っている。
(6-3)2千万円の為替差損は大きいではないか!
→(魚住洋二)年間1千万ドル程度の取引を行っており、前期は3月末まで一方的に円安が進んだので、影響が大きく出ている。
(7-3)外部から迎えた副社長を取締役にするが、どんな仕事を担当するのか?経歴を見ると、失礼だが会社を転々としている。その辺りも踏まえてなぜ取締役にするのかお聞かせ願いたい。
→我が社は代理店として先生方に直接製品を売る仕事から始まった。ディーブイエックスの課題は関東エリアに集中し過ぎているという点であり、千葉副社長は日本全国に向けて仕事をしてきた人です。これから日本全国に展開していく時に、一緒に仕事ができるということは大きなメリットがあると考えている。経営陣に入ってもらって会社運営を強化していきたい。
(8-3)営業をするのか?それなら自社株を持って欲しい。
→ご意見として承っておきます。ありがとうございました。
(9-4)不整脈事業はエリアを拡大して展開しているが、現状のシェアはどの程度で、長期的な目標としてはどの程度のシェアを目指していくのか?虚血事業と比べると利益率が低いが、今後売上増加に伴い利益率は上がっていくのか?あるいはエリア拡大で営業効率が悪くなって、利益率は伸び悩むのか?
→関東では36%のシェアだが、全国ベースでは14〜15%くらいのシェアになる。今回西日本や東北に営業展開して売上を伸ばしているが、新規参入時にはいろいろと軋轢もあり、価格的には厳しい。ただ私達のペースメーカービジネスの基本になっているのは、患者さんを長期的にフォローしましょうということであり、ペースメーカーを埋め込んだ病院で、患者さんの状態を定期的にフォローしていくことを実現することが、製品を売る以上に大事だと考えている。私たちのようなレベルでやっていない会社も多く、トラブルが発生することもある。患者さんのケアを病院と一緒にきちんとやっていく、ということをしっかりやりながらビジネスとして広げていきたい。良い仕事をすれば利益も確保できるという信念で仕事をしている。
(10-4)将来のシェアなどもう少し具体的に説明してもらえないか?
→将来のことについてコミットメントするのはなかなか難しい。ただ年2ヵ所のペースで営業所を増やしているので、この程度でご勘弁願いたい。
(11-3)社長の顔を見ると色々と聞きたくなる。アベノミクスが始まっており、iPS細胞も話題になっていて、iPS細胞を使えば何でも治ってしまうのではないか?色々対策を考えていると思うが、この点も含めて今後の展望を教えてほしい。
→なかなか答えにくい質問が多いですが(笑)いま進めているのは、下肢の末梢血管の治療の治験をスタートしている。年間に3千人くらいの規模だが、糖尿病の最終治療で足を順番に切らなければならない人がおり、足を切らないで治療ができれば、との思いで治験を始めている。3年ほど厚生省と交渉してきたが、最初は大がかりな治験を求められ、とてもビジネスとして成り立たない状況だったが、アメリカでのデータなども活用して小規模な治験で済むようになった。
遺伝子治療は非常に難しいものであり、当社の事業にすぐに影響がでるようなものではない。下肢の治療の件については、事務局から話してもよいと言われた(笑)
(12-3)中期計画について教えてほしい。
→なかなかお話しできない。具体的な数字を作っていくことが私の仕事だと思っている。長期的な戦略は日々の仕事の中で、経営陣で激論を戦わせながらやっている。ただそれを具体的にこの場で申し上げることはできない。
(13-3)手堅い経営をしているので安心しているが、そうは言いながら先日株が上がった時に全部売ってしまった(会場から苦笑い)だがまた下がったので、来年も社長の顔を見に来たいと思って買い戻した。これからも期待している。
→ありがとうございます(本心なのでしょうかw)
(14-4)株主優待導入で大幅に株主数が増えているが、これは将来東証上場を見据えての施策なのか?最近東証上場を実現するとすぐに優待を廃止するような会社もあるが、DVXは優待を続けていく考えはあるのか?また東証に上場することで、医療機関が採用しやすくなるなどの営業上のメリットはあるのか?
東証に行くとか行かないというコミットはできない(苦笑)そのような機会があれば条件を満たして進んでいきたいとは考えているが、そうですという回答はできない。
(15-4)時期は別としても、東証を目指しているかどうかぐらいは回答すると思う。
→東証上場の条件が整えば、その方向に進んでいきたいとは考えている。
株主優待についてだが、DVXはこれまでも長期的な戦略に基づいて事業運営をしてきており、簡単に止めてしまうようなことはしていない。ずっと配当も続けていきたいし、やり始めたことは持続していきたい、というのが私たちの目指しているビジネスの形です。(なので株主優待も簡単に止めたりはしないということだと思います)
(16-4)東証に上場した場合のメリットについては?
→実はジャスダックに上場する時も同じことを考えていた。会社の中がちゃんとした仕組みになること、コンプライアンスが利いて、いい人材が集まって、いい仕事を組み上げていく、そのためには時々試験が必要になる。何もないとこういったことが実現できないと考えている。定期的にチェックをして会社のレベルを上げていくことで、ずっと永続していく会社を作り上げることが大事。優秀な人材を採用して、彼らが有機的に機能することが大事だと考えている。

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
もう少し将来展望を語ってくれてもいいと思うんですけどね!
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アミューズ2013年株主総会レポート

2013年6月23日(日)14時から、東京都墨田区の両国国技館で開催されたアミューズの第35期定時株主総会に参加しました。
アミューズは大手の芸能プロダクションで、福山雅治や活動再開が発表されたサザンオールスターズなどが所属している会社です。アミューズの株主総会に参加するのは2010年以降連続して4回目です。
 2012年アミューズ株主総会レポート
2013年6月21日(金)の株価 2,124円(東証1部 4301)100株単位 3月決算
PER 8.8倍、PBR 1.23倍、配当利回り 2.12%、株主資本比率 66.2%
監査費用 3,000万円(前年同額、売上比0.10%、営業利益比0.73%) 新日本監査法人
役員報酬 取締役7名2.56億(社内取平均 4,166万円) 監査役4名0.25億
株主優待 3月末の株主に対し、オリジナルグッズ進呈、抽選でイベント招待
 株主優待について詳しくは → アミューズ株主優待ページ


   アミューズ(4301)のホームページ
   アミューズ(4301)のヤフー株価情報
アミューズ株主総会2013
過去2年間の株価推移を見ると1,000円前後で推移していましたが、2012年秋頃から上昇トレンドになり2,500円越えまで上がりました。その後は調整の動きが続いていましたが、サザンオールスターズの活動再開発表により再度上昇に転じています!今後サザン効果でどこまで上がるのか楽しみですね!
スケジュール
14:00〜14:29
 14:03〜14:05 監査報告 横沢宏明常勤監査役
 14:06〜14:21 事業報告 映像を使って今年もド派手な演出でした(笑)
 14:21〜14:29 畠中達郎社長から今後の戦略について説明
14:30〜14:32 議案説明
 第1号議案 剰余金の処分の件 期末15円 年間30円で5円減配 普通配10円増配 配当性向10.7%
 第2号議案 取締役7名選任の件 7名全員任期満了6名再任、杉本氏退任、オリエンタルランドの柴洋二郎氏新任
 第3号議案 監査役4名選任の件 4名全員任期満了2名再任、石川順道氏 大野木猛氏新任
14:33〜15:25 質疑応答 質問者11人 計15件 52分
15:25〜15:26 議案の採決 拍手方式ですべて可決
15:27〜15:28 役員紹介 名前と一礼のみ
16:00〜17:08 株主限定イベント BABYMETAL2曲、慢慢説マンマンシュオー2曲、CROSS GENE4曲
お土産 なし
飲み物サービス 株主総会終了後に緑茶330mlペットボトル
経営戦略説明会 事業報告の中で詳しく説明


注目の株主総会格付けですが、株主総会集中日を外して毎年日曜日の午後からの開催で参加しやすいですし、所属タレントによるイベントも開催しています。質問にも丁寧に答えていたと思います。これらを総合的に判断し、アミューズの2013年株主総会格付けは、据置きの 『B−』 としました。
   議決権を有する株主数    12,322名、その議決権数  86,365個
   議決権返送&出席株主数    3,341名、その議決権数  67,070個(77.7%)
アミューズ株主総会2013
アミューズの株主総会は、今年も両国国技館で開催されました。12時50分にはすでに開場していたので、12時半頃から受付を始めていたようです。株主総会後のイベントで良い席をゲットするために早くから並んでた人もいるようです。12時50分時点では行列もなくスムーズに受付できました。
館内ではアミューズ所属アーティストの楽曲が流されていました。クールビズ対応を唄っていますが、館内はやや寒く感じました。後方にはマスコミ席も用意されていて、イベントの様子が記事になっています。
アミューズ株主総会2013
株主総会は自由席ですが、イベント時には指定席になり、受付時に渡されるチケットに記載された席で観賞します。館内のレイアウトは例年通りで、正面に3面のスクリーン設置、1階席に質問用のマイクが4本ほど設置されていました。質問したい場合は1階席に座った方が良さそうです。メモを取るなら2階の升席がゆったりしていて便利です!
事業報告はビデオで行われ、続いて畠中達郎社長から今後の海外展開などについて説明がありました。スクリーンにグラフなどを表示していましたが、グラフが小さくて見難いスライドもありました。
議案の上程に続いて質疑応答となりましたが、より多くの株主に質問してもらうため、今年は1人1問昨年までは2問までだった)になりました。それでも2問質問する株主も何人かいました。回答はほとんど畠中社長が行いました。
毎年所属タレントに関する質問・意見が多いですが、今年はサザンオールスターズは本当に活動再開するのか?という質問も出ましたが、まさか翌々日に活動再開が発表されるとは思いもしませんでした。畠中社長にしてやられました(笑)

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)キューピーとのコラボグッズを福山雅治のコンサートで配っていたが、キューピーに聞いたら一般発売できないと言われた。発売する権利を福山さん側が持っていて、商品化を拒否しているのか?
→昨年末の福山雅治くんのコンサートで男のオリ醤を配布し、コンサート会場で販売もしたが、一般に流通させるには解決すべき問題が色々とあり、一般販売はしていない。一般販売を拒否しているわけではなくて、アミューズとしてドレッシングの開発に力を入れる必要はないと判断しているだけです。
(2-2)(女性)今年の4月から障害者の雇用率が2%に上がったが、アミューズはもちろん基準を達成していますよね?
→(齊藤泰幸 代表取締役専務取締役グループ管理部担当)遵守すべく努力しているが、若干目標に届いていない。さらに雇用率を上げていきたい。
(3-3)パヒュームPerfumeが音楽配信や映像配信に踏み切ったのは評価するが、ソニーミュージックなどと比べて配信への対応が遅れている。配信で利益率は上がるのか?CDが売れなくなって利益は減るのか?初回限定盤を増やすなどの今後の対応策を教えてほしい。
→音楽販売ビジネスが厳しいのは変わらない。ソニーがiチューンに楽曲を提供しているが、旧譜まで含めてすべての楽曲を提供しているわけではない。Perfumeについてはレコード会社のユニバーサルと協力してiチューンに対応した。特典付の初回限定盤をたくさん出せば利益が出るわけでもなく、悩ましい問題。対応が遅いという指摘については真摯に受け止める。
(4-4)中国や韓国などと領土紛争になっており、アミューズが不利なビジネスを強いられているのではないか?大里洋吉会長が儲かりそうにない韓国ミュージカルにご執心のようで心配だ(会場から拍手)
→周辺国との紛争は想定外であり、計画していたが実現しなかったイベントもある。今年に入り徐々に状況も変わってきており、動き出したものもある。新しい海外のマーケットにチャレンジするのはリスクもあるかもしれないが、それでも乗り越えて今後もチャレンジしていく。
(5-5)アーティストの海外進出を進めると、国内ツアーなどが手薄になり、さらにチケットが入手しにくくなるのではないか?
→海外での活動が増えると日本にいない時間が増えるのは事実だが、日本のマーケットが一番大事であり、日本のファンに寂しい想いをさせるわけにはいかない。いかに効率的に海外でプロモーションを行うかが重要。まずは現地に拠点を作って地道にプロモーションを行い、現地での人気を高めてからアーティストが行くことで、利益を出せるようなイベントを効率的に行うことが大事になる。
(6-5)福山君が誕生日にアミューズからメッセージがなくさみしいと呟いていたので配慮して欲しい
→毎年お祝いしており、「さみしい」と言っているのはネタなので心配いりません(笑)
(7-6)(女性)ポルノグラフィティのファンクラブに入っているが、年4回会報誌を送ると書いてあるのに昨年は3回しか発行されなかった。アミューズからアーティストグッズが送られてくるが、他社のファンクラブでは感謝の手紙も入っているのに、アミューズの場合はただグッズを送るだけ。手紙が入っているのは嬉しいので改善して欲しい。
→ファンクラブが原動力だと思っているし、ファンクラブの中でもポルノグラフィティが一番活発に活動していると思っていたので驚いている。さっそく改善する。
(8-6)アミューズは公平な採用と言いながら、出身校や出身地で差別しているという話を聞いた。どんな採用活動をしているのか?
→そんな差別はしていないので、何かの間違いではないかと思う。今年の新卒採用でも日本全国から最終選考に残っており、そのような差別はないと思う。
(9-7)韓国ミュージカルは面白かったが、海外展開はどこに力を入れていくのか?
→ミュージカルは当面は韓国もの中心に上演するが、韓国だけという訳ではなく今後広げていきたい。
海外展開については、中国・韓国は想定外の事態も発生しているが、台湾やシンガポールでは予定通りに進んでいる。香港のエンターテイメントは元気がなかったが、再度立て直そうという動きも出てきた。台湾でヒットしたものが中国でもヒットする流れがあるので、その点でも台湾を重視している。現地での活動とともに、日本でヒットしたものを持っていく両方で海外展開を進めていく。
(10-7)東日本大震災のチャリティコンサートなどはやらないのか?
→募金活動は3月に一度締め切り、集まった額と同額をアミューズが上乗せして福島に寄付した。引き続き募金活動も行っている。それぞれのアーティストの意向で、被災地の近くでコンサートなどを行っている。
(11-8)今後も株主総会の日曜開催を続けてほしい。長期保有株主に対する優待を検討して欲しい
株主総会は株主と会える貴重な機会であり、できる限り日曜開催を続けていくし、イベント開催も行っていく。長期保有の株主優待については、2年前にも意見を頂いたがまだ実施できていない。個人株主が減ったという現状もあり、具体的に検討していきたい。アミューズ株を長く持って頂けるとありがたい。
(12-9)なぜ杉本伸取締役が退任するのか?新任取締役候補はオリエンタルランドの副社長まで務めた人だが、選任理由は?ディズニーランドとの関係を強化するのか?
→上海芸神という子会社でアーティストグッズなどを作っており、事業開始から3年経ち、右肩上がりで成長してきた。音楽ビジネスが厳しくなる中で、周辺ビジネスで利益を上げていく必要がある。将来的にはTシャツなどのグッズに音楽が付いているようなものが出てくるかもしれず、今後さらにグッズ事業の重要性が高まってくる。杉本氏にはグッズ事業に専念してもらうため、アミューズの取締役は外れることになった。
新任取締役候補の柴氏の選任理由については、オリエンタルランドと具体的に何かを始めるかは決まっていないが、外部の力を借りてパイプを広げていくことも重要と考えており、幅広いパイプを持つ柴氏に取締役就任をお願いした。
(13-10)3期連続して増収で、福田彩乃さんも活躍していて喜ばしい。しかしアミューズはサザンオールスターズなどが支えてきたのも事実であり、現在は活動休止中だが今後どうなるのか?解散してしまうと株価が心配だ。サザンオールスターズの復活はあり得るのか?
→サザンオールスターズは5年前に30周年を迎え、4日間のコンサートを行い活動休止に入った。発表後株価が大きく下がったことを覚えている。しばらく活動を休止するが、いつかは活動を再開するという状況は変わっていない。サザンオールスターズは解散はしない!いつか復活するが、プロモーション的にも最も有効な時期・方法で復活させたい。サザンオールスターズのメンバーとの関係は良好であり、問題ない。
注記)と、畠中社長は自信のある回答を行っていましたが、火曜日にサザンオールスターズ活動再開の発表が予定されていたのであれば、当然自信満々ですよね(笑)逆に明後日発表しますよ!などとポロッと言ってしまったら、大変なことになっていたんでしょうね^_^;
(14-10)Perfumeのファンだが、海外で活動するのはいいが、日本でもドームクラスではなくホールクラスでもっと近くで、Perfumeのコンサートを楽しみたい。
→ドームコンサートとアリーナクラスのコンサートに求められている意味合いが異なるので、その時々の求めるものに応じて会場のサイズは決めている。
(15-11)最近ある女性タレントが不倫して離婚となり、仕事が激減したが、アミューズでは所属タレントの結婚・離婚をどのように把握しているのか?
→結婚・離婚などはマネージメントがコントロールする問題ではないと思う。人の道に外れない前提でアミューズに所属してもらっており、35年の歴史の中でもそのような問題は発生しておらず、社内に浸透していると思う。2年前に芸能人と反社会勢力との付き合いが問題になった時にも再度確認し再徹底しているので、アミューズは大丈夫だと思う。

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
30分ほど休憩時間を挟んでライブイベントが開催されました。ファンが集まるイベントなら大盛り上がりでライブもやりやすいでしょうが、ほとんどの観客が座ったままで、今後業績に寄与しそうだろうか?(笑)とじっと見つめる中でのライブは大変でしょうね!
ライブというよりオーディションの様なものですね(笑)
BABYMETALは2曲でしたが、激しいヘビーメタル調なので、私も難聴になるんじゃないか?と心配になりました。近くの年配の方は耳を塞いでいましたが、そこまで無理して聞かなくてもいいのにね。数人熱狂的なファンが一緒に踊っていて、シュールな感じでした。
慢慢説マンマンシュオーは台湾の2人組でアコースティックなので安心して聞けました。2曲歌いましたが、日本での初めてのイベントが株主の前というのは緊張するでしょうね。
CROSS GENEは韓国人中心に、日本人・中国人が入ったダンスユニットですが、期待の新人なのか4曲踊りました(笑)たぶん口パクで歌ってないと思われる^_^;こちらもすでに熱狂的なファンがいました。韓国で先行デビューし、日本でもデビューするそうですが期待できるのかな?
こんな感じで株主総会とイベントを楽しみました。来年の株主総会も楽しみにしています!
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2013年06月29日

そーせいグループ2013年株主総会レポート

2013年6月20日(木)10時から、東京都千代田区のグランドアーク半蔵門 3階 光の間で開催されたそーせいグループの第23回定時株主総会に出席しました。
そーせいグループはグローバルに医薬品開発に取り組むバイオ医薬品企業です。そーせいグループの株主総会に参加するのは初めてです。

2013年6月20日(木)の株価 3,800円(マザーズ 4565)100株単位 3月決算
PER 赤字、PBR 5.1倍、配当利回り 無配、株主資本比率 89.7%
監査費用 2,457万円(売上比1.25%) 監査法人トーマツ
役員報酬 取締役4名0.34億(平均 850万) 執行役3名1.08億(平均 3,600万)
株主優待 なし


   そーせいグループ(4565)のホームページ
   そーせいグループ(4565)のヤフー株価情報
そーせいグループ株主総会2013
過去10年間の株価推移を見ると、上場した2004年には8千円を超えるまで上昇したこともありましたが、ずっと赤字がつづいていることもありその後は下落が続いています。リーマンショック時には91円まで売られましたが、2013年からはバイオ株バブルに乗って6千円台まで回復しました。その後は日本株の調整に伴い反落していますが、まずは黒字化を着実に実現してほしいですね!
スケジュール
10:00〜10:24 事業報告 田村眞一社長がパワポを使って詳しく説明
10:24〜11:05 質疑応答 質問者9人 計17件 41分
11:05〜11:09 議案の審議
 第1号議案 定款一部変更の件1 事業目的に投資事業などを追加
 第2号議案 定款一部変更の件2 資金調達に備えて発行可能株式数を倍増
 第3号議案 定款一部変更の件3 100株単位にしたことに伴い単元未満株の規定を新設
 第4号議案 取締役5名選任の件 5名全員任期満了に伴い全員再任 

お土産 なし?クオカード?後日資料を郵送してくれるらしい
飲み物サービス ミネラルウォーターのペットボトル
経営戦略説明会 事業報告の中で詳しく説明


注目の株主総会格付けですが、事業内容が分かりにくいバイオベンチャーなので、詳しく説明していたのは良い取り組みだと思います。ただ、お土産が無さそうなのは残念です。これらを総合的に判断し、そーせいグループの2013年株主総会格付けは、 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数    10,317名、その議決権数  119,219個
   議決権返送&出席株主数    2,738名、その議決権数   61,702個(51.8%)
そーせいグループ株主総会2013
そーせいグループの株主総会は、今年も半蔵門のグランドアーク半蔵門で開催されました。
東京センチュリーリースや生化学工業の株主総会を回ってきたので、到着したのは事業報告の最中でしたが、満席に近くて驚きました!そーせいの株主総会に出席するのは初めてですが、昨年も株主総会開始前に会場内を少し覗いてみました。昨年の出席者はパラパラという感じでしたが、2012年秋以降バイオベンチャーが人気となり、株主数・出席者数とも激増しているようです。
受付で資料は後日郵送しますと言われたので、会社側の想定以上の出席者数だったようです。資料と言うのは事業報告で使っているパワポの資料のようですが、そんなものを後から送ってもらっても無駄ですね。ホームページに掲載すれば十分だと思います。
会場内には今年も椅子席で、(5×3)×9のレイアウトで135人分の席が用意されていましたが、ほぼ満席に近い感じで、その後も続々と出席者が増えて、帰りに見たら後方にさらに椅子を並べて対応していました。100人以上は出席していたようです。
正面にスクリーンが設置されていましたが、設置場所が後方過ぎるので、役員席が邪魔になり下の方が見えませんでした。後方の席からだと手元資料がないとよく分からないだろうと感じました。
会場内にはマイクが4本設置され、質問者は近くのマイクまで行って質問するスタイルでした。
事業報告はプレゼ画面も使って、田村社長自ら分かりやすく説明していました。バイオベンチャーは事業内容が分かりにくいですし、ずっと赤字も続いているので会社の現状とこれからについて、株主に詳しく説明することは大事だと思います。
続いて質疑応答となりました。事業内容も分かりにくいので質問も少ないかな〜と思っていましたが、意外にも多くの質問が出ました。株価の低迷が続いていたことで毎年不満を述べる株主もいるようです。他社の株主総会も含めて、そんな人ほど事業内容についてはほとんど理解していないケースが多いようで、証券会社に薦められて買ったのにずっと赤字だ!買値を上回ったことがない!など不満をぶつける年配の株主が増えています。もう少し真面目に投資に取り組んでほしいものです。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)80万円で購入し上場以来の株主だが、納得できないのはその後80万円(分割調整後は8千円)を一度も越えていないことだ!1万円を割れたこともあり、以前の株主総会ではメシくらい出せ!と要求されて、社長がしぶしぶ食堂で自由に食べてください、と言ったこともあった。覚えていますよね?80万円という価格自体我々に高く買わせたのではないか?そんな状況なのに、取締役に行使価格7.2万円のストックオプションを割当てるのはおかしい。行使価格は80万円以上にするべきだ!一体いつになったら利益が出るんだ!
→キャッシュフローは黒字だが、のれんの償却があるため赤字になっている。来期のロイヤリティ収入は保守的に見ているが、のれんが無くなるまでは黒字化は難しい。のれんは2015年末に終わるので、2016年には黒字になると思う。
注記)以前のそーせいの株主総会は壮絶だったんですね!それにしてもメシくらい出せ!と要求する株主がいるとは驚きです。下手すると利益供与で捕まりますよ(笑)ホテルで株主総会を開催しているので、食堂といういよりホテルのレストランで食べたんでしょうが、大赤字で株価も低迷している会社が一番苦しい時に、含み損の怒りを会社側にぶつけて利益供与まで要求するような人は、株式投資などしてはいけないと思いますね。
(2-1)配当をする気があるのか?いつ頃から配当できるのか?
→早く配当を開始して株主還元したいと思っているが、時期の明示は難しい。利益剰余金が出れば早期に配当したい。
(3-1)役員は上場時に80万円で売り抜けているのに、今度はストックオプションで7.5万円で買えるのは納得できない。
→私は要請があり上場時に一部保有株を売却したが、ここにいる役員陣は当時誰もいなかった。ストックオプションは会社を良くするために与えており、経営陣も株主も同じ側だと考えている。会社が良くならなければ株価も上がらないが、会社を良くするためには従業員に頑張ってもらわないといけない。私の持っていたストックオプションは、若い社員にがんばって欲しいと思い、社員にすべて譲渡した。こういうこともやっているのでご理解頂きたい。株価は1万円割れからよく戻ってきたと思うが、さらに頑張っていきたい。
(4-2)QVA149の承認は1年後くらいだと思うが、ノバルティスの論文ねつ造事件の影響で承認が遅れるリスクはないか?(QVA149はそーせいが開発し、ノバルティス社に導出して承認申請を行っている)
→すでに承認申請は終わっているため、影響はまったくない。申請の1年後頃に承認される。
(5-2)ノバルティス社の製品に対して、医療機関が採用しないなどのペナルティが課せられるのではないか?
→影響は分からない。ノバルティスの担当者が医療機関を回って状況を説明している。こうした問題は時々起きる問題であり、冷静に対応していると思う。日本市場は世界の10%程度なので、この点でも影響は小さい。
(6-2)QVA149の世界での売上規模はどの程度になるのか?
→ノバルティス社も言及していないことを、そーせいから発表することはできない。ただアナリストレポートでは売上が少ないケースで2千億円、最大のケースで6千億円と書かれているとは言える。この数字の妥当性についてはコメントできない。
注記)QVA149はノバルティス社が販売するので、そーせいが勝手にコメントすることはできないようです。契約上色々と制限がついているようで、言いたいけど言えないみたいな感じでした。
(7-3)現状20億円の売上が、今後50億、100億となるような夢を描いているのか?
→個人としての考えはあるが、今後の売上はノバルティスにかかっており、一方でノバルティスが言っていないことは言えない非常に厳しい契約になっている。カバーしているアナリストが言っているのは、先ほど回答した通り2千〜6千億円の売上予想であり、この範囲内になるだろうとは思っている。アナリスト予想では売上が2千億円の場合、ロイヤリティを4%として80億円くらいがそーせいの売上になると予測している。売上が6千億円なら240億円になる。ただ立場上内容には責任は持てないし、実際に販売してみないと分からない。QVA149が対象としているのは息の長い業界であり、10年前に出たスピリーバという薬がまだ4千億円も売れている病気です。すぐに売れるわけではないが、認知度が高まるにつれて徐々に売れていくと期待している。
(8-4)NVA237の売上が今後上がってくるはずだが、ロイヤリティ売上計上はいつ頃になるのか?
→ロイヤリティ売上は翌四半期に計上されるので、今期の売上になってくる。ただ日本の薬事法上、新薬は長期処方できず2週間分しか患者に処方できないので、利便性が悪く発売後1年間はあまり売上に期待していない。制約が外れる1年後以降に期待している。
(9-5)私も長く株を持っているが、今日は売ろうかなと思い出席してみた。社長の話や回答を聞いて、今後期待できるなと感じた。体を壊さずにがんばって欲しい(会場から拍手) →ありがとうございます。
(10-6)新しく始めるベンチャーキャピタル事業に期待している。再生医療が注目を集めており、バイオ株が買われているが、そーせいの時価総額はまだ小さい。もっと再生医療に投資して欲しい。と言う様な事を長々と演説
→ありがとうございます。
(11-7)再生医療向けのファンドは成功させられるのか?投資先の見極めはできるのか?
→(虎見英俊 執行役副社長CFO)三井住友銀行はそーせいのメインバンクだが、ファンドに出資してもらうのは大変だった。昨年の3月から話をしており、やっと決裁が下りた。支店の担当者はとても熱心だったが、それでも決裁までには1年以上かかった。
→(藤井卓也 社外取締役 元 日本債券信用銀行頭取、元 日本銀行)アベノミクスになってから日本の銀行も国内に目を向けて、成長する分野への投資に積極的になってきたことも出資が実現した背景にある。一度も黒字になっていない会社に融資するのは、日本の銀行にとってとても難しいことだが、他の銀行にも広がっていくと良いと思う。
(12-7)将来の資金調達を考えて発行可能株式数を倍増するが、また資金調達の必要性があるのか?
増資をするのなら安値で第三者割当増資をするより、ライツイシューで株主に割当ててほしい。従業員にストックオプションを付与するのは大事だが、ストックオプションがないとやる気にならない役員は辞めて欲しい。役員報酬をもらっているのだからストックオプションまでもらう必要はない。
→ご意見はしっかりと受け止めます。今は資金調達の必要性はないが、今後M&Aなどの案件が出てくる可能性もあり、発行可能枠を用意しておく。増資する際にはライツイシューも含めて、株主への影響が少なくなるよう検討する。
注記)最近ライツイシューが人気の様ですが、多く株を保有している会社がライツイシューを発表すると、引受け資金の調達が大変なので困ります。権利を売却しても安値で買いたたかれるだけでメリットを感じられません。希薄化が嫌な人は買い増せばいいだけなので、普通に公募増資してくれた方がいいのにと思いますね。
(13-8)ノバルティスのロイヤリティについて、受け取れるのは特許の有効な間で2026年までということだが、欧米では特許期間を5年延長できたり、新薬開発期間分は延長できるらしいが、特許期間の延長は進めていくのか?
→2026年までと言うのはその通り。共同開発先の特許も含めていずれかの特許を使用している限り、ノバルティス社はロイヤリティを支払う。新薬開発は特許取得から製品化まで時間がかかるので、特許期間を2026年から伸ばす努力はしていく。
(14-8)合剤の特許を取ると特許期間は伸びるのか?
→ロイヤリティは2026年までなので、合剤の特許を取っても2026年まで。
(15-8)ロイヤリティの計上を翌四半期からもっと早める必要があると思うが?
→インボイスが出ないと出荷数量が確定しないので四半期分遅れることになる。四半期遅れても大きな影響はない。
(16-8)出荷数量は見積もり計上できるのではないか?
→ロイヤリティの支払方法は契約で決まっているので、契約を変えない限り変更できない。
注記)質問者はロイヤリティの計上時期にかなり拘っていて、ノバルティスとの契約を変えられないのか?などさらに食い下がっていました。契約書の関連当事者が多いし、契約書の形式はノバルティス社が一般的に使用しているものなので、そーせい向けだけ契約内容を変えてもらうのは難しい、計上が四半期遅れても大きな影響はないなどと説明していました。
(17-9)ベンチャーキャピタル事業は2012年から検討開始と言うことだが、なぜ三井住友銀行は出資したのか?2012年秋までは再生医療もそれほど注目されていなかった。他の出資者も目途はついているのか?
→(特許が切れる)2026年で寿命が終わる会社であれば、利益を最大化するためコスト削減に取り組むだけでいいが、会社の永続性を考えると先を読んで手を打っていく必要がある。この業界は仕込んでから5〜10年かかるので、早く手を打つ必要がある。再生医療分野は以前から日本の取り組みが進んでおり、ホットな部分に足を突っ込んでおく必要があり、今後に期待している

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
期待の新薬がたくさん売れて、計画通りに黒字化するといいですね!
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2013年06月26日

ディーエヌエーDeNA2013年株主総会レポート

2013年6月22日(土)10時から、東京都品川区品川のSINAGAWA GOOS 1階 TKPガーデンシティ品川ボールルームで開催されたディーエヌエーDeNAの第15回定時株主総会に参加しました。
ディーエヌエーDeNAはソーシャルゲームプラットフォームのモバゲーや、プロ野球球団横浜DeNAベイスターズなどを運営している会社です。ディーエヌエーの株主総会に参加するのは、2011年以降3回連続です。
   ディーエヌエーDeNA 2012年株主総会レポート
2013年6月21日(金)の株価 2,200円(東証1部 2432)100株単位 3月決算
PER 5.5倍、PBR 2.5倍、配当利回り 2.27%、株主資本比率 61.2%
監査費用 8,400万円(売上比0.04%、営業利益比0.11%) 新日本監査法人
役員報酬 取締役6名5.25億(平均 8,750万) 監査役4名0.18億
株主優待 3月末の株主に対し、株数に応じて横浜DeNAベイスターズ観戦招待
 株主優待について詳しくは → ディーエヌエー株主優待ページ


   ディーエヌエーDeNA(2432)のホームページ
   DeNA(2432)のヤフー株価情報
ディーエヌエー株主総会2013
過去5年間の株価推移を見ると、2011年秋頃には4千円を超えていましたが、その後はコンプガチャ問題が発生したり、スマホアプリゲームへの対応が遅れたりして株価の低迷が続いています。ガンホーなどのゲーム開発会社の株価が絶好調なだけに、現状の株価に不満を感じている株主も多そうです。
スケジュール
10:00〜10:19
 10:03〜10:04 監査報告 渡辺武経常勤監査役
 10:05〜10:18 映像による事業報告 女性ナレーション
 10:18〜10:19 アドバイザリーボード設置について守安功社長から説明
10:19〜10:26 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 14円増配の50円 配当性向15.0%
 第2号議案 定款一部変更の件 今後の事業展開に備えて、事業目的を追加・変更
 第3号議案 取締役6名選任の件 5名全員任期満了に伴い全員再任、鳩山玲人サンリオ常務新任
 第4号議案 取締役の報酬額改定の件 固定報酬を減らして業績連動報酬の割合を増やす
 第5号議案 取締役に対するストックオプション報酬額及び内容改定に関する件 
10:26〜11:57 質疑応答 質問者18人 計27件 91分
11:57〜11:59 議案の採決 拍手方式ですべて可決
ディーエヌエー株主総会2013
お土産 DeNA特製マカロン 先渡し
飲み物サービス 横浜DeNAベイスターズミネラルウォーター
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、お土産も用意され、会社の現状と今後についても守安社長自ら詳しく説明していました。質問も多く出ますが、丁寧に回答していたと思います。毎年土曜日に開催しているのも評価できます。出席株主にアンケートを行いさらに改善しようという姿勢もプラス評価です。これらを総合的に判断し、ディーエヌエーDeNAの2013年株主総会格付けは、 『C+』 としました。
ディーエヌエー株主総会2013
ディーエヌエーの株主総会は、昨年までは白金台のシェラトン都ホテル東京で行われていましたが、株主数が増えてより大きな会場が必要となり、品川のTKPガーデンシティ品川ボールルームに変更となりました。
毎年、株主が参加しやすい土曜日に開催しているのはすばらしいと思います。今後も土曜日開催にこだわっていくようです!
今年のお土産はDeNAロゴ入りの特製マカロンでした。出席者数が増加しているためか、お土産は年々さびしくなっている感じがします。3年前のスティックケーキがボリュームもありましたし、一番おいしかったですね!と言いながらもマカロンはまだ食べてない(笑)
会場内には椅子席が多数用意され、今年も多くの株主が参加していました。正面左右にはスクリーンが用意され、事業報告などで活用されていました。スタンドマイクも多数設置されていて、質問したい株主は近くのマイクまで行って質問するスタイルでした。
事業報告は映像で行われ、CSR活動についても紹介がありました。
続いてアドバイザリーボードを設置した目的について、守安社長から説明がありました。
議案の説明では、取締役報酬額に関する第4号議案と第5号議案については、プレゼ画面を使って詳しく説明がありました。
続いて質疑応答となり、多くの株主から質問を受けるために、質問は簡潔にしてほしい、1問1答形式で行うと説明がありました。本業への質問というより、特に後半は横浜DeNAベイスターズへの質問が多く出ており、株主総会としてはいかがなものか?という感じもしました。本業の成長が鈍化しているだけに、本業については聞いてほしくない(笑)経営陣にとっては目論見どおりなのかもしれませんが。
楽天ではそこそこ野球の質問も出るかもしれませんが、ソフトバンクではそんなに出ない印象があるんですが、どうなんでしょうか?弱いチームほど質問が多いのは間違いなさそうです(笑)

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)株価は直近の4千円台をピークにかなり低迷している。海外展開の成否がキーポイントになると思うが、併せて創業者で大株主でもあり、紅一点の南場さんの認識をお聞きしたい。
→後ほど南場から話をさせて頂くが、今の株価水準には満足していない。成長のために特に重要なのが次の3点です。短期的には、国内のソーシャル事業が若干下がったのが課題で、この1年間新たなヒット作が出ていない。内製のゲームタイトルを強化しており、夏以降毎月2本くらい投入する。ソーシャルゲームは今まではブラウザベースで提供してきたが、アプリゲームへの取り組みが弱かった。特にスマホのアプリゲームでヒット作を出すのが課題。
中期的な成長には海外事業が重要になる。海外子会社は順調に成長しており、売上は伸びているがまだ赤字が続いている。欧米の事業は夏ごろ黒字化する予定であり、海外事業全体でも今期中に黒字化させる。来期は海外事業が成長に貢献してくる。
現状はゲーム事業に偏っており、ヒット作次第で業績が不安定な部分もあり、ゲーム以外の収益を牽引する事業が必要であり、これが長期的な課題になる。
DeNAは元々インターネット上でサービスを提供する会社であり、その中のゲーム事業が急成長したというのが現状だが、ゲーム以外の事業も育成していきたい。
→(南場智子取締役)DeNAは順調に成長してきたわけではなく、主な事業を変えながらここまで成長してきた。現在はまた市場が変化しており、DeNAの底力が試される時期だと思う。4月から本格的に職場復帰したが、この2年間少し距離を置いて経営陣を見てきたが、守安社長に任せて本当に良かったと実感している。私も取締役として力を発揮していくので、今まで以上にご支援いただきたい。
(2-2)私は50代で、ディーエヌエーと聞いて思い浮かぶのは横浜ベイスターズとマラソンの瀬古さんのチームを引き取ったことです。DeNAについてはよくわからない。社長の地元の茨城でもスポーツ教室などを開催して知名度を上げてほしい。社長の地元での知名度は高校野球の監督の1/10だ。
→DeNAはインターネットの会社で、何をやっているのかわからないという人は多いと思う。顔の見えない事業をやっており、スポーツなどを通じてDeNAの知名度を上げていきたい。私は人前で話すのは得意ではなかったが、多くの人と話をして私の知名度も上げていきたい(笑)
(3-3)海外では携帯への課金になじみが薄いと言われているが?
→ソーシャルゲームは国内でもここ数年浸透してきた新しいサービスだが、国内と比べても海外の立ち上がりは早くて、課金が普及のネックにはなっていない。DeNAのヒット作でも10ミリオン$程度の売り上げであり、他社はもっと大きな売上を上げている。海外事業は拡大しており、さらに伸ばしていく。
(4-3)南場氏の本がヒットしているので、DeNAの知名度向上に役立ててほしい。
→(南場)DeNAは自分たちで作った会社であり、誇りを持っているので、DeNAについてもっと知ってもらいたいと思って本を書いた。現場に復帰したのは、DeNAの良さを社内に伝えていくことも大事だと感じたためです。
→(守安社長)友人からも本の感想を聞くが、DeNAについて知られていなかったんだなと感じるので、多くの人に読んでほしいと思う。

注記)株主の中にもDeNAについてよく分からない人も多くいるようなので、多くの人に読んでほしいなら、株主総会のお土産に南場氏の本を加えても良かったのでは?と感じます。欲しいかどうかは別にして(笑)社長の本をお土産にする会社もそこそこあります。
(5-4)外資系証券がDeNA株を多数空売りしているが、南場氏の株を貸しているのではないか?
→貸し株の出所は把握していないので答えられない。
(6-4)1,600万株の自社株を保有しているが、消却する考えはないのか?
→成長戦略として、自社で新サービスの開発も行うが、M&Aの可能性もあり、現時点では自社株の消却予定はない。
(7-5)アドバイザリーボードを作ることは良いことだと思うが、人選に問題がある。出井氏はソニーをダメにした張本人であり、そんな人を選ぶのは大反対だ!(会場内から拍手)
→いろいろな評価があるのは私も認識している。ソニーはグローバル展開している会社であり、うまくいったこと、上手くいかなかったことも含めて多くの経験を持っている。DeNAが海外展開を進めるにあたりアドバイスを頂くため就任をお願いした。アドバイスを元に経営陣で判断していくので、ご理解を頂きたい。
(8-6)四半期ごとに決算説明会を開催してホームページでも公開しているが、毎回心配している。最近のアナリストは定量分析ができない人がいて、定性的な内容だけで先行きが暗いようなレポートを書くので、決算説明会を行うと翌週の株価は下がっている。先ほど人前で話すのは得意でないと言っていたが、今から練習しても限界があると思うので、スティーブ・ジョブスとは言わないまでも、もっとプレゼンの上手な人を招聘してはどうか?
→私自身もっと勉強して、少なくとも上場会社の社長として一定レベルは達成したいと思っている。アドバイスは真摯に受け止める。
(9-6)ガンホーはパズドラが大ヒットして、任天堂の時価総額を超えるくらいだが、小林取締役はパズドラについてどう思っているのか?この程度なら自分たちでも作れたと思うのか?
→(小林賢治取締役 ソーシャルゲーム事業本部長)パズドラは本当に良くできたゲームだと思うとともに、悔しいと感じた。良いゲームを出すとこれほどまでに大きなインパクトを与えるのだな!と改めて感じた。夏以降DeNAでもこうした取り組みを進めていくので期待して欲しい

残りの質問は後日まとめます。まだまだ株主総会が続きますので!
後日と言いながら未完成に終わっているレポートも多数ありますが(^_^;)皆様の関心の高い会社は優先的にまとめますので、コメントなどもお待ちしております!
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2013年06月23日

テクマトリックス2013年株主総会レポート

2013年6月21日(金)14時から、東京都品川区品川の品川プリンスホテル メインタワー15階 トパーズ15で開催されたテクマトリックスの第29期定時株主総会に参加しました。
テクマトリックスは楽天傘下のIT企業で、情報基盤事業とアプリケーション事業を展開しています。テクマトリックスの株主総会に参加するのは初めてです。

2013年6月21日(金)の株価 538円(東証1部 3762)100株単位 3月決算
PER 11.8倍、PBR 1.17倍、配当利回り 2.32%、株主資本比率 44.9%
監査費用 2,850万円(売上比0.17%、営業利益比2.39%) あずさ監査法人
役員報酬 取締役4名0.40億(平均 991万) 監査役3名0.14億
株主優待 9月末の株主に対し、株数に応じて特産品など贈呈
 株主優待について詳しくは → テクマトリックス株主優待ページ

IT企業なんですから、自社ホームページに株主優待紹介ページくらい用意してほしいですね!

   テクマトリックス(3762)のホームページ
   テクマトリックス(3762)のヤフー株価情報
テクマトリックス株主総会
過去3年間の株価推移を見ると、300円前後で推移していましたが、アベノミクス相場に乗り800円越えまで上昇しています。その後は期待外れの今期予想が出たりして株価は低迷し、500円台での推移が続いています。安定したクラウドビジネスへの展開が計画通り進むのかが注目ですね!
スケジュール
14:00〜14:23
 14:03〜14:05 監査報告 小川博章常勤監査役
 14:05〜14:23 事業報告 由利孝社長が召集通知を読上げ
14:23〜14:28 議案説明
 第1号議案 剰余金の処分の件 2,500円 前年据え置き 配当性向23.9%
 第2号議案 定款一部変更の件1 単元未満株主の権利について新設
 第3号議案 定款一部変更の件2 配当を取締役会で決めるように変更
 第4号議案 取締役5名選任の件 5名全員任期満了に伴い4名再任、楽天常務の安武弘晃氏新任
 第5号議案 監査役1名選任の件 杉原章郎取締役が監査役に就任し3名から4名に増員
 第6号議案 補欠監査役1名選任の件 員数を欠く場合に備えて内田宗興氏を選任
14:28〜14:52 質疑応答 質問者5人 計8件 24分
14:52〜14:55 議案の採決 拍手方式ですべて可決
テクマトリックス株主総会
お土産 鮭の缶詰3缶 先渡し
飲み物サービス エビアン330mlペットボトル
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、お土産もあり、質問にも丁寧に答えていたと思います。株主の出席しやすさを考慮して午後から開催しているのも評価できます。一方で品川はメトロでの移動を考えると不便で参加しにくいですし、特に品川プリンスホテルは利便性が低いように感じました。これらを総合的に判断し、テクマトリックスの2013年株主総会格付けは、 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数     3,703名、その議決権数  59,507個
   議決権返送&出席株主数    1,071名、その議決権数  37,655個(63.3%)
テクマトリックス株主総会
テクマトリックスの株主総会は、品川プリンスホテルで開催されました。
品川駅から近いのは便利ですが、株主総会会場のメインタワー15階にはロビーがなく、エレベーター横に椅子が2つ置いてあるだけです。午前中は同じく品川で三井物産の株主総会に参加していたので、ランチ後13時前に会場に着いたので、座る場所もなくて困りました。しょうがないので2階のロビーまで下りて座る場所を探しましたが、下にも休憩スペースはあまりなく、やっと見つけた椅子席は隣のカフェスペースからタバコの煙が流れてきて最悪でした。品川プリンスホテルは分煙に対する意識が低いですね!トイレに行くため階段を利用したら、階段もタバコ臭かったです。こんなホテルでの株主総会開催は見直してほしいものです。

会場内にはテーブル席が(6席×2)×5のレイアウトで60人分の席が用意されていました。最初は出席者も少なかったですが、総会開始後も続々と増えて、後方に椅子席を増やしていました。想定を大幅に上回る出席者数だったようで、お土産も途中で無くなってしまい、最後に社長がお詫びしていました。今年は他の会社でもお土産が足りなくなる会社が目立ち、出席者数が大幅に増えているようです
アベノミクス効果で株式投資を始めるor再開する人が増えて株主数が増えているのに加えて、退職者の増加などで株主総会に出席する割合も高まっているようです。
今後株主総会を開催する会社は注意が必要です!

会場正面左にスクリーンが用意され、事業報告などで利用されていました。
まずは第5号議案が修正となる件についてお詫びと説明がありました。
当初は楽天取締役の高山健監査役が辞任し、代わりに同じく楽天ソシオビジネス社長でテクマトリックス取締役の杉原章郎氏が取締役を辞任して監査役に就任する議案でしたが、杉原章郎氏はテクマトリックスの取締役だったため、監査役の半数以上を社外の人間にするという条件を満たすことができないことが判明し、急遽高山健監査役の辞任を取りやめて、監査役を4名に増員する議案となりました。この程度のことも事前に確認できないとはちょっとお粗末な感じがしますね。
事業報告は由利孝社長が召集通知を読上げる形で行われ、関連するグラフなどがスクリーンに表示されていました。続いて議案の説明がありましたが、なぜ定款変更議案を2つに分けているのかよく分かりませんでした。1つの議案にまとめてしまえばすっきりするのにと感じます。
続いて質疑応答となりました。ほとんど質問も出ないかな〜と思っていましたが、意外に多くの質問が出て驚きました。最初に手を挙げたのが女性株主というのも珍しいですね。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)(女性)医療クラウドという事業はまだ知名度が低いと思うが、フェイスブックなどのSNSを使ってもっとPRしたらどうか?将来的には個人が自分のカルテを見られるようになって行くと思うので、世界に向けてPRしてほしい。大手企業が参入してきたら顧客を取られてしまうのではないか?と心配だ。
→多くの企業が医療クラウドに参入すると言っているが、テクマトリックスのNOBORIはすでに50社くらいに採用されており、特に画像診断クラウドではトップクラスだと思っている。今後さらにPRに努めていく。
→(依田佳久取締役 医療システム事業部長)医療クラウドNOBORIを始めた時に意識したのはBtoBtoCであり、個人がカルテを見られるようにすることも意識している。ただ様々な抵抗もあってすぐに実現するのは難しいが、実現できるように取り組んでいく。
(2-1)テクマトリックスのホームページのデザイン性をもっと高めてほしい。
→ご意見は参考にさせていただきます。
(3-2)クラウド型サービスの売上を事業分野別に教えてほしい。
→開示している範囲でしかお答えできないが、クラウド型と売り切り型の売上割合は開示していないし、手元に資料もないので答えられない。
現状では医療向け、CRM、楽天などのネットショップ向けの3つのクラウドサービスを展開している。医療向けクラウドは2012年後半から始めたので売上貢献はこれからだが、契約件数は売り切りよりクラウドサービスのほうが多くなっている。CRMサービスはクラウド事業を開始して4年になるが、クラウド単体でも黒字化している。従来型と両建てで事業展開している。ネットショップ向けクラウドはまだ売上貢献は小さい。親会社の楽天以外にもグループ会社向けも含めて広げていきたい。
(4-2)今後公表予定はないのか?
→将来的には検討して行くが、現状では結論が出ていない。
(5-3)定款変更で中間配当についても書いてあるが、今後は中間配当も行うのか?配当金額はどの程度を予定しているのか?
→今期の配当予想は開示しており、実質据置きの12.5円の予定です。まだ四半期ごとの業績変動が大きく、3月の利益が大きいこともあり、当面は期末配当のみの予定。今後クラウド型事業などが増えて業績変動が小さくなったり、内部留保が厚くなってきたら中間配当も検討していく。
注記)今期の業績予想や配当予想は決算短信に載っていますが、読んでいない株主が多いんですね。決算短信に目を通すと勉強になると思うんですけどね!
(6-4)インドのマヒンドラ サティヤムとの提携の進捗状況と今後の海外展開を教えてほしい。
→アジアでの海外展開を考えている。マヒンドラ サティヤムはインドのIT大手企業マヒンドラ マヒンドラの子会社でシンガポールにある会社です。一緒に営業開拓をしている状況で、まだ売上貢献という段階ではない。少し時間がかかるかもしれないが、地道に取り組んでいく。
今日の10時にマレーシア企業との提携も開示している。
 Anise Asia Cloudとのマレーシアにおける販売代理店契約締結についてのお知らせ
これ以外にも提携交渉している会社があり、近々公表できると思うアジア圏で自社開発のクラウドビジネスを展開していく。まずは英語が公用語になっているなど、英語が通じる国前提で展開していく。
(7-5)ストック型ビジネスの割合を飛躍的に高めていくと説明があったが、現状のストック型ビジネスの割合と、今後どの程度まで伸ばしていくのか中長期的な目標を教えてほしい。
→ストック型ビジネスの割合については決算説明会資料で開示しているが、手元に資料がない。
(そこへ後方の事務局から決算説明会資料が差し入れられる。決算説明会資料ぐらいはパワポで用意しておいてほしいですね)
アプリケーションサービス事業はずっと伸びていて、35%がストック型ビジネスになっている。今後もクラウド中心にもっと伸ばしていきたい。
情報基盤事業ではストック型事業は保守が中心になるが、監視サービスなども行っており、45%がストック型ビジネスになっている。こちらは装置販売なども伸ばしていかないと保守なども先細りになってしまうので、ストック型ビジネスの割合は40%前後で推移すると思う。
(8-5)バランスシートに前払保守料が17億円近く計上されており、これは保守を外部に委託していると思うが、主要なストック型ビジネスである保守を外部に委託している割合が多いのか?今後内製化していく予定はあるのか?
→海外から輸入している機器の保守料の前払いであり、機器の交換・修理などは米国のメーカーが行うので前払保守料が発生する。

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
過去質問が少なかったのか、手元資料などの準備が不足しているように感じました。
来年はもう少し改善するといいですね!
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2013年06月18日

ココスジャパン2013年株主総会レポート

2013年6月18日(火)10時から、東京都品川区品川のホテルラフォーレ東京 地下1階御殿山ホールで開催されたココスジャパンの第35回定時株主総会に参加しました。
ココスジャパンはゼンショー傘下のファミリーレストランチェーンです。ココスジャパンの株主総会に参加するのは初めてです。

2013年6月17日(月)の株価 1,601円(JASDAQ 9943)100株単位 3月決算
PER 15.3倍、PBR 1.36倍、配当利回り 1.50%、株主資本比率 72.4%
監査費用 1,980万円(売上比0.03%、営業利益比0.61%) あらた監査法人
役員報酬 取締役3名0.34億(平均 1,137万) 監査役3名0.17億
株主優待 3月・9月末の株主に対し、株数に応じてお食事券、割引カード贈呈
 株主優待について詳しくは → ココスジャパン株主優待ページ


   ココスジャパン(9943)のホームページ
   ココスジャパン(9943)のヤフー株価情報
ココスジャパン株主総会2013年
過去10年間の株価推移を見ると、2006年までは順調に上昇して3千円を超えていましたが、2007年以降は下落が続いています。2010年8月には株主優待の改悪発表もあり暴落に拍車をかけています。その後業績の改善とともに徐々に上がり始めましたが、1,600円前後で頭打ちとなっています。
スケジュール
10:01〜10:15
 10:04〜10:06 監査報告 大坪都志夫常勤監査役
 10:06〜10:15 映像による事業報告 女性ナレーションが召集通知を読上げ
10:16〜10:18 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 期末12円で年間24円 前年据え置き 配当性向23.0%
 第2号議案 取締役5名選任の件 6名全員任期満了に伴い4名再任、乾祐哉氏新任
10:18〜10:58 質疑応答 質問者8人 計11件 40分
10:58〜11:00 議案の採決 拍手方式ですべて可決
ココスジャパン株主総会2013年
お土産 お食事券千円分、ドリンク無料券2枚、ハンドタオル 先渡し
飲み物サービス なし
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、お土産もあり、質問にも丁寧に答えていたと思います。集中日を外して早めに開催しているのも評価できます。一方で暑い時期の株主総会なので飲み物程度は用意してほしいですし、品川はメトロ移動を考えると不便です。これらを総合的に判断し、ココスジャパンの2013年株主総会格付けは、 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数    33,495名、その議決権数  169,714個
   議決権返送&出席株主数    8,498名、その議決権数  118,616個(69.9%)ココスジャパン株主総会2013年
ココスジャパンの株主総会は、品川のホテルラフォーレ東京で開催されました。
品川はメトロで行くには不便な場所ですが、ラフォーレ東京までは品川からシャトルバスがあるのでありがたいですね。昨日も同じ会場でスパークスグループの株主総会でしたが、出席者数がまったく違うので、品川駅前のシャトルバス乗り場も大行列になっていて、乗れないんじゃないかと心配になりました。さすが外食の優待がある会社の株主総会は違いますね!
会場内には多数の椅子が並べられていましたが、意外にも空席が目立ち、お土産だけもらって他の株主総会に行ってしまう人が多いようです。今日はNTTドコモの株主総会も行われているので、そちらに流れる人も多そうです。私も質疑応答を聞き終わってから移動したので、以降のスケジュールは想定です。
正面にはスクリーンが用意され、総会前にはフェアトレードの取り組みを紹介する映像が流されていました。ゼンショーグループではお馴染みの映像ですね。
住田正則社長が挨拶すると拍手が沸き起こり、人気が高いようです。その後も所々で拍手が起きていましたが、なんか不自然な感じでした。最近の株主総会では同じように感じることが時々ありますが、単に最近株主総会に来るようになった人が拍手しているだけなのかもしれません。以前であれば社員株主や取引先などを動員して拍手していたわけですが、最近の拍手はそうではないのかもしれませんね。
親会社のゼンショーホールディングス代表取締役でココスの会長も務めている小川賢太郎氏はやむを得ない用事で欠席すると案内がありました。

事業報告は映像で行われ、内容は召集通知の読上げですが、パワーポイントで関連するグラフやポイントなどを図示していて、分かりやすかったですね。読上げでもここまで分かりやすくできるのか!と少し驚きました。
質疑応答は多くの株主の方々に質問してもらうため、1回1問でお願いしたいとのことでしたが、最初誰も手を挙げず、住田社長がせっかくの機会ですから、と質問を促していました。1人が質問してからは次々と出てきて、最後は打ち切りとなるほどでした。最初から質問すればいいのにね(笑)
女性の質問者が多かったのもココスの特徴ですね。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)週刊誌で中国産食材の危険性が取り上げられているが、ココスでは中国産の食材をどの程度使用しているのか?また検査体制はどうなっているのか?
→一部中国産の食材も利用しているが、一部とご理解いただいてかまわない。ゼンショーグループとして原産地確認は厳密におこなっており、栽培地も実際に見て確認している。トレーサビリティは徹底しており、自社グループ内で検査を行い、安全性を確認している。
(2-2)(女性)総会前にフェアトレードの映像が流れていたが、テレビでも見た覚えがあるが、今後フェアトレードにどう取り組んでいくのか?
→コーヒー、ココアなどについてフェアトレード商品を使用しており、生産者と直接取引している。これらの商品は投機の対象になることもあって価格変動が大きいが、生産者と直接取引することで、お互いに納得した価格で取引ができるし、生産者・生産地とも確認できるので、トレーサビリティを徹底できるメリットもある。
生産者団体には取引金額の一定割合を寄付しており、教育や井戸の整備など生産者にとってもメリットになる。今後もフェアトレードについては積極的に取り組んでいく。
(3-3)店舗数と社員数を見ると、1店舗あたり2名くらいしか社員がいないことになる。4月にココスでトラブルがあり、店員の対応も誠意が感じられなかった。人員不足で十分なサービスができていないのではないか?
→平均すると1店あたり1.5人弱になる。店の規模によって3〜4人配置している大きな店もあれば、1人で2店舗を担当しているような所もある。お店は地元に根ざしたクルー(パートやアルバイト)に任せるべきだと考えており、クルーの中から店舗責任者を育てている。クルーが責任者になっている店のほうが地域から愛されている。
クルーでも社員でも教育が重要。言い訳になってしまうが、4月などはクルーの入れ替わり時期であり、教育が十分ではない可能性もある。ぜひ今後もお店に足を運んで頂いて、不十分な点はどんどんご指摘頂いて改善に努めていきたい。
(4-4)新潟でコシヒカリを作っているが、ココスのお米は自分で作っているコシヒカリと同じくらい美味しい。色々なお米をブレンドして使っていると思うが、外国産米も使っているのか?
→国産米のみを使用している。お客様に美味しいと感じてもらえれば嬉しい。
(5-5)(女性)ゼンショーが51%の株を保有しているので、個人株主の声が届きにくいと実感している。株主優待も以前と比べると1/5になってしまい寂しい。株主優待が減ったことでココスへ行く機会も減ってしまった。株主優待を元の水準に戻してほしい。(会場から拍手)
→株主構成については仰るとおりです。一番大事なのはどのように企業価値を高めていくかだと考えている。個人株主は株主優待に関心が高いのは理解しているが、会社としてはお店や会社を良くして、配当や株価で還元するのが一番だと思う。株主優待変更については色々なご意見があるが、株主優待変更後も変わらずに持ち続けてくれている株主もたくさんいる
注記)この発言が後々問題を引き起こすことに...そんな大きな問題ではありませんが(笑)
2010年8月のゼンショーグループの株主優待一斉改悪の中でも、ココスの影響が一番大きかったわけですが、改悪を決めたのはゼンショーホールディングス代表取締役の小川賢太郎氏であり、本人が欠席している中で要望しても効果半減ですね。ただ小川賢太郎氏は優待を元に戻す考えは毛頭もないようなので、本人が居ても効果は無かったと思われますが^_^;
2011年のゼンショーの株主総会でのやり取りもからすると、株主優待を維持しているだけでも感謝しろ!的な感じがしますね(笑)
 ゼンショー2011年株主総会レポート

残りの質問は後日まとめます。まだまだ株主総会が続きますので!
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2013年06月17日

スパークス・グループ2013年株主総会レポート

2013年6月17日(月)10時から、東京都品川区品川のホテルラフォーレ東京 地下1階左近で開催されたスパークス・グループの第24回定時株主総会に出席しました。
スパークス・グループは中小型株中心に、日本・韓国などアジア圏で資産運用を行っている投資信託会社です。スパークスの株主総会に参加するのは2011年に続いて2回目です。
 2011年スパークス株主総会レポート
2013年6月17日(月)の株価 22,200円(JASDAQ 8739)1株単位 3月決算
PER 赤字、PBR 5.1倍、配当利回り 無配、株主資本比率 67.6%
監査費用 2,300万円(売上比0.61%) 新日本監査法人
役員報酬 取締役6名0.34億(実質4名平均 857万) 監査役5名0.16億
株主優待 なし


   スパークス・グループ(8739)のホームページ
   スパークス・グループ(8739)のヤフー株価情報
スパークス・グループ2013年株主総会
過去10年間の株価推移を見ると、2004年には20万円を超えるまで上昇しましたが、2006年以降は下落が続いています。2012年末くらいからアベノミクス効果で上がりだしましたが、過去の株価からするとまだまだです。まずは黒字化を着実に実現してほしいですね!
スケジュール
10:00〜10:21
 10:03〜10:04 監査報告 田角実男常勤監査役
 10:04〜10:19 映像による事業報告 女性ナレーションが召集通知を読上げ
 10:19〜10:21 阿部修平社長から赤字になったお詫びと今期の見込みについて説明
10:21〜10:24 議案説明
 第1号議案 定款一部変更の件 株主総会の開催時期を早められるように変更、100株単位への対応
 第2号議案 取締役4名選任の件 4名全員任期満了に伴い全員再任
10:24〜10:38 質疑応答 質問者1人 計3件 14分
10:38〜10:40 議案の採決 拍手方式ですべて可決
10:40〜10:41 取締役紹介 一礼のみ
11:05〜 経営方針に関する説明会
お土産 なし
飲み物サービス 休憩中にミネラルウォーターペットボトル
経営戦略説明会 株主総会後に開催


注目の株主総会格付けですが、お土産もありませんし、例年ほとんど質問もなく終わっているようです。株主を監視しているような雰囲気も心象を悪くしますね(笑)毎年早い時期に開催しているのは評価できますが、もう少し質問しやすくしたり、お土産くらい用意してほしいものです。これらを総合的に判断し、スパークス・グループの2013年株主総会格付けは、 『D』 としました。
   議決権を有する株主数    18,761名、その議決権数  2,018,000個
   議決権返送&出席株主数    3,643名、その議決権数  1,326,328個(65.7%)
スパークス・グループ2013年株主総会
スパークス・グループの株主総会は、今年も品川のホテルラフォーレ東京で開催されました。
品川はメトロで行くには不便な場所ですが、ラフォーレ東京までは品川からシャトルバスがあるのでありがたいですね。
今年もお水が頂けたのは株主総会終了後であり、暑い時期の開催なんですから受付時に水のペットボトルくらい渡してほしいものです。会場内はその分冷え冷えで、半袖では寒いくらいでした。
会場内には椅子席が(5×4)×7のレイアウトで140人分用意されていました。株主数からすると200名ほど参加してもよさそうなものですが、今年も出席者は50名ほどでした。お土産もないしわざわざ暑いなか品川まで行く必要もないな〜という感じなのでしょうか(笑)
正面には大きなスクリーンが用意され、事業報告でグラフなどを表示していました。
会場内には質問用のマイクが2本設置されていますが、今年も質問者は1人だけでした。
株主総会の議事録作成や記録を残すために、会場後方からビデオ撮影するのは良くあることですし、会場後方から議長席中心に撮影すると案内がある会社もあります。スパークスの場合、会場後方からも撮影していましたが、会場前方にもビデオカメラを設置し、株主席をずっと撮影していました。何のために前方からも撮影しているのか分かりませんが、株主を監視しているようで良い気分にはなりません。さらに左右には3〜4人の係員が目を光らせていて(笑)まさに株主席は厳重な監視下に置かれている感じで、質問するなんてとんでもない!という雰囲気でした(笑)もう少し親しみやすさを演出してほしいものです。株主総会も重要なIRの場であり、株主は会社側から感じる姿勢も見ています。社長の顔色を伺っているだけではないですので(笑)それも大事ですが!
議案採決時などに盛大な拍手をしている人が何人かいて、社員株主を動員しているのかな?と感じてしまいました。阿部修平社長の熱烈なファンの方々なのかもしれません。
映像での事業報告に続いて、今年も阿部修平社長から赤字が続いている現状についてのお詫びと、今期の事業環境について説明がありました。毎年今期こそは黒字化して復配すると説明しながら、3期連続して赤字が続いています。
今期についてはアベノミクス効果で強気になっているようで、決算説明資料では
もはや黒字化・復配は目標ではない!(そんなの当然でしょ!)
的なスタンス
でしたが、今回の説明では、日本株の復調により黒字化に向けた環境が整ってきた、と慎重な物言いでした。最近の株価調整で少し弱気になったのかと心配になりました(笑)
その後質疑応答となりましたが、今年も質問者は1人で低調な質疑応答になりました。
回答はかなり詳しく語っていたと思います。それにしてももう少し質問が出ると良いと思いますし、質問しやすい雰囲気作りも大事だと思います。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)毎年今期は黒字化を達成し復配を目指す!と説明しながら赤字が続いている。今期については例年以上に強気で、もはや黒字化・復配は目標ではない!とまで言い切っているが、先ほどの説明ではトーンダウンしていた。今期は本当に黒字化・復配できるのか?
→言葉は選ぶ必要があると思っている。特に株主総会では慎重に発言しないといけない(笑)黒字化に向けた環境が整ったと言う説明でどうかご理解頂きたい。
1988年6月にスパークスを設立したが、すぐにバブルが崩壊して日本株は長らく下落トレンドが続いてきた。そんな厳しい環境下で日本株投資を続けてきた。その中でも2008年以降は円高・デフレの極みで一番厳しい局面だった。スパークスも業容の縮小も含めて、財務内容を立て直しつつ乗り切る必要があり、厳しい時期だった。
2011年からは日本の投資環境が良くなったと感じるようになり、株主の期待(黒字化と復配)に応えられると思ったが、外部環境のせいにはしたくないが、311の震災とギリシャショックなどもあり、黒字化できなかった。
黒字化、復配を実現してまずは普通の会社になりたいと考えており、外部環境が整ったという言葉で表現した。
注記)確かに2011年の2月までは小型株中心に好調に推移しており、今年は久々に小型株に資金が回ってきたーーーと感じていましたが、震災・原発事故で吹き飛んでしまいました。2012年も4月までは好調に推移しており、1年遅れで小型株キターーー!と思ったらコンプガチャ問題で総崩れと言う感じで、もやもやした相場展開が続きました。
それでもリサーチ力を売りにするスパークスなんですから、もう少しがんばってほしかったですね。
ひふみ投信やJPMザ・ジャパンほどとはいかないまでも、もう少しエッジの利いた銘柄を発掘して組み込んでほしいものです。
(2-1)対処すべき課題に、スパークスの強みはボトムアップリサーチと書いてあるが、リサーチ力が一番表れるはずの小型株投資戦略の残高推移を見ると、昨年1年はジャスダック平均を下回っているのではないか?以前の説明で20名のアナリストが年間4千社を訪問していると聞いたが、1社あたりの調査が表面的になっているのではないか?
→小型株のパフォーマンスが劣化していると言う指摘は間違っている。パフォーマンスはインデックスを上回っているし、他社のファンドも上回る好成績を記録している。IRに問い合わせ頂ければ正確なパフォーマンスをお答えできるので、ぜひ確認してほしい。
ミクロはマクロの集積と言うのが我々の考えであり(マクロとミクロが逆ではないかと思いますが、発言通りに記載します。議事録なのでw)リサーチ力を高めてきた。社員を弟子に例えると、孫弟子まで育ってきており、層が厚くなってきた。
企業訪問では経営者の顔色を伺うことが重要であり、経営者と言うものはいつでも明るい表情をしなければいけないものものだ。私も株主総会では(どんなに業績が厳しくてもw)明るい表情をするように心がけている(笑)
3世代に渡る強い運用体制ができており、さらにリサーチ力を強化して日本株の上昇に乗って行きたい。
注記)確かに経営者と言うものはどんなに厳しい環境下でも前向きな発言をしなければいけませんが、過去今期こそは黒字化・復配を実現!と宣言してきたのもそういうことだったんですね!と言う感じがしないでもない^_^;
ということは、今期は本当に大丈夫なの?もしかして今期も株主を喜ばすためのリップサービスなのかも?という疑問も浮かんできます。
本当に黒字化できるのか?単なるリップサービスなのか? 株主のリサーチ力強化が必要 なようです(笑)
(3-1)課題の3つ目に、事業拡大に備えた資金調達の必要性が挙げられており、毎年資金調達の必要性を挙げている。基本的に顧客から資金を預かって運用するのになぜ資金調達が必要なのか?財務体質も十分だと思うが、何に使うために資金が必要なのか?
→赤字が続く中で、盤石な基盤を作ることに力を入れ、バランスシートの強化に努めてきた。並行して新しい領域へ進出する取り組みも進めてきた。
不動産、再生可能エネルギーを中心としたエネルギー全般を見ていきたいと思っている。まだ小さな花が咲いた段階だが、更に育てて行きたい。そうした新しい取り組みを進めるには財務内容や資金面の裏付けも必要になる。
ただ闇雲に資金調達するのではなく、新株発行による希薄化を上回るだけの利益が見込めることが重要であり、そうした投資機会があれば資金調達の可能性を排除しないと言う意思表明として、対処すべき課題に挙げている。

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
25分ほど休憩時間を取り、説明会が開催されましたが、前回の説明では質疑応答の時間もなく、一方的に会社側の説明をするだけだったこともあり、午後からの用事を優先して株主総会だけで帰りました。
株主総会自体短時間で終わるんですから、引き続き説明会を開催してほしいものです。水しか出ないのに(笑)20分以上も株主を待たせるのは、できれば帰ってほしい(笑)ということなんだな〜と捉えれてもしかたありません。1時間半や2時間の総会も珍しくないですからね!
会場内のレイアウト変更が待たせる理由で、株主は外で待たなければいけませんが、レイアウトの変更なんて必要ないですし、最初から両方に対応できるレイアウトにしておけばいいだけです。質問も少ないんですから会場係がハンドマイクを持っていけばいいだけです。もう少し株主を大事にした対応もお願いしたいものです。株主だって忙しいんですから!
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2013年06月16日

シンプレクスホールディングス2013年株主総会レポート

2013年6月16日(日)10時から、東京都港区虎ノ門のホテルオークラで開催されたシンプレクスホールディングス第16期定時株主総会に出席しました。
シンプレクスHDは証券会社など向けにシステム開発を行なっている会社です。私も松井証券などでお世話になっています。シンプレクスホールディングスの株主総会に参加するのは昨年に続いて2回目です。
 2012年シンプレクスホールディングス株主総会レポート

2013年6月14日(金)の株価 38,050円(東証1部 4340)1株単位 3月決算
6月13日にMBOが発表されており、上記株価で計算してもあまり意味がないので、MBO価格4.5万円で計算
PER 19.5倍、PBR 2.7倍、配当利回り 2.22%、株主資本比率 66.6%
監査費用 3,000万円(売上比0.18%、営業利益比1.25%) 太陽ASG監査法人
役員報酬 取締役5名2.65億(社内平均6,575万) 監査役4名0.22億
株主優待 なし


   シンプレクス(4340)のホームページ
   シンプレクス(4340)のヤフー株価情報
シンプレクス株主総会2013
過去10年間の株価推移を見ると、17万円近くを付けたこともありますが、5万円前後を挟んだ狭いレンジで推移しています。今回のMBO価格は4.5万円であり、2011年以降に株主になった比較的新しい株主はプラスになる人が多そうですが、昔から応援している株主ほど損失が膨らむ感じです。長く保有すると報われないという現状のTOBやMBOのあり方は、証券取引所などが主導して見直してほしいものです。現状の制度では、上場後業績を低迷させて株価も低迷させた上で、さらなる抜本的な改革が必要なので上場廃止する!と宣言すれば、上場時の公募や売り出し分だけ会社側は得をすることになります。上場来高値以上で買い取らなければいけないなどの規制を実施し、安易な上場・上場廃止を防止してほしいものです。

スケジュール
10:00〜10:45
 10:04〜10:05 監査報告 宮地巖常勤監査役か中条稔夫常勤監査役のどちらか(笑)
 10:05〜10:17 事業報告 金子英樹社長がパワーポイントも使って説明
 10:18〜10:45 MBOの実施について金子英樹社長から説明
10:45〜10:47 議案説明
 第1号議案 剰余金配当の件
 第2号議案 定款一部変更の件
 第3号議案 監査役1名選任の件
 第4号議案 取締役の報酬等改定の件
10:47〜11:45 質疑応答 質問者10人 計13件 58分
11:46〜11:50 議案の採決 前日までの集計ですべて可決 会場内の株主の賛否も集計
12:00〜12:44 懇親会と金子社長の買取側としての挨拶 質問大会
シンプレクス株主総会2013 
お土産 ホテルオークラのリーフパイ 期限8月13日まで 後渡し
飲み物サービス ペットボトルのお茶
経営戦略説明会 事業報告の中で説明


注目の株主総会格付けですが、お土産も用意されていますし、多くの質問に対応していました。ただ質問に対する回答は「この場では差し控える」という回答も目立ち、議論が深まりません。例年は11時から開催していたのに、今年は10時開始になり参加しにくくなりました。これらを総合的に判断し、シンプレクスホールディングスの2013年株主総会格付けは、昨年より1段階格下げ『B+』 としました。
   議決権を有する株主数    9,200名、その議決権数  589,955個
   議決権返送&出席株主数   2,130名、その議決権数  438,425個(74.3%)

シンプレクスホールディングスの株主総会は今年もホテルオークラで行なわれました。ホテルオークラも最寄り駅から遠くて不便な場所にあります。
会場内には椅子がたくさん並べられていましたが、昨年と比べると少し減ったように感じました。
正面にはスクリーンが用意され、議長席は右端というレイアウトでした。会場の大きさと比べるとスクリーンが小さくて、後方からは文字などほとんど読めない感じでした。
株主総会直前の6月13日にMBOの実施を発表しており、経緯などについても説明がありました。
出席票も独特の形式で、各議案・役員候補1人ずつに賛否を表明できる欄が設けられていました。議案の採決時には、出席株主がそれぞれ賛否に丸を付けて会場係の人が回収していました。翌日には集計結果をホームページで公開するそうです。MBOを発表しているわけですし、役員信任議案(笑)くらい提出してほしいものです。あるいはこういった株主総会にこそ、議長解任おじさんが参加すべきですよね(笑)
何を言っても資本の論理の元では虚しいだけですが^_^;
質疑応答については、多くの株主に質問してもらうため1人1問とお願いがあり、MBOについては社長自身が買い取り側で株主と利益相反の関係になるので答えられない、自分の考えは懇親会で話す!の一点張りでした。MBOが成立すれば一般の株主にとっては今回が最後の株主総会となり、質問する機会もなくなるわけですから、きちんと回答してほしかったですね!

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)誰も手を挙げない様なので質問する。MBO価格は直近の高値を下回っておりいかがなものか?いつも強気の金子社長だが、今期の決算発表は弱気な姿勢に始終しており、その結果株価も下がってしまった。弱気な見通しを出して株価を下げたところでMBO実施なのかなと勘ぐりたくなる。(会場から拍手)
→私は買取側の人間なのでこの質問には回答できないので、田中取締役から回答する。
→(田中健一取締役副社長)MBO価格についてはいくらが妥当なのかは分からないので、外部の日興SMBCに算定を依頼し、妥当な価格と評価いただいている。買取側からの価格提案については、何度も見直しをお願いしてきた経緯もある(当初はもっと安い価格だったが、我々の努力で上積みしてきたと言いたいようです)
いくらが妥当かは一概には言えないが、シンプレクスの現状と今後を考えると妥当な水準だと判断し、会社側としてMBOへの応募推奨を行った。
今期の計画についても現状の市場環境の中で精一杯積み上げた結果であり、株価への影響を最小限に留めるように配慮した計画になっていると思うし、増配も打ち出している。
SI事業については準大手の金融機関までほとんどシンプレクスのシステムが採用されるようになり、小さな改修程度の仕事しかなくなってきている。その中でFXシステムなどのUMS事業を育ててきたが、FX会社も淘汰が進むような状況の中で、業績を伸ばしていくのは難しいと現状を認識している。
今後もFX会社は減っていくので、SI事業を犠牲にして優秀な人財をメガバンクや大手証券会社などに無償でもいいので、コンサルタントとして張り付けていきたいと考えている。そのため新しい中期計画ブリッジ2016では業績が横ばい程度になっている。
一方で社長の金子からすると、現状のブリッジ2016でもまだ甘い、もっと足元の利益を犠牲にして抜本的な改革を行い、将来の成長を目指すべきだとの考えであり、その場合さらに業績が落ち込むことになる。
このような環境下であり妥当な価格は分からないが、4.5万円は外部機関の算定額の上限に近づけるように交渉してきた結果です。4名の取締役は買付け側の仲間ではないのでご理解いただきたい。
(2-1)いつも強気の金子社長なのに、アベノミクスで盛り上がっている今期はなぜ弱気なのかの説明を聞きたい。
→客観的な事実を説明する。4月にはシンプレクスの株価も急騰していた。FX会社の収益が絶好調で、ネット証券の業績も伸びていたので、シンプレクスの業績も良いだろう!という期待で株価が上がっていたと思う。
しかし4月末に発表した決算は、4Qの業績もさえなかったし、今期の計画も減収減益と期待外れになった。
顧客に提案している案件などを積み上げて、常に受注確度を検討しているが、受注状況は弱い。株価などが盛り上がっているのになぜか?と思うだろうが、シンプレクスが受注するまでにはタイムラグがある。リーマンショックの際も、シンプレクスの業績は大丈夫か?と心配されたが、シンプレクスの業績がすぐに落ち込んだわけではない。大手の金融機関は予算主義で動いており、今動いている案件は昨年の秋から冬頃にかけて予算が決まったものであり、まだアベノミクス効果は表れておらず、SI案件はほとんど出てきていない。
このため今期の計画は減収減益となっている。
(3-2)なぜMBOをこのタイミングで発表したのか?上場廃止になるなら議案を審議しても意味がないし、総会自体意味がなくなってしまう。
→(福井康人取締役副社長)3月18日に正式にMBOの提案をいただき、この間ずっと評価してきた。その結論が出たのが先週の木曜日であり、早く発表したほうが良いという判断でこのようなタイミングになった。MBOについては独立委員会も作って、外部の委員も入れて検討してきた。
注記株価が上がりそうなのであわてて発表したのかも(笑)買取側とすれば暴落している今がチャンス!ですよね^_^; そんな本音は聞けませんでしたが(笑)
(4-3)ファンドに対しては悪いイメージがあるが、カーライルとはどんなファンドなのか?
→プレスリリースに詳しく書いてあるので見てほしいが、プライベートエクイティでは最も大きな会社。ファンドは日本ではハゲタカと言われがちだが、カーライルは経営陣と協力しながら企業価値を高めていくファンドだと思っている。IT分野にも豊富な投資経験があり、シンプレクスの可能性を十分評価頂いていると思う。買収後に事業の切り売りやリストラをするのではなくて、安定したキャッシュフローを出している会社を買収対象として求めており、カーライルの経験をアドオンすることで企業価値を高められるような案件を求めている。
国内の市場には限界もあり、シンプレクスホールディングスが今後グローバルにビジネスを広げていく上で、カーライルが豊富なグローバルネットワークを持っていることも助けになると判断した。
(5-4)シンプレクスをずっと応援してきたが、MBOが成立すれば強制的に買い取られてしまう。会社を立て直した後にはまた再上場する気持ちはあるのか?(会場から拍手)
→この後の懇親会で買取側の金子として話す予定だが、立て直した後はまた上場を狙っているなぜか会場から拍手
注記)カーライルや苅田&カンパニー?などのファンドが売り抜けるためには、再上場が一番儲かるということなんでしょうね。また高値で上場して、その後は業績・株価とも低迷するかもしれないのに、再上場を望む株主が多いとは意外でした。金子社長の熱心なIR活動により、シンプレクス株を持ち続けなければいけない!と洗脳されてしまったのかも(笑)
お人好しな株主がけっこういるんですね! もっと厳しい株主総会になるだろうと思っていたのに、他のMBO会社の株主総会とはまったく違う雰囲気でした。これは金子社長の人柄がなせる業なのか、懇親会のメシ狙いなのかは私には分かりませんでした。
懇親会では金子社長の挨拶なんかまったく気にも留めずに、社長のすぐそばでご歓談に励んでいる方も多数いたので、MBOなんか気にしていないのかもしれません。早く再上場してくれないとホテルオークラのメシにありつけないわ〜という感じ なのかもしれませんね(笑)
タダメシほど高いものはないということにならなければいいんですが。
それにしても この場で再上場宣言が出るとは予想外 でした!

(6-5)今期の計画は無責任な計画ではないのか!今期配当千円払えるなら、前期の配当を千円にしてほしい!
→(福井康人取締役副社長)今期の計画、中期計画ブリッジ2016とも真剣に計画立案している。今回の中期計画では業績が伸び悩むと見ているので、配当性向を高めることで株価への影響を和らげようと考えた。
(7-5)MBOと言われてもどうすればいいのか分からない。なにか個別に連絡があるのか?
→(福井康人取締役副社長)MBOへの応募手続きについては今後文書が送られるし、ホームページでも掲載していく。

とりあえずまとめてみました。残りの質問については後日まとめます。
出先でのブログ更新は手間が掛かりますね〜懇親会であまり食べられなかったのでお腹も空いたし(笑)
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2013年06月14日

アトム2013年株主総会レポート

2013年6月14日(金)10時から、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場 センチュリーホールで開催されたアトムの第42回定時株主総会に出席しました。
アトムは回転寿司のアトムボーイから始まった名古屋の会社ですが、今はコロワイドグループの一員となり、中部地区と北関東中心に洋食から寿司まで幅広い業態を展開している外食企業です。アトムの株主総会に参加するのは昨年に続いて3回目です。
 2012年アトム株主総会レポート

2013年6月13日(木)の株価 527円(東証2部、名証2部 7412)100株単位 3月決算
PER 111.2倍、PBR 13.3倍、配当利回り 0.38%、株主資本比率 40.2%
監査費用 4,100万円(売上比0.10%、営業利益比1.66%、前年同額) あずさ監査法人
役員報酬 取締役6名0.95億(平均1,583万) 監査役4名0.14億
株主優待 3・9月末の株主に株数に応じて優待ポイントを贈呈
 詳しくは 次項有 アトムの株主優待情報ページ


   アトム(7412)のホームページ
   アトム(7412)のヤフー株価情報
アトム株主総会
過去2年間の株価推移を見ると、見事に復活して一時は700円近くまで上昇しましたが、株主優待の権利落ちや最近の日本株急落に連れ安し、500円前後での推移が続いています。まだまだ株主優待で支えられている株価ですが、景気回復の波に乗って業績を伸ばしていって欲しいですね!
スケジュール
10:00〜10:23
 10:04〜10:06 監査報告 中林滋宜常勤監査役
 10:06〜10:23 映像による事業報告 女性ナレーションが召集通知を読上げ
10:24〜10:25 議案説明
 第1号議案 取締役5名選任の件 6名全員任期満了に伴い4名再任 斎藤紀幸執行役員新任
10:25〜11:07 質疑応答 質問者12人 計15件 42分
11:07〜11:08 議案の採決 拍手方式ですべて可決
11:08〜11:09 新任取締役紹介 よろしくお願いしますのみ
アトム株主総会 
お土産 千円分のお食事券 期限12月31日まで 後渡し
飲み物サービス なし
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、お土産も用意されていますし、多くの質問に対応していました。毎年早い時期に開催しているのも評価できます。ただ質問に対する回答は例年にも増してあっさりしていて、議論が深まりません。経営陣からは会社の現状や将来展望を株主に理解してもらいたいという姿勢が伝わってきませんでした。暑いなか熱田区まで自転車で行くのも大変です(笑)これらを総合的に判断し、アトムの2013年株主総会格付けは、昨年より2段階格下げ『D』 としました。
   議決権を有する株主数    55,576名、その議決権数  1,679,303個
   議決権返送&出席株主数   13,146名、その議決権数  1,387,622個(82.6%)
アトム株主総会
アトムの株主総会は今年も昨年に続き、名古屋国際会議場で開催されました。
以前は名駅のウインク愛知で開催していて便利でしたが、熱田区まで行くのは遠いですね。さらに今日は真夏並みの暑さだったので、会場へ行く途中に熱中症になるんじゃないか!という感じでした。
会場は大きなホールで、正面にスクリーンが用意されていました。広い会場ですが前方には空席も目立ち、4〜5割程度の入りという感じでした。
今年もお土産は1人1つと厳格に守られていましたが、一部の株主は今年も例外扱いだったのかもしれませんね。また昨年と同じような苦情を述べていました^_^;
店舗へのご意見など、報告事項や議案に関係しない質問は、株主総会後に質疑応答の時間を用意しているので、そちらでお願いしますと案内がありました。
株主総会の冒頭に小澤俊治社長の挨拶がありますが、会場から拍手が沸き起こっていました。小澤俊治社長は人気があるようです。まさか社員を動員して拍手させているわけではないですよね???(笑)
昨年も書きましたが、アトムの事業報告は出退店の状況を列挙しているだけで、中身がありません。もう少し改善して欲しいですね。
続いて議案の上程となり、その後質疑応答となりました。
今年も多くの株主様から質問いただくために、質問は1回1問限定でした。
年々質問のレベルは低下していて、いつもの株主様は別格としても、もっと優待ポイントを増やして欲しいと要望する人がいたりして、人間の欲望にはきりが無いんだな〜などと感じてしまいました。アトムやコロワイドは日本を代表する好優待銘柄だと思いますが、それでもまだご不満な方がいらっしゃるようです。
さらに問題なのは、小澤俊治社長の回答です。あまりにもあっさりしすぎています。株主の提案や意見に対しても、自分なりの考えを述べるわけでもなく、ただ「参考にさせて頂きます」では議論も深まりません。
アトムは年々実りの少ない株主総会になっている感じです。コロワイドの株主総会の方がずっと楽しいですね。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)取締役を1名減らすが、なぜ5名なのか?4名ではいけないのか?昨年も役割分担が不透明だと指摘した。
→今期から執行役員制度を導入しており、取締役は1名減員するものの、執行役員は2名増員している。役割分担を明確にして、経営判断のスピードをより上げていきたい。
(2-2)コロワイドと事業が重複しているが、2社に分かれている意味はあるのか?一緒になると優待は困るが(笑)
→アトムとコロワイドが一緒の会社になることは当面ない。各々で事業展開していく。ただグループ間で経営資源は有効活用していく
(3-3)アトムは個人株主が少ないと思う。配当を増やすより優待ポイントを増やして欲しい。優待を増やせばもっと株主も増えると思う。
→貴重なご意見ありがとうございます。配当については、株主への利益還元を重視しており、前期は1円増配して2円にした。自己資本比率40%、経常利益率6%にこだわってきたが、達成できたので増配に踏み切った。株主優待についての要望も多いので検討していく。
(4-4)アトムの優待はトップクラスだと思う。最近の出店はステーキの宮が中心のようだが、年配になってくると肉はあまり食べたくなくなる。えちぜんのような和食業態が好きだったが、次々と閉店していて残念だ。にぎりの徳兵衛などの寿司業態もいいが、えちぜんも頑張って欲しい。
→今後の経営の参考にさせて頂きます。
注記)たったこれだけの回答とは、質問者を馬鹿にしているように感じてしまいます。今後の和食業態についてどう考えているのか、もう少し説明すべきではないでしょうか?
小澤俊治社長に変わってから出店はほとんどステーキの宮ばかりで、既存店も宮に業態転換しています。数年後にはアトムはステーキ専門店になっているのではないか!?と心配になるくらいです。今は宮が好調かもしれませんが、牛肉に何か問題でも発生すると一気に赤字転落というリスクも高まります。アトムなんですからもっと和食業態や寿司にも力を入れて欲しいですね。
目先の利益を最大化するだけなら経営は簡単です。もう少し中長期視点で業態のバランスを考えてほしいですね!
(5-5)業績は好調のようだが、今年も厳しい意見を言わせて頂く。ステーキの宮は好調のようだが、ブロンコビリーは株価も4千円を超えているのに、アトムの株価は低すぎる。株価が低いのはコロワイドの影響もあると思う。(ちょっと質問の意図が分かりませんでした)
宮に足りないのはサラダバーだ。ベーカリーの業態も開発して欲しい。
→主力業態は5つに絞っており、宮、居酒屋、焼肉、寿司、カラオケが5本柱。宮の売上構成比は以前は15%ほどだったが、前期は2%程度まで上がっている。ステーキの宮は絶好調であり、宮を増やして業績を伸ばしていきたい。ただ時代は常に変化しており、ステーキ1本ではリスクもあるので、5本柱でバランスよく成長していきたい。
(6-6)不動産が上がってきているが、賃料の水準はどうなっているのか?
→前期の賃料はむしろ下がっている。企業努力やオーナー様のご協力を頂いた結果です。
(7-7)(女性)為替レートの変動が大きいが、今期計画の設定レートと為替変動の業績への影響を教えてほしい。
→為替変動や、新興国との食料の買い負けが問題になっている。為替変動は計画策定時にも織り込んでいるが、当時の想定より変動が大きくなっている。対策としては、コロワイドも含めたグループの購買力を活かしてコストアップを抑えたい。現状31ある業態を絞り込んでいくことで、使用食材を絞り込んで対応していく。安易な値上げやコストカットはしていかない。
(8-8)使用している食材は国産か?輸入食材があるなら中国産の比率はどの程度か?
→輸入食材の割合は約50%です。中国産も使っているが、手元に中国産だけの比率はない。必要であれば会社に問い合わせてほしい。
注記)前の質問で為替レートや新興国との食料の奪い合いになっている、という話が出ているのに、この質問はないですよね〜と思いながら聞いていました。そういえば前の質問で想定為替レートについて回答がなかったですね!
(9-9)(女性)100円の回転寿司が近所になくなってしまったが、もう100円寿司はやらないのか?100円では安全なものを提供できないのか?
→100円寿司は3店舗まで減っている。当面100円寿司の出店は考えていない。安全・安心という面で限界があるというよりも、レストラン業態としてアトムは価格よりも価値の提供を重視している。100円ではアトムの考える価値を提供できない判断しており、当面は100円寿司の出店予定はない。
アトム株主総会
(10-10)(女性)小澤社長の持ち株は4千株で少なすぎる。今後増やす考えはあるのか?親会社のコロワイド株をたくさん持っているのか?
→私自身真摯にご指摘を受け止める。コロワイド株も持っていますが、この場では開示を控えさせて頂く。
(11-11)南区三条のえちぜんは場所もよく繁盛していたのに閉店となり、宮に変わるのかと思ったらサークルKになっている。なぜ閉店したのか?
→私も同じ意見です(笑)個別の事情についてはお答えできないが、契約延長交渉を進めてきたが、延長できず任期満了で閉店となった。サークルKになるというのは初めて聞いたが、地主さんの考えなので。
(12-12)店舗に置いてあるアンケートはどのように活用しているのか?
→業態ごとにアンケートの内容は異なっている。アンケートは本部で集約し、業態毎の責任者に回している。回答が必要なものは回答し、ご意見は店舗運営に活かしている。
(13-13)店舗用地は借りているという説明なのに、バランスシートに土地が38億円も載っているのはなぜか?
→(太田一義常務取締役 管理本部長)ほとんどが合併した旧ジクトから引き継いだもので、店舗用の土地です。十分に収益を生んでいる店舗なので、財務的にも問題ない。
11時4分となり、また5番目の株主が質問を求めたため?か、あと3名にして欲しいと議長発言
(14-5)ベーカリーの回答がなかった。
→現時点でベーカリーの計画はない。今後世の中の変化はさらに加速していくので、現状の5業態では限界が来ることも予想しており、新業態の検討も進めている。ベーカリーもその中に含めていく。
(15-5)親会社のコロワイドはお土産も豪華で、議決権行使書の枚数分貰えて株主も大満足でたくさんのお土産を貰って帰るのに、アトムは1人1つに厳しく限定している(特定の1名を除いては、ですよね?)コロワイドを見習って欲しい。
→コロワイドはグループ会社ではあるが、それぞれの考えで独自に運営しているので、お土産についてもアトムの考えで実施している。
注記毎年毎年懲りませんね〜
そんなにアトムに不満なら売ってしまえばいいのに


以上で質疑応答は終了となりました。
11時20分からは質問大会(笑)と案内がありましたが、明日からは東京で株主総会連荘となるなど忙しいので、お土産を頂いて帰りました。どんな苦情が出たのかは分かりません^_^;
株主総会の質疑応答よりもレベルは落ちると思われるので、あまり実のある議論は期待できなさそうです。
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2013年06月13日

あみやき亭2013年株主総会レポート

2013年6月12日(水)11時から、愛知県春日井市の ホテルプラザ勝川2階 さくらで開催されたあみやき亭の第18回定時株主総会に参加しました。
あみやき亭は焼肉のあみやき亭、焼き鳥の美濃路などを中部地区、関東地区に展開している会社です。
あみやき亭の株主総会に参加するのは2003年以来9回目です。
 2012年あみやき亭株主総会レポート
2013年6月11日(火)の株価 247,300円(東証1部 2753) 1株単位 3月決算
PER 12.4倍、PBR 1.32倍、配当利回り 1.46%、株主資本比率 79.2%
監査費用 2,000万円(前年同額 売上比 0.09%、営業利益比 0.98%)あずさ監査法人
役員報酬 取締役6名1.09億(社内平均2,140万、前年比、社外200万) 監査役3名0.09億
株主優待 3月末の株主に対し、株数に応じてお食事券贈呈
 詳しくは 次項有 あみやき亭の株主優待情報ページ

   あみやき亭(2753)のホームページ

   あみやき亭(2753)のヤフー株価情報
あみやき亭株主総会
過去5年間の株価推移をみると、2010年前後に人気化して30万円近くに上昇しましたが、震災後はセシウム問題も発生し株価は低迷しました。4月1日に好決算を発表して株価は一気に30万円を超えましたが、日本株の調整もあり、25万円前後で推移しています。全国展開を目指しているということで、今後株価も上がっていくといいですね!

スケジュール
11:00〜11:14 事業報告
 11:03〜11:05 監査報告 山田修三常勤監査役
 11:05〜11:14 営業報告 佐藤啓介社長が招集通知を読上げ
11:14〜11:59 質疑応答 質問者8人 計18件 45分
11:59〜12:04 決議事項の説明・審議・採決 拍手方式 すべて可決
 第1号議案 剰余金処分の件 前年から600円増配 年間3,600円(配当性向21.3%)
 第2号議案 定款一部変更の件 100株単位に変更するため、発行可能株式数を100倍にする
 第3号議案 監査役1名選任の件 隅田慶彦氏任期満了に伴い再任
 第4号議案 補欠監査役1名選任の件 米久の中西安廣氏を選任
あみやき亭株主総会
お土産 お食事券2千円分 9月30日まで有効 先渡し
飲み物サービス コーヒー、紅茶、オレンジジュース
事業説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、株主が出席しやすい様に毎年早目に開催しています。質問も出尽くすまで対応しており、回答も丁寧にしていたと思います。これらを総合的に判断し、あみやき亭の2013年株主総会格付けは 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数     10,175名、その議決権数   68,488個
   議決権返送&出席株主数    2,794名、その議決権数   51,962個(75.9%)
あみやき亭株主総会
あみやき亭の株主総会は、今年も勝川駅前のホテルプラザ勝川で行われました。
今日も梅雨入りしているとは思えない様な良い天気で、自転車で行きましたが朝から暑かったです。冷たい飲み物が用意されていてありがたいですね。
今年も佐藤社長以下役員全員が、株主総会会場入り口で株主をお出迎えしていました。
会場内には椅子が多数並べられ、スクリーンなどはありません。数年前には会場からあふれるほどの出席者数を記録しましたが、株主優待制度を見直して1株保有の優待が縮小されてからは、株主数も減り余裕で入れるようになりました。株主優待の縮小の目的は、株主総会の会場の都合と思われる(笑)
クールビズ総会との案内があり、役員は全員ノーネクタイで、会場内も適度な温度でした。良い取り組みだと思うので、今後もクールビズ総会を続けてほしいですね!
事業報告は佐藤社長が招集通知のポイントを読上げる形でコンパクトに行われ、質疑応答となりました。
質問は1人1回2問とのお願いがありましたが、いきなり4つも質問するなど毎年守られていません。昨年の株主総会では短時間で質疑を打ち切りましたが、今年は質問が出尽くすまで対応していました。
毎年同じ様な質問が出たり、同じ質問を繰り返す人がいるなど、あまり質問のレベルは高くありません。
回答は基本的に佐藤社長が行っていましたが、経理関連の質問には千々和常務が回答していました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)社長は内部留保を充実したいと毎年言っていて、増配してほしいと毎年お願いしているが平行線だ。配当性向も20%ほどと低いのでせめて30%ほどの配当性向目標を打ち出してほしい。
→期末配当は400円増配したが、配当性向が低いという指摘があるのは理解している。今後の成長投資やM&Aに備えて内部留保を充実させて環境の変化に臨機応変に対応していきたいと考えている。こういった方針と株主還元のバランスを考えて増配幅を決定した。今後さらに業績が伸びれば、増配も検討していきたい。
(2-1)焼肉事業などの前年比が載っていないので伸びているのか分からない。招集通知に載せてほしい。
→記載内容は監査法人とも相談しながら決めているので、即答はできないが検討する。
(3-1)焼き鳥事業の1店舗当たり売上は焼肉事業の半分だが、なぜこんなに低いのか?
→焼き鳥事業は店舗の大きさが焼肉店の1/3程度で、席数も半分ほどになっている。客単価も焼肉が2,150円に対し、焼き鳥は1,850円と低いので、1店舗当たりの売上は小さくなる。
(4-1)売上はそれほど伸びていないのに、利益の伸びが大きいのはどんなからくりなのか?
→焼肉事業はユッケの食中毒問題や稲わらの放射能汚染が発生するなど、厳しい環境が続いていた。あみやき亭ではこの逆境を、社内の無駄をなくしてさらに効率的な会社にするチャンスと考え、徹底的に無駄を排除し効率化を進めてきた。その結果利益率が高まった。
(5-2)焼肉事業は関東に力を入れているが、関東での競合状況が良く分からない。競合他社と比べて優位点は何か?
→中部圏では競合他社があまり新規出店をしていないので、あみやき亭のドミナントができている。今後は関東中心の出店になっていく。チェーンの焼肉店は輸入ビーフ中心だが、あみやき亭は国産牛を使用している。輸入ビーフは部位毎に必要数量を仕入れられるので、取り扱いも簡単で価格も安い。一方国産牛肉は価格が高く、必要数量を確保するのも難しいし、取り扱いも専門知識が必要で難しい。お客様は安全安心な国産牛を望んでおり、輸入ビーフ並みの価格で国産牛を提供していることがあみやき亭の強みであり差別化ポイントになる。
あみやき亭には肉の専門技術を持った社員が多数いることが強み になっている。
(6-2)輸入ビーフ並みの価格で国産牛を提供できるのか?
→特に関東では輸入ビーフ使用の他チェーンより価格設定が安いケースもある。他の焼肉チェーンも国産牛を使いたいと思っていると思うが、コスト面や取り扱いのむずかしさなどもあり、なかなか使用できないと思う。
(7-3)同業他社と比べて利益の割に株価が割安だと思う。個人株主も少ないので、株主優待を年2回にしたらどうか?優待が年2回なら株価も安定すると思う。
→株価についてはその通りだと思う。もう少し高くならないかなと思っているが、長期的には業績を反映して上がっていくと考えている。株主優待については社内で検討したい
(注記)株主優待を年2回にする件については、過去にも要望がありましたが、あまり前向きでは無かった印象でした。今回は検討するということなので、少しは期待してもいいのかな?ただ単純に半分にするだけならあまり意味がないので、もう少し色を付けてほしい ですね(笑)
(8-4)子会社のスエヒロレストランシステムは赤字のようだが、なぜ対処すべき課題に挙げていないのか?立て直し策は?
→確かに前期は0.58億円の赤字だが、直近の第4四半期は黒字化している。今期も黒字計画であり、立て直しは順調に進んでいると判断して課題には挙げていない。
(9-4)毎年内部留保と言っているが、ただ貯めてもしょうがない。将来展望などがあってこれだけ必要というような説明がないと納得できない。
→M&Aは突然話が出てくるし、外部環境の変化も突然来ることが多くて、先行きは分からない。会社経営にはある程度の内部留保は必要だと考えている。
(10-5)バランスシートに株主優待引当金300万円とあるが、少なすぎるのではないか?
→(千々和康常務取締役 管理本部長)昨年の6月に株主優待券を4,662万円分発行したが、3月までに使用した分を引いた残りについて、期限の6月末までの使用金額を見込んで引当金を積んでいる。今年は5,200万円分株主優待券を発行する予定です。
(11-5)アベノミクスではないが、経済の発展のためには内部留保を吐き出すことも必要だ。内部留保を積極的に使うように考えを改めてほしい。せっかく貯めても消えてしまっては意味がない。
→今後出店を増やしていくので、内部留保を使っていく。ここ数年は外部環境も厳しかったので、出店より内部固めを優先してきたが、社内の効率化は出来上がったと判断しているので、今後は出店に力を入れていく。
増配の要望も多く頂くが、現状の株主構成は私を筆頭に佐藤一族で過半数を占めており、配当を増やしても半分は私に戻ってきてしまう(笑)こんな事情もあるので、配当より成長投資に使っていきたい。株主のためにならない使い方はしないので、我々経営陣を信頼してほしい。
注記)質問者は共産党支持者なんでしょうか?(笑)内部留保をただ貯め込むだけというのも困りますが、ただ吐き出して景気を良くしろというのも違和感を感じますね。
(12-5)前期末で192店舗あるようだが、地域別や出退店の内訳など表にしてほしい。壱番屋は表にしている。
あみやき亭は基本的に退店はしない方針であり、業績不振店はなんとか立て直そうと努力する。これは創業当時、焼肉屋は煙が出たり匂いが付いたりということで、地主さんの評判があまり良くなくてなかなか貸してもらえなかった。そんな中で我々を信頼して貸してくれた地主さんに迷惑をかけないように、できる限り中途解約せずに頑張ってきた。これは今も変わっておらず、ほとんど退店はない。
出店計画は長くなるので省いたが、要望が多い様であれば掲載も検討する。
(13-6)関東での業績を教えてほしい。併せて関東でのブランド戦略についてお聞きしたい。スエヒロを子会社化した当初は、知名度のあるスエヒロブランドを活用していくと説明していたが、最近はあみやき亭での出店が中心になっている。関東でもあみやき亭ブランドの認知度が上がってきたのか?
→焼肉業態については、今後は関東でもあみやき亭ブランドで出店する。レストランはスエヒロブランドで出店し、この2つのブランドで出店していく。まずは関東圏でドミナント展開していくが、その後は全国展開を目指しており、将来展望を考えると焼肉はあみやき亭ブランドに統一して、知名度を上げていった方が良いと判断した。
注記)関東での現状についての回答はありませんでした。国産牛を輸入ビーフ並みの価格で提供しているんですから、関東でも好調だと思いますが、関東での評判や業績は気になります。中部圏並みまではいかなくても、安くておいしいあみやき亭という評価が定着して、業績も伸びていくと嬉しいですね!全国展開も目指しているということで、今後の成長に期待しています。
(14-6)バランスシートに投資不動産が出てきたが、借金するのも嫌いなくらい保守的な会社なのになぜ投資不動産などを買ったのか?
→土地を買うと資金が寝てしまうので基本的には持ちたくない。ただ将来出店するのに良い立地だが、地主さんの都合で貸すのではなく売りたいというケースもあり、土地を買うこともある。基本的に考え方は変わっていません(笑)
(15-7)店舗数の増加と比べて社員の増加が追い付いていないのではないか?出店を増やすには社員が大事だと思うが大丈夫か?
→子会社化したスエヒロは規模の割に社員数が多かった。歴史ある会社であり、定年間近の社員が多かったこともあり、リストラではなく自然減で社員数が減っている。この影響で社員数の伸びが低くなっている。
(16-7)利益剰余金が増えているのは人件費を削っているからか?
→人員のカットなどはしていない。ここ2年間は出店を抑えて内部固めを進めてきたので、出店経費も減り、効率化も進んで利益が伸びてきた。
(17-7)20ページの未払費用が前年の6倍に増えているがなぜか?
→(千々和常務)未払費用には未払消費税などが入っており、前年の8億円から10億円に増えている。
株主)急に6倍になるのはおかしい → 中身を調べて後ほど回答する
(18-8)朝パソコンを見てきたら株式分割するようだが、NISA対応で買いやすくして個人株主を増やすためか?
→(千々和常務)来年3月までに100株単位か千株単位に統一する必要があり、あみやき亭でも100株単位にするために、定款変更議案も上程して100分割する。
以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
質問17への追加回答 議案の採決後に回答
→(千々和常務)未払費用には出店時の設備未払金も入っているが、前年は設備未払金が無かったのに対し、今期は大きいものがあったので、2億円ほど増加している。
株主)2億円の増加ではなく1.6億から6倍に増えている
→(千々和常務)20ページの表は金融商品の時価に関する事項であり、監査法人と相談のうえ影響の大きいものを選んで掲載している。前年は未払金のみを掲載していたので1.6億円だったが、今回は未払費用と合計して載せているので金額が大きくなっている。同じ括りで比較すると2億円の増加であり、先ほど説明した設備未払金が主因となる。
質問した株主はまだ納得しないようでしたが、これで株主総会は終了となりました。
数字に関する細かい質問は確認にも時間がかかるので、メールや電話などでお願いしたいものです。

議案審議では、佐藤社長が議案の内容を1件ずつ説明した後「議案の審議をお願いします」との発言に対して大きな拍手が起こり、質問できるような雰囲気ではありませんでした。さらに拍手を賛成の意思表示と捉えて採決もせずに「議案が可決されました」ということになっていました。
普通は、審議をお願いし、質問がないことを確認して、「議案の採決をお願いします」となり、拍手で可決され「議案が可決されました」となります。採決があるのかないのか不明瞭な感じでした。
まあ社長一族で過半数を押さえているので、否決されることはあり得なんですが(笑)
来年の株主総会も楽しみにしています!
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2013年06月10日

松竹2013年株主総会レポート2

2013年5月28日(火)10時から、東京都中央区銀座の銀座ブロッサム中央会館ホールで開催された松竹の第147回定時株主総会に出席しました。
松竹2013年株主総会レポート1に続いて、後半の質疑応答の様子をまとめます。
 松竹2013年株主総会レポート1
松竹2013年株主総会
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(8-6)映像事業の新規開拓について聞きたい。松竹は新しいことにチャレンジしていない感じがする。
→(秋元一孝 映像企画部門担当)マーケティング調査に力を入れており、その結果をもとに新しい才能の発掘や新しい監督の起用も行っている。低予算の映画制作にも取り組み、新しい監督にチャンスを与えている。ラインナップもバラエティに富んだ品ぞろえを目指している。いま公開中のクロユリ団地は若い人向けの映画であり、2週連続で1位を記録している。
迫本社長)松竹は古いイメージがあるのは十分に認識しているが、新しいことで失敗するとダメージも大きいので、松竹の良さを活かしながら新たな分野にも取り組んでいく。
注記)クロユリ団地は好調と言うことでしたが、私が見た印象ではストーリー展開にもかなり無理がありますし、映像的にも手を抜きすぎだろ!と言う感じがしました。ヒットしているならいいのかもしれませんが、若い人向きの映画だからこの程度で十分ということなら、ちょっと甘く見過ぎだと感じます。
 クロユリ団地を見た日の株主優待日記
(9-6)社員の研修体制はどうなっているのか?
→(細田光人専務 総務部門担当)松竹はモノ作りに力を入れてきたので、モノ作りが得意な社員は多いが、これをビジネスに結び付けていくことが重要であり、階層ごとに系統立てて研修を行っている。財務、マーケティング、マネージメント力が弱いので、これらを中心に研修を行っている。また接客も重要なので、接客部門の研修にも力を入れている。
今後は海外市場も重要になるので、グローバル化に対応できるように、社員の自発的な語学研修に補助をしたりしている。
松竹2013年株主総会
   歌舞伎座の後ろに見えるのが歌舞伎タワー
(10-7)歌舞伎タワーのオフィス部分のテナント入居状況はどうか?取引先金融機関や工事を担当したゼネコンなどの協力を求めながらテナントを募集していたが、どこからの紹介が一番多かったのか?
→(武中雅人常務 歌舞伎座担当)入居率は7割強となっている。まだフリーレント期間もあるが、入居が始まっている。秋頃には8割は埋まるので、残り2割を良い条件で決めていきたい。
迫本社長)テナント誘致では松竹が一番頑張った(笑)が、金融機関やゼネコンさんも頑張ってくれた。
(11-8)ビデオレンタル店を経営しているが、デフレが原因で個人経営のレンタル店が減っている。レンタル価格は年々下がるのに、ビデオの仕入価格はずっと変わらない。洋画はレンタル方式の仕入に変わりつつあり、レンタル実績に応じた支払いになっているが、松竹は1.2万円でずっと変わっていない。大手のレンタルチェーンには安く卸しているので大量に仕入れることができるが、個人経営店は高い値段で買わなければいけないので商売にならない。松竹は大手と個人店向けの価格差が酷すぎる。東映の価格にも納得はしていないが、大手も個人店も同値というのは評価できる。松竹の作品は仕入れが高いので、仕入れるほど赤字が増える。映画を見てこれは良い映画だなと思っても、最後のエンドロールで配給松竹と出るとがっかりする。個人店向けの営業支援も検討して欲しい。(会場から拍手があったので、同業の方々も参加しているようです)
→(大角正 映像商品部門担当)この問題については重々承知している。映画館も単館からシネコン中心になってきており、レンタル店も2大チェーンが8割を占めるように変わってきており、大手チェーンを無視できない。個人経営店をいじめているわけではないが、今後は映像のネット配信も増えてきており、新たな競争になってくる。個人レンタル店向けについても何かできないか検討していきたい。
注記)個人レンタル店の経営が厳しいのは理解できますが、まとめ買いすれば安くなるのは商取引としては普通であり、普段の買い物ではメリットを受けている部分もあると思います。自分が不利になる時だけ、1個買っても10,000個買っても同じ値段にしろ!というのはちょっと虫のいい話かな〜と感じます。
(12-9)シネマ歌舞伎を海外に輸出できないか?逆に海外の伝統芸能を輸入して上映できないか?
→(安孫子正専務 演劇本部長)シネマ歌舞伎は海外展開を考えている。単発上映だが、過去にはカナダやフランスで上映したことがある。数年に一度、歌舞伎の海外公演を行っており、その時にシネマ歌舞伎も一緒に持っていくなど考えていきたい。
シネマ歌舞伎は国内でも上映スクリーンが全国に拡大しており、新歌舞伎座オープンが話題になり、シネマ歌舞伎も客足が増えている。
コンテンツの輸入については、メトロポリタン劇場と提携してMETライブビューイングに取り組んでいる。今シーズンは何を上映するの?と問い合わせを頂くなど、METライブビューイングが根付いてきたので、今後バレエなど他のコンテンツについても努力していきたい
(13-9)文楽を松竹で事業化できないか?
→文楽の事業化を検討したことはない。ビジネスとしてきちっと回っていかなければ事業化する意味がない。昔は文楽が強かった時代もあったが、大スターが出た時や大興行師が出た時以外は厳しかったのが実情。歌舞伎も今でこそ好調だが、ビジネスとしては厳しい時代も長かった。ここ30年くらい良くなってきたが、この流れを続けていくことが最優先になる。
(14-9)過去の映画コンテンツをネット配信できないのか?
→(大角取締役)顧客の利便性を考えれば、今後ネット配信は伸びていく。いかに良い状態で映像を見てもらうかが重要。各社向けに配信しており、毎月10本ほど増やして合計400本ほどになっている。中国でも配信に取り組んでおり、今後ネット配信が伸びるのは確実なので、松竹としても力を入れていく

(15-10)私は松竹株を長期保有しているが、長期保有株主向けの特典を考えてほしい。
→(細田専務)株主の保有期間についても分析しているが、松竹の株主は長期保有してくれている人が多い。2世代、3世代と株主の人もいる。公募増資を行ったことで短期売買の株主も増えてきたが、株主平等の原則もあり悩ましい。昨年も一昨年も同様の質問があり、長期保有の優待も検討したいが、法律面やどんな内容にするのかとなると問題も多い。今後も検討を続けていく。
(16-10)社内で中長期的な株価ターゲットについて議論しているのか?
→過去を振り返ってみると、業績が厳しかった時期は中長期的な視点が欠けていたと思う。現場の声も活かしながら中期計画を作り、現在推進している。業績が伸びてくれば株価も上がってくると考えている。
 11時48分となり、質問はあと1人にして欲しいとの議長発言
(17-11)10年来の株主だが、新歌舞伎座のこけら落とし公演は、3部制で3時間の舞台なのに、1等席は2万円と強気な価格設定だ。以前の昼・夜の2部制では4.5時間もあって疲れるので、今後も3部制でいいのではないか?
→(安孫子専務)こけら落とし公演は好調に推移している。
こけら落とし公演は多くの人に見てもらうため3部制にしている。2部制だと1ヵ月に10万人ほどが上限だが、3部制にすると15〜16万人に来てもらえる
2部制、3部制それぞれに良さがある。3部制では時間が短いので通し狂言ができないなどの制約もある。
チケットの価格については、こけら落とし公演では歌舞伎役者の7〜8割が歌舞伎座に集結していることから、1等席は2万円という価格設定になった。3等席は4〜6千円にしているなど、幅広い料金体系にして気軽に歌舞伎を楽しんでもらえるように配慮している。
3ヵ月後からは、次代を担う世代の公演を予定している。秋以降は新作の狂言や新作歌舞伎も作っていきたい。併せて次世代の若手育成も進めていく。
迫本社長)歌舞伎は大衆演芸から始まり、芸術性を高めてきた。もっと気軽に楽しんでいただけるように、大衆化を図っていく必要性も感じている。
新しい歌舞伎座では気軽に歌舞伎に触れられるような場を作った。無料で歌舞伎の雰囲気を感じてもらえるような場を用意し、500円の入場料を払ってもらえば入場できる歌舞伎ギャラリーも作った。歌舞伎ギャラリーでは舞台の様子も少し見ることができる。一幕見席も作り、気軽に歌舞伎を楽しんでもらえるようにするなど、お手頃な価格から歌舞伎を楽しめるようになっている。
(18-11)新派公演については今後どう育てていくのか?
→(安孫子専務)三越劇場で新派公演を行っている。歌舞伎役者に出演してもらったり、風間杜夫さんなど外部の人にも出てもらったりして育てていく。
迫本社長)歌舞伎の伝統を受け継ぎながら新しいことにも取り組んでいく。
新派や新歌舞伎には良い演目があるので、定着していけるように取り組んでいく。
以上で質疑応答は終了となりました。

まだ質問をしたい株主はいたものの、1時間半近い質疑時間を取っていたので、十分合格点です。
来年はもう少し参加しやすい日時で開催されるといいですね。
歌舞伎タワーには株主総会が開催できるようなホールはないのかな?
株主総会の出席票で、当日映画を1本見ることができるので、丸の内ピカデリーでクロユリ団地を見てきました。ちょっと期待外れだったのが残念ですね。
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松竹2013年株主総会レポート1

2013年5月28日(火)10時から、東京都中央区銀座の銀座ブロッサム中央会館ホールで開催された松竹の第147回定時株主総会に出席しました。
株主総会の回数を見ても分かるように、松竹は歴史ある映画制作・配給会社で、歌舞伎公演など日本の伝統芸能にも深く関わっています。松竹の株主総会に参加するのは2006年、2009年、2010年、2011年に続いて5回目です。
   松竹 2011年株主総会レポート

2013年5月28日(火)の株価 890円(東証1部 9601) 1000株単位 2月決算
PER 82.6倍、PBR 1.85倍、配当利回り 0.34%、株主資本比率 32.6%
監査費用 8,916万円(売上比0.11%、営業利益比2.91%、前年比213万円増) 新創監査法人
役員報酬 取締役12名3.16億(社内平均2,819万、前年比94万3.4%増) 監査役4名0.39億
株主優待 2・8月末の1,000株以上保有の株主に株数に応じて映画・演劇招待券贈呈
 詳しくは 次項有 松竹の株主優待情報ページ


   松竹(9601)のホームページ
   松竹(9601)のヤフー株価情報
松竹2013年株主総会
過去10年間の株価推移を見ると600円台での推移が長いですが、アベノミクス効果?により久々に1,000円を超えてきました。その後は日本株全体の暴落?調整?もあり反落していますが、新しい歌舞伎座も無事オープンしましたし、業績を伸ばしていって欲しいですね!株価1,200円越えを期待しています。
スケジュール
10:00〜10:30 報告事項
 10:02〜10:04 監査報告 岡田敏明常勤監査役
 10:04〜10:25 営業報告 映像による報告 女性ナレーションが読上げ
 10:25〜10:30 対処すべき課題を迫本淳一社長が読上げ
10:30〜10:33 議案上程
第1号議案 剰余金処分の件 前年据置きの3円(配当性向41%)
第2号議案 取締役11名選任の件 中島厚常務が退任し、関根康執行役員人事部長が新任
第3号議案 退任取締役に対し退職慰労金贈呈の件
10:34〜12:00 質疑応答 質問者11人 計18件 85分
12:00〜12:01 議案の採決
松竹2013年株主総会
お土産 6月中有効の映画招待券2枚、歌舞伎ギャラリー入場券1枚、出席票で当日映画観賞可能
飲み物サービス 1階の喫茶スペースでコーヒー、紅茶など
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、質疑応答の時間も十分取っていますし、映画招待券などのお土産も用意されています。一方で、株主総会開催日が集中日に近付きつつあるのは参加しにくくてマイナスですし、クールビズへの取り組みも後退しています。これらを総合的に判断し、松竹の2013年株主総会格付けは一昨年から一段階格下げし 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数   15,048名、その議決権数  136,892個
   議決権返送&出席株主数  4,461名、その議決権数  101,442個(74.1%)
松竹の株主総会は今年も銀座ブロッサムで行われました。
松竹の株主総会は例年集中日より少し早い時期に開催されていましたが、昨年から集中日に近い開催となり、他社と重なりやすくなってしまいました。そんなこともあって昨年は出席できませんでしたが、今年は参加してみました。
松竹2013年株主総会
受付開始は9時15分からと案内があり、9時頃から1階の喫茶スペースでコーヒーなどが頂けました。実際には9時9分頃から受付開始となりました。他の株主総会を回りたい人から、早く受付しろ!という圧力がかかったものと思われます(笑)
会場内はかなり寒く感じて、クールビズとか節電は忘れ去られてしまったようです。まだ震災から2年ほどですし、燃料輸入費が急増して日本の貿易赤字が続いているというのに、少々の暑さを我慢できないものなんでしょうか?体感温度は人それぞれとはいえ、寒すぎるほど冷やすなんて無駄だと思うんですが。
もう一度クールビズ総会を思い出してほしいものです。
9時半頃から正面スクリーンで映画の予告編や新歌舞伎座を紹介する映像が流されていました。
席は自由席ですが、最前列は株主が飛びかかってこないように(笑)入場禁止になっていました。最前列正面に陣取り、議長解任を叫ぶ人もいる のでやむを得ないのかもしれません。

事業報告は映像で行われ、招集通知の読上げでした。続いて迫本社長から対処すべき課題について説明がありましたが、こちらも読上げです。決議事項の説明のあと質疑応答となりました。
質問は会場内2ヵ所に設けられたマイクで行います。多くの株主から質問を受けるため、1人1問とお願いがありました。しかし複数質問する人が多かったですね。
新しくオープンした新歌舞伎座に対する改善要望が多数寄せられていました。
質問には担当取締役中心に回答し、社長が補足するという感じでした。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)最近の松竹配給の洋画はいまいちだが、洋画の買付けはどのように行っているのか?同じ担当者が買い付けていて、偏っているのではないか?契約金の支払時期は?担当者は固定されているのか?
→(秋元一孝 映像企画部門担当)洋画の大きなマーケットが、ベルリン映画祭、カンヌ映画祭、AFF(ロサンゼルス)と年3回あり、買付スタッフを派遣してその場で交渉している。交渉にあたっては相手先との人間関係も重要になるので、洋画調整局の人員は変わっていないが、局長を定期的に変えるなどしてローテーションを図っている。
→(井手良樹 経理部門担当)支払時期は契約内容や作品の完成具合によって変わってくる。完成時期を見極めながら為替ヘッジを行っている。
迫本社長)洋画の不振は日本人が大仕掛けの洋画に飽きが来ていると思う。大手制作会社以外からも買っているが、大作が減り、作品数自体も減っている。小粒でも良い映画を買い付けるようにしている。夏公開の終戦のエンペラーは、洋画だが日本の戦後をうまく描いていて期待している。
(2-2)(女性)株価が買値まで戻っていない。劇場でも元幹部のOBを招待して接待しているようだが、観劇中にいびきをかきながら居眠りするなどマナーが悪い。OBの接待などやめて欲しいし、ちゃんと注意してほしい。
→(細田光人専務 総務部門担当)松竹はOBが作ってきた会社という意識を持っており、先輩方を大事にしているので接待や招待を行っている。ただ、お客様の迷惑になってはいけないので、注意しにくいが、意見を申し上げていくようにしていく。
迫本社長)OBの招待などはあまり行っていないが、関係者が迷惑を掛けないように注意していく。
注記)細田専務と迫本社長の回答が異なっていますが、OBの招待・接待はどの程度行われているのでしょうか?演劇内容について意見を頂くなど、業務の改善に役立つなら意味があるのかもしれませんが、日常的に先輩だから無料で招待して接待までするというのであれば、公私混同も甚だしいと思います。不透明な制度は見直して欲しいものです。
俺が寝てしまうほどつまらない内容だぞ!と激を飛ばしていたのかな(笑)
(3-2)新歌舞伎座のシートは、前に背の高い人が座ると舞台が見えなくなってしまう。席をずらした方が良かった。
→(武中雅人常務 歌舞伎座担当)1階席、2階・3階席とも視線を十分に検討して設計した。ご意見は参考にさせて頂くが、歌舞伎は動きのある舞台であり、正面を見るだけでないので全体を見てほしい。
松竹2013年株主総会
(4-3)歌舞伎座の前の道路は交通量も多く、タクシーなどで来ると下車時にとても危険だ。早急に車寄せを作って欲しい。劇場への入り口で車いす用のスロープがあるが、途中で閉められてしまい使えなくなってしまう。
→(武中常務)歌舞伎座でもぎりをしたこともあり、ずっと車寄せの必要性は感じているが、東京都や中央区との調整が難しく実現していない。今後も検討を続けていく。今回地下駐車場には車寄せを作った。
→(安孫子正専務 演劇本部長)新歌舞伎座がオープンして、色々と問題点も浮かび上がってきている。車椅子のお客様の動線が十分に取れない部分もあり、現状を見ながら改善を進めていく。以前の歌舞伎座と比べると車椅子での来客が3〜4倍に増えており、バリアフリー化が進んで車椅子でも来場しやすくなったと感じている。
(5-3)取締役候補の中に自社株を持っていない人がいる。(会場から拍手)
→候補者それぞれの事情もあり、持ち株を強制はできないが、本人が自社株を持ちたくなるような会社にしていきたい(笑)持ち株数よりも能力や取締役としての自覚などを重視して選任している。
(6-4)歌舞伎座の1階席は広くなったが、先ほども意見があったように、前に大きな人が座ると前が見えない。もっとスロープを付けたり、席をずらすなど早急に改善してほしい。
→(武中常務)1階席は舞台の高さ、花道のスロープなども考慮する必要があり、あまりスロープを付けられないが、今後改善を検討していく。
迫本社長)席をずらすかどうかは社内でも議論になったが、歌舞伎は左右の動きもあるので、ずらさない方が良いという結論になった。
(7-5)歌舞伎座を作るのには資金も必要なので、新歌舞伎座完成を記念して増資とか増配をしても良いのではないか?
→(細田専務)歌舞伎座建設資金については借入以外にも第三者増資や公募増資を行っている。増配については株主還元できるよう取り組んでいくが、今後の業績次第。現状は配当性向が70%を超えている。歌舞伎座のこけら落とし公演は好調であり、業績を向上させて株主還元にも取り組んでいきたい。

株主優待で新歌舞伎座の公演を見た人も多いようで、歌舞伎座について色々な意見が出ていました。
後半も様々な質問が飛び出しました。続きは下記株主総会レポートをご覧ください。
 松竹2013年株主総会レポート2
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2013年05月31日

クリエイト・レストランツ2013年株主総会レポート1

2013年5月29日(水)10時から、東京都品川区五反田のクリエイト・レストランツ本社ビルで開催されたクリエイト・レストランツの第16期定時株主総会に出席しました。
クリエイト・レストランツは、マルチブランド・マルチロケーション戦略でショッピングモール中心にビュッフェレストランを全国展開している会社です。
クリエイト・レストランツの株主総会に出席するのは2009年以来4年振りになります。

2013年5月29日(水)の株価 2,770円(JASDAQ 3387) 100株単位 2月決算
PER 12.5倍、PBR 6.7倍、配当利回り 2.17%、株主資本比率 19.7%
監査費用 3,300万円(売上比0.09%、営業利益比1.23%) 監査法人トーマツ
役員報酬 取締役 5名1.53億円(平均3,060万) 監査役 3名0.14億円
株主優待 2月・8月末の株数に応じてお食事券贈呈 2013年2月より開始
 詳しくは 次項有 クリエイト・レストランツの株主優待情報ページ

   クリエイト・レストランツ(3387)のホームページ
   クリエイト・レストランツ(3387)のヤフー株価情報
クリエイト・レストランツ株主総会
上場来の株価推移は上記株価チャートの通りであり、2011年頃までは典型的なダメダメIPO銘柄という感じでした。上場後2年間は減益が続き、株価の下落が止まらないところにリーマンショックが追い打ちをかけ、徹底的に売り込まれた水準で横這いが続きました。2010年頃から徐々に業績は改善傾向に転じており、2012年8月に筆頭株主の三菱商事保有株をすべて買い取ってから、増配・株主優待導入など個人投資家向けの株主還元にも積極的になり、株価も大きく上昇してきました。この180度の方針転換が今後も続くのか?がポイントになりそうです。
スケジュール
10:00〜10:37 事業報告
 10:06〜10:18 営業報告 ビデオ使用 女性ナレーションが事業報告を読上げ
 10:19〜10:37 岡本晴彦社長から自社株買い、配当、株主優待、M&Aなどについて説明
10:37〜10:39 議案の上程
 第1号議案 剰余金処分の件 48円(配当性向44.7%) 前年より23円増配
 第2号議案 定款一部変更の件 酒類の販売を追加
 第3号議案 監査役1名選任の件 中澤裕子氏任期満了に伴い、大木丈史弁護士を新任
10:40〜11:37 質疑応答 質問者6人 計18件 57分
11:37〜11:38 議案採決
11:38〜11:38 新任監査役紹介 名前とよろしくのみ
お土産 今年もなし(笑)
飲み物サービス たぶんなし
経営戦略説明会 事業報告の中で若干詳しく説明


注目の株主総会格付けですが、質疑応答は丁寧に回答していたと思います。一方で準集中日の株主総会開催でお土産もなく、出席しても楽しみはあまり感じられません。これらを総合的に判断し、クリエイト・レストランツの2013年株主総会格付けは今回も 『D−』 としました。
クリエイト・レストランツ株主総会
クリエイト・レストランツの株主総会は五反田の自社ビルで行われました。今日は他の会社の株主総会も重なっており、どこに出席するか迷いましたが、株主優待を新設するなど会社側の姿勢が大きく変わってきたクリエイト・レストランツの現状を4年ぶりに見てみたくて、お土産が無いだろうとは思いましたが(笑)参加してみました。あれだけ強硬に拒否していた株主優待も導入したので、もしかしたらお土産もあるかも!?というかすかな期待があったのは事実です(笑)
もうクリエイト・レストランツの株主総会になんか参加しないぞ!(笑)と感じた2009年の株主総会の様子は下記のレポートをご覧ください。
 クリエイト・レストランツ2009年株主総会レポート
2009年の株主総会に参加して感じたのは、クリエイト・レストランツは親会社の三菱商事のことしか考えていない会社で、三菱商事の出口戦略として高く売却するために上場したんだな〜個人株主のことなんて何も考えてないんだな〜という感じでした。なのでその後3年間は株主総会にも参加していません。
今回3年ぶりに参加しましたが、質問者の顔ぶれは以前と変わってないような印象でしたし、この3年間も4年前と同じような議論が繰り返されてきたようです。
この4年間で変わったのは、立派な自社ビルを建てたことです。
クリエイト・レストランツ株主総会
五反田駅から徒歩5分ほどの場所に地下1階、地上3階建の自社ビルを2年前に建てたそうです。財務内容は大幅に悪化し、株価も低迷しているのに立派な自社ビルを建てているんですから、この間の株主総会でも厳しいやり取りがあったことは想像できますね。こんな立派な自社ビルを建てられるのに、株主には優待もお土産も出せないのかっ!と言われていたのではないかと思われる(笑)
私から見ても、利益を生まない本社にお金をかけ過ぎじゃないですか?という印象です。
立派な本社ビルを建てると業績がピークとなる、というのは株式投資の定説の一つです^_^;

今日は吉野家の株主総会に寄ってから五反田まで移動したので、5分ほど遅刻となってしまいました。
なので飲み物サービスがあったのかは不明です。株主総会のお土産は今年もありませんでした!
会場内には椅子が(8+9)×11のレイアウトで並べられ、181人分くらいの席が用意されていました。遅れて入場する人も多数いたので、130人近く来ていたのではないでしょうか?出席者の多くは株主優待導入で株主となり、レストラン会社なのでお土産や懇親会があるかも!と思って参加したと思われますが、甘いですね(笑)クリレスは株主間の公平性を最も大事にする会社なので、お土産などとんでもないですし、懇親会なんて考えられません。たぶん来年の株主総会はまた参加者が激減するものと思われる^_^;
私も行かないかも。来年は準集中日開催に変更してきたあの会社に初参加してみようかな?(笑)
正面左右にモニターが設置され、事業報告などで活用されていました。会場中央にマイクが1本あり、質問者はそこまで行って質問するスタイルでした。
ビデオによる事業報告に続いて、岡本晴彦社長から自社株買い、今期の重点課題と業績見通し、4月に実施したM&A、配当政策、株主優待、対処すべき課題について説明がありました。こうした最近のトピックについて説明するのは良いことだと思います。
配当については配当性向30%程度を目標としており、今期から中間配当も実施する予定。クリエイト・レストランツの店舗を知ってもらったり、投資魅力の向上で新たな株主を獲得するため、2013年2月期末から株主優待制度を導入した。使用できる店舗は、4月に子会社化したイートウォークグループ、SFPダイニングを含む自社グループ店舗です。
クリエイト・レストランツ株主優待
クリエイト・レストランツから株主優待券が届くとは世も末だな〜(笑)ではなく、感慨深いものがありますね!株主優待ブームもピークを迎えつつあるのかもしれません。あと一六堂が株主優待を発表したら、株主優待ピーク説も現実味を帯びてきそうです(笑)あまりいじめて優待廃止されても困るのでこのくらいにしておこう^_^;
それにしても優待券の期限が10月末までというのは中途半端です!次回の優待券送付は11月中旬と説明があったので、11月上旬は優待券の空白期間になってしまいます。使用期限は最短でも6ヵ月以上、できれば1年くらいにして欲しいですね!

続いて議案の上程となりましたが、いきなり議案の採決になってしまいました^_^;
でも事務局も気付かずにスルー。普通なら事務局が慌てて議長席に駆け寄るところなんですが(笑)
そして質疑応答となりました。2009年の株主総会ではかなり厳しい意見が多かった訳ですが、株主優待も導入し、今期から中間配当も実施し、株価もかなり上がってきているということで、4年前に求められていたことはかなり実現できています。そんな中でどんな質問が出るのか興味津々でしたが、予想通り面白かったですね。
2009年と比べると個人株主を大事にしようという感じはしましたが、これはある目的のための一時的な変化なのか、本当に会社が変わったのかは、現時点では結論を出すには早すぎると感じました。
ぜひ2009年の質疑応答の様子と比較しながらお読みください。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)ずっと株主総会で株主優待の導入をお願いしてきたのに、昨年までは拒否され続けてきた。なぜ急に株主優待を導入したのか?社長の心境の変化をお聞きしたい。たぶん三菱商事が関係していると思うが私の邪推なのか?
→クリエイト・レストランツはショッピングモールでの商売が多いが、商業施設自体に集客力があるので、株主優待のプロモーション効果は小さいと考えていた。考えが足りなかったと思う。三菱商事の持ち株をすべて自社株買いし、晴れて独立系の会社になった。今後東証1部上場を目指していく中で、流通株式比率を高めていく必要があり、お客様でもある個人株主を増やす必要があり、株主優待を導入した。
注記)三菱商事の後ろ盾を失い、信用力を高めるためにも東証1部上場を目指しているようです。そのためには個人株主も大事になるので、株主優待制度を導入したようです。となるとゲンキーやトランコムのようなことにならないか注意が必要です。東証1部に上場を果たした途端、もう個人株主は必要ない!とばかりに、優待を廃止し個人株主はバッサリと切り捨てられる可能性があります。本当に今後も株主優待を継続していく意思があるのか、もう少し突っ込んでほしかったですね!
(2-1)東証1部に上場するという噂が流れているが、可能な範囲で考えをお聞きしたい。まさか東証2部ということはないですよね?
→時期は言えないが、東証1部上場を目指して努力を続けている。
(3-1)定款変更で酒類の販売を追加するが、どんな事業を考えているのか?
→クリエイト・レストランツは持株会社の下に事業会社がぶら下がっているが、ワインなどの酒類を一括購入してグループ子会社に販売していくことを考えている。コスト面でもメリットが出ると思う。グループ外への販売は考えていない。
(4-2)借入金をしてまで三菱商事から自社株買いをしたことで自己資本比率が20%を切るまで低下している。4月に2社のM&Aを実施し、借入金も増えているのでさらに財務内容は悪くなっていると思うが、決算説明資料を見てもバランスシートについての説明はまったくない。今後も出店やM&Aを行っていくと思うが、どのように財務内容を改善していくのか中長期的な財務戦略を教えてほしい。
→(川井潤専務取締役 管理本部担当)自社株買いについては、自己資金と借入金で賄っており、負債も100億円を超えている。自己株の多くを消却したので自己資本も減少している。4月にM&Aした2社は成長著しい会社であり、今後利益が積み上がってくる。自社店舗も含めると今後フリーキャッシュフローが40億円くらいに増えてくるので、順調に返済もできるし自己資本も積み増していける

(5-2)SFPダイニングは投資ファンドから取得したが、利益水準や純資産から見ると割高な価格だと感じる。手薄だった路面店への進出は評価するが、50億円近いのれんも発生すると思われ、割高に買ってしまうと今後減損などのリスクも高くなる。本当に適正な価格なのか?
→(川井専務)SFPダイニングは、路面店で繁華街に出店している鶏料理専門店鳥良と、最近成長が著しい鮮魚居酒屋の磯丸水産をそれぞれ40店舗ほど運営している。特に磯丸水産は出店の引き合いが多く、成長している。買収価格については、SFPダイニングのこの高い成長を見込んで将来の計画を立ててDCF法で評価した結果であり、第三者の会計士のセンセイからもこの価格は適正と意見を頂いている。SFPダイニングの店舗は路面店であり、ショッピングセンターの様な定期賃貸借ではなく、普通賃貸借で借りているので息の長いビジネスが可能であり、のれんは15年で償却予定です。
注記)SFPダイニングというのは、サムカワ・フード・プランニングの略のようですが、手羽先唐揚や味噌煮込みうどんなどの名古屋メシを中心に関東で展開しているようです。どんな経緯で投資ファンドの出資を受け入れたのかがよく分かりませんね。
買収価格はDCF法で評価した結果という説明でしたが、DCF法は今後の利益成長率をどう見るか?割引率をどうするか?などの前提条件を少し変えるだけで、思い通りの評価額にできてしまう恣意性が高い評価法なので、私はあまり好きではありません。オリンパスの飛ばし事件でも買収子会社の成長率を高めに見積もることで、法外に高いDCF評価額を正当化して飛ばしに使っていました。
相手が投資ファンドだと、会社をお化粧して割高なDCF評価額で押し付けられる可能性もあるので、今後投資額に見合った業績を出していけるのかは少し心配ですね。
ポラリスキャピタルグループのホームページに、今回の売却についてのプレスリリースが出ていて、
ポラリスは2010年12月の投資実行以来、SFPの目指す株式上場を全面的に支援し、昨年秋の第一次資本政策で当時100%保有していた株式持分のうち30.4%をSFPの取引先等の安定株主複数社に譲渡し、その後、第二次資本政策を経て株式上場を実現することを目指して参りました
と書いてあります。ポラリスが株式の100%を保有していたようです。投資時期から見て、リーマンショックで業績が厳しくなり、投資ファンドの傘下に入ったのでしょうか?ポラリスは株式公開での出口戦略を描いていたようですが、クリエイト・レストランツに売却した方が不確定な上場を待つより早く資金回収でき、高く売れそう?と考え、今回のディールが成立したようです。さらに
ショッピングセンターを中心にレストラン事業を展開するクリエイト・レストランツと繁華街・路面店を中心に専門店を展開するSFPは事業展開においては相互補完の関係にあり、SFPがクリエイト・レストランツとの資本提携において引き続き株式上場を目指していくことがSFPの更なる企業価値向上に繋がる」と判断して株式譲渡を決定したと書いてあります。
SFPダイニングが株式上場を目指していく方針に変わりはないようです。
今後もSFPが株式上場を目指していて、更なる企業価値向上が見込めるなら、新規公開時の価格は今回の譲渡価格より高くなるはずです。だとすれば10%なりの一部株式を保有し続けるという選択肢もあったと思いますが、全保有株を売却していることから、いま売った方が儲かると判断したと思われます。実際の行動とリリースに違和感があり、高く売りつける(笑)ために最上級の賛辞を贈っている可能性もありそうです。買ってしまったものはしょうがないので、業績を伸ばせるように両社で頑張って欲しいですね。
(6-2)もう1社のイートウォークは、オーナーシェフ渡邉明氏が全面に出た会社だが、渡邉明シェフのブログを見るとダイヤモンドダイニングが大好きなようだ(笑)
方針が合わなくなったなどの理由でシェフが会社を離れてしまうと、イートウォークの価値は大きく低下してしまうが、そのようなリスクにどのように対処していくのか?
→(川井専務)ご指摘のようにイートウォークの「AW kitchen」や「やさい家めい」などは、渡邉明社長兼シェフが独自に開発して運営しているブランドです。渡邉明シェフはまだ年齢も若いですし、事業意欲をいっぱい持っていて、この2ブランドをもっと広めていきたい、ブラッシュアップしていきたいと仰っている。これら2社のグループ化により、クリエイト・レストランツグループをさらに成長させていけると考えている。
社長)外食産業のM&Aは、大きな居酒屋が小さな居酒屋を吸収するなど、規模拡大を目指すものが多かった。クリエイト・レストランツはマルチブランド戦略なので、今まで色々なことをやってきたが失敗も多かった。我々が得意なのは商業施設の中でビュッフェ形式のレストランを運営することであり、居酒屋にも挑戦したがあまりうまくいかず、居酒屋専門会社の強みを痛感した。クリエイト・レストランツはグループ経営を標榜しており、色々なDNAをグループ内に取り込んでいきたい。色々なDNAを我々の色に染めるのではなくてグループ内で共存し、求心力としては全体としてコストを下げる、コンプライアンスを強化するなどに取り組み、成長戦略としてはそれぞれが強みを活かしながら伸ばしていきたい。
質問のあったイートウォークについては、渡邉明シェフがこれからも気持ちよく働いて頂けることが大事になると思っている。
SFPダイニングも含めて経営陣で話し合いをしているが、とても良い関係を築けており、お互いに足りない部分を補完できるし、今後もさらにシナジー効果を高められるように未来について語り合い、グループ全体として成長していきたい。
注記)ググっていたら下記の記事を見付けました。かなりポジティブに評価しているようです。
 イートウォークはクリエイト・レストランツで花開く。〜フードリンクニュース
 渡邉明氏 クックビズインタビュー

渡邉明シェフってどこかで聞いたような?という感じがしていたんですが、グローバルダイニングの総料理長だったんですね!グローバルダイニングの株主総会で、有能な人は辞めていき繁盛店を経営しているのに、グローバルダイニングは...みたいな感じで名前が出ていたように記憶しています。
お互いに気持ちよく協業しながら、ともに成長していくことを期待しています。

さらに盛り上がる!?後半の質疑応答の様子は、続編をお待ちください。
 クリエイト・レストランツ2013年株主総会レポート2 作成中
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2013年05月22日

GMOインターネット2013年株主総会レポート2

2013年3月24日(日)10時から、東京都渋谷区渋谷駅前のセルリアンタワー東急ホテル 地下2階ボールルームで開催されたGMOインターネットの第22期定時株主総会に参加しました。
この株主総会レポートでは、後半の質疑応答の様子以降をレポートします!
 前半の様子は → GMOインターネット2013年株主総会レポート1
上記のレポートと併せてご覧くださいね!
GMOインターネット株主総会
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(11-5)GMOクリック証券は新興のネット専業証券で、証券業務についてのノウハウが少ないのではないか?
→GMOクリック証券の高島秀行社長は証券会社出身であり、エンジニア出身の社長でもある。日本の大手ネット証券会社のいくつかのシステム開発にも関わった人物です。GMOクリック証券の社員200名中、半分がエンジニア、30人くらいが証券会社経験者です。GMOグループには3,150名ほどの仲間がいるが、うち千名がエンジニアやクリエイターであり、自らシステムを作ることを重視している。インターネット業界で勝ち残っていくためには、自分たちでシステムから作っていかなければならない!という強いポリシーがある。彼は日本の大手ネット証券のシステムを作ってきた仲間とともにクリック証券を立ち上げており、証券ノウハウ、システムの両方に精通した素晴らしい人材に経営を任せている。
(12-5)GMOクリック証券に業務改善命令が出されたが、どんな問題が指摘されて、どう対応したのか?
→先ほどの回答とも関連するが、自社でシステム開発しており、あまりにもモノ作りに集中しすぎてスピードが早かったので、システムトラブルを起こしてしまい、皆様にご迷惑をおかけしたということで金融庁様から業務改善命令を受けた。指摘事項についてはすべてシステム改善しており、トラブル件数も激減している。外部の監査の方からもOKを頂いているし、金融庁さまからも改善は認めていただいている。
(13-5)グループ会社はどのように管理しているのか?またどのようにしてグループ会社間のシナジーを出しているのか?
→GMOグループは現状66社になっており、うち6社が上場企業です。シナジーという言葉は曖昧なものだが、相乗効果を出すために一番重視しているのは、グループ各社の経営幹部、グループに関わる仲間たちに求めているのは、スピリットベンチャー宣言という社是・社訓にあたるものの精神的な共有です。
 詳しくは → GMO企業理念 スピリットベンチャー宣言

まずは言葉が合わないと、未来に向かって走って行こう!とはならない。
スピリットベンチャー宣言を繰り返し繰り返し読み合わせることでグループの隅々まで浸透させ、イズムに昇華させる、こういった活動を通じてシナジーが生まれる素地を作っている
私は自分の人生を賭けてこのグループを作ってきており、私が亡き後もこのグループが100年単位で成長して、多くのお客様、多くの株主様、多くの仲間たちを笑顔にするグループとして存続して欲しいと思っている。そのためには何が重要なのかずっと考えてきた。長く続いている会社のリストを取り寄せたりして色々と調べたが、一番長く続いているものは宗教だと気付いた。
うちのグループは新興宗教じゃないですからね(笑)
長く続いている組織には5つの共通点があり、その1つが皆が同じものをずっと読んで信じていることです。企業にとっても、皆が同じものを読んで信じ続けて、心のベースを作ることが非常に大事だと気付いた。
スピリットベンチャー宣言はバイブルサイズの手帳になっており、グループの仲間全員が持っていて、18年間入社以来読み続けている。これがシナジーのベースになっている。
(14-6)くまポンで食事クーポンを買ったが、現金で払った方が安かった。クーポンの方が高いのはおかしいのではないか?返金などの対応をしてもらえるのか?電話でキャンセルできないか聞いたが、取り合ってもらえなかった。
→あってはならないことであり、ショックを受けている^_^; (と、本当に驚いているようでした)
何かの手違いだと思うので、確認して報告する。そのような場合は返金する。
注記クーポン使用より現金の方が安いこともあるのはそんなに驚くことなんでしょうか?
2011年頃に色々と問題を起こしたグルーポンの場合、お店側に支払われるのはクーポン額面の半額程度の様です。50%の取り分が一般的だとすると1万円相当の飲食コースを半額の5千円にしたクーポンを発行した場合、店側の手取りは2,500円になります。
材料費が賄える程度の金額ですが、広告宣伝費と考えてクーポンを発行するんでしょうね。
このお店が特別なキャンペーンなどで、同じコースを4,500円で提供することはあり得ない話ではありません。お店側の取り分はクーポン発行時の2,500円よりも多いので、集客策として条件付きで実施する可能性はあります。
ホテルなどの宿泊クーポンの場合は、原価がほとんどかからないことから、空室が多いと直前特価!みたいな形でクーポン価格を下回る値段を提示するケースはよくありそうです。クーポン発行会社の取り分がいらないですし、機動的に運用できるので、こんなことはそんなに珍しいことでもないように感じます。
クーポンの方が高いのはあってはならないこと!とか、身じろぎして狼狽するほどのことでもないと思うんですけどねぇ(笑)
(15-7)GMOアドパートナーズからSEOの営業電話がよくかかってくる。ネットで見ても良い評判がない。
→GMOが扱っている商材には、プル型とプッシュ型がある。ドメイン販売など低単価の商材はWeb上でオートマチックに販売している。高額の商材はお客様に説明しながら販売しており、待ち型の営業ではなくプッシュ型の営業になる。SEOやネット広告がプッシュ型の商材になる。SEO(ネットで検索した時に上位表示されるようにする)は順位保証ができないので、一部に不満を感じる顧客もおり、ネット上にそのような書き込みも存在する。提供する商品のクオリティを上げることで、お客様に満足頂けるように今後も努力を続けていく。
→(高橋信太郎取締役 GMOアドパートナーズ社長)SEOは順位保証ができない商品であり、そのように説明している。成果が出れば課金するサービスもあり、無理な販売はしていない。
(16-7)平均勤続年数が4年と短い。勤続年数が短いのは離職率が高いことになるが、ネットでの評判が良くないことを考えると、会社に何か問題があるのではないか?
→社歴が短いうえにグループ人員が2次曲線的に急増しているので、計算上平均勤続年数は短くなる。営業部門では競争原理もあるので退職する人もいるが、エンジニアや管理職などの定着率は高い。離職率は同業他社と比べても低い。GMOグループは仲間を大事にする思想を持っており、インターネットは装置産業ではなくて人財産業というのが基本的な考え方。福利厚生も競合他社と比べて格段に良いと思う。福利厚生に毎月4・5千万円かけており、それくらい仲間を大切にしている。仲間を大事にして皆でがんばり、2年後の売上1千億円を目指している。顧客層を広げて業績を伸ばし、株主の皆様にも喜んでもらいたい。
注記新興企業の株主総会では、勤続年数が短いというのは定番の質問ですね^_^;
いい加減聞き飽きたので、招集通知の従業員の状況欄に、勤続年数が短い理由を注記した方が良いのではないでしょうか?今後も同じ質問が繰り返されそうで時間の無駄です。
 11時24分になり、最後の1問でお願いしたいとの熊谷会長の発言
(17-8)去年も質問したが、福利厚生に毎月何千万円もかけているなら、配当ももう少し増やして欲しい。配当は年2回でいいので、手数料分?は震災復興に寄付したらどうか?
→毎年ありがとうございます。配当は毎年1円ずつ増配している。配当性向も33%を目標としている。33%は東証1部上場企業で見ても決して低くはなく、欧米並み。欧米並みでいいのか?と言われればもっと出したいが、日本は実効税率が高いうえに復興税も上乗せされており、シンガポールやイギリスと違って、いくら稼いでも税金で持っていかれてしまう。法人税を引かれた残り少ない中から1/3は配当として株主に還元し、残りは人や設備に再投資して将来の成長につなげていく。今は成長期であり、配当としてお支払できるギリギリの上限額をお支払している。毎年増配もしており、ご要望はよく分かるがぜひご理解いただきたい。成長への投資も大事なので、配当はこのくらいで成長投資に使わせて欲しい(笑)
欧米では四半期配当が主流であり、今後日本でも増えていくと思う。
以前グローバルソブリンが人気だったが、3ヵ月に1回もらえた方が額は(少なくても?)嬉しいじゃないですか(笑) 4回配当がくればGMOを思い出してもらえる回数も増える(笑)
四半期配当によるコスト増はたいした額ではなく、今後も四半期配当を続けさせてほしい。
利益が増えたら必ず増配するので、ご理解いただきたい (盛大な拍手)

以上で質疑応答は終了となりました。
次にイベント開催を控えているので、この辺りで打ち切りは仕方ないですね。
熊谷会長のキャラクター全開の質疑応答は楽しいです。あとは約束したことが実行されるかですね!

続いて議案の採決が行われ、株主総会は無事終了となりました。
続いて取締役全員から1人ずつ担当職務と抱負などの挨拶がありました。どんな方々が経営しているのかよく分かり、とても良い取り組みだと思います。GMOインターネットの株主総会は年々改善されていて、とても素晴らしいと思います。今後も参加すると楽しくて役に立つような株主総会を続けていって欲しいですし、期待しています。
この後15分ほど休憩を挟み、会社紹介ビデオの上映、NHN Japan株式会社社長の森川亮氏と熊谷正寿代表の対談が行われました。
GMOインターネット株主総会
   今年も熊谷正寿社長の姿勢は素晴らしいですね!
お土産にもなっている 夢をかなえる手帳 の使い方や活用例、LINEを開発した経緯や今後の展開など興味深い話が聞けました。
最後にプレゼント抽選会があり、10名にオリジナル手帳バインダーがプレゼントされました。
GMOインターネット株主総会
 なんと!当選しました〜 ありがとうございます!

最後にはプレゼントも当選したし\(^o^)/楽しい株主総会でした。
当選しなくても楽しい株主総会なので、来年もぜひ参加したいと思っています!
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posted by Zaimax at 18:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする