2008年12月14日

ハビックスの会社説明会報告レポート

12月13日に開催された、大和IR主催 ハビックスの投資家向け会社説明会に行ってきました。
大和證券の集客力はさすがですね!会場いっぱいでした。10時〜15時で4社の説明がありましたが、昼ご飯の弁当まで付いてサービスも満点です
ハビックスは、不織布原反と衛生向け特化の紙事業を展開している会社です。

2008年12月12日の株価 170円(売り気配)
(JASDAQ 3895) 1000株単位 3月決算
PER 6.4倍、PBR 0.38倍、配当利回り 4.1%
株主資本比率 44.6%、配当性向目標 安定配当 今期は26%

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株価指標を見ると割安ですね。ただ流動性が低いので売買はしにくそうです。上場以来の株価推移は下落傾向ですが、下げ止まった感じでしょうか。

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酒井社長から説明がありました。他に2名、PC操作に2名で合計5名体制でした。
上場したのが2005年2月ですので3年以上経っていて、地元の会社なんですがまったく知りませんでした。社長はちょっと緊張しているようでした。プレゼ画面もまだ改善の余地はあると感じましたが、帰ってからホームページを見たら毎年1回づつ会社説明会を開催しているんですね。とてもいいことだと思います。回を追うごとによくなっていくんでしょうね。質疑応答ではしっかりと対応していました

ハビックスは1950年創業と歴史のある会社です。当初はちり紙を作っていましたが、トイレットペーパー、ナプキン原紙、ティッシュペーパーと生産品目を変えていき、現在は衛生用紙を中心とした紙事業と、パルプなどを原料とした不織布事業が2本柱になっています。売上の6割が不織布事業、4割が紙事業になっています。売上は順調に伸びていて、今期も衛生原紙事業の新工場が順調に稼動していることなどから、前期比13%増の95.77億円の見込みです。利益については、原燃料の高騰、海津工場の新設による減価償却費の増などにより昨年は大幅減益となったが、今期は売上の増加により各工場の生産が増加していること、生産効率の改善に努め原価低減に取り組んでいることから、経常利益は5.4億円と前期比114%増と大幅改善の見込みです。純利益については固定資産売却損などの特損、法人税の増加などがあり、前期と同額を見込んでいる。
純資産も順調に増加していますが、昨年自己資本比率が下がったのは海津工場の設備投資の影響です。
配当については7円配当を続けている。今後も安定配当を行っていく予定。

事業の内容
不織布事業の製品には以下の4つがあり、不織布を大手加工メーカーに販売している。
(1)パルプ不織布 原反
   出荷先でクッキングペーパー、オシボリ、ドリップ吸収シートなどに加工し出荷されている
(2)パルプ不織布 加工品
   当社で原反から加工し、花王やユニーブランドのクッキングペーパーとして出荷している
(3)化合繊不織布 原反
   出荷先で紙オムツ、生理用品、包装資材などに加工し出荷されている
(4)その他不織布
   原反を輸入し、外部の加工工場で加工して、自動車部品メーカーに納めている

紙事業では、衛生用紙原紙を大手加工メーカーに販売し、紙オムツ、テーブルナプキン、紙オシボリなどに加工して販売されている。

不織布にはさまざまな製造方法があり、それぞれ特徴も大きく異なっている。ニードルパンチという種類はカーペットなどで使われており、不織布市場全体の30%程度を占めている。スパンメルトは包装資材、土木建築材料などで使われ30%程度、サーマルボンドはオムツやナプキンなど肌に触れる部分に使われていて11%くらいを占めている。
当社が手がけているのはエアレイドという種類で5.5%程度を占めており、パルプを回転するネットの上に雪の様に降らせて作る。そのためボリュームがありやわらかいシートという特徴がある。オシボリやクッキングペーパーに使われている。117億円ほどの市場規模だが、当社は30%くらいを占めていて2位である。

日本全体で生産されている紙の市場は、3,126万トン、金額で2兆8,390億円ですが、当社が事業展開している衛生用紙のマーケットは3,132億円です。この中で圧倒的に大きいのはトイレットペーパー、ティッシュペーパーで大量生産されている。当社はその他の分野(約10%)で展開していて、大量生産とは違う付加価値の高い分野です。ここは233億円程度の市場で、子供用オムツ、大人用オムツ、生理用品、テーブルナプキンなどで使われていて、当社のトータルシェアは13%出荷額は30億円程度です。

今後の戦略
現在展開している商品の中でも、クッキングペーパー、海外子供用オムツ、大人用オムツ、ペットシートについて、今後の伸びを期待している。

クッキングペーパーの業務用マーケット(市場規模80億円)では、ほとんどが不織布になっている。当社のシェアは、日本製紙クレシア、信越ポリマーなどで原反を採用いただいており、合計すると50%を超えている。レストランやホテルの厨房で使われていて、シェフや板前さんに当社の製品の性能が高いと認めてもらった結果だと思う。ただ業務用の市場は今後大きくは伸びない。一方家庭用の市場(107億円)は、安価な紙製のキッチンペーパーが多く使われている。当社のシェアは不織布の一部でわずか1%程度に過ぎない。これはクッキングペーパーの品質向上のため、厳しい業務用のマーケットに注力してきたことや、流通が難しい家庭用を避けてきた結果です。
今後の事業戦略としては家庭用向けに力を入れて行く方針で、昨年来家庭用クッキングペーパーの開発を進めている。大手スーパーのユニーやカインズホームセンターなどのプライベートブランド商品として採用された。さまざまなお客様から引き合いも増えている。今後もPB中心にシェアを拡大していく。

大人用オムツのマーケット(1200億円)では、2社で原紙を採用してもらっており30%ほどのシェアを占めている。今後も高齢者人口は増加して行き、紙オムツの需要も伸びていくと予測されている。当社でもさらに最適な紙の開発を行うとともに、大人用オムツ用途の販売拡大に努めていく。

子供用オムツのマーケット(1300億円)では、オムツメーカー2社にオムツ部材の一部として原紙を供給し、シェアは27%程度です。国内の市場は普及率がほぼ100%に達しており、市場は成熟しており、少子化の影響もあり伸びは期待できない。一方、東南アジアは普及率20%、中東や南米は40%程度と拡大の余地が大きい。現在当社は、中国、フィリピン、タイ、マレーシア、イスラエル、トルコなどへ出荷しており、前年比倍の伸びです。またP&G、キンバリークラークなどのグローバル企業から引き合いを頂いている。さらに競争力のある製品開発と販売ルートの開拓を図っていく。

当社の特徴
当社の特徴は、独立メーカーなので複数のメーカーから注文をいただけることです。製品の持つ機能に対して、顧客ごとにさまざまな要求があり、これら様々な要求に営業・開発・製造が一体となって迅速にきめ細かく対応することが重要です。当社では少数精鋭で、シンプルかつフラットな組織による経営を実現しています。これらにより、機会ロスの低減と適正利益の確保を図っている。
特徴の2つ目は「3つのシナジー効果」です。
技術シナジーとして、当社はエアレイド製造、サーマルボンド製造、薄葉紙製造の3つの異なる技術を持っているが、シートを製造するということは同じです。それぞれの技術開発から得られたノウハウ・製造技術は他部門にも移植され共有化され、それぞれの製造技術を高めあっている。
製品シナジーとして、当社はパルプ不織布、化合繊不織布、衛生用紙の製品を持っており、それらを複合化した製品開発を行っている。また製法が異なっても、用途が同じであったり似ていることもある。開発情報を共有化することで、お客様の様々な要求に応えることが可能になる。
マーケットシナジーとして、当社は家庭用、業務用、産業用など幅広いマーケットに販売しているので、産業用製品を家庭用に提供するなど、品質・機能を満たした商品を素早く展開することができる。
これら3つのシナジーが相互に補完しあい効果を高めている。

これまでは3つの既存事業について説明してきました。これらの領域をさらに広げていくとともに、さらにより多くの経営資源を投入し、健康・環境に関わる新規製品、新規事業を開発し、新たな事業分野への可能性を探求していく。
現在、不織布事業、紙事業ともに順調に推移している。今後は先ほど説明した重点市場にさらに力を注ぎ、3つの柱を中心とした事業領域の拡大を図るとともに、新規事業を開発し売上・利益ともに上昇させていく。今後ともご支援をよろしくお願いします。

質疑応答は大和IRのアナリストからと、会場からの2本立てです。
アナリストからの質問
(1)原料のパルプの調達ルート、価格はどうなっているか
→パルプはカナダ・アメリカ・ブラジル・北欧などで生産されており、国内の数社の商社を通じて調達している。年間契約ではなく月々の契約をしている。
価格は一昨年より今年の前半まで国際的なパルプ市況が締まり、急激に上昇した。現在は世界的な需要減により国際価格が大幅に下落している。建値はドル建てのため、急激な円高によりさらに入手価格は安くなっている。
(2)競合会社との販売価格競争や原料アップを価格転嫁は可能なのか
→もちろん競合はあるが、それよりもスーパーなど市場が決める価格設定の影響が大きい。その価格に合わせた物が作れるかどうか、マーケットの要求にどう我々が応えられるかが重要である。
原材料価格を転嫁できるかというとすぐに転嫁することは難しかった。少しづつ時間差をおいて説明し、少しづつ転嫁させてもらった。それでも100%転嫁できたわけではなく、40〜50%転嫁できればいいほうという状況で、収益を圧迫した。
(3)なぜクッキングペーパーだけ最終製品まで作っているのか
→クッキングペーパーは花王やクレシアなどにOEM供給している。ボリュームが少なくてOEM先各社が設備投資してもペイしない。それで当社で設備投資して最終製品まで加工し、OEM先に供給している。
会場からの質問
(4)アレルギーやインフルエンザ対応のマスクは作らないのか
→私たちの素材だけでマスクが作れるわけではないので、マスク自体は作らない。ただ花粉症やインフルエンザなど問題になっており、それらに適した素材の開発は進めている。
(5)今期は業績回復を見込んでいるが大丈夫か?円高や原油価格下落の影響は?
→乾燥工程などで油やガスを大量に使うので今まではコストアップになってきたが、最近の円高や燃料価格の下落は利益にいい影響を与える。
(6)不織布関連事業の自動車用部品とは何か?
→見える部分ではないが、カローラなどの天井の裏部材に採用されている。
(7)今後の業績を牽引するものは何か?利益率は高いのか
→先ほど説明したクッキングペーパー、大人用オムツ、海外子供向けオムツそして健康・環境に関連した新規事業にも力を入れる。付加価値の高い商品を提供できるよう開発に力を入れる。
(8)具体的な研究開発は?
→健康・環境に関連した研究に力を入れているが、具体的な内容については控えさせていただく。現在の紙、不織布事業とはまったく違った世界のものもいま開発途上である。
(9)競合会社が多すぎる業界だと思うが、統合や合併は進まないのか
→我々は紙オムツなどの素材を供給する会社で、実は競合はそれほどない。だんだんマーケットが集約されてきて、四国や富士地区に中小メーカーが一部ある程度で競合はそれほどない。
(10)長期的に見ると原料パルプが不足してくると思うが対応は?
→パルプが不足してくることはない。米国で建築が止まったが、森林はどんどん増えている。先般アメリカへ行ってきたが、現地のパルプメーカーではパルプが増えて困っていた。資源が減ることはありえないという話だった。一方景気が良くなって建築が増えても、パルプは建築用の端材や間引きした木が原料なので問題ない。さらに計画的に植林もされている。

質疑応答には自信を持って答えているように見えました。決まった原稿を元に話すより質疑応答のほうが、酒井社長らしさが現れているように感じました。
いままでまったく知らない会社でしたが、説明や質疑応答を聞いていておもしろそうだなと感じました。成熟産業の目立たない会社なのかなというイメージでしたが、大手メーカーに原材料を供給していて、分野別にみるとけっこう高いシェアを確保しています。円高・原油安は大幅なコスト改善につながるので、今期・来期の業績は期待できそうです。株価も割安ですしもう少し詳しく調べてみようと感じました
流動性が低いのは問題ですけどね!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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2008年12月10日

エフテックの会社説明会報告レポート

12月10日に開催された、証券教育広報センター主催 エフテックの投資家向け会社説明会に行ってきました。エフテックはホンダ系の部品会社で、サスペンションなどの足回り部品に強みを持っています。

2008年12月10日の株価 434円
(東証1部 7212) 100株単位 3月決算
PER 2.7倍、PBR 0.30倍、配当利回り 4.6%
株主資本比率 18.6%、配当性向目標 10%以上

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お土産は、500円分のクオカードでした。
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株価指標を見ると割安だと感じますが、借入金が多くて財務体質が若干弱いですね。11月10日に業績の下方修正を行っていますが、ビッグ3の問題などもあり再度の下方修正があるのでは?という不安心理から割安なのでしょうか。財務体質の改善を優先するということで、配当性向も10%以上と低い目標になっています。株価はここ2年ほど下落傾向です。

ほぼ開始時刻に会場に着きましたが、ロビーではサブフレームやペダル類などの製品を展示して、説明員もいました。会場では会社説明のビデオも流されていたようです。大型の展示台を運んでくるなど、かなり会社説明会に力を入れているんですね。前にも会社説明会に来たことを思い出しました。
木村社長から説明があり、梅津取締役執行役員も同席していました。緊張しているのか体調がよくないのか分かりませんが、少し調子が出ない感じでした。中盤から滑らかな感じになりましたね。
子会社19社中海外が14社と海外展開が進んでいます。主な製品はエンジン周りや足回りなどのフレームと、アクセルやブレーキなどのペダル類などです。ペダルは単純な製品だけではなくて、安全性や使いやすさを高めた独自商品を開発しています。衝突時にブレーキペダルが引っ込んで怪我を予防したり、ペダルの位置を調整できるアジャスタブルペダルなどを品揃えしています。アジャスタブルペダルは、東京モーターショーに展示したら女性からの反響が大きかったそうで、今後の採用拡大を期待しているようです。

元々はベンツやトヨタのおもちゃの自動車を作って、海外などにも輸出していたそうですが、自動車用機能部品の開発を始め現在の姿になりました。1986年にはカナダに工場を作るなど海外展開にも積極的に取り組んできました。現在では北米、中米、フィリピン、中国、タイに工場を展開しています。販売先はホンダ向けがまだ9割弱と高いが、日産やGM向けにも納入している。フィリピンの工場は日本へ廉価な部品を供給するために作ったが、今では6千〜6.5千個/日のペダルを生産しており、世界中に供給している。中国の中山工場も収益率が13%と高収益である。
5年前は北米向けが6割弱だったが、アジアの割合が上がり北米の比率が5割になった。今期は北米が落ち込むがアジアはまだ伸びる。

海外展開のトピックスとしては、アジア地域の増産に備えるためタイに工場を作った。08年4月から操業を開始し、10月からフル生産に入った。今期の売上は14億円の見込みだが、来期は37億円を計画している。Jazz(フィット)やCity向けの足回り部品を生産している。
中国煙台の会社は金型の設計を行う会社で、12名の従業員のうち7名に日本で研修を行った。中国では廉価金型が作れると注目されているが、まだまだ技術協力が必要である。当社も金型設計のコストダウンを狙って進出したが、将来は金型及び金型関連部品の輸出入も手がけていきたい。

このあたりから説明に熱が入って来たように感じました。海外展開に力を入れているんですね!
08年7月にフィリピンに開発拠点を作った。日本、北米に続く3つ目の開発拠点になる。フィリピンには先ほど説明したように、ペダルの大きな工場があるので、工場と連携してペダル類のアセンブリに関連する研究を行っていく。
フィリピンと北米は地球の反対なので、両拠点が連携すれば24時間ノンストップで研究開発が行える。フィリピンについては特に力が入っているように感じました(笑)

国内展開のトピックスとしては、国内工場をマザー工場と位置づけた改革を行っている。亀山事業所周辺の4工場、6倉庫を1拠点に集約し、品質・生産性を飛躍的に改善するNK(ニュー亀山)計画の工場移転が12月に完了した。金型ラックは20t金型にも対応し、360型収納可能と日本唯一の自慢の設備のようです。金型の入出庫スピードアップ、メンテのしやすさなど生産性が大幅に向上する。部品自動ラックは1,180パレットを収納可能で、品質・生産性が向上する。新塗装ラインも導入し、処理能力の確保と性能アップ、原価低減が図れた。
今年はかなり設備投資を行っているようですね。生産効率が上がるのはいいことですが、生産能力が上がったところで金融危機が起き、需要が急減している今の状況は厳しいのではないかな?と感じました。財務内容がそれほど良くないので、より厳しいように感じます。

競争力の源泉でもある開発にも力を入れていて、170人体制で常に業界の一歩先を行く開発を推進している。通常は外注することが多い設備部門も、ノウハウを蓄積するため自社内に持っている。開発費は3年前までは10億円程度だったが、最近は増加し今期は23億円の見込み。芳賀テクニカルセンターに新建屋を増設し、最新の検査機器を備え開発データ集積力と品質検査体制も充実した。
ここで開発したアルミの溶接技術『FSW』は、大量の電気やガスを使用しない環境に優しいECOな技術です。当社の生産技術力で3次元部位まで接合できるようになり、今後大きな可能性がある。環境規制の影響で燃費規制はますます厳しくなり、軽量化を図るためにもアルミ部品の活用、そして当社のコア技術であるハイドロフォームの競争力が生きてくる。部品を軽量化するハイドロフォーム試作機で、低圧・高圧両方式を持っているのはエフテックだけである。当社は両方式を使い分け開発ができる。「ハイドロフォーミング」は、軽量化と優れた鉄のコスト競争力を活用できるので、現在のサブフレームから採用される領域が広がっていき、当社の販売拡大が見込める。

いろいろ技術の説明がありましたが、説明を聞いただけではどんな技術なのかよく分かりませんでした。説明会後に製品を展示しているところで教えてもらいました。
『FSW』は2種類のアルミ部材を繋ぐのに、溶接ではなくてドリルのようなものを高速回転させて、その部分だけアルミを溶かして混ぜ合わせて繋ぐようなイメージでした。
「ハイドロフォーミング」は、鉄パイプおおよその形に曲げてから金型に挟み込み、パイプの中に高圧の水を注入することで金型に押し付けて希望の形にする方法です。樹脂の中空成形のようなイメージでしょうか。
他にも部品を軽量化するための技術紹介がありました。軽量化に力を入れているんですね。

売上・利益について
06年3月期から売上・利益が急増していて、昨年は売上1600億円、経常利益74億円ほどになったが、今期は先日下方修正した通り3%減収、営業利益・経常利益が37%減益、純利益は52%減益となる見込み。
大幅減益となるので配当についても当初見込みから14円減配した。配当性向は12.4%となる見込みで、目標の10%以上となる。株主優待のクオカードは1000円→3000円にアップさせていただく。

当社は早くからグローバル展開をしていて、世界5極供給体制ができている。研究開発にも力を入れており、環境問題や軽量化に役立つ技術を生み出している。これらの技術を生かして、社会に貢献していきたい。将来展望として、『世界に通用する複合機能部品メーカーとして存在を期待される企業となる』を掲げて取り組んでいく。
今まではフレームなどの動かない部品が中心だったが、これからは動く複合部品に力を入れていく。

ここから質疑応答となりました。そしてまたいつもの方が登場です!
今回も質問が長かったです(笑)
(1)グローバル展開は立派だが収益性が低いのではないか?営業利益に比べ経常利益が低いのはなぜか?
→財務体質が弱く有利子負債が多いので、支払利息分経常利益が低くなる。
(2)亀山の投資など設備投資をたくさん行っているが、手元資金で賄えるのか?さらに借り入れが膨らむのではないか?
→確かにすべては手元資金で賄えないので、借り入れも増える。有利子負債の削減は中期計画でも重点的に取り組んでいる。ブラジルやインドにも拠点を作る計画も先送りして、まずは体質改善を優先する。
(梅津取締役からも回答)
営業利益と経常利益の差は、399億円の有利子負債の支払利息のためです。中期計画の最終年度、3年後には負債比率を今の42%から34%に低下させたい。金融危機で厳しい環境ではあるが、利益を積み上げ負債を返済していく。
(3)CBを発行しているが、株価が低迷しているので転換が進まない。このままでは全額償還しなければならないのでは?まだ先のことなので心配ばかりしてもいけないが大丈夫なのか?
→全体としては有利子負債の借換えも必要です。

質問は一人だけでした。来期以降の業績見込みなど聞いてみようかなとも思いましたが、外部環境が厳しすぎてあまり期待できそうにないのでやめました
自動車メーカーはどこも大幅減産という厳しい現状ですので、みなが心配している業績についてもう少し説明があればいいのになと感じました。技術面や海外展開の話が中心でした。先が見通しにくくて説明が難しいのかもしれませんが、中期計画も作っているようですからそのあたりの話をもっと聞きたかったですね。
指標だけを見ると割安ですが、いま発表している業績が達成できるのか自信が持てないですし、来期はさらに厳しくなる可能性もあるので、ちょっと今のタイミングでは投資しにくいですね。昨年・今年と続いた大きな設備投資が、財務面の重荷になるのではないかとも心配になります。
米国のビッグ3がどうなるのか不透明ですし、グローバル展開している自動車部品メーカーにはリスクが大きくて投資しにくいなと感じます。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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2008年12月08日

インテリジェント ウェイブの会社説明会報告レポート

12月6日に開催された、東京IPO主催 インテリジェント ウェイブの投資家向け会社説明会に行ってきました。インテリジェントウエイブは、クレジットカード決済システムを中心としたパッケージソフト開発会社です。
名前は聞いたことがあるような気がしますが、どんな仕事をしている会社なのかは初めて知りました。

2008年12月5日の株価 14,830円
(JASDAQ 4847) 1株単位 6月決算
PER 11.4倍、PBR 0.93倍、配当利回り 3.37%

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PBRは1倍を切っていますがPERは11倍で、現状では指標面から見るとそれほど割安という感じはしませんね。
3社合同の会社説明会なので、個別のお土産はありませんでした。

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山本社長から説明があり、白杉取締役、藤沢経営企画室次長も同席していました。
クレジットカードシステム事業、システムソリューション事業、セキュリティシステム事業が3本柱。
今年25年目の会社ですが、クレジットカード決済システムは20数年の歴史があり、ハード・ソフト含めて提供している。国内の業界シェア約7割だそうです。圧倒的トップなんですね!

クレジットカードの不正利用は2001年がピークだったが150億円位の被害があった。この対策として犯罪先進国の米国から対策ソフトを購入していたが、きめ細かい対応などがなくて当社のシステムを採用する顧客が増えた。被害額はカード会社の損失になるので、どうやって減らすか努力している。
個人情報保護が法制化されてからは、カード会社などの顧客からどうやって対応すればいいか相談が増え、内部情報漏洩対策システムCWATを開発した。顧客の要望に応じて事業領域を広げてきた。
当社のビジネスコンセプトは、犯罪を防止していこうというソフトウェアを開発していく。偽造カードの利用対策やカード不正利用対策については日々研究しており、システムも進化している。
当社はクレジットカード決済認証システムからスタートし、事業領域を広げ2001年には基盤が確立できたのでJASDAQに上場した。CWATは全業種向けの商品なので、代理店経由で販売している。
決済システムと同じように、24時間止まっては困るシステムとして、証券ディーリング/トレーディングシステムFACEを開発している。来年夏に提供開始予定。
過去10年の売上を見ると増減が大きいが、傾向としては増加し10年前の倍近い売上になっている。
セグメント別の売上を見ると今期のカードビジネスは、貸し金業問題などで売上が落ち込む。カード不正利用分野は堅調な伸びを見込んでいる。CWAT事業は04年6月期から始めたが、06年に個人情報保護の特需が発生し、17億円まで増えた。その後は反動で減っているが、今期は製造業での漏洩対策が増えてきて、注文が増えてきている。
インテリジェント ウェイブは業界シェア70%とカード業界では知名度が高い会社で、優良顧客を抱えている。実績も20年超あり、実績と信頼を蓄積してきており、自社パッケージベースの開発なので粗利率も35%と高い。有利子負債も0で安定した財務基盤を持っている。

クレジットカード決済市場は基本的に拡大基調が続くが、ここ1〜2年は改正貸金業法、改正割賦販売法の影響で、投資抑制の影響が出てくると考えている。3年目以降には規制が緩んできて、投資が復活してくるのではないかと考えている。
情報セキュリティ市場は景気に関係なく対策をしないといけないので、一番伸びており当社としても力を入れていく。市場規模は欧米が大きくて、日本は世界の15%程度に過ぎない。欧米の市場に基盤を作っていかないといけないので、4年ぐらいチャレンジして苦労はしているがもう一度立て直していく。
03年9月の発売開始から5年でトライアル社数役1000社、受注社数600社で、金融以外の業種でも導入が進んでいる。早く1000社の受注を達成したいので、トライアルから採用につなげたい。
国内では少子化などもあり成長に限界があるので、海外展開に力を入れていく。香港、マレーシア、タイの日系カード会社では採用された。11月にタイの現地金融機関から引き合いがあり提案活動中。これが決まれば大きな打開となるが、競合もあるので現在コンペ中。

今期の業績予想
1Q業績はほぼ計画通りに進捗している。売上高は前年同期に11億円くらいの大型案件があったので減収になっている。粗利率については、大型案件が低粗利率だったので、1Qは大幅に改善し通常レベルに戻った。販管費率が大幅に上昇しているが、コストダウンはしているものの売上の減少と研究開発強化の影響である。今後2年くらいは受注が減少するのではないかと考えているが、この間に次の製品基盤を強化しなければいけない。そのため技術的な研究開発にお金を使っていきたい。販管費率が大幅に上がっているが中身は変わってきている。
中間期についても、今のところ金融危機の影響はあまりないので、計画通りに行くのではないかと考えている。しかし大手企業では下期以降予算が止められてきているので、1月以降については予断を許さないのではないかなと思っている。ただ、金融系については落込みを考慮して予算を組んでいるのでそれほど問題ない。製造業系についてはどの程度落ち込むか予想が難しいが、セキュリティ関係については大きな予算カットをしない可能性が強いので、影響0とは言えないがそれほど大きな落込みにはならないと思う。
研究開発については当初計画通り積極的に進めている。東証の次世代システムに対応した市況情報配信システム開発と、CWATバージョン4開発を進めている。CWATはグローバル企業に向けて多国語対応などを織り込んでいる。来週くらいから発売予定。
大日本印刷によるTOBは不成立に終わったが、シナジー効果が発揮できる会社なので引き続き業務提携を継続し、共同取り組みを強化している。両者の製品を組み合わせて、クレディセゾンの大阪コールセンターに採用された。このシステムを広げていきたい。フランスの展示会にも共同で出展している。
通期についてもでこぼこはあるがほぼ予定通りにいく見込み。

中期計画
カード向け事業については業法改正や顧客企業の業績悪化で、今期・来期は一時的にスローダウンすると見込んでいるが、11年6月期からは市場も正常化し回復を見込んでいる。
セキュリティ事業については当社の思い入れほど採用が進んでいないので、中期計画では保守的に見ている。その他の部分については長く事業を行っており、顧客の状況なども分かっているので、それほど誤差は発生しないと思っている。セキュリティ事業は海外でも力を入れているが、まだ不透明なので中期計画には入れていない。

株主還元については、安定的な配当を行う考えで、豊富な内部留保については研究開発に回して行きたい。国内の市場だけでは成長に限界があるので、海外展開が当社の次の大きな課題である。ここ4年ほどチャレンジしてきたがまだまだ大きな数字にはなっていない。今後の3ヵ年できちっと上乗せできるよう努力していきたい。

質疑応答
(1)〜(5)は事前に寄せられた質問でした。

(1)カード事業の将来性は?
→日本の法律改正は行き過ぎていると思うので、数年後には世界標準並みに見直されてくる。その間2年ほどは厳しいと思うが、その後は回復する。カード使用率は12%ほどと米国の半分だが、病院でも使えるようになったり年金もカードで払えるようになるなど、カード使用率はまだまだ上がっていく。
(2)今期の予想は減収増益になっているがなぜか?
→過去2〜3年は海外での特損が発生したため最終利益が低かった。コストダウンなども進め特損も出し切ったと思うので、今期の純利益が伸びる見込みである。
(3)今期の業績の達成確度について
→2Qまでは順調にいくと思うが、1月以降は製造業向けのセキュリティ商品の販売が不明確な面があるので、数%は下回る可能性もある。コストダウンを進めたり新たなマーケティングに取り組んだりして目標達成を目指す。
(4)株主優待や経営理念について
→株主優待ではウィルスチェイサーというソフトを提供しているが、1.5万人ほどの株主のうち2千〜3千人しか使ってもらっていない。株主優待は続けていくつもりだが内容については社内でも検討している。
経営理念については、顧客企業の役に立つような商品を協力して開発し、海外にも積極的に展開していきたい。
(5)自社株買いなどの株主還元策について
→株主還元は安定的な配当を考えており、自社株買いは考えていない。
(6)人材育成について
→私が社長になってから人事制度の改善などに取り組み、海外展開も進めてきた。ようやく7月から人事制度も新しくなり処遇も変わってくる。年功序列的な部分を減らし技術力などの指針を達成すると高くなるようになった。
社歴が長い会社なので今いる人材をグローバル化するのは無理。対応策として3年前から米国の大学卒業の日本人を採用したり、来年採用の新卒者9名のうち6名は日本国籍以外になっているなど新しい血を導入して会社を変えていく。
日本製だから売れないではなくて、初めから海外で売れる商品を作っていく。

説明を聞いてカード決済システムではシェアが7割など業界では有名な会社だったんですね。ただ海外展開がうまく行かずに利益面では低迷しています。海外展開は大きな課題として取り組んでいますが、まだ時間がかかりそうです。一方カード事業は2年ほどは低迷すると説明もありましたし、カード会社自体が大手銀行系など中心に集約の方向にあると思うので、業績的にどのような影響があるのか不透明に感じます。セキュリティ系の設備投資はそれほど影響ないだろうとの説明ですが、システム導入は止まらなくても、価格面では厳しい交渉になるのではないでしょうか?大手製造業のコストダウンの厳しさは相当なものだと感じます。
TOBの失敗で株価も大きく乱高下しているので、再度TOBでも発表しない限り、当面大きな上昇は難しいかもしれません。有利子負債0で特損も出尽くしたということなので、財務面は安心ですね!

最後までお読みいただきありがとうございました。
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松風の会社説明会報告レポート

12月6日に開催された、東京IPO主催 松風の投資家向け会社説明会に行ってきました。松風は、歯科材料や器具を歯科医に販売している会社です。

2008年12月5日の株価 900円
(東証2部・大証2部 7979) 100株単位 3月決算
PER 15.3倍、PBR 0.75倍、配当利回り 2.0%

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PERと配当利回りから見ると割安感は感じませんね。
お土産は、歯間ブラシウインデントでした。
太田社長から説明がありましたが、専務や常務など総勢6名体制で出席していました。質疑応答を充実させるためなのかもしれませんが、6名というのはあまりにも多過ぎですね!半分でも十分だと思います。通常2〜3名のケースが多いと思います。コスト意識が若干甘いのかな?とか質疑応答に自信がないのかな?などと感じてしまいます。

松風は今年86年を迎える会社で、89年に歯科界で初めて上場した会社です。昨年には東証2部にも上場した。海外にも積極展開していて、歯科界では世界的に有名な会社のひとつです。世界中に歯科医師は100万人いて、市場規模は20兆円。海外にも生産・販売拠点を展開している。
主要取り扱い製品は人工歯、研削材料、金属類などで、歯科治療の過程で使われている。国内では特約店を通じて歯科医療機関に販売しており、海外では現地販売子会社経由が6割、アジア・オセアニアでは直接各国の代理店経由で販売している。
国内の歯科医の収入は3兆円で、自費診療を除くと2.5兆円(日本全体の医療費は33.4兆円)。世界全体の歯科医の収入は20兆円なので、日本は世界全体の15%を占める大きな市場です。3兆円のうち歯科材料などのメーカー出荷額は1500億円である。
松風のシェアは全体では7.4%であるが、松風の取り扱い製品だけで計算すると11.6%になる。人工歯や研削材料ではトップで、5割前後のシェアを持っている。(2006年暦年の値)

最近の業績動向・今後の見通し
2Qの実績は前年同期に比べ大幅増収増益となった。予想と比べても微増収大幅増益であり好調な業績となった。製品別の売上では、今年の2月にネイル流通大手のネイルラボを子会社化したので、ネイル事業が大幅増収になった。
営業利益では約1億円増益となっているが、変動要因を見ると売上高増加の影響が大きく、ネイルラボ子会社化に伴う販管費の増加を補っている。
通期予想は変更なく増収減益の見込みである。売上は歯科事業の国内、海外、ネイル事業とも好調に推移しており、大幅増収を見込んでいる。営業利益では増収の効果はあるものの、研究開発費や広告宣伝費の増加、統合基幹システムなど戦略的な経費の増加を見込んでおり、前期に比べ9千万円減益となる。
当社への為替の影響は、ドル・ユーロとも減収増益となる。増益になるがどちらも影響は軽微である。
新製品の売上高は15%を目指しているが、残念ながら最近は10%前後で推移している。新製品の中でも粗利益率の高い自社開発品を強化している。
粗利益率の推移を見ると、2005年3月期から上昇傾向にある。これは自社開発新商品の投入や全社的なコストダウンの効果です。今期は横ばいの見込みになっているが、これは利益率の低いネイル事業の影響で、歯科事業のみでは57%と過去最高を目指している。
中期計画では海外売上高30%を目指しており、今期は44.6億円と過去最高の見込み。比率では26%と前年を下回るが、これはネイルラボの売上が国内計上となるためです。
海外の営業利益は、売上が40億円を超えた07/3月期から額・率とも増益に転じています。今期は海外子会社での一時的な経費増加により減益となりますが、収益構造に変化はありません。

中長期戦略
当社を取り巻く事業環境を見てみると、総人口の減少はマイナス要因ですが、潜在患者数の増加、予防進展による残存歯増加により受診機会の増加が期待できる。全身疾患の予防側面からの需要拡大もプラス要因。歯科疾病の変化では、虫歯が減って歯周病が増えている。また、審美歯科の需要拡大など健康保険枠外市場も今後大きく増える。医療費抑制政策の観点からは、医療費抑制効果のある製品・サービスが成長していく。
歯科業界は供給過剰構造で過当競争が進展する懸念もあるが、同様な状況の米国では、定期健診の推進などで受診機会を増やして需給バランスを調整してきた。日本でも同様の流れになると考えている。グローバル化の進展で海外メーカーとの競争も激化しているが、競争の中でレベルアップが図れると考えている。
環境要因への対応としては、高齢者ニーズ/歯周疾患/審美・予防・口腔衛生への対応、海外市場に照準を合わせた製品開発が求められており、具体的には再生歯科医療への挑戦や先進的革新的な高機能製品の開発など国際競争力の強化が求められている。
当社の重点課題としては、国際競争力の強化が課題であり、海外売上高30%、コストダウン20%、新製品売上高15%、営業利益率10%への回復、長期的には15%を目指していく。

競争力の源泉である研究開発については毎年10億円以上を投資しており、今後も積極的な投資を継続していく。
国内事業では、高収益である既存分野のシェアアップを図るとともに、審美、予防、再生医療、歯周病関連などの新規分野にも取り組んでいく。インプラント事業も開始した。
海外事業では、欧米ではシェアアップの余地は大きいと考えており、新製品を改良して投入していきたい。BRICS市場も伸びており、当社の売上も07/3期→08/3期で32%増収となった。今後も積極的に市場拡大に取り組んでいく。特に中国には力を入れていて、生産・販売子会社を設立し販売品目の拡大に取り組んでいる。また、インド、ベトナム市場の開拓に向けた取り組みも開始しました。

ネイル事業
日本のエンドユーザーのネイル市場の規模は1千億円で、ネイリスト3万人、ネイルサロン8千軒となっている。米国の市場規模は1兆円で日本の10倍。ネイルは当社の歯科材料の開発・生産技術が活かせるので参入した。ネイル業界3位の商社ネイルラボを約11億円で子会社化したことにより、
開発(松風)→生産(子会社プロメック)→販売(ネイルラボ)というすみ分けができ、積極的な企業展開を図って行きたい。今期の売上高は17.6億円を目指していく。

配当政策・株主優待
上場以降の平均配当性向は34.6%となっていて、当社は普通配当を一度も下げたことがない。今後も目標配当性向は30%以上を確保し、高い利益を確保できる高収益体制を作って行きたい。
株主優待では薬用歯磨きを提供しているが、当社の製品は歯科医向けが大半でみなさんにお使いいただく商品が少ないので、今後は増やしていきたい。

当社は今後も新製品を投入して海外展開も拡大し、収益性を向上させて企業価値を上げていきたい。

質疑応答
(1)スティールパートナーズとの関係について(事前質問)
→当社の財務内容の良さや収益性の高さなどと株価を判断して購入いただいているのだと考えている。企業価値向上などの提案はあるが、それ以外の働きかけなどは今のところない。
(2)海外でのシェアアップの余地が大きいということだが、競合にはどんな会社があるのか?松風の強みはどんなところか?
→人工歯や研削材などでは知名度があるが、最近力を入れてきた化工品類などでは知名度が低くほとんど採用されていない。マーケティングなどを強化していけば、現状のシェアはほとんど0だが高いシェアを求めることは可能だと考えている。
海外のトップメーカーはデンツプライという会社で売上2200億円、次がダナハーで上位5社は500億円規模の会社です。海外メーカーは単品経営の会社が多いが、そのような会社を買収して大きな会社になっている。当社は人工歯などから少しづつ製品の幅を広げてきた。
(3)海外やネイル事業の利益率は国内の歯科事業に比べて低いが、これらの割合が上がっていくと利益率が低下するのではないか?利益率の向上策についてはどのように考えているのか。
→歯科事業の粗利益率は57%を目指すと説明したが、ネイル事業の粗利益率は4割くらいです。ネイルラボは流通の会社なので粗利益率は低いが、今後会社の体制を整備し体質を強化していくことで、流通の会社でも利益率アップは可能だと考えている。

不況の影響も少なそうで、四季報を見ると過去4年も安定した利益を上げていますが、利益水準は横ばいです。海外展開の拡大やネイル事業の強化で、今後の成長が期待できそうですが、戦略の説明中心で具体的な中期計画がなかったので、どの程度の成長が期待できるのかはっきりしません。財務内容は良さそうですが、具体的な成長率などが見えてこないと現状のPERでは評価が難しいな〜と感じました。5倍程度の会社がたくさんある中で15倍というのは割高に感じてしまいます。スティールパートナーズは現状の株価をどう判断しているのでしょうか。気になりますね。
まずはネイル事業の利益率を向上させることができるのかに注目してみたいですね
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2008年12月07日

バンクテック・ジャパンの会社説明会報告レポート

12月6日に開催された、東京IPO主催 バンクテック・ジャパンの投資家向け会社説明会に行ってきました。バンクテックジャパンは、企業の帳票類を電子データ化してペーパーレスを実現する、イメージ情報の処理に関するソリューションを提供する会社です。
ちょっと硬い説明で分かりにくいかな
会社では大量の紙ベースの資料を配布したり、保存したりしていますが、これらをスキャナーで電子化し、一括して保管・管理することで、無駄な紙を削減したり情報漏えいを防止したりする効果があります。業務内容について詳しい説明がありました。

2008年12月5日の株価 41,800円
(JASDAQ 3818) 1株単位 12月決算
PER 6.4倍、PBR 1.52倍、配当利回り 3.35%

最近の株価は → ヤフーファイナンス バンクテック・ジャパン
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PERは若干割安ですが、PBRの平均が1倍割れしている現状では指標面から見るとそれほど割安という感じはしませんね。
3社合同の会社説明会なので、個別のお土産はありませんでした。

三井所社長から説明があり、三浦執行役員も同席していました。
元々外資系の日本法人でしたが、2002年7月にMBOにより独立し、2006年10月にJASDAQ上場(公募価格は10万円)。直後にライブドアショックがあり、その後の株価は下落傾向ですが、企業の内容としては着々と良くなって来ている。
今年の5月末頃から倍以上に急騰しましたが、今は急騰前の水準に戻っています。何か大きな材料でも出たのでしょうか?
米国バンクテック社とはMBO時に10年間の特別な契約(製品の最優遇価格、ノウハウの利用など)を結んでおり、5年間ほど延長する。

バンクテックジャパンのキーワードはペーパーレスで、イメージ情報を利用したソリューションを提供する会社と言っていますが、よく分からん!との指摘も多いので詳しく説明させていただく。顧客は大量の書類を使っている銀行などの大手企業が中心で、優良な顧客企業と直接取引きしている。

大会社では日常業務で大量の帳票を使用している。それらをコピーして配布したりキャビネットに保管したりしている。紙も大量に使用しているし、保管スペースも大量に必要になる。紙を配布するには人手もかかる。当社の仕組みを導入すると、帳票類はスキャナーで読み込み電子データ化される。そうすると紙の書類と同じようにパソコン画面上で見ることができる。書類の回覧者は自由に設定することができ、書類の一部分だけを見せたり、権限によって見られる部分を変えるなど柔軟に対応できる。
口座開設書類などの場合、印鑑が押してあるかなどのチェックも自動で行うことができる。今までは1枚1枚目でチェックしていたものを自動化でき、省力化の効果が大きい。書類だと紛失したり社外に流出したりする恐れもあるが、電子化していると紛失の心配もないし、データは特殊な暗号化をしているので、流出の危険も低くなる。保管スペースも光ディスクなどに保管するので、省スペース化が図れるなどメリットがひじょうに大きい。
営業所レベルで小規模に電子化する商品は、キャノンやリコー、ゼロックスなどが販売しているが、集中事務センターなど電子データ化を大量に行う部門で使用する装置は、世界最速クラスの商品を自社開発し国内生産している。この装置は1500〜2000万円と高いので、それほど書類が多くない会社などには、当社に電子データ化を委託するアウトソーシングビジネスも強化している。

書類の電子化が始まったのは97年くらいからで、その後2001年までは売上が順調に伸びていたが、MBOをした2002年からは金融機関が倒産するなど金融機関の経営が悪化し、投資が一気に止まり4年間売上が低迷した。この頃は銀行関連の仕事が半分程度を占めていたので影響が大きかったが、この低迷期に公官庁や物流企業など新たな顧客層の開拓に取り組んだ。その結果2006年からは成長軌道に戻り、現在では業界別の売上構成もバランスが良くなった。昨年は保険会社向けが伸びた。
損益面でも2006年から順調に伸びてきて、今期は10%近い経常利益率の目処が付きつつある(昨年までは5%前後)

今後の戦略
現状で電子化されているのはまだ10%程度に過ぎない。残り90%は電子化されていないので、市場拡大の余地は大きい。環境面を見ても通信インフラが整備されてきており、ネットワークの高速化・低価格化、パソコンやサーバーなどの低価格化が進んでおり、イメージ情報処理環境を導入しやすくなった。また日本版SOX法制定や個人情報保護の強化など、従来以上に文書管理の徹底、効率的な運用が必要になってきている。銀行などで使われていたマイクロフィルムも製造が中止になり、今後デジタル化の流れが加速していく。
こういった環境から、省力化も図れる帳票の電子化の需要分野が拡大していくと期待している。

当社の事業は、機器類を直接顧客に販売する『システム・インテグレーション事業』、その機器の保守を請け負う『メンテナンス事業』、機器を売るのではなく電子データ化業務自体を請け負う『アウトソーシング事業』で構成されている。
アウトソーシング事業は、機器を自社導入した方が安いのか、運用も含めて業務を丸ごと委託した方が安いのかを選択できるように4年前に始めた。この分野がひじょうに拡大し、今期は28億円程度の売上見込みである。景気が悪くなると、金融機関などは本業に集中するため事務処理部門をアウトソーシングして効率化する傾向が強くなる。アウトソーシング事業が大きく伸びているのはこの影響と考えている。
システム・インテグレーション事業は売上の変動が大きいが、アウトソーシング事業は5年くらいの契約なので、毎月安定した売上が上がってくる安定的な事業である。メンテナンスもやはり5〜6年の契約が多いので、この2つの事業は好不況の影響が少ない安定した事業になる。今期にはこれらの売上が48%弱まで増加してきた。業績の安定度を高めるためにも、これらストック型ビジネスの拡大に向け、引き続き力を入れていく。

海外展開については、環境が悪くなっているのでここ1〜2年はあまり期待していない。ただ将来への布石は打っていて、韓国の大手銀行等へ機器の納入実績がある。日本では3年前に法制化され需要が拡大してきたが、韓国でも2007年7月に電子文書法が交付されたので、今後の需要拡大を狙って2008年7月に子会社を設立した。法制化はされていないが中国への布石も始めていて、北京に事務所を作った。

中期計画については2010年まで作成しているが、今期の売上を上方修正するなど好調に推移しており、来年以降の計画は刷新中。3年くらいの中長期で考えるとそれなりの成長率で進められるだろうと考えている。
利益面についても今期は上方修正しており、経常利益では昨年の倍、純利益でも倍弱の見込みである。来年以降も上昇する形で見直し中である。

足元の状況
3Qまでの業績は、前年に対して大幅増収増益と好調に推移している。先の売上を予測するには受注高の推移が参考になる。当社では受注から6〜8ヵ月後に売上になる。四半期ごとの受注高を見ると前年同期を上回って推移しており、比較的堅調に進んでいると考えている。
通期の予想ですが、景気も悪化しているのに大丈夫なの?というご質問も多いですが、公表している業績予想に変更はない。昨年時点で本社が手狭になり移転の検討を始めたが、今期4Qに移転を予定している。昨年決めたのでまだ家賃相場が高く、品川から川崎に引越すことになった。広さは50%増えるが家賃は同程度である。本社移転に伴う引越し費用や家賃の重複などにより、3億円程度の一時的な費用が発生するので、4Qの利益は前年より減少する。これは業績予想に織り込み済みなので問題ない。
(営業利益は前年の倍の見込みですが、損益計算書を見ると米バンクテックとの契約に伴う費用を前倒し償却しているので、この影響を除くと50%増くらいになります。それでも高い伸びですけどね!)
配当については前年の倍近い1400円を予定している。

イメージソリューションというのは分かりずらい部分もあるかもしれませんが、当社の事業はまだまだ伸びそうであるということと、ペーパーレス化を図っていくという所がポイントである。これからも期待に応えていきたい。

質疑応答
(1)NTTデータなどと競合するのか?どうすみ分けているのか。
→現在の市場規模は私は5千億くらいだと思っているが、これが1.3〜1.5兆円へ伸びる可能性があると思う。NTTデータは画像データにしたものをどのように活用するか、全体的なシステムを作るかなどの部分で強いので、NRIなども同様だが当社とはすみ分けができている。銀行関係では東芝ソリューションと競合したりするし、一部の公官庁などでは日立と競合することもある。しかし証券など別の分野では組んだりすることもあり柔軟に対応している。
紙を画像化する部分はスマートな仕事ではなくアナログの部分なので、うまみがないと感じるのかNTTデータなどはあまり力を入れていない。サーバーなどのデジタル処理の部分に力を入れている。
(2)米国バンクテックとの契約が切れると、技術面などで事業展開できなくなるなどの問題はあるのか?また海外へのエリア展開は契約上アジアなどに限定されているのか
→バンクテックからの仕入れは、ハード・ソフト含めて全体の1割程度でありそれほど大きな影響はない。どんな商品を仕入れているかというと、小切手や手形、商品券の処理用の高速リーダ・ソータで、日本ではマーケットが小さくあまり需要がない。圧倒的に強いのが画像化を行う高速スキャナー・ソータで、4年間で300台強売れた。(1台1500〜2000万円)こういった商品はあまり他所になくて、日本でデザインし日本で生産している。
高速スキャナー・ソータは海外にも展開したいと考えていて、韓国でも40台ほど売れた。中国では数台、中国はこれから。他の国はどうなんでしょうということですが、この機械には保守が常に付いていくので、まずは近くの韓国、中国から狙っていく。そこでうまくいくようなら次はBRICSを狙っていきたい。日本よりはるかに電子化が遅れていて、紙があふれている。人口が多いと紙の使用量が多くなることもあり、この2つの理由からBRICSを狙っていきたい。

まったく知らない会社でしたが、ペーパーレス化というのは環境面や合理化、情報保護面など多くの面でメリットが大きいので、アウトソーシングを中心にまだまだ広がっていきそうだと感じました。リコーやゼロックスなども同じような事業を行っていそうな感じもしますが、市場が拡大していけば売上・利益とも伸ばせるのかなと思います。アジアなど海外では市場自体がこれから立ち上がるという状態なので、中長期的にもおもしろそうです。
MBOを行っている関係上長期負債が若干多いこと、IBML社との良好な関係が続くのか、大株主のファンドの売却方針はどうなっているのか?などが不安要素ですが、利益が増加し借入金も減少傾向にあるので、大きな投資がなければ数年後には財務内容もかなり良くなりそうです。アウトソーシング事業が大きくなると、設備投資が大きくなりそうなのでもう少し調べてみようと感じました。配当も着実に増配しているのがうれしいですね。
現在見直し中の中期計画でどのような目標を発表してくるのか注目です。高い成長性が続くのであれば、割安感が高まりますね!
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2008年12月04日

会社説明会情報

個人投資家向け会社説明会を開催している主な会社の情報を集めてみました。
近くでも開催されているかもしれませんので、ぜひ参加してみてくださいね!
主催者名をクリックするとセミナー案内ページが開きます。

証券教育広報センター

東京、大阪、名古屋で毎月2〜4回の会社説明会を開催しています。
第一部は会社説明会(1時間)で、第二部は証券関係者が講師のセミナー(1時間)になっています。
平日の13時30分〜15時30分に開催しています。

東海東京証券

主に名古屋で毎月2〜3回ほど会社説明会を開催しています。
第一部は会社説明会(1時間)で、第二部は東海東京証券のアナリストが講師のセミナー(1時間)になっています。
平日や土曜日の午後に開催しています。

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名古屋証券取引所

名古屋中心に会社説明会を開催しています。たまに東京でも開催されます。
夏と冬に開かれる「株式投資SUMMERセミナー」「株式投資WINTERセミナー」では、2社の会社説明会と投資に関するセミナーがセットになっています。水曜日の夕方と土曜日の午前・午後に開催しています。
その他年3回ほど企業研究セミナーが開催され、7月には名証上場企業が一堂に会する「名証IRエキスポ」も開催しています。

ブリッジサロン

東京中心に会社説明会を開催しています。
セミナーの様子はホームページから動画で見ることができるので、直接参加はできなくても参考になります。

モーニングスター

全国で会社説明会を開催しています。平日午後の開催が中心です。

大和インベスター・リレーションズ

東京中心に全国で会社説明会を開催しています。土曜日午後の開催も多いので、仕事をしている方でも参加しやすいですね!
会社説明会の様子や決算説明会の様子などを、ホームページで動画で公開しています。 → こちらです


日興アイ・アール

東京中心に全国で会社説明会を開催しています。土曜日午後の開催が多いので、仕事をしている方でも参加しやすいですね!

インベスター・ホットライン

個人投資家向けの会社説明会やセミナーの日程を一覧にしているホームページです。すべてを網羅しているわけではないですが便利ですね。

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2008年12月03日

中部鋼鈑の会社説明会報告レポート

12月3日に開催された、証券教育広報センター主催 中部鋼鈑の投資家向け会社説明会に行ってきました。中部鋼鈑はIRにも積極的で、定期的に会社説明会を開催しているようです。
中部鋼鈑は地元名古屋の会社で、厚板専業の電炉メーカーです。

2008年12月3日の株価 641円
(名証1部 5461) 100株単位 3月決算
PER 2.9倍、PBR 0.44倍、配当利回り 4.7%

最近の株価は → ヤフーファイナンス 中部鋼鈑
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鉄鋼関連の会社は全般的にPERは低いのでしょうが、それでも株価指標を見ると割安ですね。
お土産は500円分の図書カードでした。

まず最初に会社紹介のビデオが13分ほど流されました。あまり鉄鋼関連の会社には興味がなかったんですが、電炉というのがどんな仕組みなのかよく分かりました。ビデオを見ていると工場見学に行ったみたいで興味深かったですね。
説明は成田社長からありました。社長以下3人の方が来ていましたが、質問への応対を考えても2人位で十分じゃないかな〜とも感じました。

会社紹介の部分では、最大時には628人の従業員がいましたが、設備の合理化などにより現在では392人まで省力化が進んだそうです。中部鋼鈑は日本唯一の厚板専業メーカーで、名古屋市中川区の市街地にある鉄鋼メーカーで、周りはマンションやヤマダ電機、あおなみ線に囲まれています。敷地面積は約7万坪だそうですが、周りを囲まれているので、拡張の余地はなさそうですね
当社の特徴は、電炉メーカーなので多品種、小ロット、短納期に対応でき、鉄スクラップを利用するため環境にやさしいリサイクル企業です。さらに日本最大級の200トン電気炉を保有していて、世界的にユニークな製鋼−圧延直結プロセスを採用しています。
電気を使う製鋼工程は、電気代節約のため夜間操業を行っているそうです。
新日鉄などの高炉と比較すると、CO2の排出量が1/6〜1/5位ですみます。この面でも環境にやさしいですね!
子会社は、商社部門や輸送を担当する会社など4社あり、本体に比べて規模は小さいが堅実経営を行っています。

国内の厚板環境
上期の国内生産量は前年比33%増の678万トンで、高炉4社で9割を占めている。中部鋼鈑が4.7%で5位。レーザーで加工しやすい厚板など特徴のある製品を投入している。輸入厚板は2004年の42.3万トンをピークに年々減少してきたが、今年は国内の需要がタイトで急増している。輸入先は中国と韓国で9割を占めている。
厚板は造船や産業機械、エネルギー分野などの好調を受け、世界的に需要がタイトで、ここ10年ほど生産が増加傾向にある。他の鉄鋼品種と比べると伸び率が際立って高い。
厚中板の需要先は、船舶が45%で、建築・土木20%、産業機械16%、店売り15%となっている。当社は71%が店売りで、用途別に見ると産業機械59%、建築・土木28%となっている。
使用実績としては、千代田区の合同庁舎に使われるなど、品質が認められて著名物件にも採用されている。産業機械部門でも、国内ほとんどのメーカーに採用されている。

業績推移・今期の見通し
上期の実績は、売上は41%増と大幅に増えているが、経常利益は0.7%増と前年並みで、当期利益は35%減となった。上期は7月をピークにスクラップ価格が急騰し65.8%の上昇となり、販売価格もそれに対応して値上げしたので、売上は大幅増、利益は横ばいとなった。特別損失として、株安に伴う有価証券評価損や夏の集中豪雨による水害損失が発生し、当期利益は減益となった。
今期の売上は過去最高の見込みで、経常利益も過去最高だった2005年並みになる見込み。市況産業ということで利益の増減は大きい。
スクラップ価格が2006年1月頃から上昇傾向にあるので、販売価格を昨年4月、10月に5千円づつ値上げし、今年は7月までスクラップ価格が急騰したので、4、5、6、9月に1万円づつ値上げした。
スクラップ価格は7月に7万円まで上昇したが、その後急落し11月8日には8千円まで下がった。今は若干戻して1.4万円程度である。
今期の見通しは、販売価格が高止まりし足元スクラップ価格が下がっているので、スプレッドが増加し増収増益を見込んでいる。通期では、スクラップ価格は25.8%増に対し、販売単価は37.8%上昇を見込んでおり、下期は大幅に利益が出る見込みである。

設備投資については、03年に連続鋳造機更新で66億円ほどの投資をし、負債が100億円になり株主資本比率も53%になった。その後も圧延工場の増築など設備投資をしてきたが、負債の前倒し返済も進め、今期末には6.5億円まで減る見込みで、株主資本比率も75%程度になる見込み。借入先は政策投資銀行のみ。
来期には圧延工場の基盤整備に90億円を投資するなど100億円規模の設備投資を予定している。

厚板製品の今後の需給環境は、造船向けは比較的堅調に推移する。約4年分の造船受注残がある
。新聞などでは150隻の造船がキャンセルされるなどの報道があるが、日本船に対するキャンセルは0で、中国や韓国船がキャンセルされている。
産業機械向けや建築向けは、世界経済の減速により需要減となるが、致死計画分は比較的好調である。11月までは前年並みだったが、12月は10%くらい受注が減ってきており、1〜3月はもう少し減りそうな感じである。
輸入厚板は低グレード品の一部に価格引下げが見られるが、急速な数量拡大にはならない見込み。
鉄スクラップ価格については、世界的な購入意欲の低下や、建材需要減に伴う国内電炉メーカーの減産を受け大幅に下落しており、当面大幅な上昇はないと思われる。ウォン安の影響で韓国への輸出も止まっている。
国内高炉メーカーでは、CO2排出量の削減や増産を目的にスクラップ配合率を高めてきたが、高炉も減産体制に入りスクラップ使用量が減ってくる。輸出、電炉、高炉とも需要が減ってきているので、スクラップ価格も低迷が続く。
このような環境の中、当社としては電炉の小回りを活かして、既存ユーザーへのきめ細やかな対応を行っていく。来年の設備投資で、今まで以上の長さ、厚みのある商品に対応できるようになるので、更なる品質向上への努力、短納期対応力の強化を図っていく。

来期の設備投資は発注はほぼ完了し、7〜8月にかけて本工事を行う予定。省エネ、省力化、歩留まり向上、修繕費低減、増産効果等で10億円/年のメリットを見込んでいる。仮に市況が悪化し減産になった場合でも、生産効率が改善することからラインを一直にすることで生産減にも柔軟に対応できるようになる。

最近のトピックスとしては、四川省の大地震や岩手・宮城内陸大地震、東海地区集中豪雨被災者へ100万円づつの義捐金を贈るなどCSRにも力を入れている。6月20日に開いた株主総会では、併せて工場見学会、会社説明会、株主懇親会を開催し、会社への理解を深めてもらっている。当社は市街地に立地しているので、周辺住民の方への工場見学会も開催している。

配当については、安定配当をベースに業績に見合った弾力的な配当を行う方針で、最近は着実に増配してきている。今期は前年並みの28円と発表しているが、下期の業績が拡大方向なので、3Q、4Qの業績を見ながら、増配を検討していきたい。
中部地方の株主が37%を占めており、これからもよろしくお願いします。
ここまで約55分で説明が終了しました。残り5分ほど質問タイムです。
が、またいつものあの方が質問だけで4分ほども使用し、時間切れになってしまいました

(1)通期の利益進捗率が低いのはなぜか?本当に達成できるのか
→半年くらいスクラップ価格と販売価格の間にタイムラグがあり、下期はスクラップ価格は安くなり販売価格は高止まりが続くので、スプレッドが開き利益が出る。
(2)スクラップ価格は低迷しているが、今後どうなるのか?来年の業績はどうか?
→ウォン安で韓国の買いはない。中国が少し買い出しているが、今のところスクラップ価格が大きく上がる要素はない。
厚板は高炉が生産の9割を占めており、高炉の価格がベースになる。今年は鉄鉱石の価格が大幅に上がったため販売価格も高くなったが、来年は上がりすぎた分の訂正があり価格は下がると思う。原料のスクラップ価格は、電路メーカーの生産量次第。
(3)なぜ東証に行かないのか?何か基準を満たしていないのか
→この質問は株主総会も含めていつも聞かれる。東証上場は当社の最大の課題として取り組んでいる。東証は審査が厳しく、基本的に増益基調にあることが求められる。当社は市況産業に属しているので、業績の変動が大きくこの基準のクリアが難しい。市況産業であることを理解してもらおうと説明するが、なかなか認めてもらえない。

今までは鉄鋼のような重厚長大産業株にはあまり興味がなく、小型株やサービス産業など身近な会社中心に投資してきましたが、このような会社も割安で面白そうだなと感じました。ただ市況産業で業績の変動が大きいので、投資するタイミングには注意が必要ですね。
今期の業績は過去最高水準を見込んでいますが、業績の増減を繰り返してきた市況産業ですので、来期以降は不透明です。来期は販売価格の低下よりスクラップ価格の低下効果の方が大きいかもしれませんが、販売数量が減少すると業績への影響も大きくなると思います。産業機械も落ち込んでいますし、来期は減収減益の可能性も高いような気がします。

ビデオを見て電炉の工場見学会にも興味がわいてきました。
株主総会後に工場見学会、会社説明会、株主懇親会を開催しているというのも株主を大切にしている感じが伝わってきていいですね
株主になって来年の工場見学会に参加しようかな(笑)
でも来期以降業績が低下して、株価が下がれば意味ないですし
株式相場の先行きも不透明だし、今はあまり無理をする時期ではないですね。

と感じていましたが、ヤフーの掲示板を見て中部鋼鈑も割安で面白そうかなひらめきと感じてきました。IRにも積極的ですしもう少し調べてみますぴかぴか(新しい)

   2007年の株主総会の様子がネット上に掲載されていますわーい(嬉しい顔)
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2008年11月22日

出光興産の会社説明会報告レポート

11月19日に開催された、東海東京証券主催の出光興産投資家向け会社説明会に行ってきました。
出光はガソリンスタンドなどで有名ですね!今年97年目と歴史のある会社ですが、上場したのは2006年10月と最近です。個人投資家向けの会社説明会も今回が初めてだそうです。これからも続けて行って欲しいですね。

2008年11月19日の株価 6,250円
(東証1部 5019) 100株単位 3月決算
PER 8.3倍、PBR 0.50倍、配当利回り 2.4%

最近の株価は → ヤフーファイナンス 出光興産
ホームページは → こちらです♪

   ぴかぴか(新しい)証券会社やFX会社のお得な情報は → こちらですぴかぴか(新しい)

お土産は500円分の出光キャッシュプリカでした。
知名度の高い会社のためか会場一杯の人でした。最近ではこんなに多いのは珍しいですね。
まず最初に15分ほど会社説明のビデオが流されました。その後、広報室の鳥山室長から説明がありました。
出光は創業以来『人間尊重』という考え方を大切にしている。最近同じようなことをいう会社が増えてきたが、当社では創業以来ずっと受け継がれてきている。

出光は北海油田を中心としたヨーロッパから、中東、東南アジア、アメリカとグローバルな事業ネットワークを構築し、事業展開しています。数年以内に産油国であるロシアやブラジルにも支店を構えたい。
ガソリンスタンドでの石油販売が基盤事業だが、石油開発や石炭開発、潤滑油や機能性樹脂事業なども行っている。石油開発は北海油田で3万バレル/日生産しており、新規鉱区の開発も行っている。東南アジアでもベトナム沖で2009年から生産を開始する予定。タイ・カンボジア国境でも調査中です。原油生産量は少ないですが、石炭は年産1000万トンの生産を行っており、日本の需要の約10%を占めている。石炭はあまり注目されないが、世界の発電用燃料の46%を占めており、資源分布範囲も広くて、安価で豊富という特徴がある。当社はオーストラリアで生産している。
石炭はCO2の排出量が多いので、燃焼効率を高めるなど環境にやさしい技術開発も進めている。

将来に向けてエネルギー源を多様化するため、ウラン開発や再生可能エネルギーにも取り組んでいる。
ウランについてはカナダで開発を行っており、4〜5年後に生産を開始する予定です。埋蔵量は世界4位で当社の権益は約8%です。
再生可能エネルギーについては、1996年から大分で地熱開発を行っており、九州電力に蒸気を供給している。その他、日本風力開発に出資し風力発電にも力を入れている。
石油製品では、世界で100万KLの潤滑油を販売しており、日本1位で世界でも9番目の規模。ジェット燃料も国内のほとんどの空港で供給していて、国内線の約半数で使用されていて国内販売シェアNo1です。LPガス事業も国内販売シェアNo1です。
会社説明会とは直接関係ないですが、当社の「出光カードまいどプラス」は年会費永久無料でガソリン2円引きになるので、たいへんお得です。

製油所は国内4ヵ所にバランスよく配置しており、近隣の石油化学工場と連携している所もある。石油化学事業は、直接出光の名前が出ることはないが、シャンプー容器やペットボトルなど多くの商品で使用され、国内トップクラスです。
次世代ディスプレイの有機EL用の材料開発にも力を入れている。

社会文化活動にも力を入れていて、「題名のない音楽会」は45年間続けている。他にもテーマパーク「キッザニア」に出店している。キッザニアは来年甲子園にも開業する。

原油価格は、昨年から今年の夏にかけて急騰したが、足元は大幅に下がっている。ガソリン価格も同様に値下がりして、足元は1年前の価格まで下落している。当社は毎週価格を変更する方式を導入しており、10月以降毎週のように値下げしてきた。今後は今までのような大幅な値下げにはならないと考えている。
今期の業績見込みは、営業利益が1075億円、純利益が310億円の増益を見込んでいる。財務体質については、装置産業ということで借入金が多かったが、順調に減らしてきており、ネットD/Eレシオも1.5まで改善している。設備投資については1300億円を予定しており、石油開発への投資が増えている。
配当については安定的な配当を基本方針にしており、業績が悪い時も150円配を続けてきた。今後は業績動向や投資計画を踏まえ配当水準を検討していく。今後はどれくらい配当を増やせるか検討して行きたい。

将来への取り組みとしては、カタール、ベトナムなどの新規製油所プロジェクトへの参加、石油・石炭資源開発の強化・拡張、新エネルギーへの取り組み、有機EL事業の拡大、リチウムイオン電池の開発などに力を入れていく。

ホームページにも多くの情報を載せているので、ぜひ見て欲しい。季節ごとに懸賞なども行っている。宣伝していないので応募が少なく、当たる確率が高いと思う。こうやって案内していけば下がってしまいますが(笑)
これからもよろしくお願いします。

質問は多くの人に質問してもらうため、1人1問までと言われましたが、またいつものような状況でした(笑)
質疑応答内容は
(1)D/Eレシオが競合他社と比べて高い。どのように改善していくのか?
→まだ上場して日が浅く、今まで借入金で事業を拡大してきたため同業他社よりD/Eレシオが高くなっている。コミットメントラインを含め資金調達には問題ないので安心して欲しい。将来的にはD/Eレシオ1倍を目指す。
(2)経常利益に対して純利益がずっと低い。毎年特損が発生しているのか?
→特損ではなく海外の税率が高いためです。ノルウェーでの石油開発に対する税率が75%と高い影響で、経常利益に比べて純利益の水準が低くなってしまう。
(3)石油価格の見通しはどのように考えているのか?
→世界景気がリセッション入りしたこともあり、当面は70〜80$程度で推移すると考えている。しかし将来的には急騰以前のトレンドに沿って100$を目指すと考えている。

普段は空席も目立つんですが今日はほぼ満席でした。やはり知名度のある会社だとたくさん集まるんですね。株主が多いという影響かもしれません。個人投資家向けの説明会は初めてということですが、今後も継続して開催して欲しいですね。
あまり業績の話がありませんでしたね。原油価格次第でなかなか業績を見通しにくいんでしょうか?
私は知名度の高い大型株にはあまり興味をひかれないんですが、IRに積極的な会社が増えるのは嬉しいことですね♪
posted by Zaimax at 15:25 | Comment(0) | TrackBack(1) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月17日

テンポスバスターズの会社説明会報告レポート

10月24日に開催された証券教育広報センター主催の、テンポスバスターズの個人投資家向け会社説明会に行ってきました。
テンポスバスターズは新品・中古の厨房機器を買取・販売している会社です。私のイメージでは中古品専門に扱っているのかと思っていましたが、最近は新品の方が多いそうです。

2008年10月24日の株価 18,300円
(JASDAQ 2751) 1株単位 4月決算
PER 2.1倍、PBR 0.42倍、配当利回り 3.8%

最近の株価は → ヤフーファイナンス テンポスバスターズ
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お土産は2穴リングバインダー。お土産のバインダーは新品ですと観客を笑わせていました。倉庫からまとめて買ってきたので、原価は10円くらいだそうです(笑)
森下社長から説明がありましたが、話がとても面白い人ですね。所々で笑い声が上がっていました。社名が分かりにくくて、昔はハウステンボスと間違われたそうです

資源価格の上昇で厨房機器も2割くらい値上がりしているが、今当社が買い取っている中古品は定価が安い頃の商品なので買い取り価格も安い。一方、売値は値上がり後の新品価格の2〜3割なので、高く売ることができる。資源価格の上昇もマイナスにならない。
すかいら〜くや京樽、スーパーの閉店などで不要となる機器をテンポスで引き取っている。一流会社なのでいい商品を仕入れることができる。最近の不況は当社にとっては追い風になっている。
当社の事業は、景気が悪くなると飲食店の廃業も増えるので、中古品を安く仕入れることができる。一方景気がいい時には、大手との競争に負けた中小から仕入れることができるので、好不況にかかわらず事業を伸ばしていける。ただ急激に伸びる会社ではなく、着実に伸びていく会社です。

厨房器具を引き取る時に食器や調理道具をタダでもらってくるが、店頭に置いておくと10円〜500円くらいで売れていき、捨てるものがない。環境にもやさしい事業なので、そのうち表彰されるんじゃないかと思っている(笑)
高齢者も積極的に雇っていて、60歳以上が70人くらい、70歳以上も5人働いてもらっている。

経営者はいつも自社株は安い!と思っているものだが、当社の株価は異常に安いと思う。(たしかにPER2倍台というのは中古厨房機器並みに激安ですね) 6億円くらい自社株買いをしてきたが、あまりにも株価が安いので自社株買いにも力を入れていく。緊急株価対策で自社株買いのルールが緩和されたので、機動的に買いやすくなった。自社株は将来のM&Aに使う予定。
大手で中古厨房機器を扱っている会社はほとんどなく、各地の中小企業が行っていることが多い。フジマックが5〜6年前に1店作ったが、その後拡大はしていない。

厨房機器の販売を中心に、M&Aなどで周辺分野へ手を広げている。店舗内装業のハマケンは、厨房機器の販売だけでなく内装まで自社に取り込もうと買収したが、赤字が続いて連結決算の減益要因になってきたが、だんだんと改善してきた。テンポハンズでは厨房機器のネット販売を行っており、少人数での運営で6億円/年ほどの売上に育ってきた。
ただ機器の販売だけではなくて、資金面、人材面なども含めてフードビジネスプロデューサーとして、飲食店の経営に関わる全てを提供する体制作りを行っている。
名古屋の会社ではステーキのあさくまにも出資している。
中期的な目標としては、5〜10年後に100拠点、売上高250〜300億円を目指していく。

最近の業績については、単価の安い中古品の比率が上がってきたので売上高は横ばいだが、利益は大幅に伸びている。07年に売上が大幅に伸び利益が減っているのは、ハマケンなどを子会社化した影響です。

中古厨房機器販売業界は小さな会社が150社ほどあって、500億円ほどの売上規模です。当社は新品の厨房機器でも安いクラスを扱っており、マルゼン、フジマックなどの競合会社はアッパークラスの取り扱いとすみ分けができている。リース・クレジット部門の競合会社はワキタなどになるが、ワキタは借金0のいい会社です。
新品については商社から買っているが、よく売れるものは中国から直接買ってくる予定。粗利が5割くらいに改善する。

今後の課題としては、単なるリサイクル屋から脱皮するため、グループ力の強化が必要だと考えている。
中古機器の買取をしていることから廃業の情報が早く入るので、居抜店舗の情報を提供したり、店舗の設計施工、人材紹介、場合によっては出資も含めて、お客様の店舗と一緒に大きくなっていくのをサポートしていく。それが当社の売上拡大にもつながってくると考えている。

コスト削減は徹底していて、本社も借り物、机やいすもタダでもらってきた物なのでバラバラ(笑)コピー・FAXももらい物です。店舗についても家具店の退店店舗や、運送会社の倉庫を借りたりしており、低コストで運営している。改装にも300万円くらいしかかけていなくて、そのうち150万円は看板です。本社にも店舗にもお金をかけず、安い価格でお客様に商品を提供している。100万円くらいの冷蔵庫を1年保証をつけて20〜25万円くらいで売っている。
子会社のあさくまも今期は黒字見込みで、ハマケンも改善してきている。
ダイヤモンド株データブックでも強気と評価されたが、株価は本当に安いと思うのでぜひ応援して欲しい。


質疑応答
(1)中古販売なのでもっと利益率が高いと思っていたがなぜ低いのか?安く売りすぎなのではないか?
→新品の割合が7割くらいまで高まっていたので利益率が低くなっている。現状利益に占める新品と中古の割合は半々であるが、新品の利益率は3割、中古は6割くらいです。3年位前から中古の販売に再度力を入れ、改善してきている。新品についても中国から直接買い付けるなど利益率向上に取り組んでいく。
販売価格については、一律ではなくいい商品は高めの価格設定にするなど利益向上策を行ってきている。
(2)株式の流動性が低いが、もっと配当を増やしたり株主優待などは考えていないのか?
→創業者など固定株主が6〜7割持っているので、増配しても一部の人が喜ぶだけ。なので少しづつ増配していく予定です。個人株主が増えてきたら大幅増配も考えたい。ちょうど昨日マルゼンの社長と話していて、食事券の株主優待を導入したら500人株主が増えたと聞いたところです。当社も株主優待を検討しているが、今のところ導入予定はない。
(3)何か懸念はないのか?
→大きなものはない。投資先の企業が上場を目指しているが、環境が悪く先延ばしにしている。

株価も割安でなかなかおもしろそうな会社ですね。社長の話もとてもおもしろいですし(笑)
帰ってからちょっと調べてみたら、前社長が信用取引で大きな損を出して追証で自社株を取られそうになったので、テンポスが追証分を貸し付けているようです。その影響もありテンポスの借入金が増えています。いつ返済してくれるのかがはっきりしませんね。
週間ダイヤモンドでも会社を私物化と非難されています
土地を担保に取っているとはいえ、ちゃんと返済できるのか気になりますね。
この貸付がなければもっと財務体質が良くなるのにと感じます。
ダイヤモンド株データブックでは割安で強気と評価され、週間ダイヤモンドでは会社を私物化!と非難されるというのも面白いですねわーい(嬉しい顔)

まあそれを差し引いても興味を惹かれる会社です。
 1時代にあったリサイクル産業で比較的高い利益率も見込める
 2本社や店舗にお金をかけない低コスト体質
 3財務内容もしっかりしている
 4不況の影響が小さく、逆に追い風となることもある
 5自社株買いにも積極的に取り組んでいく
などいい点が思いつきます。会社のお金で株式投資をしたり、M&Aで失敗したりがなければ期待できそうですね♪
もっと詳しく調べてみようと思いました。

今年は株主になって、株主総会に参加してみたいですね。昨年のテンポスバスターズの株主総会レポートを見つけたので、リンクを貼ってみました。

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posted by Zaimax at 13:28 | Comment(2) | TrackBack(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月14日

ツヴァイの投資家向け会社説明会報告レポート

証券教育広報センター主催のツヴァイの投資家向け会社説明会に行ってきました。
ツヴァイは結婚相談&情報サービスを提供していて、業界2位の会社です。イオンの子会社で持ち株比率は64.8%です。

2008年11月14日の株価 516円
(東証2部 2417) 100株単位 2月20日決算
PER 6.3倍、PBR 0.68倍、配当利回り 4.8%


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お土産はトップバリューの黒飴1袋でした。ちょうど黒飴が欲しいな〜と思っていたので嬉しいですね♪

4分ほど到着が遅れてしまいましたが、最初15分弱は会社紹介ビデオを流していました。その後、田路社長から説明がありました。
ツヴァイは1984年にイオンの100%子会社として設立されました。人口が減少すると小売業への影響も大きいので、人口減少を少しでも食い止めるために結婚相手紹介サービスに参入しました。業界の売上規模は500〜600億円で3,900社近くの事業者が参入しています。いろいろ問題もあった業界ですが、ツヴァイは業界唯一の上場企業です。信頼性を高めるために、2004年にJASDAQに上場しましたが、業務内容を説明するのに苦労したそうです。2007年には東証第2部に上場しています。

今後少子化が進んでいくので、結婚紹介サービスは市場が縮小して行くのではないか?と思っていましたが、説明によると男女とも未婚率は上昇しており、主要顧客である25〜44歳の独身者は増加しています。未婚者へのアンケートでは、独身者の9割は将来結婚する意向があるが、適当な相手に巡り合わないことが独身にとどまっている一番の理由だそうです。適当な相手に巡り合わない背景としては、次のように分析していました。
(1)男女が偏ってしまっている職場環境
(2)24時間営業などでシフト勤務が増加している
(3)地域での付き合いの希薄化

現状の当社の会員数は約4万で、業界全体では約60万人と推定しています。このような背景から、結婚相手紹介サービスに対する潜在市場はとても大きく、利用意向のある独身者は約280万人、興味のある独身者まで含めると約700万人、25〜44歳の独身者は約1400万人となります。潜在市場の開拓余地は依然大きいと考えています。ただ業界の透明性が不足しているためか、なかなか潜在顧客が顕在化してこないことが課題ですが、最近は『婚活(結婚活動)』が話題になるなど、意識がだんだん変わってきています。

一方、国も少子化傾向には危機感を持っていて、2006年5月には「少子化時代の結婚関連産業の在り方に関する調査研究報告書」が発表されました。業界の透明化が必要ということで、08年9月から業者の認証審査制度が始まったそうです。ツヴァイは全営業所で申請中で、12月中旬から末にかけて認証される予定です。

ツヴァイの仕組みは、新聞中心に広告を出し、資料請求などはweb中心になります。全国170人のカウンセラーが2時間程度のカウンセリングを行い、利用希望者は審査のうえ会員登録されます。審査には収入証明や独身証明、保有資格の証明など厳しい審査があるようです。登録料は3万円で、活動サポート費がかかります。多くのコースがありますが、サポート重視コースで13.86万円になります。このお金は前受計上し、サービス提供ごとに順次売上に計上していきます。
基本の月額費用は1万円前後で、会員4万人分約4億円/月が安定的な売上になります。毎月結婚相手を紹介して、成婚すると退会となりますが、毎年6千〜7千人くらいが成婚しているので、日本全体の0.5%を占めています(日本全体では70万組140万人が毎年結婚している)
結婚時にはイオンのネットワークを活かして、式場を紹介したり、イオンでの新生活用品購入の割引パスポートを発行するなどのブライダルサービスを行っています。
今まではここで会員の方とのつながりは終わっていましたが、お客様から要望もあり、ずっとつながっていくライフサポートサービスにも力を入れている(後ほど説明)
ツヴァイは独自の仕組みで成婚確率は50%と高い。4つの出会いの場が用意されている。
@相性適合性診断による双方へのパートナー紹介サービス
一番成婚につながる可能性が高く、70%くらいがこれで決まっている。趣味や考え方など多くの条件をもとに適合する相手を双方に紹介する双方向性がポイントになっている。自分のデータが誰に送られているのかが分かるので安心です。送られるのはデータだけで、写真などは営業所に来ないと見ることができません。データも本人を特定できるようなデータは含まれないので安心です。
Aパーティ・イベント・セミナー
乗馬やクルーズパーティなど、様々なイベントを年間約2000回開催している。中でも一番人気が高いのはファイナンシャルセミナーで、ライフプランなど将来設計が人気のようです。
入会には収入証明書が必要ということで、審査に通らないだろうな〜(^_^;)と落ち込んでいましたが(笑)、講師としてならチャンスがあるかも揺れるハート
B出会いの広場・PRボード
会報誌「Duo」や営業拠点のPRボードで自己アピール可能
C手作りお引き合わせ
会員の要望を参考に、専門スタッフがお互いの条件などを調整したうえでお引き合わせを実施するサービスで、最近人気が高まっているそうです。@のサービスは自分で相手に連絡を取り、約束を取り付けないといけませんが、こちらはすべてスタッフがやってくれます。知らない相手になかなか電話しにくかったり、シフト勤務で連絡が取れないなどの理由から利用が増えています。

成婚退会者の活動期間は、5ヵ月がもっとも多く、次いで13ヵ月、6ヵ月、4ヵ月となり、平均では23ヵ月となります。半年くらいで決まる人が多い一方、平均で23ヵ月ということは決まらない人はなかなか決まらないという2極化が進んでいるんですね。早く決まればその分費用も少なくてすみます。
男女の比率は、2000年頃は男性6割でしたが、2003年頃に男女比が逆転し今では49:51となっています。バランス比がいいのはツヴァイだけではないか?(イオンのイメージが女性に好印象を与えているのでしょうか)
地域的にもほぼ人口分布に近い割合ですが、ツヴァイは大都市に強く地方に弱かったので、イオンのお店などを利用し営業所を増やしてきた。この効果が出てきている。年代別では男性は30代45.6%、40代42%で88%を占めている。女性は30代が63%と圧倒的に多い。

ツヴァイの強みは、ツヴァイにしかできない双方向ベストマッチングのしくみ、約700社という豊富な法人会員(法人会員からの入会者が30%を占めている)、プライバシー保護の徹底、などに裏打ちされた安心度と収益力の高さです。
法人会員制度は、中央省庁から相談を受けたのが最初で、大手企業の他にも官公庁やt地方自治体など順調に拡大してきている。
ツヴァイは多くの個人情報を扱っているので、プライバシー保護についてはできることはすべて行っており、社員にはオープン系とLAN系の2台パソコンを支給するなど徹底している。

差別化の取り組みとしては、業界で唯一上場していることが一つだと思う。
社長に就任して、信頼性を高めるためにもぜひ上場を目指したいと思い、社内のしくみの見直し、徹底したリストラを行ってきた。
また、NOVAの破綻以降、前払いサービスに対する不安感が高まり、当社も影響を受けた。お客様に安心してもらえるように、前受保全措置を他社に先駆けて導入した。これは前受金を銀行に信託保全するもので、無借金のツヴァイのように財務体質が強くないとできないので、大きな差別化になる。
また、少子化対策として結婚支援に取り組む自治体も増えていて、自治体からの「出会い事業」の受託にも力を入れている。愛知県、岐阜県、山梨県から受託している。地元愛知県の事業が紹介されましたが、応募が多くて抽選になったそうです。
サービス内容がよく分からないという問題もあるので、サービスの見える化にも力を入れている。JR東日本から紹介を受けて「OLまつり」に参加してサービスを体験してもらったり、親御様向け本人様向けなど多くの説明会を実施している。
「OLまつり」では自分の希望条件を入力して何人くらいがマッチするかを体験してもらったが、一案人気のブースになった。
親御様向け説明会はイオンのショッピングセンターを利用するなど、身近な場所で開催している。
ブランドの強化に向けて、会員制交流会事業やプレミアム型サービス事業などに取り組んでいる。プレミアム型は成婚率100%を目指した事業で、専任の担当者が成婚するまでサポートしていきます。
ライフサポート企業への発展を目指して、イオングループのインフラを最大限に活用したライフコンシェルジュサービスを提供していく。まずは出産や育児のサポートやイオン銀行と提携した住宅ローンなどを提供していく。

業績については、売上・利益は順調に伸びているが、2001年度は体質強化に向けたリストラ断行で減収・大幅減益になった。売上の63%は月会費が占めているので、経営が安定している。財務内容は良く、無借金経営ですべて銀金決済をおこなっている。日経優良企業ランキングでも安全性で74位になっている。
株主還元については、株主優待も難しいので配当で報いるのが一番だと考えている。上場時には25%の配当性向を約束したが、昨年から30%に変更した。他には成婚率を上げることが一番の株主還元だと考えているので、成婚率向上に取り組んでいきます。当社の証券コードは2417ツヨイナと覚えてください。今後ともご支援のほどよろしくお願いします。

ここから質問タイムになりましたが、多くの人に質問してもらうため1人1つでお願いしますと司会者からアナウンスがありました。しかしながらまたあのおじさん登場です!
1問までと言われましたがと言いながらたくさん質問していました。結局1人だけで終了時間になってしまいました。質問に入る前に自分の考えを長々と述べるのが問題なんですよねもうやだ〜(悲しい顔)
質問は簡潔に!と注意して欲しいものです。

(1)流動性向上についてはどう考えているのか?株式分割などは考えていないのか
→東証に上場したことも流動性向上に効果があった。親会社に持ち株を放出してもらうことも必要だと思う。株式分割については、1株当り利益がもう少し向上していけば考えていきたい。株券電子化後は分割もやりやすくなる。
(2)上期の業績は前期を下回っているが、通期目標は本当に達成できるのか?
→昨年後半はNOVAの影響もあり入会者が落ち込んだ。当社の売上はサービス提供時に計上しているので、売上計上は遅れる。昨年後半の入会者減の影響が今上期の売上に反映している。よって上期はもともと厳しいと見ていたので、予定通りです。

会社四季報では売上・利益の伸びも低いので、将来性もあまりないのかな〜と感じていましたが、説明を聞いて潜在顧客も多いですし、少子化対策という国策にも沿った会社なので面白そうかなと感じました。財務内容もいいので金融危機にも安心して持っていられそうです。配当利回りが高いのも楽しみですね♪
財務内容はよさそうですが、資金の運用先がどうなっているのかは注意が必要です。無駄な株式・債券投資などして評価損をだしたらがく〜(落胆した顔)意味がないですからね!
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2008年11月11日

双信電機の会社説明会報告レポート

証券教育広報センター主催の双信電機の投資家向け会社説明会に行ってきました。
双信電機はセラミック技術をベースに、携帯電話など通信関連のフィルタなどの電子部品を製造・販売している会社です。日本ガイシの子会社になります(持ち株比率は40.7%)

2008年11月11日の株価 324円
(東証1部 6938) 100株単位 3月決算
PER 29.7倍、PBR 0.3倍、配当利回り 3.7%
 中間配あり

最近の株価は → ヤフーファイナンス 双信電機
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お土産は500円分のクオカードでした。
南東社長から説明がありましたが、名古屋でも3回ほど説明会を行っているそうです。
過去9年間は10億円以上の営業利益を上げてきたのに、70周年を迎える記念の年に大幅減益となる見込みであり、まずは業績悪化と株価低迷のお詫びからプレゼが始まりました。ここには株主の方もたくさん来られていると思うので、この場を借りてお詫び申し上げたいとのことでした。
今は大部分の会社が下方修正したり株価が低迷していますが、ここまでお詫びするのもめずらしいですね。IR部門に苦情がたくさん来ているのでしょうか(笑)
そして先日の決算発表のときに、日経の記者と自社の株価について雑談していたら、それが記事になってしまいびっくりしたと話していました。記事内容の一部は下記のようなコメントです。
『うちを買収したら即現金で回収できるってこんな状況ってありですか』と嘆いていた

資産の額と比べて株価が異常に安いことを強調したかった発言が、そのまま記事になってしまったそうですが、私も記事を読んでそんなにキャッシュリッチな企業なの?と興味を持ち四季報を開いてしまいました。業績がいまいちだったのでそれ以上は調べませんでしたがあせあせ(飛び散る汗)
賛否両論はあるんでしょうが、この記事によって双信電機の知名度は上がったんじゃないでしょうか?私もそれまではまったく知りませんでしたので。とはいえ、わざわざ釈明するということはお叱りの声の方が多いんでしょうね(^_^;)

日本ガイシとは共同開発はしているが、製造・販売は独自に行っていて、事業的には独立した関係です。
携帯などの電波に関係するフィルタを販売している情報通信端末分野(売上構成比20%)では、日本だけでなく海外も含めて携帯の生産が低迷しています。この影響に加え急激な円高で売上・利益が減少しています。

携帯の基地局などで使う電子部品を販売している情報通信インフラ部門(売上構成比28%)では、技術力が必要で付加価値が高い部品に力を入れています。中国でオリンピック前に3Gの導入が始まると期待し開発を進めていたが、まだ導入が始まっていなくて売上見込みが外れてしまった。

電車用の電子部品や、医療機器などで使われる電波障害を除去する部品などを扱う一般機器部門(売上構成比29%)は、安全性を向上させるための投資が続いていて比較的好調なようです。

今いちばん力を入れているカーエレクトロニクス部門(売上構成比10%)では、セラミック技術を活用して熱に強いセラミック基板などを拡販しています。

今期の事業環境は、夏以降厳しくなってきていましたが、10月以降さらに厳しさが増してきた。
情報通信端末は中国中心に在庫調整が続き受注が減少している。特に高機能携帯電話が売れなくなっている。しかし来年からは日本でもWiMAXが普及してきたり、再来年には3.9G携帯なども出てくるので、中長期的には今後も拡大が続くと考えている。
一般産業機器では、鉄道信号関連は安全性を高めるため景気に左右されにくい市場で、堅調に推移している。また5万円PCに代表される低価格パソコン用の部品が伸びている。日本以上にアジアでは低価格PCが受け入れられている。
カーエレクトロニクス部門はトヨタでも大幅に下方修正するくらい厳しいが、車のエレクトロニクス化はこれからも進むので、力を入れていく。今期の初め時点ではサブプライム問題も米国の自動車メーカーへの影響が中心で、日本のメーカーは数%程度の減産で済むと考えていた。しかし秋以降日本のメーカーも大きな影響を受けるようになり、業績を大幅に見直した要因のひとつになっている。
このように将来的には明るい話題もあるが、足元は非常に不透明な状況です。今期末には経営を身軽にするため、1億円くらいの固定資産を処分するので、特損も見込んでいる。円高も減益要因で、10円円高になると2.3億円ほど減益になる。(海外向けの売上は30%程度で、現地で生産しているのは10%程度。1$=100円に見直した)

業績の向上を図るため、開発案件の選択と集中を行ったり、生産工場を2箇所から1箇所に統合したり、設備投資を前年の半分程度にまで圧縮したりなどの対策を行っている。
来期を見通すのはひじょうに困難だが、増収総益を目指して、下記の経営方針で臨んで行く。
(1)次世代通信システムへの参入
(2)無線LAN市場の大手客先プロジェクトの獲得
(3)ノートPC用厚膜印刷基板(熱に強いセラミック基板)の増注
 熱対策が必要なバッテリー関係などを狙っていく
(4)鉄道信号システムなど景気に左右されない分野での増注
 整備新幹線用の部品が来年くらいから発注が始まる
(5)国内外拠点の再編
(6)総員管理
 大変申し訳ないが現状100人位いる派遣社員も半分くらいに減らさざるを得ない。社員の増員もストップし、最適配置で人材を活用する。

当社はバブル後には大きな借金を抱えていたが、地道に利益を積み上げ株主資本比率が80%を超えるような財務体制になってきた。これからはさらにこの経営革新活動を強化して、『負けない会社から勝てる会社』を目指して、全社一丸となってがんばっていきます。

本来なら記念すべき70周年なので、記念配当なども行いたかったが、このような業績になってしまいたいへん申し訳ありません。記念配は行えないが前年と同額の12円配を行う予定です。配当性向は110%になります。
全体的にお詫びが多い説明会でした。

質問時間にはまたあのおじさんが質問しました。南東社長の回答も長かったですが、今日の質問時間は9分間でした!2人目の質問で時間切れとなってしまいました。
(1)業績悪化について説明を受けたが、それにしてもなぜ短期間の間に何度も下方修正するのか分からない
→新商品を共同開発していた相手が破綻してしまったり、米国のプロジェクトが半年先延ばしになるなど、ここ3ヵ月くらいで状況が急変しているため。
(2)円高も理由に上げているが、円建てで取引できないのか
→すべて$建てではなく6〜7割程度であるが、すべて円建てにするのは難しい。競合相手が台湾など海外のメーカーも多いので、当社だけ円建て取引を要望しても通らない。
(3)日本ガイシに42億円も短期貸付しているがなぜか
→日本ガイシグループ全体として資金管理をした方が両社にメリットがあるのでそうしている。実際銀行に預金するよりも0.5%程度有利になっている。

丁寧に説明していましたが、今後の成長性という意味でははっきりしたイメージが感じられなかったですね。今期は業績が悪いのでしょうがないですが、余剰資金もたっぷりあるんですからもっと配当性向を高めてもいいんじゃないかな?と思います。成長性がそれほど高くないのなら何かメリットがないと投資しにくいですね。
全体を通してお詫びの印象が強かった説明会でした。
posted by Zaimax at 21:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月09日

トーカイの会社説明会レポート

11月8日に開催された、東海東京証券主催のトーカイの会社説明会に行ってきました。
今日は起きたのが11時頃(笑)外は冷たい小雨が降っていて、行こうかどうしようか迷いました。会社四季報を見るかぎり最近の業績は冴えません。PERは割安ですが配当利回りも1%くらいとパッとしません。でもサービス関連の会社なので参加することにしました。
前置きが長くなりましたが、トーカイは病院のリネンや白衣など各種のレンタル、看護補助、給食事業、調剤薬局事業、リースキン事業など健康や生活環境分野で事業展開している会社です。本社は岐阜市と地元の会社です♪
ですがほとんど知りませんでした(^_^;)

2008年11月7日の株価 800円
(名証2部 9729) 100株単位 3月決算
PER 5.7倍、PBR 0.6倍、配当利回り 1.0%
 中間配あり

最近の株価は → ヤフーファイナンス トーカイ
ホームページは → こちらです♪

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お土産は自社商品で、リースキンのレンジクリーナークロスでした。
小野木社長から説明がありました。落ち着いた話しぶりで信頼できるような感じです。
以前はゴルフ場の運営を行うなど事業の幅を広げていましたが、現社長になってから事業の選択と集中を行い、健康や環境以外の事業からは撤退しました。その影響で特損や特益が発生し純利益の変動が大きくなっています。ゴルフ場は3つ持っていましたがすべて売却したので、これからは大きな特損などはなくなりそうです。
8期連続の増収を続けていますが、3年前からは頭打ちです。質問でもありましたが、これはゴルフ場などの事業を売却したこと、3年前に介護用品のレンタル制度が変更になり売上が2割減少したことなどの影響です。

売上の半分を占めている健康生活サービス部門は、病院関連やシルバー事業、給食事業が含まれます。病院のリネンサプライなどが半分くらいを占めていますが、関東以西に展開していて業界2位だそうです。業界トップは非上場のワタキューセイモア株式会社で35%くらいのシェア、トーカイが2位で7〜8%くらいだそうです。ワタキューが圧倒的シェアを握ってるんですね。ワタキュー子会社の日清医療食品(4315)が上場していました。こちらも医療・福祉施設の給食受託最大手だそうで、トーカイの先を行っている感じですね。同じような事業を展開していて、強力なライバルのようです。医療ビジネスという市場を創出した初代社長・村田清次 社長一代記など興味深いですね。

ワタキューセイモア株式会社 → ホームページはこちら

トーカイに戻りますが、契約病院数は2,347件で3年前に四国の同業(兄弟会社なんでしょうか?)をM&Aして大幅に増加しています。今後は環境サービスなど他の部門とも相乗効果を出しながら拡大を図っていきます。M&Aによるシェアアップにも積極的に取り組んでいきます。

調剤サービス部門は売上の1/3を占めており、『たんぽぽ薬局』という調剤薬局を東海中心に89店舗展開しています。売上高では全国業界8位ですが利益率は1番高いそうです。病院の前や近くに立地しているので処方箋がが大量に集まり、効率が高くなっています。アインファーマシーと業務提携し、原価低減のため共同購入などにも取り組んでいます。
関東に比べて中部や北陸、関西は医薬分業が遅れているので、今後も調剤薬局に力を入れていきます。医薬分業がされていない病院の近くに土地を確保していて、分業が始まれば対応できるように準備しています。契約済みで未出店の場所が41ヵ所ある。収益性を重視しながらM&Aも推進し、ジェネリック薬品の使用促進にも取り組んでいきます。このような施策を打ちながら、中部圏No1の調剤薬局チェーンを目指していきます。

環境サービス部門はリースキン事業や病院清掃事業で構成されています。リースキンはダスキンに次いで業界2位です。しかし一般清掃は価格勝負となりうまみが少ないので、5年位前から院内清掃に力を入れている。リネンサプライで病院とは取引があるので手掛けやすいんでしょうね。
手術室の清掃などは特殊なノウハウが必要で、一般清掃よりも利益率が高そうです。リネンサプライや医療補助業務などとの相乗効果が出てきています。
公的な病院では赤字経営のところも多く、院長の悩みはドクターの確保と経費の削減です。リネンから給食事業、院内清掃までトータルで提案して、力になれる会社を目指していくそうです。

以前はスキー場なども持っていたみたいですが、健康・環境分野でシナジー効果が出せる事業以外は売却・撤退し、財務の健全性も向上しました。高齢化社会を迎え、今後成長を続けるヘルスケア事業に集中投資を行い、業績を向上させていきます。
新規事業にも力を入れていき、手術着のリユースを提案しています。日本や米国ではほとんど使い捨てですが、欧州ではリユースされています。日本でもリユースが進むよう取り組みを進める。名大でも採用されていて、5割くらいのシェアを取っていきたい。

株価についてはPBRが0.57倍くらいと低迷している。PR不足もあると思うので積極的にIRも行っていきたい。知名度向上の一環として東証上場も目指していて、名証2部→東証2部→東証1部と上を目指していきたい。関東の営業拠点も拡大し布石を打っている。配当は安定配当を継続していて、赤字の時も続けてきたが、最近は自社株買いも行っている。総還元性向は15%を目標にし、将来的には20%を目指して行きたい。
現状6倍程度のPERも最低10倍、将来的には20倍を目指したい。中期的な目標としては、売上高1,000億円、経常利益70億を掲げていて、東証上場時の姿としてイメージしている。

現状株価は低迷していて流動性も低いです。配当性向が6%位と極端に低いのが原因のひとつだと思います。配当利回りも1%で5%くらいがたくさんある中では見劣りします。知名度が低くて配当面でもメリットがないとなると、買う理由が見つかりません。
自社株買いを行っていますが、ただでさえ流動性が低いのにさらに市場から株を買い上げてしまうと取引がなくなってしまうのでは?などと心配になります(笑)
自社株買いよりぜひ配当性向を高めてもらいたいですね。還元性向の考え方が分かったのは収穫です。配当を増やす考えはないのか?という質問に、事業の再構築も済んだのでこれからは配当も積極的に増やして行きたいと答えていたので、増配も期待できるのではないでしょうか。
PERの目標を掲げるのも珍しいですね!PBRが1倍を割っているのも気になっているようですし、株価を上げたい!という気持ちは大きいようです。上期は業績も上方修正するくらい計画以上に推移していますし、通期でも予想を上回るのが期待できそうです。

主な質問は、
(1)羽島工場再開発に50億円投資するが、資金調達はどうするのか
→手持ち資金とキャッシュフローでほぼ賄えると考えている。
(2)自社株は消却するのか
→消却するなど処分を考えていきたい。
今後M&Aを強化するなら自社株を使ってもいいと思うんですが、株価が低迷していたら意味がないですね(笑)
(3)ここ3年くらい経常利益率が低下してきているがなぜか
→3年前に介護用品のレンタル制度が変更になり、軽度の人には使えなくなった。そのためコストは変わらないまま売上が2割減少した。この影響が大きい。その後は中・重度の人向けのレンタルに力を入れている。
(4)ROEの目標はどのくらいを考えているのか
→最低10%は達成してそれ以上を目指して行きたい。
競合会社や配当についての質問は上記説明の中に入れました。

足元業績好調+増配期待、そして今後の戦略もしっかりしていて着実な成長が期待できそう、東証上場も視野に入れているとなると、投資対象としておもしろそうだなと感じます。
もう少し詳しく調べてみる必要はありますが、地元の会社ですし応援してみようかな〜と感じました。
問題は新たに投資する資金が少なくなってきていることですね(^_^;)
手持ちの株を売却するにも低迷しているし、悩ましいところです(笑)

本題とは関係ありませんが、名古屋で開催される投資家向け説明会にはよく来るおじさんがいます。いつも積極的に1番に質問していていいことなんですが、質問の前振りが長いんですよね。いつも自分の考えを長々と話しています。大体質問時間は10分くらいしかないのに一人で7〜8分使ってしまいます。ひどいときには一人で時間切れになってしまいます。他にも質問したい人はいるんですからもっと簡潔にしてもらえるとありがたいんですが(^_^;)
今日も質問が終わらないんじゃないかとヒヤヒヤしていました。東海東京証券の大口のお客さんなんでしょうか?いつも1番にマイクが渡されます。何とかして欲しいものです。

それから帰りに社長とエレベーターが同じになりました。投資家向け説明会は東京と名古屋で1回づつ開催したことがあるそうです。これからも定期的に開催して知名度を上げていって欲しいですね。
名駅のほうに歩いていったので電車で帰ったんでしょうか(笑)そんな庶民的な社長ならますます応援したくなりますね♪
posted by Zaimax at 16:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月05日

CDSの会社説明会レポート

11月5日に開催された、東海東京証券主催のCDSの会社説明会に行ってきました。
CDSは、中央デジタル・ソリューションの頭文字のようです。自動車メーカーや情報家電メーカーの開発部門と協働しながら、開発の支援をしたり取扱説明書などの文書類を作成している会社です。
地元愛知県の会社ながら知りませんでした。
ホームページを見てみると、定期的に投資家向けIR説明会を行っているんですね。

2008年11月5日の株価 36,000円
(ヘラクレス上場2169) 1株単位 12月決算
PER 12.2倍、PBR 0.5倍、配当利回り 5.6% 中間配あり

最近の株価は → ヤフーファイナンス CDS
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お土産は、提携会社のあるフランス ブルターニュ地方の天然塩でした。

芝崎社長から説明がありました。
昨年の12月に上場しましたが、大手メーカーの開発支援からマニュアル類の作成まで一貫して手がけている会社は他にはないそうで、業務内容を理解してもらうのに苦労しているそうです。
3D−CADを使って設計を支援したり、生産設備設計の支援、それらのデータを利用して技術者向けのマニュアル整備、消費者向けの取扱説明書作成など幅広く業務を展開しています。メーカーは海外にも販売しているので、マニュアル類の翻訳なども提携会社で行っています。

かなり高い技術力が必要だそうで、メーカーの開発部門とも深く結びついているので、不況になったから切られるということは少ないそうです。単価の見直しなどの影響はあるようですが、今の時期でも新規のお客さんが増えているそうです。

業績を見ると、連結の純利益が非常に低くなっています。これは05年12月に買収したMCORという会社ののれん償却のためで、この影響を除けば増収増益を続けています。のれんは5年償却なので、2010年までこの影響が残ります。この間はPERなどの指標が割高になってしまうということです。
のれんの影響が大きいので、当初は高い買い物をしてるんじゃないか?と思っていましたが、話を聞いてみるといい会社を買収できて、今後も期待できそうです。
MCORはもともと三菱自動車のIT部門の子会社でしたが、開発に関係しない部分はIBMに売却し、重要な部分だけ残していました。それが三菱自動車の経営がリコール問題で厳しくなり、CDSに売却することになったそうです。
三菱自動車との間では5年間のサービスレベル契約を結んでいますが、開発の重要部分なので契約が切れた後も仕事がなくなることはないとのことでした。実際、プジョーとのロシア工場の立ち上げや、三菱ふそうの案件など大型案件が続いていて、新規の会社を獲得する余力がないくらいだそうです。

資産の割に売掛金が大きいですがこれはシャープ向けの売掛金で、3ヵ月先の回収という契約になているので、常に3ヵ月分の売掛金が計上されるためだそうです。今まで未収金は0ということで心配要らないとのことでした。

中期計画では2010年に売上77億、経常利益率10%を目指しており、近いうちに売上100億を達成したいそうです。
ヨーロッパに拠点を立ち上げていったり、航空機分野へ広げていくことなどを考えているそうです。財務もしっかりしているので、弱みを補完するM&Aや技術提携も行っていきたいそうです。

地味な会社でほとんど知りませんでしたが、着実に成長していきそうで面白そうです。地元の会社ですしもう少し調べてみよう!と感じました。
今日はいきなりストップ高に貼り付いたままで終わっています。提携会社買収と自社株買いの発表がありましたが、ストップ高するほどのニュースとも思えないんですが...
会社説明会の効果なんでしょうか?どちらもそんなに即効性はないですよね(笑)
いきなりのストップ高でちょっと買いにくくなってしまいました。
posted by Zaimax at 19:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月17日

CHINTAIの会社説明会レポート

証券教育広報センター主催のCHINTAIの会社説明会に行ってきました。
CHINTAIはその名の通り、賃貸住宅の情報を情報誌、ネット、携帯を通じて提供している会社です。

2008年10月17日の株価 20,110円
(ヘラクレス上場2420) 1株単位 10月決算
PER 7.9倍、PBR 0.8倍、配当利回り 8.5%
 中間配あり

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2420.jpg

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お土産は500円分のクオカードでした♪

社長がプレゼンテーションを行いましたが、社長さんが若くて驚きました。
どうも賃貸仲介業者や不動産業者などと間違われるようで、何度も仲介ではなく賃貸不動産に関する情報提供サービスだ!と強調していました。不動産を保有したり建設したりする会社でもないので安心してくださいと言っていました(笑)どうやら新興の不動産会社と間違われることも多いみたいです。
財務内容が強固で、利益率も30〜40%とひじょうに高い会社なので安心してくださいと強調していました。相場が大荒れで倒産会社もたくさん出ていますから、強調しておきたいポイントなんでしょうね。
その他にも、新興市場に上場しているが長い実績があったり、業界のトップであるなど会社の強みを強調していました。安心感を持ってもらわないと投資の検討もしてもらえませんからね!

業界トップの認知度を維持するために、看板やテレビCMなどの広告宣伝にも力を入れているそうです。
業績についてはあまり説明がありませんでしたが、本業部分は売上横這い、利益若干減少、連結では売上は伸びているものの利益は伸び悩みから減少という感じです。
業績についてや中期的な成長戦略についてもっと聞きたいなと感じました。
今回は会社の認知度アップが第一の目的!という感じでした。


質疑応答では、連結決算が悪い理由や何か構造的な問題があるのではないか?聞かれていました。
連結が悪いのは、買収したグループ会社の中に赤字の会社(旅行業の会社)があったり、利益が少ない会社があるため、売上は増えているものの利益が伸びていない。グループ会社はM&Aしてまだ2、3年なので、育成期間ということも考慮して欲しい。ただ3年以上も続いて赤字だとそろそろ白黒付ける必要があると考えている。

数年前の40%前後の利益率と比べると、今期は30%程度と下がっているが、これは景気悪化に伴う外部的な要因が大きく、会社の構造的な問題で利益率が低下しているわけではない。
現状は景気が厳しく、賃貸マーケットも横這いから減少傾向にある。大学生も一人暮らしをするより地元の大学にという人が増えるなど、一人暮らしを始めたり引越しをする人が減っていて、全般的に売上を伸ばしていける環境ではない。そのため来期には経費の削減に力を入れ、子会社にもてこ入れして利益を向上させていきたい。V字回復を狙い社長就任時のように利益率40%を目指していきたい。
ぜひわが社を応援して欲しいとのことでした。

株価も安くなってきて面白そうだとは思いますが、今後の成長性があまりイメージできませんでした。中期計画の説明があまりなかったせいかもしれません。
賃貸情報誌を発刊していますが、これからはネットで探す人が増えてくると思うので、情報誌自体が荷物になってくるんじゃないかなとも感じます。情報誌を止めたらかなりコストダウンができると思うんですが。もちろん情報誌の良さもあるとは思いますが。
それに仲介会社もホームページを持っていて、自社内で完結するような方向に進んで行くのではないかと感じます。そうした場合CHINTAI社の存在意義が薄れていく心配はないのかが気になりますね。
このあたりがクリアになってくると、配当利回りも高いし財務の健全性も高いので検討してみたいと感じますね♪
四季報のコメントを見るとちょっと今後が心配になりますが、もう少し調べてみようと思います。

 FXの次にはCFDブームが来るかも!CFD取引ならひまわり証券でぴかぴか(新しい)


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2008年10月09日

ケイティケイ(3035)の会社説明会に行ってきました

2008年10月9日に行われた、東海東京証券主催 ケイティケイ(3035)の個人投資家向け会社説明会に行ってきました。
ケイティケイは名古屋の会社で、法人向けにトナーカートリッジなどの事務用品を販売したり、リサイクルトナーカートリッジの販売をしています。

2008年10月9日の株価 180円(JASDAQ上場3035)
100株単位 5月決算 中間配当あり
PER 9.5倍、PBR 0.3倍、配当利回り 7.78%

最近の株価は → ヤフーファイナンス ケイティケイ
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たしか前にも会社説明会に参加したことがあります。面白そうな事業内容の会社ですが、あまり詳しく検討はしなかったように感じます。
ここ2年ほどは将来の成長に備えて投資などを行っており、利益面では低調でしたが、今後は成果をあげて経常利益率5%を目指していくそうです。今までは営業マンが会社を訪問して注文を取っていたので販売費が高かったが、徐々にネット発注に切替わってきており、販管費の低下が見込めるとともに、新たな分野へ人材を投入することができる。結果として利益率が高まってくるそうです。
借入金は少なく、財務内容はしっかりしているみたいなので、その点でも安心ですね。売掛金が多いので、景気が悪くなる中で与信が大丈夫かは注意が必要ですが。

カラーリサイクルトナーの強化などでリパックトナーの売上向上を図り、OAサプライ商品についてはWeb購買システム『はっするネット』の比率向上(現状30%くらいまで上がってきている)、利益率の高いメールセキュリティ商品の販売強化などに取り組んでいくそうです。
『はっするネット』は顧客企業の要望に合った形にカスタマイズしているので、使い続けてくれるお客さんが多いそうです。

トナーのリサイクルというのは環境にもやさしい事業ですし、顧客にとってもコストダウンにつながるのでいいビジネスだと思います。不況にも強いでしょうしこれからの時代にマッチした業態だと感じます。投資対象としてもおもしろそうですね。
リスクは、質問にもでましたが製造メーカーのパテントに抵触しないのかということと、メーカーがリサイクルに本格参入してきたらどうなるのかというところですね。


質疑応答の主な内容は下記の通りです。

リサイクルトナー業界の規模やシェアは?
→30社くらいでリサイクルトナー工業会を作っているが、ここの合計で年間500万本ほどリサイクルされている。飛び抜けた会社はなく、当社のシェアは6〜7%くらいで5〜6番目くらいに位置している。現状トナーのうち20%くらいがリサイクルされているが、環境面やコスト面から増加してくると予想している。リサイクル工場を増設するなど手を打ってきており、シェア1位を目指したい。
カートリッジは5回くらいリサイクル可能。

リサイクルトナーはパテント上の問題はないのか?
→工業会を作って10年になるが、パテント上のトラブルはない。リサイクルトナーの歴史は長く定着しているので、問題ないと考えている。

株主数が少なく流動性も低いのではないか?対策は?
→確かに株主数が少ないが、売買単位を100株にするなど買いやすい様にしたことで増えてきている。株主構成をみると、株を売らない固定株主が70%くらい保有しているので、なかなか流動性が上がらない。
一番の対策は業績を向上させることだと思う。今後の成長のための布石は打ってきたので、その成果を出していきたい。そうすれば色々と手を打つこともできると思う。株主優待なども検討しているが、まずは業績向上だと思う。

今回の説明を聞いて、リサイクルという時代に合った業務内容ですし、財務面でも安定していて、配当利回りも高いので、面白いかなと感じました。地元の会社ですし応援したいという気持ちにもなりますね。
全体的な相場急落で株価も安くなっているので、投資を検討してみようかなと思います。

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2008年09月25日

VTホールディングスの会社説明会レポート

9月24日に行われた名証サマーセミナーに行ってきました。
今日はアイホン、シーキューブ、VTホールディングスの3社の説明がありました。

高橋社長より説明がありました。前2社と違い今年で25歳とまだ若い会社ということを強調していました。
毎回のように事業内容の説明や子会社ごとの説明がありました。
ディーラー業はエリアも決められメーカーの縛りも強いので、上場以降M&Aを繰り返して事業を拡大してきた。

ホンダカーズ東海はVT発祥の事業ですが、売上170億、経常利益8億くらいで、全国のホンダディーラー中7年連続で利益額No1だそうです。関東や関西などに大きなディーラーがありそうに感じるんですが、利益No1ということは効率がいいんでしょうね。
とはいえ現状ではM&Aにより日産系の割合の方が高くなっています。VTという社名(ベルノ東海の頭文字)にしたことを今では後悔しているそうです(笑)
長野日産は赤字だった会社ですが、売上300億、経常利益12億に改善しており、日産のレッドディーラー中で利益額No1です。
静岡日産は浜松エリア以外の静岡県内に展開していますが、売上300億弱、経常利益8億ほどで、ブルーディーラー中利益額No1です。
日産の多くのディーラーの中で、レッド・ブルーとも利益額No1のディーラーをVTが経営しているとはさすがですね!
三河日産はトヨタのお膝元の豊田市や岡崎市がエリアで前記2社に比べると小さい。トヨタが強くてずっと赤字だったが、当社が買収してからは黒字に転換している。現状売上170億、経常利益5億ほどの規模で、ブルーディーラー中7番目の利益額になっている。

フォードライフ中部は上場後最初にM&Aした会社で、ジャスコから7000円(7000株×1円)で譲ってもらった。フォードディーラーはどこも赤字だが、ここは1億円くらいの利益を上げてきた。今期は5千万円くらいになりそうだが、フォードディーラー中唯一の黒字会社だと思う。フォードだけでは商売にならないので、マツダやスズキなど何でも売っている。
VTインターナショナルはジャガーのディーラーで、赤字の大阪の店を引き継いだ。3年目になるが去年まで赤字で苦戦してきた。今年は黒字見込みです。
エルシーアイはロータスのインポーターを行っている。インポーターは、海外のメーカーから輸入権を取って輸入車をディーラーに販売する会社で、リスクは少なくそこそこ儲かる。販売台数が増えるとメーカーに輸入権を取り上げられてしまうので、難しい仕事ではある。20億円ほどの売上で5〜7千万の利益があり、少人数で運営している。
ピーシーアイもインポーターを行っていて、輸入権を集めている。後ほど詳しく説明する。

トラストはマザーズ上場会社で、中古車の輸出を行っている。海外の消費者に直接販売しているのが特徴。ディーラー業より利益率が高いが、昨年は本業以外の部分で購入した船舶のエンジンが壊れるなどトラブルがあり、船舶の売却損などが発生した。中古車はオークションで仕入れるが、外国人バイヤーが半分を占めているような会場もあり、中古車の奪い合いになって価格が上がっている。さらに新車が売れていないので、中古車の出品自体が減ってきている。
J−netレンタリースは60店舗でレンタカー事業を行っている。保有台数は6500台で全国展開には1万台規模が必要になる。売上30億、経常利益3.5〜4億くらいで、レンタカー業界では高収益会社です。レンタカーは3〜4年使用後にいかに高く売るかが収益に影響してくる。ディーラーのノウハウを活かして、売れ筋の車を仕入れるなど工夫している。
ここまでが自動車関連の事業で、売上の97%を占めている。ディーラー業は仕入原価が80%以上で残りのうち半分は値引きする。残り数%の中から経費を払うので、ベルノ東海の5%の利益率は至難の業。当社のディーラーはすべて3%以上の利益率で、ディーラーの中ではかなり高収益です。
しかし他の業界に比べると利益率が低くて、エリア拡大もままならないということで、隣の芝生が青く見えて本業以外にも手を出してきた。ずっとやってきた自動車販売業では絶対に赤字になることはないし、失敗もない。買収した会社もすべてうまくいっている。ただし本業外のところでは失敗もある。今後本業外に手を出すことはないが、買ってしまったものは利益が出せるよう取り組んでいく。少なくとも私が社長のうちは本業外のM&Aはない
住宅分野はもともと出資していた会社が倒産して引き継ぐことになった。建築家を紹介してデザイナーズ住宅を建てる事業をしていて、30億くらいの売上、1億の利益と数年前に黒字化し順調に推移している。今までは名古屋と大阪に店舗があったが東京にも出店する。
E−FOURはアイコーエポックから社名変更したが、前々期この会社のおかげで大きな減損を出した。その時に資産を0評価したのでこれ以上損を出すことはない。
海外では好評でインサイダー情報になってしまうので発表できないが近々公表する。節電機を製造・販売していて、取り付けると10%くらい電気代を節約できる。日本では昔詐欺のような商品が出回ったこともあって評判が悪いが、海外ではブラジルで販売権を買った会社が工場を建てて製造を開始したり、東南アジア、ヨーロッパ特にイギリスが好調で、年間3億くらいの注文がある。CO2の削減につながるということで将来的にも有望です。今なら有望とはいえ本業以外の分野なので買わないと思うが、落とすものはすべて落としたので、今後は利益がついてくると考えている。


前期の業績は、自動車販売台数、売上、営業利益、経常利益において過去最高となった。純利益も黒字化し6円の配当を行った。今期は4円と発表しているが、前期並みの数字が出たら6円、もうちょっと上に行ったら7円、8円と配当を増やす予定はある。
今期は販売台数は5〜7%減を想定している。トヨタでも販売台数が落ちているという状況で、ガソリン高も販売減に影響している。ただ利益的には直近ほぼ前年以上で推移していて、ほとんど影響ないと思う。
当社の場合新車販売での利益は30%以下で、車検などのサービス部門の比重が高いので、5%くらい新車販売が減っても影響はない。ただ他のディーラーは苦戦しているようで、M&A案件も俄かに出てきている。当社にとっては追い風かなと感じている。
今期の業績予想はほぼ前期並にしているが、今いくつかM&A案件があって、それらが成就してくれば上乗せになると思う。

中期計画では2010年に2000億円の売上を掲げているが、段々と近づいてきて残り1年半になってきた。インサイダーになるのでなかなか言えないが、今やっているものがあってうまく行けばこの位近くまでは行ける。全部自動車なので我々にとってはノーリスクで利益を上げていける部類です。まだ発表する段階ではないが近々発表できると思う。いろいろ進めているのでこの旗は降ろさずに行こうと今のところは思っている。

今後の展開としては、海外ディーラーにコンサルティングをしている。タイとマレーシア、インドで行っている。すべて赤字の会社だったが1年コンサルしてきて6〜9千万位の利益、売上は100億位になってきた。近々出資する予定で、半分弱までの出資を予定している。インド、タイで100店位までにしていきたい。人件費が安く、仕事のやり方も日本と比べると非常に遅れているので、少してこ入れすれば良くなる。さらに市場としては20%くらいのペースで成長しているということで、ぜひ海外を手がけて行きたいと思っている。

ピーシーアイのインポーター事業は、ディーラーへの卸売り事業だが、現状のエルシーアイの人員で行えるのでリスクがなく、売れた分だけ利益になる。日本ではまだ無名のスポーツカーメーカーの輸入権を集めている。
株価は非常に安いが倒産の恐れはなく、2000億円を目指してがんばっていくので応援して欲しい。

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質問時間が短くて1件だけでした。
カーシェアリングが話題になっているがどう考えているのか?
→カーシェアリングは数年前からアメリカで事業化されているが、中途半端な感じで業績がよくない。日本でも一定の需要はあるがまだまだ少なく、うまくいっていない。先頭を切ってやるのはリスクも高く、先行者メリットもさほどないので、すぐにやるということはない。情報は集めており、世間で受け入れられそうになってきたらすぐにでも参入したい。

説明を聞いていると、自動車ディーラーのM&Aも進行しているようで、業績も期待できそうな気がしてきます。海外ディーラーへの出資も決まれば利益面で貢献してくれそうです。とはいえ、いつも高橋社長の話を聞くと「いろいろ進めています」ということで期待してしまうんですが、その後なかなかM&Aなどが発表されずヤキモキしますあせあせ(飛び散る汗)

足元の状況はとても厳しいですが、効率的な運営を行っているので他のディーラーよりは影響が小さそうです。社長も追い風と言っていましたが、他のディーラーが苦しくなればVTに売却という話も現実味を帯びてくるように感じます。ここ2年ほどM&Aの検討はしているものの、なかなかメーカーのOKが出ないなどの理由で実現していません。メーカー自体も大幅減益で余裕が無くなってきている現状は追い風なのかもしれません。
ただ、社長も倒産は絶対にない!と言っていましたが、財務内容が悪いのが相変わらず気がかりですね。それなのにSKIやヤマシナ株を買い増すなど、投資事業を止められないのが気になります。結果として上期決算は、営業利益・経常利益は好調なのに、株式評価損計上で純利益は赤字に転落してしまいました。本業に集中すると言いながら集中しきれないのがこの会社の弱点なんでしょうか?
無駄な投資などせずに本業に集中していれば上期も黒字だっただろうにと思うと残念でなりません。
少なくとも私が社長のうちは本業外のM&Aはない!と言い切っていましたが、私が社長のうちは本業外の株式投資には手を出さないと宣言して欲しいですねもうやだ〜(悲しい顔)
ぜひキャッシュフローは本業への投資や借入金返済に回してくださいね!
ディーラーのM&Aや海外ディーラーへの出資がいつ頃発表されるのか楽しみにしています♪
posted by Zaimax at 17:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月13日

ティアの会社説明会レポート

名証が主催している株式投資サマーセミナーに行ってきました。
今日は午後の部の企業説明会にティアが登場しました。
ティアの冨安社長からプレゼンテーションがありました。
思い出しながら書いているので、間違いなどもあるかもしれません。私なりの捉え方で書いているので、社長の発言趣旨とは異なっている部分もあるかもしれませんのでご了承ください。

まず会社説明に入る前に、偶然ですが昨日、名古屋証券取引所から市場二部への上場が認められたと報告がありました。
これも株主のみなさまを始めとする多くの関係者のおかげであり、感謝しているとの挨拶がありました。
多くの人から暖かい拍手がおくられ、いい雰囲気で始まりました。

会社の概要やティアを創業した想い、経緯などを熱く語ってくれました。
配布資料では特に目新しい内容はありません。今期の業績予想が、8月11日に上方修正された内容になっていることくらいでしょうか。

現在の葬祭会館は直営がメインだが、将来はフランチャイズ(FC)が直営を上回り、売上の柱になると確信している。ティアを葬祭のディファクトスタンダードにするためには、スピードが重要になる。そのためにはFCの力を活用することが必要だと考えている。
FCも既存の葬祭会社を取り込むのではなく、異業種の企業にティアのFCビジネスをして欲しいと思い、FC開拓営業をしている。
それは古い業界の考え・慣習に縛られることなく、葬祭業はサービス業ということを理解してもらえる会社に加わって欲しい、と考えているからです。
関西でFC展開している南海電鉄も来年には3会館目を出店する予定です。
関東にも進出していきたい。まずはモデル店舗となる直営会館を出店し、その周りにFC会館をたくさん作っていきたい。
今後高齢化が一層進むと、葬儀への出席者も高齢化してくるので、身近な場所に会館があるようにドミナント展開を図っていきたい。

名古屋は、福岡、札幌に次いで互助会組織が強い地域だが、創業後10年がたち名古屋でも3番目の葬儀会社になることができた。(シェアは15%程度)これからも着実に成長して、数年先には名古屋No1を目指したい。

葬儀価格の透明化にも力を入れており、業界で初めて葬儀価格をチラシに掲載するなど、業界のタブーとされてきた価格をガラス張りしてきた。
ティアの葬儀は、葬儀のみで84万円くらい、料理なども込みで120〜125万円くらいが平均である。名古屋の平均は300万円くらいなので、お客さまに納得いただける価格だと思う。
他の葬儀会社で働いていた頃から、価格を半分にしても利益を出せると思っていたが、ティアを創業して実現することができた。

一方、葬儀はいつ起こるか分からないので、事前に十分に内容や価格を検討できる生前見積もりを勧めている。
生前見積もりについては、1年半くらい前からCMを流してPRをしているが、CMの内容については賛否両論の声を頂いている(笑)
(CMの内容が軽すぎるなど)
生前見積もりを知ってもらうことが大切なので、分かりやすく印象に残るような内容にしている。
実際CMの効果は高く、最近では70〜80件/月の見積もり依頼がくる様になり、以前の倍くらいに増えている。今はネットでも見積もりが取れる様にしている。

葬儀業界は中小の事業者がひしめき合っている業界だったが、葬祭会館を持ち新たな会館に投資ができる大手業者への集約が進んでいる。個人事業者も多く事業主自体の高齢化も進んでいるが、会館建設の投資ができない、後継者がいないなどの問題があり、廃業している事業者が多い。
ティアとしてはそうした方々に声をかけて、ティアの窓口になってもらうようなことも行っていく。

創業時に10年間の事業計画を作ったが、名証への上場も果たし、予定通り達成することができた。今後の10年間では全国に200会館を展開し、ティアを葬儀のディファクトスタンダードにしていきたい。まだまだ会員を囲い込む互助会組織が強いが、その対抗組織としてティアの会をもっと広めていきたい。
200会館については、直営50、FC150としているが、内訳は変わる可能性がある。
今月19日には名証2部に上場するが、10年かからないうちに東証へ上場したい。
名証主催のセミナーでそんなこと宣言してしまっていいんでしょうか(笑)
でも流動性向上のためにも、ぜひ早期の東証を目指して欲しいですね。

最近、企業の不祥事報道が多いが、利益至上主義が人をだましてでも利益を上げようというひとつの要因だと感じる。
ティアでは売上・利益を追求しろ!と言ったことはない。会社である以上事業計画を達成するのは当たり前である。その上で利益を追求するより、サービス業としてお客様に喜んでもらえる事を追求していきたい。このような姿勢を明確にしていれば、不祥事は起こらないと思う。
そのためには社員教育が大切でありティアでも力を入れている。こういった内容は、一度教育すれば十分というわけではなく、何度も繰り返して教育することが大事だと思う。

最後に、今月「おくりびと」という納棺師を主人公にした映画が公開されるが、映画についての話がありました。
冨安社長が7月に発売した『ぼくが葬儀屋さんになった理由』という本に、葬儀業界に飛び込んだ経緯や今までの半生をまとめたが、この本がTBSの人の目に留まり、来年ドラマ化されることになった。
「おくりびと」は松竹配給で納棺師という職業を扱ったフィクション作品だが、冨安社長が葬儀業界に入り、ティアを創業し30の葬儀会館を持つまでに成長した実話を元に、東宝で映画化する話も進んでいる。
これからもティアをぜひ応援して欲しいとのメッセージで、45分間のプレゼンテーションが終わりました。
大きな拍手を受けていました。冨安社長の熱い想い、話を聞いたらきっとファンになりますよね♪
質問時間がなかったのは残念でしたが、素晴らしい内容の説明会だったと思います。
市場2部にもステップアップするし、これからも応援していきたいですね。

ティアの知名度が低いのが株価が低迷して売買が盛り上がらない要因のひとつだと思いますが、来年以降TBSでドラマ化されたり、東宝で映画化されたりすると、ティアという社名は出てこないにしても、ティアがいろんな媒体に登場することが予想されます。そうすると全国的な知名度が高くなり、葬儀を依頼する人が増えたり、投資家にも注目されたりといい影響がでてくると思います。
葬祭業はイメージがよくなくて、人財の募集に苦労したり、葬祭会館を建てるのに反対されることなどもありますが、ティアのいいイメージが浸透していけば、FC希望が増えるなど多くの面で事業展開がしやすくなると思います。
そうすると数年後にはティアの成長が一気に加速していくかもしれませんね♪
今後の成長に備えて、人財の育成や社内体制の整備など、足もと固めをしっかりして欲しいですね。

今回の企業説明会に参加して、さらにティアのファンになり、今後の成長に期待ができると確信しました。
説明会に参加して本当に良かったと思いました♪
これからの成長を楽しみにしていますね!
posted by Zaimax at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする