2013年06月18日

ココスジャパン2013年株主総会レポート

2013年6月18日(火)10時から、東京都品川区品川のホテルラフォーレ東京 地下1階御殿山ホールで開催されたココスジャパンの第35回定時株主総会に参加しました。
ココスジャパンはゼンショー傘下のファミリーレストランチェーンです。ココスジャパンの株主総会に参加するのは初めてです。

2013年6月17日(月)の株価 1,601円(JASDAQ 9943)100株単位 3月決算
PER 15.3倍、PBR 1.36倍、配当利回り 1.50%、株主資本比率 72.4%
監査費用 1,980万円(売上比0.03%、営業利益比0.61%) あらた監査法人
役員報酬 取締役3名0.34億(平均 1,137万) 監査役3名0.17億
株主優待 3月・9月末の株主に対し、株数に応じてお食事券、割引カード贈呈
 株主優待について詳しくは → ココスジャパン株主優待ページ


   ココスジャパン(9943)のホームページ
   ココスジャパン(9943)のヤフー株価情報
ココスジャパン株主総会2013年
過去10年間の株価推移を見ると、2006年までは順調に上昇して3千円を超えていましたが、2007年以降は下落が続いています。2010年8月には株主優待の改悪発表もあり暴落に拍車をかけています。その後業績の改善とともに徐々に上がり始めましたが、1,600円前後で頭打ちとなっています。
スケジュール
10:01〜10:15
 10:04〜10:06 監査報告 大坪都志夫常勤監査役
 10:06〜10:15 映像による事業報告 女性ナレーションが召集通知を読上げ
10:16〜10:18 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 期末12円で年間24円 前年据え置き 配当性向23.0%
 第2号議案 取締役5名選任の件 6名全員任期満了に伴い4名再任、乾祐哉氏新任
10:18〜10:58 質疑応答 質問者8人 計11件 40分
10:58〜11:00 議案の採決 拍手方式ですべて可決
ココスジャパン株主総会2013年
お土産 お食事券千円分、ドリンク無料券2枚、ハンドタオル 先渡し
飲み物サービス なし
経営戦略説明会 なし


注目の株主総会格付けですが、お土産もあり、質問にも丁寧に答えていたと思います。集中日を外して早めに開催しているのも評価できます。一方で暑い時期の株主総会なので飲み物程度は用意してほしいですし、品川はメトロ移動を考えると不便です。これらを総合的に判断し、ココスジャパンの2013年株主総会格付けは、 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数    33,495名、その議決権数  169,714個
   議決権返送&出席株主数    8,498名、その議決権数  118,616個(69.9%)ココスジャパン株主総会2013年
ココスジャパンの株主総会は、品川のホテルラフォーレ東京で開催されました。
品川はメトロで行くには不便な場所ですが、ラフォーレ東京までは品川からシャトルバスがあるのでありがたいですね。昨日も同じ会場でスパークスグループの株主総会でしたが、出席者数がまったく違うので、品川駅前のシャトルバス乗り場も大行列になっていて、乗れないんじゃないかと心配になりました。さすが外食の優待がある会社の株主総会は違いますね!
会場内には多数の椅子が並べられていましたが、意外にも空席が目立ち、お土産だけもらって他の株主総会に行ってしまう人が多いようです。今日はNTTドコモの株主総会も行われているので、そちらに流れる人も多そうです。私も質疑応答を聞き終わってから移動したので、以降のスケジュールは想定です。
正面にはスクリーンが用意され、総会前にはフェアトレードの取り組みを紹介する映像が流されていました。ゼンショーグループではお馴染みの映像ですね。
住田正則社長が挨拶すると拍手が沸き起こり、人気が高いようです。その後も所々で拍手が起きていましたが、なんか不自然な感じでした。最近の株主総会では同じように感じることが時々ありますが、単に最近株主総会に来るようになった人が拍手しているだけなのかもしれません。以前であれば社員株主や取引先などを動員して拍手していたわけですが、最近の拍手はそうではないのかもしれませんね。
親会社のゼンショーホールディングス代表取締役でココスの会長も務めている小川賢太郎氏はやむを得ない用事で欠席すると案内がありました。

事業報告は映像で行われ、内容は召集通知の読上げですが、パワーポイントで関連するグラフやポイントなどを図示していて、分かりやすかったですね。読上げでもここまで分かりやすくできるのか!と少し驚きました。
質疑応答は多くの株主の方々に質問してもらうため、1回1問でお願いしたいとのことでしたが、最初誰も手を挙げず、住田社長がせっかくの機会ですから、と質問を促していました。1人が質問してからは次々と出てきて、最後は打ち切りとなるほどでした。最初から質問すればいいのにね(笑)
女性の質問者が多かったのもココスの特徴ですね。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)週刊誌で中国産食材の危険性が取り上げられているが、ココスでは中国産の食材をどの程度使用しているのか?また検査体制はどうなっているのか?
→一部中国産の食材も利用しているが、一部とご理解いただいてかまわない。ゼンショーグループとして原産地確認は厳密におこなっており、栽培地も実際に見て確認している。トレーサビリティは徹底しており、自社グループ内で検査を行い、安全性を確認している。
(2-2)(女性)総会前にフェアトレードの映像が流れていたが、テレビでも見た覚えがあるが、今後フェアトレードにどう取り組んでいくのか?
→コーヒー、ココアなどについてフェアトレード商品を使用しており、生産者と直接取引している。これらの商品は投機の対象になることもあって価格変動が大きいが、生産者と直接取引することで、お互いに納得した価格で取引ができるし、生産者・生産地とも確認できるので、トレーサビリティを徹底できるメリットもある。
生産者団体には取引金額の一定割合を寄付しており、教育や井戸の整備など生産者にとってもメリットになる。今後もフェアトレードについては積極的に取り組んでいく。
(3-3)店舗数と社員数を見ると、1店舗あたり2名くらいしか社員がいないことになる。4月にココスでトラブルがあり、店員の対応も誠意が感じられなかった。人員不足で十分なサービスができていないのではないか?
→平均すると1店あたり1.5人弱になる。店の規模によって3〜4人配置している大きな店もあれば、1人で2店舗を担当しているような所もある。お店は地元に根ざしたクルー(パートやアルバイト)に任せるべきだと考えており、クルーの中から店舗責任者を育てている。クルーが責任者になっている店のほうが地域から愛されている。
クルーでも社員でも教育が重要。言い訳になってしまうが、4月などはクルーの入れ替わり時期であり、教育が十分ではない可能性もある。ぜひ今後もお店に足を運んで頂いて、不十分な点はどんどんご指摘頂いて改善に努めていきたい。
(4-4)新潟でコシヒカリを作っているが、ココスのお米は自分で作っているコシヒカリと同じくらい美味しい。色々なお米をブレンドして使っていると思うが、外国産米も使っているのか?
→国産米のみを使用している。お客様に美味しいと感じてもらえれば嬉しい。
(5-5)(女性)ゼンショーが51%の株を保有しているので、個人株主の声が届きにくいと実感している。株主優待も以前と比べると1/5になってしまい寂しい。株主優待が減ったことでココスへ行く機会も減ってしまった。株主優待を元の水準に戻してほしい。(会場から拍手)
→株主構成については仰るとおりです。一番大事なのはどのように企業価値を高めていくかだと考えている。個人株主は株主優待に関心が高いのは理解しているが、会社としてはお店や会社を良くして、配当や株価で還元するのが一番だと思う。株主優待変更については色々なご意見があるが、株主優待変更後も変わらずに持ち続けてくれている株主もたくさんいる
注記)この発言が後々問題を引き起こすことに...そんな大きな問題ではありませんが(笑)
2010年8月のゼンショーグループの株主優待一斉改悪の中でも、ココスの影響が一番大きかったわけですが、改悪を決めたのはゼンショーホールディングス代表取締役の小川賢太郎氏であり、本人が欠席している中で要望しても効果半減ですね。ただ小川賢太郎氏は優待を元に戻す考えは毛頭もないようなので、本人が居ても効果は無かったと思われますが^_^;
2011年のゼンショーの株主総会でのやり取りもからすると、株主優待を維持しているだけでも感謝しろ!的な感じがしますね(笑)
 ゼンショー2011年株主総会レポート

残りの質問は後日まとめます。まだまだ株主総会が続きますので!
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posted by Zaimax at 16:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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