2013年6月4日(火)の株価 1,420円(名証2部 2485)100株単位 9月決算
PER 13.2倍、PBR 2.4倍、配当利回り 1.23%、株主資本比率 32.5%
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最近6ヵ月間の株価推移を見ると、他の銘柄がアベノミクス相場に乗って大きく上昇する中で、ティアは1〜3月にかけて横ばいが続きました。3月終わり頃から少し上昇を開始し、4月下旬にかけて大きく上昇しましたが、その後は1,700円台で推移していました。5月下旬に入り、日本株が全般的に大きく崩れた影響もあり、ティアも少し下げましたが、28日(火)に出来高を伴いながら急落しています。ティアとしては珍しい3万株近い出来高になっており、出来高を伴った急落になっていますが原因はよく分かりません。
日本株の急落で追証が発生した個人株主が、投売りしてきたくらいしか思い付きません。
過去リーマンショックなどでも地味なティアは下げが少なく、すぐに元に戻った覚えがあるので、今回もそんなに影響はないだろうと考えていただけに、少し時間差を置いての急落は想定外でした。
今回は名古屋と東京で会社説明会が行われたようです。
会社側出席者は、冨安徳久社長と辻経営企画室長の2名です。
まずはいつものようにビデオが5分ほど上映され、続いて冨安徳久社長から説明があり、最後に質疑応答の時間がありました。質疑応答があるのは久しぶりですね!
ティアを創業した初年度は64件の葬儀からスタートしたが、今では直営・フランチャイズを含めると9千件近い葬儀を行うようになった。
ティアの認知度を高め、葬儀業界の変革につなげるため、年150本を超える講演活動を行っている。
2013年上期の業績は増収減益となった。2012年9月に関東1号店のティア越谷をオープンしており、関東でも営業活動を強化するなど先行投資が増加しているので、計画当初から減益計画となっている。ただ通期計画では増収増益となる見込み。
上期の実績を計画と比べると減収増益となっているが、ほぼ計画通りに推移している。
売上が計画を下回った要因は葬儀単価の下落であり、葬儀単価を改善するため、前期より受注専門スタッフを増員して、顧客の要望を汲み取った提案ができるような体制作りを進めている。徐々に葬儀単価改善の効果も出てきており、下期も受注専門スタッフの増員を進めていく。
既存会館の葬儀件数は順調に伸びているので、葬儀単価の底上げにより今期計画は達成できると考えている。
名古屋市内でも家族葬などの小規模葬が増えてきており、家族葬専門業者のシェアが上がってきている。ティアでもティア甚目寺を改装して、家族葬に対応したホールを用意するなど対応を進めている。
ティア甚目寺のリニューアルについては、下記の記事をご覧ください。
ティア甚目寺リニューアルオープン
先日オープンしたティア味美にも家族葬対応ホールを用意しており、今後も計画的に既存葬儀会館の改装を進めていく。 ティア味美のオープン見学会については、下記の記事をご覧ください。
ティア味美オープン見学会
商品戦略では、仕入方法や価格を見直し、原価低減を推進している。
葬儀付帯品を配送する物流センターも2012年11月に稼働開始となり、今後原価低減効果が出てくる。
フランチャイズ会館向けに葬儀付帯品の販売も始めたので、今後フランチャイズ向けの売上も伸びてくる。
今までは仕入れ業者をFC向けに紹介し、取引は個々に行っていたが、ティアがまとめて仕入れてFC先にも供給することで、スケールメリットを享受することができ、FC先にもメリットになる。
上期の売上高増減要因は、先ほど説明したように、既存会館は葬儀件数は順調に推移したものの葬儀単価が減少し、前年同期比0.3%減収となった。新規会館については、前期にオープンした4店舗の稼働が寄与し増収となっている。
2012年9月にオープンしたティア越谷は、4月・5月も順調に推移しており、会員数の伸びは予想以上に増え続けている。
ティア越谷の現状は株主にとって気になるところですが、葬儀件数自体はまだ不安定なもののティアの会の会員数は予想を上回って推移しているようです。通常より3割増しで推移しており、会員数が増えれば徐々に葬儀件数も伸びてくることから、地域に浸透していくとともに期待できそうです。
ティア越谷は大型会館なので、損益分岐点に達するまでには時間がかかりますが、キャパが大きい分葬儀が増えても対応できるので、将来は旗艦店に育ってくれそうです。
名古屋と比べると関東の方が葬儀単価も高いようです。
関東では自社葬儀会館はティア越谷だけだが、1都3県で葬儀の受注は可能であり、貸ホールなどを利用して葬儀を施行しているので、関東にお知り合いなどいましたら、ぜひティアをご紹介ください!
経常利益については、広告宣伝費や人件費の増加により、前年同期を下回っている。
(埼玉でも知名度を上げるために、積極的に広告宣伝活動を行っているようです)
下期の取組みとしては、4月からティアの会の会員向けの優待サービスを開始した。
提携店でティアの会の会員証を提示するだけで、特典や割引サービスが受けられるので、ぜひ会員の方は利用してください。
ティアの会 会員優待サービス
葬儀受注専門スタッフも追加で増員していく。
業界動向やティアの基本戦略は以前の説明と変わらないので省略します。
過去の説明会リポートや、ティアホームページの個人投資家向け会社説明会資料をご覧ください。
ティア個人投資家向け会社説明会 2012年12月7日
名古屋市内の既存会館の稼動率は70%を超えており、順調に推移しているようですが、逆に言えばもっと出店していく必要があるんでしょうね。
ティア越谷については、現地での知名度を上げるために徹底的に会員を集めている。通常よりも人員を増やして、積極的に営業展開しており、会員数・葬儀受注とも徐々に増加している。2013年8月には関東2号店を出店予定で、関東でもドミナント展開を進めていく。ドミナント展開が仕上がるまでは、人も多く送り込む必要があり、効率も上がらないが、ドミナント展開が進めばそれぞれが補完することができるようになって、効率も上がってくる。面に仕上げるまでは時間がかかることをご理解頂きたい。
団体契約を取る担当者も本社から送り込んでおり、地元の団体契約も増やしていく。
中長期目標として200会館を出店し、関東から関西までの太平洋ベルト地帯をつなげていきたい。
まだ日本でシェア1%を持っている葬儀会社はない。それぞれの地域ごとには5割、7割というような高いシェアを持っている地元の葬儀会社もあるが、そのエリアから広げていこうとはしていない。互助会は事業エリアが決まっていて、勝手にエリアを広げることはできない。全国展開していてシェア1%さえ持っている会社がないような業界です。シェア1%は11,500件であり、ティアはFCを含めて9千件近くになっており、シェア1%が近付いている。近い将来にトップクラスに入ってくるが、それでもまだシェアは1%。その先2%、3%と伸ばしていけば、2倍、3倍とまだまだ成長できる。2040年に死亡者数がピークを迎えて、横ばいから減少に転じていっても、シェアを高めていくことで成長を続けていける。日本中にティアの葬儀を届けて、葬儀のデファクトスタンダードを目指していく。
地域を寡占している葬儀会社VS価格も完全開示で心のこもった葬儀を提供するティア、という構図でそれぞれの市で戦いながら、全国展開を進めていく。
我々が伸びていくことが消費者のためになる!という自負のもとに、今後も日本で一番ありがとうと言われる葬儀社を目指していきます! という冨安社長の強い言葉で説明は締めくくられました。
質疑応答
(1-1)私は5回以上社長の説明を聞いている。将来は東証上場を目指していると思うが、200店体制になった時も経常利益率は10%を維持できるのかお聞きしたい。直営とFCの比率が分からないが利益率は変わってくるのか?
→200店舗体制になっても経常利益率の目標は10%と考えている。直営だと3〜4年で1.8〜2億円の売上が期待できるが、FCだとロイヤリティ中心で売上はそれほど望めない。ただ今後は葬儀付帯品の販売なども増えてくる。
一方で今後FCクライアントが増えて15社などになれば、1会館ずつ建てても毎年15会館増えることになり、直営と比べるとFC会館の方が増加スピードは速い。200店舗の内訳はFCの方が多くなる。ロイヤリティはほとんどが利益になるので、直営の利益率が10%を維持できれば全体でも目標の10%を達成できると考えている。
(2-1)自己資本に比べて借入金が多いが、今後どうしていくのか?
→今は成長途中であり、葬儀会館を建てて売上・利益を伸ばしていきたい。金利も安いので銀行借入が中心となっているが、きちんと投資を回収して返済していきたい。経常利益が12億、15億と増えてきたら、有利子負債も減らしていけるようになると思う。
(営業キャッシュフローの範囲内で投資も返済も賄えるようになっていくという意味ですね)
出店を続けていかないと成長していけないし、葬儀会館の面取り合戦になっているので、1店舗ごとに回収可能性はきちんと精査しながら出店を続けていく。
(3-2)関東、関西にもエリアを広げていくので、上期は減益になったように当面は利益の伸びが低くなると思うが、中期的な姿を投資家にもきちんと示してほしい。3年後には関東でもこれだけの業績を計画しているので、今期は先行投資でこうなる、というような中期的な姿を数字で示してほしい。
名古屋でも家族葬専門の業者が増えているが、家族葬に対するティアの取り組みが遅いのではないか?
もっと小さな会館を増やしたり、ティアらしい家族葬を提案できると思う。
→家族葬への取り組みが遅れているとは思っていない。もともとティアはライバルと比べると小規模な会館を作ってきた。ただ、さらに葬儀が小規模化しているので、小規模葬にも対応できるように既存店の改装を進めている。ただ安いだけでオプションで儲けるような家族葬はやりたくない。付加価値の高い、他にはないような家族葬を提案していきたいし、先行している位の気持ちで取り組んでいるが、低価格の家族葬を売り込む業者が増えているので、ティアの対応が遅れているように見えるのかもしれない。名古屋市内のシェアも確実に上昇傾向であり、取り組みが遅れているわけではない。今後小型店も増やしていくので、さらにシェアを高めていきたい。
既存会館の改修と小型店の展開で、さらにシェアを高めていく計画であり、今後が楽しみですね!
最後に冨安社長から投資家に向けてメッセージがありました。
今は名証2部に上場しているが、いつかは言えないが必ずもっと評価される市場に上場するのは、経営者として当たり前だと思っているので、(東証を)目指して今後も着実に業績を伸ばしていきます。IT関連の様な急成長はできないが、1つ1つ会館を建て、地域に愛されながら確実に成長を続けていきたい。
中長期に応援いただけたらありがたいと思っています。
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もちろん応援していますので、今後も成長を期待しています!中期計画もぜひ発表して欲しいですね!
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