GMOクラウドは、レンタルサーバー、プライベートクラウドなどのホスティング・クラウド事業と、Webサイトの実在性証明などを行うセキュリティ事業を展開している会社です。
GMOクラウドの株主総会に出席するのは昨年に続いて4回目です。
過去の株主総会レポートは下記リンクをご覧ください。
GMOホスティング&セキュリティ(3788)2011年株主総会レポート
GMOクラウド(3788)2012年株主総会レポート
2013年3月22日(金)の株価 107,000円(マザーズ 3788) 1株単位 12月決算
PER 19.9倍、PBR 2.81倍、配当利回り 1.78%、株主資本比率 58.7%
監査費用 2,700万円(前年比▲300 売上比0.29%、営業利益比2.78%) 監査法人トーマツ
役員報酬 取締役 5名1.34億円 (平均2,680万) 監査役 2名0.16億円
株主優待 6・12月末の株主に自社サービス割引券(2,500円/月×2枚)など
株主優待について詳しくは → GMOクラウドの株主優待情報ページ
GMOクラウド(3788)のホームページ
GMOクラウド(3788)のヤフー株価情報

過去5年間の株価は、ほぼ5万円から10万円の範囲で推移していますが、ネット選挙解禁が話題に出始めてから10万円の壁を突破し、上昇基調に転じています。クラウドサービスが収穫期を迎えるのもこれからですし、今後も株価上昇が続くと良いですね!
スケジュール
18:00〜18:14 事業報告
18:02〜18:04 監査報告 深山智房常勤監査役
18:04〜18:14 営業報告 青山満社長が事業報告を読上げ
18:15〜18:17 決議事項の説明
第1号議案 剰余金処分の件 200円減配の1,800円(配当性向40%)
第2号議案 取締役9名選任の件 7名全員が任期満了に伴い全員再任、山田氏、伊藤氏を新任
第3号議案 取締役の報酬額改定の件 年額2億円を2.5億円に増額
第4号議案 役員賞与支給の件 社外取締役を除く5名に2,700万円を支給
18:17〜18:53 質疑応答 質問者8人 計14件 36分
18:53〜18:55 議案の採決
18:55〜18:57 新任取締役あいさつ
19:11〜19:39 経営近況報告会 青山社長がプレゼ画面を使って説明
19:40〜20:00 質疑応答 質問者6人 計10件 20分

お土産 クオカード千円分とノベルティグッズ類 先渡し 帰りに和菓子
飲み物サービス 水のサービス 株主総会後の休憩時間にコーヒーサービスがあったかも
経営戦略説明会 株主総会後に開催
注目の株主総会格付けですが、今年は経営近況報告会も開催され、経営近況報告会後には和菓子のお土産まで付いていました!夕方からの開催も定着し、出席株主数も増加しています。これらを総合的に判断し、GMOクラウドの2013年株主総会格付けは昨年より1段階格上げし 『C+』 としました。
議決権を有する株主数 5,813名、その議決権数 116,417個
議決権返送&出席株主数 1,249名、その議決権数 85,248個(73.2%)
GMOクラウドの株主総会は、18時から本社の入っている渋谷のセルリアンタワーで開催されました。
渋谷で18時から株主総会なので、仕事帰りでも参加でき、株主には嬉しい配慮だと思います。今年はほぼ満席に近い感じで出席者数も順調に増えています。お土産が足りなくなるくらいだったようです。
今まではクラウドサービスが注目されていたGMOクラウドですが、日本でもいよいよインターネットや電子メールを活用した選挙運動が可能となり、ネット選挙関連としても注目されるようになってきました。
会場内にはテーブル席が(6+3+6)×7のレイアウトで105人分の席が用意されていました。満席に近くて100人弱の出席者でした。2009年頃までは20人ほどしか出席者がいなかったそうですが、注目が集まるとともに出席者も増えて、質疑応答も活発になってきました。

今年は株主総会後に会社説明会も開催され、事業内容について理解が深まる良い機会だと思いますが、帰ってしまった株主もたくさんいて残念でした。事業内容も理解せずに株主になっている人もいるようなので^_^;、会社説明会をしっかり聞いて勉強してほしいものです(笑)
質疑応答は、昨年まではすべて青山社長が回答していましたが、今年は他の取締役からも回答があり、年々改善が進んでいると感じます。今後とも株主との意見交換が活発に行われるような株主総会を目指して欲しいと思います。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)クラウドサービスは伸びているが黒字化しているのか?今後の成長戦略は?
→粗利ベースでは2012年秋頃から黒字化してきた。販管費を含めればまだ赤字なので、夏ごろには黒字化させたい。GMOクラウドのサービスは外部の評価も高く、信頼性があるので、信頼性を武器に顧客開拓を進めていく。
(2-1)台湾のデータセンターで障害が発生したが、原因と対策は?
→低価格でサービスを提供するために、一部台湾のデータセンターを利用している。台湾の最大手の通信会社が所有しているデータセンターで、一部をNTTコミュニケーションが借りている。2月26日にUPSから発火したが、現地の人為的ミス。台湾最大のデータセンターなので、台湾のインターネットの1/3が止まったくらいの障害だったが、24時間以内にサーバー857台中1台以外は復旧した。
(3-2)社名が変わる前からの株主だが、ホスティング事業、セキュリティ事業、ソリューション事業とはどんな事業なのか?今後どの事業を伸ばしていくのか?
事業内容については省略。GMOクラウドのホームページをご覧ください → GMOクラウド
→3つの事業とも伸ばしていく
(注記)ある意味衝撃的な質問ですよね!
長年株主なのにGMOクラウドの事業内容を何も知らないなんて!
株式投資をなめている人が多すぎます!証券会社から薦められて買っただけなのかもしれませんが、大事なお金を運用しているわけですから、少しは自分で調べましょうよ^_^;
(4-3)人財の確保策と育成策は?
→(閑野倫有常務取締役 コーポレート部門統括)エンジニアの確保については、展示会などエンジニアが集まる場で、GMOクラウドの事業内容などを伝えている。海外も含めて優秀な人財を採用している。
次世代リーダーを育成するための教育を一番重視している。グローバル展開を進めるため、英語の教育にも力を入れている。
(5-3)GMOグループで選挙向けの認証サービスを無料で行うと聞いたが?
→経営近況報告会の中で詳しく説明するが、担当の中条取締役から簡単に説明する。
→(中条一郎取締役副社長 GMOグローバルサイン社長)今年の夏から、インターネットを使った選挙活動が可能になる。偽物のサイトを防ぐ方法がなかったので、議員と政党向けに証明書を発行し、全政党に寄付した。
(6-3)無償で発行するメリットはあるのか?
→すべての議員、立候補者のホームページにGMOグローバルサインのロゴが表示されるので、サービスの認知度が高まり、今後の展開につながると考えている。
(注記)広告効果は大きいですよね!安倍晋三総理大臣のホームページを始め、政党、国会議員のホームページにグローバルサインのシールが表示されるわけで、宣伝効果や認知度向上、信頼性向上に効果的だと思います。
日本から海外展開を進める唯一の認証局として、グローバルサインには頑張って欲しいですね!
(7-3)GMOクリック証券との関係は?
→同じGMOグループ会社という関係。株主優待でキャッシュバックを行っている。
(8-4)業績好調なのに減配になったのはなぜか?
→前年は業績が下方修正となったが、当初発表の配当額を据え置いたので配当性向が61.4%と高くなったため。
(9-5)単位株制度への対応は?GMOアドパートナーズもまだ1株単位だ。
→(閑野常務)2014年3月までに対応すればいいので、株価推移を見ながら分割幅を検討していく。
(注記)東京証券取引所のゴネ押し?で売買単位を100株か1,000株に統一するわけですが、私は東証は思慮が足りないな〜と思っています。売買単位を統一するのは良いことだと思いますが、統一するなら1株単位にするべきでしょう。楽天銀行の策略と一部ネット証券の小口投資サービスを悪用して、1株株主となって小金をかすめ取ろうという人が激増している中で、さらに100株に統一するなんて愚策としか思えません。(1株単位だとかすめ取れないはず)こんなことをして喜ぶのは、楽天銀行と株主数に応じて手数料を受け取れる信託銀行くらいでしょう。現状100株単位への分割が続いていますが、こんなことをすれば上場維持コスト上昇で企業業績が悪くなるだけなのに(泣)
この後に起こるのは上場維持費用の増加を嫌気した優良企業の上場取り止め、あるいは日本以外の市場への脱出かもしれません^_^;古き良き時代を懐かしんで1,000株単位を残しているのかもしれませんが、1,000株なんかやめて1株単位に統一すればいいのにね!
(10-6)B/Sを見ると匿名組合に出資しているが、どんなものか?事業とシナジーはあるのか?
→(閑野常務)GMOグループで行っているファンドで、主にアプリケーション関連に投資している。
(11-6)2号議案で取締役を2名増員するが、伊藤氏を含めGMOグループからの役員が3人になる。グループシナジーを発揮するために熊谷グループ代表が会長になっているわけで、さらに伊藤氏まで取締役に迎える必要があるのか?コンプライアンスを強化するなら、グループ外から社外取締役は迎えるべきではないか?
→GMOグループの中で、伊藤 正GMOインターネット常務取締役事業本部長と色々と連携しており、より密接に連携を取る必要があるため取締役候補にした。熊谷代表は色々な業務を見ていて忙しいので、伊藤氏に取締役に入ってもらい、より密接な関係を築いていく。
(12-6)稲葉監査役はGMOインターネットの相談役になっているが、GMOグループに相談役や顧問のような、旧態依然とした会社にありがちな中途半端な役職があるとは思わなかった。GMOクラウドにも相談役や顧問のような役職の人がいるのか?
→GMOクラウドにはいない。
(13-7)M&Aを続けているが効果は出ているのか?M&Aのコストと業績寄与のバランスは?
→新規事業に1から参入するのではなく、現在持っている力をさらに高めるためにM&Aを行っている。グローバルサインの買収を除けば、M&Aで大きく利益を落とすことはない。小さな種を、M&Aで仲間を増やすことで伸ばしていく方針。
M&Aに伴うのれんが6億円残っているが、GMOクラウドウエスト(旧ワダックス)が4億弱、グローバルサインが2億弱。のれん償却はグローバルサインは今期で終わり、クラウドウエストは再来年で終了する。
(14-8)ホスティング事業はサーバーをどの程度置けば採算を取れるのか?
→サービス内容によって状況は異なるので、一概には言えない。
以上で質問もなくなり、質疑応答は終了となりました。
続いて議案の採決、新任取締役の挨拶があり、株主総会は終了となりました。
15分ほど休憩を挟んで経営近況報告会が行われ、質疑応答もありました。
経営近況報告会の様子は別途まとめる予定です。
経営近況報告会レポート
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タグ:ネット選挙 GMOクラウド株主総会
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