パーク24、日本駐車場開発などが競合先となります。パラカの株主総会に出席するのは2011年に続いて2回目です。 昨年の様子は → パラカ2011年株主総会レポート
2012年12月19日(水)の株価 101,500円(東証マザーズ 4809)1株単位 9月決算
PER 5.77倍、PBR 0.72倍、配当利回り 1.67%、株主資本比率 33.7%
監査費用 1,900万円(売上比0.24%、営業利益比 1.20%、前年と同額) 新日本監査法人
役員報酬 取締役4名1.22億円(平均3,050万、前年比8.6%増)監査役3名0.11億円
株主優待 なし (笑)
パラカ(4809)のホームページ
パラカ(4809)のヤフー株価情報

上場以降3年間株価が低迷し万年割安株のパラカという感じでしたが、2012年から上昇基調に転換して、12月末からはさらに上げ足を速めています。それでも同業他社と比べると割安なので、今後も堅調に推移して欲しいですね!
スケジュール
9:59〜10:18 報告事項
10:01〜10:03 監査報告 小林紀幸常勤監査役
10:03〜10:18 映像で事業報告 女性ナレーションが招集通知を読上げ
10:18〜10:22 決議事項の上程
第1号議案 剰余金の処分の件 1,600円 配当性向10.0% 前年比400円増配
第2号議案 監査役1名選任の件 社外監査役田伏岳人弁護士任期満了、野村證券出身 阿河勝久氏新任
第3号議案 補欠監査役1名選任の件 監査役の員数を欠く場合に備え、高橋聡顧問税理士を選任
第4号議案 当社取締役及び監査役に対するストックオプションに係る報酬額及び内容決定の件
役員報酬総額とは別枠で新株予約権を3,000万円以内(580株)発行(うち取締役2,890万円)
第5号議案 当社従業員に対しストックオプションとして新株予約権を発行する件
業績向上に対する意欲や士気を高めるため、220株を上限として新株予約権を無償で発行
10:22〜10:37 質疑応答 質問者2人 計5件 15分
10:38〜10:40 議案の採決、新任監査役紹介 名前とよろしくお願いしますのみ
10:49〜11:12 会社説明会 内藤亨社長からプレゼ画面を使いながら説明
11:12〜11:32 質疑応答 質問者4人 計10件 20分
お土産 なし (笑)
飲み物サービス 株主総会後の休憩時間にコーヒーサービス
経営戦略説明会 株主総会後に開催
注目の株主総会格付けですが、株主総会後に会社説明会を開催し、株主に対して社長自ら会社の現状と今後の戦略について説明しているのは評価できます。一方で株主総会が多い時期に10時開始では参加しにくく、お土産もないのは寂しいですね。これらを総合的に判断し、パラカの2012年株主総会格付けは前年から据置きの 『D+』 としました。
議決権を有する株主数 2,471名、その議決権数 45,467個
議決権返送&出席株主数 382名、その議決権数 23,994個(52.8%)
議決権行使割合52%というのはけっこう低いですね!外国人株主などが多い影響なのかも。
パラカの株主総会は今年も東京駅近くの三菱ビル10階コンファレンススクエア エムプラス グランドで行われました。今年も受付横にパラカ駐車場の看板がありました。昨年は満車で入れませんでした(笑)が、今年は空席があり安心しました。パラカの本社は麻布ですが、どうやって持ってきたんでしょうか?

会場内は昨年と同様のレイアウトで、テーブル席が(4×2)×7+4の配置で60人分用意されていました。
出席者数は昨年は30人以上いましたが、今年は20人ほどでかなり減りました。今年もスーツ姿の人が多く、取引先金融機関などの出席者が多そうです。立会外分売などを実施しており、株主数は2,378人から2,472人に94人増えていますが、株主総会出席者数が減ってしまったのは、日時が参加しにくかったり、お土産がない影響と思われます。情報は早いですからねぇ(笑)
パラカは業績は伸びているものの、配当性向は10%程度と低く株主優待もありません。成長投資重視とはいえ、個人投資家としてはなかなか保有する楽しさを感じられない会社です。パーク24などの同業他社は株主優待も実施しており、この辺りが万年割安株という低評価に甘んじている要因と思われます。
内藤亨社長は野村證券、ゴールドマン・サックスを渡り歩いてきたやり手なので、株主優待など邪道だ!と成長こそが王道だ!思っているに違いありません(笑)確かにその通りなんですが、もう少し個人株主も大事にすると、お客さんも増えるのにねぇ(^_^;)株主ならきっとパラカの駐車場を利用しますよね!

株主総会会場内はこんな感じですが、役員席と株主席の間にはやや距離感を感じました。
事業報告は女性ナレーションの読上げで行われました。株主総会後に会社説明会が行われるので、事業報告は簡単で良いと思います。続いて決議事項の説明があり、緊張の質疑応答となりました。
昨年はなんと質問ゼロ!という驚くべき結果に終わったパラカの株主総会なので、今年はどうなるんだろう?と興味津々でしたが、今年は2名の質問があって良かったです。
質疑応答がないと株主総会レポートの価値も大幅減ですからね!(笑)
質問したい人は手を挙げて議長の指名を受け、その場で出席票番号と名前を言ってから質問します。特に質問数の制限はありません。まあほとんど質問も出ませんし(笑)
回答はすべて内藤社長が行いましたが、想定問答などに頼らず自らの言葉で説明しており好印象です。有能で事業内容をよく把握しているな〜と感じるだけに、もっと質疑応答が活発になると良いですね!
内藤社長としては会社説明会でも質疑応答があるのでそちらで質問して欲しいという意図なんでしょうが、株主総会中の質疑応答も充実させて欲しいと思います。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)都心部では良い土地が不足しつつあると聞くが、収益性の高いコイン駐車場ほど解約が進んでいるのではないか?パラカではその対策として保有駐車場を増やす戦略だと思うが、最近保有駐車場の増加ペースが鈍っているのではないか?
→都心の一等地のコイン駐車場が解約されている。リーマンショック後にマンション建築がストップし、東日本大震災後も建築が止まった。その反動が2012年に一気に来たと聞いている。解約は地主理由がほとんどで、マンションデベロッパーに売却して、すぐにマンション建築というケースが多い。解約が進んでも東京都心部の売上が伸びているが、それは他社のコインパーキングも解約が進んでいるので都心部での競合が減り、コインパーキングの稼働率が高くなっている。他社の大規模な駐車場の方が解約されやすいので、周辺の駐車場は値上げも出来るような状況になっている。
ここ3年間、保有駐車場の取得ペースが低くなっているのは、厳しい投資基準で判断しているためです。大都市では土地の値段が高くなり、パラカの投資基準に合わなくなった。地方都市しか投資基準に合う物件がなかった。
(2-1)太陽光発電に参入を発表したが、東北では冬場の日照時間が短くて収益性が低いのではないか?なぜ最初の設置場所として古河を選んだのか?
→古河の土地は6千坪あるが、駐車場として使っているのは4千坪で、残り2千坪は未利用で様子を見ていた。太陽光発電事業は20年にもわたる事業なので、土地を借りてやるより保有資産を活かした方が良い。古河の駐車場は稼働率に余裕があるので、2,700坪で太陽光発電を行うことにした。これが駐車場と太陽光発電事業のベストバランス。
日照時間などのデータを元に収益性を計画している。古河は周りに高い建物がないので太陽光発電事業に適している。冬場の雪対策としては、パネルの角度を急にして対策を行う予定。
(3-1)第2号議案の監査役候補の略歴を見ると社長のお仲間の様に感じるが、仲良しクラブで厳しい監査が期待できるのか?監査役はどのような考えで選任しているのか?
→監査役には義務があり、色々な制度で縛られているので、きちんと監査してもらえる。監査役は、能力や人となりがよく分かっている人の方が適任だと考えた。
(4-2)株式の流動性が低いが、何か対策は考えているのか?
→私の経験上(内藤亨社長は証券会社出身)株価が安い時には流動性が低くなり、株価が高くなってくると流動性も上がってくる。会社の規模に応じた発行株式数があり、パラカの規模が大きくなれば株数も増やしていく必要がある。まずは会社の規模を大きくしていくことが大事。
(注記)その通りなんですよね!私は流動性が低い株に集中投資したりしますので、周りからも大丈夫か!?とよく心配されます。確かに買う時には少しずつしか買えないので時間もかかり大変ですが、売る時のことは実はあまり心配していません(笑)人気化して株価が高くなった時に売る予定(笑)なので、その時にはきっと流動性など問題にならないはず、と思っています。とはいえ不人気の頃から長く保有していると愛着も湧いてくるので、人気化したから売るというのが実は一番難しかったりします。その時が来たら心を鬼にして手放さないと^_^;かわいい子には旅をさせろ!ですよね。
流動性が低い株への投資について、私なりの考え方をまとめてみました。
→ 流動性が低い株への集中投資
(5-2)パラカは東証1部の上場基準を満たしているという記事を見たが本当か?
→私も見た(笑)株主数はクリアしており、最近の株価上昇で時価総額基準40億円もクリアしてきた。
マザーズ上場より東証1部上場の方が地主さんからの信頼性は高くなるので、情報収集は行っている。業績も大事なので、今後も増収増益を続けていきたい。東証1部基準をクリアする社内体制の整備も進めている。
(注記)パラカは立会外分売なども行い株主数を増やしているので、東証1部上場を視野に入れているのだと思います。あとは邪道かもしれませんが(笑)株主優待も導入してもう少し株主数を増やしたり、知名度向上に取り組んでほしいですね!
以上で質問も出尽くし質疑応答は終了となりました。2011年の質問ゼロと比べると大きな進化です(笑)
続いて議案の採決を行い、監査役の阿河勝久氏も無事選任されました。新任監査役の紹介がありましたが、名前とよろしくお願いしますの挨拶のみでした。株主からお仲間で監査は大丈夫か?という質問も出ていたので、私にお任せください!みたいな挨拶があるかと思っていたので少し残念でした。
阿河勝久氏は内藤亨社長と同じ野村證券出身ですが、その後スパークスに移り、スパークスグループの取締役などを歴任したのち、2002年7月に阿河キャピタルプランニング株式会社を設立して独立しています。スパークスはうちのポートフォリオで問題児なんですが、何とかならないんでしょうか(笑)
株主総会後に行われた事業報告会の様子は別途まとめます。
パラカ2012年事業報告会レポート 作成中
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タグ:パラカ2012年株主総会
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