2012年12月24日

メディネット2012年株主総会レポート

2012年12月20日(木)10時から、神奈川県横浜市の新横浜国際ホテル 南館3階 ヘンリーハウスで開催されたメディネット(2370)第17回定時株主総会に出席しました。メディネットは東大医学部研究科発のバイオベンチャー企業で、がん免疫細胞療法に関する細胞加工などの支援サービスを医療機関向けに提供している会社です。メディネットの株主総会に参加するのは初めてです。
2012年12月20日(木)の株価 16,810円(東証マザーズ 2370)1株単位 9月決算
PER 赤字、PBR 2.50倍、配当利回り 無配、株主資本比率 67.3%
監査費用 2,100万円(売上比0.96%、営業利益比 赤字、前年と同額) 新日本監査法人
役員報酬 取締役3名0.21億円(平均700万、前年と同額)監査役3名0.128億円
株主優待 なし

   メディネット(2370)のホームページ
   メディネット(2370)のヤフー株価情報
メディネット2012年株主総会
上場来の株価推移を見ると、2003年の上場当時は小型株人気もあり32.6万円の株価を付けています。その後は株価の下落が続いていますが、時々吹き上がるのがメディネットの特徴でしょうか?
メディネット2012年株主総会
今年は10月8日に山中伸弥京都大教授がノーベル賞(医学生理学賞)を受賞したことで、iPS細胞や再生医療に対する関心が高まり、メディネットの株価も急騰しました。
こういったところがバイオ株の面白さですね!
スケジュール
10:01〜10:31 報告事項
 10:04〜10:07 監査報告 木村健治常勤監査役
 10:08〜10:26 映像で事業報告 女性ナレーションが招集通知をゆっくり読上げ^_^;
 10:26〜10:31 対処すべき課題は木村佳司社長が読上げ
10:31〜10:35 決議事項の上程
 第1号議案 取締役4名選任の件 3名全員任期満了に伴い2名再任、執行役員の鈴木氏、前川氏新任
 第2号議案 監査役1名選任の件 関山司朗社外監査役辞任に伴い青山雅史氏新任
 第3号議案
 取締役に対するストックオプションとしての新株予約権に関する報酬等の額及び具体的な内容決定の件
10:35〜11:05 質疑応答 質問者6人 計9件 30分
11:05〜11:07 議案の採決、新任監査役紹介 名前とよろしくお願いしますのみ
お土産 なし
飲み物サービス なし
経営戦略説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、お土産も飲み物もなく、赤字続きなのに会社説明会もありません。新横浜という開催場所も少し不便です。質疑応答は出尽くすまで対応しており、この部分は評価できます。これらを総合的に判断し、メディネットの2012年株主総会格付けは 『D−』 としました。
   議決権を有する株主数    27,267名、その議決権数  732,755個
   議決権返送&出席株主数   4,344名、その議決権数  277,195個(37.8%)
議決権行使比率が37.8%と非常に低いですが、私の聞き間違いかもしれません。
メディネットの株主総会は今年も新横浜の新横浜国際ホテルで行われました。
メディネット2012年株主総会
ホテルの入り口はクリスマス一色という感じの飾り付けですが、メディネットからは出席株主にお土産や飲み物などのプレゼントはありませんでした(笑) わざわざ会社を休み、交通費までかけて株主総会に出席しているのにお土産もないのかっ!と出席株主からは不満の声が出ていました^_^;
代わりにと言ってはなんですが、会場入り口にはメディネットの軌跡を取り上げた本と、メディネットが記事になっている雑誌2冊が置いてあり、ご自由にお持ちくださいと書いてありました。
医療系の会社らしくマスクも常備されていました。今年はノロウイルスが流行しているようですね!
メディネット2012年株主総会   
著者の鶴蒔靖夫氏は企業から依頼を受けて?あるいは企業に出版を売り込んで、会社をPRする本をたくさん出しています。〜〜の挑戦!とか〇〇革命!というタイトルがお気に入りの様です。2011年7月に出版されたので、去年はこの本が株主総会土産でしたが、今年も同じ本をお土産にするわけにもいかないので「ご自由に」となったようです(笑)
会場のヘンリーハウスはそこそこ広いのに出席株主は50名ほどなので、テーブル席レイアウトも十分可能だと思いますが、椅子席でメモなどには不便でした。お土産もないことから年々出席株主数も減っているようなので、せめてテーブル席にして欲しいものです。
椅子席は(6×3)×9のレイアウトで162人分の席が用意されていました。会社側の発表では出席者数は52名となっていますが、私のカウントでは46人ほどでした。
受付してお土産が無いことが分かり、怒って帰った人がいるのかも^_^;
会場正面左にスクリーンが設置されていて、事業報告時にポイントなどを表示していました。
役員席と株主席はかなり離れている印象で、木村社長が遠くに感じられました。取締役席の後方には4名が着席しており、執行役員だと思われますが特に案内や紹介はありませんでした。通常だと質疑応答を充実させるため、執行役員も同席させています、と案内があったり、1人ずつ紹介したりします。
株主総会は定刻を1分過ぎて開始となり、事業報告は外注したナレーションと思われますが、読上げスピードはゆっくりで、バイオベンチャーがこんなスピード感で競合他社との激しい開発競争に勝ち抜けるのか少し不安に感じました。
まあ特許も取得済みだし慌てる必要もないのかもしれませんが(笑)
対処すべき課題については木村佳司社長から説明がありましたが、ただ招集通知を読上げるだけで、プレゼソフトを使って詳しく説明!という工夫はありませんでした。バイオベンチャーは事業内容が分かりにくいものなので、もう少し図表などを使いながら詳しく説明した方がいいのにと感じました。決算説明資料などを利用すればそれほど手間をかけずに説明できそうです。
続いて決議事項の説明があり、質疑応答となりました。多くの株主に質問してもらうため、質問は1人2問までで、要点を簡潔にまとめて質問して欲しいと案内がありました。
質問に対しては木村社長以下、執行役員も含めて回答していました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)早期の黒字化を達成すると説明があったが、具体的にいつ頃黒字化するのか?
→(原大輔取締役 管理本部長)黒字化のためには売上を伸ばしていくことが必要であり、地域医療機関へ免疫細胞治療の浸透を進めていく必要がある。黒字化はできるだけ早くとしか言えない。全社員一丸となって黒字化を目指していく。
(2-1)ストックオプションのメリットは分かったが、デメリットも説明して欲しい。
→(原取締役)発行済み株式数が増えて株式が希薄化するのがデメリットになる。ただストックオプションの行使については、黒字化などの業績条件を付ける予定であり、安易に希薄化はさせない。
(3-2)細胞療法がなかなか浸透しないということだが、本当に癌が治るのであればPRしなくても知れ渡るはずだ。(確かに鋭い指摘だw癌が完治できたらノーベル賞もの!?)治療費用の問題もあるが、細胞療法は本当に効果があるのか?細胞療法の費用と効果について説明して欲しい。
→(前川隆司執行役員 研究開発本部長)癌への有効性については非常に期待している。ただ免疫療法だけで顕著な治療効果が出るわけでは無い。放射線治療や抗がん剤など他の治療法と組み合わせて治療効果を高めることが、米国を始め世界のトレンドになっている。より高い治療効果が出るように研究開発活動を行っており、結果を出すことが重要です。
免疫細胞治療は1クールの治療費が120万円から150万円となっている。
→(木村社長現時点で癌を治しきる技術はない。治しきらないまでも、癌になっても80〜90歳まで普通の生活ができるような治療を目指してメディネットを創業した。米国では免疫治療を併用するのがトレンドになっている。癌を治しきるまでにはまだ開発に時間がかかるが、まずは元気に長生きできるようにしていきたい。費用については健康保険の中に入れてもらうのが重要だが、来年には再生治療法案?も制定されるなど、免疫治療の保険適用への展望が明るくなってきた。多くの患者さんに免疫療法を受けてもらえるように、保険適用に取り組んでいく
注記)確かに保険適用になれば普及が進むのかもしれませんが、1クールで150万円近くもかかる治療法が全面的に保険適用できるほど健康保険財源は潤沢ではありません。皮膚などの自家培養を行っているJ−TECも保険適用は認められたものの、治療に十分な枚数は認められず一部に留まっており、普及が進んでいるとは言えません。保険適用がされるか?と併せて、どんな条件が付くのかにも注目する必要があります。それ以前にもっとコストダウンや技術開発を進めることが重要だと思います。

(4-2)同業でテラという会社があるが、違いは何か?どちらの技術が進んでいるのか?
メディネットは欧州11ヵ国で特許を取っているなど、グローバル展開を睨みながら日本国内で開発を行っている。がん免疫細胞療法という点ではどちらも同じような事業を展開している。
メディネット2012年株主総会
上記株価チャートの通り、株価は2社とも同じような動きをしていますが、直近はテラの方が反応が良いようです。
(5-3)株主総会を平日に開催しているが土曜日に開催して欲しい。今日は会社を休んで来た。会社員だと会社を休まないと株主総会に参加できない。他社ではお願いしたら土曜日に開催してくれた所もある。
→(原取締役)株主にも色々都合がある様で、平日開催の方が良いという人もいるので、株主の皆様の声を聞きながら検討していきたい。
(6-3)配当できないことや内部留保にするのも理解できるが、わざわざ交通費まで出して株主総会に参加してくれているお礼に、せめて5千円くらいのクオカードなどお土産を用意して欲しい(会場から拍手)
→(原取締役)配当も出していない状況であり、株主平等の考えもある。何らかのお土産は考えたいが、前には本を渡したこともある。
注記)赤字会社は内部留保はできません!赤字ということは会社から資金が流出しています。赤字続きの会社に5千円のクオカードをお土産にしろ!とは大きく出ましたね(笑)黒字の会社でもそんな豪勢なお土産にはお目にかかったことがありません。株主総会のお土産に5千円のクオカードをくれるような太っ腹な会社があれば、こっそり情報提供をお待ちしております(笑)
(7-4)対処すべき課題で将来的には細胞医薬品事業を展開すると説明があったが、免疫療法と細胞医薬品事業の違いを教えてほしい。
→(鈴木邦彦執行役員 経営企画部長)免疫療法事業は、契約医療機関が患者さんに免疫療法を行う際に総合的に支援するサービスです。一般の医師は細胞加工の経験がなく、細胞を加工するための施設もない。メディネットが細胞加工施設も含めてパッケージで提供している。一方、細胞医薬品事業は新薬開発と同じで、薬事法に基づいて医薬品の製造・販売承認を取って医薬品を提供する事業です。
最終的に患者さんに提供する形は似ているが、途中の経路が異なっている。
(8-5)入場票がないので出席番号は分からない。話を聞いてから議決権行使書に賛否を記入したいのでいつも受付には出さない。議決権行使書はまだここに持っている(みたいなことを主張していましたが、一体どうやって受付をすり抜けてきたのでしょうか?議決権行使書を出さなくても株主総会会場内に入れるとは知りませんでした。色んな人がいるものですね〜^_^;)
→(木村社長出席票を持っていないとはどういうことなんでしょう??? と対応に困った様子で、すぐに係員が株主の所に飛んできました(笑)
議決権行使書はここにあるとかやり取りをしていましたが、すぐに受付に連れていかれ^_^;出席票と交換していました。そして改めて質問に立ちました!
(8-5続き)メディネットには4年くらい投資している。他にも20社くらいバイオ企業に投資しているが、買値を下回っているのはメディネットだけだ!現状の株価についてどう考えているのか?もっとIRリリースを出すなどうまくやれば株価は上がるのではないか?
→(原取締役)株価対策として会社がやれることには限りがあり、売上を伸ばして黒字化することが一番大事。IRできることがないかは常に検討しており、月に1〜2件は何らかの発表を行っている。
→(木村社長)欧州11ヵ国と日本で特許を取ることができた。樹状細胞を使うのがプラットフォームであり、もっと分かりやすく説明出来たら良いのにと思う。
注記)特許の内容を理解してもらえればもっと株価も上がるはずなのにと言いたいようです。
(9-6)株価対策に関連した質問で、自社株買いはできないのか?
→(原取締役)メディネットは累損が溜まっており、累損を一掃しないと自社株買いはできない。

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
議決権行使書を受付に出さずに株主総会に出席し、さらに質問までするという場面には初めて遭遇しました。他社の株主総会で、たぶん議決権行使書を持っていないのに無理やり受付を突破しようとして、係員に追いかけられている人を見たことはありますが、株主総会には色々な人が集まるものですね〜^_^;
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posted by Zaimax at 02:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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