2012年10月04日

ヴィレッジヴァンガード2012年株主総会レポート

2012年8月24日(金)11時から、名古屋市中区の名古屋銀行協会2階 201号室で開催されたヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)第24期定時株主総会に出席しました。ヴィレッジヴァンガードは遊べる本屋をキーワードに、雑貨類がいっぱいの変な本屋(笑)を全国展開している会社です。
ヴィレッジヴァンガードの株主総会に参加するのは初めてです。
2012年8月24日(金)の株価 71,100円(JASDAQ 2769)1株単位 5月決算
PER 5.60倍、PBR 0.32倍、配当利回り 1.97%、株主資本比率 56.5%
監査費用 3,400万円(売上比0.08%、営業利益比1.00%、前年と同額) あずさ監査法人
株主優待 なし

   ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)のホームページ
   ヴィレッジヴァンガード(2769)のヤフー株価情報
ヴィレッジヴァンガード2012年株主総会
上場以来の株価推移を見ると、2006年初めまでは順調に上昇していましたが、ライブドアショック以降はダラダラとした下落基調が続き、上場当時の株価水準まで戻ってしまいました。株価指標的には割安になってきましたが、既存店売上の改善がポイントになりそうです。
スケジュール
11:01〜11:20 報告事項
 11:04〜11:05 監査報告 吉田昭夫常勤監査役
 11:06〜11:20 事業報告 白川篤典社長が招集通知を読上げ
11:20〜11:20 質疑応答 質問者0人 計0件 0分
11:20〜11:29 決議事項の審議 質問者1人 1件
 第1号議案 剰余金の配当の件 1,400円 前期から据置き、配当性向6.9%
 第2号議案 取締役6名選任の件 任期満了に伴い4名全員再任、吉岡敏夫、丸山雅史氏2名増員
 第3号議案 監査役1名選任の件 任期満了に伴い再任
11:44〜12:07 会社説明会 白川社長がプレゼ画面の使って説明
12:08〜12:55 質疑応答 質問者9人 計15件 47分
ヴィレッジヴァンガード2012年株主総会
お土産 図書カード500円分、メモ帳、シャープペン 先渡し
飲み物サービス よく冷えた緑茶のペットボトル、休憩時間中にコーヒー
経営戦略説明会 株主総会後に開催

注目の株主総会格付けですが、お土産や飲み物も用意されており、株主総会後には会社説明会も開催されました。質問がゼロだったのは残念ですが、これらを総合的に判断し、ヴィレッジヴァンガードの2012年株主総会格付けは 『C+』 としました。
   議決権を有する株主数     2,011名、その議決権数  76,936個
   議決権返送&出席株主数     281名、その議決権数  59,257個(77.0%)
ヴィレッジヴァンガードの株主総会は名古屋銀行協会で行われました。
エレベーターを上がるとすぐに受付があり、お土産や会社説明会資料の入った大きな紙袋を頂けました。
会場内に入るとテーブル席が用意されていて、席に座るとよく冷えた緑茶のペットボトルを持ってきてくれました。夏場の株主総会なので冷えたドリンクはありがたいですね!
座席レイアウトは(4×2)×8で64人分の席が用意され、スクリーンはありませんでした。おなじみの看板もなく、無駄な部分は徹底的にコストを削減している感じが伝わってきて好印象です。
出席者は新任役員候補2名も含めて29名ほどでしたが、スーツ姿の人が13人ほどを占めていて、取引先などの出席者も多いようです。株主総会開始後も出席者は増えて最終的に40人ほどになりました。
夏場であり、ネクタイなしのクールビズ総会でした。
株主総会後に会社説明会があると案内がありましたが、説明会資料も配布されているので株主総会開始までの間に目を通しましたが、とても参考になりました。決算説明会の資料を使用しているようです。

まずは、暑いなか株主総会に出席頂いたお礼と株主になって頂いたお礼の言葉からスタートし、続いて株価が半減となったことのお詫びと続きました。
会社説明会を開催することもあり、事業報告は白川篤典社長が招集通知を読上げる形で行われました。14分ほどかけていましたが、もっと簡単でいいと思います。
続いて報告事項に対する質疑応答となりました。
株価が大きく下がっているので、前日までのヤフー掲示板では「生卵をぶつけろ」とか「監査役を問い詰めてやる」とか多くの書込みがあったので、たくさん怒りの質問が出るんだろうな〜と思っていましたが、質疑応答の時間になっても生卵が飛び交わない(笑)ばかりか誰も手を挙げず、あっという間に質問ゼロで終わってしまいました^_^; ホント掲示板ほど当てにならないものはないですね!それにしても白川社長ももう少し「何か質問はないですか?」と呼びかけてもいいのに、あっさりと質問も無いようなので、と議案の審議に移ってしまいました。株主が質問しやすい雰囲気作りも大事だと思います。
議案の審議では第2号議案 取締役6名選任の件について質問がありました。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)取締役候補を見ると外部から来た人が大半で、管理部門出身者が多い。ここまで会社を成長させた功績は大きいし最適な経営陣だったと思うが、最近は業績も伸び悩んでいる。現場と経営陣の間の風通しが悪くなっているのではないか?と心配だが、菊池会長は今後も現状の経営体制で大丈夫だと考えているのか?取締役〇〇店長というような人が居ても良いのではないか?
→上場当時は監査役以外は店長経験者が役員だったが、その後管理職としての競争について行けず、今の経営体制になった。私も営業出身の社長が良いと思っており、社長就任時には早く私を追い抜いて行って欲しいと話した。そういった人材が出てきたら、すぐに身を引くつもりです。
→(菊地敬一会長 創業者)現場出身のプロパーに役員になってほしいと思っているが、まだそこまでの人材が育っていない。今までは管理部門の人材を外部からヘッドハントしてきたが、今後は営業部門の幹部もヘッドハントを試してみてもいいのではないか?と考えている。
注記)すでに24期を経過した会社なのに、まだ外部からのヘッドハントに頼らないといけないとは、社内で人材が育っていないんですね!というより自主性に任せ過ぎていて、あまり育てようという意図が無かったのかもしれません。管理部門の幹部は外部から来てもそれほど問題はないかもしれませんが、営業部門の幹部となるとリスクも大きそうです。ヴィレッジヴァンガードの現場をよく理解せずにかき回すだけに終わる可能性もあります。社内の人間からすると、外部から高給取りがやってきて好き放題にされるのは不満が溜まる様に感じるんですが、そんな不満も感じないような会社になってしまったのでしょうか?

他には質問も無く全議案が可決され、28分で無事?株主総会は終了となりました。
株価は低迷しているのに、株主も従順な方々ばかりになってしまったようです^_^;

休憩後、会社説明会となりました。休憩時間中にコーヒーが用意され至れり尽くせりです。
ヴィレッジヴァンガード2012年株主総会
説明後にも質疑応答の時間が用意されていて、こちらでは多くの質問が出ました。質問というよりヴィレッジヴァンガードへの熱い思いを語る!という感じの株主が多かったですね。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)web販売は商品が少なく魅力的でない。
→コストとしては倉庫代が一番かかるので、商品点数を増やすとコスト増になる。最初は商品点数を増やして売上を伸ばす方針だったが、商品数よりブログを充実させてページビューを増やす方向に変更した。
(2-1)海外出店はなぜ香港・台湾を選んだのか?
→一番目指しているのは中国だが、香港に事務所があったので香港は出店しやすかった。まずは香港でオペレーションを研究する。北京に進出するには北京語が必要になるので、同じ言語の台湾でもオペレーションを研究しており、人材も育成していく。
(3-2)(女性)ヴィレヴァンの中で白川社長が面白いと思っている店はどこか?大阪から来たが、昨日名古屋の本店や本山店を見てきたが、以前の様な面白さを感じなかった。社員教育についても説明があったが、教えて育つような店長は店員レベルではないか?
→鋭い指摘だと思う。俺はこれが売りたいんだ!という想いが減ってきたのが、売上減の原因だと思う。以前はアウトローの様な社会からの落ちこぼれみたいな人が、ヴィレッジヴァンガードなら入れるか(笑)と入社してきたが、今は上場企業となり安定志向の社員が増えてきた。そのため教育も必要になってきた。ただ、教育なんて必要ない!という人には押し付けるつもりはない。
→(菊地敬一会長)おっしゃることがすべて。ただ元のヴィレッジヴァンガードに戻すのは難しい。規模に応じた経営体制が必要になってくる。以前のヴィレッジヴァンガードの経営スタイルは100店舗規模までだと思う。400店舗で同レベルの実現は難しい。今回ノウハウを虎の巻にまとめて社員に提供するが、最終的には虎の巻に頼るより自由にやった方が楽しいと気付いてほしいし、その夢は捨てていない。そんな店長が増えれば、また力強く復活できると思う。
面白い店舗としては、関西ではイオン鶴見店と茨木ビブレの女性店長のお店がお薦め!
(4-3)経常利益率の低下が続いていて、2008年以降目標の10%を下回っている。雑貨の比率も上がっているし、円高の恩恵も受けているはずなのに、なぜ利益率が低下し続けるのか?今後円安になるとさらに厳しくなるのではないか?
前々期までは恣意的に経常利益率を下げてきた。本部は最小限に留め店舗を増やしてきた結果、店舗の管理が出来なくなり、本部人員を増員した。前期からは利益率を上げる方向に転換し、1店舗当たりの本部費の割合は低くなったので、計画通りの売上が達成できれば利益率も改善する予定だった。しかし既存店売上が前年割れとなり、本部費率が上がってしまい利益率は低下してしまった。
粗利は改善傾向にあり、今後売上が回復すれば経常利益率10%は達成できると考えている。毎月の役員会で1店舗当たりの本部費が前年比でどの程度下がっているのかチェックしており、この部分については執念を持って取り組んでいる。
(5-3)安定志向の社員が増えてきたと説明があったが、採用基準などでも対応できるのではないか?
→2年ほど前から採用基準を変えてきた。以前は店長がアルバイトを採用していて、タワーレコードや無印良品などの優秀な店長経験者を採用していたが、お恥ずかしながら優秀なアルバイトが入ってくると自分の立場が危ういと感じて採用しないような風潮になってしまった。そこで店長ではなくエリアマネージャーが採用するように変更し、野心的な人を採用しろと言っている。今までは新卒採用はお断りしていたが、社長になりたい!というような野心的な人を採用するために、前期から新卒採用も始めた。昨年1名採用し滋賀の店舗で1年間経験を積ませているが、すでに店長として活躍している。今期も5名の新卒採用を予定している。新卒採用がうまく行くかは現時点では分からないが、アルバイトからの登用に新卒採用も加えることで、優秀な人材が集まることを期待している。
(6-4)株価が下がったのは40%を保有している外国人株主が一斉に売っているのではないか?5年前にいちよし証券から、今後多店舗展開するからとヴィレッジヴァンガードを薦められたが、多店舗化するとマンネリ化してうまく行かないと思った。当時の株価は20万円ほどしていた。菊池会長はヴィレッジヴァンガードがいつ頃からつまらなくなったと感じたのか?
→売上が好調だった2007年頃からデータ重視主義になり、その店でも売れ筋商品を大量に仕入れるようになった。会長が店に視察に行っても(店が面白くないので)すぐに店から出てくるようになってしまった。
(7-4)最近のヴィレッジヴァンガードには1点ものがなくなって、面白味がなくなった。20個ほど質問を用意してきたが2つだけ質問した(笑)
→ホームページからも質問できるので、こちらもご利用ください。
本部は1点ものや限定商品も仕入れてくるが、店長が売れ残りを怖がって店に置かなくなってしまった。こういった商品を面白がって、展示感覚で仕入れるような店長を育てていきたいし、私も不満に思っている。
(8-5)仕入れなどの虎の巻より、会長の理念や熱意をもっと共有することが大事ではないか?
→経営理念を作って毎朝唱和しているが、菊池はONE&ONLYの空間を作るんだ!という気持ちでこの会社を創業したことが理解されていないのではないかと感じている。経営理念を伝える店長会議でも、菊池から「人まねはクソだ!クソみたいな仕事をするな!」と激を飛ばしたが効かなかった。
(9-5)優秀な社員を採用しないなど保守的になっているのなら、人事評価の方法なども抜本的に見直す必要があるのではないか?
→既存店売上を中心に評価しており、プロセスを評価する仕組みになっていない。新しいことにチャレンジしても結果が出ないと評価されないので、改善する必要は感じているが、どんな評価方法にすればよいのかが難しく、プロセス評価が出来ていない。
(10-6)なぜ5月など足元の状況がこんなに悪いのか?
→3月は前年の東日本大震災の反動で100%を超えたが、3月はもっと高くなると予想していた。足元の状況は厳しいが、ここからさらに下がることはないと思う。いかに早く回復させていくかが重要。
(11-6)胡散臭さが無くなってヴィレッジヴァンガードらしさが無くなってしまった。
→店舗数が増えてくると色々な意見を言われる様になり、冒険しにくくなった面もある。ナイフやアダルトグッズ、パイプは販売しない様に規制しているが、それ以外は店長判断で自由に扱えるようにしている。
(12-7)ダイナーの今後の展開は?
→関東中心に高級ハンバーガー店を10店運営しているが、ダイナーの現状は昨対が80%位に落ち込んでいる。味は落ちていないと思うが、昨対が回復しないと新規出店は難しい。高級ハンバーガーなので千円ほどするが、マックや牛丼戦争などで低価格化が進んでおり、そこまでハンバーガーにお金をかける人が減っている。
(13-8)社員の勤続年数が3.1年というのは短すぎるのではないか?
→勤続年数はずっと伸びてきているが、店が増えているので新入社員が多く、平均的には短くなってしまう。他社と比べても離職率は低い。
(14-9)POSを導入したのはなぜか?
→ずっとPOSを否定してきたが、30日以内に決算発表をするように指導されており、今までのエクセルなどでの計算では、要求される開示スピードに対応できなくなった。POSの導入は情報共有が目的ではなく、決算作業の効率化のため。自店の販売状況は店舗でも確認できるが、他店の販売状況が分かるとまた売れ筋ばかり仕入れるようになってしまうので、他店の状況は確認できないようにしている。
(15-9)アウトレット店を始めるが、どんなことを考えているのか?
→店舗の在庫は一定期間が過ぎると評価をゼロにしている。店舗にも在庫評価ゼロの商品がたくさんあり、20億円分ほどあるが、バランスシートには載っていない(評価がゼロ円だからBS上には表れない)ので安心して欲しい(笑) ベイシティ店にアウトレット店をオープンしたが、全国から5〜10年売れていない商品を集めているので、面白い品揃えになると思う。

以上で質疑応答は終了となりました。会場は13時までの予約だったのでギリギリでした(笑)
今回は業績が順調に推移しているチチカカについては質問が出ませんでしたが、木南仁志 チチカカ社長は150店まで増やしてエスニック王になるっ!と力強く語っていました(笑)
ヴィレッジヴァンガードも大企業病に蝕まれている様ですが、活気が戻ってくるといいですね!
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posted by Zaimax at 18:55 | Comment(1) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Yahoo ファイナンスから来ました。読んでいて楽しいブログだと感じました。ないように客観性と具体性があるため、信頼できます。
Posted by お名前 at 2012年10月09日 20:52
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