2012年10月03日

グリー2012年株主総会レポート2

2012年9月25日(火)10時から、東京渋谷のセルリアンタワー東急ホテル地下2階 ボールルームで開催されたグリーGREE(3808)第8回定時株主総会に出席しました。
グリー2012年株主総会レポートでは、<<グリー2012年株主総会レポート1>>に続いて後半の質疑応答の様子をまとめていますので、こちらも併せてご覧ください。
グリー2012年株主総会

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(8-3)利益剰余金も多いので、増配や自社株買い等の株価対策をしてもいいのではないか?
→増配や自社株買いは、当然経営上の課題として検討している。現時点では現状の配当や株価対策で十分と考えているが、今後についてはご意見を真摯に受け止めていく。
注記)田中社長の回答ではご意見を真摯に受け止めていくということですが、多くの株主が増配や自社株買いなどの株価対策を求めており、DeNA並みの株価への回復を望んでいるのに対して、基本的には業績を向上させることで株価も上がると考えているという回答を繰り返しています。確かに業績の向上が王道ではありますが、キャッシュリッチな会社で株価が低迷している場合には自社株買いのアナウンスメント効果は大きいと思います。実際に買うかどうかは別にして、自社株買いの発表を行い自社株買いの枠を示すだけでも株主は安心しますし、空売りの抑制や買戻しにもつながり株価対策としては大きな効果があると思います。
ただ答弁を聞いている限りでは自社株買いなどの株価対策をする気はなさそうですし、株主の方を向いた経営を志向しているという感じはしませんでした。こうした厳しい指摘を真摯に受け止め、もう少し株主を大事にした経営を行ってほしいですね。経営陣は株主から経営を任されているんですから!

(9-4)コンプガチャ問題で何度か「適法かどうか」という回答があったが、法律に従うのは最低限必要な対応であり、倫理観の方が重要だと思う。
→当然法律に従うことが大事であり、そのように説明した。その上で社会に受け入れられるサービスかどうか?が重要になってくると考えている。ソーシャルゲーム業界はここ数年で急速に成長したので、さらに高い感覚でサービスを提供していく必要があると認識している。
(10-4)社外役員の2名は取締役会を3回も欠席している。これは問題ではないか?(会場から拍手)
→もちろん出席率は高い方が良いが、グリーの企業価値向上に資する人物ということの方がより重要と考えている。社外役員の方々には取締役会でも活発に議論頂いており、適切な人選と思う。
注記)確かにグリーの事業はよく知らないが時間だけはある(笑)という人を社外取締役にしても意味がないわけで、回答の通りだと思います。さらに付け加えるなら取締役会が1年に25回というのはちょっと多いですね!昨年は22回だったので、コンプガチャ問題などの発生で臨時の取締役会も増えたようです。臨時の取締役会など急に決まった場合は、調整が付かず欠席というのもやむを得ない気がします。
3回欠席したのは、大株主のKDDIから来ている雨宮俊武社外取締役と、公認会計士でエスクリの社外取締役なども兼務している濱田清仁社外監査役ですが、雨宮氏は今回の株主総会で退任となりました。
他社役員等との兼務が一番多くて忙しそうな夏野剛社外取締役が全25回に出席しているのは素晴らしいですね!今回新たに選任された飯島一暢社外取締役も兼職が多いですが、出席率がどの程度になるのか注目ですね。出席率が低いと来年の株主総会で槍玉に挙げられそうだ(笑)

(11-5)DeNAは自社株買いも行い、株価も年初来高値を回復している。グリーもぜひ自社株買いを行ってほしい。
→貴重なご意見とさせて頂きます。
グリーDeNA株価推移
注記)次の質問にも関連するので再掲しますが、DeNAの株価回復は6月中旬に発表した自社株買いの効果が大きいと思います。それまではほぼ同じような株価推移なので。
(12-6)私はグリーの田中社長のコンプガチャ問題への対応が一番早かったので、株価が下がった後にグリーを買った。DeNAはコンプガチャ問題は業績への影響はない!とうまくPRしたことが株価に反映していると考えている。
→ありがとうございます。参考にさせて頂きます。
注記)コンプガチャ問題への対応が一番早かったのはグリーというのは本当なんでしょうか?私の認識ではDeNAの方がいち早く消火活動に取り組んだのに対し、グリーは田中社長がラフな格好で会見に登場して、「コンプガチャは適法で問題ない」と説明していたような気がします。こんなに問題が大きくなるという認識が無かったのではないか?と感じます。なんだあの態度は!という感じでマスコミの反感を買い、火に油を注いだと思っていたんですが(^_^;)

(13-6)過去の犯罪を分析すると犯罪のパターンはある程度絞れるので、犯罪の専門家も社外取締役に加えると犯罪を予防できるのではないか?
→社員として採用したり、社外の専門家のご意見を頂くような体制作りをしており、ご意見のような方向で進めている。監査役には弁護士もおり、ご意見をいただいている。
(14-7)ゴールドマンサックスやドイツ銀行などが5%以上空売りしているが、社長としてどう捉えているのか?これだけ空売りされるということは、まだコンプガチャの様な問題が隠れているのではないか?
→様々な投資家がおり、個別の空売りなどについてコメントはない。グリーにできるのは業績を伸ばしていくことだけです。
(15-7)今後もソーシャルゲームに特化していくのか?それとも幅を広げていくのか?
→現状はソーシャルゲーム中心に事業展開しているが、ソーシャルゲームは今後も成長分野であり、大きく伸ばしていく必要がある。ニーズの大きい分野なので、今後のグリーの成長を考えるとソーシャルゲームはしっかりと伸ばしていきたい。
加えてゲームと並ぶような事業の柱も育てていきたい。既存のソーシャルプラットフォームを活かせるような事業を育てていきたい。

11時21分となり、時間の都合もあるのであと数問にして欲しいとの議長発言あり
(16-8)ソーシャルゲームはターゲットの年齢層や収入ゾーンが低年齢・低所得層に偏っているのではないか?もっと高収入の層へ訴求していく必要があるのではないか?
→様々な対策を行っており、顧客層の大半は20代・30代以上になっている。未成年層は大幅に減り、全体の6%程度になっている。すでに事業構造は変わってきており、未成年の方々がサービスを利用しなくなっても、グリーの事業上問題はない。
20代後半から30代以上の顧客が半分以上を占めており、この層向けのサービスを充実させていく。40代以上が一番単価が高いので、高収入層にもソーシャルゲームを楽しんでもらっている。このように事業構造の転換は着実に進んでいる。
注記)年功序列は崩壊が進み、派遣社員だと年齢に関係なく仕事に応じた給料になるので、年齢層が上がれば高収入層というのは過去の幻想だと思います。DeNAのメインターゲットは30代〜40代になっているので、グリーの方が顧客層がまだ低いようです。DeNAはさらにターゲットを広げて、50代・60代向けのゲーム開発にも力を入れていくと株主総会で回答していたので、さらに顧客層の違いが広がるのかもしれませんね。
(17-9)テレビCMをよく流しているが、広告宣伝費は有価証券報告書のどこに出ているのか?
→費用のところに計上しています。
(18-9)前年の利益と利益剰余金が合わない。何に使っているのか?
→配当を増額していることと、事業投資などに使っている。
(19-9)社外取締役の無報酬は誰か?新任の飯島一暢社外取締役も無報酬になるのか?
→雨宮俊武氏が無報酬です。今後は未定です。
(20-9)有価証券報告書に連結キャッシュフロー計算書がない。
→明日開示の有価証券報告書に入っているので見てほしい。

以上で質疑応答は打ち切りとなりましたが、最後の質問はいかがなものでしょうか?他にも質問したい人が多くいたのに、わざわざ株主総会で質問する内容なんでしょうか?
広告宣伝費は損益計算書かその注記事項を見れば分かりますし、利益剰余金の変動は株主資本等変動計算書を見れば分かります。ましてや有価証券報告書にキャッシュフロー計算書がないなんてことはあり得ないと思うんですが^_^;決算短信にも入ってますし。もう少し会計の勉強をした方がいいですね。

全般的に株価対策への要望が多く同じような質問が続きましたが、回答もやはり業績を向上させていくという模範解答に始終しました。
もう少し株主の気持ちに配慮した回答があっても良かったような気がします。
質問時間は限られているので、株主側も同じような質問を繰り返すのは遠慮してほしいものです。
今期の業績予想はほぼ横ばいという計画になっていますが、株主が期待するような成長が続けられるのか注目ですね!

株主総会翌々日の9月27日には、NTTドコモが11月にもソーシャルゲーム事業に参入というニュースが出ています。グリー・DeNAとも株価が急落しましたが、携帯キャリアの参入は影響が大きいですね!
今までゲーム開発会社から配信手数料を4割も取っていたというのも驚きですが、NTTドコモは半分の2割程度で済むようです。ゲーム開発会社にとっては大きなメリットであり、ドコモ向けにも配信するでしょうね。グリーやDeNAには有料アイテムを購入させるノウハウがあるので影響はない、という意見もありますが、ゲーム開発会社もノウハウを蓄積していると思います。あとはユーザーがどちらを選ぶかという問題ですが、両社が狙っている高年齢層ほど携帯キャリアの安心感が大きな武器になると思います。
今までのユーザー層はグリーやDeNAを使ってくれるかもしれませんが、新たな顧客層は40代以上を中心に、携帯キャリアが運営するプラットフォームに流れそうです。
配信先が増えることでゲーム開発会社の力も相対的に上がります。人気タイトルを持っている場合、条件を比較しながら配信先を選べるようになり、今までの様な配信手数料4割でぼろ儲け!というのは難しくなりそうです。ドコモなどの携帯キャリアの参入でソーシャルゲームが社会に受け入れられ、マーケットが広がるなら3社ともメリットになる可能性もありますが、どちらにしろ一番メリットがあるのは独立系のゲーム開発会社でしょうね。今後、ソフトバンクやKDDIが追随してくるのか?も気になります。
KDDI出身の雨宮俊武社外取締役がグリーの役員を退任したのは、今後KDDIの事業と競合する可能性を考慮したのかな?などと勘ぐってしまいました(笑)
それにしても株主総会後にニュースが出て良かったですね!株主総会当日の朝とかに出てたら、想定問答の見直しなど大変だったと思うので、日経新聞もグリーに配慮したのかも^_^;
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posted by Zaimax at 17:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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