2012年08月25日

パソナグループ2012年株主総会レポート

2012年8月21日(火)13時から、東京大手町のパソナグループ本部8階イベントスペースで開催されたパソナグループ(2168)第5期定時株主総会に出席しました。パソナグループは一般事務職を中心とした人材派遣や人材紹介事業、再就職支援事業などを行っている会社です。
パソナグループの株主総会に参加するのは2010年から連続3回目です。
 2011年の株主総会レポートは → パソナグループ2011年株主総会レポート
2012年8月21日(火)の株価 53,600円(東証1部 2168)1株単位 5月決算
PER 57.4倍、PBR 0.98倍、配当利回り 1.87%、株主資本比率 29.0%
監査費用 1億円(売上比0.06%、営業利益比5.09%、前年比200万円減) 監査法人トーマツ
株主優待 なし

   パソナグループ(2168)のホームページ

   パソナグループ(2168)のヤフー株価情報
パソナグループ2012年株主総会
過去2年間の株価を見ると2011年は順調に上昇していましたが、2012年に入ってから雲行きが怪しくなり(笑)、5月の権利落ち以降急落しています。少し回復の兆しが見え始めたところで決算発表を迎えて、また急落という厳しい状況で、昨年の株主総会時と比べると1年間で2万円も下がってしまいました(泣)
スケジュール
13:00〜13:12 報告事項
 13:04〜13:06 肥後一雄常勤監査役から監査報告
 13:07〜13:12 事業報告 女性生ナレーション+スクリーン
13:12〜13:16 決議事項の説明
 第1号議案 取締役13名選任の件 任期満了に伴い12名全員を再任、後藤健社外監査役を増員
 第2号議案 監査役1名選任の件 後藤健氏が取締役就任で退任 総務省出身の野村周央弁護士新任
13:16〜13:46 対処すべき課題も含めて南部靖之社長から説明
13:46〜13:53 竹中平蔵会長からパソナグループを取り巻く環境についてお話
13:53〜14:08 質疑応答 質問者3人 計3件 15分
14:08〜14:09 議案の採決 拍手方式 すべて可決
パソナグループ2012年株主総会
お土産 自社農園の野菜、水3本、湯のみ茶碗2つ 先渡し
飲み物サービス 1階のカフェで飲み物のサービス
経営戦略説明会 株主総会の中で南部靖之社長より説明


注目の株主総会格付けですが、お土産や飲み物も用意され、カフェスペースでは株主総会後も参加者の方々とゆっくり歓談することができました。一方で今年はさらに質疑応答が低調で、たった3件しかありませんでした。これらを総合的に判断し、パソナグループ(2168)の株主総会格付けは昨年と同様 『B』 としました。
   議決権を有する株主数      8,166名、その議決権数    374,502個
   議決権返送&出席株主数    1,369名、その議決権数    312,728個(83.5%)
議決権を有する株主数は昨年より361名減(4.2%減)と大きく減っています。昨年は株価上昇で利益確定売り、今年は株価低迷で見切売りという感じで、株価が上がっても下がっても株主は減ってしまうようです(^_^;)
株主との対話を愉しみにしている南部グループ代表も、きっと寂しがっていることでしょうね。

パソナグループの株主総会は今年も大手町の本社ビルで行われました。
1階のカフェが開放されていて、冷たい飲み物を楽しんだり株主の方々と会話を楽しんだりできます。今年もサロンではピアノコンサートが開かれていたり、本社内のアーバンファーム見学も行なわれていました。南部代表も会場内を回り、株主との会話を楽しんでいました。さすが株主総会前に余裕ですね!この辺りは他の経営者も見習って欲しいものです。
株主総会は8階で行なわれましたが、12時から受付開始となり、会場入り口でお土産と会社説明会資料の入った袋を渡されます。今年も淡路島で収穫した自社農園の野菜でした。今年はお土産に淡路島のミネラルウォーターが入っていて、例年以上にずっしりと重たいお土産でした。遠方まで持ち帰るのは大変です(^_^;)
会場内には(3ブロック×7)×15列くらいのレイアウトで椅子がたくさん並べられ、正面には3つスクリーンが用意されていました。今年も多くの株主が出席していて、8割前後は埋まっていたようです。
株主総会前には、パソナの活動が取り上げられたテレビ番組がスクリーン上に流されていました。
今年もネクタイなしのクールビズスタイルで行なわれました。昨年までと比べると会場内の温度も高めになっていて快適でした。今後もこのスタイルで継続して欲しいですね。上着なしでもいいと思います。
2010年の株主総会は凍死させるつもりかっ!と言うくらい寒く(笑)、昨年は改善されたもののこれでクールビズ!?という寒さでしたが、2012年になってやっと本来のクールビズになりました。それでも毎年改善しているのが肌で感じられるのは嬉しいですね(笑)

株主総会は「前期の利益が計画を下回り申し訳ない」という南部代表のお詫びの言葉から始まりました
事業報告は5分ほどの映像にコンパクトにまとめられていて良いですね。続いて議案説明が行なわれ、手続き上必要なことは16分で終了しました。昨年は15分だったので若干長くなりました(笑)もっとコンパクトで良いと思います。
続いて12分ほどパソナの取り組みを紹介する映像が流され、その後南部靖之代表から今後の取り組み中心に17分ほど説明がありました。自らの言葉で株主に語りかけるのはとても素晴らしいことだと思います。
続いて竹中平蔵会長からパソナを取り巻く環境について、7分ほどお話がありました。竹中平蔵氏は人気があり、この話を楽しみにしている株主も多いようです。
足元の環境も厳しいが、2年前の厳しさとは質が違う、2年前は逆風から身を守るために攻めよりもまずは守りを固めることが大事だという話をして、昨年は攻めに転じるという話をした。攻めに転じたことで先行経費などが増加し、足元の利益が減少している。2年前とは違うので心配要らないというような内容でした。
パソナの今後の成長にはM&Aが欠かせない戦略と説明していました。

続いて問題(笑)の質疑応答となりました。
多くの株主に質問してもらうため質問は1回1問と毎年制限していますが、
2010年 8人10件40分、2011年 6人7件32分、そして2012年 3人3件15分
となり、年々質問は少なくなっています。
昨年までは30分を過ぎると南部社長がモジモジしだして(笑)「そろそろ審議も尽くしたので」と打ち切り体制に入りましたが、今年はその必要もないくらい短時間で終わってしまいました(^_^;)
うち1人は毎年同じ質問というか意見を長々と述べている人で、自分が運営しているシニアのNPO活動?の売り込みをしています。他社の株主総会でも時々、コンサルタントなどが質問に名を借りて自らの営業活動を行うことがありますが、長々とした提案というか演説を聞かされる他の株主のことも考えてほしいものです。
パソナについては出席者数は多いですが質問は非常に少ないので、いい加減質問数の制限を無くして欲しいと思います。来年はこの部分の改善もよろしくお願いします。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)竹中会長からもM&Aが欠かせない戦略と説明があったが、前期に子会社化したキャプランとビーウィズの2社でのれんが34億円も発生している。今後10年間利益を3.4億円下押しする要因になるが、のれん償却を上回るほどの利益貢献が期待できるのか?いくら良い会社でも高く買ってしまうと、将来の業績悪化につながってしまう。
→(岩本博隆取締役 経営企画部長)パソナグループ全体のシナジー効果を期待してM&Aを行っている。キャプランは伊藤忠グループの強いバックグラウンドもあり、貿易などの強いコンテンツも持っている。グローバル化も進んでおり人事管理も強い。
ビーウィズについては、企業のニーズとしてBPOの評価も高まっており、パソナとのシナジー効果も高いので、期待してほしい。
(2-2)損益計算書を見ると、少数持分利益の影響が大きくて純利益の水準が低いが、上場子会社のベネフィット・ワンの影響と思われる。今後完全子会社化などの可能性はあるのか?
→(岩本博隆取締役)ベネフィット・ワンは上場企業であり、慎重な対応が必要になる。役員の交流などは活発に行っているが、完全子会社化は考えていない。
(3-3)若年者の雇用確保の取組みについては説明があったが、高齢者雇用についての説明がなかった。日本では定年退職者した人材が産業廃棄物扱いになっており、大きな損失になっている。若者の就業支援以上に高齢者の活用にも力を入れて欲しい。私は他の会社でも同じような提言を行っており、NPOでも高齢者雇用について活動を行っている。パソナにも色々と提案したいのでよろしくお願いしたい。
などという持論を長々と述べていました。毎年営業活動をするのは自粛してほしいものです。
→しっかりと受け止めさせていただく。
→(山本絹子取締役 シニア事業担当)シニア支援についても日々努力している。特許取得支援事業では200人の退職した技術者が活躍している。パソナが力を入れている農業分野でも、経営感覚が必要であり、企業経営の経験者が講師となり経営指導などを行っている。
今後もシニアの活躍の場を増やしていきたい。
注記)企業を定年退職したシニア層には長年に渡る経験もあり、企業年金なども含めた資産もあります。一方でたまたま景気低迷が長引いている時期に学校を卒業したため、就職先も無いような若者では置かれた環境が全く違います。資産も経験もあるシニア層は自ら起業するなり、ボランティア活動をするなり、何かに頼るのではなく自ら動いてほしいものです。
若者向けの雇用の場を作るぞ!というくらいの意気込みが欲しいですね。
日本では限られた予算を世代間で奪い合うような悲しい状況になっていますが、人口の多いシニア層の都合ばかり優先せず、もう少し将来の日本についても考えてほしいものです。
高齢者の活用についても、パソナや他の会社を頼って株主総会を演説して回るのではなく、自らのNPOなどで主体的に取り組んでほしいですね。

以上で質問も出尽くし!?質疑応答は終了となりました。
今年は南部靖之社長が回答する場面もほとんどありませんでしたし、株主からの質問を促すという感じもありませんでした。株主との対話を本当に楽しみにしているなら、もう少し質疑応答の充実にも取り組んでほしいものです。
来年はもう少し改善されるのを期待しています。
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posted by Zaimax at 18:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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