2012年07月11日

東京海上ホールディングス2012年株主総会レポート1

2012年6月25日(月)10時から、東京都千代田区丸の内のパレスホテル東京2階 葵で開催された東京海上ホールディングス(8766)の第10回定時株主総会に参加しました。東京海上ホールディングスは東京海上日動を中心とした損害保険会社グループで、子会社で生命保険などにも参入しています。
東京海上ホールディングスの株主総会に参加するのは初めてです。
2012年6月25日(月)の株価 1,934円(東証1部 8766)100株単位 3月決算
PER 14.1倍、PBR 0.81倍、配当利回り 2.84%、株主資本比率 11.3%
監査費用 11,700万円(売上比 0.003%、経常利益比 0.07%) あらた監査法人
株主優待 なし

   東京海上ホールディングス(8766)のホームページ
   東京海上ホールディングス(8766)のヤフー株価情報
東京海上2012年株主総会
過去10年間の株価推移を見ると、サブプライムショック・リーマンショック前の2007年頃までは順調に上昇し、5,000円を超えていた時期もありましたが、金融危機後は株価も大きく下落し最近は2,000円前後で推移しています。最近は世界的な天候不順などもあって業績のブレも大きいですが、そろそろ業績も底打ち反転に転じて欲しいものです。
スケジュール
10:01〜10:32
 10:03〜10:06 監査報告 八木利朗常勤監査役
 10:06〜10:22 映像による事業報告 女性ナレーションが召集通知を読上げ
 10:22〜10:30 今後の課題について隅修三社長から説明
 10:31〜10:32 議決権の行使状況について報告
10:32〜10:34 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 期末配当25円 年間50円(配当性向639%!)
 第2号議案 取締役10名選任の件 11名全員任期満了に伴い9人再任、藤田裕一執行役員が新任
10:35〜12:14 質疑応答 質問者12人 計29件 99分
12:14〜12:15 議案の採決 拍手方式ですべて可決
東京海上2012年株主総会
お土産 ブールミッシュのミニ焼菓子詰合せ 賞味期限7月27日 後渡し
飲み物サービス 生茶250ml紙パック
事業説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、お土産も用意されていますし、比較的株主総会の少ない月曜日に開催しています。質疑応答時間も長く取っていましたが、質問内容は保険代理店の憂さ晴らしという感じで残念でした。これらを総合的に判断し東京海上ホールディングスの2012年株主総会格付けは 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数   78,657名、その議決権数  7,654,278個
   議決権返送&出席株主数  25,708名、その議決権数  6,132,312個(80.1%)

東京海上ホールディングスの株主総会は、今年5月17日にオープンしたばかりのパレスホテル東京で開催されました。パレスホテル東京に足を踏み入れるのは初めてなのでとても楽しみでした。
株主総会の楽しみの一つは、ふだんは敷居が高くて入りにくい高級ホテルを見て回れることです(笑)
パレスホテル東京は、東日本大震災後にオープンした新しいホテルなので、宴会場内も豪華なシャンデリアではなく、LEDなどを多用していると思われる照明設備で、節電対応の新たなホテル像を実現しているんだなと感じました。
受付で議決権行使書を渡すと折り畳み式になった出席票が渡されました。
東京海上2012年株主総会
中は議決権行使結果を集計するための用紙になっていて、当日出席した株主の議決権行使結果も集計して報告するので、協力して欲しいと案内がありました。
最近少しずつですが、会場に来た株主の議決権行使結果を集計する会社が増えてきています。わざわざ株主総会会場まで来て議決権を行使する株主の意思表示が無視されるのはおかしいと思うので、こうした取り組みが広がるのはとても良いことだと思います。
6月27日に公表された集計結果によると、第1号議案は99.49%という高い賛成率で、役員選任の第2号議案は78.05%(社外役員の三村明夫氏)〜98.35%(社外役員の伊藤邦雄氏)とばらつきが出ました。なぜ新日鉄会長の三村氏の人気が低いのかは分かりませんが、新日鉄株で損をしている株主が多いのかもしれません^_^; 質疑応答の中では三菱商事出身の佐々木幹夫氏の選任に強硬に反対している人がいましたが、95.12%の賛成率でした。97%台の人が多いので三村氏に次ぐ低さですが、こちらも三菱商事・三菱自動車・三菱電機で損をした株主が多いということなんでしょうか(笑)

会場入り口では生茶の紙パックが渡され、会場内の椅子の上には集計への協力お願いの案内と、記入用の東京海ジョーキャラクターボールペンが用意されていました。
会場内には椅子がびっしりと並べられ、正面には左右に大きなスクリーンが設置され、質問用のマイクが4ヵ所設置されていました。さすがパレスホテルだけあって、座り心地の良い椅子でした!
事業報告は女性ナレーションが招集通知を読上げる形式で行われ、続いて隅修三社長から今後の課題について説明がありました。
議案の上程後質疑応答となり、議長からは株主総会の目的から外れた質問は遠慮して欲しい、簡潔に発言して欲しいとお願いがありましたが、ほとんど守られていなかったようです^_^;
多くの質問が東京海上グループの保険代理店の経営者で、○○営業所の○○は仕事もできないのに態度だけはでかい!とか不満ぶちまけ大会になっていました。こんなのは別の場所でやって欲しいものです。代理店を集めた会議も開催しているでしょうから、そこでしっかりと意見交換を行ってほしいですね。質問の聞いていると保険代理店の経営者はかなり性格が悪いんだな〜という印象を感じてしまいました。そんなに不満があるなら他の保険会社の代理店になればいいのに!と感じました。

お土産はブールミッシュの焼菓子詰合せで、帰りに渡されました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)たまたま事故に遭い、保険金を貰えるのかと聞いたら払えないと言われた。再度確認したら「今回は払うが、次回からは払えない。了承いただけるなら今回は払う」と営業から連絡があった。こういった対応はおかしいのではないか?
→現場の対応が混乱して申し訳ない。貴重なご意見として社員一同信頼を損なわないよう努めていく。
(2-1)以前の株主総会で常勤監査役は、ミレアから東京海上への名称変更に伴う費用は1千万円以下というアバウトな回答をしていた。そんな人が常勤監査役で大丈夫なのか?
→(雨宮寛代表取締役副社長)2009年の株主総会で質問いただき、費用は1千万円以内と回答した。その内容に間違いないが、金額の詳細は控えさせて頂く。
(3-1)株主総会議事録の閲覧を求めたら、各取締役も捺印している原本なのにページが欠落していた。こんなもので大丈夫なのか?
→貴重なご意見とさせていただく。
(4-2)地震保険の支払いがスピーディで感謝している。東北の加入率は3割くらいだったが、残り7割の人は保険金が受け取れない。家が壊れて住宅ローンだけが残った奥さんが、主人が死んでいたら住宅ローンはゼロになり生命保険も3千万円入ったのに、という話も聞いた。地震保険の普及活動にはどう取り組んでいるのか?
→(東京海上日動 今野?氏 地震保険担当)ご指摘の通りで地震保険の普及に努めていく必要があると感じている。94年の阪神淡路大震災時は地震保険の加入率は7%だったが、26%まで増えてきている。火災保険への付帯率も60%弱まで上がってきている。損保業界としても普及活動を行っている。火災保険の更新の際に地震保険への加入も薦める案内をしたり、ポスターを掲示するなど地震保険の啓蒙に努めている。
隅 修三社長)全国平均で加入率が26%まで伸びてきた。宮城県では地震保険の加入率は33%くらいだが、JAの建物更生共済に加入している人が20%ほどいるので、全体の半分程度が地震保険に加入していた。震災後加入者が10%ほど増えており、今後も啓蒙活動に努めていく。
(5-3)沖縄旅行に行くため妻と8歳の子供が空港の自動販売機で保険に入ったが、子供は署名ができないのに保険契約できるのはおかしい。問い合わせてもろくな回答がない。署名がないのに保険契約したことを隠蔽しようとしているのではないか?
(何を問題にしているのか詳しくは分かりませんでしたが、隠蔽された!みたいなことを長々と文句を言っていました。保険代理店で保険について詳しいのなら、最初から子供は保険に入らなければいいのに、わざと保険に入らせて嫌がらせをしているクレーマーのように感じました^_^;)
→この場では事実確認ができないので、株主総会後責任者が対応させてもらう。
(6-3)○○営業所の○○はレベルが低い!など、実名を何人も挙げて文句を言っていました。どちらがレベルが低いのかは分かりませんが^_^;こんな代理店とは付き合いたくないですよね〜まだまだ保険代理店のクレーム攻撃は続きます!
(7-4)私も代理店をしているが、代理店への対応が高圧的で完全に見下している!あちこちで同じような話を聞くので、丁寧な対応を徹底して欲しい。
→誠に申し訳ない。私たちのビジネスはお客様との接点を大事にしていきたいと考えており、接点となる代理店も大事にしていきたい。しかしビジネスなので言うべきことは言っていく。
(8-4)数年前の株主総会で株主優待の提案があったが、ささやかでも優待の新設を検討して欲しい。
→株主優待で保険料の割引をという声もあるが、保険業法上特定の人だけ割引はできない。地方の名産品やお米が欲しいという声もあるが、法人株主も多くなかなか妙案がなく、いつも検討中という回答になっている。
(9-5)取締役候補の年齢を次々と読上げていて、何を質問したいのかよく分かりません。
佐々木幹夫氏は三菱自動車や三菱電機で問題を起こした人であり、問題を起こす癖がついているのではないか?こんな人を社外取締役候補に選んで大丈夫なのか?私も大企業で働いているが...
(議長から質問は簡潔にと注意)
まだ質問はたくさんあるんだ!俺は株主なんだぞ! (となぜか逆切れ^_^;)
→株主様のご指摘の通りですが(ややこしそうな株主なので、お得意の丁寧な対応を心掛けた感じw)、大企業ではすべての業務を担当しているわけではないので、佐々木幹夫氏は不祥事を知る立場にはなかった。大手商社での経験や、経団連の要職を歴任するなど豊富な経験をお持ちであり、当社の経営に活かして頂けると考えている。
(10-5)M&Aした海外子会社の役員を本体の役員に登用する考えはないのか?
→本人の資質に応じてということになるが、将来的にはあり得ると思う。
(11-5)フィナンシャル生命の変額年金で149億円の赤字になっている。
→(玉井孝明代表取締役副社長)変額保険事業は厳しい環境であり、準備金の積立を200億円行ったので赤字になった。
(12-6)1株当たり資産、1株当たり利益を教えてほしい(そのくらい自分で調べましょうよ!と思いました)
→(雨宮寛)BPSは2,400円程度、EPSは7.8円となっている。
(13-6)1株当たり利益が7.8円なのに50円配当はありがたい。地震保険に加入すると関東で地震が起きた場合、どの程度保険金が貰えるのか?地震保険金の上限は5兆円なので、1件辺りにすると数千円になってしまう。
→(東京海上日動 今野?地震保険金の支払上限は5.5兆円から6.2兆円に引き上げられた。南海トラフの3地震連動のケースでも4.2兆円くらいの支払いとシミュレーションしており、上限の範囲内なので削減払いになる可能性はないと思う。
(14-6)地震保険は火災保険契約額の半分なので、この分は全額払われるのか?
→支払われます。

一時は保険代理店のクレーム大会になるかと思いましたが、後半の質問は少しずつ株主総会らしい質問になっていきました。
とはいえ、最後にはまた大物が登場して一悶着ありましたが^_^;
規模の大きな会社の株主総会は一筋縄では行きませんね〜(笑)
後半の質疑応答の様子は、東京海上HD2012年株主総会レポート2をご覧ください。
   東京海上HD2012年株主総会レポート2 作成中です
 ブログランキングに参加しています 次項有 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ
 トップ3を目指しています!クリック応援よろしくお願いします
posted by Zaimax at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック