2012年06月24日

ディーエヌエーDeNA2012年株主総会レポート1

2012年6月23日(土)10時から、東京都港区白金台のシェラトン都ホテル東京 地下2階醍醐で開催されたディーエヌエーDeNA(2432)の第14回定時株主総会に参加しました。
ディーエヌエーDeNAはソーシャルゲームプラットフォームのモバゲーや、プロ野球球団横浜DeNAベイスターズなどを運営している会社です。
ディーエヌエーDeNAの株主総会に参加するのは昨年に続いて2回目です。
   ディーエヌエーDeNA 2011年株主総会レポート
2012年6月22日(金)の株価 2,094円(東証1部 2432)100株単位 3月決算
PER 7.14倍、PBR 3.23倍、配当利回り 1.72%、株主資本比率 60.9%
監査費用 1.14億円(売上比 0.08%、営業利益比 0.18%、前年比33百万円増)新日本監査法人
株主優待 なし

   ディーエヌエーDeNA(2432)のホームページ
   ディーエヌエーDeNA(2432)のヤフー株価情報
ディーエヌエーDeNA2012年株主総会
過去2年間の株価推移をみると、2011年夏頃までは株価も順調に上昇していましたが、9月以降は下落傾向が続いています。2012年1月以降反発の動きが出ていましたが、5月初めにコンプガチャ問題が発生して急落しています。株主も今後の動きが気になるところです。
スケジュール
10:00〜10:48
 10:05〜10:18 映像による事業報告 女性ナレーション
 10:18〜10:30 コンプガチャ問題について守安功社長から説明
 10:30〜10:48 2012年度1Q業績見込みと今後の戦略について守安功社長から説明
 10:48〜10:49 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 期末配当36円 2円増配(配当性向15.3%)
10:49〜12:13 質疑応答 質問者17人 計28件 84分
12:13〜12:14 議案の採決 拍手方式ですべて可決
ディーエヌエーDeNA2012年株主総会
お土産 HONMAのラスク、横浜ベイスターズのタオルとボールペン 先渡し
飲み物サービス 熱いお茶、水のセルフサービス
事業説明会 事業報告の中で守安社長から詳しく説明

注目の株主総会格付けですが、お土産も用意され、会社の現状と今後についても守安社長自ら詳しく説明していました。質問も多く出てメモを取るのが嫌になるくらいでした(笑)毎年土曜日に開催しているのも評価できます。出席株主にアンケートを行いさらに改善しようという姿勢もプラス評価です。ディーエヌエーDeNA(2432)の2012年株主総会格付けは 『C+』 としました。

ディーエヌエーの株主総会は今年もシェラトン都ホテルで開催されました。
株主が参加しやすい土曜日開催というのもありがたい配慮です。昨年340人と比べても倍近い670人の株主が出席したそうです。5月始めにコンプガチャ問題が社会問題化し、ニュースでも大々的に報じられたというかたたかれたので、関連銘柄の株価は急落しましたが、ソーシャルゲーム関連の株価下落だけに留まらず、小型株全体の相場が崩れる原因ともなりました。今年は1月以降小型株が好調に推移していましたが、個人投資家にも人気があったソーシャルゲーム関連株が急落したことで、小型株全体が急落してしまいました^_^;
そんな状況なので今後の展開について心配している株主も多いようです。
昨年の株主総会では南場社長が退任して取締役になったり、直前に公正取引委員会の調査が入ったりと、株主を心配させる出来事が発生していました。今年も横浜ベイスターズの買収やコンプガチャ問題など株主としては気になる問題が発生しています。その分質問の予想がしやすいので、会社側の質疑応答への準備はやりやすそうです(笑)会社側の想定通り、コンプガチャ問題への対応、横浜DeNAベイスターズ買収、今後の鍵を握る海外展開の3つに質問が集中していました。
映像による事業報告に続いて、守安功社長からコンプガチャ問題について詳しく説明がありました。問題が発生した経緯やディーエヌエーの対応状況、業績への影響、そもそもコンプリートガチャとは何かも含めて詳しく説明がありました。
続いて今期第1四半期の業績見込みと今後の国内・海外事業戦略についても説明がありました。ソーシャルゲーム事業は新しい急成長中の事業であり、先行きが見通しにくいこともあって四半期ごとの業績予想開示になっています。株主が疑問に感じる点について詳しく説明する姿勢は評価できますね!
続いて議案の説明後、質疑応答となりました。多くの株主が質問したいと予想されることから、質問は簡潔に1問1答形式でと説明がありました。質問には基本的に守安社長が回答していましたが、株主からの指名で南場智子取締役前社長(笑)も登場して回答していました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)コンプガチャ問題でDeNAが潰れるのではないかと心配していた。コンプガチャ導入時に監査役などから指摘はなかったのか?乙部監査役が退任するが何か関係があるのか?
→コンプライアンスについては重視しており、新サービスや新ゲーム投入時には法務部門で確認している。コンプガチャについては、サービス開始当時には問題ないと判断した。乙部監査役の辞任はコンプガチャ問題とは関係ない。
(2-1)今後ますます監査が重要になると思うが、監査役が1人減員となって監査体制に問題はないのか?
→昨年の株主総会で監査役を1名増員しており、乙部監査役が辞任しても元の3人に戻るだけ。DeNAは社員数2千名、取締役6名という規模の会社であり、現状の監査体制で十分と考えている。今後成長に応じて監査体制の充実は必要と考えており、必要に応じて増員していく。
(3-2)取締役報酬4.24億円に対し監査役報酬は0.17億円で少なすぎるのではないか?常勤監査役はどう考えているのか?
→(渡辺武経常勤監査役)丁重なご意見を頂きありがとうございます(笑)取締役会を監視するのが監査役の主要な職務であり果たしていると思うが、報酬は少ないとは思っていない。
守安社長)今後も監査役と意見交換しながら報酬を決めていきたい。
(4-3)DeNAの高成長が止まってきたのではないか?株価も下がっている。今後の成長のためには海外事業が重要になると思うが、日本のようにモバコインの消費が伸びるのか?現状海外事業は赤字なのか?中期の営業利益目標は現状の3倍以上の2千億円としているが、内訳はどう考えているのか?
→株価は非常に安いと考えており、株価も責任を持って上げていきたい。そのためには海外事業の収益化が重要になる。株価上昇のためには海外事業の収益化がきちんと見えてくることが重要。海外事業はまだ先行投資段階であり、ほぼすべてのエリアで赤字になっている。いつ頃黒字化するかはヒット作の登場次第であり、予想するのが難しい。エイジ・オブ・バハムートのヒットは明るい兆し。今期中には欧米でしっかり利益に結び付けていきたい。
2千億円の営業利益目標はチャレンジングな目標だが、欧米でもヒット作が牽引して業績が伸びてこれば、日本と同じペースの成長が見込める。日本でも怪盗ロワイヤルが出てからまだ3年も経っていない。海外事業を着実に成長させて、2千億円の半分くらいは海外で利益を出したい。
(5-4)社長交替以降海外事業ばかりに力を入れているようだ。海外事業はリモート管理になるが、どうやって管理していくのか?
→海外でソーシャルゲームを理解している人間は少ないので、日本で実績を出した社員を派遣して、一緒にゲームを作ったりプラットフォームを構築したりしている。ngmoco、中国事業とも20名ほどを日本から送り込んで、日本と同じ成功パターンの実現を目指している。
内部管理体制については本社を強化しており、本社中心にグローバルなコンプライアンス強化に取組んでいる。日本本社でグローバルに管理できる体制を築いていく。
(6-5)昨年の株主総会で中小企業取引法の問題が収まったと報告があったが、年末にグリーの田中社長がなぜDeNAに謝らなくてはいけないのかと怒っていた。色々と問題が続いているが顧問弁護士がいるんだから弁護士同士できちんと話し合った方がいいのではないか?社長同士が話すと公正取引委員会はすぐに談合と言ってくる。
→グリーとは争っている部分も多いが、コンプガチャ問題など一緒に業界を作っていく部分も大事になっている。競争する部分と協力する部分は切り分けて対応していく。
(7-6)横浜ベイスターズを買った目的や今後の戦略を聞きたい。ベイスターズの株主優待も検討してほしい。
→ベイスターズを買収した目的はいくつかあり、プロ野球の発展、地域への貢献、DeNAの認知度・ブランド価値を高めることなど。認知度は飛躍的に高まったがブランド価値はまだ非常に低いと考えている。プロ野球は多くのファンに愛されているので、うまくDeNAのブランド価値向上につなげていきたい。株主優待についてはご意見も頂いたので検討していく。

(8-6)リアルマネートレードRMTは違法ではなくグレーゾーンだったと思うが、ネット上では色々悪く言われている。違法ではないとはっきりと主張して欲しい。(RMTと言っていた様に感じましたが、回答からするとコンプガチャの聞き間違いかもしれません)
→コンプガチャは違法ではないと考えているが、自主的に廃止してユーザーに安心して遊んでもらいたいと考えた。
(9-6)こういった問題はゲーム会社だけでは解決できないので、携帯キャリアも巻き込んで対応する必要があるのでは?
→新団体の結成を進めているが、ゲーム会社も含めてどんな会社に入ってもらうのが良いか検討している。
(10-6)役所は規制したがるものであり、ソフトバンクの孫社長や楽天の三木谷社長など規制と戦ってきた経験のある人たちとも協力して乗り越えて欲しい。
→ゲーム会社の創業者や経営者の方々にも新業界団体に入ってもらい、ご意見を頂きたいと思っている。
(11-7)日本経済新聞でコンプガチャ問題がシリーズ記事になっているが、コンプガチャの売上割合はどの程度あるのか?6月末ですべて廃止するので2Q以降はコンプガチャの売上が無くなるが、どうやってカバーしていくのか?
→コンプガチャの売上割合については決算説明会も含めて公表していない。コンプリートの要素をなくしたガチャは問題ないし、コンプがなくなってガチャの需要がどの程度減るかは社内でもはっきりとは分からず、影響度合いの把握は困難。随時行なうイベントや新規投入するアイテムの魅力次第で、売上の変動は大きくなる。コンプの要因が大きいのか、イベントやアイテムの影響なのか判断が難しい。1Qの業績予想にはコンプガチャの影響も織り込んでいるが、内製ゲームへの影響は大きくないと見込んでいる。サードパーティーのゲームについては、今後推移を見ていく。
(12-8)守安社長や南場取締役など壇上の写真を撮ってブログに載せたいと係の人にお願いしたが、ダメと言われた。ワタミやサイバーエージェントでは撮影も許可されたし、サイバーエージェントからはブログ掲載に対して感謝のメールまで来た。今から写真撮影を許可して欲しい。
→株主が写ると株主間で問題になる可能性もあるので、遠慮いただいている。
(13-9)海外では訴訟も多いが、法的リスクへの対応は?
→米国など訴訟が多いことは理解している。海外事業の強化には法務部門の強化も必要で、現地での対応と同時に本社でも海外の法的リスクに強い人材を配置している。特許についても積極的に取得するなど対応を進めている。
(14-10)昨年の株主総会で、新しい会社は叩かれるのでリーガルリスクをよろしく、とお願いしたがやはり叩かれた。コンプガチャは子供の使いすぎが問題であり、今後も規制は厳しくなると思う。我々のような高齢者を取り込むコンテンツが必要ではないか?ゲームをするためわざわざ出かける高齢者も増えている。
→モバゲーは最初は10代向けに始めて、最初は10代が7割だったが、徐々に年齢層も上がり現状のメインターゲットは30〜40代になっている。成長のためには顧客基盤の裾野を広げていく事が大事なので、50代60代向けも考えていく。今までの携帯電話は画面が小さかったのでシニア対応は難しかったが、スマホになり画面が大きくなったので、シニア向けゲーム開発もしやすくなったと思う。今後シニア向け開発にも力を入れていく。
注記)確かにシニア層はボリュームも大きいですしお金も持っているわけですが、シニア向けゲームで大儲けするとまた叩かれそうです。ゲームに詳しくない高齢者や、判断能力の落ちた高齢者を食い物にして暴利をむさぼっている!とか格好のマスコミのネタにされそうです。なんと言ってもマスコミは正義の味方になりたがる(^_^;)ので、シニア向けゲーム開発も慎重に進めないと、コンプガチャと同じような展開になってしまいそうです。注意してほしいですね!

まだまだ質問は続きます。
後半の質疑応答の様子は、ディーエヌエーDeNA2012年株主総会レポート2をご覧ください。

   ディーエヌエーDeNA2012年株主総会レポート2
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posted by Zaimax at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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