NTTドコモは日本最大の携帯電話キャリアです。
NTTドコモの株主総会に参加するのは昨年に続いて2回目ですが、昨年は少し覗いただけで他の会社の株主総会に参加しました。なので今年が実質的に初めてということになります。
NTTドコモ(9437)のホームページ
NTTドコモ(9437)のヤフー株価情報

過去10年間の株価推移をみると、株価の下落傾向が続いています。ソフトバンクやauにシェアを奪われているわけですが、山田社長が説明したような魅力的なサービスを投入することで、本当に成長していけるのかまだ投資家は疑問視しているようです。
スケジュール
10:00〜10:39
10:00〜10:17 映像による事業報告
10:17〜10:36 中期ビジョン・今後の戦略について山田隆持社長から説明
10:37〜10:38 玉利俊一常勤監査役から監査報告
10:38〜10:39 議案説明
第1号議案 剰余金処分の件 期末配当2,800円 年間5,600円で4千円増配(配当性向50.1%)
第2号議案 取締役13名選任の件 全員任期満了、株主総会後に社長が加藤薫常務執行役員に交代
第3号議案 監査役1名選任の件 玉利常勤監査役が任期満了、取締役を退任する歌野氏が新任
10:39〜12:02 質疑応答 質問者15人 計22件 83分
12:02〜12:03 議案の採決 拍手方式ですべて可決
12:03〜12:04 山田隆持社長から退任のあいさつ
12:04〜12:07 加藤薫新社長からあいさつ
12:07〜12:08 新任取締役の紹介 名前のみ

お土産 ニューオータニのリーフパイ、携帯クリーナー付マスコット 先渡し
飲み物サービス お茶かミネラルウォーター500mlペットボトル
事業説明会 事業報告の中で詳しく説明
注目の株主総会格付けですが、お土産も用意され、会社の現状と今後についても詳しく説明していました。質問も多く出てメモを取るのが嫌になるくらいでした(笑)毎年集中日を外して開催しているのも評価できます。NTTドコモ(9437)の2012年株主総会格付けは 『C+』 としました。
NTTドコモの株主総会は今年もホテルニューオータニで行なわれました。10時過ぎに到着したらすでに第一会場はほぼ満席だそうで、第二会場に案内されました。受付でお土産と株主総会についてのアンケート用紙が入ったクリアファイルを渡されました。株主総会の運営について出席株主の意見を聞く姿勢は素晴らしいですね。とてもNTTグループの会社とは思えません(笑)NTTといえば伝説の株主総会が有名ですので^_^;
クリアファイルは3色あって、質問は色毎に順番に指名されていました。
会場入り口ではお茶かミネラルウォーターのペットボトルが置いてあり、どちらか選ぶことが出来ました。さらにドコモのペットボトルホルダーも用意されていました。第二会場にも続々と人が増えてきて、さすが株主の多いNTTドコモだな〜と感じました。
事業報告は映像で行なわれ、続いて山田社長からNTTドコモの中期ビジョンについて詳しく説明がありました。アップルに対抗してドコモクラウドサービスを充実させていくようです。
続いて監査報告がありました。通常は最初に行なわれますが、事業報告の後というのは初めてです。召集通知通りの進行という感じです。
そして議案の上程後、質疑応答となりました。多くの株主に質問してもらうため、1人2問までと説明がありました。担当取締役中心に丁寧に回答していたと思います。時間も1時間以上取っており、メモするのに疲れてしまうほどでした(笑)
ただ質問内容が意味不明な人が数人いたりと、さすがマンモス株主総会という感じでした。社長に手紙を手渡ししたいというのは???という感じでした。
株主総会後にはコミュニケーションラウンジが用意されていて、商品展示やスマートフォンの使い方講座などが開催されていました。軽食も用意しているという説明だったので長蛇の列に並びました。すでに12時を過ぎていてお腹も空いてくる頃ですが、用意されていたのは軽食というよりおやつでした^_^;

紙袋を渡されましたが、中身は上記の通り2種類のパンでした。袋が無駄と感じましたが、小分けしないと大量に持って帰る人が続出しそうなので(笑)しょうがないですね。缶コーヒーも頂けました。株主数が多いので長い列になっていましたが、係員の方がきちんと誘導していて混乱はありませんでした。軽食は十分に用意しているのでご安心ください!と何度も呼びかけていました(笑)
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)上場以来ドコモ株を保有している。それ以上は言わない(日々資産額が減っている)小学生の娘にキッズ携帯を持たせようとしたが、クラスの人たちに聞いたところGPSの精度が悪く200〜300mくらい誤差が出ると聞き、その人がメールで問い合わせようとしたら問い合わせが有料?と言われたそうで、ドコモショップに聞きにいった。そうしたら機種が古いからだと言われたそうだ。そんな対応だったので私は他社のキッズ携帯にした。(などと手短に話すといいながらかなり長く苦情?を述べていました)
→(辻村副社長)GPS機能はほとんどの機種に搭載している。機種によりGPSの精度は異なり、基地局の情報などを使っている機種もある。誤差が300mというのはちょっと大きすぎるので、もっと精度を上げることも可能なので、会場に用意している相談カウンターで相談して欲しい。
(2-1)フォーマ携帯を使っているが、今後はスマートフォンに注力していくのでますます先細りなのか?今後1年以内に他社から乗り換えたくなるような魅力的なサービスや機種が出てくるのか?
→フューチャーフォン(今までの携帯)も500万台ほど販売するし、満足頂ける様な機種も投入していく。スマートフォンについても新しいサービス・魅力的な料金体系を投入していく。クラウドを使ってスマホもフューチャーフォンも便利に使ってもらえるような新サービスを提供していく。
(3-2)(女性)震災後ハード面の対応は進んだと思うが、被災地などでは携帯が充電できず役に立たなかったという話も聞いた。充電の必要のない携帯や手回し充電が出来たり、機能を絞って電池の持ちを長くした機種開発などはできないのか?
→(小森常務)非常時に電源をどう確保するかは非常に重要な問題であり、ソーラーパネルを載せた携帯を出したり、まだ研究段階ですがリチウムイオン電池の構造を簡素化して、10〜20分で急速充電できるような電池の開発などに取組んでいる。自然エネルギーの活用にも取組んでいる。また趣旨は違うが、置くだけで充電できるような商品も発売している。
(山田社長)電池を使わない携帯はないが、手回し充電器やソーラーパネル、カーバッテリーからの充電などを提案している。被災地では避難所などで充電サービスを提供し、好評だった。
(4-3)spモードメールアプリのアンドロイドマーケットでの評価が低い。アップデート時にメールが消えてしまったり、届くのが遅いなどレビューは散々だ。私もアップデート時にメールが消えてしまったが、ドコモに問い合わせても元には戻せないと言われた。今後どう改良していくのか?
→(辻村)スマホは色々なアプリを使えるのがメリットの一つだが、グーグルプレイ(旧アンドロイドマーケット)にも色々なアプリがアップされている。ドコモのお薦めアプリはdアプリやdメニューにアップしているので、ぜひ活用して欲しい。spモードメールについては、グーグルとも対応を協議していきたい。
(社長)spモードについても改善を進めていく。
(5-4)取締役候補はすべて男性だ。大変失礼だが女性向けのサービスも提供しており、女性取締役の登用も必要ではないか?
→(吉澤取締役人事部長)NTTドコモでは性別に関わらず、適任者を取締役に選任している。監査役には女性も起用しており、執行役員には女性も誕生している。女性の幹部社員もいるので、将来的には女性役員の可能性もある。
(6-4)海外展開も進めていくので、外国人役員の登用も必要ではないか?グーグルから役員を迎えることはできないのか?
→(吉澤)国籍にも拘っていないので、適任者がいれば外国人役員の可能性もある。取締役以外にもアドバイザリーボードを設置している。
(7-5)スマホ料金が高いので、KDDIのように固定電話とのセット料金を考えて欲しい。
→(加藤取締役経営企画部長)固定回線とのセットを考えてはいるが、NTTグループは電気通信事業法の規制を受けており、セット価格を設定すると結局は携帯料金を割り引くことになってしまうので、現状ではできない。Xiクロッシーでは魅力的な料金体系を投入している。
(8-5)国内端末は地雷だらけなので、海外製端末を強化して欲しい。特にアイフォンを投入して欲しい。社長も代わるので加藤新社長の考えをお聞きしたい。
→私(山田現社長)から回答する。国内製機種でもアローズはクアッドコアを採用するなど、海外製携帯に追いついてきており、期待して欲しい。iPhoneアイフォーンについては、現状のドコモの戦略を考えると採用できない。アイフォーンはすべてのサービスをアップルが管理しており、日本で要望の多いおサイフケータイやワンセグなどの提供もできない。アンドロイドだと自由にサービスの開発ができるので、ドコモクラウドなどのサービスも提供できる。ドコモクラウドサービスでは、機種に関わらず様々なサービスを提供できる。現状ではしゃべってコンシェルとアップルのSiriなど、ドコモのサービスとアップルのサービスが並列している。
アンドロイドは自由にソフト開発ができるが、アップルは独自開発ができないので単にドコモの回線を土管として使うだけになってしまう。ぜひアップルを超えるようなサービスを提供していきたい。
販売台数についてアップルから制約を受けるのも問題になる。
(9-5)ソニーの携帯ゲーム機PS Vitaも土管化という点では同じではないか?なぜソニーは良くてアップルはダメなのか?
→アイフォーンを取り扱う場合、販売台数の半数以上をアイフォンにするよう制約を設けられる可能性が高い。ソニーの場合そのような制約はない。アイフォンをラインナップの1つとして加えられるなら、ぜひ取り扱いたい。
(10-6)ナンバーポータビリティでドコモの携帯に変えると大きな特典が付くのに、ドコモを長期間使っている顧客に対する優遇がない。ドコモは多くの顧客を抱えているのだから、長期契約顧客ももっと大事にして欲しい。
→(田中取締役コンシューマ営業担当)携帯業界の競争は激しく、ナンバーポータビリティを使った乗り換えが活性化している。他社も大きな特典を用意して顧客の獲得を進めており、ドコモも対抗上優遇特典を増やしている。ただ、長くドコモを使って頂いているお客様も大事であり、10年を超えている人には端末価格を5千円〜1万円安くするサービスなどをしており、ポイント付与率も高くしている。ドコモプレミアクラブカレンダーも無料で送っており、好評を頂いている。どこからが長期顧客なのかは線引きが難しいが、今後も長期使用のお客様向けのサービスも大事にしていく。
(11-6)ネットワーク障害を起した感想を聞きたい。
→5回連続で障害が発生した。大変申し訳ない。障害発生後、対策本部を17回開催しており、対策を強化している。スマホ普及でデータ量が大幅に増加したり、アプリ起動時などの信号量も想定以上に増加した。データ量の増加に対応して設備投資も増やしており、お客様に迷惑をかけないよう取組んでいく。
まだまだ質問は続きます。
これからが株主総会シーズン突入なので、続きはゆっくりとまとめていきます。
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