2012年06月17日

シンプレクスホールディングス2012株主総会レポート

2012年6月17日(日)11時から虎ノ門のホテルオークラで行なわれたシンプレクスホールディングス(4340)第15期定時株主総会に参加しました。
シンプレクスHDは証券会社など向けにシステム開発を行なっている会社です。私も松井証券などでお世話になっています。
シンプレクスホールディングスの株主総会に参加するのは実質的に初めてです。
シンプレクスホールディングス2012株主総会
シンプレクスの株価推移を見ると2006年をピークに低迷が続いています。当初はライブドアショックの影響でしょうが、最近は2年連続で下方修正&減益となっており、底値圏での推移が続いています。金子社長は今期こそV字回復と語っていましたが、そろそろ結果を出さないと株主の信頼を失ってしまいそうです。
   シンプレクスホールディングス(4340)のホームページ

   シンプレクスホールディングス(4340)のヤフー株価情報

スケジュール
11:02〜11:38 
 11:04〜11:05 宮地常勤監査役から監査報告
 11:06〜11:38 事業報告 金子英樹社長からスライドを使い詳しく説明
11:38〜11:43 議案上程
 第1号議案 剰余金配当の件
 第2号議案 取締役5名選任の件
 第3号議案 監査役3名選任の件
 第4号議案 当社及び子会社の取締役及び従業員に対してストックオプションとして新株予約権を発行する件
11:43〜12:49 質疑応答 質問者11人 計17件 66分
12:49〜12:55 決議
シンプレクスホールディングス2012株主総会
お土産 ホテルオークラのクッキー 賞味期限8月8日まで 後渡し
飲み物サービス 会場後方でコーヒー、ウーロン茶、オレンジジュースなど
事業説明会 事業報告の中で詳しく説明


注目の株主総会格付けですが、飲み物サービス・お土産もあり、日曜日に株主総会を開催しているのも高く評価できます。事業戦略の説明にも力を入れており、質疑応答の時間も十分に取っています。あまりマイナスポイントはありませんね。これらを総合的に判断し、シンプレクスホールディングス(4340)の2012年株主総会格付けは 『A−』 としました。

   議決権を有する株主数   10,157名、その議決権数 552,785個
   議決権返送&出席株主数  2,207名、その議決権数  416,938個(75.4%)

シンプレクスホールディングスの株主総会は今年もホテルオークラで行なわれました。昨年も出席したかったんですが、マネーパートナーズと重なってしまい、投資額の大きい方を優先しました(笑)
会場内には椅子がたくさん並べられ、後方で飲み物サービスがありました。株主総会開始後も続々と人が増えて、椅子を追加していました。今年は他社と重ならなかったので、昨年と比べても出席者が倍増しているようです。
正面にはスクリーンが用意され、議長席は右端というレイアウトでした。
事業報告は読上げではなく、今回初めて株主総会に来た人もいるので会社概要から詳しく説明していました。最近2年間は増収減益となっていることから、株主の期待に応えられていないことへのお詫びと、今後の戦略についても説明がありました。
出席票も独特の形式で、各議案・役員候補1人ずつに賛否を表明できる欄が設けられていました。議案の採決時には、出席株主がそれぞれ賛否に丸を付けて会場係の人が回収していました。翌日には集計結果をホームページで公開するそうです。一般的には出席株主の賛否は確認が難しいので、形式的に拍手を求めるだけで集計対象外になっています。会場まで足を運んだ株主の賛否が無視されるというのは本来はおかしな話ですが、シンプレクスHDはこの点もしっかりと考慮して賛否の集計を行なっています。手間はかかるかもしれませんが素晴らしい取り組みだと思います。
一方で召集通知はカラーで製本されていて豪華な作りになっています。召集通知と事業報告を一体にして、送付を1回にすることでコストは変わらないそうですが、ほとんどの株主が捨ててしまうことを考えるともったいないと思います。事業報告とまとめても簡素な作りで十分だと思います。普通の紙のほうがメモもしやすいですし、無駄なコストはカットして欲しいですね。
IRの取り組みが素晴らしいと表彰されているそうですが、印刷会社の思惑に乗せられているだけではないか?とも感じてしまいますね^_^;
質疑応答については、多くの株主に質問してもらうため1人1問とお願いがありましたが、2問ほど質問する株主が多かったですね。またストックオプションに反対する意見が多く出ていました。そういった意見に対しては会場からも大きな拍手が沸きあがっていたので、ストックオプションに反対する株主は多いと思います。
私も反対です。業績を悪化させ株価を下げてから、低い行使価格でストックオプションを発行すると簡単に儲ける事ができます。ストックオプションを付与してもらわないとやる気が出ないような役職員では、株主としては困りますね^_^;

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)ストックオプション(以下SO)をずっと付与してきたが、業績は低迷しており効果がない。今回SOを付与しても意味がないのでは?SOは退職金代わりというなら理解できるが。
→確かに当社に退職金制度はない。業績を挙げた社員には年俸制で評価して支払っている。SOを付与し始めた2000年頃と比べると業績も伸びている。再度成長路線に乗せるためにもぜひご理解いただきたい。
(2-2)クリック証券向けのボイジャーで4月に障害が発生している。障害引当金を積んでいるようだが詳細を説明して欲しい。
→システムには大小を問わず障害が発生するリスクはある。2度ほどFXのシステムで大きな障害が発生し、一定時間取引ができなくなった。当社の取り組みとしては、深刻な障害を起さないこと、素早く復旧させる取り組みを行なっている。障害については賠償を行なう契約になっており、昨年8月の障害についても賠償を行なう必要があるが、期末時点でまだ支払っていないため引当金を計上している。損害賠償で経営が大きな影響を受けないように、賠償範囲を限定するよう粘り強く交渉したり、ソフトウェア保険に入ったりしている。
(3-2)採用する人材にはどのような技術を求めているのか?
→中途採用と新卒採用の2本立てで行なっている。中途採用については技術力を求めているが、新卒採用については潜在能力の高い学生を採用したい。まだ知名度が低いので社長自身が年間60回ほどプレゼンテーションを行い、優秀な学生の採用を目指している。今年は20名ほどが入社しており、ピーク時には50名ほどが入社してくれた。
(4-3)アメリカで金融規制の強化の動きがあるが、業績にどんな影響があるのか?
→リスクを取りすぎて金融機関が破綻し、大きな危機につながったので規制強化が叫ばれている。金融機関の投資活動が制限されるのはシンプレクスの業績にはデメリットになる。ただ大きな影響を受けるのは欧米の金融機関であり、日本の影響はそれほど大きくない。
根本的な問題は金融機関がリスクを取りすぎたことであり、リスクが適切に管理されていなかったことです。リスクマネジメントシステムが重要になる。シンプレクスではトレーディングのためのシステムを作っているが、リスク管理のためのシステムも開発しており、メガバンクなどからの引き合いも増えている。この面ではメリットになる。
(5-3)金融分野からゲーム分野への進出などは考えていないのか?
→金融+ITがキーワードだが、社内の技術者は最新の技術を習得しており、金融にとらわれず様々なビジネス提案が出てくるようになってきた。現状の仕事とシナジーが出るような分野で可能性の高い提案が出てくれば、提案が採用される可能性もある。
(6-4)アメリカにもシンプレクスのような会社はあるのか?ヘッジファンド向けなど海外展開戦略は?
→システムインテグレーション分野の海外展開では投資銀行向けと考えていたが、リーマンショック後投資意欲が減ってしまった。一方ヘッジファンドの勢いは伸びているので、ヘッジファンドが顧客になるかもしれない。求められるものも違ってくるので、サンフランシスコに事務所を作り情報収集を行なっている。
(7-4)アメリカでも一目均衡表などを使っているのか?もっと使いやすい画面にしてほしい。
→チャートなどは日米で同じものも多いが、地域固有のものもある。
システムの改善についてはこちらから提案することもあるが、判断するのは顧客側になる。ぜひお使いの証券会社のコールセンターに電話して、シンプレクスのシステムが使いやすいがさらにこのように改善して欲しいなどの要望を出して欲しい(笑)
(8-5)第3号議案で監査役増員となっているが3名で変わらない。すべて証券会社出身というのは問題ではないか?なぜ弁護士の人は辞めるのか?
→弁護士の方は今回は改選時期ではないので議案には載っていない。今回選任いただく3名と弁護士の合計4名になる。3名は証券会社出身だが、IR部門やコーポレートガバナンスなど幅広い分野を担当している方々であり、信頼している。
(9-5)監査役の持株数が少なすぎる。役員ならもっと自社株を持って欲しい。持株数が少ないのは社長の説得が足りないのではないか?
→株式保有については個人の問題であり強制はできない。社員持株制度は設けている。
(10-6)SOの行使価格が現状の株価ベースになっているが、これでは1円でも株価が上がると利益になる。現状より1.5倍とか2倍にしないと、株価向上のインセンティブにならないのではないか?
→今回のSOは付与後2年間は行使が出来ない。その後も1年間に一定割合しか行使できない。まず2年間は業績の向上に努めていきたい。
(11-6)社長の話はたくさん聞いたが、他の取締役候補については判断材料が少ない。この場で1人ずつ所信を述べて欲しい。
→時間の制限もあるのでこの場では勘弁して欲しい。後ほど個別に話をして欲しい。
(12-7)シンプレクスをカバーしているアナリストはどれほどいるのか?
→2011年は3回アナリスト向け説明会を行い、1回当り40〜50名くらい参加してもらっており、会社の規模を考えると出席が多いと思う。カバーしているアナリストというのは、定期的にレポートを書いてくれる人だが、最近は外資証券会社の日本離れが進んでおり、せっかく関係が深まってもリストラの対象にされてしまったりしてアナリストの数自体が減っている。現状定期的にレポートを書いてくれるのはいちよし証券のみ。
(13-7)社長は3度目の正直と強調しているが、2度あることは3度あるとも言う。召集通知には株主を動員と書いてあるが、私は動員されたのではなく自主的に来た。動員という言葉は軍隊のように強制されたようで不愉快だ。
→そんな意図はなかったが配慮が足りず申し訳ない。生意気だとも言われるので、株主の皆様からも注意を頂きながら改善していきたい。次回は動員という言葉は使いません(笑)
(14-8)ストックオプションは業績がV字回復してから発行するものではないのか?(会場から拍手多数)新株を発行すれば株価は下がるものであり、そんなことも分からないような人がトレーディングシステムを開発しているのか?今はストックオプションより、自社株買いをするのが流れだ。
→SOは虫のいいお願いだということは重々承知している。自社株買いも行なっているし、今後も検討していく。
(15-9)SO行使で取得した株は2年間は売却できないという制限を設けたり、給料の一部で自社株を強制的に買わせて、株主と運命共同体にすることが必要ではないか?
→席ほども説明したように2年間は行使できないし、一定割合しか行使できないようにしているので、ご理解いただきたい。
(16-10)社長以下役員の方々はどの程度客先を訪問してトップ営業を行なっているのか?
→シンプレクスの役員はプレイングマネージャーであり、プロジェクトを自ら引っ張ったり、営業も含めて現場で活躍している。重要な案件では私がプレゼンテーションも行なっているし、交渉などにも参加している。メガバンクなどにトップセールスやプレゼンテーションを行なっている。
(17-11)受付で投票用紙が配られたが、議案が可決することは事前に決まっていると思う。出席した株主全員が反対しても可決するわけで、こんなことをやっても意味がないのではないか?
→ご察しの通りで事前の投票で議案が可決することは決まっている^_^;私の想いとしては、株主総会や会社説明会にずっと参加してくれている株主もたくさんおり、こうして会場に足を運んで厳しい意見などを言ってくれる株主の方々の意思表示も重視している。皆さんの厳しい意見を直接聞いて、役員一堂気持ちを引き締めている。会場での投票結果は議案の可決・否決には影響しないかもしれないが、示された結果は心理的には大きな意味を持つと考え実施している。

ストックオプションに対する質問が多かったですね。そろそろストックオプションという制度は止めて欲しいものです。
最後の投票についての社長の考え方は素晴らしいと思いました。特に第4号議案ストックオプション付与に対する会場の賛否割合が気になりますね!
株主総会もまだまだ続くので、まずはおおまかにまとめてみました(笑)
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posted by Zaimax at 20:04 | Comment(1) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
何時も貴重な情報ありがとうございます。当方も初めて参加しましたが、お土産が異なっているのは、参加者が予定より多かったからでしょうね?!
V字回復は??です。
Posted by WegmansNY at 2012年06月17日 22:30
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