2012年05月03日

アルク2012年株主総会レポート

2012年4月26日(木)14時から、東京都新宿区西新宿の新宿ファーストウエスト3階会議室で開催されたアルクALC(2496)の第9回定時株主総会に参加しました。
アルクALCはヒアリングマラソンなど英語を中心とした外国語の語学学習教材の販売や、語学学習の通信教育などを行っている会社です。アルクの株主総会に参加するのは昨年に続いて2回目です。
   アルクALC(2496)2011年株主総会レポート
2012年4月26日(木)の株価 24,000円(JASDAQ 2496)1株単位 1月決算
PER 11.5倍、PBR 2.01倍、配当利回り 1.88%、株主資本比率 25.8%
監査費用 2,200万円(売上比 0.28%、営業利益比 5.53%) 太陽ASG監査法人
株主優待 1・7月末の株主に対し、指定通信講座の10%、20%割引など
 詳しくは → アルクALCの株主優待情報ページ

   アルクALC(2496)のホームページ
   アルクALC(2496)のヤフー株価情報
アルク2012年株主総会
過去5年間の株価推移を見ると、1万円台での値動きが続いています。上場した2006年8月には16.5万円の高値もあるので、その後は低迷が続いていましたが、最近は業績の回復とともに株価も上昇傾向にあるようです。
スケジュール
14:01〜14:27 報告事項
 14:04〜14:07 監査報告 影山哲也常勤監査役
 14:07〜14:27 事業報告 平本照麿社長が読上げ
14:27〜14:30 決議事項の説明
 第1号議案 剰余金処分の件 3年ぶりに復配360円 配当性向19.6%
 第2号議案 取締役6名選任の件 7名全員が任期満了に伴い6名再任、原修一氏は退任
 第3号議案 補欠監査役1名選任の件 大住敏之氏の専任の効力失効に伴い再任
14:31〜14:49 質疑応答 質問者5人 計7件 18分
14:49〜14:51 議案の採決
14:51〜14:52 役員紹介 名前のみ
15:04〜15:32 経営計画説明会 プレゼ資料を使って岩崎辰之社長から説明
15:32〜15:56 質疑応答 質問者5人 計8件 24分
アルク2012年株主総会
お土産 ENGLISH JOURNAL 6月号、ペンケース 後渡し
飲み物サービス 緑茶かミネラルウォーターのペットボトル500ml
経営戦略説明会 株主総会後に開催


注目の株主総会格付ですが、株主総会後に会社説明会を開催し、株主に会社の現状と今後を理解してもらおうという意図が感じられます。午後開催になったのも参加しやすくてありがたいですね!これらを総合的に判断し、アルクの2012年株主総会格付は昨年より3段階格上げし 『C+』 としました。
   議決権を有する株主数   4,634名、その議決権数 112,500個
   議決権返送&出席株主数   678名、その議決権数  83,934個(74.6%)
アルクの株主総会は昨年までの新宿NSビルから新宿ファーストウエストに変わりました。新宿駅に近くなったのでありがたいですね。さらに開始時刻が14時からと午後開催になったのもありがたい変化です。おかげで午前中は東京楽天地の株主総会に参加し、午後からはアルクの株主総会に参加できました。
毎年4月の株主総会集中日は雨模様の様な気がしますが、今年も小雨が降っていました。
会場内にはテーブル席が用意され、(4テーブル×3席)×7列というレイアウトで84人分の席が用意されていました。50人ほどが出席しており、昨年より少し増えた感じで午後開催の効果と思われます。
来年以降も午後開催を続けてほしいですね。昨年は10時に始まり、13時前まで延々と続いてお腹が空いてしまったので、この点からも午後開催の方が良いと思います。
入り口にお茶とミネラルウォーターが用意されていて、好きな方を選べるようになっているのも例年通りです。両方貰っていく人もいたりして、最後の方は残り少なくなっていました。
今年のお土産は最新版のENGLISH JOURNALにグレードアップしていました(笑)
ペンケースより、語学学習本などのお土産の方がアルクらしくて嬉しいですね。

会場内にスクリーンの設置はなく、事業報告は平本照麿社長が読上げる形式で行われました。平本照麿社長も高齢ですし、読上げるのは大変だろうな〜と感じました。他の取締役が読んでもいいと思いますし、株主総会後に会社説明会も行っているので、ポイントだけさっと説明する程度で十分だと思います。
続いて議案の説明があり、質疑応答となりました。
質問は1回1問ずつで、回答は担当取締役も含めてバランスよく回答していました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)今期の売上はほぼ横ばいを計画しているが、企業も含めて語学教育ニーズは高まっている。今期計画は保守的すぎるのではないか?
→(今西英明常務取締役 管理本部長)前期は9カ月分ほどトランネットの売上(1.4億円ほど)が入っており、実質的には77.3億→79億円に伸びている。
(2-2)法人の大株主はどんな会社なのか?アルクと事業上の関係などがあるのか?
→ウィザスは大手の学習塾で、通信制高校なども行っている。色々なシナジーが見込めると考えて株を持って頂いた。ウィザスのスクールシティとアルクのアルコムワールドで相互乗り入れなどを考えている。
明光ネットワークジャパン、NTTグループとの提携については、会社説明会で詳しく説明する。
(3-3)(女性)1000時間ヒアリングマラソンの受講生が目標を大きく上回ったと説明があったが、目標が低すぎるのではないか?目標の設定方法を教えてほしい。
→(柴田一夫専務取締役 営業本部長)通信教育は全般的には減少傾向だが、その中でヒアリングマラソンは伸びている。今までは1年契約が基本だったが、3ヵ月コースを新設したので受講生が増えた。さらに1ヵ月のお試し受講コースも新設した。1ヵ月コースの継続率は翌月5割、1年後には5%しか残らないと言われているが、アルクの場合1ヵ月後の継続率が9割と高く、受講生の伸びに貢献している。目標は今までの傾向を元に設定しており、これを大きく上回ることができた。
(4-4)主要な借入先に静岡銀行が入っているが、静岡には拠点もないのになぜ借りているのか?
→(今西常務)取引先の中には静岡・中部で大きなクライアントもある。地方の優良金融機関との取引も広げて、財務の安定性を高めていきたいと考えており、静岡銀行とも取引している。
(5-1)聞きにくい質問だが、平本社長は長く社長を続けているが、後継者の育成についてはどう考えているのか?
→私が高齢なので後継者はどうするんだという質問だと思うが、気が付いたら高齢と言われるような年齢になっていた(笑)もちろん会社の永遠の発展を期して、後継者の育成を行っているので心配ない。私も適当なところで身を引くつもりです(笑)
注記)平本社長は昭和10年生まれの76歳です。創業者がずっと社長を続けてきた場合、後継者へのバトンタッチは大きな問題だと思っています。色々な面で後継者はやり難いでしょうし、引継ぎがうまく行かないケースもあります。いきなりバトンタッチするのではなく、まずは会長・社長という関係でバックアップしながら徐々に身を引いていくという方法もあると思います。経営が混乱しないように手を打って欲しいですね。
(6-4)無形固定資産のリース資産(376万円)とは何か?
→(今西常務)基幹システムのソフトウェア資産です。
(7-5)研修事業を控えていたと説明があったがなぜか?
→決して控えているわけでは無い。企業研修はアルク教育社が担当しており、去年・今年と伸びている。積極的に営業展開してきたし、業績も伸びている。
注記)アルクが研修事業を抑えていたわけではなくて、震災などもあって企業側が研修への参加を控えていたという説明でした。昨年後半から特に引き合いが増えてきたそうです。

以上で質問も出尽くし質疑応答は終了となりました。昨年と同じくらいの質問数でした。
10分ほどの休憩を挟んで会社説明会が行われました。
休憩時間中にスクリーンが用意されましたが、天井から会場の中央辺りに降りてきたので、役員席と株主席の間にスクリーンが設置されるという変なレイアウトになってしまいました。
会社説明会はプレゼ画面を使用して平本社長から30分ほど説明があり、質疑応答が行われました。

(1-1)ホームページの売上ランキングでは音ペンのトップが続いているが売れているのか?
→(柴田一夫専務取締役 営業本部長)通称音ペンは音が出るペン付き アルクの2000語えいご絵じてんのことだが、今までアルクには子供が楽しみながら英語を覚えてもらう商品がなかった。こういった楽しみながら語学に親しんでもらうものも増やしていきたい。
(2-2)(女性)明光ネットワークと提携して英語教室を展開するが、どのような差別化を図っていくのか?現在展開しているキディキャットKiddy CAT英語教室と競合してしまうのではないか
→子供向けの語学マーケットは幅広く、競争も激しいので差別化が重要になる。
→(今西英明常務取締役 マーケティング本部長)子供向けマーケットはECCなどの競合会社が多いうえに、ゲーム会社なども参入してきている。キディ教室は先生に自宅を使って教室を開いてもらっており、アルクの教材を使ってもらうがFC指導料などはもらっていない。現状1,000教室くらいあるが、明光ネットワークの力も借りながらキディキャット英語教室も伸ばしていきたい。ただ、優秀な先生でもワンルーム暮らしで教室を開けなかったり、自宅では開講できない人もいる。こうした先生を明光と提携して開設する英語教室で活用していきたい。競合するような場所については個別に調整が必要になる。
平本社長)子供向け英語教室は大手が強いので、アルクの力だけでは切り崩しが難しい。明光ネットワークと組むことでマジョリティを取っていきたい。日本人は語学力が弱いので、幼児期からの語学教育の重要性が高まると考えている。
(3-3)広告戦略はどう考えているのか?
→マーケティング戦略は大きく変わってきている。従来の紙媒体が力が弱くなっている。ネット広告中心に効率的に広告を打っていきたい。ネット上では様々な場面でアルクの広告を目にしてもらえると思う。
(4-4)(女性)ヒアリングマラソンが30年も続いているのは素晴らしいと思う。環境も大きく変わってきていると思うが、どのように商品も変わってきたのか?
→毎月教材を作っているのが他の教材と違うところであり、新鮮な教材になっている。これからも新しい素材を提供するとともに、新しい学習スタイルを提案していきたい。受講生には語学レベルの高い人も多い。
(5-4)スペースアルクの辞書は便利だが、英語以外にも展開してほしい。
→韓国・台湾の会社と緊密に提携し、3ヵ国語の会話のデータベース作りに取り組んでいる。
(6-4)2年前の株主総会でネット上のキャンパスの中で、すべて勉強が完結するような機能強化の紹介があったが、まだ実現していない。どうなっているのか?
→まだ実現できていなくて申し訳ない。現状キャンパスは通信教育のサポートが中心となっている。ネット上で手軽に英会話の勉強ができるような仕組みを構築していくが、これらも含めて新しい語学学習スタイルを提案していきたい。ネット上でのソーシャルラーニングが主流になっていくと思うが、アルクはすべてのコンテンツを保有しているので、本格的なソーシャルラーニングを構築していきたい。
(7-4)何年計画で完成させるのか?
→3年くらいのスパンで完成させたい。
(8-5)アルク社内の女性比率、女性の管理職比率はどうなっているのか?アルクでは女性社員をどのように活用しているのか?
→(今西常務)マーケティング本部は副本部長以下すべて女性、管理本部も副本部長は女性であり、女性が活躍している会社だと思う。アルクは社員の6割くらいが女性です。
以上で質疑応答は終了となりました。

今期はNTTラーニングシステムと組んで、低価格のオンライン英会話教室「バーチャル英会話教室」も本格的に展開しますし、スカイプを使った1to1英会話のQQEnglishも展開します。QQEnglishはフィリピンの会社と組んで、25分500円くらいの手軽な価格で1to1の英会話を行う事業で、すでに200人ほどの先生も養成している。優秀な先生を集めて養成中であり、500人まで増やしていきたい。夏から本格的に展開するが、英会話+アルクの教材を使いながら総合力を高めてもらう、と説明していて、ネット上での英会話教室にも力を入れていきます。手軽に英語の勉強ができるので需要も多そうですし、期待できそうな事業だと思います。今後の展開が楽しみですね!
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ひらめき
posted by Zaimax at 14:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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