2012年04月04日

共同PR2012年株主総会レポート

2012年3月29日(木)10時から、東京都中央区銀座の共同ピーアール本社4階会議室で開催された共同ピーアール(2436)の第48期定時株主総会に参加しました。
共同ピーアールは企業や自治体などのパブリックリレーション活動を支援している会社です。
共同PRの株主総会に出席するのは2009年以降連続して4回目です。
   共同ピーアール(2436)2011年株主総会レポート

2012年3月29日(木)の株価 532円(JASDAQ 2436)100株単位 12月決算
PER 算出不可、PBR 0.61倍、配当利回り 5.64%、株主資本比率 52.5%
監査費用 1,900万円(売上比 0.44%、営業利益比 11.3%) 新日本監査法人
株主優待 なし

   共同ピーアール(2436)のホームページ
   共同ピーアール(2436)のヤフー株価情報
共同PR2012年株主総会
最近2年間の株価推移を見ると、550円前後での横ばいが続いています。配当利回りが高いので、少々業績が悪化しても不祥事が発覚しても大きな変動はありません^_^;とはいえ上場当時は6千円していたわけですし、その後3千円台での値動きが続いていたので、現状の株価は低迷しており不満を感じる水準です。ぜひ新経営陣の方々には業績を回復させて、株価も回復するように頑張って欲しいと思います。
スケジュール
10:00〜10:45 株主総会全体
第1号議案 剰余金の処分の件 期末配当金15円 年間30円据置き(配当性向64.9%)
第2号議案 定款一部変更の件 社外役員と責任限定契約を締結できるように変更
第3号議案 取締役7名選任の件 3名全員任期満了に伴い再任、社外取締役3名など新任 4名増員
第4号議案 退任取締役に対する退職慰労金贈呈の件 4名の取締役に対し相当額の範囲内で支給
質疑応答 質問者1人 計1件 事業報告の内容についての質問
共同PR2012年株主総会
お土産 洋菓子舗ウエストのリーフパイ 後渡し 賞味期限4月30日
飲み物サービス たぶんなし
経営戦略説明会 なし


今年も共同PRの株主総会は本社会議室で行われました。
本社開催だと株主総会が終わっても会場に誰もいないということはないので安心です(笑)
お土産は今年も洋菓子舗ウエストのリーフパイでした。このリーフパイとても美味しいんですよね!毎年楽しみにしているお土産の一つです。やはりプロが撮った写真の方が美味しそうに見えますね(笑)
冒頭で株主総会に出席しましたと書きましたが、正確にはギリギリ間に合いませんでした(笑)
今日は3月の株主総会集中日であり、朝からライオン、東急レクリエーション、カッシーナ・イクスシーと回って共同ピーアール本社に辿り着いたので、すでに10時45分を回っており、もしかしたら終わっているかも、でも今回は社長交代などいろいろとごたごたがあったので、かなり紛糾しているだろうからまだ大丈夫だろう!などと考えながら本社ビルに到着しましたが、すでに出口から出てくる人も...
電話でどこかに株主総会の様子を報告している人もいて、どうやら質問は1件だけだったようです。
他の会社の株主総会でもスーツ姿の人がどこかに電話で、株主総会に掛かった時間、質問件数などを報告している姿を見かけましたが、一体どんな人なんでしょうか?共同PRのようなマイナーな会社にまで、株主となり人を送り込んで株主総会の様子をチェックする意図がよく分かりません。株主総会のデータベースみたいなものを整備している会社があるのでしょうか?

雰囲気からは株主総会がちょうど終わったばかりという感じだったので、とりあえずエレベーターで4階まで上がってみました。するとやはり完全に株主総会は終わっていて、受付の片付けなどをしている所でした。
普段でも11時前頃まではかかっているのに、不祥事が発覚した年の株主総会がいつもより早く終わってしまうとは、予想外でした。まあ私が参加するようになる前の株主総会はたぶん30分ほどで終わっていたのでしょうから、今年もそこそこ長かったと言えるのかもしれませんが(笑)
それにしても質問が1件とは寂しいですね。株主なんですから聞くべきことはきちんと質問しないと、株主としての務めを果たしていないことになります。株主からの監視が甘い会社は不正にも手を染めやすいと言えるかもしれません。株主もきちんと経営をチェックしていく必要があると思います。

株主総会は終わっていましたが、ちょうど会場から出てきた上村巍社長とお話しすることができました。
今回の共同ピーアールの一連の騒動については、下記の記事にもまとめています。
   共同ピーアールまた社長交代! 2012年2月21日付

現状の株主構成は21%保有している大橋榮前社長が筆頭株主になっていますが、16.1%を保有するテクノグローバル研究所(元々大橋社長の資産管理会社だった)の株式は、1.2億円の借入金と相殺する形でジオブレイン社の南部隆宏社長の所有に変わっています。大橋社長はジオブレイン社からも7,500万円を借りているので、この借入金も大橋社長保有の共同PR株と相殺すると、実質的に南部隆宏氏が筆頭株主ということになります。実際今回の株主総会でそのジオブレイン社の経営企画室長である信澤勝之氏が共同PRの取締役に就任しています。
今回の一連の騒動を見ていて疑問に感じたのは、
なぜ最終段階になって突然ジオブレイン社や南部隆宏氏が登場して来たのか?
なぜ実質的な筆頭株主である南部隆宏氏が取締役にならず、経営企画室長を送り込んできたのか?
一連の騒動で今後の業績への影響はどうなのか?

という点でした。
ジオブレイン社は以前から共同PRの外注先の1社だったそうで、その関係もあって借り入れを行ったようです。今後も外注先の1社として取引を続けていきますが、ジオブレイン社はネット系のマーケティングなどに強いので、共同ピーアールの弱点を補いながら事業上の関係も強くなっていきそうです。ただ他の取引先と差別するような形になってはいけないので、きちんと相見積もりなども取って価格が安ければ発注する必要はあると思います。
なぜジオブレイン社の経営企画室長である信澤勝之氏を取締役として送り込んできたのかは分かりません。これは南部隆宏氏に聞かないと分かりませんね(笑)
南部隆宏氏は上場企業の社長の経験もありますし、ジオブレイン社を上場させたい!と語っているので、自ら共同PRの取締役に就任すると考えていました。
なぜ取締役にならなかったのかは分かりません。

最後の今後の業績への影響についてですが、現状では大きな影響は出ていないようです。一部のリテイナーからは解約もあったようですが、ほとんどの取引先は大橋社長をいじめるな!という感じで、取引を継続してくれているようです。

私も今回の一連の騒動を眺めてみると、大橋社長も被害者であり、一番悪いのは大橋社長に変な中国投資をそそのかした連中だと思います。もちろんそんな怪しげな投資話に乗ってしまった大橋社長も悪いんですが、中国のT社やそのS会長、息子のA氏、S会長が代表を務めるT1社などが最も責めを負うべきだと思います。さらにグルになってT社への投資を勧めた証券関係者?なども同罪だと思います。
大橋社長はこれらの会社への投資を借り入れで賄ったため、出資金が焦げ付いたり、さらに追加で資金が必要などと騙され資金繰りに困り、会社の資金を流用したというのが今回の騒動の全体像です。
これは一部の上場企業の特殊事例ではなく、上場した会社の創業者のところには同じような怪しげな投資話が次々と持ち込まれてくるのだと思います。残念ながら資本主義が行き過ぎた現代では、人を騙してでも儲けようという輩がうようよしています。
上場を実現した創業者は気分的にも有頂天になっていると思いますし、おだてに乗りやすい危険な状態です(笑)さらには上場したことで一部の株式を売出し小金も出来ています。
お金があって調子にも乗っているというのは一番危険な状態ですし、騙す側にとってはこれ以上ないカモですね(笑)
株式投資でも利益確定してまとまったお金を手にした時が一番危険です。自信過剰になり投資判断が甘くなって割高な株に手を出して大失敗!ということを私も繰り返してきました(^_^;)
創業者にとって株式上場は同じような感じなのだと思います。スケールはまったく違いますけどね!

資産の大部分は自社株なのですぐに現金化はできませんが、上場したことで担保価値は大きく上昇するので借り入れは容易にできるようになります。それを見込んで怪しげなブローカーなどが言葉巧みに近づいてくるのだと思います。
上場を実現するとは素晴らしい経営手腕ですね〜
資産の大部分が自社株では相続も大変ですし、自社株を担保にして運用した方が良いですよ!プロの我々がアドバイスしますので間違いありませんっ!などと言いながら近づいてくるんでしょうね(^_^;)

株式公開を実現するまでには厳しい審査が続きますが、証券取引所や主幹事証券会社などは、こういった上場の負の部分についてもしっかりと説明し、注意喚起する必要があると思います。証券会社はオリンパス問題などを見てもOBも含めて投資話を持ち込む側なので、あまり注意喚起はしたくないのかもしれません(^_^;)
やはり証券取引所がもっとしっかりと指導する必要があると思いますね!

昨年の株主総会では大橋社長の元気がなかったので心配しましたが、そんな中で今回の騒動が起きたので大丈夫かな?と心配していましたが、今は回復して元気なようです。不正を隠し続けることは精神的にも大きな負担になりますが、それが表面化してしまえばそういった面での負担はなくなります。すべて明らかになってホッとしている部分もあるのかもしれません。
今は元気と聞いて安心しました。創業者とは言え会社の資金を私的に流用したわけですから、社内的には支援するわけにもいかず、話し難そうな感じを受けました。
創業社長が長く経営に携わるのは良い面もあれば悪い面もあります
どうしても創業社長の意向を伺うような雰囲気になり、社内が停滞したり新しいことを始めにくくなったりします。一方で創業社長がデンと構えていれば安心感もあります。
今後は大橋社長の良い点は受け継ぎながら、新経営陣のもとで今までできなかったようなことにも積極的に取り組んでいって欲しいと思います。ホームページを通じた情報開示なども弱いと思うので、IR活動についても他社の参考になるような先進的な取り組みを期待したいですね。

まずは社内の体制立て直しが最優先ですが、財務内容も良く今までの財産もあるわけですから、今までの財産を活かしながら、新たな攻めの戦略も徐々に打ち出していって欲しいと思います。すぐに結果は出ないかもしれませんが、来年の株主総会では明るい展望が聞けるのを楽しみにしています。
ぜひ集中日開催は止めてもっと株主が参加しやすい日時での開催を検討して欲しいですね!
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ひらめき
posted by Zaimax at 17:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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