2012年01月20日

ゼットン(3057)2011年第3四半期決算

2012年1月13日(金)にゼットン(3057)の2011年第3四半期決算が発表されました。
前年同期と比べると、売上+1.9%と微増収、営業利益+46.5%、経常利益+48.1%、純利益+25.7%と大幅増益となり、絶好調のように見えます。しかし通期の見込みを見ると、売上+0.5%、営業利益+20.0%、経常利益+20.2%、純利益+7.8%となり、3Qまでと比べるとかなり見劣りする計画になっています。
通期の業績予想は据え置いているので、今後上方修正が期待できるという見方もできますが、例年ゼットンの4Qは業績が低迷しています。
ゼットンはちょっと高級なレストランや普及価格帯のハワイアンレストランなどを展開しており、通常であれば12月、1月が含まれる第4四半期は稼ぎ時のはずですし、4Qで失速するのは不思議でなりません。
株主総会でも質問したことがありますが、稲本社長の回答は
「第4四半期はブライダル需要が落ち込むが人件費などのコストは発生するので、売上は他の四半期より減り赤字になっている」という内容でした。
ゼットンの事業の中でブライダルの比率は低いと思いますし、なんか納得できない説明でした。

実際ゼットンの四半期業績がどのように推移しているのか、過去5年分の業績推移をグラフにしてみました。
ゼットン2011年第3四半期決算
ゼットンの売上高の推移は上記の通りです。
売上は年々着実に伸びていることが分かります。特に目立つのは2Q(6〜8月)の夏場の売上の伸びです。
2008年頃までは四半期ごとにそれほど売上に差はなかったんですが、2009年以降は徐々に2Qと3Qの売上の伸びが顕著になっています。いわゆる夏場の売上が伸びているわけですが、これはハワイアン業態のアロハテーブルの店舗数が伸びている影響と思われます。
やはりハワイアン業態は冬より夏の方が賑わいそうですからね!
また最近は、夏季限定のビアガーデンや海の家などのオープンエアの仮設店舗にも力を入れています。
ハワイアン業態のアロハテーブルや夏季限定店舗が増えるとともに、夏場の売上が伸びてゼットンの業績を牽引していることが分かります。
一方で本来飲食店が稼ぎ時である4Qは、この5年間でもほとんど売上が伸びていません。
これはちょっと異様に感じますね。売上が伸びていないのは4Qだけです。1Qも伸びは低く見えますが、これは2011年1Qに東日本大震災が発生した影響が大きく、もし地震がなければ2011年1Qはもっと売上が伸びていたと思います。

稲本健一社長が言う冬場はブライダル需要が少ないから売上が伸びない!と言う説明も、4Qに売上が伸びない理由にはなりません。なぜ本来稼ぎ時の忘年会・新年会シーズンの売上が過去5年でも伸びていないのか不思議でなりません。5年のうちには店舗数も増えていますし、せめて店舗数の伸び程度は売上が伸びてもいいと思うんですが。ビアガーデン同様、ハワイアン業態も冬場は閉店しているんでしょうか(笑)

ゼットン2011年第3四半期決算
営業利益の四半期毎推移を見るとさらにブレが大きくなります。
2009年の1Qが大幅な赤字になったのは、横浜マリンタワー開業時に計画以上に経費がかかった影響です。
この特殊要因を除けば4Q以外は利益を出しているのに、2007年以外は4Qはすべて赤字になっています。
せっかく夏場の利益が大きく伸びているんですから、冬場も赤字にならないような体制を作っていけばもっと内容の良い会社になるんですが、長所を伸ばすのか短所を無くすのかという難しい問題なのかもしれませんね。
少々の短所には目をつむり、良い点を徹底的に伸ばしていった方が全体としてはいいのかもしれません。
稲本健一社長のイメージは夏!と言う感じですが、そうは言ってももう少し冬場の営業にも力を入れて欲しいですね。

特に今期の4Qの赤字額はマリンタワー開業時に匹敵する大幅赤字計画になっていますが、こんなに赤字になるような要因はないと思います(ないと思いたい(笑))
東京都美術館のレストランは2012年4月にオープン予定ですが、横浜マリンタワーでしっかりと勉強しているはずなので、当時のようなことにはならないと思います。
なので今期の上方修正は堅そうな感じがします。
前年同期並みの赤字に収まれば営業利益で0.77億円の上方修正(32%の上方修正)になりますし、昨年の株主総会で稲本社長が回答していたように4Qの赤字低減が進めば1億円近い上方修正も不可能ではありません。
今期のゼットンは東日本大震災で始まり、お客様がぱったりと来なくなってしまい飲食業の存在意義まで考えさせられるスタートとなりましたが、上方修正前でも売上は過去最高、営業利益も過去最高を更新する勢いです。
ゼットン2011年第3四半期決算
来期にはいよいよ東京都美術館もリニューアルオープンとなり、ゼットンが運営するレストランもオープンします。来期以降の成長が楽しみですね。

同業の四半期業績とも比べてみると、同じ名古屋のジェイプロジェクト(3063)は4Qの売上が多いですし、営業利益では4Qがずば抜けて高くなっています。ジェイプロジェクトは居酒屋中心ですが、ゼットンのような高級店舗も持っておりブライダルにも力を入れています。
一方で高級レストラン運営のひらまつ(2764)を見てみると、2Q(1〜3月)の売上が一番低くて、営業利益も低水準になっています。ゼットンの四半期業績はひらまつにかなり近い感じですね。
ゼットンはコマーシャル部門も増えてきましたが、全体としては高級レストラン業態の影響が大きいようです。
 ブログランキングに参加しています 次項有 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ
 トップ3を目指しています!クリック応援よろしくお願いします
ひらめき


posted by Zaimax at 15:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 個別銘柄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック