2011年12月28日

共同PRも取締役の不正行為発覚!

今年はかつての主力投資先で、今でも株を保有し続けているゲオで大きな内紛が勃発し、このブログでも大きく取り上げましたが、年も押しせまった今になって今度は共同PR(2436)でも大橋榮社長が首謀者と思われる不正行為が発覚しました。
共同PRは配当利回りが高いので、私のポートフォリオのなかでも比較的に上位に位置する銘柄なので、ゲオに続いての不正発覚は困ったものです。
共同PRの株主総会にも2009年から毎年参加しており、このブログにもレポートをアップしています。
下記のレポートをクリックしてご覧ください。
 共同ピーアール2009年株主総会レポート

 共同ピーアール2010年株主総会レポート

 共同ピーアール2011年株主総会レポート
2009年の株主総会レポートにも書いている通り、事業報告を行う大橋榮社長は元気がなく、こんな会社に投資して大丈夫かなと心配になったものです。取締役も全般的に高齢だったので、そろそろ若返りの時期ではないか?と感じていました。
2010年の株主総会では、大橋榮社長が議案の採決を省略して株主総会の終了を宣言してしまい、事務局を慌てさせていました(笑)確かに前日までに議案が可決することは決定しているわけで、わざわざ株主総会の中で採決を行うのは時間の無駄ですが、事務局としては決議を省略されると大変でしょうね。
2010年の株主総会で感じたのは、大橋榮社長の隣には山田明常務が座っていて、社長のなだめ役を務めていて、仲が良いいいコンビなんだろうなという印象でした。

2010年の株主総会で取締役が4名増員となり、若手の執行役員を取締役に起用しました。
少しは若返りが進んだわけですが、そのうちの2名(菅原豊氏、木村忠久氏)は今回発覚した大橋榮社長が会社のお金を私的に流用した件に関係していたということで、内部調査委員会から辞任勧告を受けて12月27日付で辞任しています。社長の指示で不正に関わったわけで、若干かわいそうだな〜と言う感じもしますが、やむを得ないんでしょうね。
2011年12月27日付のリリースでは、大橋榮社長が代表取締役及び取締役を辞任し、上記2名の取締役も辞任し、山田明常務が代表取締役社長になると発表されています。
上記2名の取締役の辞任理由は一身上の都合となっており、不正への加担が内部調査委員会から指摘され辞任勧告を受けているのに、またしても一身上の都合というありきたりの説明というのは納得できませんね。
辞任勧告を受けての辞任と明確にすべきだと思います。

2011年の株主総会では、今回社長に就任した山田明常務取締役が事業報告を担当するようになり、次期社長は山田明常務なんだろうな〜と思いましたが、今回その通りとなりました。
では山田明常務で大丈夫なのか?というと若干心配に感じます。
というのも過去の株主総会を見てきた印象では、山田明常務と大橋榮社長はとても仲が良さそうです。社長交代は既定路線だった可能性が高かったと思います。つまり山田明常務は大橋榮社長の推薦で社長になる可能性が高かったわけで、そういった人が大橋榮社長の不正を厳しく追及できるのか?というと難しそうに感じます。
本来なら若手の取締役から選任した方が改革が進んで良さそうに感じますが、急な社長交代でありとりあえずピンチヒッターとして山田明氏が社長になったのでしょうか?
来年の3月には定時株主総会が開催されるので、どんな取締役選任議案を挙げてくるのか注目ですね。

2011年3月に開催された共同PRの株主総会では、山田明常務が事業報告などを行った理由として、大橋榮社長が体調を崩していて声が出にくいためと説明されましたが、今から思うと日々の資金繰りに追われるという心労が重なり、大橋榮社長は体調を崩していたのではないかとも感じますね。
2011年の株主総会レポートでも指摘していたように、そろそろ社長も後退して若返りを図る時期ではないかと感じましたが、会社の資金を私的流用している状況では、簡単には社長を辞めるわけにはいきませんね。社長だからこそ私的流用もできたわけで、ポストを離れると不正も続けられないので、個人的な借金の片が付くまでは、体調不良でも社長を辞められなかったということなのかもしれません。
株主総会を見ている印象ではそんなことをするような人には見えなかったんですが、私もまだまだ甘いですね〜(^_^;)

大橋榮社長個人的な借金の一部は大橋榮社長の持ち株の一部を渡すことで返済したようですが、会社から流用した資金の返済については、報告書でも触れられていません。個人的な借金よりまずは会社から流用した分を返す必要があるのではないでしょうか?
この問題へどんな対応をするか?で、山田明新社長への評価も変わってくると思います。
きっちりと返済を求めることができるのか、それともそんなことは前社長にとても言えないとなるのか、この辺りにも注目ですね。

2011年の株主総会では定款変更を行い、事業目的に有価証券に対する投資事業を追加しましたが、これも将来特損が出るもとになるのではないか?と心配の種でした。株主総会後に聞いたところ、大々的に有価証券に投資するわけではなく、将来に備えて定款変更しておくだけとの説明でしたが、今から考えると大橋榮社長が抱え込んでいたという中国事業の投資案件を会社側に引き取らせる意図があったのかもしれませんね。
当時もなぜこんな定款変更を行うんだろう?と不思議に感じたものです。
それにしても今回の問題は、2011年12月26日に突如「取締役会への内部調査報告書の提出について」というリリースが出て発覚しましたが、12月12日に内部調査委員会が設置されているんですから、このタイミングで情報開示すべき問題だったのではないかと感じます。いきなり結果だけが出てくるというのは情報開示姿勢として問題だと思います。
社長が絡んだ問題なので開示し難かったのかもしれませんが、本来なら内部告発を受けて内部調査委員会の設置を決めた段階で発表すべきだと思います。
内部告発をしっかりと受け止めて、毅然とした処分も打ち出した報告をまとめたことは評価しますが、もっと早い情報開示が求められますね。

私が引越し作業に追われて、リリースのチェックやブログ更新まで手が回らないうちに、ゲオにしても共同PRにしても大きな変化が起こっています。もしや鬼の居ぬ間に...ってわけではないですよね?(笑)
これらの問題については私なりの考えを徐々にまとめていきたいと思っています。
悪い問題は2011年中にすべて出し尽くし、2012年は良いニュースがたくさん出てくるような年になって欲しいものです。
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ひらめき
posted by Zaimax at 21:05 | Comment(4) | TrackBack(0) | 投資で疑問に感じること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ここは再生屋が株を取得しましたから、中長期的にはまず安心ではないでしょうか?
ただ今回の不正発覚は想定外だったため、内部の組織の建て直しに今四苦八苦しているようです。
今のマネジメントではどうしてもだめでしょうから、事業が立て直ってくるタイミングで一新されるでしょうね
Posted by おかわりくん at 2012年01月09日 16:16
おかわりくんさん?、コメント頂きありがとうございます。

大橋前社長の借金のかたとして、社長の持ち株が異動していますが、それを企業再生屋が取得したということなんでしょうか?
再生屋にも色々なタイプがあるので、詳細が分からないと安心はできませんね。
再生屋と言いながら乗っ取り屋だったり、切り売り屋だったりすることもありますので(^_^;)

経営陣の高齢化が進んでいたので、これを機に若返りを図り、抜本的な改革を進めてほしいと思います。
まずは「第三者調査委員会」がどんな結論を出すのかに注目していきたいと思っています。
Posted by Zaimax at 2012年01月09日 19:39
辞任した菅原豊氏は大橋榮社長の甥。内部調査委員会からパソコン調べられたり、ヒアリング受けている日におでん屋行った、タイ料理行ったとFaceBookに書き込んでおり、反省の色なし。
Posted by キョーピー at 2012年01月22日 22:22
キョーピーさん、コメントありがとうございます。
菅原豊氏が大橋榮社長の甥だったとは知りませんでした。
見つかっちゃたか〜という程度の認識なんですかね?
そういった点では関連する方々が辞任して、やっと本来の姿に戻れたという感じなんでしょうか?
今後共同PRがどう変わっていくのか、株主の1人としてしっかりチェックしていきたいと思っています。
これからも貴重な情報をよろしくお願いします。
Posted by Zaimax at 2012年01月23日 11:47
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