サイバーエージェントはインターネット上の広告代理店としてスタートしましたが、今ではアメブロなどのソーシャル事業などが中心となっています。
サイバーエージェントの株主総会に出席するのは、2010年に続いて2回目です。
2011年12月16日(金)の株価 248,300円(東証マザーズ 4751)1株単位 9月決算
PER 19.1倍、PBR 4.4倍、配当利回り 1.41%、株主資本比率 33.0%
監査費用 7,500万円(売上比 0.06%、営業利益比 0.52%) 監査法人トーマツ
株主優待 なし
サイバーエージェント(4751)のホームページ
サイバーエージェント(4751)のヤフー株価情報

過去10年間の株価推移を見ると、けっこうトレンドがしっかり出る値動きです。足元の株価は高値圏で推移しています。藤田晋社長は会社の内容が本当に良くなってきたと語っていましたが、株価も30万円の壁を明確に上抜けられるのか注目ですね!
スケジュール
13:00〜13:19 報告事項
13:19〜13:20 重要な後発事象として自社株買いについて説明
13:20〜13:22 議案説明
第1号議案 剰余金処分の件 3,500円 前年比1,300円増配
第2号議案 監査役1名選任の件 沼田功監査役が任期満了に伴い再任
第3号議案 当社取締役に対するストックオプション報酬額及び内容決定の件
13:23〜13:37 質疑応答 質問者3人 計4件 14分
13:37〜13:39 議案の採決
13:58〜14:31 事業説明会 藤田晋社長からプレゼンテーション
14:31〜15:06 質疑応答 質問者6人 計11件 35分

お土産 瓦煎餅、ダイアリー型のカレンダー、マスコット 先渡し
飲み物サービス 350mlのアメーバウォーター
経営戦略説明会 あり
注目の株主総会格付けですが、お土産や水も用意されており、会社説明会も開催されています。一方で質疑応答は短時間で終わってしまい充実しているとは言えません。これらを総合的に判断し、サイバーエージェント(4751)の株主総会格付けは昨年同様 『C+』 としました。

サイバーエージェントの株主総会は、今年も渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで行われました。
株主総会は10時から開催する会社が圧倒的に多いですが、サイバーエージェントは13時からの開催なので他の株主総会とはしごでき、株主総会好きにはありがたい会社です。
今日も午前中はキャリアデザインセンターやパラカなどの株主総会に出席し、ゼットンの渋谷神南軒でゆっくりランチを楽しみ、サイバーエージェントの株主総会に出席しました。そのため少し遅刻してしまい(^_^;)議決権数などは聞き逃しました。
受付を済ませるとお土産の入った袋を渡され、株主総会会場入り口ではAmeba waterを渡されます。普通のミネラルウォーターのはずなんですが、アメーバウォーターと言われると何か細菌でも入っていそうで微妙な感じです(笑)
昨年のお土産はお正月にぴったりな大きな鏡餅(中に切り餅が入っていた)と瓦せんべいでしたが、今年はカレンダー型のダイアリーとマスコットキャラクター、そして瓦せんべいでした。
午後からの株主総会開催は高く評価しますが、お土産はちょっと微妙ですね(笑)
質疑応答を除く株主総会の様子は、サイバーエージェントのホームページでも公開されています。この辺りもさすがネット企業だなという感じです。
株主総会後には会社説明会も開催されており、藤田晋社長から事業の現状と今後について詳しく説明があります。ホームページで公開されているので、サイバーエージェントに興味のある方は必見です!
サイバーエージェント株主総会のページ
昨年も今年も会社説明会の冒頭で語っていますが、藤田晋社長は多くの株主が集まる株主総会をこの上ないIRの機会と位置付けていて、ぜひ2部の会社説明会も聞いてほしいと株主に呼びかけています。
私も多くの株主が集まる株主総会は最高のIR活動の場だと思うので、平穏に議案を可決できれば十分!とするのではなく、株主の方々に会社の現状をより理解してもらい、長期的なファンになってもらう場と積極的に位置付けてほしいものです。
多くの株主総会に出席していると、株主総会前後で会社に対する印象が変わることもあります。期待していた会社がシャンシャン総会を志向していて、株主との対話に消極的だと残念に感じますし、逆にあまり期待していなかった会社が株主との対話に積極的だったりすると、何か掘り出し物を見つけたような気分になったりします。
会社というものは経営者の姿勢が大事であり、決算書をいくら分析しても見えてこないものもあります。その点で、質疑応答を通じて直接経営者と対話できる株主総会という場は、とても貴重な機会だと思います。
お土産や懇親会なども確かに楽しいですし、お得な感じがしますが、経営者の人となりや会社側の株主に対する姿勢の一端を感じることができ、今後の成長の可能性を判断できるということが、私は株主総会に参加する一番のメリットだと思います。
その点で株主が参加しやすい午後に株主総会を開催し、会社説明会も行っているサイバーエージェントは素晴らしいと思います。
会場内には椅子がびっしりと並べられていました。株主総会には今年も多くの株主が出席しており、株主総会開始後も続々と出席者が増えていたので、係の方が後方に椅子を次々と並べていました。
映像と女性ナレーションによる事業報告に続いて、重要な後発事象の説明があり、自社株買いについて藤田晋社長から説明がありました。
続いて決議事項について説明があり、質疑応答となりました。
サイバーエージェントの株主総会では、毎年質疑応答は低調で盛り上がりません。質問は1度に1問に制限され、質問しにくい雰囲気です。藤田社長としては、株主総会後に会社説明会も開催しているので、そちらで質問してくれた方が気軽に回答できるという面があるんだろうと思いますが、今年は質問者3人、4件でわずか14分で質疑応答が終わってしまいました。参加人数と比べるとあまりにも短いですね。
株主総会に出席してよく質問している株主総会仲間の方に聞いても、サイバーエージェントは質問し難いので参加しないと言っていました。それくらい質疑応答については評判が悪いようです。
質問が少ないのは、1回につき1問に限定していることも一因だと思います。せめて1回につき3問程度の質問を認めたり、質問を促すような呼びかけを行うなど質問しやすい雰囲気作りも大切だと思います。
それでこそ最高のIRの場にふさわしいと思います。
会社説明会後の質疑応答は35分で打ち切りとなったものの、質問数の制限などがないため6人から計11問の質問が出ました。ぜひ株主総会の中の質疑応答ももっと充実させてほしいですね。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)投資育成事業はまだ赤字だが、どう立て直すのか?
→(西條晋一COO)EU中心に投資環境は厳しいが、投資先はインターネットを中心とした未上場企業が中心で、ユーロ危機の影響はあまり受けていない。売上が伸びないのは新規公開が進まないためであり、サイバーエージェントが投資した後に、他社がもっと高い価格で投資しており、含み益が増えている。一方で価格が下がっている会社もあり、この分については減損を計上している。
(注記)新規公開市場がユーロ危機の影響などで冷え込んでいるので、投資部門の売上・利益が上がらず、価値が下がった投資先については減損を計上するので赤字になっている。しかし優良な投資先については決算には表れてこないが含み益が増えているので安心してほしいということのようです。
(2-2)会社四季報に「株価上昇受け配当性向30%は撤回。当面3500円配維持」と配当方針変更のコメントが載っているが?
→3,500円に固定するというのは間違いで、今後も増配していきたい。今までは経常利益の3割の税引き後利益を配当する方針だった。サイバーエージェントは事業内容が分かりにくく、株価はレピュテーションで激しく上下していたので、配当が株価の下支えとなるだろうと考えて、配当方針を発表した。しかし以前と比べると手元資金も減ってきたし、今後の利益の出方では30%を配当に回すと巨額の配当(笑)になる可能性もあり、今回30%という基準を外した。
(注記)巨額の配当になる可能性とは強気ですね〜3割を配当に回しても残り7割は事業投資に回せるので、さらに巨額の投資余力が生まれます!3割の基準を外さなくてもいいような気もするんですが。
巨額の配当というものをぜひもらってみたいですね(笑)

(3-3)(女性)サイバーエージェントがFX事業を手掛ける意味や他のFX会社との違いは何か?
→(西條晋一COO)FX事業は2003年10月にサービスインした。インターネットビジネスの1つとして始めたが、業績も好調なので続けてきた。その後アメーバ事業が伸びてきて、現状の事業構成になっている。FX業界では4位くらいだが、広告代理店としての訴求力が強みです。
→(藤田晋社長)FX事業を買収したいという話もたくさん来るが、市況も低迷しており安く売る必要もない。FX事業を続けても支障はないので、今後も保有する。
(注記)FX事業は規模が大きい方が利益が出しやすくなるので、買収したいという話は多いようです。利益も出ているし無理して売る必要もないという回答ですが、逆に言えば本業ではないし、魅力的なオファーが来れば売却する可能性もあるのかもしれません。
(4-2)ストックオプションを毎年発行しているが、0.4%とはいえ毎年発行すると株式が希薄化し、既存の株主の権利を侵害することになる。ストックオプションはやめて役員報酬を支払ってはどうか?
→役員報酬は余程のことがない限り変えていない。数年後にはもっと企業価値が高くなると考え、経営に当たっている。賞与を支給するよりもストックオプションの方が効率的だと思う。
以上で質疑応答はあっさり終了となりました。
もう少し質問しやすい雰囲気作りが行われるといいんですけどね。
毎年FX事業については質問があります。FXはリスクの高い事業と感じる株主が多い様です。
私は、FX投資はレバレッジも株式投資より高く設定できるのでリスクが高いですが、FX事業はきちんとカバー先の金融機関につないでいれば、安定した利益が出る事業だと思います。相場が上がろうが下がろうが一定の手数料が入ってくるので、逆に相場が動いて取引が増えた方が利益につながります。
どうもFX=リスクが高い=FX事業もリスクが高いと混同しているのではないかと感じますね。
顧客からの注文をカバー先につながず、自社で受けてしまうとFX取引を行っていることと同じなので確かにリスクは高くなりますが、まさかそんなことはしていないと思います(笑)
その後議案の採決が行われ、株主総会は無事39分で終了となりました。
その後20分ほどの休憩を挟み、第2部の会社説明会となりました。
会社説明会の質疑応答の様子は、サイバーエージェント2010年の株主総会レポート2もまだ完成していません(^_^;)
サイバーエージェント2011年株主総会レポート2
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