2011年10月30日

プラネット(2391)2011年株主総会レポート

2011年10月27日(木)10時から、東京都港区浜松町の 文化放送メディアプラス 12階メディアプラスホールで開催されたプラネット(2391)第26回定時株主総会に出席しました。
プラネットは日用品中心にメーカーと卸間の受発注データEDIなどの通信業務を行っている会社です。ライオン、ユニ・チャーム、資生堂など錚々たるメンバーが株主に名を連ねています。
プラネットの株主総会に参加するのは初めてです。
2011年10月27日(木)の株価 655円(JASDAQ 2391)100株単位 7月決算
PER 11.9倍、PBR 1.98倍、配当利回り 4.27%、株主資本比率 76.1%
監査費用 1,140万円(売上比 0.43%、営業利益比 1.85%) 明和監査法人
株主優待 なし

   プラネット(2391)のホームページ
   プラネット(2391)のヤフー株価情報
プラネット2011年株主総会
上場来の株価を見ると、上場当時は人気化し2千円以上まで上昇しましたが、2006年のライブドアショック以降は株価が下落し、500円前後での推移が続きました。ただ業績は安定成長を続けているので、徐々に株価も上昇しています。急成長はしないものの、プラネットは安定して成長する会社です。
2012/7計画 2,680百万円 365百万円 55.04円
2011/7実績 2,624百万円 333百万円 50.27円

プラネット2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:29 報告事項
 10:06〜10:08 監査報告 池井邦信常勤監査役
 10:08〜10:29 事業報告 スライド+女性ナレーション読上げ
10:30〜10:34 議案説明
 第1号議案 剰余金処分の件 1円増配で28円 うちクラウド型新システム稼動記念配4円
 第2号議案 監査役2名選任の件 池井邦信常勤、井上展成氏任期満了 井上氏再任、川崎清氏新任
 第3号議案 補欠監査役1名選任の件 花川泰雄氏を選任
 第4号議案 退任監査役に対し退職慰労金贈呈の件 池井氏に規程に基づき相当額の範囲内で贈呈
 第5号議案 役員賞与支給の件 当期の業績等を勘案して、常勤役員6名に総額2,300万円支給
10:34〜11:07 質疑応答 質問者8人 計13件 33分
11:07〜11:09 議案の採決
11:10〜11:10 新任監査役挨拶 監査役として最善の努力を行うのでよろしくお願いします
プラネット2011年株主総会
お土産 玉生道経氏「芙蓉」の版画 限定200部 先渡し
飲み物サービス 天然ミネラル麦茶350ml
経営戦略説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、お土産や飲み物も用意されており、質問にも丁寧に答えていました。これらを総合的に判断し、プラネット(2391)の株主総会格付けは 『D+』 としました。
   議決権を有する株主数    919名、その議決権数   66,305個
   議決権返送&出席株主数  263名、その議決権数   58,165個(87.7%)
プラネット2011年株主総会
プラネットの株主総会は、本社が入居している文化放送メディアプラスビルの12階で行われました。プラネットは3階に入居しています。放送局のビルなのでセキュリティも厳しく、1階受付で議決権行使書を提示すると入館証を渡されました。そのままエレベーターで12階へ上がります。エレベーターを降りると係員の方と上記の看板が出迎えてくれました。
受付を済ますと会場入り口でお土産の入った袋を頂けました。中には上記写真の版画とお茶のペットボトルが入っていました。お土産の版画は、玉生弘昌社長のお父様である玉生道経氏が書いた絵で、シリアルナンバー入りの本格的な版画でした。もっと小さいものをイメージしていましたが、額のサイズは292o×250oと大きなサイズでした。玉生道経氏は2000年に90歳で逝去されていますが、私は世界一素晴らしい第二の人生を送った 画家に転身した元官僚 という本も出ています。

会場内にはテーブル付で(4×3)×6のレイアウトで72人分の席が用意されていました。50人ほどで、株主数の割には出席者が多い株主総会でした。ただ30人以上はスーツ姿であり、株主でもある取引先の方々と思われます。ライオン中心に日用品メーカーが出資して作られた会社らしいですね。
右の最前列には新任監査役候補の川崎清氏(株主でもある資生堂の取締役)が座り、左の最前列には執行役員2名が座っていました。藤重貞慶社外取締役(ライオンの社長)は所用により欠席、井上展成監査役は体調不良で欠席していると案内がありました。
正面にはスクリーンが用意され、スクリーンの邪魔にならないように議長席は左端、その後ろが事務局席でした。役員の方々はスーツ・ネクタイ姿の普通の株主総会でした。
事業報告は女性ナレーションが招集通知を読上げる形で行われ、関連するグラフや写真などがスクリーンに表示されていました。続いて議案の説明があり、質疑応答となりました。
質問には玉生弘昌社長が回答し、役員の方々に補足する事はないか問いかける形式で行われました。結果として多くの役員が発言することになり、良い方法ですね!
日用品業界の受発注インフラを担っている会社なので安定成長しており、財務内容も良くて特に指摘するような部分もないんですが、毎年質問している株主もいるようで思った以上に質問が出ていました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)原価が下がっているが、中身を見ると通信費と運用費の順位が入れ替わり、合計では下がっている。これはシステム入替の影響か?今後も原価は下がるのか?
→今までシステムを入れ替える都度原価は下がっている。今年の1月にセンターマシンを第6世代のクラウド型のシステムに入れ替え、8月にすべて切り替えが終了した。内訳については、新システムになったことで外注先のインテックと協議し、費用構造を見直し下げてもらった。今後も下げられるかは分からないが、方向としては下がっていくと思う。
(2-1)EDI事業には、メーカー・卸売業間の基幹EDI、資材サプライヤー・メーカー間の資材EDI、webEDIがあるが、売上比率はどの程度か?
→基幹EDIは順調に伸びているが、資材EDIは残念ながらあまり伸びていない。市場のニーズはあり資材サプライヤーはEDIへの期待が大きいと感じるが、消費財メーカーは販売先とのEDI化に熱心で、仕入側のシステム投資は後回しになっている。いずれは仕入面もEDI化されると期待している。
→(石橋光男専務取締役 営業本部長)売上全体に占める割合は、基幹EDIが81%、資材EDIが1.1%、webEDIが1.5%、その他物流関係が0.7%ほどとなっている。
(3-1)基幹EDIは日用品化粧品業界から、ペット業界、OTC薬品、介護用品、健康食品などへを広げるとのことだが、ペットやOTCは日用品より市場が小さい。主力の日用品のレコード件数は頭打ちなので周辺業界に進出するのか、レコード件数を伸ばしていく戦略についてもう少し詳しく説明して欲しい。
→基幹EDIは日用品化粧品業界から始まり、ペット業界、OTC薬品と広げてきた。ペット業界は大手の会社は入ってもらったが、OTCはビック3のうちの1社が動き出したという状況で、もう少し時間がかかる。市場規模は日用品化粧品が3兆円、ペット業界が1兆円、OTC薬品が8千億円くらいで、日用品化粧品業界と比べると規模は小さい。
→(石橋光男専務)業界別にどのくらいのレコード数が見込めるかについては、メーカー・卸とも日用品と被っている会社もありはっきりとは分からない。OTC薬品については市場規模は8千億円位だが、大手メーカーさんがプラネットを利用してもらえると、データ量はかなり増えると見込んでいる。ペット業界は一部のメーカーさんが使い始めたが、今後接続メーカーが増えていくことと、利用するデータ種類を増やすような営業を行うことで、地道にボリュームを増やしていきたい。
(4-2)首都圏と大阪にあるデータセンターは、どの程度の津波や地震に耐えられるのか?電源の確保対策はどうなっているのか?
→首都圏には2台のサーバーがあり、1台は常にバックアップしている。大阪にも予備のサーバーを置いている。今回導入した新システムではこれら3台が瞬時につながる様なバックアップ体制になっている。首都圏は世界最大級のデータセンターに預けている。非常電源も装備している。想定している津波には耐えられるような設計になっている。大阪のデータセンターは内陸部にあり、津波の心配はない。
石垣禎信監査役が一番詳しいと思うが補足がありますか?と指名(笑)
→(石垣禎信監査役 ITホールディングス社外取締役)たまたま前職(データセンター事業者のアット東京社長)が関係しているのでお答えします。首都圏のデータセンターは東京湾に近いところにあるので、東日本大震災以降大丈夫なのかと関心が高まっている。津波については9.2mが設計基準になっている。過去東京湾で記録のある最大潮位は5.2mなので余裕のある設計となっている。地震や津波対策について世界でも最上級のデータセンターに、プラネットのシステムが置いてあると考えてもらえばいい。
(5-2)9.2mというのは遡上高か、それとも海岸での高さなのか?
→(石垣禎信監査役)遡上とはどのような意味ですか?
(株主)海抜9.2mまで達する高さなのか、海岸での高さが9.2mなのかという質問です。
→(石垣禎信監査役)海抜です。荒川ベールという東京湾の標準水位に対して9.2mということです。
(6-3)東日本大震災の義援金として1千万円を寄付したが、計上費目は?→販売管理費に計上
(7-3)不正アクセスが問題になっているが対策は?
→ファイアウォールなど様々な措置を講じている。新システムはインターネットを通じたクラウド型なので、通信の際には暗号化や相手認証などを行っている。特に外資系ユーザーは世界的な基準の認定を求めており、厳しい基準をクリアしている。アメリカのサーバーにつないでくれというユーザーもいる。
→(田上正勝常務取締役 ネットワーク本部副本部長)新システムになりコンピュータの常時接続が可能になったので、AS2というインターネットの標準機関が決めたプロトコルの使用を必須にしている。
(8-4)バランスシートに有価証券、投資有価証券、関係会社株式があるが、最近の株価低迷で相当の評価損が出ていると思うがどの程度か?
→それほど金融商品は持っていないが、かなり大きい評価損が出ているので副社長から説明する。
→(井上美智男代表取締役副社長 管理本部長)特別損失の投資有価証券評価損1,699万円は、投資先の会社の経営が多少不安定なので、会計基準に則り減損を行った。営業外の有価証券評価損720万円は、以前から保有している複合金融商品の評価損。バランスシートの投資有価証券1.15億円は未上場の会社であり、評価は変わっていない。関係会社株式1.37億円も0.9億ほどは未上場の会社なので、評価は変わっていない。
(9-5)サービス料金の値下げを行ったが、減収額はどの程度か?値下げをしなかった場合、その分収益性が高くなったと思うが、値下げと企業価値向上とのバランスはどのように考えているのか?
→創業以来8回値下げを行っているが、値下げの都度ユーザー数が増えている。特に創業10年目の1986年の4回目の値下げではユーザー数が大幅に増加した。利用料や通信処理料など値下げ項目も色々あるが、バランスよく値下げすることで、ユーザー数の増、データボリューム増、使用頂くデータ種類の増など目的を持って値下げしてきた。今回は500〜600万円/月の値下げ幅になる。
今回の値下げにより、他業界の顧客が利用を始めたり、あるいは利用の検討を始めている
セキュリティコストは増加しているもののハードウェアの値段は年々下がり、全体的には原価が下がる方向。創業以来原価は下がり続けており、目的を明確にして慎重に料金改定を行っている。プラネットの考え方はすべてのステークホルダーにバランスよく貢献していくことであり、今回も増配しているのでご理解頂きたい。(注記)会社四季報によると3%の値下げを行ったと書いてあります。

(10-6)投資有価証券について、19ページの金融商品の時価欄の関係会社株式の金額0.46億円とバランスシート計上額1.37億円に9千万円ほど差があるのはなぜか?
→(井上美智男副社長)関係会社株式0.46億円は上場していて時価のあるITホールディングスの株式を計上している。非上場の株式については、20ページの時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品欄の非上場株式1.16億円の中にまとめて表示している。
(11-6)プラネットが発行しているストックオプションは今月末で行使期間が終了するが、今月中に行使されるのか?行使価格が975円となっているが、株価がどうなれば行使されるのか?
→現状の株価では行使されないと思う。株価が上がらないと行使されない。上場当時株価が大きく上がった時にストックオプションを発行しているので、そこまでは株価が上がっていない。
→(染谷執行役員)ストックオプション発行の発表後に株価が上がり、行使価格が975円と高くなったが、現状の株価は650円ほどなので975円で買うメリットはない。そのため行使されない。
(12-7)昨年もIR活動が上手でないと指摘したが、この1年もあまり改善されていない。1号議案の増配についてもクラウド型新システム稼動記念などという訳の分からない記念配になっていて、手前勝手な説明だ。新技術導入で今後も増益が期待できるので記念配を行うなどもっとうまくPRして欲しい。昨年の株主総会でもっと真剣にIRに取り組むと言っていたのに改善が感じられない。玉生弘昌社長が書いた本を読んで、プラネットが社会を変えていくと惚れ込んだが、最近は本も書いてくれないし説明の仕方が上手ではない。もっとうまくアピールすれば株価も上がると思う。もう一派踏み込んでIR活動を行ってほしい。他の議案ももっと説明の仕方があると思う。
→確かに説明が上手ではない点は反省したい。個人投資家向け説明会を開いたり、日経ラジオに出演したりと発信は行っている。日経流通新聞には取り上げられているが、7〜8年は日経新聞に掲載されていないのも一般的な知名度が低い理由と思う。今後も折に触れて発信する努力をしていく。
注記)私はプラネットはIR活動にも熱心だと思います。何度も個人投資家向け説明会に参加しています。プラネットの問題点は、そもそも上場する必要があったのか?という点だと思います。株主はほとんどが取引先メーカーですし、財務内容も強固なので特に上場しているメリットが無いと思います。安定成長で配当利回りも高い株なので、個人株主も頻繁には売買しません。そのため流動性が劇的に高まることも考えにくいです。反面、誰もがプラネットを買いたい!と思うような画期的なIR活動を行ったら、多くの株主がなかなか売ってくれないだけに、株価が大幅上昇する可能性はありますね(笑)
個人株主の注目を集めたいなら株主優待が手っ取り早いですが、そこまでして注目を集める必要があるのかは疑問です。議案の説明が下手という指摘もありましたが、他社と変わらないですね。
(13-8)私は玉生弘昌社長のIR説明会を聞いて株主になった。IR活動も頑張っていると思う。
→ありがたいご意見を頂きありがとうございます。

以上で質疑応答は終了となりました。
業績的にもあまり問題のない会社ですが、色んな質問が出るんですね。過去の株主総会と比べて質問内容に変化があるのかが気になる所です。複合金融商品の評価損を除けば特に指摘する点もないので、毎年同じような質問が出ているのかもしれませんね。
それにしてもプラネットが複合金融商品を購入しているというのは違和感を感じます。資産運用に積極的に取り組むようなイメージが無いんですが、金融機関に騙されて買ったのでしょうか?ずっと評価損計上が続いているようですし、今後のマーケット動向も不透明なのでさらに評価損が出る可能性もあります。なぜプラネットがデリバティブに手を出すのか理解できませんね〜真意を質問すれば良かった(笑)
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ひらめき
posted by Zaimax at 14:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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