ダイオーズは日本と米国でオフィス向けにコーヒー、お茶などの飲み物サービスを行っている会社です。
ダイオーズの株主総会に参加するのは初めてです。
2011年6月17日(金)の株価 484円(東証1部 4653) 100株単位 3月決算
PER 12.1倍、PBR 0.93倍、配当利回り 3.10%、株主資本比率 82.3%
監査費用 3,000万円(売上比 0.21%、営業利益比 3.50%) 霞が関監査法人
株主優待 9月末の300株以上の株主に株数に応じてレギュラーコーヒーセット贈呈
詳しくは

ダイオーズ(4653)のホームページ
ダイオーズ(4653)のヤフー株価情報

東証上場以来の株価推移は上記の通りで、最近は500円前後での値動きが続いています。業績は伸び悩んでいますが、株主優待があることで株価は上にも下にも動きにくい感じですね。
2012/3計画 14,220百万円 537百万円 40.08円

スケジュール
14:00〜14:21 報告事項
14:02〜14:04 役員が1人ずつ自己紹介
14:04〜14:06 監査報告 高田不二彦常勤監査役
14:07〜14:21 事業報告 大久保真一社長が決算説明会資料を使って詳しく説明
14:22〜14:47 質疑応答 質問者6人 計8件 28分
14:47〜14:51 議案説明・審議・採決
第1号議案 取締役4名選任の件 5名全員任期満了に伴い4名再任 渡辺辰也氏は退任
第2号議案 監査役1名選任の件 上田卓社外監査役が任期満了に伴い再任
第3号議案 補欠監査役1名選任の件 補欠監査役として加藤信也氏を再任

お土産 レギュラーコーヒー、緑茶ティーバッグなどの詰合せ 後日郵送
飲み物サービス 自社のコーヒーなどのサービス
経営戦略説明会 事業報告時に決算説明会資料を使って説明
注目の株主総会格付けですが、14時から株主総会を開催しており、お土産や飲み物も用意されています。業績についても分かりやすく説明していました。これらを総合的に判断し、ダイオーズ(4653)の株主総会格付けは 『B−』 としました。
議決権を有する株主数 4,453名、その議決権数 134,190個
議決権返送&出席株主数 1,522名、その議決権数 106,502個(79.4%)

ダイオーズの株主総会は新橋のヤクルトホールで行われました。昨年まではもっと不便な場所で開催していた様ですが、今年は新橋駅の近くという便利な場所での開催になり、会社側が想定していた以上の出席者になったようです。
ロビーでは自社のコーヒーなどがサービスされていましたが大混雑でした。暑い時期の株主総会なので、アイスコーヒーなどのサービスはありがたいですね。ただそれほど広くないロビーには商品展示もされていたので、本当に大混雑でゆっくりできる雰囲気ではありませんでした。じゃあ株主総会会場内はどうか?というとさらに超満席状態でした(^_^;)
少し早めに行ったので無事席を確保できましたが、出遅れると座る場所もなく階段部分に座っている人がいたり立ち見の人もたくさんいました。さらには会場内に入れずロビーまで株主が並んでいたようです。遅く来た株主ほど席がない!と社員の人達に文句を言って困らせていました。
たぶん来年はもっと広い会場での開催になるんでしょうね。
そんな超満員の会場なんですが、なぜか議長席の前には意味のない花道が(笑)

正面に大きなスクリーンが用意されていて、13時45分からダイオーズのオフィスコーヒーが登場したドラマシーンが次々と上映されていました。たくさんのドラマシーンでダイオーズが活躍しているんだな〜と感じました。
お土産のレギュラーコーヒーは後日郵送で送られてきますが、株主総会に最後まで出席することが条件になっています。株主総会終了後に出席票を係員に渡す必要があるので、超満員でも帰らずに(笑)立ち見を我慢している株主がたくさんいました。質問が少なかったことからすると、すぐにお土産の受付をしてもらえるなら、途中で帰ってしまう株主が大半の様に思われます(^_^;)
ダイオーズの総会はクールビズスタイルではなく、スーツ・ネクタイの普通の株主総会でした。
大久保真一社長が株主総会の開会を宣言後、まずは東日本大震災の影響について説明があり、続いて役員全員から自己紹介がありました。これはとてもいいことですね。どんな人たちが経営に当たっているのかが分かるので、ぜひ他の会社も取り入れて欲しいと思います。
事業報告はスクリーンの邪魔にならないように、大久保真一社長が右側に用意された席に移動して行われました。決算説明会で使ったプレゼ資料から抜粋して説明していました。多くの会社ではただ招集通知の内容を読上げる形式が多いですが、決算説明資料を使った説明はとても分かりやすく工夫されているなと感じました。
続いて報告事項に対する質疑応答となりました。まずは事前質問に対する回答から行われましたが、ダイオーズの場合事前質問でも当日会場に来ていないと回答は割愛されるようです。まずは事前質問した株主が出席しているかを確認したうえで、出席していれば回答し、欠席だと質問内容と回答は割愛されました。その株主にだけ後日回答しているのでしょうか?
他社では出欠に関係なく(というかその場で出欠を確認する会社は初めてです)事前質問の内容と回答を読上げるのが一般的です。
当日出席するなら何も書面質問しなくてもという感じもしますね。恥ずかしがり屋さんなんでしょうか(笑)
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)(書面)円高が続いているが米国事業への影響とコーヒーなどの輸入への影響は?
→(大久保洋取締役Daiohs USA COO)米国事業は現地調達・現地販売という形態なので、為替の影響はない。ただ連結決算では米国事業も円建てで業績を評価するので、この点では影響がある。
→(依光啓介取締役)コーヒーの輸入への影響については、円高メリット以上にコーヒー豆の価格が上がっている。販売価格の値上げをお願いしている。
(2-1)コーヒーを個人向けに展開する計画はないのか?
→(萩原守取締役)コアは事業所向けだが現役世代の社員数が減っていくので、個人向けの展開も今後の課題と考えている。テストは行っている。
(3-2)もっと広い会場にして欲しい。出席者数の推移はどうなっているのか?アイスコーヒーはコーヒーではない。来年はホットコーヒーも用意してほしい。ダイオーズのコーヒーサーバーも展示してほしい。
→昨年は450名収容の会場に600名の出席者だったので、今年は570名入る会場にしたがそれでも予定を上回ってしまった。会場内に入場できない株主がたくさんおり、大変申し訳ない。
(4-2)生豆はどこから輸入しているのか?
→(依光啓介取締役)コーヒー豆は商社経由で仕入れている。アラビカはブラジル中心で、一部ケニヤから良い豆を仕入れている。相見積もりを取り、より良いものを安く仕入れている。
(5-3)米国の訴訟で総額いくらかかったのか?売掛整理損の内訳は?
→(大久保洋取締役Daiohs USA COO)2年前に提訴された元従業員による集団訴訟だが、80万ドルと予想していたが和解した結果180万ドルになった。差額の100万ドルを特損計上した。
→(谷執行役員?)国内分の特損は、システム開発に伴う売掛金の整理損が発生した。
(6-4)供給している水の安全性と業績への影響は?
→(依光啓介取締役)金町浄水場から放射性物質が検出され、ダイオーズのピュアウォーターサービスへの問い合わせが急増した。水の品質検査結果はホームページでも公表している。世界の氷コクボのロックアイスさんの近くの地下水を使用している。代替の水源も確保している。
→(萩原守取締役)ピュアウォーターがダイオーズ全体の売上を牽引している。117〜118%と好調に推移しており、個人宅も含めて拡大させていきたい。
(注記)ダイオーズのホームページによると、「ピュアウォーター」はすべて「逆浸透膜浄水方式(ROシステム)」により製造しており、0.0001ミクロン超微細孔フィルターで、一般の浄水器では除去できない不純物も徹底的に除去し、限りなく純度の高い水に精製している。問題となっている、ヨウ素、セシウムなどの放射線物質の原子直径は、「ROシステム」で除去できるナトリウム、カルシウムなどの金属イオンの直径と比較してもさらに大きいものなので、理論上「ROシステム」によってヨウ素、セシウムなどの放射性物質の除去が可能であり、「ピュアウォーター」は現在、最も安全な飲料水という事が言えます、と説明しています。
(7-5)アジア市場への展開は?
→社長がアジア市場を担当し、国内はダイオーズサービシーズの社長になる萩原守取締役が担当する。台湾、上海、韓国、北京、そして今年香港に進出し、近々タイに進出する。次の成長戦略としてアジアを強化している。まずはコーヒー文化を根付かせ、トータルオフィスサービスを浸透させていく。中国と韓国は100%独資で進出し、台湾はキャノンと合弁。地元の企業とコラボして伸ばしていきたい。
(8-6)第1号議案で渡辺辰也取締役が退任するが大丈夫なのか?
→渡辺辰也取締役は国内営業を6年続けてきた。心配ではあるが残った役員で頑張るしかない。
→(渡辺辰也取締役 ダイオーズサービシーズ社長)退任するのは世代交代が一番の理由であり、自ら身を引くことにした。取締役の人数が減るから問題ということはないと思う。人を減らせば精鋭になると思う。ダイオーズに入社して36年と11ヵ月になった。
→ダイオーズと渡辺辰也取締役で合弁会社を作る予定。
以上で質疑応答は終了となりました。
取締役全員が回答していますし、とてもバランスの良い質疑応答だと思います。出席者数も激増しているのでもう少し質問が出るかと思いましたが、意外と少なかったですね。大久保社長は会場に入れなかった人に対しても何か質問はありませんか?と問いかけていましたが、場外の株主からは質問はありませんでした(笑)
会場は手狭だったものの、全体的な印象はとても良かったので、ぜひ来年も出席したいと思います。
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