2011年10月04日

超大現代農業有限公司0682.HK

数年前より中国株にも一部投資していますが、中国でも日本と同様に成長性が高そう(に見える(笑))な小さな会社に投資しています。そんな1社の超大現代農業有限公司がインサイダー疑惑や決算書に対する疑問などが出てきて取引停止が続いています。
中国株の投資先で取引停止になるのは、グリーンクールテックに続いて2社目になります。
グリーンクールテックはフロンに変わる環境に優しい冷媒を開発していた会社ですが、子会社との間で色々と問題が発生し、取引中止が続いた後で上場廃止になってしまいました。
グリーンクールテックの場合は夢のある会社でしたが、製品の有効性については疑問を投げかける意見もあったのでリスクの大きな銘柄でしたが、超大現代農業まで取引停止になるのはちょっと意外でした。
どちらも国営企業ではなく民営企業なので、リスクは大きいんですけどね。

超大現代農業は有機栽培野菜の栽培や果樹栽培、牧畜などを手掛ける民営の農業会社です。野菜は日本にも輸出されていて、日本のスーパーでネギを見かけたこともあります。
グローバルに考えると人口も増加しており、農業を手掛ける企業の将来性は高そうだと思い投資しました。

以前から言われていたのは下記のような問題です。
(1)本当に有機栽培をしているのか?実際は農薬などをたくさん使っているのではないか?
(2)栽培面積として公表している農地面積が、実際より多いのではないか?
これらの問題についてはそれほど大きな問題にはならなかったので、事実とは異なったのかもしれません。今年の5月から再度農地面積などに虚偽記載の疑いがあるという指摘が雑誌などに出てきたようですが、会社側は全面的に否定しています。
そんな中で、2011年9月26日午後1時30分から売買停止になってしまいました。一時停止の予定がずっと売買停止が続いています。
売買停止の理由としては、「香港政府は26日、超大現代農業に不正行為があった疑いがあるとして、調査に向けた手続きを開始したもようだ」と複数のメディアが報じています。

その後徐々に詳細が明らかになってきて、
郭浩主席と陳志宝CFOは2009年6月15日に開かれた電話ミーティングで、未公表の増資計画をフィデリティのファンドマネージャーなどに漏洩。この情報を受けフィデリティは、増資公表前の6月16日に保有している超大現代農業の株式を1株あたり5.3HKドルで売却した。
6月17日に超大現代農業は同社株の売買を前場終了後に停止し増資を発表。フィデリティは超大現代農業の増資に参加し、1株あたり4.6HKドルで新株を取得した。6月18日に同社株は売買を再開したが15.5%安と急落した。フィデリティのファンドマネージャーの行為を認知していたとして、郭主席と陳CFOのインサイダー取引が指摘されたという。

確かに増資計画を外部に漏らしたのはよくないと思いますが、それ以上に酷いのはその後のフィデリティの動きではないでしょうか?
増資を計画しているという話を聞いて翌日には持ち株を売却して株価を下げ、その下がった株価をベースに設定された増資に参加して安値で株を買い戻しています。
日本でも外資系の投資家による同じような増資に絡んだインサイダー疑惑が報道され、規制の強化や調査が行われているので、中国でもこのような事例は多くあるのかもしれません。
それにしてもフィデリティがこのような不正取引を手掛けていたというのはショックです。
フィデリティといえば世界でも有数の投資信託会社ですし、優良なファンドを低コストで提供している会社というイメージを持っていました。ピーター・リンチが米フィデリティの「マゼラン・ファンド」のポートフォリオ・マネジャーを務めていて、小型成長株投資で投資家の資産を大きく増やしたことでも有名です。
私の基本的な投資手法も、ピーター・リンチの本を読んで参考にした点も多いので、フィデリティに対して良いイメージを持っていました。
それだけにフィデリティがこんな明らかなインサイダー取引に手を染めていたというのはとても残念です。
今回の件もフィデリティがインサイダー情報を元に売買しなければ、これほど大きな問題にはならなかったはずです。コンプライアンスに厳しいフィデリティのファンドマネージャーであれば、増資の情報はインサイダー情報に当たるので、軽々しく口に出してはいけませんよ!と注意するくらいの矜持を持って欲しいものです。フィデリティといえども儲かれば何をやってもいいというのが実態なんでしょうか?
インサイダー取引を行ったのはフィデリティなんですから、フィデリティこそ罰を受けるべきで、超大現代農業はおとがめなしにしてくれないかな〜(^_^;)

1つ問題が出てくると次々と報道が続くのはどこの国でも同じなんでしょうが、インサイダー疑惑以外にも問題点が「アノニマス・アナリティクス」のウェブサイトに掲載されているようです。
(3)財務諸表のうえでは同社は多額の手元現金を有しているが、それにもかかわらず増資を頻繁に行って資金を調達しているのはおかしい。
(4)資本投下が同業他社を37%も上回っているにもかかわらず、事業の成長率は同レベルにとどまっている。
(5)超大現代農業が使用する肥料は郭主席の支配会社からのみ購入している点も不自然。
(6)自社の企業価値を誇大に宣伝している疑いもある。
今後どう推移するのかは分かりませんが、中国株と言えどももう少し頻繁にチェックする必要があるのかなと思います。今までは月に1度程度しかチェックせず放置状態だったので(笑)
2011年10月3日付のニュースでは、
超大現代農業は、9月30日に2011年6月決算の発表が遅れることを発表した。各種の報道を受け、公認会計士が2011年6月本決算について追加の監査を実施することに同意したため、だそうです。
立ち直ってくれるといいんですが。
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posted by Zaimax at 13:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 個別銘柄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
0682は早く売り買いを再開して欲しいですね。
Posted by tommy at 2012年01月24日 21:59
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