ディー・エヌ・エーは携帯電話向けのSNSサービスやネットオークションビッダーズを提供している会社ですが、最近は手軽に楽しめるソーシャルゲームが大ブームになっており、ゲームポータルモバゲーが業績を牽引しています。ディー・エヌ・エーDeNAの株主総会に参加するのは初めてです。
同業のグリーの株主総会レポートもご参考に → グリー(3632)2011年株主総会レポート
2011年6月24日(金)の株価 3,360円(東証1部 2432)100株単位 3月決算
PER 13.2倍、PBR 6.5倍、配当利回り 1.13%、株主資本比率 60.2%
監査費用 8,100万円(売上比 0.07%、営業利益比 0.14%) 新日本監査法人
株主優待 なし
ディー・エヌ・エーDeNA(2432)のホームページ
ディー・エヌ・エーDeNA(2432)のヤフー株価情報

上場からの株価推移を見ると、リーマンショックの際には大きく下落していますが、基本的に上昇トレンドが続いています。グリーの株価も同じような動きが続いていますが、こんな会社も珍しいですね。下記の通り業績もここ2年ほど急激に伸びているので、それが株価にも反映されているようです。
2012/3計画 147,000百万円 37,500百万円 254.1円 四季報2011年秋号予想

スケジュール
10:00〜10:23 報告事項
10:03〜10:04 監査報告 渡辺武経常勤監査役
10:04〜10:22 事業報告 女性ナレーションで映像を使って説明
10:22〜10:23 公正取引委員会からの排除措置命令について南場智子社長が説明
10:23〜10:26 議案説明
第1号議案 剰余金処分の件 期末配当34円 昨年の12円から22円増配
第2号議案 定款一部変更の件 1→300分割で単元株制度を採用したため所要の変更
第3号議案 取締役6名選任の件 5名全員任期満了4名再任
2名新任(ニール・ヤングngmoco,LLC CEO、小林賢治執行役員)経営体制強化のため1名増員
第4号議案 監査役3名選任の件 2名任期満了1名再任 2名新任で1名増員
10:27〜11:36 質疑応答 質問者13人 計19件 69分
11:36〜11:38 議案採決
11:39〜11:48 南場智子社長の退任あいさつ

お土産 パティスリーBOSTONのスティックケーキ10本 後渡し
飲み物サービス 水のセルフサービスがあったかも
経営戦略説明会 なし
注目の株主総会格付けですが、お土産もあり、質疑応答もしっかりと時間を取り対応していました。株主総会を参加しやすい土曜日に開催しているのもプラスです。これらを総合的に判断し、ディー・エヌ・エーDeNA(2432)の株主総会格付けは 『C+』 としました。

ディー・エヌ・エーの株主総会は土曜日の10時から、シェラトン都ホテル東京で行われました。東京メトロ南北線の白銀高輪駅と白銀台駅のちょうど真ん中辺りにあるので、どちらから歩いても遠いんですよね。
今日は同じ時間帯にインプレスの株主総会もあるため、まずはインプレスに顔を出してからDeNAの株主総会に参加しました。
お土産は後渡しで、広島のパティスリーBOSTONのスティックケーキ10本詰合せでした。お米も入ったしっとりとしたボリューム感のあるスティックケーキで、とても美味しいスイーツでした

下記のサイトからも購入できます。
![]() −米粉でできたスティックケーキ−いろんな味が楽しめる!『スティックケーキ詰め合わせ』・10... |
会場内には、(8+5+5+6)×20のレイアウトで480人分の椅子が用意されていました。7割くらいの出席率だったので300人位が出席しているようです。株主席と役員席はかなり離れていました。
会場内には質問用のマイクスタンドが8本用意されていました。
今回の株主総会を最後に社長を退任する南場智子社長(家庭の事情による退任であり、退任後も取締役に残ります)の挨拶から株主総会は始まりました。南場智子社長はマッキンゼー出身の敏腕コンサルタントであり、株主総会の運営など手慣れたものなんだろうな〜と思っていましたが、意外と緊張しているようでした。やはり株主総会となると創業者でも緊張するものなんですね(笑)
事業報告は映像で行われましたが、続いて南場智子社長から2011年6月9日付で出た公正取引委員会からの排除措置命令についての説明がありました。
ディー・エヌ・エーはまだまだ成長中の会社であり、社内体制など充分でない部分もあるので、今回の指摘を真摯に受け止め、より良い会社にしていくための一歩と前向きに捉えて、社内体制の整備に努めていくそうです。排除措置命令についてはいろいろと言いたいこともあるようです。
続いて議案の説明があり、その後質疑応答となりました。
質問には南場智子社長、担当取締役からバランスよく回答がありました。人気の会社だけあって多くの質問が出ていましたが、会社を応援する内容や南場智子社長の退任を残念がったり心配したりする質問が多く出ていました。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)業績連動型の配当だが、配当性向は20%にも満たない(15.5%)配当性向目標はあるのか?
→DeNAは成長期の会社であり、利益は今後の成長投資やM&Aなどに使っていきたい。成長投資とのバランスを考え配当を決めており、現状の配当性向は15%程度。今後もう少し高めていく可能性もあるが、内部留保の充実も図りたいので、バランスを見ながら検討していく。
(2-2)外資系証券会社は米国事業は失敗するとコメントしているが実際はどうか?
→社運をかけてグローバル展開しているので、ぜひとも成功させたい。
→(守安功 取締役ソーシャルメディア事業本部長兼COO)海外展開はソーシャルゲームかつスマートフォン中心に展開している。日本ではガラゲーのソーシャルゲームで事業拡大してきたが、アイテム課金が月100億円、年間1,200億円規模まで拡大し成長している。他社も含めると2,000億円規模になる。スマホも普及するので今後3〜4千億円になってもおかしくない。海外でもスマホ上ではソーシャルゲームで遊んでもらえると思う。世界で50億台の携帯電話がほとんどスマホに移行していく。数十億人がモバゲーを遊んでもらえるベースとなる。日本国内の10倍規模になる可能性があり、国内と同様の環境整備を進めていく。うまくいくかどうかは今後次第だが、マーケット規模は大きいので、積極的に取りに行く。
(南場智子社長)インターネット業界では、日本発で世界一になった会社がないので、(外資系証券会社などでは)悲観的な見方もあるのだと思う。ぜひ日本発のモバゲーを普及させたい。日本人だけでの成功は難しいので、米国ではngmocoを買収し、中国では中国人の採用も行っている。日本発のプレイヤーが世界一に登りつめるよう頑張っている。
(3-3)フェイスブックのような現実のリアルソーシャルグラフとの連携などは考えているのか?
→(守安功)私もフェイスブックに登録し使っているが、友人・知人とのコミュニケーションを楽しむのが強みだと思う。その中にソーシャルゲームもあるが、モバゲーは逆にゲームを楽しみながらコミュニケーションが広がっていく。どちらも共存できると思う。欧米ではフェイスブックが強いので、ソーシャルゲームは普及しないと言われているが、そのために参入するプレイヤーも少ないのでチャンスだと思う。日本でミクシィとソーシャルゲームが共存しているように、世界でも共存が可能だと思う。
(南場智子社長)フェイスブックと比べてARPU(Average Revenue Per Userアープ)は30〜40倍を達成している。バーチャルなSNSの方がエンタメでは優れているのかもしれない。
南場智子社長と話してみたい!質問してみたい!という株主がたくさんいるようで、まだまだ質疑応答は続きます。後半の質疑応答の様子は、ディー・エヌ・エーDeNA(2432)2011年株主総会レポート2でお楽しみくださいね。
ディー・エヌ・エーDeNA(2432)2011年株主総会レポート2
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