2011年09月22日

ゲンキーの株主総会結果1

2011年9月14日(水)に福井市で行われたゲンキー(2772)の株主総会ですが、株主優待廃止については藤永賢一社長から5分間ほど説明があったそうです。

まずはゲンキーから報告のあった株主総会での議決権行使結果についてまとめてみます。
今回は下記の4つの議案が上程されています。
 第1号議案 剰余金処分の件
 第2号議案 取締役4名選任の件
 第3号議案 取締役3名選任の件
 第4号議案 ストックオプションとしての新株予約権発行の件

ゲンキー議案賛否

上記の通りすべての議案が可決となりましたが、賛成率は90%程度に低下しています。昨年1名取締役を選任する議案の賛成率は99.39%という高い割合だったのと比べると、大きく低下しています。
ゲンキーの議決権数は34,320個程度ですが、藤永賢一社長の選任議案には21,005個の議決権が行使されています。61%の議決権が行使されたことになりますが、この中には当日株主総会に出席した株主の議決権数は含まれていません。
このうち藤永賢一社長や取締役の方々、持ち株会など確実に賛成に回る固定票が18,000個あるので、これを除いて考えると下記の様になります。

 決議の結果 21,005個 反対 1,521個 反対割合  7.2% 
 固定票除く  3,005個 反対 1,521個 反対割合 50.6%


藤永賢一社長の持分や役職員の持分を除くと、僅差で社長選任が否決されたことになります。
反対の意思を示したくて株主総会に参加した人も多くいると思うので、株主総会出席者の賛否を集計すれば、実質的な反対割合はもっと高くなると思います。
ゲンキーとしてはこの事実を厳粛に受け止めて、個人株主を軽視することの無いようにしてほしいものです。
今回も13,300個あまりの議決権は行使されませんでした。議決権行使に興味のない株主が多いんだなと感じます。株主優待廃止という大きな問題があっても行使しないんですから、ゲンキー自体にあまり興味がないんだなとも感じます。
この一因としては、株主優待銘柄に顕著なんですが権利日前後だけ株主で、権利落ち以降すぐに売ってしまう株主や、さらには権利日をまたいで現物買いと信用売りで両建て状態にしている優待ハンターが増えていることも影響しているんだろうなと感じます。株主総会の招集通知が来る頃にはすでに株主でもないわけですから、議決権などには興味を感じないんでしょうね。
次回の中間期末である12月末では、このような株主優待権利取りの買いは無くなるので、株主数は大きく減少すると思います。

下記のグラフは、ゲンキーの株主数の推移と株価推移を合成したものです。
ゲンキー株主数
データが不足しているので正確ではないですが、2009年12月に株主優待制度を導入後株主数が急増し、東証2部・東証1部と上位市場に移るとともに知名度も向上して、株価も大きく上げています。
株主優待導入後株主数が大きく増えたわけですが、この中には大きく分けて2種類の株主がいます。
1つは株主優待も導入したし長く応援しようと考えて、ずっと保有している株主
もう1つは、先ほども言及したように権利確定日前後だけ株主名簿に登場する幽霊株主のような存在です。
株主優待導入と東証上場で知名度が上がり、株主数が4千名以上増えましたが、2011年12月末でどの程度減るのかが注目ですね。
上記のうち権利確定日だけ株主になる人たちはもちろん権利を取らないので、幽霊株主はゼロになります。さらに株主優待を楽しみながら長く応援してきた株主も、上記グラフの通り現状の株価でも十分に利益が出ているので、たぶん売ってしまうのではないか?と感じます。これだけ大きな株主優待変更も珍しいので、株主優待と株主数の関係を分析するにはとても良い事例になりそうです。
増加した4,300名の株主のうちどの程度がゲンキー株を持ち続けてくれるのか、今後もチェックしていきたいと思います。

ゲンキーは東証1部まで駆け上がりましたが、株主数が2千人を下回ると2部に指定替えとなってしまいます。指定替えまでには1年間の猶予期間があるので、この間に株主数を増やせば良いわけですが、12月末の株主数が2千人を切るか近付くと、会社側も危機感を感じると思います。株主数の推移状況によっては、1年も経たないうちに再度株主優待復活という可能性もありそうです。
せっかく東証1部に上場したのに、すぐに2部に降格になるのはゲンキーとしても避けたいでしょうからね。この点でも株主数の推移は要注目です。
個人投資家を軽視して、機関投資家の言いなりになった結果がどうなるのか、ゲンキーは特に一般消費者を相手にしたサービス業だけに、業績への影響も含めて推移を見守りたいと思います。
ゲンキーの株主総会の中で、株主優待についていろいろとやり取りがあったようなので、その点については下記記事にまとめてみたいと思います。

 ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート1
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ひらめき
ゲンキー株主優待廃止に関する記事ひらめき
 2011年9月8日付 ゲンキー株主優待廃止!
 2011年9月22日付 ゲンキーの株主総会結果1
 2011年9月23日付 ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート1
 2011年9月26日付 ゲンキーの2011年9月売上


posted by Zaimax at 17:33 | Comment(2) | TrackBack(0) | 投資で疑問に感じること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも、すばらしい記事を書いてくださり、どうもありがとうございます。
今回のゲンキーの優待廃止には、落胆しました。静岡在住なものですから、当地にも出店して欲しいと思っていました。私の唯一の出世株でした。株主をえさで釣って、捕まえたらポイ捨てができる社長なのですね。
既に一部売却済み、後ほど全て売却します。
他に応援したい株を探します。
これからも記事を楽しみにしております。
Posted by 青い月 at 2011年09月23日 11:34
青い月さん、コメントありがとうございます。
ゲンキーはいきなり株主優待廃止!ということで、私も驚きました。普通はまずは縮小というケースが多いと思います。
かなり思い切ったことをしたな〜と思うとともに、個人株主を馬鹿にし過ぎではないか?と感じて、記事を書き始めました。
株主総会での説明などもまとめていますので、続報もご覧くださいね。
以前から持っているのであれば十分に利益も出ていると思いますし、売りやすいですよね。
一方で、株主優待が欲しくて最近買った人にとってはまさに青天の霹靂で、優待もなくなるわ株価もさがるわで大変だと思います。
会社側に苦情が殺到するのも当然でしょうね。

多くの個人株主が売却し株主数が大幅に減れば、また株主優待復活の可能性もあると思います。
ゲンキーとしても2部降格は避けたいでしょうからね。
これからもよろしくお願いします。
Posted by Zaimax at 2011年09月24日 20:52
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