2011年09月08日

ゲンキー株主優待廃止!

ゲンキーの株主優待制度廃止が、個人投資家の間で波紋を広げていますexclamation×2
先日はまったく関係のない大光の株主総会でも、ある会社(ゲンキーなんですが)が株主優待を廃止して迷惑している、大光は株主優待を廃止することはないですよねexclamation&questionと確認の質問が出るほどです。
いろいろと過去の経緯を調べてみると、個人投資家を利用できるだけ利用して、用がなくなったら使い捨てているように感じたので、経緯をまとめてみます。
ゲンキー(2772)は福井地盤の郊外型ドラッグストアーで、岐阜県・愛知県にも進出してきています。こちらでも人気の会社の様ですし、マーケットの大きいエリアへ進出しているので売上も伸びています。
ゲンキー株主優待廃止
上記の通り利益は増減を繰り返していますが、売上は順調に伸びています。
中長期投資家の間でも比較的人気のある銘柄で、私がチェックしているブログにもよく登場していました。遠方からわざわざ福井までお店を見に行く株主がいるくらい支持されていたことを覚えています。
ゲンキーは福井が本社ということで知名度が低く株価が割安に放置されている、というまさに私の投資基準にぴったり合った銘柄なんですが、気付くのが遅く投資チャンスを逃してしまいましたもうやだ〜(悲しい顔)
ゲンキー株主優待廃止
株価も上記の通りきれいに上昇していました。
株主優待制度については、以前の株主総会から導入してほしいという声が多かったようで、2009年11月16日付のリリースで株主優待制度新設を発表しています。その後東証2部上場、東証1部上場とトントン拍子に上位市場への上場を果たしました。
 2009年11月16日 株主優待制度新設を発表 2009年12月の株主から開始
 2010年 5月27日 東証2部上場承認 公募増資を実施
 2011年 5月25日 東証1部上場承認
 2011年 8月22日 株主優待制度廃止を発表

株主優待を導入するまでは知名度も低く、株主数も1,200人程度でした。このままでは東証への上場は難しいレベルです。東証2部だけなら株主数は800人以上なので上がれるかもしれませんが、東証1部を目指すなら2,200人以上必要なので、最低でも千人以上株主を増やす必要があります。
そこで藤永賢一社長は、株主から要望のあった魅力的な株主優待制度を導入して、一気に株主数を増やして東証を目指そうexclamation×2と考えたのではないでしょうか?
株主優待制度新設のプレスリリースでは、
株主の皆様からの日頃のご支援にお応えするとともに、ゲンキー株式への投資魅力を高め、中長期に保有して頂ける株主様の増加を図ることを目的に株主優待制度を新設すると書かれています。
10万円ほどの投資で年間最大2万円の商品券がもらえるという株主優待は、確かにかなり魅力的です。実際株主優待導入後は会社側の目論見通りに株主数は大幅に増えています。
もちろんそのほとんどは個人株主です。
ゲンキー株主優待廃止
一気に株主数が3.7倍に増えましたし、直近では4.4倍まで増えて2011年期末の株主数は5,596人に達しています。これだけ株主数が増えましたから東証の上場基準も楽にクリアして、上記の通り公募増資で資金を集めながら一気に東証1部まで駆け上がりました。ここまでは何の問題もありません。株主としては手厚い株主優待をもらいながら、東証1部にまで上場して株価も上昇るんるんと良いことばかりです。そこへ降って湧いたように株主優待制度廃止のお知らせです。

株主優待制度については個人投資家と機関投資家の間で利害の対立があり、廃止・縮小する会社もあります。しかしながら今回のケースはあまりにも露骨すぎると思います。
株主優待を餌に個人株主を集めて東証上場を果たし、上場後すぐにもう用済みなので株主優待制度を廃止して個人株主を切り捨て、とはあまりにも個人投資家を馬鹿にしていると思います。
中長期に保有して頂ける株主様の増加を図ることを目的に株主優待制度を新設したはずなのに、2年もたたないうちに株主優待制度を廃止とは言っていることと実際の行動に差があり過ぎです。
ゲンキーのような小売業の場合、消費者でもある個人投資家をもっと大事にしないと、先々の業績にも響いてくると思います。幸いなことにうちの近くにゲンキーはありませんが、個人株主を軽視し裏切るようなことを平気でするような会社のサービスを利用したいとは思いません。個人株主を平気で裏切るということは、消費者だって平気で裏切るようなことをするかもしれません。そういった連想が働いてしまうのが個人を相手にしたサービス業の恐ろしいところです。ですからなおさら個人株主を大事にしないといけないと思います。
今後ゲンキーがどうなっていくのかは分かりませんが、すでに対前年比の伸び率は低下しているようです。今回の株主優待廃止でさらに客足が遠のけば、業績への影響も出てくると思います。
今回のゲンキーのケースは特に悪質だと思いますが、他社でも時々あることです。多くはファンドなどの機関投資家から株主優待制度を廃止して配当で還元しろexclamation×2と要求されて縮小・廃止しているのだと思いますが、もっと個人投資家を大事にして欲しいと思います。ファンドなどの機関投資家は、自分のお金を運用しているわけではなくて、他人(それも結局は個人投資家のお金が大半です)のお金を運用しているだけであり、そのうち株式も売却してしまいます。中長期で保有することは稀です。一方で個人株主はそのお店が好きであれば、ずっと保有してくれることもよくあります。どちらをより大事にすべきかは明らかだと思います。
機関投資家を重視して株主優待を縮小・廃止した会社は、その後個人投資家から見捨てられ、業績・株価とも低迷するケースもよくあります。困った機関投資家は会社側に持ち株の買取を請求し、会社の財務内容まで悪化してしまうというおまけ付きです。
株主優待制度を導入するなら持続可能な制度として設計してほしいですね。

来週の9月14日(水)10時から福井市でゲンキーの株主総会が開催されます。きっと株主優待廃止についても厳しい意見・質問が出ると思います。しかしいくら厳しい意見を言っても聞く耳は持っていないでしょう。個人株主にできることは限られます。
今回は第2号議案として取締役4名の選任議案が上程されています。
そして第4号議案では取締役などにストックオプションを付与する議案も上程しています。
個人株主の意思を会社側に明確に示すため、これらの議案に反対票を投じることを推奨したいと思います。
株主総会の議案への賛否状況については、株主総会後に報告が義務付けられていますひらめき
昨年の報告書によると、取締役1名選任の議案については99.39%という高い賛成率で可決しています。ストックオプションを付与する議案については91.84%と昨年の議案の中では一番反対が多いものの可決されています。
今回は反対票を投じることでこれらの賛成率が目立って下がれば、会社側も個人株主を軽視するのも問題だなと警鐘を鳴らすことになると思います。もちろん議案を否決するほどの力はありませんが、反対票が10%、20%と高くなれば会社側も今までの様に無視し辛くなると思います。
昨年のゲンキーの議決権数は34,328個ほどありますが、実際に行使されたのは21,324個ほどであり、62%程度しか議決権が行使されていません
株主総会へ出席した株主の議決権は集計されないので無視された形になっています。今年も株主総会に出席して反対したとしても、反対票には加算されません。棄権と同じ扱いになってしまいます。
株主総会に出席した株主の議決権も集計に加える様会社側に要求するべきです。実際に出席者数の賛否を集計している会社もありますし、出席株主の議決権はすべて議案に反対として集計している会社もあります。棄権扱いにするのは個人株主軽視も甚だしいと思います。

ゲンキーの議決権行使率が低いのは、個人株主が議決権行使書を返送せず捨ててしまっているからだと思います。今回は個人株主の意思を明確に経営陣に示すため、議案に反対にチェックして返送することを推奨します。個人株主が議案に反対と記入して議決権行使書を返送するだけで、反対票の割合は目に見えて高まると思います。いまこそ行動を起こす時ひらめきだと思います。
今回のゲンキーの株主総会議案に対する賛否の推奨は下記の通りです。
海外では機関投資家向けに議案の賛否について助言することが広く行われています。
 賛成 第1号議案 剰余金処分の件
 反対 第2号議案 取締役4名選任の件 
 1名反対 第3号議案 取締役3名選任の件

経理業務を担当しながら監査役候補となっている1番の小川正視氏の選任に反対します
議決権行使書への書き方は、3号議案には賛成に丸をして、カッコ内に1と記入します。これで1番の小川氏は反対、残りの2名には賛成ということになります。面倒であれば3号議案も反対でかまいません。
 反対 第4号議案 ストックオプションとしての新株予約権発行の件

簡単に記入したいのであれば、第1号議案は賛成に丸をして、残りの3議案には反対に丸をして郵送すればいいと思います。何も記入せずに郵送するとすべての議案に賛成として集計されてしまうので注意が必要です。返送しない場合は集計に加えてもらえないので、株主の意思が反映されません。
今回は記事にするのが少し遅かったかもしれませんが、議決権行使書が手元にある方は上記の通りチェックして返送することをお勧めします。捨ててしまった人も探して返送することをお勧めします。
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ひらめき
ゲンキー株主優待廃止に関する記事ひらめき
 2011年9月8日付 ゲンキー株主優待廃止!
 2011年9月22日付 ゲンキーの株主総会結果1
 2011年9月23日付 ゲンキー(2772)2011年株主総会レポート1
 2011年9月26日付 ゲンキーの2011年9月売上


posted by Zaimax at 12:29 | Comment(1) | TrackBack(1) | 投資で疑問に感じること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
総会に行ってきました。残念ながら2,3,4号議案は拍手で多数とみなされ、可決しました。
今年はかなりの参加者になったようで、満員状態でした。
やはり参加者の興味は優待廃止にあったようで、その質問がかなり出ていました。
社長は一応率直にそれに回答し、東証に格上げするために、優待を設置し、株主の数が予想を上回った段階で、「優待の総額が会社の負担となった」段階での廃止を決断した。とのことです。それによって株主に迷惑をかけた。そのかわり絶対に株価をあげて被害をこうむった株主に報いるとのことでしたが、どうなるでしょうね。
これって株主に訴訟をおこされないのでしょうか???
こんなものでしたね。
あとは お土産がありましたね。中身は確認していないので、必要とあれば、あとでご報告します。
Posted by yamauchi at 2011年09月15日 08:24
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