2011年08月03日

安愚楽牧場の実質破たん2

東京商工リサーチの倒産速報によると、和牛オーナー制度で和牛への投資を幅広く呼び掛けていた安愚楽牧場が、2011年8月1日に栃木義宏・柳澤憲の両弁護士に債務調査を依頼し、実質的に破たんしたようですが、今日2011年8月3日の日経新聞にも何も記事が出ていませんし、帝国データバンクの大型倒産速報にもまだ掲載されていません。
帝国データバンクの定義ではまだ倒産とは言えないということなんでしょうが、取引先への代金支払は現在停止状態となっているということなので、実質的には破綻していると思います。帝国データバンクの倒産の定義には、経営者が倒産を認めるという条件もあるので、経営者の三ヶ尻久美子社長が、まだ債務内容の調査中であり倒産とは認めていないので、帝国データバンクでは大型倒産速報に載せられないのかなと思います。

昨日の記事では、早めに事業をストップして債権者への支払額を確保する意図もあるのかなという感想も書きましたが、最近の安愚楽牧場の動きを見ると、肉牛の放射能汚染問題に便乗した悪質な倒産劇ではないかexclamation&questionと感じるようになってきました。
 昨日の記事 次項有 安愚楽牧場が実質倒産

私は安愚楽牧場の和牛オーナー制度には投資していませんし、広告などを見てもあまり興味を感じませんでした。ですから和牛オーナー制度についてよく知っているわけではありません。
最近ネットを見ていて気付いたのは、6月〜7月にかけて安愚楽牧場のバナー広告が大量に出稿されていたことです。私はテレビや雑誌などよりネットを見ている時間が圧倒的に多いので、ネット広告以外の出稿状況はよく分かりませんが、他のネット上の書き込みなどを見ると、ネットだけではなく他の媒体も含めて過去最高規模の広告を出していたようです

会社側は肉牛のセシウム汚染の問題で急速に資金繰りが悪化したと説明しているようですが、それだけの理由で創業30年を超える日本最大の畜産会社が倒産するものでしょうか?
平成23年3月期の売上は1,027億2394万円と初の1000億円超と業績を伸ばしていた、とも書いてあるので、利益やキャッシュフローが伸びていたのかは分かりませんが業績も好調に推移していたようです。これだけの規模で業績もしっかりとしていたなら、牛肉のセシウム汚染が問題になってすぐに倒産というのはちょっと解せません。売上は伸びていたものの、以前から資金繰りは厳しかったのではないかと感じます。売上についてもどこまで監査を受けているのか分かりませんので、信頼性がどの程度なのかは分かりません。こういった倒産劇では、後から粉飾決算などの問題が出てくるケースもよくあります。
財務内容がどうなっているのかは分かりませんが、安愚楽牧場の牛が出荷停止となって資金繰りが厳しくなり、オーナーへの配当が難しくなったのなら、まずはオーナーに現状を説明して配当を一時止めて、資金繰りを改善するのが先決だと思います。
純粋に放射能汚染の問題による資金繰り悪化であれば、銀行や政府系の金融機関から緊急融資を受けることも可能なのではないでしょうか?東日本大震災による倒産を防ぐためのセーフティネットが整備されていると思います。こうした制度の対象にもならないくらいに財務内容や事業実態が悪くなっていたのでしょうか?疑問は増えるばかりです。

資金繰りに窮するなか、過去最大規模の広告を出稿して新たな投資家を募るというのは、ねずみ講そのものだと思います。破綻の恐れを認識しながら、リスクについて説明せずに積極的に投資を募っていたとすると、投資詐欺に該当するのではないかと思います。直近にオーナーになった人にとっては驚天動地という感じだと思います。新たな被害者を拡大させてしまうことになるので、経営陣のモラルを疑います。

会員数は全国で3万人と書いてありますが、長い歴史もあるし広告もよく見かけたのでもっと多いのかと思っていました。和牛商法は別の会社で詐欺事件があったりして、あまりイメージが良くなかったという歴史があるので、それほど一般に浸透していなかったのかもしれません。
今回和牛オーナー商法の最大手が実質的に破たんしたことで、やはり安愚楽牧場もそうだったのかということになってしまいます。

倒産と認定されればマスコミの報道も出てきますし、安愚楽牧場の実態が明らかになってくると思います。セシウム汚染牛の問題が起こるまでは資金繰りも順調で、業績・財務内容とも問題なかったのか、あるいは以前から自転車操業を続けていたので、これをきっかけに倒産させてしまえ!ということなのか、真実が徐々に明らかになってくると思います。
こうした広く一般から小口資金を集めている投資会社の倒産が起こることで、やはり投資は危ないexclamation×2危険だexclamation×2という風潮がまた蔓延してしまうのはとても残念なことです。
日本に投資が根付くのには、まだまだ時間がかかりそうですもうやだ〜(悲しい顔)
 ブログランキングに参加しています 次項有 にほんブログ村 株ブログ 株 中長期投資へ
 トップ3を目指しています!クリック応援よろしくお願いします
ひらめき
関連する記事
 安愚楽牧場が実質倒産

ミクシィに久し振りにアクセスしたら、読売オンラインの記事が配信されていました。
和牛オーナー制度で知られる栃木県那須塩原市の安愚楽牧場が経営の行き詰まりから取引先などへの代金支払いを停止している問題で、日本弁護士連合会消費者問題対策委員会の副委員長を務める紀藤正樹弁護士(東京第二弁護士会)は3日、弁護団を来週にも結成し、牛のオーナーなどからの相談に応じる方針を明らかにしたそうです。
紀藤弁護士の事務所には、8月1〜3日に和牛のオーナーや牛を預かっている農家からの電話相談が計約330件寄せられ、大半が「解約したい」という相談だそうです。
徐々に報道もされつつあるようですね。


posted by Zaimax at 21:44 | Comment(0) | TrackBack(1) | 投資で疑問に感じること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

紀藤正樹弁護士「河本事件はモラルの問題ではなく、詐欺にもあたりうる問題」
Excerpt: 1 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2012/05/31(木) 16:44:13.45 ID:DgieIOqy0 ?2BP(7537)弁護士 紀藤正樹 Masaki kito ?@m..
Weblog: 【2chまとめ】ニュー速嫌儲板 【ノンアフィ】
Tracked: 2012-05-31 21:03