2011年08月03日

安愚楽牧場が実質倒産

東京商工リサーチの倒産速報によると、和牛オーナー制度で和牛への投資を幅広く呼び掛けていた安愚楽牧場が、2011年8月1日に栃木義宏・柳澤憲の両弁護士に債務調査を依頼したそうです。
帝国データバンクの大型倒産速報には掲載されていなかったのでガセネタかexclamation&questionと思いましたが、東京商工リサーチに載っていました。
弁護士に債務調査を依頼した段階なので、帝国データバンクでは倒産という定義にはならないのかもしれません。

福島第1原発の放射能漏れ事故により和牛が出荷停止になったり、和牛の価格が急落して急速に資金繰りに行き詰まり、現在では取引先への代金支払いも停止状態になっています。債務調査の担当弁護士は、資産・負債の調査を1ヵ月以内に終了させ、今後の方針を決定するそうです。
保有している和牛の価値が低下していますし、出荷が制限されている影響もあります。今後は新規の和牛オーナーの募集も出来ないので、資金の流入が大幅に減ってしまう一方で、えさ代や社員の給料などの費用は継続して発生するので、日に日に状況は悪化していくのでしょうね。
負債総額は620億円近くということなので、かなり大きな倒産になります。
安愚楽牧場はつい最近までマネー誌などでもオーナーの募集を続けていたので、最近オーナーになった人もいると思いますし、オーナーは全国にたくさんいるはずです。東京電力の株価下落にで、配当を年金代わりにしていた人がたくさんいましたが、同じような感覚で安愚楽牧場の和牛オーナーになった人も多くいると思われ、東京電力の当面ずっと無配継続に続いて、安愚楽牧場まで倒産となると今後の生活設計が立たないような人がたくさん出てきそうです。色々と投資先を分散していたはずが、すべて東京電力のせいで駄目になってしまったというのはやり切れないでしょうね。
東京電力と比べてマシなのは、出荷制限がかかっている和牛は急落前の価格で買い上げてもらえる可能性がある点でしょうか?あるいは東電から補償される可能性があります。

2011年3月期の売上は1,027億円と初の1千億円超えと業績を伸ばしていたそうなので、福島原発の問題が無ければ倒産しなかったのかもしれませんが、牧場も全国に分散していて、子牛の購入資金も投資家から集めているわけで、福島近辺で牧場を経営している農業者と比べればはるかにリスク分散がされているはずなのに、なぜこのタイミングで倒産なのか?という点には少し疑問も感じます。一時的な環境の悪化くらいには耐えられるだけの体力があるのではないでしょうか?
あるいは無理をして資産を毀損してから倒産するよりは、まだ資産があるうちに事業を停止し、できるだけ資産を多く残して投資家に分配するために、早めに事業を停止したのでしょうか?
たぶん事業を続ければ続けるほど赤字が増えるので、資産は目減りしていくと思います。

あるいは売上は拡大していたものの、放射能汚染問題が発生する前から自転車操業のような状態で、新たな資金が入ってこないと運転資金もショートするような状態だったのかもしれません。
今後報道が増える中で、安愚楽牧場が倒産に至った実態が明らかになってくると思います。

それにしてもこういったオルタナティブな投資商品(新しく出てきた投資商品という意味で使ってみました)で損失を被るケースが増えていますね。
ラブホテルファンドも破綻しましたし、ちょっと利回りが良くて安定した投資先に見えるものほど深く検討せずに投資してしまうので、高齢者などの被害者も多くなり被害金額も大きくなってしまいます。
大事なお金を託すんですから、どんな投資商品にもリスクがあることを肝に銘じて、しっかりと調べてから投資することが大事ですね。
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ひらめき


タグ:安愚楽牧場
posted by Zaimax at 01:44 | Comment(2) | TrackBack(0) | 投資で疑問に感じること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
投資は自己責任と言われてしまえば、返す言葉もありませんが、多くのオーナーは本当にあぐらを応援してきました。 あぐら応援コースに加入した人も多いいと思います。 オーナーに送られてきた決算書は黒字でした。

あぐらを信用していただけに言葉に出来ない思いが皆さんあると思います。

幹部役員はせめて、誠意を示す対応をするべきです。
Posted by なな at 2011年08月11日 17:23
ななさん、コメントありがとうございます。
決算書は黒字だったんですね。
実際は赤字でも黒字に見せることは可能ですし、個人レベルで実態を把握するのは難しいですよね。

最近の大々的な募集広告などを見ると、あぐらを信頼できないという感じがしてしまいます。
最近の広告を見てオーナーになった人にとっては、大々的に募集していたのにすぐに破たんとは詐欺みたいな話だと思います。
今後実態が明らかになってくると思うので見守る必要がありますが、資金繰りに窮すると悪いことにも手を出してしまうんですね。
名古屋でも美宝堂という歴史ある宝石店がありましたが、最後は詐欺話で資金を集め破綻してしまいました。

あぐらを信頼して投資していた人にとっては、何とも言えない思いがあるんでしょうね。
今後誠意ある対応がなされるといいですね。
Posted by Zaimax at 2011年08月11日 18:18
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