2011年07月07日

イー・ギャランティ(8771)2011年株主総会レポート

2011年6月23日(木)10時から、渋谷の渋谷エクセルホテル東急6階プラネッツルームA で開催されたイー・ギャランティ(8771)の第11回定時株主総会に行ってきました。イーギャランティは、伊藤忠系の信用リスク保証会社です。イーギャランティの株主総会に参加するのは初めてです。
2011年6月23日(木)の株価 1,000円(JASDAQ 8771) 100株単位 3月決算
PER 9.0倍、PBR 1.59倍、配当利回り 2.00%、株主資本比率 45.7%
監査費用 1,550万円(売上比 0.47%、営業利益比 2.12%) 監査法人トーマツ
株主優待 なし

   イー・ギャランティ(8771)のホームページ

   イー・ギャランティ(8771)のヤフー株価情報
イー・ギャランティ2011年株主総会
上場以来の株価推移を見ると、千円前後での横ばいが続いています。業績は順調に伸びてきているので、長期保有が報われそうな会社ですね!
イー・ギャランティ2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:23 事業報告
10:23〜10:27 決議事項の説明
 第1号議案 剰余金処分の件 4,000円(前年より千円増配)
 第2号議案 定款一部変更の件 100株単位への変更に伴い単元未満株の扱いを追加
 第3号議案 取締役6名選任の件 5名全員改選 4名再任 2名新任 1名辞任しており実質据置き
 第4号議案 退任取締役に対する退職慰労金贈呈の件 馬場豊吉氏に相当額の範囲内で贈呈
10:28〜10:56 質疑応答 質問者5人 計12件 28分
10:57〜10:59 議案の採決 拍手方式 すべて可決
お土産 なし
飲み物サービス なし と思う
事業説明会 なし

注目の株主総会格付けですが、質問には江藤社長中心に丁寧に答えていました。出席者数も少ないので、質問が出尽くすまで対応していました。一方で10時開催であり株主の出席しやすさは考慮されていません。お土産などはなく株主総会に出席する楽しさもあまりありません。これらを総合的に判断し、イー・ギャランティ(8771)の株主総会格付けは 『D』 としました。
イー・ギャランティ2011年株主総会
今日も多くの株主総会が開催されており、私もイーギャランティが本日5社目の株主総会なので、少し遅刻しての入場となりました。10時から株主総会を開催する会社が圧倒的に多いですが、ぜひ午後からの開催なども検討して欲しいですね!会場の渋谷エクセルホテル東急も株主総会でよく利用されますが、商社系の会社に人気があるのでしょうか?クリエイトレストランツなどもここで株主総会を開催しています。大手商社系はお土産がないのも共通していますね。商社本体はお土産を用意しているらしいですが。

会場内には椅子が(6+6)×7のレイアウトで並べられ、19人(うち女性1人)が出席していました。正面にはスクリーンがあり、事業報告で関連する図表などを表示していました。ただスクリーンと株主席がかなり離れていて、さらに投影されたサイズが小さかったので、後方からはかなり見難かったのではないでしょうか?議長席かスクリーンの位置をずらすなどの改善が必要ですね。狭い会場の割に株主席と役員席がちょっと離れすぎでした。役員の方々はそんなに株主を怖がっているんでしょうか(笑)
イー・ギャランティの監査法人は監査費用が高いと言われているトーマツですが、1,550万円とはかなり安いなと感じました。きちんと交渉すればこの位になるのか、イー・ギャランティは監査の手間がかからない会社なんでしょうか?保証業務なので監査には神経を使いそうな気もするんですが。
株主・出席者数とも少ないので、質問もほとんどなくすぐに終わるんだろうな〜と思っていましたが、意外と質問者が多くて11時頃までかかりました。なので以降のスケジュールが狂ってしまいました(笑)質問したい人が出席していたという感じでした。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)株式分割の目的は東証上場への布石だと思うが、分割したのに流動性が上がっていない。流動性向上のため再分割や大株主の売出しはあるのか?
→ご指摘の通り流動性を高めて個人投資家に買ってもらうため1→200株の分割(実質2分割)を行った。イー・ギャランティは金融事業を展開しており、体制を整えつつ将来は東証1部に上場したいと考えている。流動性を高める必要があると考えており、即効性はないが今後も流動性向上に取り組んでいく。
(2-1)業績好調でキャッシュが40億円以上も積み上がっている。昨年の株主総会で自己投資は抑えていくと言っていたが、手元キャッシュをどう活用していくのか?配当性向を上げたり赤十字へ寄付したり活用策は色々ある。
→手元キャッシュは前期末で43億円ある。イーギャランティは保証事業を行っているのである程度のキャッシュは必要になる。現状で1,400億円ほど保証残高があるので、残高の3%位の現金を持っていることになる。今は保証残高を増やしているので、3%というのは適正な水準と考えている。
(3-1)昨年の株主総会で、イー・ギャランティは知名度が低いのでIRに力を入れていくと言っていたが、特に何もしていないように感じる。IR問い合わせ先もメールアドレスがなくなり電話だけになった。
→株主説明会は機関投資家向けのみ実施している。今後は個人投資家向けにも積極的に取り組んでいきたい。メールでの問い合わせは前向きに検討していく。
注記)大手商社系の会社でさらに顧客も企業相手ということで、あまり個人投資家は相手にしていない様に感じてしまいます。他の会社もそうですが、中小型株で個人投資家と機関投資家を差別的に扱うのは問題だと思います。中小型株の流動性を高めてくれるのは主に個人投資家なので、もっと個人投資家を大事にする必要があると思います。ブログなど個人投資家に直接届くメディアも浸透しているので、株主説明会や決算説明会など機関投資家だけではなくて個人投資家にも門戸を開いてほしいですね!
(4-2)東日本大震災の被災企業に対して、現状は政策的な支援で倒産が押さえられているが、政策が終われば倒産リスクが高くなる。今期以降の業績への影響とリスク変化に応じた保証料率のコントロールはどのように行っているのか?
→大震災のあと支援策が打たれていたり、手形の不渡りが起きないような対策を取っているので、倒産件数は減少している。今後は倒産も増加してくると考えている。阪神大震災の時も翌年に倒産件数が全国的に増加した。被災地域の保証に慎重になるというのも問題なので、丁寧に一つ一つのリスクを調べて、クレジットクランチを起こすことがないように慎重に審査している。非常に微妙な問題ではあるが、倒産の増加も考慮した保証料率の設定を行っている。
(5-2)以前にも増して不確実な世の中になっており、リスク移転ニーズは今後も高まりイー・ギャランティにとって追い風だと思うが、一方でリスク取引を引き受ける金融機関が減っているのではないか?
→現在の金融機関の引受姿勢は積極的です。サブプライムショックの際にはイー・ギャランティの保証先でも倒産が増えたが、何とか収支ラインを守って乗り越えることができた。また今後倒産の増加が予想されているが、それを織り込んだ保証料率の設定ができていることも評価されている。金融機関も含めて投資家の方々の引受姿勢は積極的です。
(6-3)震災の引当として将来に向けてということで2,900万円を計上しているが、この期間設定は?
→(唐津秀夫 取締役経営管理部長)保証リスクの自己保有分と子会社のファンドで保有している分について、四半期ごとに一定の実績率を見積もって引当金を計上している。3月末は大震災も発生したので、通常の引当以外に被災地域の保証債権をすべて洗い出し、1件1件航空写真と照合して被災している会社については全額引当処理を行った。先ほども質問があったように、今後2次的な倒産も増えてくると思うが、この分については通常の引当の中で処理していく。

(7-3)契約期間はほとんどが1年ということだが、今回の様に突発的な出来事が起こることを考えると、1年という契約期間は適切なのか?
→保証会社とすれば本当は短い方がいいというのが本音だが、お客様からすると最低でも1年くらいは保証期間がないと保証してもらう意味がないということで、両者の間をとり1年にしている。今までの実績もあり、突発的な事態が発生したとしても1年程度であれば倒産リスクなども保証料率に十分に織り込めると考えている。リーマンショックも乗り越えることができた。2年目以降については再度審査を行って保証先を見直すので、場合によっては保証をお断りすることもある。
(8-3)社員の平均勤続年数が2.6年というのは短すぎる。東証上場でも障害になるのでは?
→イー・ギャランティは設立10年目の会社であり、最も長く在籍していても10年となる。離職率は5%程度で非常に低い。現状で100名ほど社員がいるが、結婚退職なども含めて毎年5名程度の退職にとどまっている。さらには毎年新入社員を10名ほど採用しているので、どうしても平均勤続年数は短くなる。
(9-3)今後は5年、10年経つと平均勤続年数は伸びていくのか?
→毎年新入社員を10名くらいずつ採用しているが、3年間で30名採用したうち辞めたのは3名ほどで、新入社員の定着率は高い。今後は平均勤続年数も伸びていく。
(10-4)3年くらい前のインタビューで社長が10年後の経常利益目標として、50〜100億円を目指すと言っていたが、この目標は現在も変わらないのか?前期の7.5億円というのは長期目標の進捗状況としてどう評価しているのか?現在の伸び率では目標には達しないと思うが今後の成長戦略は?
→上場時のインタビューでご指摘のように答えたが、基本的な考え方は変わっていない。クレジットリスク事業の裾野は大きいと実感している。10年後の目標なので年ごとの目標などはないが、現状では順調に進捗していると考えている。成長率については、保証事業なので保証残高を一気に増やすというのは大きなリスクがある。毎年経済環境に合わせて審査手法も改善しているが、一気に残高を増やすと審査手法の妥当性も評価しにくくなるし、突発事項に対して対応できなくなる恐れもある。保証残高の一定割合ずつ増やしていくというのがイー・ギャランティの方針です。現状は倒産率が低いので、保証料率を上げていくというよりは保証残高を増やしていくことに力を入れている。今後倒産が増加する可能性もあり、その場合は保証料率を上げていくことになる。保証残高を増やした中で保証料率を上げることができれば、利益も安定する。今後も長期的な目標を見据えて努力していきたい。
(11-4)イー・ギャランティは良い会社だと思うが、BtoBの会社で一般的な知名度は低い。今日も女性の出席者は私だけでびっくりした。知名度が低いので株価も低く流動性も高まらないと思う。先ほどIR活動について質問があったが、広報活動にももっと力を入れる必要があるのではないか?
→銀行や企業にはダイレクトメールなどを送っているが、認知度が低いという指摘はその通り。雑誌以外にも土曜日昼のニュース番組でCMを流すなど、低コストの範囲内で広告広報を強化していきたい。
(12-5)機関投資家向けのIR活動を強化すると説明があったが、現状の開催回数や今期の開催予定、3年後の開催回数・参加人数などの目標、どのくらいの規模の会場を借りて説明会をやりたいのかなど具体的に教えて欲しい。
→年2回機関投資家向けの説明会を実施している。今期も2回開催予定。他にも機関投資家を個別訪問して年20回程度のミーティングを行っている。1回ではなかなか理解してもらえないので、開催回数が多くなっている。今後も開催回数を増やせるように努力していきたい。一方で3年後の目標などは現時点ではない。ご指摘の通りだと思うので、目標も考えながら進めていきたい。
注記)今までにないような質問ですね。機関投資家の方?あるいはIR支援を行っているんでしょうか?もしかしたら貸会議室の運営をしているのかもなどと想像してしまいました(笑)

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。江藤公則社長は他に質問はありませんか?と呼びかけていて、株主との意見交換を積極的に行おうという姿勢が感じられ好印象でした。
残念なのはIRに対する考え方です。イー・ギャランティの時価総額は40億円以下であり、なかなか機関投資家の投資対象にはならない規模です。機関投資家向けは時価総額が100億円を超えてからでも十分ではないでしょうか?時価総額が小さいのに機関投資家がまとめて保有してしまうと、さらに流動性が低下してしまいます。そうなると機関投資家は売るに売れなくなるので、会社側に自社株買いで引き取る様に要求したりします。市場で売り出したら大暴落してしまうけどホントにそれでいいの?と言外に匂わせてくるんでしょうね!手元キャッシュが多いイー・ギャランティなどまさにぴったり嵌りそうですね。
そんな機関投資家よりはまずは個人株主を地道に増やしていくことが重要だと思います。中小型株はもっと個人投資家を大事にして欲しいと切に感じますね。
イー・ギャランティの個人投資家向けのIR活動にも注目していきたいと思います。
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ひらめき
posted by Zaimax at 17:17 | Comment(2) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
貴重なレポート、ありがとうございました!
いつの間にか買われていたんですね。

Zaimaxさんのおっしゃるとおり、
中小型株の場合は個人投資家をもっと大事に
して欲しいですよね。

私もその点はイー・ギャランティに不満を
感じています。
Posted by ろくすけ at 2011年07月07日 23:50
ろくすけさん、早速コメントありがとうございます。
イー・ギャランティは、ろくすけさんをはじめ長期投資家に人気の銘柄なので、株主総会にも参加し、質疑応答も最後まで聞いてきました!
そのため次に向かったカカクコムの株主総会は、すでに終わっていて後片付け中でした(^_^;)

お土産がないのも地味で堅実なイー・ギャランティらしいのかな(笑)
Posted by Zaimax at 2011年07月08日 12:21
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