2011年07月08日

ジャフコJAFCO(8595)2011年株主総会レポート

2011年6月16日(木)10時から、日本橋の野村コンファレンスプラザ日本橋 5階大ホールで開催されたジャフコJAFCO(8595)の第39回定時株主総会に行ってきました。ジャフコは野村證券系のベンチャー企業投資会社で、日本のベンチャーキャピタルの草分け的な存在です。
ジャフコの株主総会に参加するのは初めてです。
2011年6月16日(木)の株価 1,799円(東証1部 8595) 100株単位 3月決算
実績PER 34.3倍、PBR 0.90倍、配当利回り 1.39%、株主資本比率 66.3%
監査費用 3,300万円(売上比 0.21%、営業利益比 1.16%) 新日本監査法人
株主優待 なし

   ジャフコJAFCO(8595)のホームページ

   ジャフコJAFCO(8595)のヤフー株価情報
ジャフコJAFCO2011年株主総会
過去10年の株価は5千円〜1万円の間で推移していましたが、リーマンショック後は2千円台が続いています。どうしても金融市場の影響を大きく受ける業態なので、業績・株価が低迷しているのはやむを得ない部分もありますね。
ジャフコJAFCO2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:27 事業報告
 10:02〜10:05 監査報告
 10:05〜10:27 事業報告 豊貴伸一社長が読上げ+スクリーンに写真やグラフ
10:27〜10:30 決議事項の説明
 第1号議案 取締役6名選任の件 6名全員改選 全員再任
 第2号議案 監査役1名選任の件 1名改選 1名新任
10:30〜11:13 質疑応答 質問者4人 計6件 43分
11:14〜11:15 議案の採決 拍手方式 すべて可決
11:15〜11:16 新任役員の紹介 名前紹介のみ
お土産 なし
飲み物サービス 別室でコーヒー、ウーロン茶とお茶菓子
事業説明会 なし

   議決権を有する株主数     9,169名、その議決権数   443,473個
   議決権返送&出席株主数   2,273名、その議決権数   319,358個
ジャフコJAFCO2011年株主総会
日本橋で開催されたジャフコの株主総会に参加してきました。新しく出来た立派なビルでの株主総会です。
会場内には、前4列は椅子が隙間なく並べられ、壁のようになっていました。4列目の中央だけ椅子がなく、質問者用のマイクが置いてありました。
それより後ろは(8+8)×7の配置で椅子が並べられ、中央は通路になっていました。
正面にはスクリーンが2面並べて設置され、同じ映像が映し出されていました。
別室で飲み物のセルフサービスがあり、受付時に飲み物を用意しているとの案内がありました。別室にはウーロン茶とコーヒー(ホットとアイス)、氷が置いてあり、飴、チョコレート、焼き菓子が用意されていました。神田駅から歩いてきたので、飲み物サービスはありがたかったですね。
ジャフコJAFCO2011年株主総会
出席者は50名ほどでした。前方にはスーツ姿の人も目立ちました。決議時には異議なし!と何人も言っていたので、関係株主の出席も多いんでしょうか?あるいは野村證券系列の会社なので、昔ながらの異議なし!総会が伝統なのでしょうか?
ジャフコの株主数は9,411名なので50名の出席者は少ないですね。私は株主数の1%程度が出席者の目安と考えているので、集中日を外して開催している割には出席者が少ないように感じました。お土産もないし懇親会など楽しみもないので、毎年決まった人しか来ないのかもしれません。

事業報告は、社長が読上げる形式で、関連するグラフなどをスクリーンに表示していました。昨年株主から指摘されたようで、今年は前期の主な投資先を8社紹介していました。具体的な社名は出せないそうで、ロボットスーツを開発している大学発のベンチャー企業(サイバーダインでしょうか?)とか、リチウムイオン電池関連メーカー、千円のヘアカットサービスを提供している会社(QBハウス?)、富士山の天然水を販売している会社、がんの薬などを開発しているバイオベンチャーなどという説明でした。日本の会社を6社、アメリカ・中国の会社を1社ずつで計8社が紹介されました。投資分野別の内訳は、ITが44%、バイオが8%、製造業が12%、サービス業が23%、非上場化案件など13%でした。
投資先との間で秘密保持契約を結んでいるのかもしれませんが、投資先の会社名を明らかにできないという対応にちょっと違和感を感じました。一昔前ならジャフコが投資しているということはベンチャーとして認められたというステータスがあって、積極的にジャフコが出資していることをアピールしていたと思うんですが、最近はジャフコが出資していることが分かるのがそんなに恥ずかしいのでしょうか?
競争上投資先を明かしたくないのかもしれませんが、経営の主導権が取れるように集中投資に徹し、出資比率も高めているんですから投資先の社名を明かしても競争上不利にならないと思うんですけどね。同業のドリームインキュベーターは出資先の会社の現状について、堀社長自ら詳しく説明していました。この辺りにも企業姿勢の違いが感じられますね。

その後議案の説明があり質疑応答となりました。質問者は議長の指名後に会場中央のマイクまで行って質問するスタイルです。最初は手を挙げる人が少なくて、1人で終わってしまうのかなと心配しましたが、1人質問すると次々と手が挙がるようになり、結局43分ほどになりました。しかし質問者自体は4人と少なかったですね。質問者も長く株主の人だったり、毎年発言しているお馴染みの人が多いようです。
回答は担当取締役中心に行い、社長が補足するという感じでした。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)長い間株主だが、株価が下がり続け報われていない。もちろん投資は自己責任だが、株価が純資産以下にしか評価されていないのは経営者の責任もあるのではないか?なぜ市場から評価されないのか?どうやって企業価値を高めるのか?
→(山田裕介常務)株価が下がっているのは事実。市場からのジャフコへの評価と考え謙虚に受け止めるしかない。もっと評価頂けるようにしっかりとした投資戦略を進めていく。投資の質を高め、集中投資をして主体的に取り組めるように出資比率を高めていく。
(2-1)いきなり配当も半減となった。株主還元にはどう取り組むのか?減配を発表しさらに株価が下がった。株価も安いし自社株買いの必要もあるのでは?(会場から拍手。減配に対する不満の様です)
→出口戦略は厳しい状況が続いている。IPOやM&Aを行うことで大きなキャピタルゲインを見込める投資先も多く抱えているが、売却価格は市場次第と言う面もある。ファンド募集環境も厳し意図考え対応を進めている。今は手元資金を厚く持つことも大切だと思う。一方で厳しい環境は投資するにはチャンスでもある。大胆にリスクを取って投資していくことが、将来のリターンにつながる。これらの理由から手元資金を厚くするために減配に踏み切った。800億円を投資しているが時価評価は500億円を切っており、これが市場から評価されない要因と考えている。ただ引当計上はピークアウトしている。

(3-2)前期の期待の投資先について紹介があったが、いつ頃上場などして業績に寄与するのか?
→(渋澤祥行取締役運用担当)上場スケジュールについては、機密保持の観点から答えられない。IPO環境は国内の新規上場は23社だったが、震災でストップした。4・5月のIPOはゼロで6月9日に1社上場した。昨日新規承認があったので計7社が上場承認されている。今年は昨年並みか上回ると言われているが、市場環境に依存しないEXITも含め検討していく。
(4-2)ファンドで資金を集められるような環境ではないと説明があったが、それで社債で資金調達を行ったのか?自社で借り入れて投資するとリスクも大きくなるが、どのようにリスク管理しているのか?
→(大浦善光常務 資金本部担当)自己資本での投資が基本。投資と回収の時期にはずれがあるので借り入れを行っている。有利な調達方法を検討した結果今回は社債での調達にした。先行きを見通しにくい状況が続いており資金を手元に置いておくことが大事。今後投資チャンスも多く出てくると思う。
社長投資後4〜5年でIPOするのが平均だが、バイアウト案件はそれより多少短くなる。EXIT時期を予想し難い時期が続き、投資者への償還が遅れている部分もある。投資先には、今後の業績の伸びが期待できEXITが近い会社もある。地域分散や業種分散もしており、これがリスク管理になっている。環境は厳しいが運用先を探している出資者も多い。日常的に接点を持ち将来のファンド募集に備えている。
(5-3)中国のIPO市場も厳しいというニュースが日経に出ていたが、ジャフコの業績への影響はどうか?
→(山田裕司専務 アジア担当)米国で新規公開した中国企業が、公開時に開示していた業績が達成できず株価が下がっている。中国国内では深セン証券取引所にベンチャー企業向けの新市場ができ、300社以上が上場するなどバブルになっていた。それが正常化しつつあるのが現状と考えている。インフレ対策で金利を上げているのも株価調整の一因。ジャフコの投資先のうち29社がIPOしており、投資した127社のうち83社がEXITしている。IPOした29社のうちまだ持っているのは9社で6社が中国企業。まだ持っている部分については株価下落の影響を受けるが、ファンダメンタルは変わっておらず、様子を見ながら売却していく。IPO準備中の銘柄もあるので、今後も影響を注視していく。ファンダメンタルの良い会社に投資していくことが需要。
(6-4)毎年株主総会に出席して意見を述べている。野村證券の株主総会でも発言する予定だ。ジャフコは日本のベンチャー企業を育てる会社として期待しているし、ジャフコの株主にも夢と希望を与えることが大切だ。そう思って毎年発言している。官僚的な保守的な会社ではだめだ!もっと冒険できるような社風にがらっと変えないといけない。震災を受けて、被災地の成長が見込める企業に投資し、復興を支援するような取り組みも必要ではないか?マスコミにも取り上げられるだろうし、将来ファンドを募集するときにも企業イメージが良くなりプラスの効果があると思う。
→毎年貴重なご意見ありがとうございます。昨年の株主総会で○○さんのご指摘を受けて、今回から前期の投資事例を紹介するようになったが、途中入場で見てもらえなかったのが残念だ。前期の投資先のうち4〜5社が自然エネルギー関連。注目が集まり競争も激化するので簡単ではないが、ジャフコのリソースも最大限活用して投資先を支援していく。未上場の会社に長期間投資すること自体が大きなリスクを取っており、冒険だと思う。昨年は投資シェアを高めること(投資先の出資比率を高める)に力を入れており、主体的に取り組んでいく。今期以降もリスクを取ってベンチャー企業発掘に取り組んでいく予定であり、株主様の期待にも応えることになると思う。

いろいろな質問がありましたが、機密保持などを理由としてあまり詳しく回答していなかったような印象も受けました。もちろん答えられないこともあるとは思いますが、もう少し大まかでもいいので株主の質問に答えたらいいのにな〜と感じました。
説明を聞いていると今後期待できそうに感じますが、ベンチャーキャピタルの業績は市場環境次第で大きくブレるので、予想がしにくいですね。長期投資に適した業種なのか判断が難しいと思います。
また以前のようなIPOバブルが来て、新興銘柄が爆上げするような相場環境になったらジャフコの業績も急拡大するんでしょうけどね!私も新興バブルの再来を期待しています(笑)
それにしてもお土産がないのは残念でしたもうやだ〜(悲しい顔)
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ひらめき
posted by Zaimax at 11:27 | Comment(1) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Eストアの株主総会 6月22日出席してきました
。レポート及び写真はZAIMAXさんのメール
アドレスに送付しております。
よろしくお願いします。
Posted by ぴかちゅう at 2011年06月23日 08:57
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