2011年04月12日

グローバルダイニング(7625)2011年株主総会レポート〜その1

2011年3月26日(土)10時から、東京銀座の自社店舗 権八G−Zone銀座で開催されたグローバルダイニング(7625)の第38回定時株主総会に行ってきました。
グローバルダイニングは、東京都内の都心中心にゼスト、モンスーンカフェなどイタリア料理や東南アジア料理店などを展開している会社です。グローバルダイニングの株主総会に出席するのは初めてです。
2011年3月25日(金)の株価 115円(東証2部 7625)100株単位 12月決算
PER 赤字で算出不可、PBR 0.27倍、配当利回り 無配、株主資本比率 49.6%
監査費用 3,120万円(売上比 0.23%、営業利益比 −) 清明監査法人
株主優待 6・12月末の500株以上保有の株主に15%割引株主優待証
 詳しくは 次項有 グローバルダイニングの株主優待情報ページ

     グローバルダイニング(7625)のホームページ

     グローバルダイニング(7625)のヤフー株価情報
グローバルダイニング2011年株主総会
過去10年間の株価推移を見ると、時々人気化するものの低迷が続いています。特に直近の4年間は赤字が続いているので、株価の低迷も致し方ないという感じです。業績が改善してこないと株価の底打ちも難しいのでしょうね。
グローバルダイニング2011年株主総会
スケジュール
10:00〜10:21 事業報告
 10:04〜10:06 監査報告 若畑博常勤監査役
 10:06〜10:21 営業報告 長谷川耕造社長がスライドを使用しながら説明
10:21〜10:25 決議事項の説明 新任取締役候補から自己紹介あり
 第1号議案 取締役5名選任の件 4名再任、社外の諸江氏が退任、社内の山下優子氏が新任
 第2号議案 取締役の報酬額改定の件 報酬限度額を年額6,083万円から1億円以内に改定
 第3号議案 当社及び子会社の取締役及び従業員に対してストック・オプションとして発行する
         新株予約権の募集事項の決定を当社取締役会に委任する件
10:25〜11:21 質疑応答 質問者10人 計21件 56分
11:21〜11:22 議案の採決 拍手方式 すべて可決
11:29〜12:31 株主懇談会 12時31分以降も幹部社員との懇談会継続
グローバルダイニング2011年株主総会
お土産 自社店舗の10%割引券
飲み物サービス なし
事業説明会 なし
懇親会 今年は懇親会がなくなり、懇談会になりました

さて注目の株主総会格付けですが、今年は楽しみにしていた懇親会もなくなってしまいました。お土産も店舗で普通に配っているような10%割引券と残念な感じです。業績が悪化しているのでそれどころではないというのは分かりますがもうやだ〜(悲しい顔)質疑応答には自らの言葉で答えていて、株主懇談会を開催したことも評価できますし、株主総会を出席しやすい土曜日に開催しているのも良いことだと思います。これらを総合的に判断し、グローバルダイニング(7625)の株主総会格付けは 『C−』 としました。
   議決権を有する株主数       3,398名、その議決権数  100,223個
   議決権返送&出席株主数       391名、その議決権数   80,132個
グローバルダイニング2011年株主総会
グローバルダイニングの株主総会は今年も銀座の自社店舗、権八G−Zone銀座で行われました。
会場内には椅子がたくさん並べられ、140人分くらいの席が用意されていました。周りには掘りごたつ席もあるので、出席者が増えても対応できそうでした。例年は株主懇親会もあるので100人以上が出席し、掘りごたつ席も使われるそうですが、今年は懇親会がないので出席者は90人程度でした。堅い木の椅子で背もたれが低いので、長時間は座りにくく感じました。
株主総会は長谷川耕造社長より東日本大震災へのお悔やみの言葉から始まりました。このような状況から、大変申し訳ないが今回は懇親会を中止させていただくと説明がありました。グローバルダイニングも自粛なんだな〜と感じましたが、もっと早く判断して発表して欲しいものです。懇親会への参加が楽しみで業績には目をつぶって買ったので、懇親会中止はとても残念ですね。来年は本当に復活するのか分かりませんし、持ち続けてもいいのか判断に迷います。
事業報告は長谷川社長からスクリーンを使って説明がありました。東日本大震災の店舗への影響などについても説明がありました。震災後は客足が激減し業績はかなり落ち込んでいるようです。
ただ、この1年半で今後の業績向上に最適な組織ができたと実感している、ぜひ懇談会で幹部社員から意気込みを感じて欲しい。株主の皆様のご期待に応えられるよう、全社一丸となって頑張るという長谷川社長の力強い挨拶で、事業報告は締めくくられました。
その後議案の説明があり、質疑応答となりました。


質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(1-1)何期連続で赤字なのか?
→4期連続で赤字です。
(2-1)前期は営業段階から赤字であり、株価も上場来安値近辺で推移している。マカオなどに新規出店する余力があるのか?まずは既存店の立て直しが優先ではないか?どの程度の店舗が赤字なのか?
→閉鎖した店舗も含めると、本社費用などを除いた店舗レベルで1/3近くが赤字になっている。
(3-1)今期は5期連続赤字とならないよう頑張ってほしい。新規出店は利益が出てからにして欲しい。
→株主様のおっしゃる通りで、昨年から舵を切っている。赤字のうち9千万円はマカオ店の損失であり、開店から10ヵ月後に閉店した。赤字店舗は正確には国内で60店舗中25店舗なので3割を超える。GDC(カリフォルニアの子会社)で4店舗中2店舗が赤字です。
(4-2)(女性)地震の影響は今後どの程度出てくるのか?対策も含めて教えて欲しい。
→今回の大震災は当社でも経験したことのないような大きな危機であり、売上げは地震後激減している。発生当初は1/3〜1/4に激減したが、今は半分くらいまで回復しつつある状況。資金が潤沢な会社なら問題ないかもしれないが、ほとんどの会社は資金繰りも厳しいと思う。地震発生の翌日には取引先金融機関に、今月の返済は難しいので1ヵ月スキップして欲しいとお願いし、すべての金融機関から了承を頂いた。大家さんにも協力をお願いしており、給与についても社員と話し合いを始めている。未曾有の危機であり会社が事業母体として生き残れるかどうかの瀬戸際だ。その中で一番大事なのは会社の存在意義であり、ライフラインとしての使命、社員にとって人生を送る上での良い舞台であるかどうか、この2つを実現しながらどうやって生き残っていくか頑張っている。
(5-2)赤字の影響なのか負債に比べて手元現預金が少ない。どのように負債を減らすのか?
→昨年も負債圧縮のため、爪に火をともす様な努力を続けてきた。負債の削減よりまずは生き残ることが大事であり、この危機を乗り越えてはじめて、借入金の返済に取り組んでいけると考えている。
(6-2)営業する店舗については建物の状況を早急に確認して欲しい。
→すでに動き出している。東京でもかなり揺れたが、私が見た範囲ではビルのガラス一枚割れていなかった。日本の建築は凄いなと感じた。
(7-3)何度もストックオプションを発行しているが、株価・業績とも低迷が続きまったく効果が出ていない。こんなに低迷した株価をベースにストックオプションを発行するのは既存の株主の利益を害するのではないか?行使期間が10年というのも長すぎる。今後10年経たないと業績の回復が見込めないのか?
→確かに過去のSOはそれだけではあまり効果がなかったが、業績を伸ばせるような組織作りができていなかった部分もあり、長期的に見てSOが株主価値の増大に効果があるという信念は変わっていない。皆さんがどう感じるかは分からないが、危機的な状況を乗り越えるためにも今こそストックオプションが必要だと思っている。上場した目的の1つにストックオプションを発行できることがあった。当初発行したSOでは、株価が上がった時に一気に行使が増えて、まとまったお金を手にして辞めてしまう社員もいた。行使期間を10年にしているのは、株価が上がってもすべてを1度に行使できない様にするためであり、株主の利益にも合致していると思う。
(8-4)第2号議案で役員報酬を増やすとなっているが?
→役員総数は変わらないが、退任するのが給与の少ない社外取締役に対し、新任役員は社内取締役なので役員報酬総額は増加する。ただ従業員分の給与は減るので、給与総額は変わらない。
(株主)その差額が4千万円もあるのか?
→ギリギリだと何が起こるか分からないので、少し余裕を持たせて1億円にした。
(株主)赤字続きなのに役員報酬を増やすとはなんて会社だ!と思ったが、安心した。
(9-4)夏場には電力不足が予想されるが計画停電に対する対策は?
→今回の国難が短期に解消するとは思えない。真夏と真冬は電力が不足し、当社も例年並みの売上を確保するのは難しくなると思う。店舗でも節電に努めているが、本部でも8階にあるが極力エレベーターを使わないなど節電を行っている。
(10-4)店舗の節電はもうやりようがないのか?
→店舗でも不要不急の照明は消したり節電に協力している。ただ電力供給に余裕がある時間帯に必要以上に暗くするのは経費の削減にはなるが、経済的・精神的にあまりよくないのではないかとも感じる。
グローバルダイニング2011年株主総会
(11-5)放射能汚染など食品や水に対する安全対策はどうなっているか?
→報道などで過敏になっているが、現地で出荷停止になっているので、消費者への健康被害などの影響はないと考えている。手に入る食材に限りがあるので、店舗では限定メニューにせざるを得ない。容器などの不足もあるので、影響はしばらく続くと思う。
(株主)では特に対策はしていないのか?
→健康面では逆に今の世の中の対応は、少しやりすぎだと思う。こんな身近で原発事故が起こったので、社内でも放射能被害について非常に勉強を行った。チェルノブイリの原発事故は、突然爆発して作業員の方々が大量に被曝したが、亡くなったのは1割程度だった。残りの人たちは平均寿命や癌の発生率も有意な差異が認められなかった。これは極端な例かもしれないが、放射能について勉強を続けており、今も大気中や水道水中の放射線量はモニターしている。現状のレベルでは問題ないと考えている。
(12-5)自社所有店舗などの簿価と時価の差はどの程度か?
→ざっくりとした感触では、デフレが続いており簿価の方が若干高いのではないかと感じている。地価が落ちないような場所を選んで買ってきたので、担保価値は高いと思う。
(13-5)支払いをスキップしてもらったとのことだが、リスケではないのか?
→リスケと言えばリスケなのかもしれないが、1ヵ月繰り延べただけです。
(株主)金融円滑化法を使ったわけではないのか?
→そうではない。
(14-6)長谷川社長、昨日はよく眠れましたか?
→いつもお世話になっております。最近は年のせいかあまり熟睡はできませんが
(株主)そうじゃなくて、株主総会を控えて熟睡できなかったのではないかと思う。
→いやあ、最近寝つきはいいんですけど目覚めが早いんですよね〜
(株主)もう何回も株主総会に来ているが、私は2005年に買ったので何百分の1になってしまった。この決算書を見て褒められる点は一つもない。営業段階から赤字では企業としてどうなのかと不安になる。今までの説明を聞いていると今期はもっと落ち込みそうだ。バランスシートを見ると流動比率が非常に悪く、資金繰りが大丈夫なのか心配だ。社長が多額の貸付をしているがこの分は大丈夫として、金融機関は大丈夫なのかと心配だったが、手を打ったということなので安心した。
ダイヤモンドダイニングは若干業態は違うかもしれないが、同じレストラン業なのに増収増益が続いていて前期は最高益を上げている。一方グローバルダイニングは新店を出しても翌年には閉店していて、経営判断がおかしいのではないか?海外店舗もそうだ。報酬枠を増やすなどおかしいし、今までストックオプションは大賛成だったが、今の時期に発行するのは反対だ。報酬を増やすのと同じではないか!
→ストックオプションについても厳しい時期だから将来へのチャレンジを止めてしまうのか?という問題だと思う。適切かどうかは個々の意見が分かれると思うが、私は将来に向けて頑張る人たちにSOという形で果実を与えることが、株主価値の向上にもつながっていくと考えている。


これだけ株価が低迷していると不満を感じている株主もたくさんいるんでしょうが、何百分の1は言い過ぎですよね。昨年までは懇親会があったので、接待されることで不満を抑えていた人も、今年は懇親会さえ無いちっ(怒った顔)ということで不満爆発なのかもしれませんね。それにしてもダイヤモンドダイニングがそんなにいい会社なんでしょうか?私はもう終わりつつある会社に思えてなりませんががく〜(落胆した顔)
質疑応答はまだまだ続きます。後半の質疑応答の様子は、グローバルダイニング(7625)2011年株主総会レポート〜その2でお楽しみくださいね。 作成中です。

 グローバルダイニング(7625)2011年株主総会レポート〜その2
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posted by Zaimax at 21:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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