2011年03月07日

リーバイ・ストラウス ジャパン(9836)2011年株主総会レポート

2011年2月24日(木)10時から、東京恵比寿のウェスティンホテル東京 地下1階 桜の間で開催されたリーバイ・ストラウス ジャパン(9836)リーバイスの第29回定時株主総会に行ってきました。
リーバイ・ストラウス ジャパンは、リーバイスブランドの501ジーンズなどを企画・製造・販売している会社です。リーバイスジャパンの株主総会に出席するのは昨年に続いて2回目です。
 昨年の様子は 次項有 2010年リーバイス株主総会レポート

2011年2月24日(木)の株価 185円(JASDAQ 9836)1,000株単位 11月決算
PER 赤字で算出不可、PBR 0.88倍、配当利回り 無配、株主資本比率 57.3%
監査費用 4,500万円(売上比 0.34%exclamation×2) あらた監査法人
株主優待 なし

     リーバイスジャパン(9836)のホームページ

     リーバイス(9836)のヤフー株価情報
リーバイスジャパン(9836)
最近の株価推移を見ると見事に下げ続けています。2期連続して赤字ですし、今期計画も赤字になっています。かつての高配当銘柄が無配に転落といい材料はまったくありません。下げ続けるのも当たり前ですね。完全に売り時を失ってしまいましたもうやだ〜(悲しい顔)

スケジュール
10:00〜10:13 事業報告
 10:03〜10:05 監査報告 大泉浩志常勤監査役
 10:05〜10:13 営業報告 齋藤 貴社長が事業報告を読上げ
10:13〜10:43 質疑応答 質問者5人 計14件 30分exclamation×2
10:43〜10:48 決議事項の説明・審議・採決 拍手方式 すべて可決
 第1号議案 定款一部変更の件 事業目的に中古品の売買を追加、本店所在地を港区に移転
 第2号議案 取締役4名選任の件 取締役4名が任期満了に伴い再任
 第3号議案 監査役2名選任の件 大泉常勤監査役が退任、森嶋氏は再任、小池氏が新任
10:48〜10:48 新任監査役小池敏雄氏が挨拶 よろしくお願いしますのみ
リーバイスジャパン(9836)
お土産 なし
飲み物サービス 会場横でコーヒー、紅茶のサービス
事業説明会 なし 昨年は説明会があったのに今年はなし
懇親会 なし


さて注目の株主総会格付けですが、今年は事業説明会もなくなってしまい、赤字が続いているのに会社の現状やこれからについて株主に理解してもらおうという姿勢が感じられませんでした。お土産もありませんし参加しても楽しみはまったくありません。質問への回答も親会社に気を使ってか無難な回答に始終しました。これらを総合的に判断し、リーバイス(9836)の株主総会格付けは 『E+』 としました。
   議決権を有する株主数      1,644名、その議決権数  28,881個
   出席株主数                17名、その議決権数  24,351個
   議決権返送               279名、その議決権数   1,558個
リーバイスジャパン(9836)
今年も昨年に引き続きウェスティンホテル東京で行われました。会場内は2つに区切られていて、入り口側の1/4ほどが飲み物サービスコーナーになっていて、残り3/4が株主総会会場となっていました。
株主総会会場は椅子のみが並べられ、(4+4+4)×5のレイアウトで60人分の席が用意されていました。今年も出席人数は17人ほどなので、机も用意してくれるとありがたいですね。
出席株主の議決権を見れば分かる通り、今年も筆頭株主のリーバイ・ストラウス&カンパニーが出席しており、その他の大株主も出席していました。親会社から来た人は正面最前列に陣取っていましたので、これでは社長も無難な回答しかできませんよねがく〜(落胆した顔)
最近は業績の低迷とともに毎年のように社長が変わっています。外資系だから日常茶飯事なのかもしれませんが、日本では良くない会社の典型例ですね。次々とトップが替われば方針や戦略も変わるでしょうし、社員や現場も混乱するのではないか?と心配になります。今年は社長が変わった影響なのか、株主総会後に開催されていた事業報告会も無くなってしまい、とても残念です。

まずは齋藤社長から、ポール・スミス取締役とファティマ・リョン監査役が欠席するとの報告がありました。会場からは了解exclamation×2の声が数人あがり、外資系なのに社員株主を動員しているのかな?と感じました。役員は全員でも8人しかいないのに、2人も欠席するとは緊張感が足りないですよね。まあ外国人の役員は発言したのを見たことがないので、特に支障はないのかもしれませんが。昨年の株主総会レポートを確認したら、昨年も2人欠席していました。わざわざアメリカから来るほどのことでもない、あるいは親会社は債務超過なので経費削減に努めているんでしょうね。
続いて前期も赤字となり無配が続いていることについてお詫びがあり、役員一同が起立してお詫びの礼をしました。
事業報告は齋藤社長が読上げる形で行われました。昨年はスクリーンも用意されていましたが、今年はただ読上げるだけです。事業報告会を開催しないなら、もっと詳しく説明して欲しいものです。特に業績低迷が続いているわけですし、株主も不安を感じているのでしょうから、会社の現状や今後についてもっとしっかりと説明して欲しいものです。
13分ほどで報告事項は終わり、質疑応答となりました。
質問したい人は手を挙げ、議長の指名を受けると会場係の方がマイクを持ってきてくれるので、その場で質問する形式です。今年もけっこう質問が出ました。
回答は齋藤社長中心に行い、財務的な質問については角井取締役が回答していました。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(1-1)香港で商品開発をしているが、日本向けの商品開発についてどう考えているのか?
→最重要課題と捉えている。香港と協力して日々努力している。今後も高品質な商品を提供していく。
(2-2)子会社のLVCとの取り組み状況は?
→LVCはヴィンテージ商品を扱う会社だが、青山に旗艦店を出店した。ピナクルラインとして期待している。ただ、まだ立ち上げたばかりであり、今後プレミアムマーケットに力を入れていく。
ピナクル(pinnacle)とは頂点を意味していて、最高級ブランドという位置付けのようです
(3-2)日本人の求める品質を海外生産で実現できるのか?
→日本人の品質への要求水準が高いのは理解しているが、香港生産でも十分に日本人の要求品質に耐え得ると考えている。GMS向け等の低価格製品は今年中に撤退し、プレミアムに特化していく。
(4-1)日本発の商品企画も行っていくのか?
→世界統一ブランドを発信していくが、地域からの発信も必要であり、東京発というのも将来的にはあるかもしれない。
(5-3)親会社にロイヤリティを10億円も払っているが、業績悪化の一因として親会社が債務超過に陥ったりしてリーバイスのブランド価値を毀損した影響もあるのではないか?
親会社の業績が悪い時には超低金利で50億円以上も貸し付けて立て直しを支えた経緯もあり、ロイヤリティの減額をお願いしてもいいのではないか?
→ロイヤリティについては妥当な金額であり、税務上も適切だと確認している。


実にあっさりとした回答で残念です。すぐ目の前に83.6%も議決権を持っている親会社の人間が睨みを利かせているんですから、これ以上の回答は無理なんでしょうか?ロイヤリティの減額も検討したいなんて答えたら、その場で取締役解任動議を提出されてしまうかもしれませんねがく〜(落胆した顔)
(6-3)コスト改善に努めているとのことだが、営業利益が赤字ということはまだまだ甘いのではないか。監査費用も大手監査法人で4,500万円も支払っている。会社の規模と比べて多すぎると思う。中堅の監査法人も含めて比較検討して欲しい。
→(角井満信取締役 経理財務統括部長)過年度から人件費・広告宣伝費も含めて聖域なく見直している。その中にはご指摘の監査費用も入っているが、金額は妥当だと判断している。理由としては親会社を含めた監査体制が必要であり、グローバルに対応できる大手監査法人にお願いしている。受けているサービスなどから判断して、妥当な金額だと考えている。

聖域を設けずにコスト改善に取り組んでいると言いながら、回答を聞いていると聖域だらけのように感じてしまいます。本気でコスト改善に取り組む意思があるのか疑問を感じてしまいます。
(7-3)聖域なくコスト削減していると言いながら、先ほどから妥当という回答ばかりではないかexclamation×2本当に聖域なく見直しているのかちっ(怒った顔)
→(角井)説明が足りなかったかもしれないが、今までもやってきたし、今後も聖域なく見直していく。
(8-3)外資系だからかもしれないが、取締役が次々と変わっている。経営トップが次々と変わると、方針も変わって社員や現場が混乱するのではないか?
→確かに取締役が変わっているが、現在のところ社員に動揺などはない。
(9-4)赤字が続いているが、脱出にはどの程度時間がかかるのか?復配はいつ頃になりそうか?
→赤字や無配については深くお詫びしたい。今期も赤字予定だが、将来の黒字化を目指すための投資により赤字になる。今年度はしっかりした経営基盤を作ること、販売拠点のマネジメントを強化すること、流通在庫の適正化のため商品を引き上げて流通をクリーンアップする。過剰に在庫があるのでディスカウントして売られており、ブランド価値を毀損している。リーバイスはプレミアムブランドだったのに、低価格対応をしたりしてブランド価値が拡散していた。もう一度プレミアムブランドに特化していく。広告宣伝費の削減でブランド訴求が弱くなるなど、悪循環に陥っていた。
来週から新本社に移り、1/3くらいの家賃になる。今月までにリストラも完了する。平塚の物流施設にも無駄なスペースがあるので、効率運用を図っていく。経費を削減しながらブランド価値を向上させて、トップライン(売上高)の拡大につなげて業績を立て直していく
(10-4)今期の計画は?
→売上は6.6%減の123億円、純利益は25億円の赤字を計画している。
(11-3)流通在庫の引取りで利益減というのは毎年理由に挙げている。なぜ毎年流通在庫が多い状況が続くのか?商品企画に問題があるのではないか?
→投入した商品が在庫になってしまった。商品企画力の問題だけではなく、売り方や消費者に伝える部分でも改善の余地がある。ただ並べておけば売れるという時代ではないので、売り方も含めて改善し、業績回復につなげていく。

リーバイスと言えばマーケティングに優れた会社というイメージでしたが、最近は広告宣伝費の削減やリストラなどで士気も低下し、この部分もかなり弱くなっていたんですね。経費を削減しながらブランド価値を上げていくのは、かなり困難な道だと思いますが、新経営陣にはがんばっていただきたいものです。
(12-5)繰延税金資産の取り崩しについて説明して欲しい。
→(角井)繰延税金資産を12億円計上していたが、2年赤字が続いており監査法人とも相談し現段階の計画では今期も利益が出そうにないのでもうやだ〜(悲しい顔)取り崩す判断をした。将来的には黒字を実現し、有効に活用していく努力はしていくが、現段階では取り崩すという判断になった。
(13-1)販売先別の比率はどのようになっているのか?
→おおよそナショナルチェーンが4割、FCも含めてリーバイスストアが3割、地域のジーンズチェーンやジーンズショップが2割くらいです。
(14-1)リーバイスストアを増やしていくと書いてあるが、展開が遅れている。今後の展開は?
→リーバイスストアはFCを含めて29店ある。展開が遅れているのではなくて、現状流通在庫が多かったりして市場が混乱している。そのような状況で店舗を作っても(ディスカウント店にお客が流れたりして)リーバイスストアに来てもらえない。リーバイスストアを増やしていきたいが、まずはマーケット環境を整えてから展開していきたい。環境が整理できたら大きな商圏から順次展開していきたい。
(15-1)流通在庫を引き上げてからリーバイスストアを展開していくということか?
→ここ数年ディスカウントイメージが強くなってしまった。まずはここを徹底的に大掃除していく。かなり整理できてきたが、まだ一部残っている。リーバイスのアイコンブランドであり、ジーンズの歴史でもある501のディスカウントを徹底的に整理しようと努力している。

以上で質問も出尽くし、質疑応答は終了となりました。
後半徐々に説明にも熱が入ってきましたが、コスト削減については物足りない回答だな〜と感じました。リストラに頼るばかりでは社員の士気も低下するでしょうし、悪循環に陥る可能性もあります。本社の移転で家賃が下がるのはいいことですが、港区だとまだ高いイメージがあります。もっと郊外に移転するなど、メリハリをつけて聖域なく見直して欲しいですね。


続いて決議事項に対する審議となりました。
(第1号議案)
(1-1)定款に中古品の売買を追加するが、具体的に何を行うのか教えて欲しい
→中古品の売買を大々的に行うわけではない。リーバイス・ビンテージストアをオープンしたが、店内装飾やそれに合わせて限定的に販売するため、アメリカから古着のジャケットなどを輸入した。そのため定款に追加した。本格的に中古売買を行うわけではない。
(2-2)茶・清涼飲料の販売が定款に載っているが、そんなイメージがない。実際何をやっているのか?
→現時点では事業としては何もやっていない。

以上で議案に対する質疑応答も終了し、無事採決されて株主総会は終了となりました。
2〜3年後には業績も改善してくるのでしょうか?
早期に高収益・高配当銘柄に復帰してもらいたいものです。
来年は事業説明会もぜひ復活させて欲しいですね手(チョキ)
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ひらめき
リーバイスジャパン(9836)
posted by Zaimax at 21:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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