2011年02月09日

内藤忍氏セミナーに行ってきました

今日は名古屋証券取引所主催のウインターセミナーに参加してきました。
ウインターセミナーは名証上場の2社の会社説明会と、投資セミナーがセットになっています。
今日登場したのは、桧家住宅(1413)、電算システム(3630)の2社で、投資セミナーにはマネックスユニバーシティの内藤忍氏が登場しました。
内藤さんはインデックス投資の旗振り役というイメージが強く、個別株投資を行っている私からすると、インデックス投資は投資の楽しみるんるんがあまり感じられないな〜と思っています。
今回は『個人投資家が、投資で失敗しないための7つのヒント』と題して内藤忍氏のセミナーが開催されました。
投資の5つの原則として、低コストのインデックス投信を活用して、幅広い投資対象(分散投資)に長期スタンスで積立投資を行う、という方法を推奨していました。
私は個別株投資をしており、インデックス投資を否定するつもりはありませんが、今回の話は少しバイアスがかかり過ぎでは?と感じました。内藤忍氏についても個人的に嫌っているわけではありませんが、私なりの反論をまとめてみたいと思います。


個別株に投資するのをアクティブ運用というが、アクティブ運用で市場平均を上回るのはプロでも困難で、市場平均を上回るファンドマネージャーは2割以下しかいないのが実態です。
アクティブ運用というのは他人を出し抜こうという投資方法であり、誰かが市場平均以上の儲けを得るということは、他の人がその分負けていることになる。他人をカモにするのがアクティブ投資(個別株投資)の目的だexclamation×2
他人を出し抜こうとしても多くの人が失敗しているのが現状であり、それくらいならより簡単なインデックス投資を行った方がいい、というのが主な趣旨でした。この考え方は5年前も同じ話をしていたし、今後5年後、10年後もこの考え方は変わらないということでした。

いきなり手厳しい指摘ですね。そんなに個別株投資は悪者なんでしょうか?
確かに個別株について調べる時間がない、投資には興味を感じないという人は、機械的に行うインデックス投資が適しているかもしれませんが、私は個人投資家こそ機関投資家が相手にしないような中小型株に投資するのが、資産を増やすためには適していると考えています。その考えに従って実践していますし、株式投資セミナーでもそのように伝えています。
もちろん大型株に比べると中小型株はリスクが高いかもしれませんが、自分なりに出来る範囲で調べることで、リスクを減らすことができると考えています。そういった経験の積み重ねが投資のスキルとして積み上がっていくのだとも感じています。

プロのファンドマネージャーでも20%以下しか市場平均を上回れないというのは事実ですが、ファンドマネージャーがどんな株を売買しているのかというと、多くがインデックスに採用されているような大型株です。ファンドマネージャー達は多額の報酬も取りますし、ファンドに関連する証券会社なども信託報酬という手数料を取ります。インデックス投資と同じような銘柄を売買して、インデックス以上に手数料を取るんですから、ほとんどのファンドがインデックスに負けるのは当たり前だと思います。
個別株投資だからインデックスを上回れないのではなくて、大型株中心に運用するという戦略が間違っているからインデックスを上回れないのだと思います。これはあくまで私の考えであり、実績を検証したわけではありません。

セミナーの導入部では、個別株投資は他人を踏み台にして自分だけが儲かればいいexclamation×2という自分勝手な投資法だexclamation×2と決めつけられているような気がして、あまりいい気分がしませんでした
話を聞いていて、アクティブ運用で儲かっている人を悪者扱いしているように感じてしまいました。そんなに個別株投資が嫌いなのでしょうか?もしかしたら過去に大損して思い出したくもないような会社があるのかもしれませんねわーい(嬉しい顔)それからインデックス投資に目覚めたんだったりして(笑)
その後の話の中でウォーレン・バフェットを取り上げ、ITバブルに踊らなかったり、リーマンショック後の暴落時に果敢に買い出動して成功したと持ち上げていましたが、バフェットこそ世界で一番アクティブ運用で儲けている人なので、内藤さん流に言えば、多くの投資家に世界一の多大な損失を与えている悪者ということになってしまいます。おかしな話ですよね。

私が中小型の個別株に投資するのは、誰にも注目されず、本来その会社が持っている価値が正当に評価されなくて、割安に放置されている会社を応援したいと思うからであり、他人を踏み台にして儲けたいからではありません。もっと言えば市場平均などあまり意識していません。もともと中小型株は市場平均にも採用されていませんし、連動性もあまりありませんから、意識する意味がありません。
株式投資とは会社の一部を所有することであり、個別株投資が本来の姿だと考えています。だからこそ、個別株投資を悪者扱いされるのはとても残念です。
セミナー講師として人気があり、影響力もある人が、そのような論調で大衆を洗脳するのはとても残念です。内藤さんの話を聞いたら、個人投資家は怖くて個別の株式投資など出来なくなりそうです(笑)

内藤さんの言うようにインデックス投資は簡単だと思いますが、別の視点から考えると、もしすべての投資家がインデックス投資をするようになったら、株式市場というものはほとんど意味のないものになってしまいます。インデックスに採用されるような会社は大企業が中心で、たとえば日経平均であれば採用銘柄は225社しかありません。皆が日経平均型のインデックス投資しかしなくなったら、その他の上場している3,500社ほどの会社は誰も売買しなくなってしまいます。
とするとインデックスに採用されない会社は上場する意味がなくなってしまいます。インデックスに採用されないような中小型株は、上場しようとしても誰も買ってくれないので、上場ができません。上場してくるのは第一生命やカルビーのようにすでに大企業になった会社で、すぐにでもインデックスに採用されそうな会社だけになってしまいます。
そんな株式市場に将来性があるのでしょうか?上場が完全にゴールのような会社ばかりが集まっている株式市場は魅力的なのでしょうか?非常に疑問に感じてしまいますね。

本来の株式市場の機能は、今後成長する会社への投資資金の提供であり、会社の成長とともに投資家がリターンを得るのだと思っています。
だとすると今後成長が見込める中小型株にお金が回るような株式市場でないと、その国の企業もひいては国も発展していかないと思います。
時価総額が小さな会社には、資金量の大きな機関投資家はあまり興味を示しませんから、だからこそ個人投資家の出番だと私は考えています。会社がまだ小さな時にこそ個人投資家が投資して応援し、成長して大きくなったら機関投資家に任せればいいのです。

インデックス投資を薦めるのもいいですが、ゆくゆくはそこから一歩踏み出して、中小型株への個別株投資に進んでほしいと思いますし、だからこそ個別株投資で儲けることは悪だというような印象を与えるような話し方はして欲しくないと思います。
私は、中小型株へ長期応援スタンスで集中投資するのが、個人投資家にもっとも適した投資方法だと考えています。
初心者にいきなりこの方法はお薦めできませんが、勉強して投資の経験を積みながら、ぜひ個別株投資の楽しみを感じてほしいな〜と思っています

内藤さんは人気があるので、毎回名証のサマーセミナーやウインターセミナーに講師として登場していますが、インデックス投資では名証の取引にはまったく貢献しないと思います。私の方がセミナーでは地元の会社への投資を薦めていて、名証での取引増加に貢献していると思うんですけどね(笑)


その名証が2月22日にご当地ETFとして、東海地方4県に本社を置く会社50社に投資するETFを上場するそうです。
その50社は時価総額上位50社を選ぶそうで、トヨタ自動車や中部電力、東海旅客鉄道などが組み込まれます。こんな会社はほとんどが東証で売買されている会社であり、わざわざ名証ETFとして取り扱う意味がないと思います。こんなものを買うくらいなら日経平均ETFを買えば十分です。
ご当地ETFを作るなら、東海地方の優良企業だけど全国的な知名度はまだ低いような会社50社を選ぶべきだひらめきと思います。だからこそ、ご当地ETFと言えるような特徴あるETFになるのだと思います。ぜひティアやVTホールディングス、東祥など地元の特徴ある企業を組み込んだETFを検討して欲しい揺れるハートですね。そうすれば東海地方の会社にも注目が集まりますし、それが名証の売買の活発化や、名証に上場する会社が増えるきっかけにもなると思います。
名証ももう少ししっかりした戦略を立てないと、東証に吸収されてしまうのではないか?と心配になりますね。地元の証券取引所としてもっとがんばってほしいものです。
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posted by Zaimax at 23:19 | Comment(4) | TrackBack(0) | 投資で疑問に感じること | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同感です!
やはり中小型株を長期保有が王道ですよね。

名証小型株のETFはいいアイデアですね。
Zaimaxさんは名証への貢献度大ですよね。
それこそ表彰モノだと思います。
Posted by ろくすけ at 2011年02月12日 00:47
ろくすけさん、コメントいただきありがとうございます!
個人投資家が資産を増やすには、成長性のある中小型株にある程度集中投資して、長期保有するのが一番適していると思います。

これからもそんないい会社を発掘していきましょう♪
ろくすけさんのブログも楽しみにしています。
いつでもチェックできるように、投資家仲間blog欄にリンクさせていただきました。
これからもよろしくお願いします!
Posted by Zaimax at 2011年02月13日 12:29
私も中小でも大型でも、しっかりしたバリュエーションでしっかり投資している個別銘柄投資家がインデックス(最近はやりのホッタラカシ投資とでもいいましょうか)に負ける、正直者がばかを見るような発想、が好きになれません。

少なくとも、配当利回りを入れたトータルで見れば勝てるはず。
1年負けても5年、10年で勝てばいいはず。

個別投資の方が経済や業界が理解できて為になる。

といった感じで、インデックス派をギャフンと言わせましょう。
Posted by gonchan at 2011年02月16日 10:08
gonchanさん、コメントありがとうございます。
投資を始めて間もない方や、資産の一部をインデックス運用するのはいいことかもしれませんが、株式投資の基本は会社を応援することだと思うので、ぜひ個別株投資に踏み出してほしいですし、個人投資家に影響力のある方にはそういった話をしてほしいな、と考えています。

記事にも書きましたが、インデックス投資家が主流になってしまうと、これから成長する会社を資金面で支えるという資本市場の意味がなくなってしまいます。インデックスに採用されないような小さな会社には誰も投資しなくなってしまいますからね!
それは日本の中小企業にとってもマイナスですし、日本の経済力にもマイナスに働いてくると思います。

個別の会社への投資は成功も失敗もありますが、そうした中から会社や経営者を見る目が養われ、政治や経済、業界、会計などの知識も自然と増えて、自分なりの投資方法が出来上がってくると思います。
そうやって自ら身に着けた投資リテラシーは、資本主義が続く限り自分自身を助けてくれることになると思います。

インデックスに勝つことはできない!というインデックス派を、ギャフンと言わせるような成果を皆で出していきましょう!
身近にそういった個人投資家が増えてくれば、自然と個別株投資に興味を持ってくれる人も増えてきますよね!
これからもよろしくお願いします。
Posted by Zaimax at 2011年02月18日 17:59
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