2012年01月18日

正栄食品工業(8079)2011年株主総会レポート

2011年1月28日(金)10時から東京都文京区湯島の東京ガーデンパレス 2階 高千穂の間で開催された正栄食品工業(8079)第63期定時株主総会に行ってきました。
正栄食品工業は、パンやお菓子用の材料が主力の食品会社で、プルーンなどの乾燥果実、チョコレート原料などを世界中から輸入して供給しています。
正栄食品工業の株主総会に出席するのは初めてです。
2011年1月27日(木)の株価 510円(東証2部 8079)100株単位 10月決算
PER 8.27倍、PBR 0.47倍、配当利回り 2.35%、株主資本比率 48.9%
監査費用 4,500万円(売上比 0.06%、営業利益比 1.76%) 監査法人トーマツ
株主優待 4月末・10月末の株主に株数に応じて自社商品詰め合わせを進呈
    100株以上 10月末のみ菓子類詰合せ
   1000株以上 4月末・10月末の2回 菓子類詰合せなど
(100株とは内容が異なる)
 詳しくは 次項有 正栄食品工業ホームページの株主優待情報へ
     正栄食品工業(8079)のホームページ

     正栄食品工業(8079)のヤフー株価情報
正栄食品工業2011年株主総会
過去10年の株価推移を見ると、600円を中心とした値動きで比較的安定していますね。
スケジュール
10:00〜10:20 事業報告
 10:04〜10:06 監査報告 藤井帝治常勤監査役
 10:07〜10:13 本多市郎社長が召集通知を読上げ
 10:13〜10:18 連結財務諸表について藤雄博周常務取締役管理本部長が説明
 10:19〜10:20 本多会長逝去、本社建て替えについて本多社長から説明
10:20〜10:55 質疑応答 質問者7人 計10件 35分 動議提出1件
10:55〜11:12 決議事項の説明・審議・決議 拍手方式 すべて可決
 第1号議案 剰余金処分の件 配当12円 前期と同額 株主から配当を15円にする動議提出1件
   まずは会社提案が審議され、可決したことから、動議は自動的に否決
 第2号議案 定款一部変更の件 本社建て替えに伴い一時的に本社を移転
 第3号議案 監査役3名選任の件 任期満了に伴い全員再任 質問者1人 計1件
 第4号議案 退任取締役に対する退職慰労金贈呈の件 質問者1人 計2件 
 第5号議案 役員賞与支給の件 取締役6名に対し2,790万円、監査役2名に対し410万円を支給
   質問者1人 計1件
11:12〜11:13 社長から挨拶
正栄食品工業2011年株主総会
お土産 自社商品詰合せ  先渡し
飲み物サービス 暖かいお茶とお水
経営戦略説明会 なし
懇親会 なし

さて注目の株主総会格付けですが、質問がなくなるまで質疑応答を尽くしていて、取締役が分担して丁寧に回答していたと思います。お土産も噂通りでボリューム満点でした!一方で営業報告は読上げで、事業説明会などもないのは残念です。これらを総合的に判断し、正栄食品工業(8079)の2011年株主総会格付けは 『C+』 としました。
   議決権を有する株主数       4,929名、その議決権数 194,164個
   議決権返送&出席株主数     1,671名、その議決権数 145,924個(75.2%)
株主総会は昨年と同じく東京ガーデンパレスで行われました。
会場内は椅子席で(7+5+5+7)×19のレイアウトで456人分の席が用意されていました。
スクリーンは用意されていませんでした。
受付を済ますと大きな紙袋を手渡されます。中には50センチ×30センチくらいの大きな箱が入っていて、正栄食品のお菓子が一杯詰まっていました。毎年楽しみにしている株主も多いようです。
私もこれからも応援しながら、毎年お土産をいただきたいな〜と感じました!

今年は売買単元が1,000株から100株に見直されて最初の株主総会なので、多くの株主が出席していました。第1会場は9割近く座っていましたし、第2会場も用意されていたようです。本多社長が最初の挨拶で言っていましたが、来年からはもっと広い会場に変更する必要がありそうですね。
事業報告は本多市郎社長が召集通知を読上げる形で行われました。計算書類については藤雄博周常務取締役管理本部長が説明していました。
その後本多会長が逝去したこと、本社ビル建て替えについて本多社長から説明がありました。
続いて報告事項に対する質疑応答となりました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)投資有価証券について、取引関係上の持ち合い株なのか?
→みずほ銀行54万株、三菱UFJ45.6万株、その他明治、ヤクルトなど14社に保有してもらっている。合計232.3万株で保有比率は11%になる。相手先の株も保有しており、14社合計で約8億円の時価総額になる。
(2-2)食品会社なのになぜ女性役員がいないのか?女性幹部が居てもいいのではないか?
→実力主義で役員を決めている。今は課長が最高です。中国子会社では女性支店長も活躍している。今後はもっと活躍してほしいと考えている。
(3-2)非常勤監査役の出席率が低い。本人からなぜ低いのか説明して欲しい。
→(藤雄博周常務取締役 管理本部長)コ永信監査役は2010年1月に就任したので、就任後の出席率は10回中9回となり低くない。書き方が悪かったと思う。
(4-2)株主優待でもらったお菓子がおいしくて、近くのスーパーで探したが見つからない。どういった営業戦略で展開しているのか?
→(中島豊海常務取締役 正栄デリシィ社長)菓子事業はスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどが中心で、プルーンなどはスーパーの青果売り場などが中心となる。ストアブランド(プライベートブランドPB商品)も多く、正栄食品ブランドの商品は見つけにくいかもしれない。4大コンビニについては、発売元として正栄の表示がある。
(5-3)配当12円は業績が良くなっても据え置きで配当性向が下がる一方だ。配当を15円に増配する動議を提出する!
→安定配当を方針としており、60周年記念などの際には特別配当を上乗せしている。普通配当も10円から12円に増やしている。
(6-4)営業債権が150億円と多い。取引条件を見直せば売掛金などが減り財務内容も良くなる。与信管理も含めて教えて欲しい。
→(藤雄常務)約40億円借入金は減っていて、ここ4年間で在庫を圧縮し効率化に努めてきた。与信管理も強化しており貸倒れ発生なしとなった。関係会社が債務超過であり引き当てている。
(7-4)農産品価格も上がっているが、源流部門の農園経営に取り組むなどの対策は?
→(本多秀光専務取締役 青島秀愛食品有限公司董事長)投機資金なども入ってきており、農産物が高騰している。農園経営には大規模化も必要であり、リスクも大きくなる。農家と直接契約して購入したり、中国では契約栽培に取り組んでいて、産地との距離を縮めることで原料を確保していきたい。
(8-5)受取利息が連結と単体で大きな差がある。
→(藤雄常務)子会社への貸付を行っているため。親子ローンなので利息は連結決算では相殺される。
(9-6)為替差損が出ているが、為替ヘッジを行っているとも書いてある。この程度の損失は予測の範囲内なのか?
→アメリカの子会社に対する貸付金の為替換算評価損を計上している。中国子会社2社とドル建取引のため。前期と比べて10円円高になったので、評価損が出た。実需分の為替ヘッジをしていて、デリバティブなどは行っていない。
(10-7)(女性)昨年本多会長が、プルーンの種の炭化事業に取り組んでいる、これが軌道に乗るまでは取締役としてがんばる!と仰っていたが、きちんと引き継がれているのか?
→(立川明常務取締役 営業本部長)研究は続けている。補助金ももらえるほど評価は高いが、炭化に適した作物は他にもあり、効率などを考えるとなかなか採算に乗らない。売店には置いてある。
→(本多社長)役員会でも議論して、用途開発も含めて検討している。プルーンの種を炭化して消臭剤として配ったこともある。色々やったがこれと言ったものがない。何かいい活用アイデアがあればぜひアイデアを寄せて欲しい。

(5-3)の配当について、藤雄博周常務取締役から補足説明
60周年の時にも5円の特別配当を上乗せし15円配当を行っている。60期以降は普通配を10円から12円に増配している。会社四季報に資本政策や配当政策について思惑的に書かれている。今期は上場25年ではあるが、個別の配当方針についてはお答えできない。配当について動議の提出があったが、議案の審議は議長の指示に従い、会社提案の配当案から審議する。

動議が出るとは珍しい株主総会になりました。正栄食品工業としては例年になく大荒れの株主総会!と言う感じでしょうか(^_^;)
続いて問題の議案の審議となりました。
まず動議も提出された剰余金の処分ですが、会社側提案の期末配当6円年間12円と言う議案が上程され、承認されました。なので自動的に動議は否決ということになりました。
第3号議案から第5号議案までは質問がありました。
第3号議案 監査役3名選任の件 任期満了に伴い全員再任
(1)監査役の方々にはしっかりと働いてほしい。
→私(本多市郎社長)が責任を持って働いてもらう。
第4号議案 退任取締役に対する退職慰労金贈呈の件
(1)ある程度金額・支払い時期を教えてほしい。
→1.6億円程度になる。本多会長は昭和22年の設立以来64年間取締役を続けてきた。正栄食品工業の基礎を築いたので決して多くないと思う。
(2)退職慰労金制度は今後どうするのか?他社では廃止する会社が多い。
→(藤雄常務)今後も続けていく。取締役を64年続けた会長でも1.6億円であり、当社の基準は分かってもらえると思う。
第5号議案 役員賞与支給の件 取締役6名に対し2,790万円、監査役2名に対し410万円を支
(1)使用人兼務役員の場合、使用人としてのボーナスももらっているのか?
→1人使用人兼務の役員がいるが、社員としてのボーナスは支払っていない。

以上で無事審議も終わり、会社側提案がすべて可決となりました。
まさか正栄食品工業の株主総会で動議の提出があるとは思いませんでした。
お土産もボリュームたっぷりですし、満足感の高い株主総会でした。
来年もぜひ参加したいですね!
なんて書いていますが、このレポートが完成したのは2012年1月18日であり、今年の株主総会の案内も届きました(^_^;)今年は会場が浅草ビューホテルに変更になりました。
昨年はかなり手狭でしたからね!今年の株主総会も楽しみたいと思います。
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posted by Zaimax at 20:03 | Comment(0) | TrackBack(1) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Weblog: 投資一族のブログ
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