2011年01月17日

サンエーインターナショナル(3605)2010年株主総会レポート1

2010年11月26日(金)10時から渋谷区のサンエー・インターナショナル本社 地下ホールで開催されたサンエーインターナショナル(3605)第61回定時株主総会に行ってきました
サンエーインターナショナル(3605)は百貨店主体にケイト・スペードNYなどのブランドを展開している婦人アパレルの大手会社です。
サンエーインターナショナルの株主総会に出席するのは初めてです。

2010年11月26日(金)の株価 980円(東証1部 3605) 100株単位 8月決算
PER 赤字予想、PBR 0.62倍、配当利回り 2.55% 株主資本比率 48.6%
監査費用 8,600万円(売上比 0.09%) あずさ監査法人
株主優待 ネットショップ「SELECSONIC (セレクソニック)」などでの20%割引券を進呈
 詳しくは 次項有 サンエー・インターナショナル 株主優待ページ


     サンエー・インターナショナル(3605)のホームページ

     サンエー・インターナショナル(3605)のヤフー株価情報
サンエーインターナショナル(3605)
過去の株価推移を見ると、6千円近くまで上昇して人気化した時期もありましたが、最近は業績も低迷して株価も低迷しています。そのためなのか今年の6月には同業の東京スタイルと経営統合する予定になっています。
スケジュール
10:00〜10:22 事業報告
 10:05〜10:08 監査報告 濱中誠常勤監査役から監査報告
 10:09〜10:25 営業報告 女性ナレーション+関連する図・写真をスライド表示
 10:25〜10:27 対処すべき課題 三宅社長が読み上げ
 10:27〜10:29 東京スタイルとの経営統合について三宅社長から説明
10:29〜10:53 質疑応答 質問者5人 計10件 24分
10:53〜11:01 議案採決 1件ずつ説明・審議・決議 拍手方式
 第1号議案 定款一部変更の件 事業目的の見直し、本店所在地の移転
 第2号議案 取締役9名選任の件 7名全員再任、経営体制強化のため2名増員 質問1件 
第3号議案 退任取締役に対し退職慰労金贈呈の件 質問1件 
11:01〜11:02 新任役員紹介
会場を移動して12時頃まで懇親会

お土産 なし
飲み物サービス なし
経営戦略説明会 なし
懇親会 あり

サンエーインターナショナル株主総会
さて注目の株主総会格付けですが、上記の通り懇親会も開催されましたし、質問には丁寧に対応していたと思います。ただもう少し質疑応答が充実してもいいのではないかと感じました。これらを総合的に判断し、サンエー・インターナショナル(3605)の株主総会格付けは 『C+』 としました。

   議決権を有する株主数       4,009名、その議決権数     167,783個
   議決権返送&出席株主数       820名、その議決権数     140,686個
サンエーインターナショナル株主総会
株主総会はサンエー本社の地下にあるホールで行われました。
上の写真の社員の方が立っているのが、会場へ向かう階段ですが、その地下に向かう階段が長くて、年配の方には大変そうに感じました。たぶん本社から通じるエレベーターもあると思うんですけどね。本社は2棟のビルからなっていますが、歴史ある会社ですし自社ビルなのかなと思いましたが、2棟とも賃貸で一棟借りしているそうです。この本社も来年には郊外に移転します。
かなり早く到着しましたが、飲み物などのサービスはありませんでした。
会場内には椅子のみが(5×3)列×8行に並べられ、117人分の席が用意されていました。前方はガラガラで6割程度と出席者が少ないな〜と思っていましたが、終了が近づくにつれて人数が増え8割以上が埋まっていました。懇親会があるので終わりごろに来た株主も多いようですね。
召集通知に株主懇談会の案内も同封されていましたが「株主懇談会へのご参加は、株主総会にご出席された株主様に限らせていただきます」と書いてあった影響が大きそうです。逆に言えば懇談会だけに出席する株主が多かったんでしょうね(笑)
出席者には取引先なのかスーツ姿の人も目立ちました。
質疑応答を充実させるため、会場内には役員以外にも関係社員を同席させているそうですが、ほとんど三宅社長が答えていましたし、質問も少なく活躍する場はありませんでした。例年短時間で終わっているそうなので、たくさん質問がでるように工夫する必要があるのではないかと感じました。
懇談会で三宅社長ともお話ししましたが、2年前に社長としての初の株主総会だったが、十分に準備して臨んだのに質問がゼロで残念だった。今年は多くの質問が出て良かったそうです。まあ私が出席すれば質問ゼロはないですよね(笑)


質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(1-1)損益計算書の関係会社整理損について教えてほしい
→フリーズインターナショナル、海外の販売会社の整理損などです。
(追加質問)
(2-1)単体と連結で関係会社整理損の金額が違うが?
→連結では消去される部分があるためです。
(3-2)Eコマースにも積極的に取り組むと書いてあるが、現状の取り組み状況や売上割合、将来目標などを教えてほしい。
→サンエーグループの直営オンラインショッピングサイトセレクソニックの売上は、前期は142%の伸びと大きく伸びたが、今期は112%の伸びに止まっている。業界のなかでは先行してEコマースを立ち上げたが、前期は在庫が少し多過ぎたので値引き販売を行ったところ売上が大きく伸びた。今期は在庫も絞っているので伸びは鈍っている。単純に値引きすればいいというわけではないが、需要を喚起する価格政策と、主要製品については在庫も少し多目に持ち機会ロスをなくしていく。
前期から実験的に他社の製品も扱い始めているが、ZOZOTOWN(ゾゾタウン)+楽天的なイメージで、今期は本格的に展開していく。あわせて、ファッション誌掲載商品も販売するなどクロスメディア戦略を進めていく。
(4-2)東京スタイルとの経営統合では先々管理部門の統合などもあると思うが、このタイミングでの本社移転は二重投資になるのではないか?
→来年の3月に本社移転を予定している。経営統合後もサンエーと東京スタイルの2社は、統合会社の100%子会社として残るので、サンエーのやるべきことは変わらない。それぞれ事業特性やブランドの独自性もあるので、それを尊重するためにも当面はそれぞれの戦略を着実に進めていくことになる。そのため2重投資にはならない。
(追加質問)
(5-2)Eコマースの売上に占める割合や将来どの程度まで伸ばしていくのか補足説明して欲しい。
→セレクソニックの前期の売上は22.28億円で、他のネットショップ経由の売上も同程度ある。全社の売上は1千億円程度であり、直営のセレクソニックだけではなくてその他のショップも含めたEコマースで、できるだけ早く全体の1割程度まで伸ばしていきたい。
(6-2)当面は2社が並立するのかもしれないが、経営効率の向上や財務体質の強化などの統合効果を出すためには本格的な経営統合に進むのではないか?
→早急な統合はお客様の混乱などを招く恐れもあるので、当面はスムーズな統合を優先するが、それでは経営統合する意味がない。将来的には、固定費の削減というよりそれぞれの強みを持ち合わせた、新しいカンパニーのあり方を考えていく。統合効果の出しやすい分野から取り組んでいくが、詳細についてはこれから検討していく。
(7-3)売上は東京スタイルの倍以上なのに統合比率がサンエーに不利なのではないか?算定根拠を説明して欲しい。
→統合比率に関しては、売上だけではなく、利益や時価総額、財務内容なども総合的に判断して、第三者機関に算定してもらっている。その結果をもとに両社で検討して統合比率を決めており、どちらかが有利になるようにはなっていないことをご理解頂きたい。
(8-3)濱中常勤監査役に聞きたいが、決算期末に向けて株価が下落したが、経営統合などの情報が漏れていたのではないか?インサイダー取引などの調査をしたか教えてほしい。
→(濱中常勤監査役)期末の株価の動きについて、特別そのようなことはなかった。
(社長)2年前にガバナンス再構築委員会を作って対応しており、株の売買についてもインサイダー取引が起こらないような運営をしている。


まだまだ質問は続きます。株主総会の後半の様子は、株主総会レポート2でお楽しみくださいね。

 サンエーインターナショナル(3605)2010年株主総会レポート2
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ひらめき
サンエーインターナショナル株主総会
posted by Zaimax at 17:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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