2010年08月03日

ザッパラス(3770)2010年株主総会レポート2

2010年7月29日(木)13時から東京都目黒区恵比寿の ウェスティンホテル東京 地下2階 スタールーム で開催されたザッパラス(3770)第11回定時株主総会に行ってきました
株主総会レポート〜その2では、ザッパラス(3770)2010年株主総会レポート1に続いて質疑応答の様子をまとめていきます。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(4-2)派遣事業などなぜ必要なのか?
→派遣そのものを行う考えはない。イベントなどを行う際に人を送り込む可能性もあり、事業目的に追加しておく。
(5-2)新規事業を始めるよりスマートフォンへの対応を進めた方が成長できるのでは?
→スマートフォン向けのコンテンツも実験的に投入している。今年から有料のコンテンツも投入しており、数百万円単位の売り上げは上がっている。
(6-2)広告業務の企画、代理店業がなくなっているがなぜか?
→定款の変更により番号が変わっただけです。
という感じの回答でしたが、定款案を見ると「広告業務の企画、代理店業」は項目削除になっています。定款全体を確認したわけではないですが、召集通知を見る限りでは事業目的から削除されているようです。特損を出した上に撤退するのでしょうか?
(7-3)定款に追加した事業を本腰を入れてやる考えはあるのか?詳しく説明して欲しい。
→もちろん本気です。本気で提案している。新しい経営陣もコミットを持って臨んでいる。株主総会後の戦略説明会で新経営陣から詳しく説明する。
(8-4)3月に自社株買いを発表して15億円分も買い戻しているが、ホームページにはまったく記載がなく詳細が分からなかった。前後の経緯を見ると3月1日に中国進出などを発表し、株価を上げたところで3月8日に大型の自社株買いを発表している。上位株主の持ち株数の推移を見ると、株価を上げたうえで大口投資家の株を引き取ったのではないか?なぜこの時期に自社株買いを行ったのか?目的や自社株の活用方法も説明して欲しい。
→リリースはホームページに掲載している。ザッパラスの場合、自社株買いは信託銀行に委託して行っていて、市場から買っているので誰から買ったかは分からない。インサイダー取引に該当しないよう、提携などのリリースを出してから自社株買いを発表したので指摘のようなタイミングになった。実際は3月から4月にかけて買っている。
取得した自社株は、自社株を使用したM&Aに使う可能性もあるが、現状では活用方法は何も決まっていない。場合によっては消却の可能性もあり、今後活用方法を考えていく。

杉山社長は目をパチパチさせながら答弁していました(笑)自社株の活用方法は未定ということですし、なぜあのタイミングで15億円という大型の自社株買いをする必要があったのか理解できません。実際自社株買い終了後は株価も元に戻ってしまっており、ほとんど効果はありません。
たぶん実際は、大口保有者から株式を売却したいとの相談があり、自社株買いで引き取ることにしたのだと思います。他社でもファンドなどの大口株主が強引に引取りを迫るケースもあるようです。市場で売却したら株価が暴落しますよ!それでは会社側も困るでしょう?というのが殺し文句だと想像しますが、実際に困るのは安い価格でしか売れない大口投資家です。本当に価値ある会社であれば、株価が下がれば買ってくれる人は現れます。一般の投資家からすると安く買えるチャンスがあるわけです。大口株主を優遇するような自社株買いは止めて、会社側は毅然とした態度で「どうぞご自由に市場で売却してください!」と言って欲しいものです。投資は自己責任なのに、大株主だけ会社に買い戻してもらうのはおかしいと感じています。さらには株価を上げる材料を発表して株価を上げてから自社株買いを実施し、資金を流出させるのはひどいな〜と感じます。自社株の活用方法も決まっていないのに、あのタイミングで自社株買いを行ったのは、大口株主優遇としか理解できませんね。
ザッパラス(3770)
   自社株買い前後の株価推移 グッド(上向き矢印)
(9-4)ザッパラスは手持ちのキャッシュも豊富で財務も安定しているが、心配なのは怪しげな投資商品などに手を出して損失を出したりすることだ。新興企業では下手な運用に手を出す会社もよくある。ザッパラスでも投資損失が出ているが大丈夫か?本業が伸び悩んでいるときが一番危ないと思う。焦ってM&Aや投資などに手を出し失敗する例がよくある。無駄な投資をするくらいなら配当として株主に還元して欲しい。
→無駄な金融商品への投資はしていない。社内でもガバナンスを効かせているし、今回の議案でも監査役を増員しているので安心して欲しい。
(10-4)現経営陣に質問するのは酷かもしれないが、第6号議案でストックオプションを付与する。取締役の人数は実質2人と半減となっているのに、2億円の報酬限度はそのままで、さらにSOとして別枠で1億円分用意すると書いてある。株価下落のリスクを株主の皆様と共有するとのことだが、この報酬案でなぜリスクを共有することになるのか?そこまで言うなら報酬限度も半分にして、さらに半分をSOで付与するくらいの思い切ったことをして欲しい。
→今回から役員退職慰労金を廃止して、代わりにストックオプションを導入する。権利の行使は退職後にしかできない仕組みになっており、ご理解いただきたい。
(11-5)杉山社長の肩書きが代表取締役となっているが、社長とか会長とか書くのが普通では?
→確かに1ページ目には代表取締役としか書いていないが、社長とか会長は社内の呼称であり、会社によってはこのように代表取締役と表記をしている会社もある。
(12-5)取締役選任議案に杉山社長の名前がないが、社長が代わるのか?
→現取締役は任期満了に伴い全員退任する。趣旨は先ほど説明した通りです。
(13-5)杉山社長は4月末時点では大株主だが、社長を退任するので売ってしまったのでは?
→個人の財産の問題なので回答は差し控えるが、若干株数は減っている。これは次の経営陣に譲ったものなのでご理解いただきたい。
(14-6)社長の話を聞けば聞くほど役員がすべて逃げてしまうのではないかと不安になる。先ほどの持ち株の説明もそうだ。本気でやるというのに辞めるのはおかしいのではないか?
→繰り返しになってしまうが、トラブルなどは一切ないので安心して欲しい。不祥事や業績悪化で引責辞任する例が他社にあるが、ザッパラスの場合はこれらとは違うので奇異に映ってしまうのかもしれない。発表後電話でも問い合わせがあり、このあと杉山さんは何かで捕まってしまうのexclamation&question現社長が逮捕されると問題になるので辞めるのかexclamation&questionなどと問い合わせがあったが、そのようなことはありませんわーい(嬉しい顔)他の役員も含めて、退任後にマスコミを賑わすことはないので安心して欲しい
なぜ経営陣を一新するのか?については、モバイルインターネットの世界は日々変化しており、ユーザーの低年齢化も進んでいる。今までにない発想が必要ではないかと考えた。その点招聘した平井新社長はモバイルやコンテンツに関して、知識・経験・実績など申し分ないと判断し、このタイミングで株主の皆様にお諮りしている。この後の事業説明会で納得がいくまで質問して欲しい。
任期満了とはいえ取締役が全員辞任するというのは異例なことです。確かに新興企業では、会計不正や闇組織とのつながりなどが発覚する前に、社長が辞任するケースがよくあります。その後元社長が逮捕され大々的に報道されるので、心配になる気持ちも分かりますね。日本振興銀行なども同じようなケースです。説明を聞く限りザッパラスは大丈夫だと思いますが(笑)
(15-7)株主還元には自社株買い、配当、株主優待があるが、配当性向や株主優待についてはどう考えているのか?
→株主還元は優先順位が高いと考えている。ザッパラスは2005年の上場初年度から配当を行っている。単体利益の30%前後を配当の目処としている。利益の1/3は株主へ還元するという考えです。株主優待は現時点では考えていない。自社商品など適当なものがないので、配当で還元したい。
(16-7)中国や海外のコンペティター競合状況について教えて欲しい。
→海外展開はまずは中国中心に考えている。iPeerアイピア、Voginsヴォジンなどの現地の大手企業と提携して、中国の方々にコンテンツを配信する準備を進めている。今年度中には株主の皆様にご報告できると思うので、期待して欲しい。競合相手については、海外でも競合があるが、今後日本からも続々と進出が進むと思う。日本のコンテンツ市場は公式コンテンツという説明もしたが、日本独自のマーケットだった。ガラパゴス化などと言われているが、スマートフォンなどではグローバルなマーケットが広がりつつある。今後海外でも競合は激しくなると思うが、それを上回るマーケットがあると思うのでご期待いただきたい。


(17-8)昨年も聞いたが、ザッパラスはマーケットでの認知度が低いと思う。
→効率的な広告出稿は色々な考えがあるが、ザッパラスでは1人当たり獲得単価をいかに低くできるか?に注目して、広告を行っている。専門の部署で出稿後も効果を細かく見ながら、広告を出したり止めたりなど管理している。会社の認知度については、今までは提供しているコンテンツありきで、ザッパラスをあまりブランディングしてこなかった。有料会員は216万人いるが、その割にザッパラスの知名度は低いと思う。新経営陣は会社の知名度向上も考えているので、説明会を聞いて欲しい。
(18-4)先ほど無駄な投資はしないので安心して欲しいということだったが、投資事業組合損失や持分法による投資損失などが発生している。本当に大丈夫なのか?
→投資事業組合損失については、SBI主導のモバイルやコンテンツに関連するファンドに出資しており、損失が発生している。これはザッパラスが今後ビジネスを展開するに当たり、新たなビジネスモデルや面白いコンテンツなどの情報を広く集めたり、投資先のモバイル関連会社とのアクセスを広げるために出資したもので、運用のための投資とは考えていない。
(19-4)関係会社株式評価損が2億円発生しており日活だと思うが、これらの損失を含めても出資した効果は本当に出ているのか?
→関係会社株式評価損は日活ではなく、連結対象の株式会社アレス・アンド・マーキュリーの評価損です。アレス・アンド・マーキュリーは49%保有しているが、のれん代を消却した。モバイルを活用した広告ビジネスを行っている会社で、事業領域を広げるために出資した。運用益を狙ったものではないので安心して欲しい。
(株主)損失が出ている状況では安心はしていられないが?
(社長)今後も運用というよりビジネスとして、出資したりM&Aしたりすることもあると思うが、一つ一つ慎重に吟味して皆さんから預かっている資金を大切に使っていきたい。ただビジネスなので失敗もある。アレス・アンド・マーキュリーも特損を出しているので、この点を見れば失敗と言えるかもしれない。今後は今まで以上に精査していくのでご理解いただきたい。
ザッパラス(3770)
   杉山社長以下 現経営陣のみなさん 長い間お疲れ様でした


以上で質疑応答は終了となりました。杉山社長は質問がなくなるまで丁寧に回答していたと思います。とはいえ、経営陣がすべて代わることや、定款変更で事業目的が多く追加されることに対しては、これからのザッパラスがどうなってしまうのか心配している株主が多いことが伺えました。
また回答はすべて社長が行いましたが、他の役員の方々の発言も聞きたかったですね。というより、全員退任してしまう役員に対して今後の戦略などを聞いてもナンセンスだと感じました。新経営陣の方々も執行役員なんですから、壇上で質疑応答に参加して欲しかったですね。株主総会後に事業説明会があるものの、株主総会が一番重要な会議のはずなので、こういったケースでは新経営陣も質疑応答に積極的に参加して欲しいと思います。

続いて議案の採決を行い、無事定款変更や新経営陣が承認されました。
その後新経営陣の紹介がありましたが、挨拶は「よろしくお願いします」だけでした。まあ事業報告会があるからそんなものなんでしょうね。
この後15分ほど休憩時間を挟み、新経営陣から事業報告会と質疑応答が行われました。
休憩時間中には会場後方で、コーヒーや紅茶などの飲み物サービスがありました。皆が一気に後方に群がったので何かな〜と思いましたが、フィナンシェなどのお菓子も用意されていたようです。数が少ないのかあっという間に無くなってしまったようです。初めての参加なのでお菓子があるとは知りませんでした。
その後、ザッパラスの運営サイト「スイーツの王様」で扱っている動物わたろんが少し追加されましたが、こちらもあっという間になくなってしまいました。
ザッパラス(3770)
   休憩時間に用意されたスイーツ グッド(上向き矢印)
事業報告会の様子は後ほどまとめてみたいと思います。
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ひらめき


posted by Zaimax at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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