2010年08月03日

伊藤園(2593)2010年株主総会レポート〜その1

2010年7月27日(火)10時から東京都港区高輪の グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール3階崑崙 で開催された伊藤園(2593)第45回定時株主総会に行ってきました
伊藤園(2593)はみなさんご存知の通り、お〜いお茶などの緑茶商品を中心に清涼飲料水を製造販売している会社です。伊藤園(2593)の株主総会に参加するのは初めてです。
 2011年も出席しました 次項有 2011年伊藤園株主総会レポート
2010年7月26日(月)の株価 1,396円(東証1部 2593)100株単位 4月決算
PER 29.5倍、PBR 1.73倍、配当利回り 2.72%、株主資本比率 55.8%
監査費用 連結8,100万円(売上比 0.024%) あずさ監査法人
株主優待 100株以上→1,500円相当、千株以上→3千円相当の自社製品

   詳しくは伊藤園(2593)の株主優待ページをご覧くださいひらめき
     伊藤園(2593)のホームページ

     伊藤園(2593)のヤフー株価情報
伊藤園(2593)
過去10年間の株価推移を見ると、1,500円から3,500円の範囲で推移しています。過去の株価からすると現状は安値圏ですが、株価指標から見ると割安感は感じません。以前のような高収益体質に戻らないと、株価の戻りも難しいのかもしれませんね。
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スケジュール
10:00〜10:34 事業報告 
 10:04〜10:05 宮崎常勤監査役から監査報告
 10:06〜10:26 事業報告 スライド+ナレーション 招集通知をほぼ読上げ
 10:26〜10:32 連結計算書類説明 スライド+ナレーション
 10:33〜10:34 北米事業の現状について本庄大介社長から説明
10:34〜10:37 議案説明
 第1号議案 剰余金の処分の件 期末配当19円 年間38円
 第2号議案 取締役21名選任の件 本庄社長他17名再任、4名新任
10:37〜11:59 質疑応答 質問者16人 計27件 82分
11:59〜12:00 議案決議
12:00〜12:05 取締役が1人ずつ挨拶 担当分野と「よろしくお願いします」
伊藤園(2593)
お土産 後渡し TULLY'Sタリーズコーヒーのコーヒー豆
 TEAS' TEAティーズティー オレンジ&アールグレイ 水出しティーバッグ

飲み物サービス 紙パックのジュース 2個まで 
経営戦略説明会 なし
懇親会 なし

さて注目の株主総会格付けですが、株主総会前には飲み物のサービスがあり、お土産も用意されています。質問時間も長く取り、どんな質問にも丁寧に答えていました。一方で本庄大介社長は初めての議長で緊張していたようです。社長自ら今後の戦略などについて語ってくれたらもっといい株主総会になるのにと感じました。これらを総合的に判断し、伊藤園(2593)の株主総会格付けは 『C+』 としました。
   議決権を有する株主数      80,843名、その議決権数    891,624個
   議決権返送&出席株主数    22,713名、その議決権数    702,504個
株主総会は品川のグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで行われました。入り口では冷たいおしぼりも用意され、暑い夏の株主総会なのでありがたいですね。これは6月のバンダイナムコの株主総会でも行われていたので、ホテル側のサービスなのかなと感じました。
受付は例年8時40分から開始しているそうです。受付の横が株主総会会場への入り口になっていますが、受付の右側ロビーには商品展示がしてあり、その先の第二会場ではお〜いお茶や金の烏龍茶、1日分の野菜などの冷えた紙パックジュースのサービスがありました。グランドプリンスホテル新高輪は品川駅から坂道をかなり登る必要があるので、冷たい飲み物サービスはありがたいですね。1人2個までいただけました。私は健康的に、野菜ジュースとフルーツジュースを頂きました。
伊藤園(2593)
受付では議決権行使書と引換えに出席票とお土産引換券が渡されました。出席票はもちろん伊藤園カラーの緑色でした(笑)
お土産は株主総会終了後に、1階下の2階ロビーで引換券と交換でいただけます。今年は子会社タリーズのコーヒー豆とティーズティー オレンジ&アールグレイの水出しティーバッグでした。2008年の情報では、緑茶や麦茶の水出しティーバッグセットだったので、今年も期待して行きましたが、コーヒーと紅茶に変わっていました。私はコーヒーはあまり飲まないので、暑い季節ということもあり、緑茶や麦茶の水出しティーバッグセットの方が良かったな〜と思いました。水出し紅茶はどんな味なのか楽しみです。
伊藤園(2593)
広い会場内には椅子がびっしりと並べられていて、前方左右にスクリーンが設置されていました。ほぼ満席に近いくらい多くの株主が出席していました。休憩室を兼ねた第二会場も用意されていて、こちらではスクリーンを通してゆっくりとジュースを飲みながら株主総会を見られそうな感じでした。いつまで飲み物サービスをしていたのかは分かりません。
まずは田口取締役が欠席するという報告がありました。伊藤園は取締役が21名もいるので、1人くらい欠席していても誰も気付かないと思います(笑)人数が多いためなのか取締役の席には肩書きや名前が表示されておらず、誰が誰なのかまったく分かりませんでした。上場間もない会社ならいざ知らず、この規模の会社で名前が表示されていないとは珍しいですね。株主総会終了後に、1人ずつ担当職務などの挨拶を行いましたが、取締役選任議案も上程されていることですし、召集通知と見比べるためにも名前くらい表示して欲しいものです。
事業報告はナレーションで行われ、関連した図表などがスクリーン上に表示されていました。
伊藤園(2593)
   中央の席からスクリーンを見るとこんな感じです グッド(上向き矢印)
横幅が広い会場なので、中央に座っている株主には左右のスクリーンとも見えにくく、中央にもスクリーンが必要だと感じました。飲み物のサービスなど全体的な運営には大満足なんですが、株主総会自体の運営はちょっと不慣れなのかな〜と感じました。もう何度も株主総会を行っているはずなんですけどね。
ナレーションでの説明後、本庄大介社長から伊藤園の北米事業の現状について簡単に補足説明がありました。北米事業はやっと黒字化し、足元も20%の増収ペースで推移しているそうです。懸案の北米事業が黒字化したことから、今後はアジアなどへの進出にも本腰を入れていくようです。
続いて議案の説明があり、質疑応答となりました。
質問したい人は手を挙げて、議長の指名を受け、会場係の人からマイクを受け取り、その場で出席票の番号と名前を述べてから質問するオーソドックスなスタイルです。多くの株主の方々から質問を受けるため、1人2問まででお願いしたいということでした。そうは言っても3つ4つ質問する人がいるものですが、伊藤園の場合はかなりきちんと守られていました。
質問に対してはほとんど担当取締役が回答していました。中でも渡辺副社長 管理本部長と社専務 管理部長の2人が目立っていました。本庄大介社長は質問内容を復唱し、事務局が指示した回答者に振るだけで、ほとんど自らは回答していませんでした。事業報告はナレーションですし、質疑応答も振るだけということで、かなり楽をしているな〜と感じました。今回が初めての議長ということなので、やむを得ないのかもしれませんが、もっと本庄大介カラーを出して欲しいと感じました。自ら語ってくれないと株主にも想いが伝わりませんし、人柄なども感じられません。この点では少し残念でしたね。


かなりの損失を蒙っているからなのか、何かに付けて経営陣にけちを付け、野次を飛ばしている株主が1名いました。社長の対応はアップアップでしたが、一方で本庄八郎会長の対応は落ち着いたもので、野次に対しても的確に対応していました。あんなに野次を飛ばしていたら議長から注意されると思いますが、そこまでの余裕は議長にはなかったようです。雰囲気が悪くなるのでやんわり注意して欲しいものです。
伊藤園(2593)

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(1-1)以前と比べると業績が低迷しているが、中長期目標として売上高5,000億円、EPS160円を掲げている。これはいつ頃達成する考えなのか?
→(渡辺副社長 管理本部長)5年前に2012年に売上高5,000億円という目標を発表していた。その後環境の変化もあり現在見直し作業を進めている。今期中には新しい計画を発表できると思う。伊藤園は現在業界3位だが、1位、2位を目指したい。
中期成長戦略は本庄社長から説明を聞きたかったですね。売上高5,000億円という目標は変えないが、達成時期や内訳などを見直していくようです。どんな成長戦略を打ち出してくるのか興味があります。
(2-1)取締役が21名もいるのに名前の表示もない。表示するよう改善して欲しい。
→のちほど1人ずつ挨拶する。
続いては最初から怒り口調での質問となりました。
(3-2)事業報告がお粗末だ。危機感が欠如している!海外展開はどうするのか?米国だけなのか?国内での競争では限界があるのではないか?
→(渡辺)まずは北米事業の黒字化に力を入れてきた。9期目でやっと黒字化できたので、これから中国などに力を入れていく。
(質問者から野次)動きが遅いんだよexclamation×2
(4-2)EPSが42期の137円から44期の35円まで大幅に減少している。43期に45円になったのは会社の努力というより自然増ではないか?経営陣はどう考えているのか?
→(渡辺)44期に業績が低迷したのは、売上の減、原価の増などの要因です。他社も同様に苦しみリストラなどで赤字になる中で、伊藤園は黒字を維持してきた。これを教訓に売上をいかに伸ばしていくか、営業利益率を上げていくか検討している。


まだまだ質問は続きます。続きは、株主総会レポート〜その2でお楽しみくださいねるんるん

 伊藤園(2593)2010年株主総会レポート〜その2ひらめき
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posted by Zaimax at 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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