マネーパートナーズグループは、パートナーズFXなどの外国為替証拠金取引(FX取引)を行っていたり、取引所FXの大証FXのマーケットメーカーも務めている会社です。じつはFX取引だけではなくて証券会社でもあり、株券を証拠金としてFX取引ができたり、株式の売却もできます。外貨両替にも対応しているなど、株式投資をしていて海外旅行も好きな方にはぴったりのFX会社だと思います。お薦めのFX会社ですので、ぜひ口座開設してみてくださいね

マネーパートナーズグループの株主総会に参加するのは、昨年に続いて2回目です。
2009年のマネーパートナーズ株主総会レポート

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2010年6月22日(火)の株価 30,000円(ヘラクレス 8732)1株単位 3月決算
PER 7.1倍、PBR 0.99倍、配当利回り 4.27%、株主資本比率 24.4%
利益予想を会社側は開示していないので、会社四季報2010年夏号の予想を使用
監査費用 単体4,100万円 連結5,800万円(売上比 0.60%) 監査法人トーマツ
株主優待 なし
マネーパートナーズ(8732)のホームページ
マネーパートナーズ(8732)のIR情報ページ
マネーパートナーズ(8732)のヤフー株価情報

上場以来の株価推移を見ると新規公開株特有の値動きをしていて、上場当時は20万円の高値を付けましたが、その後は下落基調が続いています。2009年は5万円程度での値動きが続いたので、そろそろ底打ち反転かと思いましたが、そこからさらに下がって3万円を割ってしまうとは予想外でした。金融関係の会社は業績が相場次第という面が大きいので、なかなか先行きを予想しにくいですね


スケジュール
9:30 株主総会会場への入場開始
9:58 役員陣入場
10:00〜10:14 事業報告
10:03〜10:05 山本壯兵常勤監査役から監査報告
10:05〜10:12 事業報告 奥山泰全社長が報告書を読上げ
10:12〜10:13 連結計算書類説明
10:14〜10:22 議案説明
10:17〜10:22 3名の株主より事前に書面提案のあった議案内容について説明
第1号議案 剰余金の処分の件 期末配当450円 年間1,150円で1,550円減配
第2号議案 取締役8名選任の件 奥山社長他8名全員再任 社外取締役は1名
第3号議案 監査役4名選任の件 3名全員再任 平野内部監査室長を新任 社外監査役は3名
第4号議案 取締役に対する業績連動報酬に関する件 連結経常利益30億円以上で連動報酬支給
10:22〜11:15 質疑応答 質問者6人 計14件 53分
11:15〜11:16 議案決議
11:16〜11:19 役員陣紹介
11:35〜12:50頃まで懇親会
11:54〜12:25 取締役の新たな担当職務紹介と今後の戦略について奥山社長から説明

お土産 後渡し もち吉のふくよか餅七分缶とあられクランチチョコ 賞味期限9月まで
飲み物サービス 開始前に水、休憩時間にウーロン茶、オレンジジュースのサービス
経営戦略説明会 懇親会の途中で開催
懇親会 あり
さて注目の株主総会格付けですが、お土産も用意され懇親会も開催されています。経営戦略説明会も開催されていて、とてもいい株主総会だと思います。ただ今年は懇親会目的と思われる株主が大量に参加していて、料理を奪い合う荒れた懇親会になってしまいました


議決権を有する株主数 8,285名、その議決権数 310,857個
議決権返送&出席株主数 1,583名、その議決権数 198,121個

株主総会の会場は昨年に続いてザ・リッツ・カールトン東京です。今年は9時過ぎに会場に着きましたが、受付は9時から行っているものの会場内に入れるのは9時30分からでした。ふつう株主総会開始の1時間前から受付を開始し、同時に会場内にも入れます。ちょっと珍しいですね。その間は会場前のロビーで待ちますが、ミネラルウォーターのサービスがありました。
会場内は昨年同様のテーブル配置で、3テーブル(椅子4脚ずつ)×9列で108人分の席が用意されていました。昨年は70人ほどの出席者だったので十分足りましたが、今年は満席でさらに足りなくなり、後ろに予備の椅子を4列並べていました。150人くらいは来ていたのではないでしょうか?しかし質問人数などは昨年とほとんど変わらないので、ほとんどは懇親会目的の出席と思われます。

出席者数が会社の予想以上に増えたことで、懇親会が荒れて雰囲気が悪くなったり、最後にはお土産も無くなるなど、昨年までの株主総会と比べると残念な結果となりました。昨年の株主総会レポートで、雰囲気のいい懇親会と高く評価しましたが、その結果が今年の懇親会ということであれば、紹介したことをとても後悔しますね。参加者は皆マネパの株主なんですから、もう少しオーナーとしての認識を持ってもらいたいものですが、株価も3万円以下で手軽に買える値段まで下がってしまいましたし、株価なんてどうでもいい、懇親会で自分達だけ楽しめたらそれでいいという株主が増えてしまったんでしょうか?
私は役員の方々とお話してけっこう最後の方まで会場に残っていたので、お土産がなくなってしまいました。後日送付してくれると言うことで、住所・氏名などを受付で記入しました。株主総会で東京滞在や関西への移動も控えていたので、荷物にならず私にとってはありがたいですね。届いたのも株主総会シーズンが終わった6月29日で、奥山社長からのお礼の手紙も同封されていました。
福岡県に住んでいた私としては、もち吉はとても懐かしい会社ですね。まさかマネパのお土産でもらえるとは思いませんでした。こういったお菓子は日持ちもするしありがたいですね

事業報告は奥山泰全社長が報告書を読上げる形であっさりと終わります。これは懇親会の中で今後の戦略などを詳しく説明するからです。その後議案の説明がありました。
ふつうは何の問題もなく進んでいくところですが、今回は事前に3名の株主から4点について株主提案権を行使するとの申し出があったそうで、その内容について説明がありました。ただ今回提案の株主は、提案権の行使に法的に要求される個別株主通知を行わなかったので、有効な提案ではないということです。提案内容はかなり経営陣に厳しいものであり、一方的な主張を述べていると感じられる部分もあり、法的に無効であれば株主総会で説明する必要はないわけですが、参考のために公表するという姿勢は好感を持ちますね。4点の提案と会社側の考え方は以下の通りです。
(1)取締役社長 奥山泰全氏、専務取締役 福島秀治氏の取締役解任提案
(株主)事務所スペースの一部をまったく使用しておらず無駄を放置していること、収益の見込みの無い子会社を保有していること、取締役会を討議の場とせず専横的に会社を私物化していること、他の取締役の意見も聞かず新企画も打ち出せず株価低迷の原因になっていることを理由に解任を要求する。
(会社側)執務で使っていないスペースは会議室などとして利用しており、子会社も投下資本に見合った付加価値を生み出している。取締役会は活発な議論がなされており私物化している事実は無く、今期も新しい取り組みを行っている。株価の低迷はレバレッジ規制などによる先行き不透明感が強いこと、行き過ぎたリスクを取る新興業者との競争激化の影響が大きいためであり株主の指摘はあたらない。
いきなり取締役解任提案とは驚きましたが、理由を見ると内部の人間にしか分からないような内容です。元社員など関係者の提案なんでしょうか?それとも推測で言っているだけなのでしょうか?取締役会の様子は社内でも一部の人間にしか分からないはずであり、どんな株主が提案したのか気になりますね。
(2)留保金が過大であり、剰余金の配当1株2,000円を要求する
(会社側)当期の分配可能利益は65,900万円となっており、大証FXのマーケットメーカーとして求められる自己資本比率を勘案すると、必ずしも過大とは言えない。2千円の期末配当を行うと総額は62,100万円となり、分配可能利益をほぼ使い切ることになりむしろ株主の皆さんの不利益になる。
(3)経営の透明性確保と役員の能力の客観的な判断のため、個別の役員報酬を開示すること
(会社側)今期から1億円以上の報酬をもらっている役員は個別開示することになったが、当社には該当する役員はいない。そのため従来通りの総額開示としたい。
(4)株主が情報を収集したり株主の監視機能強化を目的に、株主の自由な社内見学を認めること
(会社側)マネーパートナーズは金融商品取引業を営んでおり、顧客情報や機密にすべき情報を取り扱っている。自由な社内見学は業務に大きな支障をきたす可能性があることから困難である。
もっともらしい提案から自由に社内見学させろなどという提案までいろいろありました。株主とはいえ社内を関係ない人が自由に出入りするというのは、金融業以外でもありえないと思うんですが


続いて質疑応答となりました。質疑応答でも動議の提出は可能なので、上記の提案をした株主が再度発言するかと緊張しましたが、質問内容から見て発言は無かったようです。ますます気になります。
質疑応答は、議長の指名を受けた後近くのマイクまで行って質問する形式です。4ヵ所くらいにマイクが用意されていましたが、一部マイクは音が小さくて聞き取りにくく感じました。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(1-1)大証FXはクリック365と比べると伸び悩んでいるが、足元のマネパの収益状況はどうか?また将来的に取引高が伸びていくと、マネパのカバー先となっている金融機関がマーケットメーカーとして参入してくるのではないか?大証FXに対する将来計画について考えをお聞きしたい。
→くりっく365はレバレッジ上限が100倍なのに対して、大証FXは今後のFX規制に対応した25倍が上限の商品です。今年の8月にレバレッジ上限50倍、2011年8月に上限25倍と規制されて条件が同じになるので、両者の差は今後埋まってきて、大証FXの取引が拡大すると思う。証券会社を中心に大証FXへの参加も増えてきているので、この点でも拡大が見込める。足元の状況についてはまだ取引高は少ないが、当社の取引高の1%は上回っており、2〜3%に達している。今後相応の取引量がマネパに流れてくると期待している。大証FX開始当初からJPモルガンと2社でマーケットメーカーを引き受けており、とても名誉なことです。取引量が増えてきたらマーケットメーカーが増えることも考えられるが、他のマーケットメーカーに負けないよう真面目にマーケットメイク業務に取り組んでいく。
株主総会からまもなくして、シティグループがマーケットメーカーに加わると発表されました。早速懸念が表面化しています。大丈夫なのでしょうか?
まだまだ質疑応答は続きます。続きは、株主総会レポート〜その2でお楽しみくださいね

マネパ2010年株主総会レポート〜その2

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