81期を迎えるとは歴史のある会社なんですね

燦ホールディングスは関西で葬儀を行ってきた公益社が母体の葬儀会社で、M&Aで葬仙、タルイなどの葬儀会社を傘下に収めたり、東京に進出したりして業容の拡大を図っています。大規模な社葬などに強みを持つというイメージがあります。葬儀業界では最大手の1社です。
燦ホールディングスの株主総会に参加するのは初めてです。
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2010年6月24日(木)の株価 1,438円(大証1部・東証1部 9628)100株単位 3月決算
PER 23.8倍、PBR 0.43倍、配当利回り 2.78%、株主資本比率 74.3%
株主優待 3月末・9月末時点の株主に3,000円相当の「花とみどりのギフト券」を贈呈
詳しくは燦ホールディングスの株主優待ページをご覧ください

燦ホールディングス(9628)のホームページ
燦ホールディングス(9628)のヤフー株価情報

過去10年間の株価推移を見ると、上記の通りダラダラと値下がりしています。葬儀業界は高齢化社会に沿った銘柄ということで、将来性に対して期待が高いと考えていますが、燦ホールディングスはそのようには評価されていないようです。実際、高単価で大規模な葬儀中心だったため、葬儀会館も規模が大きくて最近の家族葬など葬儀の小型化に十分に対応できていません。このあたりが業績や株価にも反映していると思います。業界トップ企業と言うことで期待していましたが、子会社幹部が殺人事件を起こすなど、社内の管理体制も不十分なように感じます。業界トップでもこんな状態ですから、チャンス大と思われて新規参入の動きが絶えないのかもしれませんね

スケジュール
10:00〜10:38 事業報告
10:04〜10:05 古内社長から死体遺棄事件について説明、役員陣一同起立して一礼
10:07〜10:10 爲井晃照常勤監査役から監査報告
10:10〜10:18 事業報告 映像使用 事務局が報告書を読上げ
10:18〜10:28 映像で最近のトピック紹介
10:28〜10:36 連結計算書類説明 映像+ナレーション
10:36〜10:38 対処すべき課題 映像+ナレーション
10:38〜10:50 質疑応答 質問者1人 計3件 12分
10:50〜10:54 議案審議 質問なし
第1号議案 剰余金の処分の件 期末配当25円 年間50円で据え置き
第2号議案 取締役9名選任の件 播島会長他7名全員再任 2名新任
第3号議案 当社株式の大量取得行為に関する対応策(買収防衛策)の更新の件
10:54〜10:55 新任取締役紹介
11:00〜12:00頃まで2階で懇親会

お土産 後渡し 大阪高麗橋 御菓子司菊屋の干菓子 松葉
御菓子司菊屋の干菓子 松葉 についてはこちら

飲み物サービス 会館設置のティーサーバーにて、お茶などのサービス
経営戦略説明会 なし
懇親会 あり
さて注目の株主総会格付けですが、お土産も用意され豪華な懇親会も開催されています。ただ株主総会全体を通して見てみると、懇親会は株主の懐柔策なのではないか


議決権を有する株主数 8,033名、その議決権数 56,156個
議決権返送&出席株主数 2,549名、その議決権数 40,514個

会場はここ数年は吹田市の公益社千里会館です。大阪から離れていて交通費がかさむのが困り物ですね(笑)以前は大阪市内の本社で開催していたそうですが、千里会館ができてからはこちらで株主総会を行い、懇親会も開催しています。1階の会場内には椅子がびっしりと並べられ、前方から座るように係の方から案内されました。
6月下旬は株主総会シーズンであり、東京でもたくさんの株主総会が開催されているので、今までは大阪で行われる燦ホールディングスの株主総会に参加したことはありません。今回は子会社デフィで常務執行役員が自社の女性社員を不倫関係の末に殺害して、自社の倉庫に遺棄していたという事件も発生しており、会社側の説明や株主からの質問も多いだろうと思い、夜行バスで東京から往復するというハードスケジュールを組んで、燦ホールディングスの株主総会に初めて参加しました。ところが質問もほとんどなくあっさりと株主総会は終わってしまいました。
豪華な懇親会もあるので会場内にはたくさんの株主が来ていましたが、社員株主なども大量に動員していたようです。株主総会中「異議なし



議長席にはプロンプターまで用意されていましたが、事業報告は事務局が行い古内社長が話す機会はそれほどありません。プロンプターまで必要なのか疑問に感じました。
まずは死体遺棄事件について古内社長から簡単に説明があり、役員一同が起立してお詫びの一礼をしていました。その後は監査報告、事業報告と淡々と進んでいきました。事業報告は事務局が読上げる形で行われ、関連する映像が流されていました。その後最近の取り組みについてトピック紹介の映像が流されました。映像を使っての説明は分かりやすいですね。
事業報告に続いて、いよいよ質疑応答の時間となりました。
質問したい株主は手を挙げて、議長の指名を受けると会場係の方がマイクを持ってきてくれる形式です。
質問する人が多いんだろうな〜と見ていましたが、手を挙げる人もいなくて、質問ゼロで終わりそうな感じでした。業績も低迷して株価も低迷している上に、死体遺棄事件まで起きているのに、まったく質問がないとはどんな株主が集まっているのでしょうか



1人だけ質問があり、質問ゼロと言う事態は避けられました。ふつう1人目の質問は勇気が要りますが、誰かが質問すると続いて手を挙げる人が出てくるのはよくあるケースです。しかし燦ホールディングスでは質問者1人だけで終わってしまいました

回答はすべて古内耕太郎社長が行っていました。丁寧に答えていたと思いますが、あまりにも質問が少なかったのが残念です。
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(1-1)燦ホールディングスは社葬などの大規模葬に強いというイメージがあるが、大規模葬は特に厳しいと思う。一般葬については関西・関東とも件数が伸びていると説明があったが、こちらも小規模な家族葬が増えるなど単価は厳しいと思う。特に関東では直葬が増えていると言われているが、単価が大きく下がっているのではないか?関西と関東で公益社の平均葬儀単価はどの程度で、今後の単価下落をどのように想定しているのか?また単価ダウンが続く中で、どのような戦略で収益を確保していくのか?
→葬儀単価は関東の方が数十万円高いが、それでも50万円も違うわけではない。関東では新たなマーケティング手法を採用して、新たなルートで葬儀受注を伸ばしてきたので、この手法を関西でも展開して前期は受注を伸ばすことができた。マスコミではあたかも直葬ニーズが高まっているように報道しているが、これはミスリードで、独居老人が増えたり経済的に困窮して結果的に直葬になっているケースが多い。本人が直葬を望んでいるわけではない。直葬は葬儀の一種ではなくて、葬儀をしない遺体処理の一種だと捉えている。
(2-1)イオンが葬儀仲介業に参入し、かなり力を入れているように感じるが、燦ホールディングスへの影響はどうか?イオンの打ち出した価格が比較対象となり、葬儀の小型化に加えて単価ダウンがさらに進んでいるのではないか?
→報道には誤解があって、イオンは葬儀業に参入したのではなくて葬儀の紹介業を行っている。イオンブランドで集客するが、実際に葬儀を行っているのは全国に400社ある特約店契約をした傘下の葬儀会社です。現状私が聞いた範囲では、イオンの従業員など関係者の葬儀が中心で、一般の葬儀はほとんどないと聞いている。受注数も非常に限定的と聞いていて、大手のイオンと言えどもこの業界で仕事をしていくのは難しいことだなと感じている。葬儀は地域によって異なる慣習への対応が必要となるので、画一的な価格やカタログでの葬儀対応は非常に難しいと思う。こういったことからイオンの葬儀が急激に広がっていくとは考えていない。しかし楽観することなく動向を注視し、今後も我々が何をしていったらいいのかを考えて行動していく。
(3-1)古内社長は、葬儀会社だからこそイメージが大切で、優秀な人材を採用したり、他社との提携を進めるためにも東京本社ビルを立派なオフィスビルに移し、あのオフィスで働きたい

→冒頭でも説明した通り、今回の事件に関しては会社としても遺憾であったと感じています。ただ今回の事件の難しさも感じていて、会社のコンプライアンス上の問題や業務執行上の不法行為ではなく、あくまでも個人間の不倫の末の殺人事件であり、会社が個人のプライベートの問題にまで関わるのはなかなか難しいと実感している。ただそう考えるだけでなくて、今回の事件を教訓として予防的な統制や発見の統制につなげていく。厳粛に受け止めて社内の体制整備をさらに進めていく。
なおこの件については、グループの労働組合とも話しており、社長一緒になって信頼回復に取り組んでいきましょうと言ってくれており、労使一丸となって信頼の回復に取り組んでいく。
了解っ


(古内社長)ありがとうございます(笑)
以上で質疑応答は波乱なく終了となりました。あまりにもあっさりと終わったことに驚きました。株主総会全体を通しての私の感想や、燦ホールディングスの株主総会のハイライトともいえる株主懇親会については、株主総会レポート〜その2でお楽しみくださいね

燦ホールディングス2010年株主総会レポート〜その2

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