2010年06月12日

MICメディカル(2166)会社説明会レポート

2010年6月12日(土)の14時15分から東京IPO主催で開催された、MICメディカル(2166)の個人投資家向け会社説明会 に参加してきました。
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MICメディカルはCRO事業(開発業務受託機関)を行っている会社です。CROとは製薬会社等が行う臨床試験(治験)に関わる業務を代行・支援する業務です。医薬品、医療機器開発のトータルサポートCROを目指しています。

2010年6月11日(金)の株価 122,000円(JASDAQ 2166)1株単位 9月決算
PER 10.3倍、PBR 0.96倍、配当利回り 2.46%、株主資本比率 78.2%
株主優待 なし


   MICメディカル(2166)のホームページ

   MICメディカル(2166)のヤフー株価情報
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MICメディカル(2166)
2007年に上場して以来の株価推移を見ると、上場当時は50万円を超えるところまで買い上げられましたが、その後は低迷して10万円割れまで下がっています。その後は底打ちの動きを続けているものの、10万円台で推移しています。一時期業績が低迷した影響もありますが、典型的なIPO後の値動きという感じです。株価指標的には割安感を感じますが、ここから株価が上がっていくかどうかは今後の業績次第ですね。
MICメディカル(2166)
会社側の出席者は田村茂社長(右側右斜め上)と若狭博義常務(左側)で、田村社長から説明がありました。
田村社長は6月に社長になったばかりで、社長として初めてのIRセミナーだそうです。現会長の間瀬氏が人前に出るのがあまり好きではないので、今までもIRセミナーなどは田村社長が行っていたそうです。そして次に会社説明会を行うMonotaRO(モノタロウ)の瀬戸社長とは、15年ほど前にダートマス大学でMBAをとった時の同級生で、まさか15年後に2人とも社長として同じ会場で投資家向けに会社説明会を行うとは思ってもいなかったので、感慨深いということでした。
MICメディカル(2166)
新薬が世の中に出るためには臨床試験(治験)が必要ですが、そのためにCRA(臨床試験モニタリング担当者)という人が治験を行う医療機関や製薬会社との間で調整し、モニタリングやDM統計解析などを代行・支援して臨床試験を進めている。
MICメディカルにはCRAが227名いるが、薬剤師の資格を持っている人が44%、看護師が25%、MRが14%などとなっている。男女比は38:62で、若い女性が多い
医薬品開発の流れを説明すると、新規物質の創製や候補物質の選別などの基礎研究に2〜3年、動物などを使って安全性や有効性を検証する非臨床試験に3〜5年かかっている。非臨床試験分野では新日本科学(2395)などが上場している。
そこで有効性が確認されると人でも効果があるのかを調べる臨床試験に入る。臨床試験は第T相試験から第V相試験まであり、3〜7年かかる。ここをパスすると承認審査を行い、承認されると医薬品として販売される。その後も製造販売後調査として、副作用がないかなど販売後も広範囲に安全性や有効性の調査・分析が行われている。MICメディカルは臨床試験のお手伝いとともに、承認申請の書類作りや、製造販売後調査にも進出している。
このように医薬品が世に出るまでには長い時間と多大な費用がかかるが、独占販売期間は限られている。独占販売期間経過後はジェネリック医薬品が登場し収益性が低下するので、医薬品メーカーとしてはお金をかけてでも優秀なCRO会社に委託して、早く承認を取って販売開始したいというニーズがある
CROへのニーズが加速する背景としては、医薬品メーカーでは新薬開発の生産性向上が急務であり、CROに外注することで自社の高賃金の社員を使うよりコストも安くなり、膨大な時間の短縮と費用の削減が可能となる。
アメリカでは50%が外部委託されているが、日本ではまだ自前主義の製薬会社もあり20%程度にとどまっている。ただ方向としては外注化の流れなので、日本のCRO市場は今後も成長が続いていく

日本のCRO業界の状況を見ると、リーマンショック後は海外の製薬会社が開発を減らす動きもあったが、売上は順調に伸びている。
CRO業界にはCRO協会加盟31社があり、売上100〜200億円が第一グループで、東証1部上場のCMICシミック(2309)イーピーエス(4282)、外資系で世界最大のCRO会社Quintilesが全世界の売上3,000億円のうち日本では100億円ほどと推測されるので、この3社が抜けている。
続く第二グループが売上高20〜60億円くらいの会社で6社ある。上場しているのは当社とメディサイエンスプラニング(2182)で、他にインテージ(4326)子会社のアスクレップ、伊藤忠子会社のアクロネットなどがある。それ以下の会社が20社ほどあり、協会非加盟ではマザーズ上場のリニカル(2183)がある。その他にはCRAを派遣している派遣専門のCRO会社が数社ある。

MICメディカルは海外の製薬会社の国内管理人などを目的に設立されたが、市場が小さくてうまくいかず、CRO事業の派遣業務を開始し、2001年3月にオリックスが資本参加して筆頭株主になった。この頃から時流にも乗り成長して、2007年11月にはジャスダックに上場するまでになった。オリックスは投資目的で資本参加していたので、2008年10月にシーエーシー(4725)が筆頭株主になった。
今年の6月1日付けで新体制に移行し、間瀬会長(前社長)と田村社長の代表取締役2名体制にした。会長の間瀬は半田市出身の薬剤師で、今後は業界活動や財界活動が中心になる。MICメディカルは業界の中では傍流と見られている部分もあるので、間瀬会長にはこちらの部分に力を入れてもらい、業界内における確固たる地位を確立する。
MICメディカルの特徴はハイブリッド型CROということで、CRO派遣業務とCRO受託業務を行っている。両方行っているメリットを活かして、顧客のニーズに応えている。
受託業務は一括してCROを請け負うので単価は150万円/人・月程度と高いが、CROはスケジュール通りに進まないという問題があり、CROを受注して要員を確保しているのに、予定通りに始まらずコストだけが発生するということもある。また治験の途中で薬効がないということになると、治験は打ち切りになってしまう。こういったリスクがあり中規模の会社では受託メインにするとリスクも大きくなる。
一方派遣業務は単価は100万円/人・月程度と受託業務より低いが、プロジェクトが終わるまで戻さないでくれと言われるほど稼働率が高い。150人くらいのCRAを30社ほどに派遣しているが、MICメディカルのCRAは優秀なので、プロジェクトが中断になっても他のプロジェクトに回してもらえる。派遣単価は100万円ほどだが、そんなに給料を払っているわけではない(笑)
この2つの業務を組み合わせることで、高単価と高稼働率を同時に実現し、安定した収益を実現している
忙しいときは単価の高い受託業務を中心にした方がいいが、そんな状況は長くは続かないので、少々単価は低くても稼働率の高い派遣は大切です。昨日大きな受託案件をロストしたという連絡があったが、受託は競合他社との取り合いなので、取れるときもあれば取れないときもある。派遣業務もやっていて良かったと思う。現状では受託業務が4割近くまで伸びてきている。

業績推移を見ると、リーマンショック以降新薬の開発を止めたり、内製化を進めるなどの動きがあり苦しかったが、今期に入って回復傾向にある。財務内容は無借金経営で自己資本比率は79%と高い。財務内容は万全なので、借り入れなどを増やしてM&Aなど攻めに出ることもできる。競合大手と比べると、売上規模がまだ小さいことから本社費等の売上比率も高く、もっと規模を拡大していく必要がある。規模が拡大すれば利益率も上がっていく。
第2四半期のポイントは、CRO(モニタリング)の市場環境は急回復し、CRAの稼働率は上昇している。一方で前期に低単価で受注した案件の負の影響がまだ残っている
受託業務への配置転換および退職等により派遣CRA人数が減少している。CRAになる人には、看護師の仕事がハードだったり、薬剤師の仕事が退屈で開発の仕事に転職する人が多いが、不況時には安定した看護師や薬剤師からの転職が減り、CRAの確保が難しくなる。安定した採用のためにも、新卒から育てていく活動にも取り組んでいる。
DM統計解析部門を筆頭株主であるシーエーシー(CAC)と統合することで、部門損益が大幅に改善している。
前期の下期は大きく落ち込んだが、そこをボトムとして今期は業績の回復を目指している。前年はプロジェクトの中断・延期も多かったが、今年に入り医薬品メーカーの開発意欲が急回復し、アウトソーシングの要請が増加している。一方でCRO業界も統合が進み、CRO協会加盟社数も前年の41社から31社にまで減ってきている。競合が減る分いい案件が取れるようになってきていて、4月にはいい仕事が取れた。今後も受注活動に力を入れていく。受注残高も4月末で18億円まで増えてきている。残高が増えると同時に利益率も向上しているので、それが今後の業績に反映されてくるので、利益率は底打ちし回復傾向にある。

CRO業界のトレンドとしては、CROの周辺分野へ進出する会社が多いが、MICメディカルは創業当初にいろいろ手を出したがうまくいかなかった経験をしているので、CRO事業に愚直に特化している。リソースを集中し、体力に見合った業務展開を行っている。
筆頭株主のCACとの資本業務提携についてですが、CACは現状38%ほど保有しているが、49%までは買い増してもいいという契約になっている。CACはシステム会社であり、システムの企画・開発・運用を展開しているが、新薬開発支援業務を拡大している。提携の目的は総合CRO体制を構築することと、事業規模を拡大することです。
CACはITを通じて企業をサポートしているが、製薬企業向けR&D領域のサービス充実を目指しており、モニタリング業務に強みのあるMICメディカルと補完関係にある。臨床試験はモニタリングとDM統計解析が中心だが、大手CROではDM統計解析がイーピーエスで42%、シミックで16%を占めている。一方中堅のCRO会社では0〜4%程度で、MICメディカルでも1.6%に過ぎない。DM統計解析の受託が少ないのが中堅会社の弱点だが、CACはこの分野に強い
また、CACは医薬関連会社を積極的に買収していて、すでにグループ全体では80億円超になっている。提携関係を強化して大手の一角に食い込んでいきたい。CACはTOBで36.46%の株を取得し、その後もマーケットで少しずつ買い進めている。
上場後の株価推移を見ると、日経平均の動きも下回っていて寂しい。同業のメディサイエンスプラニングやリニカルと比べると株価は健闘しているが、株価が下がっているので決して威張れる動きではない。
ただ、MICメディカルの成長余力やバランスシートの内容を見ていただくと、ちょっと安いんじゃないかな〜と思うので、長い目で見て投資をご検討いただければと思います。
本日はありがとうございました。


質疑応答
(1)自社株の保有はゼロだが自社株買いや株主還元についてはどのように考えているか?
→自社株は本当に買いたいと思っているが、当社のように日々の出来高が少ないと、株価に影響を与えるような自社株買いはいけないという取引所からの指導や、幹事証券の野村證券からの厳しい指導もあるので、なかなか自社株買いができない。キャッシュも十分にあるので自社株買いもやりたいが、ルールを守らないわけにはいかないので、日々悶々としている。
株主優待については治験薬を配るわけにはいかないので、株主に対しては株価を上げたり配当で報いたいと考えている。配当方針は業界大手が30%程度の配当を行っているので、当社も利益に連動した30%程度の配当を行っていく。
(2)海外展開を見合わせていると聞いているが、国内には閉塞感もあり海外展開も必要ではないか?
→MICメディカルは海外で展開するつもりはない。例えばアメリカに進出して、当社の何十倍もあるような大規模なCRO会社と競合しても仕事を取れない。治験はグローバルな仕事であり、当社でも英語で仕事を進めたり、世界共通のソフトウェアを使ってデータを集めるなど、グローバルで通用する社員になるよう質の面では研鑽を積んでいる。ただ自社で海外に展開するということは、費用対効果からわが社の規模ではまったく考えられない。今後アジアへの展開などで提携などを行う可能性はある。しかしただ提携すればいいというものでもない。他社では中国のCROと提携しているところもあるが、そのCROは仕事さえあればどことでも提携するような会社です。提携するにしても資本提携も含めて十分に検討する必要がある。
日本には閉塞感があるということだが、もちろん政治などそういった面もあるが、CRO業界についてはまだまだ外注比率が海外と比べると低くて成長の余地があり、新薬の開発コストも下がっていないので、閉塞感があるとは思っていない。MICメディカルのシェアはまだ3%程度しかないので、成長余地がないとは思っていない。この点からも海外展開は考えていない。
MICメディカル(2166)


以上で会社説明会は終了となりました。前に同業のシミックの会社説明会を聞いたことがありますが(レポートにはしていませんねあせあせ(飛び散る汗))、CROというのは分かり難い分野ではありますが、成長性はありそうに感じますね。ただ競合他社も含めてPERは10〜18倍くらいで、それほど人気があるとは言えないようです。なかなか業務内容を理解してもらえないということなんでしょうか?
この業界も規模が大きいほうがコスト的にも有利ですし、統合がさらに進んでいきそうです。生き残る会社には投資妙味がありそうですね。MICメディカルは筆頭株主のCACが市場で買い増しているみたいなので、大きく株価が下がるということも当面は考えにくいかもしれません。この点も安心感がありますねるんるん
CROは新薬開発には不可欠な仕事ですし、調べてみると面白い業界なのかもしれません。
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posted by Zaimax at 23:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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