2010年06月10日

浜松ホトニクス(6965)会社説明会レポート

6月10日(木)の14時から東海東京証券主催で開催された、浜松ホトニクス(6965)の個人投資家向け会社説明会 光と共に に参加してきました。
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浜松ホトニクスは光を電気に変える光電子管などの光部品を開発している会社です。小柴教授がノーベル賞を受賞したカミオカンデでのニュートリノ発見に貢献した会社として有名ですが、私のイメージでは最先端の研究開発に特化した会社で、利益は二の次という先入観を持っていました。ニュートリノと言われても身近には感じられないので、大学や研究機関向けの商品を細々と作っている会社というイメージでしたあせあせ(飛び散る汗)

2010年6月10日(木)の株価 2,613円(東証1部 6965)100株単位 9月決算
PER 27.3倍、PBR 1.75倍、配当利回り 1.38%、株主資本比率 71.6%
株主優待 浜松PET検診センターが行うPETがん検診の優先予約・割引など

   詳しくは、浜松ホトニクスの株主優待ページをご覧くださいひらめき

   浜松ホトニクス(6965)のホームページ

   浜松ホトニクス(6965)のヤフー株価情報
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浜松ホトニクス(6965)
過去10年間の株価推移を見ると、ほぼ3千円±千円の範囲で推移しています。話題性もあり機関投資家にも人気の銘柄のようで、ファンドなどの株主も目立ちます。PER面・PBR面とも割安感はなく、株価の動きを見ても機関投資家に根強い人気があるように感じますね。
浜松ホトニクス(6965)
お土産は、3色ボールペン(黒・赤・青)+シャープペンが1本になったペンです

説明は大塚治司代表取締役副社長が行いました。
普段は機関投資家向けの会社説明会を行うことが多く、個人投資家向けの会社説明会の声がかかることは少ないので、これだけ多くの方々に参加いただき感謝しています。浜松ホトニクスは、創業当時から世界No1の製品を狙え!という考えで、製品開発に取り組んでいる。
テレビを世界で初めて開発した高柳健次郎博士の弟子が浜松ホトニクスの創業者であり、高柳健次郎博士指導を受けた。
当社は高い目標を掲げ、人材育成のための環境作りに資源を投入し、従業員全員が研究開発者という考えで、世界一の製品開発を目指している。
研究開発中心というと利益に結びついていないのでは?と言われるが、当社は企業であることを認識し、チームごとに収支を合わせることを徹底している
浜松ホトニクスは、光で何ができるかを追求し、光技術を通し新しい産業を創成する会社です。
製品はほとんど国内で生産していて、他社では作れない物を作っている。中国にも工場があるが、これは中国政府から依頼があり技術協力のために作ったものです。
売上高は、電子管事業の伸びに加えて、固体事業部(半導体の光部品など)が上乗せされ順調に伸びてきたが、昨年度は大きく落ち込み、今期は回復途上です。
今期の連結売上高は833億円と発表しているが、880億円〜890億円くらいまで回復しそうな勢いです。利益面でも経常利益108億円、純利益77億円と発表しているが、こちらも計画を上回って推移している
(注記)
回復途上の今期見込みでも経常利益率は13%なので、けっこう高収益企業なんですねexclamation×2

研究開発費も年度によってばらつきはあるものの、売上の10〜15%ほどを占めていて、研究開発費の割合が高い会社です。今期も研究開発費を増やしている。

事業の紹介
大きく分けて光電子部品事業、計測機器事業、研究事業に分かれている。
研究事業は、中央研究所で光の本質・応用に関する研究活動を行っている。

光電子部品事業はさらに電子管事業部、固体事業部、レーザーグループに分かれている。
電子管事業部は、シェア90%以上の光電子増倍管製品が中心です。光電子増倍管を代表とする微弱光計測、高速応答が可能な光センサーや各種光源ランプなどを開発・製造・販売している。
光電子増倍管と言っても分かりにくいが、真空管で光を感じると光電面から電子が飛び出し、それを電子増倍部(ダイノード)で増幅することで光を感知します。光を電子に変えて感知するわけですが、その増幅度合いが100万倍〜1,000万倍exclamation×2という世界最高の感度を持った製品を販売しています。半導体でも同様の機能を持った製品がありますが、感度が非常に高いことと、応答速度が1/2兆と非常に速いことが特徴です。
固体事業部では、その光半導体素子(シリコン・フォトダイオード、イメージセンサなど)の開発を行っており、X線CT装置などに使われている。先ほどの光電子増倍管は高電圧が必要だが、光半導体は低電圧で動作するので、用途に応じて顧客が使い分けている。

最近は半導体レーザーも注目されていて、炭酸ガスレーザーやレムレーザーが話題になっているが、これらはエネルギー効率が低くて15%くらいしかエネルギーが利用されていない。浜松ホトニクスの半導体レーザーは変換効率が50%と高く、とても小さいというメリットもありこれから伸びていく。

当社は部品販売が中心だが、顧客と競合しない分野で自社のセンサーを使用した計測機器にも進出している。これが計測機器事業ですが、まだ売上の10%程度にすぎない。X線を用いた非破壊異物検査用カメラ・検出器、創薬応用などの細胞機能解析装置などを販売している。

地域別の売上高は、日本35%、北米27%、EU25%、中国・アジア13%で、圧倒的に先進国が多い。浜松ホトニクスの製品は新興国ではまだ需要が少なく、これからです。
業界別の構成比では、医療用機器が37%、学術研究などその他が40%、両者の融合から生まれた産業用機器が23%となっている。医用機器ではX線CTやPETなどの放射線検査装置が中心ですが、血液やDNAなどを分析する検体検査装置が今後有望です。
X線CT用のセンサーは100%浜松ホトニクス製です。
その他では、材料や水質、環境などの分析機器も有望です。石油探査の計測機器ではシェア90%以上で、地下深く掘るボーリング部分の先端にはほとんど当社のセンサーが付いている。


浜松ホトニクスの部品が使われている商品としてはX線CTがあり、X線検出部に、当社のシンチレータ+Siフォトダイオードが使われている。1972年の発売当初は1列しか検出できなかったので、全身を撮影するためには何度も撮影しなければならず時間がかかったが、最新型では320列16cm幅を瞬時に撮像できる。1回の撮像には0.35秒しかかからないので、全身の撮影も短時間で終わる。16センチ幅を一度に撮像できるので、撮影回数も減りX線被爆量も少なくなるし、心臓なども一度に撮像できる。今までは何度も撮影して合成していた。
大面積化と高速撮像化で3次元3Dで立体的に表示することも可能になった。
光電子増倍管の応用では、PET装置(ポジトロン・エミッション・トモグラフィ)に使われており、がんの早期発見に有効な手段として注目されている。がんの治療には1人当たり400万円から500万円という高額の治療費がかかるが、早期発見すれば治療費も節約でき、がんも完治できる。厚生労働省に低額でのPET検診の導入を働きかけてきたが実現しなかったので、自社で取り組みを始めている。浜松ホトニクスの中央研究所内に浜松PET検診センターを作り、一般募集した1,217名の健康な人を対象にPET検診などを行い、追跡調査をしている。初期のがん(原発がん)が22名見つかった。その後も毎年初期のがんが見つかっている。初期に見つかることで完治する割合が高まったり、治療費が節約できることを検証している。

光電子増倍管では高感度光センサーとしてスーパーカミオカンデ施設が有名だが、当社の製品が11,200本使用されている。研究への協力を要請された際、小柴博士にニュートリノを見つけるとどんな役に立つんですか?と聞いたが、基礎研究は何かの役に立つためにやるわけではないといわれた(笑) 今では世界中で研究されるようになり売れ始めていて、発売から15年で元が取れたわーい(嬉しい顔)
ニュートリノは人体のみならず地球まで通り抜けるが、その際小さな変化が起こっていることも分かってきており、地球の反対側で変化を測定すれば、地球内部の様子なども分かるようになるかもしれない。発見することで将来応用ができる可能性がある。
現在ではダークマター(暗黒物質)実験にも協力している。ダークマターは人間の目では見えない物質で、宇宙には多く存在していると言われている。宇宙の成り立ちと密接に関わるダークマターを検出するため、スーパーカミオカンデで使用した水を満たしたタンクの代わりに、さらに高感度で検出できる液体キセノンを満たした液体キセノン検出器を開発した。ダークマターXMASS実験用極低放射能光電子増倍管は浜松ホトニクスでしか生産できない。
いままでこういった話をすると夢物語と言われたが、高エネルギー物理実験は世界中で計画されており、高感度光検出器の需要も増加している。2018年までに200〜300億円の売上が期待されている。

株主還元については現金配当を主に考えており、配当方針は安定配当です。昨年は大幅な減収減益になったので、年46円から30円に減配した。今期は36円の予定です。今後業績回復が実現すれば早く46円配当に戻したい。

質疑応答
(1)売上構成の説明があったが、利益はどの分野で稼いでいるのか?
→医療用分野の利益率が比較的高いが、先ほど説明したように収支を合わせることを徹底しているので、あまり利益率に差はない。
(2)他社にはあまりないシェアの高い独自製品であれば、円高ユーロ安などの影響を価格転嫁できるのか?
→シェアが高い製品が多いので開き直れば価格転嫁は可能だが、あまり急に価格を上げるとお客さんが不安になるので、価格転嫁は慎重に考えている。為替動向を見極めながら、どの程度の水準で落ち着くのかを考えて徐々に値上げしている。
ユーロで1円円高になると、売上で1.1億円、利益で0.9億円ほど減収減益になる。


説明を聞いて浜松ホトニクスに対するイメージが変わりましたね。製品ごとの利益管理も徹底していて、会社全体でも高収益です。株価指標的には割安感がないので投資しにくい面はありますが、今期は回復が進んで上方修正の可能性が高そうです。一方で足元の円高は業績にマイナスの影響があります。どのように価格転嫁して業績への影響を回避するのか注目ですね。
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posted by Zaimax at 17:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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