2010年05月15日

イオンAEON(8267)2010年株主総会レポート〜その2

2010年5月13日(木)10時から千葉市の幕張メッセ国際展示場 ホール8で開催されたイオンAEON(8267)の株主総会に行ってきました
株主総会レポート〜その1に続いて、後半の質疑応答の様子をまとめていきます。
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ひらめき

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています(敬称略)
(9-6)子会社が減ったとの説明だが、もっと子会社を合理化できるのではないか?
→(岡田元也社長)意味のない子会社を持っているのが一番意味がないと考えている。大店法が厳しかったころは、各県にマックスバリュー(MV)を作っていて、その分子会社数も多かった。その中で大きく成長したのが今の7社です。最近新たに作ったMVも、大きくなるよう育てていきたい。イオンの今までを振り返ると、小さく生んで大きく育ててきた歴史があり、新たな分野ではまずは小さな会社を作って、大きなビジネスに育てていく。今までもその時々でリード役となる子会社が登場し、ここまでのグループに成長してきた。しかしながら無駄な子会社は整理・統合していく。
(10-6)国内のパイが限られる中で、成長するには海外しかないと思うが、中期的にどのくらいまで伸ばすのか?
→(岡田社長)イオンに限らず日本のどのサービス業も、中国・東南アジアでの売上を大きくしていかないと成長できない状況になっている。一方で国内の企業数は多いままで過当競争をしており、そのまま海外に行くと国内の基盤を失ってしまう。まずは国内の再編を行いシェアを固めてから、アジアに力を入れていく。将来的な理想像としては、アセアン1:中国1:日本2と考えており、中長期的に成長していきたい。
(11-7)先ほど葬祭業について説明があったが、昨年9月の参入時には、初年度2万件、3年後に10万件という高い目標を掲げて参入した。現在までに何件受注して、売上・利益にはどの程度貢献しているのか?今後の見込みも含めて教えてほしい
→(村井正平執行役GMS事業最高責任者)そこまでは達していない。まだコンテンツが不足していると考えている。葬儀だけでなくお布施などの費用も不透明であり、葬儀後のコンテンツ充実・魅力アップが必要だと考えている。今はこれらの充実に取り組んでいて、葬儀からもう少し手を広げていきたい。
葬儀件数はまだ1万件というところには達していないが、葬儀は2倍とか3倍という感じで伸びるのではなく、(コンテンツの魅力アップができれば)一気に伸びると思っているので、3年後の10万件はまず確定と考えている

かなり高い目標を掲げて葬祭事業に乗り出したと思っていましたが、経営陣はかなり強気な様です。足元は計画通りには進んでいないようですが、3年後の10万件は確定という強気な回答でした。10万件はかなり大きな数字ですが、日本一が大好きなイオンなのでこのような目標になっているのかもしれません。
お布施なども不透明なので透明化に取り組んでいくということですが、イオンのホームページではお布施の目安も表示されています。お坊さんの紹介では「お寺さんからイオンは紹介手数料を頂くということは行っておりません」ということだそうです。
   イオンのお葬式 お坊さんをご紹介いたします
普通戒名をつけた場合で25万円が目安だそうですが、通夜・葬儀で2日間、実働3時間ほどでしょうか?それで最低25万円というのが、イオンが考える適正な価格なんでしょうかexclamation&question私にはかなり高く感じてしまいます。月1件依頼を受ければ十分暮らしていける価格設定で、月に2日だけ働けば十分という価格が本当に適正なんでしょうか?
さらにはご丁寧に、「お気持ちで多くお包みになられてもかまいません」などという記載もあります。葬儀会社には価格や内容などで、かなり厳しい条件を付けているのに、お坊さんにはかなり遠慮している感じが伝わってきますね。この姿勢の違いは何なのでしょうかひらめき
(12-7)イオンシネマは小規模で運営していて将来性はあるのか?事業の選択と集中を進めているのだから、興行大手に売却したほうがいいのではないか?
→(岡田社長)映画興行は、イオンシネマとワーナーマイカルの2本立てで運営しており、東宝と首位を争っている状況です。映画を見に来たお客さんが買い物をしてくれるなどモール事業との相乗効果が高いので、売却する考えはない。
イオンAEON(8267)
   岡田社長 グッド(上向き矢印) と原田議長 右斜め上
(13-8)太陽光発電で京セラと提携したのはなぜか?
→(林直樹執行役)太陽光発電については、今までサンヨー、シャープ、京セラとコラボしてきた。店舗の外壁の太陽光発電で京セラの導入が多いが、すべての店舗で相見積もりを取った結果です。京セラから提案があり、(太陽光発電を家庭向けに販売するため)テナントとして入ってもらうことになった。テナントして、そしてパネル供給メーカーとして今後も京セラとの取引は続いていくと思う。
(14-9)(女性)プライベートブランドには製造者の記載がない。他社のPBには製造者が記載されている。買う側としてはどこが作っているのかも判断基準の一つになる。なぜイオンは記載していないのか?
→(久木邦彦執行役商品担当)PB商品については自信を持って販売していて、自社ですべて責任を持つという考えで、イオンと表示している。何か問題があればお客様相談センターへ連絡してほしい。
(15-9)ミニストップでもWAONチャージできるのに、マックスバリューのレジでチャージできないのは不便だ。改善してほしい。
→(梅本和典執行役IT責任者)WAONは電子マネーとしては最も後発で3年前に参入したが、今ではNo1になった。ご利用いただいている皆さんにはとても感謝している。マックスバリューでも同じシステムを使っていてレジでチャージできる。MV中部はこれからWAONを導入するが、それ以外のMVではチャージ可能です。
(16-10)IYグループ(セブン&アイホールディングス)は無借金経営だが、イオンは積極展開で借金が多い。今後金利上昇が見込まれる中でどう対応していくのか?
→(豊島正明執行役財務責任者)今年度末で借入金が561億ほど増えているが、現金も増えていてネットでは24億減少している。売却したタルボットから4月に440億円を回収しており、借入金の削減は進んでいる。現状の1.2兆円を1兆円を下回る程度まで下げていく。2009年度の営業キャッシュフローはIYが3,200億円なのに対し、イオンは過去最高の3,610億円生み出している。このキャッシュフローを使って借入金を減らしていく。
(17-10)無印良品はプライベートブランドから素晴らしいブランドに育っている。イオンのPB商品売上を2倍にするという戦略を説明してほしい。
→(岡田社長)無印良品は素晴らしいブランド・会社で、学ぶ必要があると思っている。トップバリュTOPVALUは、衣食住ともまだまだ相当な分野で拡大できる。「トップバリュ」に加えて、低価格帯の「ベストプライスbyトップバリュ」、こだわりの高品質ブランド「トップバリュセレクト」の3層構造で重点的に強化していく。生鮮産品のトップバリュの比率は、ほとんどないに等しい状況であり、惣菜なども含めて強化していく。衣料品については、三菱商事と協力してカジュアルウェアなどを投入していく。

この時点で11時57分となり、原田議長からあと質問は2名にして欲しいとの発言あり
(18-11)店舗の障害者用駐車場のリモコンを共通化できないか?複数の店舗を利用する場合不便だ
(19-11)障害者用駐車場が一杯のことが多い。歩行が困難な人など、駐車できる人の基準をもっと厳しく管理して欲しい。
→(林直樹執行役ディベロッパー事業最高責任者)イオンモールはまだ規格の統一ができていなくて申し訳ない。全店で統一していきたい。リモコン方式に統一するのが有力かなと思っている。他方式(障害者など用の駐車場と表示する方式だと思われる)だと健常者が駐車してしまう問題がある。この方式でうまくいっている店舗もあり、お客様の協力も頂きながら今後も改善を続けていく。
健常者の方も障害者の方も使いやすいショッピングセンターを目指していく
(20-12)ミニストップが減収減益だが、サテライト(ドラッグストア店舗内に併設したミニストップ)やマイバスケット(小型のスーパー。ショップ99のような店舗exclamation&question)の展開はどうなっているのか?
→(横尾博執行役戦略的小型店事業最高責任者)ミニストップは前期苦戦してご心配をおかけしている。タスポ効果の一巡やリーマンショックの影響で他社も同様です。対策としては、既存店の強化としてファーストフードを強化していく。また海外も、韓国・中国・フィリピンなど東南アジアへの海外展開を強化していく。サテライトはドラッグストアと提携して、今後も展開を強化していく。マイバスケットはミニストップと必ずしも立地が同じとは言えないので、別の業態として推進していく予定です。マイバスケットは現在展開しているエリアに集中して、ミニスーパーとしての利便性を強化していく。
今期はミニストップも増収増益を計画しており、期待して欲しい。


以上で質疑応答は終了となりました。
各担当執行役員が回答していて、バランスのいい質疑応答だと感じました。
ただ質問にも問題があるのかもしれませんが、今後のイオンには期待できそうだなるんるんと感じさせられるような質疑応答には感じませんでした。苦情や細かい意見などが多く、将来展望などに対する質問が少ないように感じました。
今後の戦略については、岡田社長が答えることが多かったですが、あまり回答に元気が無いように感じたので、この点も影響しているかもしれません。年に一度の株主総会ですから、経営者として分かりやすく活気溢れる語り口で、株主に将来展望を語って欲しいと思います。
また、下の写真の通り取締役の名前も見えない状況で、取締役の紹介もなかったため、誰が誰なのかさっぱり分かりません。取締役の名前と担当ぐらいは最初に紹介する必要があると思いますねひらめき
イオンAEON(8267)
上記のスライドは、岡田社長の経営方針の説明で使われたものです。
今年度の課題としては、以下の3つが掲げられていました。
 1コスト構造改革
 2商品改革
 3新たなグループ経営

コスト構造改革には引き続き取り組み、小売ベースで300億円以上のコストダウンを実現していく。質疑応答の中でも説明がありましたが、プライベートブランドのトップバリュをさらに拡大していく。商品機能を強化するため、3名の執行役を配置する。そして組織変更により、親会社1社と150社の子会社という関係から、すべて兄弟会社という意識改革が進んだ。
新規事業の育成としては、ディスカウント業態の展開にも力を入れていく。GMS事業では売り場の専門店化を進めていき、自転車やペット部門で、日本一の専門店を目指していく。
「まいばすけっと」という戦略的小型店事業を3年以内に500店舗体制にして、首都圏のシェアを上げていくという説明もありました。


全体的に日本一を目指していくというキーワードが多かったですね。イオンほどの規模を持った会社ですから、各ショッピングモールに自社の専門店を配置し、お値打ちな価格で販売すれば、売上日本一はそれほど難しくないと思います。それよりは顧客満足度日本一を目指さないと、規模だけは大きくても他の専門店に負けてしまうという恐れもあります。
顧客満足度日本一を目指したその先に、売上日本一もあるひらめきという順序でないと、本当の日本一の専門店とは言えないと思います。
ぜひイオンには顧客満足度日本一を目指して努力を続けて欲しいと思います。
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イオンAEON(8267)


posted by Zaimax at 20:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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