ニッセンホールディングスは、通販カタログやインターネットを通じて衣料品や雑貨類などを販売している通信販売大手の持ち株会社です。
ニッセンホールディングスの株主総会に出席するのは初めてです。

2010年3月18日(木)の株価 365円(東証1部 8248)100株単位 12月20日決算
PER 7.13倍、PBR 1.08倍、配当利回り 2.19%、株主資本比率 29.4%
株主優待 12月20日時点の株主に買い物券を贈呈 あるいは同額の寄付
6ヵ月前の6月20日時点でも株主名簿に記載されている必要がある
300株以上 2,500円相当
700株以上 5,000円相当
1,200株以上 10,000円相当
ニッセンホールディングス(8248)のホームページ
ニッセンホールディングス(8248)のヤフー株価情報

ニッセンホールディングス(8248) 10年間の株価推移

長期の株価チャートを見ると、株価は往って来いの展開になっています。ここ4年ほどは業績が低迷しており、配当も大幅減配という状況ですからやむを得ないのかもしれません。
スケジュール
10:00〜10:16 事業報告 ナレーション+スライド
10:16〜10:18 アンケート説明・議決権の状況報告
10:18〜10:24 議案説明 説明の中で新任取締役候補も紹介
第1号議案 剰余金配当の件 1株につき3.5円
第2号議案 定款一部変更の件 事業目的の追加
第3号議案 取締役8名選任の件 7名全員が任期満了となり全員再任 佐村候補を新任
第4号議案 補欠監査役2名選任の件 任期満了に伴い再任
10:24〜10:38 質疑応答 質問者3人 計4件 14分
10:38〜10:40 議案採決 採決は拍手方式 すべて可決
30分の休憩を挟んで会社説明会
11:10〜11:26 筑紫CFOから前期実績と今期の業績予想
11:26〜12:06 佐村ニッセン社長から通販事業の成長戦略
12:06〜12:25 片山社長からニッセングループ中期経営計画
12:25〜12:42 質疑応答 質問者4人 計4件 17分

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4つも5つも持っている人がいましたが、議決権行使書の数だけ貰えるんでしょうか?
飲み物サービス 休憩時間中にコーヒー、オレンジジュース、ウーロン茶とクッキー
経営戦略説明会 株主総会後に開催
懇親会 なし
さて注目の株主総会格付けですが、お土産や飲み物サービスもあり、詳しい経営戦略説明会もあったので、出席して良かったですし参考にもなったと思います。会場も京都駅直結のホテルで便利な場所です。ただ出席者数の割に質問が少なかったこと、飲み物サービス会場が狭くてゆっくりできなかったこと、クッキーがすぐに無くなってしまったこと(笑)が気になります。とはいえ、株主の実際の議決権行使状況を調査して発表するなど、新たな取り組みも行っていて、高く評価したいと思います。
以上の理由からニッセンホールディングス(8248)の株主総会格付けは 『C+』 としました。
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議決権を有する株主数 名、その議決権数 507,316個
議決権返送&出席株主数 名、その議決権数 392,983個
議決権を有する株主数については説明がありませんでした。

会場のホテルグランヴィア京都は、京都駅と直結しているので遠方からの参加には便利ですね。私は青春18切符で行ったので、朝5時起きでしたが(笑)
2階のフロント前から長いエスカレーターに乗っていくと、会場のある3階に到着します。受付ではアンケートが渡されました。株主の議決権行使状況を把握するためのアンケートです。これについてはとてもいい試みだと思うので、後ほど詳しく書いてみます。
受付横でお土産を渡され会場に入ります。昨年まではお土産はクッキーだったようですが、今年は大きな袋を渡され、何だろう?と思いましたが、CDやDVDを収納するアルバムでした。

ロビーからは京都駅前の様子が見渡せますが、ニッセンの看板もしっかり正面に見えていました。
株主総会開始前は青空が広がりいい天気でしたが、昼過ぎからは大降りの雨になりました。

会場内はテーブルも用意され、4テーブル(6席ずつ)×9行で216人分の席が用意されていました。会場中央辺りにマイクが1本設置されていました。
出席者数は結構多くて7割くらいは来ていたんじゃないかと思います。女性の姿が目立つのもニッセンの特徴ですね。キャンドゥの株主総会で問題になった(笑)新任取締役候補ですが、ニッセンでは向かって右側に候補者の席が設けられていて、新任取締役候補と表示もしてありました。この辺りもしっかりした株主総会運営をしているな〜と感じますね。普通は最前列の端などに座っているケースが多くて、新任取締役候補の表示もないことが多いです。このあたりは他社もぜひ見習って欲しいですね。
机の上には召集通知が用意されていましたが、ほとんどの人は持ってくると思うので無駄だな〜と感じます。コスト削減・環境面からも来年からは廃止して欲しいと思います。召集通知にご持参くださいと書いておけば済む問題だと思います。
事業報告はナレーション+スライドで行われました。ただスライドは文字が中心で、もっとグラフや写真などを使えばより分かりやすくなるのにと感じました。そして、対処すべき課題もナレーションでした。後ほど会社説明会があるのかもしれませんが、この部分は片山社長から直接説明を聞きたいと思いました。

議決権行使についてのアンケートの説明の後、議案内容の説明を行い質疑応答となりました。
質問したい人は、議長の指名を受けた後会場中央のマイクまで進み、出席票番号と名前を述べてから質問します。そして議長が質問内容を要約して確認するまで席には戻れず

議長からは、多くの株主が出席していて質問したい株主も多いので、質問は1人1件ずつでお願いしたい、そして議案に関係ない質問は会社説明会でと要請がありました。
ただ過去の株主総会ブログを見ると、毎年数人しか質問がでていません。質問数を制限する必要もないのではないか?と感じます。今年もなかなか手が挙がらず、あわや質問ゼロ

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)不況で百貨店などの売上は苦戦しているが、ネット販売など通販全体では伸びているのに、なぜニッセンの通販セグメントは減収減益なのか?もう少し詳しく説明して欲しい
→確かに不況は、低価格品中心に通販事業を行っているニッセンにはフォローの風だと思うが、それにも増して金融危機の影響が大きかった。販売単価もだいぶ下がっている。このような中でもネット販売は順調に伸びており、今年度以降はさらに伸びていくと思う。
(2-1)そのネット販売はニッセン全体の売上のどの程度を占めているのか?また将来的な目標は?
→売上全体の50%くらいがネット経由になっている。どのくらいまで伸ばしていくかは難しい問題だが、このあたりも含めて説明会の中で佐村社長から説明してもらう。
(3-2)役員を1名増員するが、今の流れは役員の数を減らして生産性を上げていく方向だと思う。高配当に着目して買ったのに、大幅減配となってしまった。
→減配になってしまったことについては大変申し訳ない。(第39期の赤字で)財務内容が悪くなりやむを得なかった。今後増やしていけるよう努力していく。
役員の数については、現状7名のうち社内役員は3名で、これを4名に増やす。中期計画では売上・利益の拡大を目標に掲げており、中核子会社の佐村社長にも役員になってもらう。中期経営計画を達成して生産性を上げていきたい。中期経営計画については後ほど詳しく説明する。
(4-3)先日日本郵政と提携したが、メディアでは日本郵政が新たな顧客を獲得したという報道が中心で、ニッセンにはほとんど触れられていなかった。日本郵政は大型の配送は初めての経験なので、ニッセンにとってはリスクが大きいのではないか?具体的にニッセンにはどのようなメリットがあるのか?
→サービス向上(配送日数が短くなる)、配送コストが削減できる、日本郵政と事業シナジーが期待できる、という3点のメリットがあると考えている。詳細は会社説明会で説明する。
以上で質疑応答は終了で、参加者の割にあっさりと終わってしまいました。
回答はすべて片山社長が行いましたが、詳細は後ほどの説明会で

株主総会というものは、今後の会社の方針を決めたり、経営を任せる経営陣を選ぶ場ですから、もっと会社の今後について株主に説明したり、質疑応答を充実させることも必要だと思います。会社説明会では詳細に現状と今後を語っていてとてもいいことだとは思いますが、本来はこれを株主総会の事業報告で行い、会社の現状や今後の戦略について株主に説明した後でそれに関する質疑応答を行って、会社の方針について株主に理解を深めてもらい、納得した上で役員を選任するというのがベストの姿だと思います。
会社説明会まで残っていたのは出席者の1/3程度でしたし、なんかもったいない気がします。会社説明会開始まで30分も間が空くのも疑問ですし、まだまだ改善の余地があると思います。説明している内容は素晴らしいと思うので、両者を融合して株主総会を充実させるなどより良い株主総会にしていって欲しいと思います。
他社にない試みとしては、議決権行使結果の集計を行っていて素晴らしいと思います。

ニッセンでは受付でアンケート用紙が渡され、株主総会終了後に各議案への賛否を記入してもらって回収します。議案の採決は他社同様拍手で行いますが、質疑応答など通じて判断した各出席者の実際の賛否状況を集計する試みです。選挙での出口調査のようなイメージです。
今まで多くの会社の株主総会に出席してきましたが、議案の採決にはいつも疑問を感じていました。以前にも記事を書いています。
株主総会の議案の可決・否決はいつ決まる?
他社でも各議案ごとの賛否を公表している会社がありますが、これらは事前に郵送されてきた議決権行使書と、出席株主が受付に提出した議決権行使書を集計しています。質疑応答も含めて判断し、議案採決時に態度を表明している結果はまったく織り込まれていません。
これでは本来は株主総会の中で採決を行う意味がありません。受付で白紙で行使書を提出すると、すべての議案に賛成したものとして集計されます。なので採決時にたとえ誰一人として拍手しなかったとしても、白紙で提出した以上すべて賛成とみなされてしまいます。
こういった問題に対しニッセンは一歩踏み出したと評価しています。今回はあくまで出口調査であり議案の採決ではありませんが、この動きが進んでいけば、議案の採決が実質的な意味を持つようになってくるかもしれません。こうした新たな取り組みをしているニッセンは素晴らしいと思いますね

アンケートの集計結果が早速ホームページで公開されています。未回収が7個ということなので、ほとんどの出席株主が協力したということですね。取締役別の賛否まで公表していて、情報公開に積極的だと感じます。このような会社がもっと増えて、開示するのが当たり前という様になって欲しいですね

第40回定時株主総会における議決権行使の結果に関するお知らせ
以上で株主総会は終わり、30分の休憩となりました。さすがに30分は長すぎますね

会場内にはCM映像などが流されていましたが、レイアウト変更に大忙しです。

その間には、株主には別室で飲み物やクッキーのサービスがありました。販売好調のスーツケースやキャリーバックなども展示してありました。

あっという間になくなった(笑)幻のクッキー

写真を撮っている場合じゃないですね(笑)
会社説明会の様子は続きをお待ちください。
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毎年、行ってるのですが
お土産が イマイチなので
今年は行きませんでした。
レポートを読ませてもらって
「行けばよかった〜」と後悔してます。
後からでも もらえるようなシステムも
考えて欲しいですね・・・・
毎年行かれてたんですね!私は初めて参加しました。
お土産についての感想は人それぞれだと思いますが、会社説明会を開催したり、議決権行使のアンケートを行ったりと、新たな試みもしていて、いい株主総会だと感じました。
株主総会のお土産は参加してくれた方への感謝の気持ちとして用意してくれているものなので、後からでももらえたら株主優待になってしまいますよね(^_^;)
ぜひ来年は株主総会にも参加してくださいね!