2010年02月27日

テクノアルファ(3089)2010年株主総会レポート

2010年2月25日(木)10時から東京都品川区のゆうぽうと 6階 芭蕉の間で開催されたテクノアルファ(3089)の株主総会に行ってきました
テクノアルファは、ワイヤーボンダーなどの半導体後工程用装置を輸入販売したり、電子材料の仕入れ販売・輸入販売、救命ボートなどのマリン事業、液体分離膜装置などの環境機器事業などを行っている会社です。松村勝正社長によると、テクノアルファを一言で言えば「提案型の技術専門商社」だそうです。
テクノアルファの株主総会に出席するのは初めてです。
テクノアルファ(3089)

2010年2月26日(金)の株価 136,500円(ヘラクレス 3089)1株単位 11月決算
PER 10.3倍、PBR 1.09倍、配当利回り 2.93%、株主資本比率 73.2%
株主優待 なし


     テクノアルファ(3089)のホームページ

     テクノアルファ(3089)のヤフー株価情報

テクノアルファ(3089)
   テクノアルファ(3089) 上場来の株価推移 グッド(上向き矢印) 2007年10月10日ヘラクレス市場上場
上場当時は人気化し60万円を超える場面もあったようですが、最近は15万円前後で推移しています。前期は金融危機の影響で自動車や電機などの生産が大幅減となり、テクノアルファの売上も半減しています。今期は売上も回復してくる計画となっています。

スケジュール
10:03〜10:13 事業報告 松村社長が読上げ+スクリーンにグラフ
10:13〜10:25 報告事項の質疑応答 質問者2人 計4件 12分
10:25〜10:40 議案審議 質問者2人 計2件 採決は拍手方式 すべて可決

 第1号議案 第20期計算書類承認の件
 第2号議案 剰余金配当の件 1株につき4千円
 第3号議案 定款一部変更の件 新たに監査役会、会計監査人を設置
 第4号議案 会計監査人選任の件 三優監査法人を選任
 第5号議案 取締役4名選任の件 5名全員が任期満了となるため、4名を再任
 第6号議案 監査役2名選任の件 2名が任期満了となるため、2名を再任
 第7号議案 退任取締役に対し退職慰労金贈呈の件 楠目取締役が退任

10:40〜10:42 役員紹介
お土産 なしexclamation×2
飲み物サービス なし
経営戦略説明会 なし
懇親会 なし

さて注目の株主総会格付けですが、お土産や飲み物サービスもなく、最寄の五反田駅には会場までの案内人もいませんでした。事業報告も召集通知の一部を読上げるだけで、対処すべき課題についても詳しい説明はなく、質問も低調で淡々と終わってしまいました。ということで参加しても楽しみはなく、役に立ったともあまり感じられないので、ちょっと厳しいですがテクノアルファ(3089)の株主総会格付けは 『E』 としました。『E』格付けは久しぶりですねもうやだ〜(悲しい顔)
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   議決権を有する株主数     922名、その議決権数   11,580個
   議決権返送&出席株主数   208名、その議決権数   8,942個

テクノアルファ(3089)
株主総会の会場は、五反田のゆうぽうと6階 芭蕉の間でしたが、スクール形式で130名収容できるホールです。今回はテーブルもあり2列(4席ずつ)×8行で64人分の席が用意されていました。会場真ん中に柱があるという変わった会場で使いにくい感じですね。
株主総会開始時点で30人弱くらいの出席者でした。取引先なのかOBなのか分かりませんが、関係者の方も何人もいたようです。昨年も質問者2人で33分という短時間で終わっていますし、お土産も何もない株主総会ですから、出席者が少ないのもしょうがないですね。株主数が少ないということもありますが。
テクノアルファ(3089)
正面にスクリーンが用意されていますがグッド(上向き矢印)事業報告の際にグラフを表示していたくらいであまり利用されているとは感じませんでした。取り扱っている商品も一般には分かりにくいものが多いですので、写真などでもっと分かりやすく説明すればいいのにと思います。
「第20回 定時株主総会」という看板も掲げられていましたが、その前にスクリーンが置いてあるので、最後まで見えませんでした。看板設置の意味がありませんし、必要ないですね(笑)

開始時刻は10時からですが、5分ほど前には取締役の方々も着席し、予定通り始まるのかと思いきや、定刻を過ぎても始まらず、なにやら松村社長と事務局で打ち合わせをしていました。3分ほど過ぎてから事務局の司会で始まりましたが、まずは注意事項などの説明があり、その後「定刻となりましたので社長お願いします」という定番の言葉で株主総会が始まりました。
ふつう注意事項(携帯をマナーモードにしたり禁煙のお願いなど)は開始時刻より前に案内していますし、3分以上も理由の説明もなく株主を待たせているのに、定刻となりましたので...という型通りの挨拶と言うのは柔軟性がないですね。開始が遅れて申し訳ございませんくらいの挨拶をして欲しいものです。

事業報告は松村社長の読み上げでしたが、主だった部分だけであとは召集通知の通りですという簡単なものでした。なので監査報告などを含めても10分間という短時間でした。せっかくスクリーンも用意しているんですから、もう少し分かりやすく説明してもいいのにな〜と感じましたね。
その後質疑応答となりましたが、質問は2人だけであっさりと終わってしまいました。質問には松村社長が丁寧に答えていたと思います。想定問答を読み上げるという感じではなく、しっかりと自らの言葉で語っているように感じましたので、もっと質問者が増えてくると活発な質疑応答になると思います。会社側としても株主が質問しやすいように、もっと業績や会社の内容を分かりやすく説明するなどの工夫が必要だと思います。
質問したい人は手を挙げて議長の指名を受けると、両側に待機している会場係の人がマイクを持ってきてくれます。その場で出席票番号と名前を述べて質問します。1度にまとめて質問する形式でした。

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(1-1)前期はなぜこんなに業績が低迷したのか?今後の立て直し策は?
→2008年のリーマンショック以降、過去に経験したことのない状況となった。主要な客先である自動車では、工場の稼働率が40%程度まで落ちた会社もある。そのため工場で使われる消耗品の売上が著しく落ちて業績が低迷した。5月以降稼働率も徐々に回復してきて、月を追う毎に10%くらいずつ上がってきて期末には100%近くまで戻った。今期は稼働率も戻ったと判断し、業績予想も大幅回復を見込んでいる。
(2-1)トヨタがリコールなどで問題になっているが、業績への影響はあるのか?
→トヨタ自動車は主要顧客であるが、業績への影響がどの程度あるかは、現時点では非常に見通しにくい。ただ、トヨタからは部品メーカーに10%増産の指示が出ており、全体では増産計画を打ち出している。
(3-2)前期売上が半減となる中で黒字を確保したのは素晴らしいが、セグメント別の利益状況を見てみると、電子材料やマリン・環境事業は赤字だったり利益率が低い状況です。対処すべき課題では、両部門の売上を伸ばしてバランスを図るということだが、半導体部門並みの利益率が見込める事業なのか
→電子材料事業は半導体事業とリンクしているので、半導体が悪くなると電子材料事業も業績が悪化してしまう。電子材料事業はニッチマーケットが主なので、競争も多くないがマーケットも大きくない。ニッチなので中には30%くらいの利益率の製品もあり、利益率は高い。
マリンは救命ボートが中心で、2〜3年先までの受注が取れる事業なので、前もって計画が立てやすい安定した事業です。環境は新たに参入した分野で、食品などの液体分離膜装置を販売しているが、エンジニアリング付で納める商品なので付加価値は高く、30〜50%くらいは見込める事業です。
(4-2)対処すべき課題で、自社開発品の拡充を課題に挙げているが、現状の売上に占める割合はどの程度か?どの程度まで割合を上げていく考えなのか?
→ダイボンダーや搬送装置などを自社開発しており、売上に占める割合は現状7%程度です。20%くらいまでは上げていきたい。自社開発品は利益率が高いとは一概に言えず、輸入依存率を下げることも自社開発品拡大の大きな目的です。

以上で質疑応答は終了となりました。もう少し質問が出るといいんですけどね。


その後は議案の審議となり、1件ずつ議案の説明、質疑応答、採決という流れで進行しました。
7つも議案があるexclamation×2のが目を引きますね
第1号議案が第20期計算書類承認の件ということで、ここで財務諸表について説明がありました。ふつうは事業報告の中で報告されますが、監査役会設置会社ではないので、株主総会で議案として審議しているんでしょうね。今回第3号議案の定款一部変更の件で新たに監査役会、会計監査人を設置することが決議されたので、来年からは他社のように、事業報告の中でまとめて説明されると思います。
議案に対する質問は2件ありました。

第2号議案 剰余金配当の件について
(5-3)昨日の株価では配当利回りが3%くらいと高いが、一方配当性向は100%を超えている。利益剰余金も厚いが、今後の配当方針はどう考えているのか?
→継続的・安定配当を基本としている。前期は利益が落ち込んだので配当性向が152%と高くなった。今期の配当は同額の4千円を予定してるが、計画通りの業績になれば配当性向は約30%となる。目標配当性向は30%としているが、可能な限り増配なども検討していきたい。

第4号議案 会計監査人選任の件 三優監査法人を選任について
(6-2)三優監査法人を選任した理由は?また今期の監査費用はどの程度を予定しているのか
→三優監査法人は大手監査法人に次ぐ準大手の規模だが、テクノアルファの企業規模からすると、準大手の監査法人の方がよりきめ細やかなサービスが得られると考えた。今期の監査費用はおよそ1,800万円前後と考えている。

テクノアルファ(3089)
以上で無事すべての議案が可決となりました。
最後に村松社長から、取締役・監査役の方々の紹介がありました。せっかくですから一言ずつ今期の抱負など語ってくれたらいいのにと思いますね。
以上の通り今年は39分で株主総会は終了となりました。今年もあっさり終わってしまいましたねわーい(嬉しい顔)


株主総会終了後は、事務局の方から、株主の方は後方の出口から速やかに退出くださいみたいな案内があり、早く帰ってくれと言われているように感じてしまいましたあせあせ(飛び散る汗)
スライドなどをもっと有効活用して、もう少し事業報告や今後の計画などを詳しく説明すれば会社への理解も深まりますし、関連した質問も出てくるのではないかと思います。株主総会はどうも無難にしゃんしゃんと終わって欲しいという会社側の姿勢を感じてしまいました。せめてお菓子などのちょっとしたお土産くらい用意して欲しいですね。
まだ上場して3回目の株主総会なので運営に慣れていないのかもしれませんが、もっと個人投資家も楽しめるような、参加したくなるような株主総会にしていって欲しいものです。
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posted by Zaimax at 00:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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