2010年02月19日

エイチ・アイ・エス(9603)2010年株主総会レポート〜その3

2010年1月27日(水)10時からヒルトン東京4階「菊」で開催されたHISエイチ・アイ・エス(9603)の株主総会に行ってきました

このレポートでは エイチ・アイ・エス(9603)2010年株主総会レポート〜その2 に続いて株主総会のハイライト質疑応答の様子をまとめています。
HIS
質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(12-4)CSRも重要になっているが、新聞広告で気になる点が2つある。「サーチャージは頂きません」という広告で注意を受けたが、どのような対応を取っているのか?また先着50名など安売りし過ぎなのではないかと思う。こんなに安売りしなければもっと業績も上がるのではないか?
→経緯を説明させて欲しい。10月以降はサーチャージがかかることになったが、「9月24日までにお申込み頂けばサーチャージは頂きません」という広告表示を行った。出発日が10月以降でも9月24日までに航空券を発券すればサーチャージはかからない。出発日がかなり先の航空券を発見するのはイレギュラーな対応で手間もかかり現場も混乱したが実施した。注意を受けたのは24日までに発券するのであれば「サーチャージはかかりません」という標記が正しいだろうということだった。
(13-5)東証1部上場企業なのに持ち株0の役員がいて、昨年の株主総会で改善するという事だった。
現時点でどうなっているのか?今回の取締役候補も持ち株0となっている。
→取締役の選任時に持ち株数は考慮しておらず、資質などを重視して選任している。しかしご指摘ももっともで、前期から役員持ち株会を作って執行役員まで対象にしている。中森取締役候補も個人の判断だが、持ち株会に入ると思う。
(役員持ち株会や平林社長の持ち株数は後ほど回答)
役員持ち株会の購入株数は1,800株で継続して積み立てていく。そのうち私は108株取得している。
(14-5)沢田会長が代表取締役に復帰した。また沢田商店が戻ってきたとしか思えない。この点をどう考えているのか?
→ここまでHISが大きくなったのは沢田会長の力も大きい。今回代表取締役に戻ってもらったのは、先ほど説明した様に今後アジアで大きなビジネスを起こしていきたいと考えているが、これはアジアで再度起業するという様に捉えているので、海外事業の拡大に沢田会長の力を借りるため復帰をお願いした。
(15-6)ホテル事業の拡大や営業所網の拡充などで、人員が1年で572名増と大幅に増えている。このまま行くと固定費が増加して高コスト体質の会社になってしまうのではないか?ホテル事業など本当に必要なのか?
→ホテル事業はオーストラリアでウォーターマークを運営している。リーマンショックや新型インフルエンザの影響で修学旅行などがキャンセルとなったことや、AU$下落で20%ほど減益になったが、中身をみると健闘していて事業として確立されてきている。北海道でもホテルの運営を始めた。今後アジアの大航海時代を前提にすると5〜10年スパンでは重要な事業に育っていくと確信している。確実に利益も出ており今後もしっかりと育てていきたい。
(16-6)先ほど「お客様志向の徹底」という説明があったが、HISの店頭やクルーズプラネットでは一般のクレジットカードが使えない。自社カードへの囲い込みという戦略も分かるが、海外クルーズなど費用も高額になるのでクレジットカードも使えるよう改善して欲しい。
→多くのお客様から要望を頂いており、現在はネット販売や高額商品、ビジネスクラスやクルーズなどではクレジットカードを使える様にしている。
(株主)クルーズプラネットで申し込んだクルーズでは使えないと言われたが?
→確認してみます。HISの利益率を見てもらえば分かるが、営業利益率2%ほどの薄利のビジネスをしているので、クレジットカード手数料2%前後を考えれば、すべての売上がクレジットカード決済になれば利益がなくなってしまうという状況になりかねないので慎重に検討している。電子マネーやオンラインバンクなど手数料が低い決済方法も増えてきたので、幅広く利便性向上を検討していく。ただクレジットカードが使えないという不便についてはお詫び申し上げるし、なるべく便利になるよう検討していく。
(17-7)海外発の旅行を日本に誘致するため、アニメなどを絡めたイベントを検討していたがどうなったか
→日本へ来る観光客は増えていて、政府も力を入れている。しかしほとんどは添乗員付きのパッケージ旅行です。今後は日本と同じ様にいぜれ個人化していくと考えている。HISの個人旅行のノウハウが活かせると考えている。ネットやモバイルのビジネスモデルに作り変えていく。
HIS
(18-7)為替差損が発生しているということだが、素朴な疑問として円決済にはできないのか?円決済で取引している会社もある。
→ 一部の取引は円ベースのものもあるが、海外子会社と現地のホテルなどの間の取引は外貨決済になる。本社と海外子会社の間の決済を円にしても、子会社に為替リスクを負わせるだけになってしまう。外貨の実需分は本社で効率的にヘッジしていく。
(19-8)25年間株主ですが株主優待券を使ったことはなかった。本社に何か私に合う商品はないか?と聞いたら9階のクルーズを紹介された。申込むことにしてカードで支払おうとしたら先ほどの質問の様にだめだと言われた。それでは現金でということでカードも作り、株主優待券を出したらクルーズプラネットでは優待券が使えないと言われた。クルーズプラネットから何回も本社に使える様に変更して欲しいと申し入れたがダメだった。なぜ本社と同じビルにあり、100%子会社のクルーズプラネットで使えないのか?こんな使い勝手の悪い株主優待券は株主をなめているんじゃないか?株主優待券を使うには店頭まで行かないといけないし、使用枚数に制限もある。使うな!と言われているようだ。せっかく株主優待制度を設けているなら、もっと使いやすい制度にして欲しい。今日はこれが言いたくて来た。(会場から拍手)
→クルーズプラネットでも使える様に早急に対処する。
(株主)何度本社に申し入れてもダメだったと聞いたが、そんなに簡単に対処すると答えて大丈夫なのか?そういった要望があることが伝わっていないのか?それも問題だ。
→知らなかった。情報がきちんと伝わっていないのも問題だと思う。申し訳ありません。即刻改善する。
株主優待券は今回から有効期限を半年から1年に伸ばしたが、今後も使いやすくなるよう改善していきたい。HISの販売商品の平均単価は10万円で、利益率は2%なので平均利益額は2千円になる。これを株主様に還元させてもらうという考えで株主優待制度を設定している。額としては些細な金額と思われるかもしれないが、利益率が低い商品を販売しているので、その点をご理解頂きたい。


(20-9)茨城からわざわざ来た。株主優待券はどのくらい発行していて、どのくらい使われているのか?
→遠くからありがとうございます。現時点では利用率の集計をしていない。過去に遡って調査するのは難しいと思うが、今後は集計していきたい。

株主優待券の利用率の集計をしていないというのは驚きですexclamation×2今まで同じような質問がでた株主総会はたくさんありますが、集計していないと言う会社は初めてです。一体会計上株主優待券をどのように処理しているんでしょうか?商品券扱いというくらいしか考えられません。制度を改善していくにしても、利用率やどのような商品(価格、内容など)で使われたかなどが分からないと、効果の把握もできないと思います。しっかりと集計して欲しいものですね。
(21-9)株主優待券が使えない人にはクオカードなどを選べるようにするなど改善して欲しい。2万円以下の商品や日帰り旅行にも使える様にして欲しい。
→先ほども触れたように利益率の低い商品を販売しているので、株主優待券の使用に色々と制限があるのはご理解いただきたい。今回から有効期限を1年に延ばすなど改善している。クオカードなどに変更すると、利益率が低いので経営への影響が大きすぎる。まずは利益率を上げて株主に還元できるように努力することが先決だと思っている。
(22-9)インターネットに力を入れていくようだが、窓口対応にも力を入れて欲しい。高齢者の場合インターネットなど使わない。
→貴重なご意見ありがとうございます。

茨城はまだ関東圏だと思うんですがあせあせ(飛び散る汗)名古屋から来ている人もいますし、もっと遠くから来ている人もきっといると思いますよわーい(嬉しい顔)
(23-10)旅行の個人化が進んでいるのに、旅行に1人で申し込むと色々と加算されて請求されてしまう。なんとか改善して欲しい。
というような内容を6分近く長々と述べておられました。すでに長時間に渡っていることから、議長から何度も手短にお願いしますと言われていましたが、なかなか終わらないので最後には会場から「いい加減にしろ〜」みたいなヤジも飛んでいました。議長が質問内容を要約してやっと回答となりました。
→個人旅行のパッケージ商品を設計する場合、2人で1部屋を基準として商品設計している。学生向けなど相部屋を前提にしているツアーも一部あるが、ほとんどは1人で部屋を使う場合料金アップとなる。



(24-11)(女性)2千円の株主優待券の代わりに500円分でもいいのでクオカードなど金券にして欲しい。
→事業優先がポリシー。500円の金券化も経営上厳しいが、将来はそういった要望にも対応できる様、利益率を上げていきたい。
(25-11)高齢者のお客さんも多いと思うが、パンフレットの字が小さい。
→たくさんの声を頂いており、最近のパンフレットから字を大きくした。元々学生向けの格安ツアーからスタートしたので、現在のニーズに合っていない部分もあり、改善していきたい。
(26-11)派遣社員はどの程度いるのか?社内・添乗員別に教えて欲しい
→派遣社員はほとんどいなくて、90%以上が正社員です。その他は正社員になる前提の契約社員です。添乗員は一部派遣社員扱いになっている人もいる。経営効率の面からは派遣社員の活用も検討する必要があるかもしれない。
(27-11)HISのツアーには、「この人が添乗員だから行きたい!」というような声をあまり聞かない。
→元々個人旅行が中心で添乗員付きのツアーは少ないので、今後力を入れていきたい。
(28-12)安全面も含めて、現地ガイドにどのような教育をしているのか?
→4ヵ月ほど前にQC委員会を作って、参加者からのアンケート回収に力を入れている。アンケートから不満点を拾い上げる様にしているが、今までは経営陣まで上がっていなかった。
現地ガイドの教育では現地と日本の文化の食い違いが教育で一番難しい部分です。今後はアジアなど海外での事業を拡大していくので、アジアのスタンダードを確立したい。
(29-12)ハウステンボスは海外からの集客を狙っているのか?
→支援するとなった場合は、もちろん海外からの集客にも力を入れていきたい。
(30-13)(女性)名古屋から来たが、セントレア発の航空便が少なくて困っている。ぜひHISの力でセントレア活用のプランなど増やして欲しい(意外にも会場から拍手手(チョキ)中部圏からの出席者も多いのかも。私からもお願いしますわーい(嬉しい顔)
→微々たる力かもしれないがやっていきます。
(31-14)招集通知が説明不足だから、株主優待券や為替差損などの質問がたくさん出るのではないか?付属明細書や株主優待についてなどもっと内容を盛り込むか、出席者には詳しい資料を受付で配って欲しい。ホームページに株主優待券などについてQ&Aを作って欲しい。
→より分かりやすくなるよう改善していきたい。ただあまり今後の戦略などを詳しく説明すると、他社との競争上問題になり株主にとっても不利益となることも考えられるので、その点はご理解いただきたい。

これ以上招集通知を分厚くするのは資源の無駄だと思いますね。業績について詳しく知りたければ、ホームページから決算短信を見ればいいわけですし、ほとんどの人がゴミ箱に捨ててしまう招集通知を充実させるのは無駄だと思います。株主優待券についての考え方などは、事業報告の中で説明すれば質問も減るのではないかと思います。招集通知より株主総会の中での事業報告を充実させて欲しいと思います。
ホームページにQ&Aを作って充実させるのは良いことだと思います。同じ様な質問はたくさんくると思いますし、投資家側も会社側も手間が省けると思います。
(32-15)株式分割の考えはあるか?
→インサイダー情報になるので答えられないが、業績を向上させていきたい。


以上で長時間に渡った質疑応答が終了しました。株主優待についての質問は多くの株主が質問していました。使いにくいなどの問題があるためだとは思いますが、似たような内容も多く事業報告の中で説明しておけばいいのではないかと感じました。
平林社長は丁寧に回答していましたが、他の役員の方々からも回答して欲しかったですね。また、これだけ長時間に渡っていますし、1人で長々と質問するのは配慮して欲しいものです。というか議長や事務局がもう少し議事進行をうまくコントロールして欲しいですね。
HIS
最後に平林社長から挨拶がありました。
本日は貴重なご意見を多数いただきありがとうございました。必ずや事業成績を上げるべく今期もがんばっていきますので、どうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。

平林社長は元気な方で好感を持ちましたし、質問がなくなるまで真摯に対応していたのも評価できますが、さすがにちょっと長いように感じますね。要点をまとめて質問してもらうなど、来年は議長のコントロール力にもう少し期待したいですね。
全般的な傾向として、株主総会の高齢化も進んでいるように感じます。一概には言えませんが、高齢の方は質問が堂々巡りになったりするケースも多いようで、株主総会が長引く要因の1つになっています。今後さらに問題になってくるのかもしれませんね。
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posted by Zaimax at 16:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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