2010年02月02日

エイチ・アイ・エス(9603)2010年株主総会レポート〜その2

2010年1月27日(水)10時からヒルトン東京4階「菊」で開催されたHISエイチ・アイ・エス(9603)の株主総会に行ってきました

このレポートでは エイチ・アイ・エス(9603)2010年株主総会レポート〜その1 に続いて株主総会のハイライト質疑応答の様子をまとめています。
HIS

質疑応答 質問の数字は前が質問番号、後ろが質問者番号を表しています
(7-2)最後にお聞きしたいのは、単体業績は前期の赤字から改善してきて前期も配当を頂きました。今期も頂きます、来期も頂きましょう!その中で今後世界で通用する会社として、100拠点から1000拠点にするんだ!ということと、取扱商品を増やしていけば向こう何年かかって1千拠点かは聞いていませんけど、あなたの1千拠点という目標は何年先を目標にしているのか?その目標を聞きながらあなたの来期に渡る目標、どのくらい利益を増やしたいのか?を聞きたい。また、あまりにも儲かれば役員報酬をどんどん取っていただき、あなた達の生活をどんどん向上していただいて、その余った利益を我々にぜひともたくさん還元して欲しい。かように思うものでありますので、1千拠点の目標中心にお聞きしたい。純利益に絞って今期の業績もお聞きしたい。最後の私の質問として聞いて欲しい。ぜひここに参集している株主の皆さんもたくさん配当を貰えばいいと思うんで、あなたが考えている目標で配当を50円くらいくれるのかぜひお聞きしたい。
→今期の目標については公表している通りなので、後ほど触れさせていただく。1千拠点は私の中ではまだまだ中期的な目標で、その先も目標感としては持っている。期間としては向こう5〜6年でぜひとも成し遂げたいと思っている。いま何をしているかというと、HISは日本で30年かかって274店舗まで拡大してきたが、アジアで同じことができないか?と2年前から色々トライアルをしながらビジネスモデルを作成中です。中国・インドなどの超大国の経済成長が目覚しく、海外旅行・国内旅行が盛んに始まってきている。日本とまったく同じビジネスモデルでは通用しないということは、ここ2年ほど色々な実験をしたことで分かっている。ただ日本でHISが30年かけて構築してきた中で培ってきたDNAやノウハウ、今現在保有しているシステムなどは活用できることも分かっている。ここ1〜2年で核となるビジネスモデルを作りあげて、株主の皆様のご理解も得た上で内部留保している利益剰余金も活用して、アジア圏で大きなビジネスを行っていきたいと考えているし、これが実現できなければ10年後・20年後のHISの成長戦略が描けないとも思っている。必ずや成功するようがんばっている。今期の業績は公表している通り、純利益は21%増の41億円を見込んでいる。この業績達成に向け鋭意努力している。配当は協議して決めていきたいので、大変申し訳ありませんがこの場では差し控えさせていただく。

(8-2)分かりました。前期までで気になったことで、トルコのバス事故の件で昨年の株主総会でも娘さんが事故に遭った方が沢田会長が怒って帰ったとかで話にならなかったと揉めていたが、その損害賠償はすべて弁護士に任せているからと議長は言っていたが、その話はうまく解決したのかどうか、最後にお聞かせ願いたい。
→いま現在はまだ法廷で係争中で、残念ながら解決していない。プライバシーの問題もあるので詳細はこの場では差し控えさせていただく。我々としては法律上の責任如何ではなく、こういった事故が起きない様な対策は今現在も講じていて、先ほど今後の課題の1番目に上げていた「お客様志向の徹底」の中で全社的な最重要課題と位置づけ、事故の再発防止、未然に防ぐための予防の手立てなど日夜改善に努力している。
(9-2)あなたの仰ることはすべて正しいと私は思います。しかし悩んでいる方がおられるのであれば、法廷法廷とそりゃあ法治国家ですから無茶苦茶な要求等々があればそれも可能だと思いますが、なるべく和解でお願いしたいとかように思いますので、両方が歩み寄れる場面があればぜひ和解で解決して欲しい、かように思いますので、私個人の意見ではないんですが、HISの発展のために事故のないようひとつよろしくお願いします。
→ありがとうございます。そのように進めたいと思います。

やっと30分近くにも及んだ2番目の株主の質問が終わりました。聞き応えのある内容もありますが、それにしても長いですね。平林社長もかなり気を使っているようでしたが、沢田会長は時折笑みも浮かべていて余裕というか毎回のことで慣れているというかそんな印象でした。
今期も来期も配当を貰う!ということは、来年以降もガンガン質問しますよ〜という宣言ですねがく〜(落胆した顔)
HIS
   会場の外には 旅バス も来ていました グッド(上向き矢印)

さて続いてはまた最近の株主総会では毎回発言している方の様です。最前列真正面に座っていて、社長のすぐ目の前なので、指名しないわけにはいきませんね。
先ほどの株主はかなり後方で発言、こんどは最前列ということでマイクが届くのが遅れました。
(株主3)マイクはないの
(平林社長)いえございます
(株主3)○○さんじゃないが遅いね!マイクなしでやったっていいよ! (○○さんとは2番目に質問した株主です)
(平林社長)申し訳ございません。いまお持ちします。
質問前からすでに前哨戦が始まっています
こうもプロ株主のような方が続くと社長も大変ですね(笑)
とはいえ指名しているのはすべて社長なので、もっと一般の株主を指名すればいいのにと思いますね。ここまでは毎年質問している株主でしょうから、社長も顔を覚えていると思うんですけどねあせあせ(飛び散る汗)

(10-3)やっとマイクが届きました。ありがとうございます。先ほど○○さんが和解を勧めてくれた、トルコのバス事故で娘が事故に遭い大怪我をして2日間意識不明、今は生き返りましたがいまだに治療を続けているものでございます。
まずは先ほど社長から5つの課題の説明があったが、メモを取りきれなかったので再度出して欲しい。
(確かに レポートその1 でも書きましたが、画面の切替わりが早すぎると思いますね)
24名中1名死亡、2名が意識不明、その他の方々も大怪我を負った我々被害者の目から見ると、この5つの中に『安全』の「あ」の字もない。先ほど株主2の質問に対して社長は1番目の中に含まれていると言っていたが、昨年も一昨年も、一昨年は鈴木社長だったが、安全に対してがんばるんだ!それがHISの課題だと仰った。なのに今回5項目の中に『安全』の「あ」の字もない。安全よりも利益に走る、まあ利益が出たのは結構なことだが、なぜ『安全』の「あ」の字もないのか?
→ 『安全・安心』がこの中(5つの課題)にないということについては、誤解を与えているようで大変申し訳ありません。お詫び致します。ただ、「お客様志向の徹底」の中に当然安全・安心ということも十分含まれているとご理解いただけるとありがたい。お客様にとって安全というものは価格以上に大切なものだと当然理解しているし、そういった声も多数頂いている。そのような中で前回もお答えしましたが、価格的な要求そして内容的なもの、これらのお客様の接点を探しながら商品設計を日夜行っている。『安心・安全』を第一に掲げていないということではないのでぜひご理解頂きたい。この表記についてはご容赦いただきたい。

確かにナレーションでは安全・安心についても触れていました。
ちなみに、対処すべき課題の5項目は
1.お客様志向の徹底
2.多様化するお客様への対応
3.eビジネス・IT分野の強化、営業効率アップ
4.海外展開の拡大
5.チャータービジネスの拡大

ここ数年毎年の様に質問しているので、会社側も今年も質問するだろうということは分かっていると思います。質問のあるなしに関わらず『安全の確保』というのは重要な問題ですし、対処すべき課題の中に安全の文字も入れて、しっかり説明すればいいのにと感じました。そのくらい事前準備すると思うんですが、会社側の配慮が足りないのか、そこまで感情的にこじれているのかどうなんでしょうか?


(10-3)○○さんに回答していたように安全を徹底するのであれば、トルコのバス事故、そしてサイパンでも事故があってサイパンで裁判が行われていますね?そういった善意の第三者・被害者が出て、我々としてはHISの募集に応じて行ったわけだから当然最終的な責任はHISにあると思っているが、HISさんは一切責任が無いと言っている。それはそれとして裁判でやっているのでお答えになれないでしょうが、それではトルコのバス事故等々の間に、いまは安全に力を入れていると仰っているが、事故前後で『安全』に対して具体的にどのような施策を取っているのか教えて欲しい
→お答えしますがひじょうに長くなりますので、また本総会の議案とも若干ずれていますので簡単にお答えします。
前回もお話したが我々の主たるビジネスは海外旅行です。当然海外にはその国ごと地域ごとの法律があり、その法令に則った業法・約款に沿った運送業者、旅行会社が存在しています。こういった会社と契約して、お客様に『安全・安心』かつお楽しみいただける商品をお届けしていく、それが我々の生業であり存在意義だと思っています。例えばアメリカでも州によって違いはありますが、大型バスではシートベルトをしていないと保険金が下りない所もある。こういった所ではシートベルトを設置したりしている。一方そういった法令が存在しない国もある。
海外旅行ではお客様の行ったことがない地域、見たことがない物を見たいという要望も多くいただく。こういった中でいかに安全・安心を実現して行くか、日本の基準をそのまま適用出来ればいいと常々考えているが、なかなかそれが実現しにくいという側面があるのも事実です。ですからこの辺の融合点を探すべく、社内の規定を細かく見直して改善することを日夜行っている。
(株主3)私が質問した事故前後の仕組みの改善については説明がなかったが、おそらく説明しにくいのでしょう、主要な課題にも入っていないくらいだから。私は旅行会社にとって安全は一番大事だと思うので、今一度原点に立ち返ってしっかりやって欲しい。
(平林社長)はい
(11-3)先ほど○○さんからトルコの件はどうなっているんだ?株主として和解をしたらどうか?というお話がありました。もちろんこの場で和解の話を平林さんとする気は全くないが、我々は何も好き好んで裁判に行ったわけではありません。HISはこの大事故を起こしたバス会社に対して、事前に何の事前調査・下見もやっていなかった。どんな企画で行ったんだ?1日600キロ以上、ラマダンの日に運転手1人でやったんですよ、運転をね。そんなのがあるのか!どういうつもりでやったんだ!企画書を見せろ!下見をしたのか!と言ったら、下見はしてません、企画書はありません。それじゃあすでに裁判の判例にある様に、旅行会社は単に旅行をセットすればいい じゃないんだ、安全な旅程を設定する義務がある、あるいは安全なバスを使用する義務がある、と判例に出ている。実はバスだって3千台持っている大手の会社だと聞いていたが、実際は後から分かったがバスは運転手が持ち込んでいた。契約社員がね。しかもバスはその奥さんの物だった。奥さんの物だから法令に沿って旅客を運べるようなバスじゃなかった。そんなバスを手当てしたことも分かってなかった。そういった安全を認めて欲しい。
それに我々のようなお金のない貧乏人が裁判なんかやりたくないですよ。しかしそこに座っている沢田会長は当時は代表権はなかったけど、前の鈴木社長が我々に約束した手紙でね。その内容もすべて反故にする...
(平林社長)だいぶ長くなっていますので、申し訳ございません
そういうわけで、我々は約束が守られずやむを得ず、本当にやむを得ず裁判を行っている。私の娘も含めて自己負担で治療をしているんですよ。そういう悲しい気持ちを議長やそこに座っている取締役の方々、事業部の皆さん、よ〜く理解いただいて、株主からも和解したらどうかという声が出ていることを重く受け止めて、我々と真摯に話し合って欲しい。
(平林社長)ありがとうございます。(数人拍手)
安全・安心については、必ずや今まで以上に改善の努力を続け、このような事故が起こらないよう努力を続けていく。我々も今回の件について法廷で係争すると言うのは本意ではありません。早期解決というのが本来我々が一番所望していることで、そういった意味ではこのような状況になって本当に残念なんですが、補足までにお話し致しますと前回の総会でもお話ししたが、事故が起こった当初、すべては倫理的・人道的な観点からジャンボ機を2機チャーターして現地にすぐに派遣した。それから現地で医療関係に費用が発生していますが、これも倫理的観点から判断して我々の方で先行して、当然と言えば当然かもしれないが支払っている。(旅行?)業法を超えた対応を行っている。この特別損失を実は今期9,820億弱(たぶん万弱の間違いと思われる1兆円も特損を計上したら倒産でしょう ○○さんじゃないですけど大きな違いですわーい(嬉しい顔))計上しており、我々が掛けている旅行保険では賄いきれない自己負担になっているのも現実です。
いま△△さん(株主3です)が言われた話が、我々としてすべて事実だという認識であれば、当然和解できていると思う。ここで我々の言い分を言うつもりはないが、残念ながら若干話に食い違いがございまして、本意ではないですが法廷で明らかにしていきたいとなっているのが今の現実です。我々としては法廷で争うことは本意ではありませんし、改めてこのトルコの事故は大変残念に思っていますし、早期の解決を図っていきたいということをこの場でお伝えしたい。ただあまり細かい話はこの総会の趣旨とは異なってきますので、ぜひこの場では控えていただきたいと思います。よろしくお願いします。


(株主3)ありがとうございます。いま議長の仰ったことに一つだけ間違いがあるので...
と株主の主張はまだまだ続きます。
ずっと主張を聞いていると、2番目の株主と3番目の株主は連携して質問しているんじゃないか?という感じもしてきました。最初は○○さんも指摘しているから和解して欲しいというような発言でしたが、段々と和解が株主の総意だというようなニュアンスに変わっていました。社長が言う様に双方の認識が近いなら和解した方が良いと思いますが、認識が異なっている状態では和解は難しいと思います。
この後も事故の詳しい状況も分からない株主の前で、延々と事実はこうだ!いや事実と異なる部分がある!とお互いの認識を述べ続けていましたが、ここで行っても残念ながら不毛な議論だと思います。ここは法廷ではなく株主総会なので事実を認定する場ではなく、さらにはこういった話を聞かされてもどちらが正しいのか我々株主には判断できません。毎年株主総会で同じ様な質問をしているようですが、そこまで認識が異なっているなら、やはりどちらが正しいのか法廷ではっきりしてもらうしかないと思います。
株主総会で主張したい気持ちは分かりますが、毎年こんなやり取りが延々と続けば、逆効果なんじゃないかな〜と思います。150人近くも出席している株主の貴重な時間を使っているんですから、もう少し考えて欲しいものですね。
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まだまだ質問は続きます。この時点でもまだ11時15分くらいですあせあせ(飛び散る汗)株主総会は12時26分まで続いたので、まだまだ続きます。あまりに長いのでまとめるのもだんだんと疲れてきましたもうやだ〜(悲しい顔)続きはもうしばらくお待ちください。
エイチ・アイ・エスのレポートは一体何部作になることやら...(笑)
なんとか3部作で収まりましたわーい(嬉しい顔) 続きは下記をご覧ください。

     HIS(9603)2010年株主総会レポート〜その3 ぴかぴか(新しい)
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posted by Zaimax at 00:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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