2009年12月03日

大庄(9979)2009年株主総会レポート 〜その2

2009年11月25日(水)10時から東京都品川区のホテルラフォーレ東京 地下1階 御殿山ホールで開催された大庄(9979)の株主総会に参加してきました

このレポートでは前半の質疑応答までをまとめた

   大庄(9979)2009年株主総会レポート 〜その1

に続いて、後半の質疑応答の様子をまとめます。

大庄株主総会

質疑応答 続き
(6)のれん分けしたFCのかんなん丸より大庄の方が効率が悪いのではないか
→(水野常務)かんなん丸は埼玉県でFC展開していて、元店長が独立した。ご意見は謙虚にお聞きしたい。母体とFCでは経営内容が異なる部分もある。

   かんなん丸 ホームページはこちら

(7)店舗が全国に散らばりすぎていて効率が悪いのではないか?上位10%の店舗と下位10%の店舗の収益性を教えて欲しい
→首都圏のかんなん丸が効率が良くて、地方の効率が悪いのではないかという趣旨だと思うが、そんなことはない。首都圏でも競合が激しいと収益性は低下する。各県別の利益資料は手元にないし、公表していないので勘弁願いたい。
(株主)ABC分析などをすると地方の店舗はどんな感じになるのか。おおまかな状況でも教えて欲しい
(水野常務)大庄は首都圏からスタートしたので、首都圏の売上は551億円で73.1%を占めている。出店していないのは、北海道、沖縄など3県だけです。次いで売上が多いのは愛知県で5.3%、次が静岡県の2.9%でその他は1%以下です。愛知県が多いのは「栄太郎」という会社を買収したためです。県別の収益は公表していないのでご理解ください。

大庄株主総会

(社長)各県に1店づつ展開しているのは効率が悪いのではないか?という質問については、私から答えさせて頂く。各県に出店している目的は、これからドミナントをやっていくためです。そのために副社長ポストも新設する。1店の出店はマーケット調査のためで、それで行けるとなれば一気にドミナント展開していく。

それから売上減に対して心配の声が多いので私から説明する。売上については社会情勢の影響が70%と思っている。スライドの中でも説明したが、具体的に言えば可処分所得がなくなった。社内要因は30%と考えている。社内要因で大きいと思うのは、大手チェーンで一斉に指摘された店長は管理職にあらずという事だと思う。店舗には管理・監督者がいないと管理できないと考えているが、社会的要請から先ほどの説明の通り変更した。結果として管理・監督する人員の補充も必要になってくる。店長などを管理者にすると店長の人材が手薄になり、売上が落ちてしまう要因になる。
労働時間を短縮するということが営業時間の短縮につながり、これも売上減の要因になる。
地域によっては工場がそっくり移転してしまったり、名古屋の様にトヨタが落ち込めば売上も落ちてしまう、という影響もある。
客数が減ると低価格化作戦ということになる。そのためには販促などで経費もかかる。売上が減って経費が増えるので苦しくなる。
では対策はどうするか?ということですが、まず労働環境の面ではかなり改善が進んでいる。
低価格については特殊なノウハウを持っていると思う。一般的に安く売るためには安く仕入れる必要がある。そのためには海外から輸入するしかないが、安全性が心配だ。でも背に腹は代えられない、安い商品でがまんしないといけないと言うのが現状です。
後ろの方からそろそろ止めろと言われています(会場から笑いがおこり、場が和みましたわーい(嬉しい顔)
後方に控える事務局から指示があったようですが、まだまだ続きます。このように社長の考えが聞けるのも、オーナー系の株主総会のいいところですね。コロワイドの株主総会もなかなかおもしろいです手(チョキ)

大庄は安全については2重の管理を行っている。新潟の研究所(残留農薬などのチェック)と東京本部(衛生管理)で徹底的に調べている。海外から3,200万トン位食材を輸入しているが、検査人員は341名くらいいる。この位いないとしっかりした検査はできない。徹底的に調べて安全を確認しないと使用しない。
海外品を使わないとなれば物流部門を工夫しないといけない。運送部分で13%位の売上を上げていて、利益も出ている。物流部門では、トレーサビリティのできる産直野菜を運んでいるが、これは安い。高速道路がタダになればもっと安くなる。大庄では学校も作ってプロの調理人を育成している。安くて安全・安心な食材を使い、プロが調理してお客様に提供している。
これらができるのは大庄ではないかと思う。低価格帯、中級、高級路線、そして寿司と展開していくが、あと2〜3年のうちには相当うまくいくと期待していただいていいと思う。
みなさんのご支援・ご協力をよろしくお願いします(会場から盛大な拍手)

なかなか聞き応えのある平社長のお話でした。

大庄株主総会

(8)社員の異動が多くて馴染みの社員がいなくなってしまう。そうすると自然と店へ行く回数も減ってしまう。社員が大事だと思うが、社員教育はどうしているのか?
→(石村専務)いつも店舗をご利用いただきありがとうございます。ご指摘の通りですが、店舗の改装にあたりイメージを変えようと店長も異動することもある。株主様のおっしゃる通り地域に根付いた人を育てていきたい。企業理念の「人類の健康と心の豊かさに奉仕する」をお店を通じて実践し、お客様が来て良かったな〜と感じてもらえるような、どんな要望にも「よろこんで」と応えられる社員を育てていく。(またまた会場から応援の拍手)

(9)ちょっと料理が心配だが、庄屋でお刺身定食と天ぷら定食を頼んだ。刺身はさすが庄やという感じで美味しかったが、天ぷらがひどい。素人が揚げた以下だ。そして先日自分が幹事で宴会をしたが、これが問題で魚の煮つけが出てきたが、3日前に煮たのかというくらい味が濃い。辛い、これはひどい。そして店長にモバイル会員の設定をお願いしたが、設定されていなかった。こんな教育ではまずいのではないかexclamation×2
→お答えのしようがない。申し訳ない。
(石村専務)ご指摘ありがとうございます。そして最後までご満足頂けなくて大変申し訳ない。
(株主)自分が幹事だったのに恥をかかされた、お詫びの電話もなかった、みたいなことを言っていましたが、よく聞きとれませんでした。

(石村専務)明日調理長会議を行うので、もう一度しっかり教育して美味しい天ぷらを揚げられるよう責任を持って指導していく。モバイルも集客の手段として重要だと思っているので、このようなことがないようしっかり教育していく。申し訳ありませんでした。
これから忘年会シーズンなので、ぜひもう一度チャンスをお願いします。
(株主)もう2度と行かないexclamation×2とかなりご立腹でしたちっ(怒った顔)

大庄株主総会

(10)(女性)私もお客としての立場から提案したい。最後にお茶をお願いしたが、出てきたお茶があまりに熱すぎる。熱いですよとは注意されたが、すぐに飲んで帰りたかったのに飲むに飲めない、持つに持てないほどの熱さだった。こぼしたりしたら火傷などにもつながりかねない。給湯器などの仕様なのかもしれないが改善できないのか。意見を書こうと思ったが、店には意見箱もなかった。
→ありがとうございました。

回答は一言でした(笑)改善させていただきますなど、もうちょっと答えてあげてもいいのにと思いました。
(11)議決権行使の内訳はどうなっているか教えて欲しい
→(水野常務)東証から議決権の行使状況を公表してはどうか、その方向で進めているとの話があった。大庄では昨日までの議決権の賛否状況が完全には集計できていないのでここでは発表できないが、株主総会後に本日出席の株主様も含めて集計し、詳しい賛成割合などをホームページに掲載するので見て欲しい。
2009年11月26日付で掲載されています。これはいいことですね。

   第38回定時株主総会における議決権行使の結果に関するお知らせ

議案ごとに賛成率が掲載されていますが、第3号議案の取締役ごとの賛成割合については記載されていませんでした。議決権の事前行使分で可決条件を満たした(過半数の賛成を確保した)ので、株主総会当日出席株主の賛否集計は省略したそうです。株主総会の中で議案ごとに賛否を問いましたが、形だけだったという事ですね。それなら賛否など問わずにすでに可決していますと宣言すればいいのにと思います。その方が時間短縮にもつながりますし、決議自体意味がないと思います。
なんか無力感を感じてしまいますねもうやだ〜(悲しい顔)

(12)内部留保で自社株買いなどをして株価を上げる考えはないのか。配当をもらっても株価が下がっては意味がない。
→権利落ち後株価は下がっており、残念で遺憾に思っているが、一般論としては全体的な相場動向の影響も受ける。現状の株価には満足していない。昨年の10月から1月まで5億円を使って自社株買いも行った。株価が下げ止まった効果はあった。ただ、一番大事なのは業績向上だと思うし、IR活動にも力を入れている。株主還元も大事だと思っており、赤字決算だったが配当は維持させていただいた。ぜひご理解頂きたい。

自社株買いの効果は一時的なので、株価低迷時にアナウンス効果はあると思いますが、それよりも業績向上に努めて欲しいですね。配当をもらっても意味がないとのことですが、もし無配にしていたらもっと株価は下がっていたと思います。配当を維持してくれたのは感謝したいですねるんるん

大庄株主総会

(13)昨年挙げていた対処すべき課題はどの程度達成できたのか?
→(水野常務)昨年の課題は手元にないので答えられないが、今期挙げた課題には着実に取り組んでいる。個別の課題について具体的に説明するとかなり時間がかかるので、割愛させて頂くが、質問して頂ければ具体的に説明する。

なかなか鋭い質問ですね。昨年の招集通知を持ってきていたら、もっとよかったんですけどね(笑)
最近流行りのマニフェスト達成度合いのチェックみたいな質問でした。

(14)今期は本当に利益を出せるのか?
→(水野常務)まだ期が始まったばかりであり、目標ができるのかというより目標を達成しようと全役員・社員が努力している。環境は大変厳しくて、過去に経験のない様な状況だが、説明してきた施策を実施しなんとか目標を達成したいと思っているので、その意気込みを感じて欲しい。
(15)経常利益は黒だが特損で赤字になったという説明だが、赤字は株価への影響も大きい。130億も余った利益がある(利益剰余金のことを言っているようです)ので、これを使えば黒字にできたはず。そのままは使えないと思うが、何か手があったのではないか。
→(水野常務)利益剰余金は過去の利益の一部を積み立ててきたもので、内部留保も大事にしてきた。これを利用して今回も配当の継続を行う。
利益剰余金を使って当期の決算を黒字にできないかということだが、昔はあったのかもしれないが、今の会計基準ではそのような方法はないと思う。あったら教えて欲しい。

そんなことをしたら粉飾決算じゃないかと思うんですがあせあせ(飛び散る汗)けっこう無茶な要求をしますねわーい(嬉しい顔)


(16)色々と教育について話があったが、我々が一番大事なのは勘定だと思う。勘定を間違えられると気分が悪い。たまたまお店で間違って他人の勘定を支払わされ、倍近く払った。あまりにも高すぎるということで、後日店に問い合わせて間違いが分かり、差額の振込みとお詫びの手紙は頂いたが、携帯電話代もかかっており、ふつうの会社ならもう少し何かあってもいいのではないか。会計のマニュアルはどうなっているのか。
→(石村専務)誠に申し訳ございませんでした。現在レジシステムを切り替えている最中で、静脈認証を使い誰が会計をしたのかなどが分かる様に改善している。会計にあたってはお客様のテーブル番号が合っているかなどをチェックし、間違いがないよう徹底していく。

(17)店舗の設計基準はあると思うが、もう少し厨房を広くした方が店員も働きやすくなり、全力を出すことができ効率も上がると思う。客席を多くしても、テーブルに食器がそのままになっていたりしてお客様を案内できず、結果的に効率が低下してしまっている。新店を作った時に数ヵ月後に店に行き、計画通りに回っているかチェックしたり、現場の声を聞いて次の設計に活かすなど改善に努めているのか?
→その通りで、以前はが1/4位だったが、最近の店は1/3くらいにしている。従業員数とメニューの数が大きく影響している。メニューが多くなったり人材が少ない場合は、厨房を広くしないと処理できない。古いタイプの店にメニューを追加すると、厨房が詰まってくるという問題もあるので、改装と同時に厨房を広げるよう検討していく。
貴重なご意見ありがとうございました。ぜひ参考にさせて頂きます。

他に質問はありませんでしょうか?という議長の再三の呼びかけに対して拍手が起こり、ここで質疑応答は終了となりました。お昼時が近付いているので、このくらいで終わって欲しいという感じでした。
その後、議案の採決に移りました。

大庄株主総会

第3号議案 取締役10名選任の件 承認後に、新任取締役の紹介がありました。
他社では株主総会終了後に行っているので、珍しいですね。
あいさつ自体は名前と「よろしくお願いします」だけなので少し残念です。せっかくの機会ですから、株主に対して抱負なども述べて欲しいものです。

滞りなく進んでいた採決ですが、ここで大きな(笑)トラブルがありました。なんと第3号議案可決の次に第5号議案の採決に移ってしまい、第4号議案が忘れられてしまいましたがく〜(落胆した顔)
事務局から指摘があり、第4号議案からやり直しとなりました。どちらにしても可決は決まっているので、単なる形式だけの決議なら省略してもいいと思うんですけどねexclamation×2

以上で無事株主総会は終了しました。
最後には平社長からお礼の挨拶があり、大きな拍手で迎えられていました。お土産もあるし好意的な株主が多いようです。
最後は役員全員が起立し、株主が会場を出るまで見送っていました。このあたりもさすがサービス業の会社ですね。多くの会社では、株主総会が終わるとほっとするのか、役員はさっさと退場してしまいます(笑)


大庄の株主総会の感想ですが、取締役は9人いるのに対し質疑応答で回答に立ったのは平社長、石村専務、水野常務の3人だけです。ぜひ他の取締役の方々にも発言の機会を作って欲しいと思いますね。
また平社長の話の中で、売上は外部要因が70%で内部要因は30%という話がありましたが、先日講演を聞いてきたお好み焼き「千房」の中井社長は、すべて内部要因と考えてオイルショックの時も不況時にも、いかにお客様に来店していただくか必死に考え、ずっと売上を伸ばしてきたと話していました。
不況下でも売上・利益を伸ばしている会社はあります。不況時こそ本物のお店とそうでないお店がはっきりするのだと思います。景気がいい時には財布も緩み、それほど気に入っていない店にも来てくれるかもしれませんが、景気が悪くなると本当に行きたいお店にしか行かなくなると思います。ぜひ不況時でも行きたいようなお店を目指して欲しいですね。
実際好不況の影響は大きいと思いますし気持ちは分かりますが、経営トップが外部要因が70%と言ってしまえば、自分達で努力するのは残り30%部分だけになってしまいます。不況だからしょうがない、と思考停止に陥ってしまうのは問題だしもったいないと思います。
不況で他の店には行かなくなったけど、庄やには行きたいよねるんるんと言ってもらえるようなお店を目指して、改善していってもらいたいですね。

とはいえ、他にも居酒屋株はいろいろ持っているので、大庄だけが業績を伸ばし他社は散々というのも困りますが(笑)
株主総会後には品川駅前のコロワイドのお店「北海道」に行って、株主優待でランチバイキングを楽しんできました。大庄のお土産を持った人が他にも何人かいて、同じ様に考えている人がけっこういましたわーい(嬉しい顔)

美味しいパンのお土産もあり、社長の話も堪能できて、楽しい株主総会でした。
また来年も楽しみにしています。
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大庄株主総会


posted by Zaimax at 20:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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