2009年12月03日

大庄(9979)2009年株主総会レポート 〜その1

2009年11月25日(水)10時から東京都品川区のホテルラフォーレ東京 地下1階 御殿山ホールで開催された大庄(9979)の株主総会に参加してきました
大庄は、大衆割烹の庄や・日本海庄や、やるき茶屋などの居酒屋を全国展開している会社です。
大庄の株主総会に参加するのは初めてです。

大庄株主総会 大庄株主総会

2009年11月25日(水)の株価 1,159円(東証1部 9979)100株単位 8月決算
PER 47.8倍、PBR 0.76倍、配当利回り 1.81%、株主資本比率 58.4%
株主優待 株数に応じてお食事券または特産品進呈 100株で年間5千円分


     大庄(9979)のホームページ

     大庄(9979)のヤフー株価情報

   東証での株価推移
大庄株主総会
上のチャートは過去10年間の株価推移ですが、1,300円前後で推移していて値動きは安定しています。過去の業績が安定していることがその理由かもしれませんが、前期は赤字に転落し今期の業績も会社側は厳しいと見込んでいます。

スケジュール
10:01〜10:28 事業報告 スライド+ナレーション
10:28〜10:33 決議事項の説明 事業報告に引続きナレーション
10:33〜11:45 質疑応答 質問者12人 72分
11:45〜11:50 議案の採決 拍手方式 すべて可決

 第1号議案 剰余金処分の件 別途積立金取崩し 配当11円
 第2号議案 定款一部変更の件 株券電子化と取締役副社長の追加に伴う変更
 第3号議案 取締役10名選任の件 8名改選 取締役2名増員
         可決後新任取締役の紹介
 第4号議案 監査役1名選任の件 再任
 第5号議案 退任取締役に対し退職慰労金贈呈の件 西重社外取締役が退任

11:50〜11:51 平社長から閉会の挨拶

大庄株主総会

お土産 みやびデニッシュ食パン 賞味期限2009年11月28日、海洋深層水 2本
飲み物サービス なし
経営戦略説明会 なし
懇親会 なし


大庄株主総会
大庄の株主総会は3日連続の総会ツアー初日だったので、みやびデニッシュ食パンの賞味期限が気になりましたが、少々過ぎても問題ありませんでした。軽く焼いて食べるととても美味しいですねわーい(嬉しい顔)
バターやマーガリンなどをたくさん使っているようで、とてもクリーミーで美味しいんですが、食べ過ぎるとちょっとお腹にもたれますね(笑)

質疑応答は若干かみ合わない部分もありましたが、丁寧に答えていて質問がなくなるまで対応していましたし、お土産も用意されているということで、大庄の株主総会格付けは『C』としました。

大庄株主総会

株主総会の会場は品川駅から徒歩10分ほど、無料の送迎バスもあるホテルラフォーレ東京 御殿山ホールですが、電車代30円を節約しようと1つ手前の大崎で降りたのが間違いでした(笑)細い路地が入り組んでいたり、行き止まりだったりしてすぐそばのはずなのに迷い、遠回りしてしまいました。
到着時にはすでにホール内にはたくさんの株主が詰め掛けていました。お土産に美味しいパンがもらえますし、外食産業なので株主の人気も高いようです。
会場内は椅子のみですが、最前列にはテーブルというかバリケードexclamation&questionが築かれていました(笑)前期は赤字だからといって誰も飛びかかってきませんよわーい(嬉しい顔)
このような物があると会社側との距離というか壁を感じてしまいますね。このようなバリケードはなくして欲しいものです。
最前列の人はテーブル代わりに使っていましたが、かなり窮屈そうでした。初めての参加なので、このようなバリケードが築かれているのは今年だけなのか、毎年なのかは分かりません。ぜひ来年も株主総会に出席して確認してみたいものです(笑)

大庄株主総会

受付でA4の紙を渡されましたが、その紙にはお土産にデニッシュ食パンと海洋深層水を用意していて、帰りに「株主出席票」と引換えに渡すこと、駐車サービス券を用意していることが書いてありました。

  取締役入場時に全員整列して一礼 一番左が平社長です
大庄株主総会

私の時計が進んでいるのかもしれませんが、1分ほど遅れて株主総会が始まりました。
議長の平社長から挨拶があり、着席して議事を進めさせて頂くとのお願いがありました。平社長は69歳なんですね。同族の取締役が他に2名いますが、後継者はどうなるのか気になります。今回の株主総会で定款変更を行い、副社長ポストも新設されます。後継指名の一環なのかもしれませんね。

大庄株主総会
   質疑応答では一番右の石村専務と2番目の水野常務が大活躍でしたグッド(上向き矢印)

   議決権を有する株主数      17,018名、その議決権数  206,209個
   議決権返送&出席株主数     4,444名、その議決権数  160,519個

事業報告はスライド+女性ナレーションで行われました。基本的には事業報告の読み上げです。
対処すべき課題もナレーションで行われましたが、このくらいは社長みずから語って欲しいですね。
単独決算の説明を省略していたのは時間短縮の観点からもいいことだと思います。
事業報告に続いて決議事項の説明に移りましたが、そのままナレーションで行われました。決議事項の説明がナレーションというのは初めてです。社長の負担軽減が徹底されている様に感じました。
議案説明といっても基本的に読み上げるだけなので、ナレーションにしても問題ないな〜と感じました。

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スライドは写真なども使って分かりやすくまとめられていました。
対処すべき課題は、事業報告より詳しく説明していて分かりやすかったと思います。一番いいと思う方法は、担当の取締役からそれぞれの部門ごとに対処すべき課題の説明をすることだと思いますが、詳しく説明してもらえるなら、分かりやすいナレーションでもいいのかもしれません。
株主総会では、取締役の方々がどんな人なのかも知りたいので、事業報告などで説明する機会を作ったり、質疑応答に積極的に参加してもらうなどの工夫があるといいと思いますね。

大庄株主総会

そしていよいよ質疑応答の時間となりました。
会場内には6本のマイクが配置されていて、議長から指名を受けるとマイクまで移動し、質問するという形式です。質問後には席に戻り、それから会社側の回答という形でした。
マイクの場所にそのまま残っていると、席にお戻りくださいと促されます。ただ、質問の趣旨と回答がかみ合っていないこともあり、再質問したいと感じた方もいるのではないでしょうか?質問後もそのままマイクの前にいてやり取りができる様に、ぜひ改善して欲しいですね。


質疑応答
(1)5ページの業態別の売上増減を見ると、買収してきた店舗の減少率が大きい様に感じるが、買収した店舗は収益に貢献しているのか?またどのようなテコ入れ策を行っているのか?
→(水野常務)昨年の12月に寿司岩29店舗を譲り受けたが、デパート内の店舗も多く高価格帯なので苦戦していて、収益に貢献していないのは事実です。不振店に対してはテコ入れをしていく予定です。

以前に買収したが2桁の売上減になっている「栄太郎」10.7%減や「中の濱」20.9%減について聞きたかったんですが、新たに買収した寿司岩の質問だと勘違いされたようです。マイクの前なら「栄太郎」について聞きたいとすぐに言えるんですが、席に戻ってしまっているので聞けませんでした。
このあたり質問の仕方を改善して欲しいものです。

株主総会後に質問してみましたが、「栄太郎」は7年くらい前に買収したが、ロードサイドの店も多く道路交通法の改正後苦戦している。不振店の閉鎖など手は打っているというような回答でした。店舗閉鎖を行っていると、前年比での売上減少率は大きくなりますね。
とはいえ「栄太郎」と「庄や」を比べると、店舗の管理レベルや料理などかなり差があると思うので、もっとテコ入れをして欲しいですね。最近は「栄太郎」は利用せず「日本海庄や」をよく利用しています。

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(2)対処すべき課題でランチ営業の強化が上げられているが、お店に足を運んでもらうという意味でもランチ営業は有効だと思う。具体的にどのような方策を検討しているのか?
→(石村専務)いつも当社の店舗をご利用いただき、そして株主として会社を支えていただきありがとうございます。高い席からではございますが、一言お礼申し上げます。
ランチ営業の強化策ですが、当社はビジネス街の店舗主体にランチ営業を導入してきたが、住宅街の店舗、深夜営業店についてもランチ営業を行っていく。専門の調理師が作った安心・安全なランチを開発していきたい。ランチメニューは7〜8品+2品程度の日替メニューを用意し、3ヵ月に1度見直していく。毎日ご利用いただくこともあるので飽きのこないメニューを提供していく。
夜の営業時間帯についても飲み以外の利用動機もたくさんあるので、定食メニューを投入していきたい。

(3)特別賞与6億円がなければ赤字は免れたと思うが、なぜ今期支払ったのか。内容は何か?
→(水野常務)みなし管理者の問題が大きく報道され、大庄でも今年の1月に労務改善委員会を作って労務状況の調査・改善を行ってきた。店長は管理者として残業代の対象外としてきたが、社会的な流れや当局の考え方などから、残業代を支払った方がいいという指摘を頂いた。10月1日から一定時間を超えた部分について残業代を支払うことにした。けじめとして過去2年遡り残業代を支払うこととし、特別賞与として支払った。5.5億円が給与部分で社会保険料などを加えて合計6.7億円になっている。

   2009年10月7日付リリース 店舗従業員に対する特別賞与の支払いについて

(4)少し売上が減っただけで赤字に転落している。売上が減った理由と、赤字になった要因を教えて欲しい
→(水野常務)売上については既存店が厳しく6%程度減少した。売上が落ちるのは創業以来初めてのことです。営業利益・経常利益は黒字ですが、収益性が落ちているのは事実です。諸資材の値下がりもあり原価率は0.6%改善したが、経費は人件費や減価償却費などほとんどが固定費のため、あまり変わらず売上比率は上がっている。そのため利益率は落ちている。純利益の赤字は一過性の特別損失(特別ボーナス、閉店に伴う特損、減損など)が発生したためです。


(5)今後も売上は伸びにくいと思うが、損益分岐点はどのくらいか?
→(水野常務)手元に資料がないが、56億/月くらいの売上があれば利益が出る。今期は慎重に計画を立てているが黒字計画になっている。会社計画を目指してがんばっているのでご理解いただきたい。

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質疑応答では水野常務と石村専務が中心に回答していました。
まだまだ質問は続きます。中盤以降の質疑応答の様子は、下記の株主総会レポート 〜その2 をご覧ください。

   大庄(9979)2009年株主総会レポート 〜その2

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posted by Zaimax at 14:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 株主総会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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