大盛工業は水道工事を中心とした公共工事を行っている会社です。
大盛工業の株主総会に参加するのは初めてです。
なんか急にアクセスが増えたな〜と思ったら、ヤフー掲示板からリンクが貼られたようです。見てくれる人が増えるのはありがたいんですが、ブログの内容をそのままコピペして投稿するのはやりすぎですよね


2009年10月28日(水)の株価 16円(東証2部 1844)100株単位 7月決算
PER 177.8倍、PBR 0.70倍、配当利回り 無配、株主資本比率 53.9%
株主優待 なし
大盛工業(1844)のホームページ
大盛工業(1844)のヤフー株価情報
東証2部での株価推移

株価は以前は5千円近かったこともあるんですね

スケジュール
10:00〜10:38 大量に委任状を持込んだ株主がいるとの説明で38分開始が遅れる
10:38〜11:09 事業報告 佐藤社長が説明 工法説明のビデオが12分ほどあり
11:09〜11:14 決議事項の説明
11:14〜12:04 質疑応答 質問13人位

12:04〜12:07 議案の採決 拍手方式
第1号議案 定款一部変更の件 株券電子化に伴う変更 否決
第2号議案 準備金の額の減少の件 資本準備金を資本剰余金に振替
第3号議案 剰余金処分の件 資本剰余金を利益剰余金に振替
第4号議案 取締役6名選任の件 任期満了に伴い全員改選(2名入替え)
12:07〜12:08 新任取締役の紹介(怒号で聞き取れず


お土産 銀座風月堂の焼菓子 パティスリー・フランセスS
飲み物サービス なし
経営戦略説明会 なし
懇親会 なし
大盛工業は会社乗っ取りの危機にあり、ウィークリーセンターとの間で委任状争奪戦になっています。質疑応答や議案の採決など怒号やヤジが飛び交う激しい株主総会となりました。
ある意味貴重な経験とも言えます。
株主総会の会場は都心部から遠く、本社の所在地も最寄駅の金町からかなり遠かったですね。4期連続赤字だそうですが、お土産は用意してくれていました。昨年まではクオカードも付いていたらしいですが、今年は委任状争奪戦の影響でクオカードのお土産は中止になりました。
クオカードがなくなった経緯については、ウィークリーセンターのホームページに記載されています。
平成21年10月9日付 大盛工業株式会社の株主の皆様への重要なお知らせA
〜大盛工業の現経営陣によるクオカードの配布について〜
クオカード配布差止めの件については色々な考え方があり、ウィークリーセンターの主張は一見もっともらしく見えますが、そのまま鵜呑みにすることも危険だと思います。個人株主からすると、クオカードのお土産を楽しみにしていたのにもらえなかったのは非常に残念です。
クオカードの件については私の考えを後ほどまとめてみようと思っています。
というわけで大盛工業の株主総会格付けは『D+』としました。
株主総会の様子は順次まとめていきますが、まだ時間がかかりそうなので、その間は『総会家金城 株主総会のお土産』ブログをご覧ください。金城さんも株主総会の様子をまとめてくれています。
総会家金城 株式会社大盛工業 (東証二部: 1844)
私も順次まとめていきますが、書き手が違うと感想なども違ってくると思いますので、違いなども楽しみにしていてくださいね

天気はおだやかな晴天でしたが、株主総会はそうはいかず大荒れの嵐でした


最寄駅の金町駅から歩いて本社を目指しました。9時前に着いたこともあってか案内係の人はいませんでした。招集通知には徒歩20分と書いてありましたが、途中迷ったこともあり30分くらい掛かってしまいました。会社の近くにも案内係がいないのは不親切だと思いましたが、会社乗っ取りの危機に直面していて、案内係まで人を回す余裕がなかったのかもしれません。
予想より到着が遅れましたが、株主総会開始が38分も遅れた


本社入り口の自動ドアが開いた瞬間から緊迫感が伝わってきました。
普通の受付より社員がたくさん詰めています。受付横の階段を昇って3階の会議室まで行きますが、階段入り口には紙を持った女性が立っていて、通る人1人1人について何やらメモしていました。なんか会社側の人間かウィークリーセンター(今後略してWC)側の人間なのかチェックされているようでいい気分ではないですね。

ここを

会場内には机付きの席が50人分用意され、後方に椅子席が18人分用意されていました。合計68人分の席が用意されていましたが、ほとんど満席でした。委任状争奪戦になっているので株主の関心が例年より高いのかな〜と思っていましたが、株主総会開始後の様子から判断すると、WC側がたくさん動員していたようです。
会場内には真ん中にマイクが1本設置されていました。
そして株主総会開始時刻の10時になりましたが、会場内はこんな感じです


時計を見ていただくと分かりますが、10時になるのに誰も着席していません。
議事次第を紙に書いてある株主総会も久しぶりに見ましたね。このあたりも旧来型の会社なんだな〜という印象です。
今回の株主総会は異例尽くしなんですが、まずはこちら


取締役席と株主席の間に『検査役』と書かれた席が用意されていました。
検査役については、株主総会の議事の進行を客観的に見てもらうために裁判所選任の検査役が立ち合い、検査役が記録のためビデオ撮影も行うというアナウンスがありました。

そしてもう一つよく見えないかもしれませんが、取締役席の奥に『だいこう証券ビジネス』の席が用意されていました。
株主総会が始まっても誰も座っていませんでしたが、決議が始まる前にふと見ると4人ほど座っていました。
こちらについてはなぜ席が用意されているのか、何も説明がありませんでした。

各議案ごとに切り取れるようになっています。
これらを総合して考えると、決議の賛否が拮抗していた場合、議案ごとに賛否を投票する最悪の事態も想定し、票の集計をするため第三者の『だいこう証券ビジネス』の人が来ていたんじゃないかと思います。
結局、賛成票は微妙なレベルではなく、過半数を超えているが2/3にには達しない割合だったようで、入場票やだいこう証券ビジネスが活躍する場面はありませんでした。
そして10時になると会社側の人が1人現れて、
「委任状を大量に持ち込んだ株主がいて、委任状のチェックに時間がかかるので、株主総会の開始が少し遅れる」とのアナウンスがありました。
早速異例の展開ですが、まあ10分ほど遅れるのかな〜などと甘く考えていました。
波乱の展開はこの時点から予想できるわけですが、さらに言えば招集通知に下記の案内が入っていた段階で、波乱の展開は予想できますね。

株主総会に出席して分かりましたが、このイラスト


その他にも気になる点はあって、取締役総務部長の関さんの席がなかったこと、新任取締役候補の2名のうち、業務推進部長の工藤さんの席はあるのに、経理部長の宮路さんの席はなかったことです。
これらは質疑応答になってやっと理由が分かりました。2名とも議長席後ろの事務局の最前列に座って、想定問答などの作成に専念していたようです。緊急事態なので取締役席にゆっくり座っている場合ではないという判断のようです。なかなか大変ですね〜
話は会場内の様子に戻りますが、10分すぎても20分過ぎても株主総会が始まりそうな気配はありません。ほぼ満席の株主もじっと待っていましたが、30分を過ぎる頃からザワザワし始め、一体いつまで待たせるんだ

ここまで考えてWCは直前に大量の委任状を持ち込んでいるとしたら、この時点で既にWC側の作戦勝ちですね。

会議室の壁には立派な社是が掲げられていましたが、ちょっと空しく感じてしまいました。
社是には「人を愛し、社会を愛し、素直に物事を見つめ、自分の身を処すること」と書いてあります。いつ頃から飾ってあるのか知りませんが、たぶん両者にとって痛い言葉ですね

株主が騒ぎ出して(WC側が騒いでいたのかもしれませんが)からしばらくして、やっと会社側の人達が入場してきました。
そして遅れること38分経過後の10時38分に、大荒れの株主総会は始まりました。
開始が遅れたことのお詫びと、議決権数の集計に時間がかかっており、議決権数の報告は質疑応答前に行うとの案内がありました。普通はまず最初に議決権数の報告があり、株主総会の開催に必要な議決権数を満たしているとの宣言が事務局よりあります。
内実を想像してみると、大量の委任状を持ち込まれているのでまだ集計途中だけど、これ以上株主を待たせると火に油を注ぐことになりかねない



この写真は


事業報告は佐藤社長が招集通知の読み上げで行いました。その後は12分ほど、大盛工業が工事した現場写真や特徴のある工法などについてアニメーションで説明したビデオが流されました。
『スーパーウェルポイント工法併用の大深度ニューマチックケーソン工事』などと言われてもまったく分かりませんが、アニメーションで説明してくれると分かりやすいですね。このビデオはとても良かったと思います。大盛工業も期待できそうだな〜と感じさせられます。これは会社側の作戦なんでしょうか

これらの技術を活用して、できるだけ早く成果を株主様に還元できるよう頑張るそうです。

ここまではまったく問題なく淡々と進みました。まさに嵐の前の静けさですね

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続いて議案の説明に移りました。
が、ここでいきなりWC側からジャブが飛んできました。
WC側も議案を提案したいという意図があったからだと思いますが、質疑応答の時間ではないのにいきなり質問です。
WC「質問があります!大事な質問です」
議長「質問はこの後の質疑応答でお願いします」
と言うやり取りが続いた後、
WC「議長じゃないと思うんですが」との発言が

要は、先ほど定款23条の定めにより私(佐藤進助社長のことです)が本総会の議長を務めさせて頂きます と言ったが誰も拍手しなかった。株主から議長と認められていないということだ。という趣旨のようです。会場真ん中あたりの何人かの株主からも、大事な提案だというような発言がありました。
まだこの辺りはジャブ程度なので、「発言がある方は質疑応答の時間にお願いします」という議長の発言で、なんとか乗り切りました。
議長は定款で決められていて、株主の承認事項ではないという説明がありましたが、納得せず何度も提案したいと主張していました。
WC側の揺さぶり作戦だとは思いますが、議長と認めないというのは無理な主張ですね。どの株主総会でも最初に議長の挨拶がありますが、拍手を受けることはほとんどありません。人気のある社長の場合は例外的に拍手を受けることもありますが。
議長の就任に承認がいらないことはWC側も分かっているはずなのに、ここでごねるというのはあまりいい印象は受けませんねぇ
なんとか議案の説明は終了し、いよいよ問題の質疑応答に突入しました。
佐藤社長も誰がWC側なのかは大体分かっていると思うのに、次々とWC側と思われる人を指名してしまうのは不思議でしたね

今から思えば、議決権の過半数は押さえたのでどうぞ質問してくださいという感じだったのでしょうか

それとも手を挙げているのはほとんどがWC側の人間だったんでしょうか(笑)
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大荒れの質疑応答については、株主総会レポート 〜その2をお読みください。
大盛工業(1844)2009年株主総会レポート 〜その2
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結論ありきの予定調和の総会より、こういう緊張感のある総会の方が参加のし甲斐があるというものではないでしょうか?
WC側は議長の承認に関して自社のHPでも物言いをつけてましたが、株主総会の議事の進行を客観的に見てもらうために裁判所選任の検査役が立ち合っていたならその人が止めそうなものと思いますが。。。。結局どちらが正しいのでしょう?
こんなにものものしい株主総会は初めてでしたね!
検査役は株主総会の記録のためにいるので、議事を止めたり何かを判断したりはしません。後々法廷闘争などになった時のために、何があったのかを記録しているのだと思います。
今回は圧倒されて見ているだけだったので、参加のし甲斐があったかというと微妙ですね(笑)
疲れました。
結構すごかったですね〜。
議案の賛否が何票ずつあったのか気になります〜。
株太郎さんも出席していたんですね!
株主総会マニアにとっては今年一番注目の総会だったんでしょうか(笑)
こんなにいろんな人が出席しているならランチ懇親会でも開けばよかったですね。
私も議案ごとの賛成割合は気になりますね。
会社側が何も説明せず、ただ否決された、可決されたと報告するだけだったので、会社側が勝手に決めているんじゃないか?と感じた人が多かったみたいです。
定款変更の1号議案は2/3以上の賛成が必要なので否決となりました、2〜4号議案は過半数の賛成で可決となるので可決となりました、くらいの説明は必要だと思います。
本来ならここまでもめているんですから、議案ごとに賛成が何%なので可決・否決というところまで報告して欲しいところなんですが(^_^;)
それ以上に株太郎さんがどの辺りにいたのか気になります〜(笑)
またどこかの株主総会でお会いしましょう!
今月も東京進出予定です。
ウィークリーが裁判で訴えるなら〜また面白くなりますかね〜。
エスケーアイの権利は取ってないです〜。
大盛工業の株主総会はやはり後ろでしたか!
私は写真を撮りたかったので前の方に座ってしまい、怒号に包まれてちょっと怖かったですね(^_^;)
まあその分臨場感は感じられたし、写真も撮れたんですけどね(笑)
ウィークリーも自分達で委任状を集めているんですから、過半数を取れたかどうかはある程度分かっているはずで、株主総会中の言動を見る限り過半数は取れていないと思います。
過半数を確保しているなら、質疑応答や動議の提出などの際に、もっと余裕があったんじゃないかな?と思います。
なので勝ち目のない法廷闘争には持ち込まないんじゃないかなと思います。
それよりも、今回の株主総会後に会場内で一般株主に、会社側の一方的な議案採決の不当さを訴えていて、ある程度共感を得ていたみたいなので、臨時株主総会の開催を主張するんじゃないかな?と感じます。
臨時株主総会なら議決権を行使しない株主も増えるでしょうし、出席株主も減ってさらにウィークリー側に有利になりますからね!この間にも買い増しているかもしれないし。
今後お互いにどんな手を打ってくるのか見ものですね。