ゼットンzettonの株主総会に出席するのは、2008年に続いて2回目です。

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スケジュール
10:33〜11:01 報告事項の説明 ナレーション+映像
11:01〜11:02 決議事項の説明
第1号議案 定款一部変更の件 株券電子化に伴う変更
11:02〜12:10 質疑応答 10人 68分
12:10〜12:11 決議事項の採決 拍手方式
お土産 2000円分(千円×2枚)のお食事券(11月末まで有効)
飲み物サービス 今年も飲み物サービスがあったようです
経営戦略説明会なし
開催場所は、例年通り徳川園内の自社店舗『ガーデンレストラン徳川園』です。

株主総会の会場とは思えないような趣のある入り口ですね
概要にも書きましたが、数分遅刻してしまったので飲み物サービスは終わっていましたが、今年もあったようです。しかしなぜか株主総会開始が遅れたようで、遅刻したのに最初から参加することができました

会場内は椅子のみで、21列×6行 130人分ほどの席が用意されていましたが、ほぼ満席でした。遅刻したのに案内されたのは最前列議長席の正面近くの特等席でした。
もう満杯ですから来年はここでは無理ですね。どこで開催するんでしょうか?
このレポートをまとめるのにもかなり時間がかかっています。興味がありましたらぜひこちらのページなどにもご協力よろしくお願いします

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議決権を有する株主数 1,853名、その議決権数 38,727個
議決権返送&出席株主数 441名、その議決権数 29,161個
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事業報告はナレーション+映像で行われました。ナレーションは事業報告がベースですが、少し肉付けして説明していました。2008年10月31日にikedacorporetionから33百万円で譲り受けたレストランを、リノベーション後ハワイアン業態アロハテーブルのワイキキ本店としてオープンしました。
稲本社長は風邪をひいているのか鼻声で、少し苦しそうでした。(アメリカで新型インフルエンザが猛威をふるっている)時期だけに、もしやハワイ帰りじゃないですよね?と少し心配になりました(笑)アラスカ帰りの私が言うのもなんですが、私はもう潜伏期間が過ぎていますので!
その意味でもナレーションで良かったですね。
その後稲本社長から配当や前期の業績と今期の計画について、簡単に説明がありました。

当期の配当については、当社グループの財務状態及び新規出店等の資金需要を鑑み、引き続き無配とし内部留保の充実を図りたい。
国内事業についてはみなさんの期待までは達していないかもしれないが、色々工夫しながらがんばってきた。しかし残念ながらオーストラリアの店舗が考えていた以上にサブプライム問題の影響を受け、業績が悪化した。飲食業はアジア中心に海外進出が盛んだが、ゼットンも近い将来海外展開に力を入れていかなければいけないと考えているので、その布石としてシドニーに店舗を持っている。
シドニーはオーストラリアの金融街で、ゼットンの店舗オーシャンルームはビジネスランチだったり、お客様の接待用の大きなパーティールームなども備えた少し高級な店舗なので、金融機関のパーティーが今年は取り止めになったりして特に影響が大きかった。
じゃあこのままにしておくのか?というとそうではなくて、閑散期になる8月にカジュアルなジャパニーズダイニングへの改装を計画している。場所がオペラハウスの目の前なので今でも観光客は多いが、やはり懐は寂しくなっている。できるだけ経費をかけずに改装しててこ入れを図っていく。
国内でも先週(ホームページを見ると5月23日にオープンし、27日には展望来場者が1万人を突破したそうです)マリンタワーがオープンした。今はもちろんたくさんのお客様に来て頂いているが、ここはレストランだけでも3軒、ウェディングバンケット、マリンタワーの展望観光までゼットンで運営している。いま皆さんが来ている徳川園よりも大きな事業になる。期間限定出店やイレギュラーなものはあるが、マリンタワーも含め出店は前期に集中的に行ったので、今期はこれらの種を社員一丸となって育てていきたい。
株主の皆様には引き続きご理解を頂きますよう宜しくお願い致します。
議案の説明の後質疑応答となりました。質問したい人は手を挙げて、議長の指名を受けるとマイクを持ってきてくれるので出席票の番号と名前を言ってから質問します。1人何問までというような制限はありませんでした。
質問には稲本社長とそれぞれ担当の取締役から答えていました。取締役の回答後に稲本社長が補足することもありました。バランス良く回答していたんじゃないかなと思います。
質疑応答(回答者の敬称略)
(1)株主優待券の発行状況・使用状況について教えて欲しい
→(佐藤副社長)昨年は2千円の株主優待券を3,410枚配布したが、使用されたのは1,926枚で使用率は56.5%です。
それにしても予想以上に使用率が低い

(2)株主優待券の経理処理はどうしているのか
→飲食業なので、株主様が優待券で食事された分については、食事でかかった原価を接待交際費として処理しなさいと会計士の先生から指導されているので、そのように処理している。
(3)財務諸表は千円未満切捨てとなっているが、ということは999円も0円も0になってしまう。株主に示す神聖な財務諸表として、合わなければおかしいではないか。都合のいいところは切り上げ、悪いところは切り捨てている。20ページの損益計算書でなぜ6-9が6になるんですか。貸借対照表も全部足すと右と左が合わずでたらめな財務諸表だ。こんなものを載せている会社は社長が何を言っても信用出来ない。
→分かりづらい表記で申し訳ない。これらの財務諸表は1円単位で作成し、この時点ではすべて計算が合っている。ここからすべて千円未満を切り捨てて表示しているので、表上で足し算引き算をすると1誤差が発生する部分もある。この表示方法は上場企業では一般的なやり方ではあるが、分かりづらい点があったことは申し訳ない。
いつもの株主様です。この時点ではこれで終わったんですが、このままでは終わりませんでした。千円単位で計算したら合わない部分が出てくるのは普通なのに、こんなことを指摘してくるとはさすがですね!これならどこの会社でも文句をつけられます(笑)トヨタなど大企業だと百万単位で表示していると思うので、1円単位のコストにもうるさい会社が百万単位で違っている!株主を馬鹿にしているのか!と怒れます(笑)
(4)4点質問したい。まず収益の圧迫要因として豪ドル相場の大幅な変動をあげているが、為替差益が出ているのはなぜか
→(佐藤副社長)19ページのB/Sの純資産の部で、為替換算調整勘定がマイナスで表示されている。これは株主資本を減らすことになるので為替差損、評価損が出ていることになる。
(株主)P/Lには影響しませんね?
(佐藤副社長)影響しません。
(株主)それならP/Lの見え方が悪くなるだけで、収益圧迫要因と言うのはおかしい
(佐藤副社長)2つ考え方があって、円高になると(1豪$=100円→65円)100万$の売上が日本円換算すると1億円→6.5千万円に減ってしまう。今回はオーストラリア事業は赤字だったので、赤字額も小さくなることになるが、客数が減ったことと併せて、円換算で見た場合売上が減ることになり収益圧迫要因となる。
もう一つはB/Sに計上している豪$建て資産の評価が、円高になると低くなるので評価損が発生する。これはP/Lには影響しない。
(株主)だから為替変動が収益圧迫要因と言うのはおかしいのではないか。売上と仕入のタイムラグも小さいだろうから、円高になると円換算の売上が小さくなるのは分かるが、収益が悪化したのを為替のせいにしないで欲しい(売上が減るのと同様に仕入コストも減っているはずだからということだと思いますが、2人の難しいやりとりがずっと続き、質問の順番が回って来ないかと心配になりました)
(佐藤副社長)おっしゃる通りでご指摘ありがとうございます。私も為替が直接収益圧迫要因でないことは理解しております。
(5)先ほどの株主さんへの回答で、優待券の処理は接待交際費と回答していたが、ということは損金不算入になると思う。内部留保に努めると言っているのに、配当金として現金を配るのも優待券を配るのも同じではないか。株主優待をやめて配当にする考えはないのか
→優待なのか配当なのかについては社内でも議論したが、我々としては株主様にお店に来ていただき、色々なご意見を頂きながらいい店にしていきたいというのが1つ、そして優待券と合わせてお金も使ってくれることで収益の増加も図りたいということで、株主優待制度を導入した。ご指摘の優待か配当かという点についてはさらに社内でも議論していく必要があるが、バランスが難しく、株主優待を喜んでくれている株主もたくさんいるので、そのあたりをうまくバランスを取りながら、社内でもさらに議論させて頂きたい。
(株主)一般的に優待券の処理は損金不算入なのか
(佐藤副社長)会社側からするとギフト券を差し上げる様な形になるので、接待交際費という名前がいいかは分からないが、そのような項目で処理するのが一般的です。
優待券の処理は、接待交際費が一般的というのは本当なんでしょうか?売上値引き処理をしていたり、売上から除外している会社もあったような気がするんですが。今は変わっているのかもしれませんが、交際費にならないような処理もあるんじゃないかな?と思います。会計士の言いなりになるんじゃなくて、他社の例も調べた方がいいんじゃないですか?
たとえ損金不算入だとしても配当よりは会社にとってメリットがありますね。ゼットンの優待券はゼットンでしか使用されませんが、配当ならゼットン以外のところで使われることが多いと思うので、会社の売上にも貢献しません。使用率が56.5%ならさらに効果的です(笑)
これはもっと使いやすい様に改善して欲しいものですが

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(6)12ページにストックオプションの状況が記載されているが、行使価格が2,778円と非常に低い。価格設定の根拠を教えて欲しい。
→(坂井)現状からすると行使価格が安いというのは分かるが、これは外部の会計士が計算した2004年当時の当社の企業価値に基づいている。まだ上場前で収益も厳しかった頃の当社の評価です。翌年には財務内容も改善したので、2005年発行のストックオプションの行使価格は33,334円と高くなっている。
(7)あとストックオプションは費用計上しないといけないと新聞で見たが、これだけ安い行使価格だと費用も高額になると思うがどう処理しているのか。
→(坂井)ストックオプション会計の適用が始まる前に3本とも発行しているので、非上場かつ適用開始前のものについては、ストックオプション会計を適用しないことになっている。もし今後発行するならストックオプション会計対象となるが、今のところ発行は考えていない。
(9)30ページの株主資本等変動計算書を見ると、新株の発行がされているので権利を行使した人がいると思う。こんな安い株価で900株も発行されたら発行済み株式数の2%になるので影響が大きいと思う。2名の取締役に付与されているが、今後どうするつもりなのか教えて欲しい。こんな安い価格で行使されたら、市場で売却したら今でもすぐに利益になる金額だと思う。保有者は取締役2名でそこにいらっしゃると思うので、ご自身で保有しているストックオプションについて、これからの権利行使の考え方について教えて欲しい。その中に行使した人がいるはずだ。
→(坂井)私から言えるのは、確かに行使した者がいます。それはおっしゃる通りですが、私は持っていませんので、保有している者に対して私からストックオプションをどうするつもりか、こうしてくださいということは今のところ特別に話もしていませんし、言う予定もありません。
(株主)保有の方はいらっしゃらないのか
(坂井)他の者に対して私の方から言うことは避けたい
(株主)保有の方は誰か名乗り出ないのか

(坂井)それは個人の問題なのでお応えする必要はありません
(株主)じゃあ個人株主としては、行使価格2,778円でいつ売っても利益になるようなストックオプションが900株分あって、いつ市場に出てきてもおかしくないなと見ればいいのか

(坂井)それはおっしゃる通りです
私も株価が下がっても何の痛みにもならないストックオプションは基本的に反対ですが、個人攻撃をしてもしょうがないし、今の流動性で900株も売ろうとしたら何年かかるか分かりません。あるいは2,778円でも利益にならないかも(笑)
ストックオプションが付与された当時は、まだ会社の基盤も脆弱だったと思いますし、リスクを取って取締役となり経営にあたっていたんでしょうから、今の株価と比較して行使価格が有利不利というのは不毛な議論だと思います。こんなことを追及するよりも、もっと利益が上がるような前向きの提案をして欲しいですね。
ゼットンは株主に恵まれていないな〜

(10)外の駐車場に2台車が停めてあったが、株主がやむを得ない事情で停めているならしょうがないが、会社側の関係者が使っているなら、株主に公共交通機関で来て欲しいと案内しているなかでその企業姿勢はどうかと思います。社長どうなんですか?
→いま確認したが当社の役員・社員ではない。こちらの会場は駐車場がなくご迷惑をかけている。公共の駐車場もあるがちょっと遠い。これだけの人数が駐車場を使うと周りにご迷惑をかけるので、公共交通機関で来て欲しいと案内している。関東の株主などから他の場所での開催も要望されている。当社の持っている会場ではここが一番広いので、ここで開催しているのが現状だが、変えていかなくてはいけないと思う。

見事に取締役の方々から睨まれてますね


写真を撮っちゃいけないって知らなかったんです!まあ知っててもこっそり撮っていたと思いますが

それにしても1人で18分近くも質問するとは、他の質問したい株主のことも考えて欲しいものです。駐車場の件だって、会社側の方が持ってくる質疑応答用の資料など大量だと思うので、駐車場くらい使ってもいいと思いますが

ここまで2人しか質問していないのにすでに24分も経過しています。いくつか質問がある場合は、2回に分けて後で再度質問するなど、他の株主のことも考えて欲しいものです。
まあ、お前もだ


(11)4点お願いします。CBS有限責任事業組合を作っていて、食材の共同購入などコストダウン効果を狙っていると思うが、今期どの程度の利益貢献を見込んでいるのか
→(坂井)担当している坂井です。CBS事業組合を発足してから、毎月各社の代表が集まっていかに効果的に早くコストダウン効果を出せるかという枠組みについて話し合う一方で、仕入担当・食材にふだん関わっている料理人達も各社集まって、実務的にも話を進めている段階です。参加している3社はそれぞれ得意とする分野も違うので、情報を寄せ集めてお互いに知識を共有している段階です。有意義な活動だと理解しているが、すぐに来期どの程度のコストダウンになるのかという段階ではない。中長期的に高い効果を出せるように努力して行く。
(稲本社長から補足)会社名でいうと分かりにくいので店舗名でいうと、ラーメンの一風堂さん(博多にある力の源カンパニー)、ワンダーテーブルさんというたくさんのレストランを展開している東証2部の会社、そしてゼットンの3社で共同で仕入をやっていこうということです。例えばマヨネーズでもゼットンは100円で仕入れているのに一風堂は80円だったりその逆もある。こういったことがたくさんある。スーパー業界ではほとんどの会社が数10年前からこのような共同組合を持って、コストコントロールをしている。飲食業は物流が複雑な中で最も遅れていると言われている。問屋飛ばしではなくて、なるべくいい物をそして食の安全を確保しながら、一番安い所に価格を合わせていくことで、もう少しコストコントロールをしていくことができないかと考えている。今は少し食材価格が落ち着いてきたが、1年前は食の問題が強く言われたが、最近はインフルエンザの問題が大きくて食の問題があまりメディアに取り上げられなくなった。しかしこれから半年、1年の間になにか起こってくるのではないか

ハワイの店舗買収時期と勘違いしていて、昨年秋に組合を設立したと思って質問しましたが、ホームページを確認したら4月1日に設立したばかりでした。まだ2ヵ月も経っていないので、確かにこれからですね

コストダウンに加えて、メニューの幅が広がったりするのを期待しています。
まだまだ質問は続きます。さらにたくさんの質問・意見が出て、稲本社長の調子も上がってきた後半については、順次まとめていきますのでお楽しみに

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